この広い空の下
いつも君がいてくれたはるかな空を覗いたら
二人の思い出浮かんでる若草 花びら かおる風
あの日の記憶を呼び覚ます雨風強い暗い日も
どんより曇る雪の日もすべて同じ空の下
必ず君がいてくれた世界の果てまで澄み渡る
空を見上げて手をつなぐぼくは君と一緒なら
どこまでだって行けるから
青く澄み切った大空の下でゆったりとした時間を過ごす二人のイラストを描きました。空の広がりと麗らかな空気感を描きたいと思って描いた絵です。
実際の身近な思い出の場所をモチーフにしつつ、イメージだけで描きました。寝る時になんとなくイメージが浮かんだので、そのまま描いてしまいました。
当初は斜面と空だけの単純なイメージでしたが、斜面や空の雲を透視図法で描き、空気遠近法を使うことにして、奥行きを出してみました。草の質感の部分はファーブラシにお世話になりました。
他方、いつもならテクスチャやカラーフィルタをかけて絵を調節するのですが、今回は何もしないほうが良く見えました。臨機応変がいいですね。
最近感じるのは、絵のうまさの上限=想像力の程度 ではないかということです。
わたしがイメージできるのは、だいたいいつも描いているレベルの絵が限界です。想像力と、そのイメージを絵に表す技術とが吊り合ってきました。
これ以上に描こうと思っても何を描こうか思いつきません。イメージが明確でないと、それを絵に写しとることはできないのです。
豊富な想像力を持っている人は、その想像力に技術が追いつくまでは、絵のうまさが伸び続けますが、いざ同等になると頭打ちが生じます。
これ以上絵がうまくなりたかったら、想像力そのものを向上させる必要があります。わたしの意見では、想像力の精度はある程度生まれつきの能力(遺伝的背景+子どものころの臨界期までの訓練)と思えるので、なかなか難しいかもしれません。
それでもいろいろな作品に触れたり、注意して想像する時間をとったりすることである程度は伸ばせるかもしれないので、できることはやっていきたいなと思います。