記憶のアルバム開いたら
どんなシーンを眺めてもひとつ確かに言えるのは
きみが必ずそこにいる振り返ればいつだって
きみがそこにいてくれた二人いっしょに笑ってて
二人手のひらつないでる喜び楽しみ悲しみも
ぜんぶ二人でわけあったどんなきれいな写真でも
古びて褪せるものだけど二人で作った思い出は
夜空にまたたく星のようもしも未来を撮れたなら
やっぱりきっときみがいる二人のアルバムこれからも
きらめく星が増えていく
いっしょに楽しんできた思い出の中を駆け抜ける二人のイラストを描きました。
そうだ、ロマンチックな絵を描こう…
最近は、ゆめまな物語の家族編を描きつづけていたので、「ふたりの時間」のほうはご無沙汰していました。前回の二人は必ずめぐり逢うは6月13日になっていますね。3ヶ月ぶり、ということになります。
今回、久々に「ふたりの時間」のほうに絵を描いたのは、前々から描きたかった…からではなくて、最近勧められたマンガを読んでいたら、ふと描きたくなったので、勢いで描いてしまったのでした(笑)
そのマンガというのは、名取ちずるさん、という方の12月、彼女は思う (マーガレットコミックス) というマンガなのですが、ボーイミーツガール的なハートフルな短編が4つ含まれています。
読み終えたあと、ふと「そうだ、ロマンチックな絵を描こう…」みたいなノリで、この絵が誕生しました。そんな経緯なので、マンガの中の短編のどれかに似ている、という部分はないと思いますが、きっかけになったのは確かです。
マンガの感想としては、おすすめされていた、「ささのはさらさら」がよかったですね。ファンタジーなのもそうだけど、激しい感情のぶつかりあいを含まずに起承転結を表現していて、とてもあたたかく、感情移入しやすい話でした。
ちなみに突然勢いでこの絵を描いたわけですが、そのほかに描こうと思っていた絵のほうは10枚近くたまっており…(苦笑) 最近コラボしてくださった方々にお礼の絵も描きたいのですが、こんな性格なので、実現するかどうかわかりません…。すみません。
機能からデザインする
わたしが絵を描くときは、ジャンルによって、登場人物を使い分けていて、
■冒険ファンタジー→ゆめまな物語
■ロマンチック→ふたりの時間
■平和→家族みんな(ゆめまな物語+ふたりの時間)
■異世界→空花物語
という感じでしょうか。
よく任天堂が、機能からキャラをデザインすると言われていますが、うちの絵もそれとちょっと似ている気がします。
つまり、はじめにキャラありき、物語ありきではなく、先に構造があって、それに合わせてキャラをデザインしていく、ということです。
ゆめまなの双子も、最初から「ゆめまな物語」を描こうとして考えたわけではなく、冒険ファンタジーの絵を描くなら、どういう登場人物がいいかなー、と考えたときに、それまでのキャラクターではなく、双子とネコが抜擢されたのでした。
それまでの絵は、「少年」と「少女」で描くことが多かったのですが、冒険ファンタジーを描きたいときに、少年と少女だと、恋愛要素が含まれてしまい、焦点がぼけてしまいます。
それで、恋愛要素を感じさせず、冒険というテーマに集中できるように、もっと年下の、好奇心旺盛な幼い双子を主人公にし、さらに男女二人ではなく、トリオにするため、ネコを加えたのでした。
その反対に、ロマンチックなものを描くときには、ゆめまなの双子はふさわしくないので、今回は「ふたりの時間」を引っ張ってきた感じですね。
(「ふたりの時間」にはネコは必要ないかなーと思いつつも、見守るような感じで、ちょっと離れたところに描くようにしています)
また、「ゆめまな物語」でも「ふたりの時間」でも「空花物語」でも、ほぼ必ず男の子と女の子をセットにしているのは、やはり、性別に関わらず共感してもらいたい、という目的からそうしています。
とまあ…いろいろ考えて描いているわけですが、このような工夫そのものは伝わらなくていいので、それによって実現したかったテーマや雰囲気が、少しでも見る人の心に残ったらいいなーと思っています。(笑)