今日はお絵かき塗りまくれ!
インクびちゃびちゃ塗りほうだい!ぼくらのでっかいキャンバスは
なんと おうちの壁なんだ!好きに塗っていいよって
父さんぼくらに言ったのさお花をたくさん描こうかな
それともどうぶつ描こうかなまだまだ壁は広いから
きっと何でも描けちゃうねもっともっと描きたいな
絵を描くのって楽しいね!
家の壁という大きなキャンバスに、子どもたちが絵を描いている絵を描きました。壁に描きまくるって、あこがれですね。
■家の壁に絵を描くということ
この絵を思いついたのは、わかる人にはわかると思いますが、インクを塗りまくるゲームをやってみたからです。自分もそんなインクを塗りまくっている絵を描いてみたいと思いました。
そうすると、どこにインクを塗るか、ということになりますが、大きな紙とか、ただの壁とかは絵として映えないので、家の壁がいいだろう、ということになって、このようなシチュエーションに決まりました。
構図はかなり迷いました。透視図法をかなり強めに使って、家の壁というキャンバスを大きく見せる構図も考えたのですが、圧迫感があって、裏路地で描いているような暗い雰囲気になりました。そこで、壁をそれほどクローズアップせず、家の全貌を入れて、風景も見えるような構図にしてみました。
家の壁に描いた絵は…、あまり子どもらしい絵じゃないですね(苦笑)。もっと、どうぶつとか飛行機とか電車とか、子どもらしいカオスな絵にしようかなーと思ったのですが、絵としてまとめる自信がなく、おとなしい花の絵になりました。きっとほかの絵も裏側に描かれているということで。
絵を描いている絵というのは、以前にもみんなで絵を描こう!というのを描きました。そのときと同様、マルミミゾウのはなちゃんにも、頑張ってもらっています。
■絵を描くという趣味について
昨日、ある友だちと久しぶりに会っていろいろ話をしました。彼は音楽好きな人で、専門の機材を買い集めて、音響機器を備えた音楽会を主催し、自分も演奏する、というような人です。
絵を描くのも、音楽も、一見 自己表現系の趣味として似ているように思いますが、実際は全然違って。音楽は楽器演奏ができれば、セッションなどで、みんなとリアルタイムに興奮を共有するという楽しみ方ができます。わたしもウクレレを弾くので、みんなで歌ったりとかはよくあります。
それに対して絵は、みんなで集まって絵を描くなんてことはまずなく。むしろ一人で引きこもって、黙々と描き続けて、いざ人に見せたら、1秒で見終わって、たいていはその後二度と見てもらう機会はありません。なんという効率の悪さ…。昨日も、ここ数年描きためた絵が一分くらいで見られて終わりでした。
でも、その分、絵は気軽に見てもらいやすい、というのも事実です。音楽をだれかと演奏したり、自作曲を聴いてもらったりするのは、時間と労力を要するのでハードルが高いですが、絵は一瞬で見てわかるので、気軽に見てもらいやすい気はします。こうしてWebで見てもらうのも簡単ですし、リアルでの持ち歩きも楽ですしね。
わたしとしては、音楽もやってみたい気がするのですが、ほとんど基礎がないのでやりづらいです。でも、そんな友人と話したりして、つながりは持っておきたいなと思いました。
■ウサギとカメ
ところで最近、絵を描く人にも、カメタイプとウサギタイプがいるんじゃないかなーと思っています。巧遅と拙速の違いです。コツコツ大作を仕上げる人と、パパっと適当な絵を描きまくる人。
わたしはどちらかというとウサギで、根気がないです。1~2日で仕上げないと絵を描く意欲がなくなります。ある程度描いたら、めんどくさくなってきて、背景や塗りが適当になってきます。
以前は、もっと細かい濃密な絵を描きたいと思っていましたが、多分、わたしの頭の構造では無理なんだろうな、とあきらめつつあります。それよりかは、どんどん新しいのを描くほうが、自分に合っているし、楽しいのではないかな、と。
そう思ってからは、駄作でも、拙速でも気にせずにのびのびと描くようになりました。このウサギとカメというのは、ADHD系の絵描きさんと、アスペルガー系の絵描きさんの違いではないかなー、という気もするのですが、それはまた別の話ですね。