ねえ、歌が聞こえるよ
耳をすませば あのメロディはるかな海のただ中で
夢見るくじらが歌ってる潮の流れに身を任せ
心のままに謳歌して泡に溶けてく歌声は
星の果てまで届いてる君の胸に響いたら
いつか一緒に歌おうよ願いを込めて高らかに
今日もくじらは歌ってる
くじらの歌をテーマにした絵を描きました。おなじみのゆめくじらが、子どもたちと一緒に海の中で歌っているイラストです。
■歌うくじら
この絵のモチーフになったのは、くじらの歌についての逸話です。くじらたちは、歌のような鳴き声を通してコミュニケーションをとりますが、どうやら世界には独りだけ違う声で歌っているくじらがいるようだ、というロマンティックな話があります。
そのくじらは52ヘルツの鯨と呼ばれていて、仲間とともに行動できず、独りで歌い続けている孤独なくじらであると言われています。もっとも、だれもその姿を見たことがありません。ただその歌だけが聞こえるので、そのくじらが存在し、まだ生きていることがわかるのだそうです。
このくじらがなぜ他と異なる声で歌うのか、奇形なのか、生まれつき耳が聴こえないのか、あるいはほかのどんな理由があるのか、といったことはわかっていませんが、来る年も来る年も歌い続けるくじらは人々を魅了し続けてやまないそうです。
ところで海洋生物やくじらの歌に興味のある人は、フォーエバーブル―海の呼び声(Wiiソフト)をプレイしてみて損はないですよ、…と宣伝しておきます笑。
■海の中で歌う
この絵は海の中で歌っているところを描いた珍しい絵ですが、海の中での楽器演奏をテーマにした絵は、過去に海底ピアノコンサートがあります。メルヘンの世界だから描けるイラストですが、海の中でくじらとデュエットできたら素敵だなあ、と思います。そういえば銀河くじらとデュエットしたロックシンガーもいましたね笑
絵の構図は、くじらと子どもたち、また五線譜などの配置が、円形になるよう工夫しました。渦をまくようにして、歌が広がっていくように、ということを意図して表現してみました。楽しそうに歌っている様子が伝われば嬉しいです。