前回の絵のときにも予告しましたが、今日2016年5/5で、空花物語は一周年です!
空花物語とは?
空花物語は、去年の5/5にわたしが見た夢をもとにして始まったシリーズ絵です。
お城の中で、たったひとりで過ごしていて、いつも空想の中だけが遊び場だったお姫さまハナ。そんな彼女の目の前に、突然現れたトレジャー・ハンターの男の子ソラ。ソラはハナをお城から連れ出し、まだ見ぬ広い世界へと案内する、そんなストーリーです。
夢ではソラとハナの出会いから数年後までのストーリーを見たので、当初はそれを5,6枚の絵で絵本みたいに描こうかと思っていました。
ところがソラとハナに愛着が湧いてしまって方向転換。ストーリーを描ききると、ソラとハナの物語が終わってしまうので、それは寂しいということで、ストーリーを無視して、二人が色々な秘境へ冒険に行くシリーズとして描いてきました。いつかストーリーは進めたい気もするけど、もう少し二人には楽しい冒険を続けてほしいです(笑)
「ゆめまな物語」がメルヘン絵なのに対して、「空花物語」は正統派中世ファンタジー絵という住み分けもできて、この一年、YuKiのスケッチブックのメインカテゴリの一つに成長してくれました。この絵で15枚目です。
最初のうちは理解しにくかったソラとハナ
空花物語のソラとハナの名前は勝手に夢の中で決まっていましたが、なんとなく、閉ざされた城に住む華蓮なお姫さまという一輪の「花」、そして彼女を「空」のように広い世界へと連れ出す少年、という意味合いがあるような気がしています。
ちなみにハナのつづりは後から西洋のお姫さまらしくHannah(ハンナ)としましたが、発音はハナでいいようです。
夢の中で見たときは、いわばわたしはソラとハナとは初対面だったわけで、なんだかすてきなキャラだな、とは思いつつも、それほど思い入れはありませんでした。
これまでたくさん小説など書いてきたわたしですが、ソラとハナの性格は、多分はじめてではないかという珍しいタイプです。ハナみたいに真面目で頑張り屋な子や、ソラみたいに頼りになる さわやかな好青年は、わたしが自分から創るタイプのキャラではないと思います。わたしは自分の性格がら、常識からずれているぶっ飛んだ直感思考のキャラを創ることが多いので(笑)
だからこそ、あくが強くなく、まっすぐなソラとハナの性格は、新鮮で、最初のうちは理解しにくくて戸惑いもありました。まったくの偏見ですが、個性が乏しくて面白みがないと思っていた時期もあったり。要は二人のことをよく知らなかったんですね。
しかしこの一年、繰り返し二人を描くうちに、今ではゆめまなの二人と同じくらい、ソラとハナのことが大切です。振り返ってみて、あのとき二人と出会えてよかった、と心から思います。
じつはMiitomoのほうでもソラとハナのMiiを作って、二人に合った衣装をそろえて、Miiフォトを作りました。
けっこう雰囲気出てると思いませんか? (笑)
一周年記念の絵
今回の、一周年記念の絵は、直球なイラストにしてみました。狭いお城の中から、広い空へと旅立とうとするソラとハナです。
空花物語は、ファンタジーの世界観の絵ではありますが、これまで一度も、ソラとハナは、空飛ぶ乗り物や生き物に乗ったことはありません。基本的に徒歩で、世界中の様々な場所を旅してまわっています。
これまで空飛ぶ乗り物を描かなかったのは、空花物語の起源が、わたしが子どものときに遊んだファンタジーRPGにあるからです。RPGって、空飛ぶ乗り物が手に入るのは本当に終盤になってからですよね。最初から空を飛べたら、世界の広さを味わえません。ひたすら自分の足で歩いて冒険したあと、最後の最後に空を飛んで今まで冒険した場所を見下ろすとき、なんとも言えない感動が押し寄せます。
ソラとハナにも、そんな世界の広さを味わってほしかったので、空飛ぶ乗り物は出てきません。今後もしばらく描くつもりはありません。でも、今回は、物語の1ページではなく、一周年記念のイラストなので、天翔るペガサスを描いてみました。
ソラが最初にハナをお城から連れ出したときのイメージは、衛兵の目をかいくぐりながら徒歩で脱出したということになっているので、あくまでこの絵は物語のワンシーンではなく、空花物語全体のイメージイラストですね。
雲の上を歩いている黄色いネコは…(笑) ファンタスはこの世界ではトトロみたいなものだと思ってもらえたら(笑)。
空花物語のこれから
この一年、ソラとハナはけっこう いろんなところを冒険したと思いますが、まだまだ描き足りません。ファンタジー世界のイラストは、神秘的だったり、ちょっと不気味だったりして、描いていて、ゆめまな物語とはまた違った楽しさがあります。
ソラとハナはいつまで冒険を続けるのか、ストーリーを進展するのか、ソラの正体が明らかになる日は来るのか。描いているわたしにも見当もつきませんが、とりあえず二人の物語をこれからも描きつづけていきたいと思います。
それでは、ソラ、ハナ、一周年おめでとう!