ねえねえ、ねこさんどこいくの?
夜のとばりが降りたとき
ねこがいきなり走り出す窓をくぐって飛び越えて
バラのアーチを通りぬけきらきら光るそのお目目
ピンとしゃっきりそのしっぽ今は真夜中ねこ時間
ねこの冒険はじまるよ
夜のアンティークな街並みを、ネコの案内で走っているところを水彩風イラストで描きました。巨大な時計と、夜の町をからめてデザインしてみました。
今回のイラストは時計を描きたいという気持ちからはじまり、ラフスケッチの段階で、街や星空など、基本的な構成要素はできていました。巨大な時計を描きたかったのは、BDFFのラクリーカの街が印象に残っていたからかもしれません。
メルヘンチックな町並みを描くのは、まだ練習中ですが、アンティークな街灯や風見鶏、れんが調の壁などを意識して描いてみました。
昼間の町並みの絵も描いてほしいと言われましたが、今回は夜の明かりがテーマだったので、またの機会に挑戦したいと思います。
残念な点は、人物の色が背景と同化してしまったことです。割とよくある問題点なのですが、どうすれば良くなるのかいまいちわかってなくて、これからの課題です。
この絵を描こうと思った動機のひとつは、わたしにとって、真夜中の冒険というのは非常に身近なテーマだからです。
わたしが睡眠障害だったころは、朝の4-6時頃に寝ついて、次の日の16時ごろに起きるという生活でした。起きたらもう夕暮れなのです。ですから、真夜中が自分の時間になります。
家族や友人と同じ時間を過ごすことはとても困難です。真夜中を孤独にさすらい続け、社会から取り残されていきます。真夜中にたったひとりで散歩にいくようなこともありました。とても静かで、一人っきりの毎日です。
わたしが夜のイラストを描くとき、そこには特別な思いが込められています。夜はわたしにとって、多くの時間を一緒に過ごした友だったのでした。