もうすぐ雨は上がるから It’ll Surely Stop Raining Soon


もうすぐ雨は上がるから

今朝も起きたら薄暗い
カーテン開けると今日も雨

雨雲どんよりたちこめて
長い長い雨の空

どうぶつたちも元気なく
空を仰いでつぶやいた

ずっとずっと雨のまま
いったいいつまで降るんだろう

だけどそっと足元の
鏡の奥を見てごらん

したたるしずくの水たまり
ほら明日が映ってる

明るい日がさす草原で
ぼくらは一緒に遊んでる

空には虹が弧を描き
みんな笑顔で笑ってる

元気だして待ち望もう
もうすぐ雨は上がるから

長い長い雨の日の水たまりに、雨上がりの虹が映っている絵を描きました。

非日常に日常が映り込む

激しい雨が降り続く日に、ふと水たまりをのぞき込むと、晴れて虹がかかった将来の景色が映っているというアイデアを形にしてみました。自分でも思いますが、なんとも不思議な絵ですね(笑)

このアイデアを思いついたきっかけは忘れてしまったのですが…(^_^;) 何かのひょうしで水たまりに違う風景が映っている絵を描きたいと思い立って、どんな風景を水たまりに映すといいか考えていました。

最初は、水たまりの中に別世界があると面白いかなーと思って、雨の日の散歩に出たら、道端の水たまりの中に、「空花物語」のファンタジーな世界が映っていて、そっと手を伸ばしているような場面を描くつもりでした。前にも飛び出す絵本を開くと「空花物語」の世界が現れる絵飛び出す絵本の物語を描きましたね。

飛び出す絵本の物語 The Adventure on A Pop-up Book
ゆめまな物語と空花物語とポップアップカードのトリプルコラボ

けれども、水たまりの中に別世界が映っているというアイデアは、わりとよくある使い古されたものみたいだったので、もう一捻り加えて、発想を逆転?してみることにしました。

ありふれた日常の水たまりの中に非日常の異世界が映っている、のではなく、非日常の嵐の中の水たまりに、幸せな日常が映っているという。

非日常の中に日常が映り込んでいる、という設定のため、この絵は、いつもの「ゆめまな物語」には珍しい暗い雰囲気の場面になりました。暗い嵐の夜なので、背景は色味をおさえて、どんよりとした配色に。

そのかわりに、水たまりの中に、希望に満ちた明日が見える、という表現にしたので、そちらはいつもの虹色も含めて、明るい色合いにしてみました。

こうすることで、どんより暗い雨の景色の中に、明るい希望の風景が浮かび上がっている、対比のメリハリが効いた構図にできたのではないか?と思います。

気がかりなのは、ややこしい構図にしたぶん、タイトルとかこの解説がなければ、何の絵なのかわからない、と言われてしまいそうなこと…(^_^;) 足もとにあるのは「水たまり」だとわかってもらえたらいいのですが、わたしの画力不足のせいで、うまく伝わらないかもしれません…。

雨はきっともうすぐやむから

こうした二重構造の構成の絵にしたのは、今回がはじめてではなく、2年前にもじつはもしもこの歌が届くならで同じ手法を使っています。

もしもこの歌が届くなら We Wish that Peaceful Days Come True
悲惨な現実の中で希望の歌を歌います

こちらの絵も、大災害で壊滅した場所で平和な風景が映り込んでいる、という場面なので、非日常に日常が映り込んでいるという今回の絵と同じ構成になっています。

普段平和な絵を描いているだけあって、この絵は印象的だったのか、いまだに覚えてくださっている方もいますね。ふだんメルヘン・ファンタジーの夢の中みたいな絵ばかり描いていますが、たまにはメッセージ性のある絵を描いてみたくなることもあるのです。

今回の絵も、いつまでも続くように思える雨はきっともうすぐやむから、というメッセージを込めています。

ずっと雨が降りつづくような沈鬱な日々だと、ため息ばかりで落ち込んでしまったりするものですが、やまない雨はありませんから、晴れ晴れとした明日を思い描いて元気を出して、もうちょっと辛抱しよう。そんな気持ちの切り替えができるように。

わたしもここしばらく余裕のない生活でしたが、やるべきこと、やりたいことを整理して、心の余裕を持つよう調整していきたいところです。