「ねぇ、何読んでるの?」
暖炉のそばで読書する
きみはゆったりくつろいで本の世界へのめり込み
無心で流れに身を任せゆらめく炎がはじけては
パチパチ音をたてているそろそろどうかなティータイム
君の冒険 聞かせてよぼくが声をかけたとき
君はここに戻ってきたはやる気持ちを胸に秘め
本の世界はひとやすみ
暖炉の前で椅子に座って読書している絵を描きました。暖炉で燃える火の明かりが優しく部屋を照らす雰囲気のイラストです。
火が燃えるパチパチとした音がする中、本の世界に没頭しているようなイメージで描きました。
じつは、暖炉の前で本を読んでいるイラストはこれが初めてではなく、一年以上前にも描いたことがあります。寒い夜は暖炉のそばでという絵です。かなり気に入っている初期の絵で、うまく描けたと思っていたのですが、今この絵を描いたあとで見てみると、意外に単純な絵だと思いました。
これまで、自分がうまくなっているとは思えなかったのですが、今回「おお、自分の絵の腕、上達してる!」と初めて思えました。こうして同じ題材を描いてみることで、成長の程度が分かります。
当時は、あのレベルの絵を描くだけで精一杯だったのです。室内も、暖炉も、椅子も、すべてが初めてで、いろいろな写真を参考に必死で描いた思い出があります。
以前の絵は、真横から見た二次元的な構図でしたが、今回は一点透視図法を活用してみました。透視図法は、特に最近になって海底トンネルなど、複数の絵で多用している気がしますが、いざ積極的に使ってみると面白いです。
初期のころは透視図法の基本は知っていても、どんな場面で使えばいいのか理解できなかったのですが、ようやく透視図法が使えるレベルの腕になってきたのかもしれません。何事にも時期があるものですね。
わたしは、毎日ひたすら絵を描いているわけでもないので、成長の速度は遅いかもしれませんが、それでも10年くらい続けていればうまくなるかも、という希望が持てました。
正直なところ、室内を描くのはまだまだ苦手で、今回の絵も、いろいろとごまかしている部分は多くあります。棚とか壁とか、もっと細かく描いて生活感を出したいのですが、あまり描くものが思いつきません。
もっと上手くなりたい、慣れていきたい、という思いがあるので、これからも努力していきたいと思います。