ここがぼくらの暮らすまち
ぼくらのふるさと 生まれ故郷花が咲きほこるじゅうたんと
澄んだ湖 めじるしさ山と森に囲まれて
どうぶつたちもやってくる鳥のさえずり朝を告げ
星のまたたき夜を告げるこんどきみもぜひおいで
ぼくらが案内してあげるとっておきのごちそうと
見晴らし利いた丘の上どうぶつたちも集まって
歌って踊るパーティを今から準備しとくから
きっと来てよね 約束さきみが来るのをぼくたちは
みんな楽しみ 待ってるよここはぼくらの暮らすまち
かけがえのないぼくのまち
高台の上から、家族みんなで、自分たちのホームタウンを見渡している絵を描きました。
■ゆめまな物語の「家族編5部作」完結
前回の絵のときに書いたとおり、最近の絵は、「家族編5部作」というテーマに沿って描いていました。どうぶつたちと知らない世界に冒険に行くのもいいけれど、たまには、生まれ育った町での家族との普段の暮らしを描いてみたいと思ったのがきっかけでした。
お父さん、お母さんとの生活、ということで、これまでのような未知なる世界への冒険、というイメージとはまた違った、平和で安心できる暮らしを感じていただけたのではないかと思います。わくわくどきどきの探検旅行も、帰る場所があってのことですよね。
地は実り豊かでは、楽しい収穫の様子を描きました。家の近くに果樹園があるのを思い描いてみました。
窓を開ければすぐそこにでは、お父さんとお母さんの視点から描きました。たぶん初の試みだと思います。子どもを外で遊ばせていても安心できる環境がいいですね。
ごちそうは山の上ででは、お父さんとお母さんが作ってくれたごちそうを食べるパーティです。きっと果樹園で収穫した果物も大活躍でしょう。
家族そろって歩く道では、家族で仲良く、一致協力して未来へと歩いて行く様子を描きました。家族の絆はかけがえのないものです。
そして今回「ぼくらのまち」では、こうした「ゆめまな物語」の家族が暮らしているまちを初めて描きました。森と山に囲まれた湖のほとりの小さなまちです。よく見たら、今までの馴染みのどうぶつたちがいるのがわかると思います。
今までのたくさんの絵は、このホームタウンのどこかで、あるいは、このまちからどうぶつたちと一緒に出かけた先のどこかで起こった出来事を描いたものだったのでしょう。きっと。
■最近うれしかったこと
最近とてもうれしかったことがありました。ネパールに行っている友だちから聞いた話です。
その友だち自身は日本人なのですが、先日、わたしの絵を何枚かプレゼントしました。
その後しばらくして、その友だちの知り合いの、ネパール人の家族の幼い娘さんが泣いてばかりの日があったそうです。
そこで、わたしの絵をその女の子に見せたところ、すぐに泣きやんで、その日一日、しげしげと絵を見つめていたそうです。とても気に入った様子だったので、友人はその子に、わたしの絵をプレゼントしたとのことでした。
そのときの絵は、森のどうぶつパレードだったと聞きました。前の記事に書いたとおり、その絵は、わたしのこれまで描いた絵の中で、一番お気に入りの一枚なので、とても嬉しく思いました。文化や言語がまったく違う国の小さなお嬢さんに、絵を気に入っていただけるなんて、描いてきてよかったと思いました。
わたしたちには言語の壁、人種の壁があると言われますが、絵を通じて、心を通わせることができるとしたら、とても幸せですね。これからも、見るだけでわくわくするような絵を描いていきたいと思います。