2019年8月の自然観察日記

前回の記事で、自然ガイドできるような博物学者になりたい、そのための近道はスケッチすることだ、という話を書きました。

ネイチャーガイドできるアマチュア博物学者になりたい。
自然界をガイドできるよう、自然科学の博物学的知識を身に着けたい

方針にしたい言葉は、この2つ。

ピーターラビットの野帳(フィールドノート)

一時期、私は観察の道具としてカメラを使っていたことがある。そのままの事象をありのまま写し撮るカメラはすぐれた道具であるが、欠点がある。

写し撮ったのは自分ではなく、写真機という機械なのだ。

観察のための最良の道具は、私は絵を描くことだと思っている。絵を描くためには、よくよく観察しなければならない。(p196)

失われた、自然を読む力

風景の複雑な特徴をよく見ることは、現代人の心にとって難しく、自然なことではないようだ。それに苦労しているなら、この技術を磨くためのふたつの方法がある。

ハイテク機器も地図もコンパスもなしに長期間へんぴな場所で生活するか、風景をスケッチするかだ。

実際的な解決策は後者だ。スケッチの質は重要ではなく、大事なのは見て、気づく技術をみがくことだ。(p17)

本物の自然を観察して描く。そうやってポターとダ・ヴィンチは芸術家また博物学者になった
ピーター・ラビットの作家ビアトリクス・ポターは、本物の自然をじっくり観察して描くことで、博物学者になった。

さっそく、実践し始めることにしました。ものぐさな性格なので、継続できる自信があまりないですが、ハードルを下げに下げるスモールステップを意識して頑張りたいです。

スケッチについては、ビアトリクス・ポターみたいにお持ち帰りして精密に描くのもありですが、室内では体調が悪くなるので、とりあえずは屋外で実物をそのままスケッチしたい。

画材について

画材は悩みに悩みました。上のポターについての記事を書いてから実践まで1ヶ月半もかかったのは、ほぼそのせい。外で描くというのが難しすぎて、重い腰が上がりませんでした。

最初は、アナログ色鉛筆とスケッチブックを試しましたが、屋外では取り回しに難がありすぎて挫折。

悩んだ末、わたしの絵の練習の原点回帰に至って、3DSの新絵心教室を引っ張り出してくることにしました。都会の満員電車の中で新絵心教室のレッスン絵を描いてたこともあるので、携帯性は十分です。

スマホのアプリとかのほうがいいかなぁと思いつつ、これといっていい選択肢を知らないので、最適な画材探しは今後の課題ということで、とりあえず開始することを優先。

落書きみたいな絵になってしまっていますが、「スケッチの質は重要ではなく、大事なのは見て、気づく技術をみがくこと」なので、やらないよりやるほうがいい、と思って頑張ります。

2019/08/05月

コウリンタンポポ

セイヨウタンポポが終わったあたりから、夏じゅうずっとあちこちに咲いている。長く伸びた茎にたくさんの花とつぼみがかたまってついている。

北海道の北部に多いらしい外来種。森の中までは侵入してなくて、道端や公園に多い。あまり増えてほしくないが熱した鉄のような色がきれい。

スイセンノウ(酔仙翁)

ナデシコ科。うちの庭とかに夏じゅう咲いてる。どっかから飛んできたぽい。赤い花なので、酔っ払っているという意味でこの名らしい。

葉っぱがハーブのラムズイヤーと同じく白いうぶ毛に覆われていて気持ちいい。毛織物のフランネルにも例えられる。茎を包むように葉がつく。

うちの庭のジャガイモの花

花を知っている人は少ないかも。ナス科らしいシワシワな花びら5枚の花だが、観察してみると花の付け根に赤い節があって、そこで花が落ちていることに気づいた。

葉をよく見ると付け根や隙間から、小さめの葉が出てたりして面白い。ミニトマトみたいな実もできる。

ノラニンジン。ワイルドキャロット

どこにでも生えているニンジン原種。別名アン女王のレース。中心にだけ虫寄せのため?に赤紫の花がある。レース編みで指を刺してしまった血という伝承も。

花をよく観察してみると八角形ぽい。裏のがくも8本だった。根っこは野菜のニンジンほど太くならず硬いらしい。裏のがくの本数は別の時に数えたら10本だった。ばらつきがあるのかな? 花全体の形は、少なくとも円形ではなく多角形ぽい。


初日は外来種ばかりになってしまいました…。いくら自然豊かな場所と言っても、家のまわりは外来種に埋め尽くされていて、森の中に行かなければ在来種を観察することはできません。

かといって森の中はクマが出るからじっくりスケッチするのは難しい。近場だったら鈴持っていけば大丈夫だろうか?

だけど、実際に絵を描いてみて驚いたのは、こんな適当なスケッチをとっただけでも、これほどたくさんのことに気づけるんだ!ということ。

スイセンノウの葉が茎を包んでいる様子とか、ジャガイモの花の付け根に関節があるとか、ノラニンジンが円形ではないとか、ふだん見ているときはまったく気づいていませんでした。

それなのに「絵を描こう」という目で見るだけで、とつぜん、さまざまな点に気付くようになりました。

確かに「スケッチの質は重要ではなく、大事なのは見て、気づく技術をみがくこと」です。

これは楽しい。スモールステップで、と思いつつ、つい夢中になって四枚も描いてしまい、初日から3DSを支えていた手首が痛いです(笑)

2019/08/06火

コンフリー(ヒレハリソウ)

6月ごろに紫色の花を多数提灯みたいにぶらさげていたが、今日は花茎もなくなっていて、ただのデカい葉の雑草になっていた。

葉はしわくちゃな葉脈だが、よく見ると中心から外側に向かってフラクタルな模様になっていておもしろかった。

わたしはあまりよく知らないのだけど健康にいいとかで話題になって全国に繁茂したが、肝機能障害を起こす副作用があるとかで食用にできなくなったらしい…。

オオモミジ?

公園にあったモミジ。今更ながらカエデとの違いを知る。スケッチを描こうと思うだけで、今まで気にも留めていなかった植物について考えるものだ。

葉は5つか7つに分かれていてヤマモミジかと思ったが、ふちのギザギザ度合いが大人しいことからオオモミジか? 種はブーメラン型だったのでイロハモミジではなさげ。

一年中紅い枝があるが、葉緑素がない遺伝子異常などでこうなるらしい。北海道だから、朝晩寒いせいで年中紅葉しているのかと思ってしまった(笑)


今日も、「絵を描こう」と意識して見ることによって、初めて自然界のデザインに気づく体験ができました。コンフリーの葉のフラクタルとか、モミジの葉の形とか幹の模様に注目できました。

モミジの葉って、手のひらみたいな形かと思っていたら、もっと放射状に広がっているんですね。手のひらの指は120°くらいだが、もみじの葉は240°くらい広がっている。

いかに普段、何も考えずに風景を見ているか痛感します。やはり写真を撮っているようじゃダメですね。観察するにはスケッチしないと。

こうしたスケッチを毎日続けていたら、オリジナル絵を描くときの引き出しが少しずつ増えていくかも?

2019/08/07水

ヒューケラ(ツボサンゴ)

友人の家の庭にあった植物。調べてみたらヒューケラというらしい。北アメリカのユキノシタ科の植物。名前が覚えにくいので、和名ツボサンゴのほうで覚えようか。

確かに、地面のあたりを葉っぱが覆い、長い花の茎が伸びているのはユキノシタ科っぽい。寒さに強いので北海道の気候にも合ってそう。

ユキノシタ科の例に漏れず、葉っぱは大きな手みたいな形だが、色とりどりに紅葉しているカエデみたいで美しい。紅い茎は、互い違いに枝分かれして、小さな白っぽい花が無数に咲いていた。近縁のズダヤクシュの花によく似ている。

トウゴマ(ヒマ)

これも友人宅の庭の植物。モミジみたいな真っ赤な葉っぱと茎に、クリやゴボウのいがのような実をつけていた。これも真っ赤。しかし、触ってみると、ゴボウの実のように硬いトゲではなく、素手でも触れるくらい柔らかい。

トウダイグサ科という耳慣れない科名だったが、キャッサバとかゴムノキ、ポインセチアなどが属しているらしい。全然わからない(笑)

いがいがの実の中には、豆のような種が入っていて、ひまし油の原料らしい。しかし猛毒リシンも含んでいるので食べたりはできない。

実の下のほうにつぼみや花がまだ残っていたが、つぼみの外側がくるんとむけて、白いブラシ状の花が顔を出している様子は、昔見たことのあるフニーバオバブの花を思わせた。

ムラサキバレンギク(エキナセア)

最近、よくこのあたりの家の庭で見かける花。

普通のキク科の花より、中央の部分が球形に盛り上がっている。これらは頭状花といって、それぞれが花らしい。よく見ると、虹色にグラデーションしている。また、上から見ると、ヒマワリなどと同様、黄金角のカーブが見られて美しい。

北米原産で、ネイティヴ・アメリカンが薬草として使っていたのだとか。根や葉をハーブティーにできるらしいから試してみたい。


今まで、ただ植物を見て写真に撮るだけではあまり楽しくなかったのに、スケッチしてちょっと調べるようになると、それぞれにストーリーがあって面白い気がしてきました。

今のところ情報源がネットのWikipediaなどを参照しているのがあまりよくない(わたしはWikipediaを信用していない)ので、ちゃんと詳しい本だの図鑑だのを見つけないとなぁと思います。少しずつ色々やってみよう。

スケッチは相変わらず雑すぎて、ビアトリクス・ポターのボタニカルアートがいかにすばらしいものだったのか実感しています。あれほどのものを描く根気がわたしにもあればいいんだけど、今は無理なく続けられることを優先します。

2019/08/08木

イタドリ

どこにでもあるイタドリ。今ちょうど白い花が一斉に咲いて風に揺れている。雄花と雌花で少し形が異なるらしい。

国産だが、生態系が破壊されたところに進出し、海外で厄介な外来種化しているという。

タデ科。地域によっては食べるらしい。新芽を茹でて食べてみたがパサパサしていた。「蓼食う虫も好き好き」かと思ったが、下ごしらえをきちんとすればおいしいらしい。

イヌエンジュの木

マメ科の木らしい左右対称につく葉。調べてみたら、葉の形から、エンジュやハリエンジュ(ニセアカシア)と区別できるらしい。

白い花はもうついていなかったが、豆がたくさんなっていた。エンジュだともっとくびれの大きい豆らしい。幹は近くでみると菱形模様。

中国伝来のエンジュに比べ、あまり薬効がないとかで、劣るという意味で「イヌ」とついているらしい。

トクサ

地面からアスファルトをドリルみたいに突き破って生えていた。イタドリなどの子どもかと思ったら、これで完成形の植物。

節(はかま)の部分が葉らしい。 引っ張ると節ですぽんと抜ける。何かに似ていると思ったらあれだ、昔あったロケットえんぴつ。

地下茎で繁殖する。アスファルトは上からの衝撃には強いが下からの突き上げには弱いのかも。茎が硬くて砥石になることから「トクサ」なのだという。

クサフジ

ソラマメ科。初夏からずっと美しいグラデーションで咲いている。似た花にナヨクサフジ(外来種)とツルフジバカマ(もう少しワイルド)があるらしい。

葉がくるくると巻いていて、先っぽの三本のつるであちこちに絡みつく。唐草模様みたいな曲線の覆い形がアーティスティックだと思う。

花を下からのぞきこむと、いろいろな虫が中に入っていておもしろかった。

ヨツバヒヨドリ

秋の七草フジバカマかと思ったが、北海道にはないようなので、たぶん葉の形からしてヒヨドリバナ。…と思ったが、葉が輪になってついているのはヨツバヒヨドリらしい。ヨツバとはいうが、3枚や5枚のもある。今回観察したのは3枚が輪になっていた。どちらにしても近縁種。筒状の花は、近くでよくみると、星型で2本の雌しべが飛び出ていた。

ちなみにクサフジに似ているツルフジバカマと、秋の七草のフジバカマは全然違う。ここもまたややこしい。


いつまでも家のまわりだけで観察しているのもあれなので、近くの森に出かけました。ところが、道中、道路脇にある植物に興味を惹かれてしまい、そちらの観察がメインに。

何気ない道端の植物ばかりですが、じっくり観察してみると、さまざまな色合いや形をしていて、とても楽しかったです。

その後、森にも行きましたが、一人で入るのはちょっと怖い、万全の装備もして熊鈴も持っていましたが、さすがに森の中で3DS取り出して黙々と描く気にはなれず、ちょっと探検して切り上げました。

スケッチを描くのは楽しいけれど、一日に5つも描くと、調べたりまとめたりするのが疲れますね。バランスも肝心。

森の中では写真を撮りましたが、そちらをアップする場所も考えたほうがいいかなぁ…。季節のアルバムを整理し直そうかな。

2019/08/09金

ジャコウアオイ(ムスクマロウ)

花はピンクか白。夏になると町のあちこちで咲いている。有名なマロウ茶になるのはウスベニアオイだが、こちらもハーブティーにできるらしい。

もうシーズンは終わりかけて、最後のほうのつぼみが咲いてる。株によっては茶色に乾燥した実がたくさん鈴なりになっていた。

イヌタデ

道端に咲いていた。どこにでもあるタデだそうだが、初めて目を留めた気がする。ピンクと白が入り混じった穂のような花がかわいらしい。

観察してみると、白い花だけ咲いていて、ピンクの萼はつぼみばかりに見えたのだが、ネットで調べた感じ、そんなわけでもないらしい。

エゾノヨロイグサ

北海道では化け物みたいな太くて背が高いセリ科をよく見かけるが、これもそのひとつ。同じ時期のエゾニュウに比べると花がドーム状で少し大人しい印象。エゾノシシウドよりも葉の表面の凹凸が少ないらしい。

セリ科の大型植物が次々に咲き誇るさまは壮観。ハナウド→ノラニンジン→エゾノヨロイグサ、エゾニュウあたりの順番で咲くので、見分けがつくようになってくるとおもしろい。


北海道大雨で大変でしょ?とか心配のメールがたくさん届いて困っています。 雨なんかほとんど降ってないのだけど、調べたら道東のことなのかな?

北海道は、端から端まで東京-大阪間の距離があるので、地域によって全然違います。…とこれまで何度も、地震や猛暑などのたびに書いているのだけど、道外の人にはわからないみたい。

それよりも何よりも寒いです。昼なのに17℃しかない。風も強めで冷えるので、今日の自然観察は近場で切り上げてきました。

地元の人たちが言うには8月に入ったら、もう秋らしい。毛布や防寒具を引っ張り出してきて、もう寒さに備えています。

2019/08/10土

コボウズオトギリ?

コボウズオトギリ? セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)だと思って書いていたが、帰宅して調べてみると花の形が違った。同系統なのは確か。

葉っぱは節で2枚ずつ向かい合って出ていて、重なり合わないよう、少しずつ方向がずれている。

夏に黄色い花が咲いていたが、その中央部の緑みを帯びたふくらみが、徐々に赤く色づいて実になっている。つやつやしてておいしそうだが食べるものではないらしい。

オトギリソウ、というと、切られた弟の血が飛び散った紫の斑点が有名だが、夕暮れ時に観察したかぎりではよくわからなかった。


今日はいきなり寒くなってあまり調子がよくなかったのと、日が暮れるのが早かったのとで一枚だけ。この前まで20時でも明るかったのに、18時には暗くなり、冬が近いのを感じました。

図書館で福岡イト子さんの「アイヌと植物」を見つけましたが、とてもおもしろい。自分の目指したい方向性は、図鑑みたいな学術的知識ではなく、この本みたいな民俗学的な物語や実用性についての知識だと思いました。

何ヶ月も前にも読もうとしたことがありましたが、当時は植物の名前が全然わからず、イメージもわきませんでした。

しかし今では目次の植物名の半分くらいは聞いたことがあって、1/4くらいは見た記憶がありました。おかげで、前よりもイメージがわき、楽しく読めそうです。

ところで、いつもの公園に夜に行ってみたら草刈りされてしまっていて、虫の音色が聞こえなくなってしまって落ち着きませんでした。

その近くの草だらけの空き地はいつもどおりで安心しました。自治体が草刈りしてくれるのはありがたいけれど、虫の音色のために残してほしくも思いました。

しかし、そのあとで夜道をサイクリングしていたら、なんの変哲もない道路の真ん中でクモの巣に激突。

この時期は空中をバルーニングで飛んでいるクモの巣に引っかかることがけっこうあります。でも今回は、500円玉より一回り大きいオニグモが乗ってきてさすがにびっくり。近くの柴を使ってふるい落としました。

虫に慣れたといっても(クモは虫じゃないけれど)、まだまだ怖がりなので、一概に草刈りされるのが良くないとも言い切れず複雑な気持ちになりました(笑)

2019/08/11日

エゾノギシギシ

観察したときはナガバギシギシだと思っていたけれど、帰ってから調べてみたら、エゾノギシギシだった。

スケッチの花の部分で、内部の球体が赤く、まわりの翼のようなところにギザギザした突起を描いたが、これがエゾノギシギシを見分けるポイントらしい。とすると花が咲いてなければ見分けにくいのかも。

ギシギシの花は、真っ赤の近い茶色に染まっている花(無印記ギシギシかナガバギシギシ?)、もっと薄く緑みがかっている花(アレチギシギシ?)、そして今回描いた黄色い花などが、あちこちに穂を立てていて、そのグラデーションがきれい。

国産のイタドリと違って、明らかな侵略的外来種で、あまり好ましくないのだけど、この晩夏の時期の風景を彩り豊かに賑わわせてくれる。イタドリやギシギシの花がこんなにきれいだとは、 北海道に来ないとわからなかった。

イヌエンジュ(二回目)

この前はイヌエンジュの豆を描いたが、今回は花が咲いていたのでまた描くことにした。ほとんどがまだつぼみで、下のほうから順に白い花が咲いていた。つぼみの上側がくるんとむけるようにして咲く。

同じ場所なのに、まだ全然咲いていない木と、すでに豆しか残っていない木があって不思議。雌雄同株らしいのに。

アイヌによると枝が異臭を放つというが枝を折ったり、樹皮をこすったりすると臭うらしい。こんど試してみよう。

前回のスケッチではあまり気にしていなかったが、一本の枝に対になっている葉の数も種類を見分けるヒントになるらしい。この木はスケッチのように4~5対くらいが多かった。3<イヌエンジュ<エンジュ<ハリエンジュ<11くらいだとか。


今日はもっと観察したかったのにモバイルバッテリーを持っていくのを忘れ、スマホも3DSも電池切れでほとんどできませんでした。持ち物がいろいろ多くて混乱するのでマインドマップで整理しないと。

誰もここを見ている人なんていないかと思いますが、近いうちに別の場所に移動させて整理しようと思います。観察日記と写真集の場所をまとめて管理しやすくする予定。

2019/08/12月

ネジバナ(モジズリ)

ラン科。うちの庭の横に突如出現していたネジバナ。まわりの家の人は頻繁に電動草刈り機で刈っているが、うちは鎌を使ってたまに刈るくらいなので、気づくことができた。電動草刈り機で刈ると虫の音をなくなってしまうのに。

上から見た巻き方向にしたがえば、この二本は右巻きになる。(並びが「ミ」になるのが右巻きだとか)。節になっているところから細長い葉が出ていたが、これは夏葉で、冬葉はもっと丸いらしい。

ラン科の花なので、たまたま旅の途中でうちの庭によっただけだと思う。たった二本だし、根づいてくれるとは思えないので、いっときの出会いと別れになりそう。

イエローヤロウ(キバナノコギリソウ)

セイヨウノコギリソウ(ヤロウ)だと思っていたが、調べてみたら全然違った。ノコギリソウとかセイヨウノコギリソウは花びらがあるし色が違う。

黄色なのは、キバナノコギリソウとヒメノコギリソウだが、花びらがないので、キバナのほうか。花もフラクタルだが、ノコギリ状の葉っぱもフラクタルで、ノコギリの刃の部分を拡大するとノコギリになっていて、それをまた拡大するとノコギリになっている。形が美しくおもしろい。

ハーブとして、いろいろな用途に使えるらしいが、一番簡単なのはお茶にして飲むことか。ヤロウにしてもセントジョーンズワートにしても、都会人がありがたがる薬用植物がそこらへんに普通に生えているのがおもしろい。それが本来の姿なのだが。


今日は雨で、しかも自転車のギアが壊れて修理に出したので、家の庭での植物観察でした。庭だけでも数十種類は生えているので飽きませんが、園芸種よりもまず在来種を観察したいので、もっと森のほうに行きたいです。

2019/08/13火

ムシトリナデシコ

うちの庭に生えていたナデシコ科の花。サクラソウに似た形と色の花。よくみると、花の中央部に、冠のように逆だっている部分がある。(調べてみると、各花びらに2つずつついている鱗片だと書かれていた)。長い筒状のがくのところが後で種になるのかな。

ムシトリナデシコの最大の特徴は、茎の一部が茶色くなっていて、そこがベトベトしていること。触ってみたら確かにベタベタ。別に虫を獲って食べるわけではないらしいが、登ってくるのを防いでいるのだとか。

そんなに珍しくもなさそうな花かと思って放置していたけれど、調べてみると、おもしろいことがわかる。やっぱり自然観察は楽しいなと思った。

ハリエンジュ(ニセアカシア)

うちの近所はイヌエンジュばかりだったが、夜にコウモリ観察に出かけた付近で、別のマメ科の木を発見。枝に針があることからハリエンジュだとわかる。

葉っぱもイヌエンジュより丸みを帯びていて、ひとつの枝についている数がはるかに多い。豆もだいぶ違って赤みを帯びている。これもハリエンジュを見分けるポイントらしい。

ハリエンジュは繁殖力が強い要注意の外来種らしいので、うちの近所で在来種のイヌエンジュばかりしか見られないのは、喜んでいいことなのだと思う。


今日は自転車が修理中だったのと、夜はコウモリ観察に行ってきたのとで、あまり観察する時間はありませんでした。それでも面白い花について知れて楽しかったです。

コウモリ観察ではウサギコウモリを間近で見れました。この町には確認されているだけでコウモリが七種類くらいいるみたいです。でも、闇の中をエコーロケーションで飛んでいるので見ることはなかなか難しいみたいですね。貴重な体験でした。

2019/08/14水

アカバナ

道端に咲いていた見慣れない花。すでに枯れてきているのか、なんの花かわかりにくかったが、Google Lensの類似画像検索で、アカバナ科だとわかった。図鑑に乗っているような花期の写真でなくてもヒットするので便利。

花はすでにほぼ終わりかけていて、実もほとんどが弾けていた。特徴的な白くて長い糸みたいなものは、実が弾けたもの。観察したかぎりでは、花の下が細長い線状の実になり、それが四本の糸に裂けて、中から綿毛のついた種が飛び出すようだ。

まだ裂けていない実もあったので、手で引っ張って裂いてみたが、裂けるチーズみたいにきれいに裂けて、中から出てきた種が飛んでいっておもしろかった。

ヤマハギ(エゾヤマハギ)

Google Lensでは「ヒロハノレンリソウ」ではないかとのことだった。しかし、帰って調べてみると、花の形はよく似ているが葉の形が全然違っていて、同じマメ科の「ヤマハギ」だろうとわかった。つまり有名な萩の花だった。でもそんなことにはうといから、今日初めて萩を認識した。

マメ科らしい上部がくるんとむけた形の花に、三枚セットの葉が特徴。これからは一般常識レベルの花くらい見分けられるようになっていきたいものだ。

ツリガネニンジン

ヤマハギの近くに咲いていたキキョウ科の何か。Google Lensがなかなかうまく認識してくれず、「ハタザオキキョウ」と判断された。ハタザオとはなんともそれっぽい。しかし、帰って調べてみると、花の付き方とか葉の形が全然違っていてわからない。

最近、図書館で、見やすい北海道の花の図鑑を借りてきたので、青色のキキョウ科のあたりを調べてみると、「ツリガネニンジン」だとわかった。Google Lensはと違ったメリットが紙の図鑑にはある。花の中央の花柱はまっすぐ伸びているものと3つに裂けているものがある。

どこらへんがニンジンなのか意味不明な名前だが、根がニンジンっぽいらしい。根は中医学で生薬として使われるとか。

別名「トトキ」と呼ばれ、若芽をおひたしや天ぷらにして食べると非常においしいらしい。来年探してみようか。


新潟で40℃超えしたという今日は、道北も29℃そこそこ暑く、ちょっと夏に逆戻りした感じ。暑いからと軽装で植物観察に出かけてしまったせいで、大量の虫にたかられ、ツリガネニンジンはじっくり観察できませんでした。虫除けヘッドカバー必須です。

2019/08/15木

ホソバウンラン

空き地に群生していたランに似た面白い花だが、ラン科ではなくゴマノハグサ科。繁殖力も高く、全国で野生化している外来種らしい。

キンギョソウにも似ているが、花の下に突起がある点で異なるという。この突起部(距:きょ)には蜜がたまっているらしい。ちょうど白黒のふさふさしたハチが蜜集めに花をまわっていた。(虫の名前も覚えないといけないが、あまりに知らないことが多すぎて手が回らない)

ギボウシ

この時期になると園芸種を多数見かけるギボウシ。キジカクシ科(クサスギカズラ科)らしいが、聞いたことがない。調べてみたら、キジカクシとはアスパラの仲間らしい。ギボウシはキジカクシ科でもリュウゼツラン亜科なので、リュウゼツランに似ていると言われたほうがまだしっくり来るかも。

ギボウシといえば特徴的な葉っぱ。品種がいろいろあって、先日「ミウラ折り」みたいな模様のついたギボウシも見かけた。

オオバギボウシの新芽は「うるい」「山かんぴょう」「ぎんぼ」などと呼ばれる山菜らしい。食べてみたいけれど、この前のツリガネニンジン(トトキ)と同じく、その時期に見分けがつくのかどうか。数年後にはわかるようになつていたらいいけど。

キキョウ

たぶん一般的な栽培種のキキョウ? 品種は不明。この前のツリガネニンジンと違って、明らかにキキョウだった。ハコフグみたいな紙風船状のつぼみも見れて「バルーンフラワー」と呼ばれるだけあって不思議な形で美しい。

葉の付き方がおもしろく、下のほうの葉は輪になって三枚セットでついている(輪生)のに、上のほうは、ずれてついていたりして不規則ぎみ。花がないときに見分けるのに役立つかも?


連日暑く、また新潟などで40℃超え。今年の最高気温を更新しました。道北は最高30℃くらいですが、外で活動していると暑くてしんどいです。7月の最高気温が過去最高を更新したらしく、いよいよ住めない地球になってきています。もう時間の問題だなと思いますが、個人としては自然に親しむ生き方を続けたいです。

2019/08/16金

クワ

近くの公園にあったクワの木。1mほどの高さで茂みになっている。

葉は飛行機(というか戦闘機?)みたいな独特の形をしていた。親指、中指、小指を立てたような形とも見える。同じクワ科のイチジクの葉の形にも似ている。これは若いクワの葉の特徴で、もっと大きくなるとふちがギザギザなハート型になるようだ。

クワの実(マルベリー)は、今年の夏にも、そこらへんの木になっているのを見つけて食べた。甘酸っぱくてプチプチしておいしかったが、毛虫の毛がついているかもしれず、洗ったほうがいいらしい。これに限らず、エキノコックスなどの危険もあるので、今は野外で取ったものも洗ってから食べたほうがいい。

ツルウメモドキ?

同じく近くの公園にあった黄緑色の実。ニシキギ科のツルウメモドキの仲間と思われるがよくわからない。

まずツル状ではなかった。しかし、近くに巻き付くものがない場合は木の枝のようになると書いてあった。次に果実の色が、ツルウメモドキのような朱色ではなく橙色。しかし科の名称Celastrusで検索すると似た色のも出てくる。

最後に、問題なのは、実の殻が4つに裂けている点。ツルウメモドキは3つに裂けるぽい。単に観察したものだけが、たまたま4つに裂けていたのか、全部そうなのかは後日確かめたいところ。実は4つにわかれたオレンジのようで小さなフルーツに見えた。


今日は久々に32℃まで上がったので、プールに泳ぎに行っていました。久々だったけれど、得意な平泳ぎ、クロール、背泳ぎ、バタフライともに昔のようにできました。せっかく近くにプールがあるんだから、もっと活用しておけばよかった。北海道まできてプール?という先入観のせいでこれまで行かなかったのが悔やまれます。

自然観察を頑張ってきて痛感したのは、体力が全然足りないということ。10年くらい寝たきりだったので当然ですが、フィールドワークの前にまず体力づくりですね。冬はサイクリングでしたが、夏は暑くて厳しいので水泳でもしようかと思いました。

 

以下随時更新―

投稿日2019.08.06