【じっくり絵心教室】応用(2)「ネコ」「シカ」「カワセミ」―動物画を可愛く描けるか!?

じっくり絵心教室のビンス先生のレッスンのプレイ日記。応用コースの2回目は、動物画シリーズ。メインレッスン「ネコ」、ミニレッスン「シカ」「カワセミ」の3つです。

今回も授業の覚えておきたい点と、わたしの作品、その動画をまとめました。動物画は、これまでよくネコを描いていましたが、やはり生き生きさせるのは難しいですね…(>_<)

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応用コース レッスン2「ネコ」

応用コースのメインレッスン2は「ネコ」。

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画材は鉛筆です。これまでネコは何回も描いてきましたが、鉛筆でネコを描くのは初めてかも。色に頼らず明暗差をうまく捉えて質感を出さなければいけないのが難しいです。

ちなみにこのネコはカルロちゃんと言うそうです(^^)

授業ノート

■背骨のライン

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動物を描くときは、骨格や筋肉の付き方を理解して、内部の構造を意識しながら描くことが大事とのこと。そういえば昔、ジャック・ハムの動物画の描き方の本を買って読んでいたのを思い出しました。結局今に至るまで、あまり構造とかは理解できないまま描いているのですが…(苦笑) 

体のラインをしっかりとらえたお手本として、レオナルド・ダヴィンチのネコの絵が出てきました。ネコというよりライオンに見えるんですが(笑) 

特に背骨のラインを意識することが大切、というのは新絵心教室のレッスンでも教えてもらいましたね。

■体を幾つかの固まりとしてとらえる

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動物の体つきは複雑ですが、幾つかの固まりとしてとらえると、筋肉のボリュームなどが表現しやすくなるという話。確かに人間の体にしても、球体の集まりとして考えて描くと、自然な丸みを出しやすいと言われますね。こちらもなかなか実践できていないのですが…。

■毛並みを描く

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動物画で特に大切で、特に難しいのが毛並み。適当に描いていると、不自然に見えたり、ごわごわして硬そうに見えたりするので、いまだに描き慣れません。毛の方向を意識して描くと不自然にならず、毛の色のコントラストを抑えてできるだけ明暗差の少ない色で描くようにすると柔らかく見えるのではないかと思います。

ビンス先生のお手本

ビンス先生のお手本は4ステップ。

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一番明るい白から、一番暗い6Bまでまんべんなく使って、立体感を出していきます。

わたしの絵

わたしの絵はこんな感じ。

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動画はこちら。

製作時間はソフト内記録によると1時間43分26秒でした。

うーん…なかなか難しかったです。このレッスンは、発売前に見たときから、もう少し可愛いポーズのネコにしてほしかったなぁーと思っていたのですが、やっぱり自分で描いてみても、可愛さを出すことはできませんでした。外国では可愛いネコより凛々しいネコのほうが好まれるのかもしれませんが…。

やはりネコを描くときにいつも苦労するのが、顔ですね。少しでもパーツがずれると変な顔になってしまうので難しいです。人間の顔を描くときと同じで、かなり繊細に描かないと、魅力が損なわれてしまいますね。ほかの動物だと、ここまで難しくはないのですが。

そして毛並み。長めの線で描いていたら、長毛種みたいになってしまいました…(>_<) カワウソみたい…(苦笑) 修正しようにも、鉛筆ツールは、塗り重ねるとどんどん濃くなってしまうので、今更無理だと判断してあきらめました。サッピツも使いにくいので、濃さの調節が非常に難しいです。なかなか苦戦したレッスンでした。

そういえば、日本の「じっくり絵心教室」のパッケージは、ネコの絵が載ってしますが、このレッスンのネコではなく、フリーペイント用写真のネコなんですよね。パッケージのネコを描きたくてソフトを買ったら、パッケージのレッスンが含まれていなかった!というクレームが来ないか心配です(>_<) 

宣伝用動画も、レッスンが存在しない大量のフリーペイント絵を中心にまとめられていましたし、やはり今回のレッスンの絵は日本人向けではないという判断だったのかなーと思います。

応用コース ミニレッスン2-1「シカ」

応用コースのミニレッスン3つ目は「シカ」。

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絵具によるレッスンです。

授業ノート

■動物画のポイント

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動物画のポイントは、動物が最も誇り高く見える一瞬を切り取ることだそうで、サー・エドウィン・ヘンリー・ランドシーアの彫刻が例として引き合いに出されていました。

ビンス先生のお手本

ビンス先生のお手本は5ステップ。

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下塗りから始めて、全体をおおまかに塗ってから細部を描き込んでいく、いつもの絵具らしい描き方です。

わたしの絵

わたしの絵はこんな感じ。

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動画はこちら。

製作時間はソフト内記録によると1時間32分22秒。

最初は簡単すぎるように思えて、30分くらいであらかた描き終わったのですが、そこからが長かった(笑) なかなか、シカの体の自然な立体感を表現するのが難しく、何度か体の色を塗り直しました。

そもそもビンス先生のお手本絵自体、色の自然なグラデーションが出ていなくて、シカの体が平面に見えるような気がします。 なかなか色をなじませるだけではいい表現にならなかったので、ちょうど毛並みを描くようにして細部にハッチングを加えることで、色の自然な連続性が出るよう工夫しました。動画の一番最後の修正している部分がそれですね。

じっくり絵心教室の絵具ツールでは、なじませることで自然なグラデーションを出すのは意外と難しいので、基本コースのメインレッスン6の海の絵でも、ハッチングによって、空のグラデーションを自然な見た目にするという手法を使っています。人力グラデーションとでも言うのかな(笑) まぁデジタルみたいに自然なグラデーションが描けてしまうと、絵心らしくない仕上がりになりそうですしね。

応用コース ミニレッスン2-2「カワセミ」

応用コースのミニレッスン4つ目は「カワセミ」。

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パステルのレッスンです。

授業ノート

■ゴッホのように流れを意識する

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動物画など自然のものを描くときは、題材の流れに沿った筆遣いをすることが大切、とのことで、ゴッホの絵が紹介されていました。流れ、というのは目に見えないので、感性で感じ取って表現するしかないですね。

そうした自然と一体化できる感性を持っているかどうかが、画家としての表現力を左右するのではないでしょうか。わたしには難しそうですが…(>_<)。

ビンス先生のお手本

ビンス先生のお手本は5ステップ。

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最初に大まかにアタリをとって、徐々に描き込んでいきます。今回のビンス先生の絵はなかなか細かいですね。

わたしの絵

わたしの絵はこんな感じ。

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動画はこちら。

製作時間はソフト内記録によると49分09秒。短い(笑)

描いていてかなり楽しいレッスンでした。鳥なので、ネコと違って多少歪んでも問題ないですし、羽の流れに沿ってパステルを動かすだけで、わりと手軽に上手に見える題材だと思います。

楽しかったと同時に苦労したのは、使えるパステルの色数がかなり限られていること。お手本写真に含まれている黄色や、葉っぱの黄緑などの色がないので、限られた色数で繊細な柔らかさを表現しなければならず、サッピツが活躍してくれました。こういう制限がある中で描くのも面白いですね。

結局右端の葉っぱの緑はどうやっても表現できそうにないので、適当な色で塗ったままになってしまいました。 ビンス先生のお手本では葉っぱは省略されているので、描かなくてもよかったですね。でも正直言えば背景も描きたかったなぁーとは思います。

おまけ:ビンス先生の絵や名言いろいろ

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ネコのカルロ。こっちの構図のほうが描くモチーフとしては楽しかったのではないかなー(笑)

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このカルロの絵もなかなかいいですね。やっぱりメインレッスンのネコの絵は構図が悪かったように思います。

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到着したときには、もうすでに絵を一枚描き終えているビンス先生(笑)

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だれが描いた絵なのかはわかりませんが、すごく躍動感のあるバイソンですね! これも描いてみたいなぁー。

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いいなぁー、ティータイムしたいです。なにげにビンス先生のシカの絵、お手本絵とは違いますね。平地になって雲が追加されてる。

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いったいビンス先生のアトリエってどこにあるんでしょう。自然がものすごく豊かですね。この虹みたいなのは、たぶん飛んでいるカワセミが横切ったところですね。

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こちらのカワセミも絵に描いてみたかったなぁー。ネコにしてもカワセミにしても、止まっているところより、できればもっと動きのある絵を描いてみたかったように思います。そちらのほうが「絵になる」し。

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「ね、簡単でしょ?」

いつからビンス先生、ボブ・ロスになったんですか(笑)

今回のレッスンまとめはこれでおしまいです。なかなか動物画は奥が深いですね。次回は応用コース レッスン3「庭園」とミニレッスン「湖」「古城」です。

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投稿日2015.12.01