今年2015年も、たくさん絵を描くことができた一年でした。描いた絵の総数は、オリジナル絵62枚、レッスン絵30枚、版権絵3枚、白黒版権絵19枚でした。カラー絵は95枚、白黒絵を含めると114枚ですね。
また、絵について思ったことを色々と書いた雑記カテゴリの文章記事は49本でした。こちらもけっこう充実したコンテンツになったと思います。
このエントリでは、昨年と同様、一年間のお絵描きのテーマや進歩などを月別に簡単に振り返ってまとめたいと思います。
(昨年のまとめはこちら→月別に振り返る2014年のお絵かき進化録[約140枚])
もくじ
2015年のお絵描きを振り返る
1月(6枚)
1月は冬らしい絵を何枚か。この頃は、背景も輪郭線で描くという去年からしばらく続けていた手法から脱却して、人物は輪郭線あり、背景は輪郭線なしで描くハイブリッドを試し始めたところでした。
背景を輪郭線なしで描くというのは、かなり以前に絵心教室のパステルツールで描いていたころに実践していて、そのころの絵の奥行き感が好きだったので、Painterの絵にも取り入れてみました。
2月(6枚)
2月は海の深い青色を用いた絵に何枚かチャレンジ。背景を輪郭線なしで描くようになったので、深みや奥行きのある表現を試してみたいと思うようになりました。今までの平面的な絵ではなく、一点透視図法を用いた凝った背景の絵をたくさん描いています。
3月(6枚)
これまでは、輪郭線なしの背景はティントブラシのベタ塗りで描いていたのですが、どうもリアル水彩の表現と相性が悪いので、3月からは、背景も水彩で描くようになりました。そのおかげで絵に統一感のある柔らかさが生まれたとおもいます。
また人物などの輪郭線を描くとき、今まで使っていた角チョークではなく、紙目水彩という「入り」「抜き」の表現ができる筆を使うようになりました。その結果、線の太さに強弱が生まれ、よりアナログらしい味わいになりました。
ちなみに3/10に、このサイトが現在のアドレス(https://yumemana.com/)に引っ越ししました。
4月(6枚)
4月は、先月から実践していた、線も背景も全部水彩で描く方法を突き詰めました。Painter購入から約半年にして、ようやくリアル水彩の絵のスタイルがほぼ完成しました。今年後半に描いた絵も、ほぼこの時期に確立した手法で描いています。満足のいく手応えを得たので、Painter絵のメイキングも作りました。
5月(10枚)
5月は、今でもとても満足している絵である「森のどうぶつパレード」るなど、収穫がたくさん。
でも、なんといっても、一番の収穫は、とても魅力的な夢を見て、夢の内容をそのまま絵に描いた「空花物語」が始まったことでした。はじめは、夢のストーリーをそのまま絵に描こうと思っていたのですが、それを描いてしまうとストーリーが終わってしまいます。
描き続けるうちにソラとハナの二人に愛着がわいて、ずっと描きたいと思ったので、あえてストーリーは封印して、「ゆめまな物語」とは別の世界観の絵を描くときに活用していくことにしました。
5月の時点では特に何も意識していませんでしたが、今年1年を振り返ってみると、「空花物語」のおかげで、わたしの絵の幅が大きく広がったので、まさにターニングポイントでした。
6月(4枚)
6月は、水彩を使った絵の描き方をすこしアップデート。背景などで輪郭線を描く必要があるとき、その物体の色や、遠近感などを考慮した輪郭線の色にすることで、輪郭線を目立たなくするようにしました。これによって、背景のフチをはっきりさせる必要がある場合でも、極力奥行きを損なわない表現ができるようになりました。
7月(4枚)
「空花物語」がファンタジーを担当してくれることになったので、「ゆめまな物語」の世界観の方向性がより明確になり、平和なメルヘン世界というイメージを描きやすくなりました。
家族そろって自然豊かな世界を楽しんでいる絵を描くことにして、7月は「ゆめまな物語 家族編」というテーマの作品群を描きはじめました。
8月(4枚)
8月は「ゆめまな物語 家族編」のまっただなか。お気に入りの作品がたくさん描けた。今年の黄金期でしたね。
Painterの水彩の絵のスタイルが定まり、「ゆめまな物語」の方向性も定まったことから、テーマがぶれない創作をすることが可能になりました。
また、ここ最近の絵を描く技術の向上として、構図の工夫、人物の表情、色使いのコントラストなどがかなりコントロールできるようになったので、今まで描きたくても技術不足で描けなかったような絵もたくさん形にできました。
9月(4枚)
9月は、数ヶ月続いた、「ゆめまな物語 家族編」の最後のイラストを描きました。この時期の絵は、わたしがかねてから描きたかった絵をほぼ完璧に実現できたので、ひとつのゴールのように感じています。
ほぼ思い通りの絵を描けるという自信になりましたし、自分のイメージ能力に絵のスキルが追いついたことから、今後は別の課題に挑戦しないとこれ以上 上達することはできないだろうなぁとも思いました。
10月(4枚)
目指していたレベルに到達して一段落ついたので、10月は、今までと趣向の異なる絵に挑戦。昔は技術不足で描けなかった単色トーンの絵や、暗やみの絵、少し複雑な絵などにも果敢に挑戦しました。
11月(2枚+レッスン絵22枚)
11月は、特に「じっくり絵心教室」のレッスンが忙しく、30枚のレッスン絵を完成させました。「じっくり絵心教室」の絵はこちらにまとめてありますが、いつもとうって変わって、リアルな模写ばかりです。久々にまじめに絵の練習をすることで、やはり基礎の勉強は大切だと実感。
またこの頃は、おもに「空花物語」の世界観で、さまざまなコラボ絵を描きました。コラボすることで、自分が普段描かないような題材もあり、新鮮な描き心地で楽しむことができました。
12月(6枚+レッスン絵8枚)
12月は、引き続きコラボ絵を何枚か描きつつ、Painterの油彩ツールによる新しい表現に挑戦しました。「じっくり絵心教室」の絵具ツールで学んだことを、Painterに応用。これまで突き詰めてきた水彩とはまた違った風合いの絵が描けるようになり、今後はこちら方面で新境地を開拓したいと思うようになりました。
2015年も絵を描き続けた感想
2015年は、本格的なお絵描きの二年目ということもあり、一年目の昨年ほどのスランプや葛藤はなく、わりと順調に楽しめたと思います。
生活が多方面で忙しくなったため、2014年より枚数は減っていますが、それでも小さな絵も含めれば合計100枚を超えましたし、絵の雑記を50本ほど書いたことを考えると、しっかり絵と向き合えた一年だったと思います。
2014年は、自分には絵を描く才能がない、という苦悩にさいなまれましたが、2015年は、ほぼそういう悩みもなく、個性を伸ばしていけば自分だけの才能になるから心配いらない、と楽観視できるようになりました。
絵の内容も「ゆめまな物語」が誕生した昨年に引き続き、「空花物語」という柱が誕生し、より描きたいものが明確になったのは大きな収穫でした。自分のメルヘン世界、ファンタジー世界を構築できたので、見る人にあふれる個性を感じてもらえるようになったと思います。
絵を描くという過程は、やはり幾度も壁にぶつかるものですが、大切なのは壁に直面してもあきらめないこと、描くのをやめないこと、ひたむきに、自分の描きたいものを描こうという熱意を失わないことだと感じています。
このウェブサイトも、昨年末から、自分専用のポートフォリオとして整備してきましたが、この一年でかなりコンテンツが充実し、さまざまな人に楽しんでもらえる一人前のウェブサイトとして成長できたと思います。
いつも見てくださっている方々、交流してくださっている方々には、心から感謝いたします。ありがとうございました! 今後とも、まったりとマイペースで運営するつもりですので、よろしくお願いします。
2016年も、創作を通して、素敵な絵にめぐりあえることを心から願いつつ。