面と向かって言うのには
なんだか恥ずかしいことだけど
じつはよく覚えてないんだ
きみと出会った日のこと気づけばとなりにきみがいて
いつも笑顔を見せてくれた最初のころはけんかして
怒らせちゃったこともある
そんなときは手紙を書いたら
きみは笑って許してくれた離ればなれになったとき
とても辛くて落ち込んだけど
きみもとても寂しかったって
ずっと後に教えてくれたね時経つうちに互いを知って
心開いて打ち解け合って
眠れぬ夜に話し合ったり
遠くの町に旅行に行ったり
同じ時間を過ごすうち
いつの間にか気づいていたきみがいない人生なんて
きっとどこにもないんだろうぼくがいるからきみがいて
わたしがいるからあなたがいる二人のリボンを結ぶまでなく
二人はリボンの表と裏だから今ならわかるんだ
これから先に何があろうと二人はいっしょに歩いて行く
読めば読むほど次のページに
つづられていく物語これは二人の
終わりのない物語いつまでも、きっと
いつか描きたかった、ウェディングドレス姿の絵を描きました。
ずっと描いてみたかった絵
ウェディングドレスと結婚式をモチーフにした絵は、じつはずっと描いてみたかった絵です。一度ずっとむかしにトライしたことはあるんですが、当時はまだ満足のいく絵が描けませんでした。それはそれで思い出深い絵ではあるのですが、いつかリトライしたいなーと思っていました。確か去年も、どなたかに、結婚式の絵を描かないの?とか聞かれましたっけ(笑)
思い入れのある絵なので、なかなかリトライする踏ん切りがつかず、今の今まで先延ばしにしてきてしまったのですが、ちょっと心境の変化があって、今描くべきかなーと。いつかやりたい、と思って先延ばしにしてきた幾つかのこと、それはどれも十分な理由があってそうしてきたつもりなんですが、機が熟すのを待っているだけでは後悔するかもしれない、と思うようになりました。
まだまだこれから時間がある、という前提に立って考えるのと、もしかしたらもう時間がないかもしれない、という見方で考えるのとでは、同じものを見ているはずなのに、感じ方が大きく変わってくることに気づきました。今までの優先順位がガラリと変わってしまう気がします。
そうした心境の変化があったのが良いことなのかどうか、わたしにはわかりませんが、少なくとも、こうして長年描きたかった絵をひとつ形にできたのは嬉しい限りです。
丸い青空とウェディングドレス
わたしはもともとイベント関連の絵は描かないので、この絵も結婚式らしい背景はなくて、単にウェディングドレスとスーツをモチーフに使った絵といったほうがいいのかもしれません。
スーツやウェディングドレスは純粋に描いていて楽しかったです。多分めったに描かないというか、次に描くことが果たしてあるのだろうか…という気もしますが、特別な日の衣装だけあって素敵ですね。
今回はいつも使っている長方形のキャンバスではなくて、ときどき使っている正方形のキャンバスに描いてみました。これまでには、不思議の国の大冒険と、はるか時のかなた、そして版権絵の幾つかで使ったかと思います。
正方形のキャンバスだと、いつもと違う構図で描けるのが新鮮です。
今回の絵も、正方形ならではの表現ということで、背景に円形の空を入れるという、多分今までにやったことのない構図を試してみました。
元々は、森のなかで人物もアオリ視点にして、頭上のこもれびを見上げている感じにしようかな、と思っていました。しかし、下描きの段階で空は森のなかのこもれびにするより、真っ青な透き通る空にしたほうが宝石みたいで美しく、ウェディングドレスにもよく合うように思えたので、木は描かないことに。空の雲はヴェールのようなイメージで。
花畑とか、舞い散る花びらの表現は、上に載せた正方形キャンバスの過去イラストはるか時のかなたで使った手法を流用しました。
人物は空を見上げるアオリ視点で描こうかとも思いましたが、アオリ視点にすると、どうしても人物の顔が小さく、表情もわかりにくくなるので、せっかくの結婚式だし、笑顔がよく見えるほうがいいよね、ということでこの構図に落ち着きました。
そのせいで背景と人物が乖離していますが、背景を円形の青空にした時点で、通常の立体感の表現はできないので、これはこれで二次元的イラストとしてはいいかなーと思っています。
今月はこれで3枚(内輪イラスト入れると5枚)。アクシデントのせいで、久々に絵を描く時間ができました。それが良いのか悪いのかはさておき、やっぱり絵を描くのは楽しいてすね。悔いがないよう、描きたい絵はぜんぶ描いていきたいです。