あついあつい夏の日に
ぞうさん のしのし出かけたらオアシスきらめくエメラルド
ぞうさん夢中で飛び込んだ天まで届け水しぶき
真夏のどしゃぶり 鼻シャワー冷たくしたたる染みわたる
元気がみるみる よみがえるなんて気持ちがいいんだろう
夏は水浴びまっさかり
梅雨が明けて、数日前から、突然暑くなってきました。今回の絵は、夏まっさかりに水浴びしているゾウのはなちゃんです。
■水浴びするぞうさん
これまで冬や秋をテーマにした季節ものの絵は何度か書いてきました。たとえば、秋の想い出だったり、雪解けの光だったり。でも、おそらく夏をテーマにした絵は、少ないと思います。(どうぶつの森の絵ではかき氷や海水浴、花火大会の絵を描きましたが)
わたし自身、夏という季節が苦手なこともあって、どうしても暑くてしんどいイメージが先行してしまうのですが、たまたま水浴びしているぞうさんを描きたくなったので、夏らしい絵になりました。
ぞうというと、野生のぞうの群れが水場で、水浴びしているような写真をだれでも見たことがあると思います。乾季を迎えたサバンナでは、水が希少になるため、アフリカゾウの群れは、水場から水場へと渡り歩くそうです。
以前に、ネイチャーという映画で見たことがあるのですが、アフリカゾウは強い記憶力によって、以前に訪れた水場を探しあて、鋭い嗅覚を頼りに、土の中に埋もれた水場を掘り出すのだそうです。
【『ネイチャー』動物図鑑:アフリカゾウ】雨季と乾季で環境が全く異なるサバンナの気候。植物が枯れ果てる乾季には、わずかな水を求めて旅に出る。その先の未来にある楽園を夢見て、何日も続く飢餓と冷酷な砂嵐に、ゾウたちはお互いを励まし合いながら、ひたすら旅を続けるのだ。
Posted by ネイチャー on 2014年5月12日
ぞうは一日に100リットル以上の水を飲むそうで、水場を探しあて、水浴びするというのは、生きるために必須の能力なのですね。
■太陽の光を表現するレンズフレア(レンズゴースト)
今回の絵では、空にレンズフレアを描いて、さんさんと差し込む太陽の光を表現してみました。レンズフレアとは、ぞうの頭のあたりに描いている六角形の光のことで、本来は、カメラで写真を撮ったときに、レンズの内面で光が反射して見える像のことです。
肉眼では決して見えない光の表現ですが、わざとレンズフレアを入れて光を強調する写真がよく見られるので、今ではアニメなどでも、差し込む光を表現するときによく用いられます。
名前は知らなくても、アニメやマンガで太陽の光が差し込んで降り注いでいることを表す、六角形の光が連なる描写として、よく記憶している人も多いのではないでしょうか。からっとした夏の日のさんさんとした日光を表現するあたりでよく見かけます。
今回の絵でも、レンズフレアを入れることで、暑い日差しが強調されたのではないかと思います。描き方は簡単で、少し太めの白い線で六角形を描いて、内側の縁をぼかすだけです。Photoshopなどではプラグインを使って、より正確なフレアレンズを入れることもできます。
そのほか、この絵で工夫したところは…、ぞうの姿勢は、何も資料を見ずに描きました。最近の作品はぞうのはなちゃんが引っ張りだこですが、何度も描いているうちに体の構造をなんとなく理解して慣れてきたようです。繰り返し描いてレパートリーを増やすのは大切なのですね。
課題としては水の表現が難しかったです。うまく描けたというより、ほとんど手抜きなのですが、本当なら、水しぶきやシャワーの水を、もっとリアルに躍動的に描きたかったところです。どう描いていいのかよくわかりませんでした。水の表現はずっと苦手です。
■なかなか絵が描けない
最近ちょっと状況が変わりまして、文章を描くのが苦にならない分、なかなか絵を描くのが難しくなっています。もっと絵を描きたい気持ちはあるのですが、体調管理や時間配分などが難しく…。以前よりペースは落ちる可能性もありますが、なにごともバランスが大事なので、ゆっくりでも続けていきたいです。