樹冠の街 A town above the Tree

 

ざわめく森のまんなかに
天までそびえる巨大な樹

小さな小さな種粒が
はるかな時経て抜きん出た

どうぶつたちの憩いの場
鳥がすみかを見つけ出す

幹から幹へと道引かれ
枝から枝へと街が建つ

木彫りのお店はさらに上
歩けば遠くて一苦労

翼があったら楽なのに
鳥さんぼくらを運んでよ

ちょっと疲れた一休み
はるかな眺めを楽しもう

とても高い木の樹冠に広がる街並みのイラストを描きました。地上からはるか上に造られた不思議な世界です。

■この絵を思いついたのは
この絵は、以前にブログで取り上げた、なぐり書きから、思いつきました。なんのことはない、ただ適当にぐちゃぐちゃと紙に描いたら、その線が、木の上に広がる街に見えてきたので思いつきました。やはりしみづくりとかなぐり書きは、アイデアを思いつくのに便利だな、とつくづく思います。

絵のアイデアが思いつかないときに役に立つ「しみづくり技法(ブロッティング)」

ちょうどその次の日に、木の上のコースをカートが颯爽と走っている動画を見たので、そこからもイメージをふくらませて、樹冠の街を描くことにしました。樹は適当に描くだけで樹に見えるので描くのは楽でした。別の用事をしながら適当に塗っているだけでほとんど描けてしまいました。

■美しい鳥
しかし、人物や鳥を描く部分では、面倒でもしっかりと仕上げるように努力しました。最初は、鳥を描く予定はなかったのですが、大きな樹の下にいろいろな美しい鳥が宿り場を見つけるというテーマを思いついたので、生き物を描き込むのもいいだろうと思いました。

鳥というと、世界の美しい鳥という写真集が好きです。日本の鳥は、わりと地味な印象の鳥が多いですが、世界の鳥の写真を見ると、これでもか、というほど独特なカラーリングの鳥がいて、そのバリエーションの豊かさに感動しました。でも、なかなかその美しさを描き写すのは難しいですね。

わたしの絵では空が魚類に占領されているため鳥の出番が少ないですが、今後も機会があれば鳥を描いていきたいです。

■ひたすら見る夢
この絵とはまったく関係のない話ですが…わたしはひたすら夢を見ます。一晩に5つぐらいは夢を覚えていて、内容もわりとリアルです。大部分はとりとめのない夢で悪夢もしばしばあります。

しかし、中には楽しい夢もけっこうな頻度であり、空を自分の意思で自由自在に飛ぶ夢を月に一回くらい見て、とても気持ちいいです。仲間と力を合わせて迫り来る脅威と闘うような冒険活劇もちらほら。

寝る前に何かストーリーを考えているとその続きを見ることもあります。昨日は姉と一緒に蛇の化け物を撃退しました。また目がうっすらと覚めているような状態の時は、自分で夢の内容をコントロールできることも。

ときどき、夢の中で、これ以上ないというくらい美しい景色を見ます。これはぜひ覚えておかないと、と思うのですが、しっかり忘れています。夢の中でものすごく面白いサスペンスのストーリーを体験して、これを小説にしたい、と思うこともしばしばですが、起きるとかなり忘却しています。

夢を創作に用いたという作家は、意外に多くいて、有名どころでは、サルバドール・ダリは、夢で見た風景を描くべく工夫していましたし、サミュエル・テイラー・コールリッジは夢の中でクブラ・カーンを作詩しました。アウグスト・ケクレは、夢の中でベンゼン環を思いついたと言われています。

わたしの場合、あれほど多く夢を見るのに、ほとんど役立つものがないのは、少し残念です。ただ面白い夢を見たあとは、かなり幸せな気分で目覚められるので、それだけでも十分メリットかもしれませんね。

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