静かな静かな雪の日に
君と出かけた寒い朝雪はしんしん降り積もり
あたり一面 銀世界ねこはこたつを飛び出して
飛んだり跳ねたり大はしゃぎ凍てつく空を見上げたら
白い吐息が曇ってた君と何を話したか
今は覚えてないけれど雪のかけらに映り込む
君の笑顔は憶えてる
雪が降り積もる寒い日に出かけている二人と一匹を描きました。
そういえば去年もこの時期、雪の日に出かける絵を描いたなあ…と思いつつ、やっぱりこの時期には欠かせない定番ですね。
今回の絵は、比較的日常寄りの絵で、ファンタジー・メルヘン要素は入れませんでした。絵の題材もとてもシンプルです。
「ゆめまな物語」のほうは、夢の世界を描きたいですが、「ふたりの時間」のほうは日常寄りでいきたいなあと思っています。それぞれ思い入れがありますので。友人の中にも、メルヘンな絵より日常的な絵を気に入ってくれる人もいます。
この絵で工夫したのは、ひとつは空の色です。ふつう雪空は真っ白ですが、ほんの少し非日常的な要素として、色をつけました。そのほうが、降っている雪が目立つようになります。
また昨年の絵の悩みにも描いたことですが、背景に線を使っていないことです。もともと昔は背景に線を使わない絵を描いていたのですが、しばらくメルヘンを描いていてすべて線で描くようになり、ようやくまた戻ってきました。
背景に線を描くと、線が主張しすぎたり、立体感がなくなったりしてしまいます。線があることで描きやすくなることもまた事実なのですが、今回のような単純な背景の場合は、線なしで描くほうがしっくりくるような気がしました。またいろいろ試行錯誤したいです。