これはぼくらの歩く道
はるか遠くへつづく道色とりどりの花が咲き
不思議な香りが懐かしい澄み切る川の水晶に
どうぶつたちが集まってうららか日差しに目を細め
そびえる山を眺めてる高い高い峰の先
いったい何があるんだろうきっとぼくらはいつの日か
虹のふもとに着くだろうそこで後ろを振り返り
歩いた道を知るだろうそのとき きっとこみ上げる
喜びどれほど深いだろうだからぼくらは歩いてく
家族そろってこの道を
家族みんなで、花が咲き乱れる温かい道を歩いているイラストを描きました。
■「価値観」という贈り物
ゆめまなの双子は、とても感性豊かな子たちで、世界が色とりどりに見えたり、とても深い色合いを感じたりする、というのは、登場人物紹介に書きました。
そんな子たちの目を透して見れば、きっと、人生の道は、こんな風に見えているんだろうなあ…という、華やかで、美しい風景を描いてみました。
もちろん、子どものために道を整えてあげるのは親の仕事です。子どもだけで歩き始めたら迷ってしまうかもしれない。特に、この子たちは、いろんなものに興味津々。どこへ行くか分かりません。そこで、お父さんとお母さんが、優しく、歩く道はこっちだよ、と促している様子にしてみました。
親が子どもにあげられる一番大切な贈り物ってなんでしょう。いろいろな答えがあると思います。たとえば愛情と言う人もいれば、教育と言う人もいるでしょうし、高い生活水準を挙げる人も多そうです。それらは全部とても大事です。
でも、もしわたしが一つ挙げるなら、「価値観」だと思います。自分の価値をしっかり認識し、他の人の価値もよく理解し、そして本当に大切だと感じることに、心から打ち込めるように。それが、わたしが自分の親から教えてもらった一番大切なことでした。
もちろん、子どもたちは冒険が大好きです。この子たちは、心の赴くままに冒険するでしょう。これまでもそうしてきましたし、これからだってそうです。けれども、きっと、さまざまな景色や触れ合いを楽しみつつも、まっすぐな道からはそれずに、輝く未来へと進んでほしい、そんな希望を込めたイラストです。
■ゆめまな物語「家族編」五部作
最近の絵を見て、気づかれた方もいるかもしれませんが、ここのところ描いていた絵は、家族みんながそろっている絵を描いていました。これがここのところのテーマで、5部作としてまとめようと思っています。
すなわち、地は実り豊か、窓を開ければすぐそこに、ごちそうは山の上で、家族そろって歩く道(今作)、そして次回作です。一応、次回作まで、どんなものを描くかはだいたい決まっています。うまく描けるかは分かりませんが、この五部作を今年の年末に友だちにプレゼントする予定なので、それまでに描けたらなあ、と思っているところです。
ほかにも描きたい絵がいろいろあって、他の方とのコラボ絵のようなものも描きたいので、ゆっくりペースながら、確実に昇華していきたいと思います。