秋の日差しが柔らかで
そよ風さらさら駆け抜けてこんもり落ち葉を踏みしめて
未来のことを語った日二人の明日は輝いて
はるか続く道筋がイチョウ並木と重なって
ずっと遠くに続いてた目を閉じればいつだって
いまも思い出鮮やかにきみと歩いた並木道
記憶は決して色褪せずいよいよまぶたに焼き付いて
燃えるように光ってる
思い出のイチョウ並木の絵を描きました。
鮮やかな記憶を絵に
この絵は、久しぶりの「ふたりの時間」カテゴリの絵です。前回の思い出はいつもきみとが9月なので、3ヶ月ぶりですね。今年は「ふたりの時間」カテゴリの絵も12枚。けっこう思い出を形にできたなぁ…と思います。
メルヘンの「ゆめまな物語」、ファンタジーの「空花物語」に対して、「ふたりの時間」はおもに現実の延長線上で描いています。だから元になった記憶があることもしばしば。
今回のイチョウ並木も、数年間 定期的に通った場所が元になっていますが、もう行けなくなりそうなので、この機会に絵にしておきたいな、と思って描きました。
写真など見たわけではなくて、完全にイメージなので、多分実際の場所とはそれほど似ていません。わたしの記憶の中の印象、ということですね。
よく記憶の中の色は実際より鮮やかに誇張されている、と言われます。この絵のイチョウ並木も、相当鮮やかな色合いになりました。描いた絵のコントラストを加工したわけではなく、最初からこの色になったので、「思い出は燃えるように」というタイトルがふさわしいと思いました。
何度も描く並木道の絵
並木道を歩く二人を描いたのは、これが初めてではなくて、一年半前に描いた森のトンネルが、とても良く似た構図です。描いているときは「森のトンネルver2.0」という題名にしようかと思ったほど(笑)
また、今年はじめに描いた「ゆめまな物語」の雪解けの光も、冬の雪が積もる並木道とはいえ、構図がこれまたよく似ていますね。
どれも光差し込む鮮やかな並木道のグラデーションを描いた絵ですが、森のトンネルはパステルツール、雪解けの光はティントツール。そして今回は水彩ツールということで、表現法がずいぶん変わっているのが自分でも面白いです。
ちなみに絵具ツールで描いた並木道も、先日のレッスン絵の中にあります。こうやって考えてみると、よく描くモチーフなんですね(笑)
記憶をもとに絵を描くなんて、ちょっと前のわたしでは高度すぎて不可能でしたが、主にここ一年の成長で、かなり描きたいものが描けるようになってきました。来たる2016年も、どんな絵が描けるのか、今から楽しみです。