凍てつく風に導かれ
いつからこうしているのだろう静まり返る真夜中に
二人きりのこの旅路どこへ行くかも知らなくて
流れに逆らうすべもなくただ さだめに従って
舟はいずこへ流れゆくねえ、見上げてあの空を
しじまに響く君の声あれはきっと星たちの
生まれて初めて見る景色ぼくらは星のゆりかごへ
命の故郷に帰るんだ星屑たゆたう川の先
はるか星の海原へ
星屑の川を下り、星の海へと向かう二人の絵を描きました。
星の生まれるところ
また絵を描くのが一ヶ月ぶりになってしまいました…。最近は毎回こればっかりですね…。
今回の絵は、数ヶ月前から構図もほぼ決まっていて、あとは描くだけの状態にあったアイデアをやっと形にできました。
この絵で描きたかったのは、星空と、それが映り込む川とがつながっているような幻想的な雰囲気。星屑が散りばめられた川を舟で下っていくと、そのまま星の海へと出ていけるような風景です。
もともとは虹色のグラデーションを使おうかと思っていましたが、年末になって冷え込んできたこともあって、凛と張りつめた冷たそうな星空がいいかなーと思い直し、寒色のグラデーションでまとめました。
両脇の川岸の風景は、かなり暗くすることで、川と空に輝く星を目立たました。前回の絵と同じく、明暗の差(キアロスクーロ)をはっきりさせることで、明るい星空が印象的になったかなと思います。
星空の絵というと、最近では星のかけらの子守歌がありますが、同じような色を用いつつも、かたやメルヘン、かたや幻想的という方向性の違いを出してみました。
今年一年は、寒色系の絵に挑戦できて、それなりにバリエーション豊かに描いてこれたのがひとつの収穫かなと思います。
絵を描く枚数はひどく低下したまま、年末を迎えてしまいましたが…本当はもっと絵を描きたいのだけど、ほかにやることが多すぎて、ひとつに焦点が定まらない感じです。
広く浅く、さまざまなことを続けていくべきか、それとも絵に集中して描きたい世界を膨らませていくべきか…時間は有限なので、どう配分するかを選ばないといけません。
何を選んだら、後々後悔しなくてすむのだろう…。もうしばらく悩ましい日々が続きそうです。