世界樹のふもと Under the Large Tree

世界樹のふもと

荒野を歩くこと3日間。箱入り娘のお姫さま、旅するうちに、歩くのもへっちゃらになりました。
男の子が次に連れて行ってくれるのはどこでしょう。
「きっとハナは目を丸くするよ」
そう微笑んで、くわしいことは教えてくれません。

荒野のかなたの空は、雲と霧に包まれていてよく見えません。けれども何かの大きな影がおぼろげに見えてきました。
二人が立ち止まったのは小高い丘の上、男の子が指差すと、立ち込めていた霧が晴れていきます。そして…

女の子は我が目を疑います。そこには、途方もなく巨大な樹がそびえたっていたのです。
そして樹のふもとには街が広がっていました。どんな人たちが、どんな暮らしをしているのでしょう。
狭いお城を飛び出して、広い世界をめぐってきたお姫さま。まだまだ知らない国がたくさんあります。

世界樹のふもとの街にやってきたソラとハナを描きました。

Painter油彩2作目

前回の天空城でPainterの油彩に初挑戦して、そのまま、何でも描けるんじゃない?と調子に乗って、この絵に取りかかりました。

…甘かった!(笑)

迷走に次ぐ迷走で、レイヤーを10枚くらい使って、ひたすら調整を繰り返して、なんとか形にできました。

油彩ツールを使うと、厚塗りで重ねていくことになるので、色のセンスがすごく問われます。特に遠近感のある絵の場合は、近景、中景、遠景とトーンを変えなければならないので、色選びが半端無く難しい…。街の建物の彩度・明度に苦労しました。

いつもの風景画は虹色グラデーションでごまかしていますが、今回は「空花物語」なので、虹色封印。「空花物語」らしい赤紫と、その補色の黄緑で何とかまとめてみました。

また、手描きらしくなるように、Painterのインパストツール(絵具の盛り上がりなどを表現する)も併用していますが、これがけっこう独特なシステムなので、かなり苦労しています。意図しないでこぼこができたり、修正が難しかったり。

今のところ主に使っているバリアントは以下のとおり。カスタマイズは筆圧でサイズが変わるようにだけしています。

丸筆(濃淡)【油彩】…平坦な塗りや、輪郭線を描くのに使用。

リアル丸筆【油彩】…薄く色を塗り重ねるときに使用。

厚塗り丸筆【インパスト】…ディテールを塗っていくときに使用。絵具の盛り上がりを表現。

丸筆(不透明)【インパスト】…ディテールを軽く塗りたいときに使用。厚塗り丸筆よりソフトな表現になる。

インパストパレットナイフ 【パレットナイフ】…インパスト系の筆で塗った絵具の盛り上がりをならすときに使用

だいぶ慣れてきたものの、まだまだ思ったとおりの表現に辿り着くまでが長いです。油彩ツールでのメイキングも記事にしたいですが、まだしばらく先になりそうですね。

世界樹の街の絵

巨大な樹(世界樹)のふもとの街を描くのは、これが二回目です。前回の大樹のふもとに暮らす街は、2014年9月に、色鉛筆ツールで描きました。

大樹のふもとに暮らす街 A town under the Big Tree

同じテーマとはいえ、ずいぶん違う表現になりました。前回はメルヘンの「ゆめまな物語」なので淡い色調に、今回はファンタジーの「空花物語」なので、重厚な雰囲気にしました。

一年前は、ファンタジーもメルヘンもぜんぶ「ゆめまな物語」で一緒くたに描いていました。しかし、今年、「空花物語」を描き始めてからはテーマを住み分けて、中世風のお城、街並み、ファンタジー世界などは、ぜんぶ「空花物語」のカテゴリで描いています。あとコラボ絵も「空花物語」の担当になりました。

「空花物語」がファンタジー路線に特化したおかげで、「ゆめまな物語」も路線が決まって、より具体的なメルヘン世界になりました。こうやって世界が枝分かれして広がっていくのは絵描き冥利に尽きますね。

ちなみに今回の絵は、空花物語の、久々の本編です。ここのところ6作連続で、「空花物語」はコラボ編を描いていました(笑) 

そして! この絵は「空花物語」の10作目の絵でもあります。ソラとハナに出会ってから、二人の物語が本当に続くのだろうか?とも思ったこともありましたが、無事にめくるめく広い世界を冒険させることができて嬉しいです。

これからも、さまざまな不思議な世界を訪ね歩くソラとハナの物語を紡いでいきたいですね。

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