2021年4月の道北暮らし自然観察日記

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2021年3月の道北暮らし自然観察日記
2021年3月の自然観察を中心とした記録

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もくじ

2021/04/01木

公園にいた鳥たち。ヒヨドリ、アカゲラ、シメ、ハクセキレイ

やっと24時間換気の修理をしてもらえることになり、朝早くから工事が入って、その対応で疲れました。空いた時間に公園と森に出かけたら、よく晴れた空の下、色々な鳥たちがいました。

まずシラカバの木に止まっていたヒヨドリ。正面からの写真は珍しいかも。ふだん横顔だけ見ていると、冠羽のせいか顔の大きな鳥だと感じるのに、正面からだとびっくりするほど小顔でした。

エゾアカゲラ。大きなドラミング音が聞こえてきたので探しに行ってみると林の中にいました。同じ場所でヤマゲラもオオアカゲラも見かけたことがあるので、特にどの鳥の縄張りというわけではないようです。

シメ。群れで公園の芝生の上をよく歩いています。この前まで一緒になっていてマツの実をむさぼっていたイスカの群れは見当たりませんでした。ここは中継地に過ぎないから、もう次の場所に移動してしまったのかも。

地面を走り回っていたハクセキレイ。人間に対して警戒心がさほどない鳥で、こんなにアップで撮れてしまうほど、すぐ近くをウロウロしていました。柔らかそうな毛並みが可愛らしいです。

公園の地面はかなり雪解けが進んでいましたが下の写真のように薄氷が張っている場所もありました。

踏んで歩くと、パリパリと割れる音と感触が楽しいです。

公園の駐車場にいたとき、遠くの空を、南から北に向かって、数羽のハクチョウが編隊を組んで飛んでいくのを見かけました。残念ながら今日は24時間換気の工事に立ち会うので探しにいけませんが、近いうちにハクチョウの群れと遭遇できそうです。

森にいた鳥たち。ハシブトガラ、アトリ、マヒワ

それから森に出かけてみると、こちらもさまざまな鳥の群れが飛び回っていました。ふと上を見上げると、つぶらな瞳でこちらを見下ろしていたハシブトガラ。折りたたまれた扇子のような尾翼がスタイリッシュです。

道の脇のトドマツ林の地面を何やら小鳥がたくさん歩いていたので、望遠で撮ってみました。あまりに小さい鳥なので、肉眼では正体不明ですが、望遠で撮れば、オレンジ色の胸のペンギンっぽい配色から、先日公園でも見かけたアトリだと分かりました。

さらに見ていると、黄色っぽい体色の鳥も混じっていました。マヒワです。

どちらもスズメ程度の大きさの鳥なので、うまくピントを合わせるのが難しく、ぼやけた写真しか撮れませんでした。でも、アトリとマヒワがいた、ということがわかるだけでも上出来。このカメラがなければ判別できませんでした。

雪解けが進んだ森の道には、さまざまな植物や樹木の種が散乱するとともに、鳥が吐いたペリットのようなものも落ちていました。本で読んだことはありますが、実物に気づけたのは初めてですね。分析すれば、どの鳥のものかわかるのかもしれませんが、ハードルが高すぎます。

カラマツ林では、高いところでしきりにさえずっている鳥の群れがいました。空が曇ってきて逆光で全然わかりませんでしたが、ギリギリ撮れた写真がこれ。

この鳥は何? 目元が黒く、翼が茶色っぽいことからするとシメ? 逆光で真っ黒だったシルエットを画像編集で明るくしただけなので、色が飛んでしまってよくわかりません。

群れの中にシマエナガも混じっていることに鳴き声で気づき、肉眼でも観察できましたが、カメラを構えて発見するより飛び去るほうが速くて、写真に収められませんでした。シマエナガはどこにでもいるのに、運良く写真に写せるのは一冬に2~3回にすぎません。

森にササが復活し、フキノトウが出始めている

森の中で、雪がすでに溶けている日当たりのいい場所は、すでにササが立ち上がって復活していました、あれほどの豪雪で完全に埋もれたのに、枯れるどころかすぐ茎が立ち上がるのですから、相当強靭です。すぐに侵入できない笹薮が戻ってきそうです。

まだ雪が溶け切っていないところでも、大量の葉や種が落ちて散乱しているので、真冬とはまったく様相が変わっています。おそらく雪が溶けて現れたものではなく、春になって木々の新陳代謝が活発になって落下したものでしょう。

散乱しているものをかがみ込んでよく見てみると、トドマツの葉と種麟(松ぼっくりの鱗の部分で、種の入れ物)がほとんどでした。カラマツの種鱗は前に写真を撮りましたが、トドマツの種鱗は今回が初めてか。同じマツでも、かなり形が違うものです。

歩いていると、かなり大きな丸い足跡を見つけて、もしやヒグマでは?と焦りましたが、足跡を覗き込んで観察すると、ひづめの跡があったのでシカだとわかりホッとしました。雪が硬くなったので、真冬のようにきれいに足跡が残らず、周りの雪ごと陥没して大きな足跡に見えてしまったようです。

森の中でも、雪解けが進んでいる樹木の周りに、ついにフキノトウの第一号が出ていました! 町なかではもうボコボコと現れているフキノトウですが、森の奥で見つけたのはこれが初めて。腐葉土に育まれた美味しいフキノトウのはず。来週には次々に出るはずなので、味わうのが楽しみです。

びっくりしたのは、タラノキの若木の樹皮がかなり剥がれていたことです。今冬は、雪が多めでエゾシカたちが頻繁に樹皮剥ぎしているのは前に書いた通りですが、まさかトゲトゲのあるタラノキまで食べられているとは…。頂芽まで食われているタラノキさえありました。

これまで樹皮剥ぎされているのを見たのは、クワ、ハルニレ、ヤナギばかりでしたが、タラノキまで樹皮剥ぎされてしまっては山菜採りが楽しめない…。タラノキよりトゲトゲしいハリギリの若木は樹皮剥ぎされていなかったので、今年はそっちをメインで食べることになるかも。

渓流沿いに生えてきたエゾノリュウキンカ

帰りに通りかかった渓流沿いを観察していると、フジツボのようなものがたくさん泥の中から見えていることに気づきました。近づけなかったので、望遠で撮ってみると、穴が空いたオニグルミの実のようでした。

いったい何の動物がクルミを食べたのか? 秋ごろ、リスが食べたオニグルミは頻繁に見つけましたが、くるみ割り機で割ったようにきれいに真っ二つ。だからこれはネズミの食痕です。先々月読んだ「自然を読む」の本にも書かれていたように思います。

渓流沿いのぬかるみには、早くも何かの植物が芽を出していました。見たところフキの葉のように見えますが、まだフキノトウが出ている時期だし、芽生えの時から茎が赤いのも変なので、別の何かかな?と思いました。

フキノトウのほうは、渓流沿いであれば、ボコボコと無限に出てきています。こういう場所のフキノトウは美味しいのだろうか? 個人的には森の腐葉土のほうを狙っているのですが、どちらが美味なのかは知りません。渓流沿いのはもう食べるのは遅いかも。

そして、遠くから望遠で見ただけですが、早春の代表的な山菜であるエゾノリュウキンカ(ヤチブキ)の葉も出でいるのを確認できました! まだ雪解けの速い場所のみですが、これから二週間後くらいには、色々な場所で採れるようになっているでしょう。

帰り道の家の近所の道路で、車の前を横切っていったキタキツネ。真冬よりも色が黒ずんだような気がします。野良犬みたいな見た目に近づいている。夏毛に生え変わる途中でしょうか。

大きな萼片が美しいキタミフクジュソウ

家の庭に咲いているフクジュソウ。昨日、開花報告を載せましたが、今日も美しく咲いていました。

フクジュソウの中でも、キタミフクジュソウという種類だとわかったので、改めて画像検索してみたら、無印とはかなり見た目の印象が違う気がしました。キタミフクジュソウのほうは、大きな萼片があるおかげで、クリスマスローズのような風情があってひときわ美麗です。

下の写真の、うつむき加減で萼片が目立っている状態が今日のベストショット。このような萼片が目立つ一輪咲きの様子は、キタミフクジュソウならではの姿なのだと思うと、急に愛おしくなってきました。

2021/04/02金

畑でオオハクチョウが落ち穂拾いする季節です

時間があったので、近くの沼の様子を見に行きました。目当てはハクチョウです。一昨々日、昨日と、空を飛んでいる様子を何度か見かけているものの、畑で食事している様子を探しに行く時間が取れませんでした。今日こそは、と探しに行ってみたら…。

いました!

まったく別の二箇所で、それぞれ10羽ずつぐらいが食事していました。最盛期には100羽単位で群れていたりするので、まだ先遣隊が来ているだけなのかもしれません。

クチバシの模様を見ると、オオハクチョウだとわかります。身体がことさら大きいとは思いませんでしたが、黄色い部分の面積が大きいのがオオハクチョウの特徴です。コハクチョウはまだ来ていませんし、子供のハクチョウもまだいませんでした。

せっかく望遠カメラがあるのだから、ハクチョウの食事風景をゆっくり動画で撮ってみました。大きな鳥だけあって、非常に鮮明に撮れました。

はじめは虫でも食べているのかと思っていましたが、ハクチョウが食べるのは主に落ち穂や細かい草などの植物性食物らしいです。望遠で見ると、泥の中をさらうような動きで、器用に食べ物を濾し取っているのがわかりました。

それにしても、頭から泥の中にクチバシを突っ込んで、目に泥水がはねかからないのだろうか、と疑問に思いました。もしかすると、鳥だから瞬膜のようなもので保護されてる?と調べてみたら、それらしい記述がありました。クチバシのブラシ構造についても書かれていて面白かったです。素晴らしい設計なのですね。

三日月湖にいたキツネ、ミコアイサ、カワアイサ

それから、いかにもハクチョウがいそうな三日月湖も見て回りましたが、まだ十分に氷が溶けていないようで、ハクチョウの群れは来ていませんでた。

代わりに湖畔をキツネが散歩していました。昨日見た、ちょっと夏毛に変わりかけていそうなキツネに比べると、まだもこもこした冬毛のように見えます。ここのほうが昨日の場所より寒いからかも?

三日月湖にはハクチョウはいませんでしたが、カモ類はちらほらと来ていました。多かったのは、冠羽が逆立っている白黒模様のパンダのようなカモ。一緒に連れ添っている茶色い頭のカモがメスのようです。

便利なGoogle Lens先生に訊いてみると、ミコアイサというカモだとわかりました。初めて聞く名前でした。巫女装束に似た模様のアイサという意味らしく、アイサは秋が去るころに飛来する冬鳥であることに由来しているそうです。 

ほかにも白黒ツートンカラーのカモがいて、こちらはカワアイサ。初めアイサというカモを知ったのに、一日に二種類も同時に見ることになるとは。ちなみに他には北海道にはウミアイサが来るそうです。

湖畔では、トビがしきりにピーヒョロロと鳴いていました。ほかにも、ムクドリなど小さな鳥が湖畔の木々でさえずっていましたが、その中で一羽だけ、鈴をジャラジャラと振るような美しい声で鳴いている鳥がいました。

最近になってよく聞く、シマエナガと似ているけれど違うことで記憶に残っている声。シマエナガはジュリジュリと鳴くけれど、この鳥は同じような音で鈴を振るようなリズムの音。(うまく言葉で表現できない) 正体が気になっていました。

姿をなんとか望遠で写せましたが、逆光で色は飛んでいました。シルエットはシメっぽい? でもシメってそんな鳴き声て鳴くものなのか? 確かに聞こえ始めた時期と、シメが来た時期は一致していますが…。

湖畔のヤナギの木が、見事に満開でした。本州なら、春を告げる黄色い花はマンサクかもしれませんが、北海道ではヤナギなのですね。

2021/04/03土

庭にチオノドクサが現れ、コンポストを埋めかえたらトガリネズミがいた

今日はおもに家の用事を済ませていました。庭に一昨日からフクジュソウが咲いていましたが、後を追うように二番手のチオノドクサ(ユキドケユリ)がそろそろ咲きそうです。どちらもわたしが植えたものではなく、前の住人が残していったものですが、毎年楽しみにしています。

冬のあいだも使っていたコンポストが満杯になったので植え替えることにしました。しかし、雪解けのころから、妙だなと感じていたのが、コンポスト横のこの亀裂。冬になる前にはなかったはず。土が乾燥しているとも思えないのに、いったいなぜ…。

答えはすぐ明らかになりました。コンポストを抜く前に、かさを減らしておこうと、中の野菜くずを踏みつけていると、突然、小動物が脱兎の勢いで飛び出して穴に潜っていきました! 脱兎と書きましたが、もちろんウサギではない。これはトガリネズミです。

北海道にはモグラはいませんが、代わりにトガリネズミがいて、地中を掘り進んでいます。トガリネズミの死体は去年にあちこちで見かけましたが、生きて動いているのを見たのは初めて! コンポストはかなり深く埋めていたつもりですが、トガリネズミには勝てなかった…。

トガリネズミは冬眠しないので、冬のあいだ、食料を求めてさまよっていて、コンポストの野菜くずを見つけたのでしょう。ミミズも食べてしまうそうなので、うちの小さな畑のミミズを絶滅させていないか心配。でも、別の場所にコンポストを移設するために 掘り返したら、たくさんミミズがいたので、たぶん大丈夫…なはず。

一応、トガリネズミの穴のコンポスト側は埋めておきましたが、反対側の端から姿を見せて、少しだけ外の様子を観察してから、また穴に戻っていきました。突然、天変地異が起こったので驚いたのでしょうね。

カメラを持っていなかったので残念ながら姿を写すことはできませんでしたが、茶色と灰色の中間くらいのくすんだ体色の、小さなふさふさしたネズミでした。

結局、穴を完全に塞いだり、追い出したりはせず、様子を見ることにしました。駆除はしたくないので、うまく共生していける生き物であればいいのですが…。

後で調べてみたら、おもに虫を食べる生き物のようですが、どこの畑にも普通にいるもので、害虫を食べる益獣とみなされているようなので、これからも住み続けてもらいたいと思いました。

トガリネズミがいるということは、有機物を土に返す試みが成功して、畑に虫を含め豊かな生態系が構築されつつあることの一つの証拠のようです。

こういう野生動物が身近な暮らしをしていると、ビアトリクス・ポターがピーターラビットを思いついたのがよくわかる気がします。

去年の春にはよちよち歩きのキツネの赤ちゃんと凛々しい母親を見て、夏には慌てて逃げていくヒグマの巨体を見て、秋には地上数十メートルのカラマツのてっぺんで空中サーカスを繰り広げるエゾリスを見て、今日は庭にこっそり住むトガリネズミを見ました。

どの動物も、とても「人間らしい」擬人化できそうな雰囲気があり、物語にできそうな感じがしました。きっとビアトリクス・ポターも森を散歩する中でこんな出会いを重ねて、物語を作っていったんだろうな。

2021/04/05月

今年の森の中産の初フキノトウ食べてみた

雪の下で越冬していたナニワズが姿を現しました。背丈からすると草のように小ぶりですが、ナニワズは低木なので、去年も一昨年も、同じ場所にありました。今年も探すまでなく簡単に見つけられました。

まだ葉っぱがしなしなっとしているように見えますが、つぼみもつけていて元気です。これから数日のうちに咲くかもしれません。

雪解け水が森の斜面を激しく流れて、普段存在しない渓流があちこちに現れています。ぬかるみに足をとられずに歩ける場所を探すのが大変。

エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)の群生地を見て回ると、それぞれの場所で小さな芽を出していました。今月中旬以降に山菜摘みできるようになりそうです。

別の森にて。この前も写真に撮ったネズミがオニグルミを食べた食痕。すぐ横にリスが食べたオニグルミの殻があることに気づいたので、比較してみました。

丸い穴が空いている左の殻がネズミによる食痕、真っ二つにきれいに殻が割れている右の殻がリスによる食痕。

改めて比較すると、こちらがネズミ。

こちらがリス。

そして、先日、森の中にフキノトウが出始めたのを確認していたので、今日は袋を持っていって、まだつぼみ状に苞で覆われているのを選んで、10本ほど採ってみました。今年の初フキノトウ。

天ぷらにしていただきました。森の中のフキノトウは、芽を出したばかりで小さすぎるかなと思いましたが、小さければ小さいほど美味しかったです。写真に写っている左の大きめのは今ひとつでした。

調理する前に、すでにフキの特有の香りが漂っていました。衣に包んで揚げると、ほんのりした苦味と、サクサクした食感が春の訪れを感じさせました。

このあたりでは、フキノトウはどこにでもある雑草すぎて、誰もわざわざ摘んで食べようとする人はいません。町なかにも畑にも無数に生えています。わたしも街路のは食べませんが、森の中のは新鮮な気がするので、もう一度くらい食べようかと思っています。

樹皮に擬態するキバシリ、まるまるとしたハシブトガラ

森の中で見かけた鳥たち。よく晴れた青空なので逆光にならず、遠くの木々の枝にいる鳥もシルエットを見つけやすかったです。

背の高いカラマツの、てっぺんあたり、10メートル以上はあろうか、という所に止まった鳥でさえ、空が青ければ見つけることができます。そして60倍レンズの最大望遠なら、何の鳥が見分けることができます。

写真だとどこにいるのかわかりにくいですが、

動画だと動いているので、存在がわかります。樹皮に擬態しているキバシリでした。尾羽がエビを思わせる形なのが特徴的。

妙にまるまるとしたハシブトガラ。

ハシブトガラなんてどこにでもいる鳥ですが、よく晴れて、気温も暑くも寒くもなかったので、ずっと森の中にしゃがんで鳥の営みを眺めていたいと思えるような日でした。

2021/04/06火

昼寝するコハクチョウ、群れに交じるマガンたち

朝に公園で見かけた、今年初のカワラヒワ。ジューイジューイと鳴いていた…かどうかは気づきませんでした。公園にいる鳥を適当に撮っていて、たぶんシメだろうと後から写真を確認したらカワラヒワだったという。

朝の公園は、鳥の鳴き声がとても賑やかなのに、いざ木に近づいてみると、何もいないか、スズメやハクセキレイくらいしかいなくなっていて、また遠くの木からさえずりが聞こえます。小鳥たちは人間の動きに敏感で、目にも留まらぬ飛翔で別のところへ飛んでいってしまいます。

午後からは、友人所有の山へ、先日仕掛けたシラカバ樹液の採取に行ってみました。途中で道路脇の畑にいた、たらふく食事して、満足して畦で昼寝しているハクチョウたち。ハクチョウが寝ているところなんて初めて見ました。可愛い。

クチバシの黄色い部分の面積から判断するに、先日見たハクチョウはオオハクチョウでしたが、今日見たハクチョウはコハクチョウのようでした。

ハクチョウの群れの中に見慣れない黒っぽい鳥が混ざっているのに気づいて、車を停めて撮ってみました。最初は灰色の毛並みのハクチョウの子どもかと思っていましたが、明らかに違う鳥。もっと黒くて、ちゃんと模様も入っている!

大きさはハクチョウより小さく、カモよりは大きい。つまり、中ぐいの大きさのカモ類。直感的に、今まで名前だけ知っていて、実物は一度も見たことがないガンではないか、と思いました。

帰ってGoogle Lensで調べてみると大当たり。マガンでした。ハクチョウと同じく、これからシベリアに渡っていく鳥で、食べ物も落ち穂など同じたぐいなので、一緒に群れて行動しているんですね。

友人の山でシラカバの樹液を採取してみると、2日で2リットルほど溜まっていました。その場で少し飲んでみましたが、ほんのり甘みがあって美味しかったです。シラカバ樹液でコーヒーや紅茶を淹れてみるといいかも。

お試しは大成功だったので、もう少し採取すべく、別のシラカバもう一本と、イタヤカエデにも穴を開けてみました。果たしてどれくらい採れるのでしょうか。売り物にするわけではなく、大量に採っても仕方ないので、今季はこの三本だけの予定です。

今しがた見かけたハクチョウたちは、帰りに日が暮れるころもまだ食べていました。

しきりに会話しながら食べていますが、いったい何を話しているのだろう。ここの畑は美味しいと感動しているのか、それともシベリアへの旅は厳しいからいっぱい食べておくよう気を引き締めているのか。

2021/04/07水

ユキドケユリ、クロッカス、ヤチダモが咲き始める

庭のユキドケユリがもうすぐ咲きそうです。親指ほどの長さしかない小さなつぼみです。

いつも接写で撮っているせいで、もう少し大きな花のユリだと思いこんでいて、妙に小さく感じてしまいました。早春に美しい花を咲かせるので、印象の中でも大きく刻まれやすいのでしょう。

フクジュソウのほうは、花に遅れること一週間、ようやくニンジンのような葉が展開してきました。虫媒花であるフクジュソウは、葉を広げる時間さえ惜しんで、いち早く目立つ暖かい花を咲かせることで、虫たちが忙しくなる前に花粉を運んでもらい、人間には春の訪れを告げてくれます。

公園ではクロッカスもそろそろ咲き始めていました。当初、庭のつぼみを見たとき、小ささからクロッカスではないかと勘違いしましたが、クロッカスはユキドケユリよりさらに細い葉でした。

近所の街路樹のヤチダモもの雄株もそろそろ花を咲かせるころではないかと思い、見に行ってみました。枝に羊毛がまとわりついているような、もこもこした見た目の、おおよそ花とは思えない花を早春に咲かせますが、果たしてどのように咲き始めるのか。

少しだけ冬芽が割れて、中からもやしのようなものが出てきていました。葉を出すにはまだ時期が早すぎるので、おそらくこれが花です。まだ目立ちませんが、もっとたくさん出てきたら遠目にもわかるようになります。それでも花のようにはとても見えないのですが。

2021/04/08木

シカが食べたフキノトウ、エゾノリュウキンカのつぼみ

友だちがフキノトウでパンを作りたいとのことで新鮮なフキノトウを依頼されたので、森に出かけて渓流沿いから採ってきました。

道路沿いに比べると、まだ雪に覆われている森の中では、出ている数が少ないフキノトウ。でも、つぼみが開いていない小ぶりのものが多く、きっと濃縮された旨味や香りが楽しめるはずです。

写真だとわかりにくいですが、動物にかじられたと思しきフキノトウもちらほらと見かけました。まさかヒグマ?とドキッとしましたが、周囲のぬかるみを見ると、シカのひづめの跡がついていました。シカも食べるフキノトウだからきっと新鮮で美味しいことでしょう。

フキノトウはどこにでも生える山菜で、引っ越してきた頃は道端に山ほど生えているのを見てびっくりしました。しかし今では、どこに生えているかに気を遣って採取するようになりました。道端に雑草と一緒に生えるフキノトウではなく、森の中、とりわけ他の山菜が生えているような場所のものが美味しいフキノトウです。

今日フキノトウを探した同じ渓流沿いには、エゾノリュウキンカがたくさん生え出ていて、すでにつぼみもつけていました。エゾノリュウキンカはどこにでも生える植物ではないので、それと一緒に生えているフキノトウは良い土壌と水に恵まれているはず。

いかにも美味しそうな、歯ごたえがもちもちしてそうなつぼみの質感。

エゾノリュウキンカは近年数を減らしていると聞くので、フキノトウと同じ感覚では採れませんが、あまり他の人が採取しない場所を選んで注意深く山菜採りしたいものです。

今日採ってきたフキノトウ。まだ苞が開いていない小さなものを10個ほど採りました。果たしてどんなパンが出来上がるのか楽しみです。

2021/04/09金

寒くて体が痛い

昨日と今日は、まばらに雪が降る気温でした。

降ってもすぐ溶けますが、それまでまだら模様になっているのが面白い。

この一週間ほどは、断熱材である雪の層が溶けたせいか、真冬より肌寒く感じます。マイナス20℃の真冬より、雪が積もっていない秋と春の0℃付近のほうがずっと寒く感じられます。

寒さのせいか、全身のあちこちの筋肉がこわばって痛く、線維筋痛症予備軍のような体調と化しています。意識的に、全身の筋肉を緩めなければなりません。何年か前にセラピーで見つけた方法が、今になって再び役立っています。

相変わらず、症状が次から次に変転していく様子はとても奇妙です。先月に悩んでいた症状は軽快し、代わりに筋肉のこわばりや痙攣という別の症状に苦しめられています。

ある症状が激しく表出している時期には、これは器質的疾患が進行しているに違いない、そうでもなければ、ここまで異常な感覚が生じるはずがない、と感じるのですが、しばらく経つとその症状は進行するどころか和らぎ、別の奇怪な症状に取って代わられるのです。

わたしも病歴が長いので、このような変化には慣れました。昔はその都度検査に行っていましたが、詐病扱いされるだけでした。今はいずれ和らぐのを知っているので、不安はあれど辛抱して乗り越えることができます。

それでも本当に不可解です。おそらく幻肢痛のような、脳内マップの異常から来るものなのでしょう。脳の中では、幻の感覚と実体のある感覚は区別されません。

このような症状と付き合うとき、本当に今までと同じように脳の誤作動によって感じている幻の感覚なのか、それとも今回ばかりは悪い病気が進行しているのか、慎重に判断しなければなりません。

今のところ、大事には至っていませんが、いったいいつまでこの体がもつのか、不安に駆られることがあります。でも、昔のように動けないわけではないので、今は目の前のできることに集中して、一日一日を生きるしかない。そう考えることにしています。

とりあえず、今日やってみたのは、どんな姿勢や環境でなら、自分の体がリラックスできるのか、というSEのセラピーのような実験。色々試した結果、布団を抱きかかえるようにして丸まって寝ると緊張がほぐれる気がしたので、しばらく試してみることにします。

2021/04/10土

ジャガイモを掘り出しコマツナを植える

冬前に埋めたジャガイモを掘り返しに行きました。とうやとレッドムーンを埋めてありましたが、どちらも凍ったり腐ったりせず新鮮でした。レッドムーンのほうは芽が出ていましたが、芽を取ってしまえば普通に食べれるそうです。

今年のレタスやコマツナの種植えも。まず育苗トレイに粗い土を詰め、一度押し込んでから細かい土を詰めます。そこに指で穴を開けて、種を数粒ずつ蒔いて、土をかぶせて蓋をします。あとは水に浸すなどして、定期的に水やりして発芽を待ちます。

先日、友人の依頼で採ってきたフキノトウを使ったパンが出来上がったとのことで、試作品をいただきました。フキノトウを入れすぎず適量で作ってあるので、ほどよい香りがパンの味を引き立てて、落ち着いた春の味わいに仕上がっていました。商品にできるくらい美味しいかも。

ミズバショウ開花、満開のヤチダモ?

それから、友人所有の森に、シラカバの樹液の容器を回収に行きました。

今が一番樹液が出る時期なのか、2本シラカバから合計10リットルくらい、1本のイタヤカエデから1リットルの樹液が採れました。ずっしり樹液の入った容器は重く、ペットボトルに移し替える作業で腕が筋肉痛になりました。

あまりに採れすぎても困るので、片方のシラカバは穴を塞いでしまいました。美味しい樹液を分けてくれてありがとう。

シラカバとイタヤカエデの樹液それぞれを飲み比べてみましたが、ほんのり甘いのは同じ。でも甘さの種類が違うような。イタヤカエデは煮詰めてメープルシロップにしないと本当の味わいがわかりませんが、それに足りる分量は採れないかもしれません。

森の中では先日見つけたミズバショウが開花していました。

今年は雪が多かったからか、ここの森は一帯が水浸しになっていて、少々水かさがあります。そのせいかミズバショウは多く生えているのに、エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)やギョウジャニンニクなど湿地の植物はまだあまり見かけません。

ところで友人の家に行く道すがら、自動車を運転中に、先日から道路脇に見慣れない木があるのが気になっていました。実がなっているかのような外見ですが、ハンノキらしくない。

ということはすでにヤチダモが開花しているのでしょうか。しかし、去年ヤチダモの花を初めて見たのは5月12日だったのですが…。

停車しにくい場所なので、先日は家の近くの別のヤチダモを調べにいくにとどめました。すると、そちらはほとんど開花していないので、ヤチダモではなかったのだろう、と結論していました。

しかし今日は時間に余裕があって、反対側の車線を走っていたので、停車することができました。改めて見ても、やはりハンノキではありません。この付近に同じような黒い塊をつけた木が数本立ち並んでいることに気づきました。

望遠で撮ってみると、枝ぶりや冬芽からヤチダモらしいとわかりました。とんだ思い違いをしていない限りヤチダモでしょう。いまだに近縁種のアオダモは見たことがありませんが、そちらは花が白いようです。

さらに拡大してみると、枝からわっさわっさと花が枝垂れています。

びっくりするくらいに、こんもりと枝垂れている花も。ヤチダモの花ってこんなに大量に垂れ下がるものだったっけ? 画像検索しても、ヤチダモの花に興味を持つ人が少なすぎて、それらしい写真が見つかりません。

図鑑を見ても、5月に開花と書かれているので、ヤチダモが咲いたにしては早すぎる気がします。だとしたらこれは何? 去年咲いた雄花の残骸が残っているのでしょうか? それとも、そもそもヤチダモではなく別の木を勘違いしている? 

農作業にシラカバの樹液の運搬、そして車の運転と続いて、かなり疲れたのか、帰宅後は頭痛や思考のノイズや目の不快感が強くなって、何も手につかなくなってしまいました。そこそこ動けるようになったとはいえ、相変わらず普通の人ほどの体力はないです。知恵を働かせて体力を節約したり、リラックスしたりできるよう工夫するありません。

2021/04/11日

春の爆発の時。ユキドケユリ、エゾエンゴサク、アズマイチゲ開花

昨日の今日で、とても疲れがひどく、何もやる気が起きず、頭痛もあって、気持ちも落ち込んでいました。

でも庭でユキドケユリが開花しているのが見えたので写真を撮りに出て、図書館に本を返さないといけないので自転車で出かけて、ついでに公園に寄ってエゾエンゴサクを見つけ、別の公園に寄ってイラクサなど山菜の芽生えを発見し、一度家に戻ってから車で近隣の川辺や山道の様子を確認しに行って…などとしているうちに、いつの間にか元気になって、面白い発見がたくさんありました。

出かける前は、わたしのここ最近の頭痛には花粉症も関係しているはずだ、と考えていたのに、外を歩き回っているうちに元気になったので、違うようです。自転車を漕ぎ始めた最初は本当に体がだるく苦しかったのに…。今に始まったことではないけれど、この体調の変化は何度経験しても不思議です。

まず庭でやっと開花していたユキドケユリ(チオノドクサ)。ヒマラヤの青いケシを思わせる澄んだクリスタルのような空色。でもサイズははるかに小さい。

毎年、フクジュソウの次にクロッカスと一緒に庭に咲いて、いよいよ春が到来したことを教えてくれる愛らしい花です。ユキドケユリが咲くと、いよいよスプリングエフェメラルが咲き始めるころだな、と実感します。

次に、公園で開花しているのを見つけたエゾエンゴサク。なぜかこの公園のこの場所の一株だけ、去年も一昨年もひと足早く咲いていました。エゾエンゴサクは塊根をもつ多年生の植物なので、きっと同じ個体です。なぜか一株だけ早起きさん。

公園のクロッカスも、数日前はつぼみばかりでしたが、今日はどれも見事に咲いていました。白、紫、そして黄色などの品種があるようです。

それから、自動車に乗り換えて出かけた、天塩川支流の河川敷の堤防。もうすっかり川の氷も雪も溶けて暖かそうな景色です。

去年、エゾエンゴサクとキバナノアマナが群生していた場所なので、もしかしたら、と行ってみたのですが、まったく違う花との出会いになりました。アズマイチゲの群生です。

葉っぱも花びらも完全には開いていませんでした。天気が悪いわけではないので、単にまだ咲き始めで開いていないのでしょう。

堤防には、ネズミが食べたオニグルミの殻が落ちていました。先日見つけたのは森の渓流の泥の中で拾うのがはばかられましたが、ここでは乾いた堤防に落ちていたので、拾って帰りました。

拾ってみて初めて気づいたのですが、表側にも裏側にも穴が空いているんですね。両面から穴を開けることで、リスのように実を割らなくても、両側の実を食べれるのでしょう。

山菜類も次々と。ニワトコ、イラクサ、チシマアザミ、オオハナウド、シャク等

冬に何度も写真を撮っていた、ヤナギが立ち並ぶ近くの小川です。雪に覆われていたころは、川岸がどこなのかもわかりませんでしたが、枯れ草の積み重なった岸辺がはっきり現れました。川岸を歩けるのは今だけで、じきに背の高い草に覆われてしまいます。

川岸のニワトコの木の芽のうち、ひとつだけが芽吹いていました。去年、この芽が食べごろのサイズになる時期には、他の山菜も次々に生え出てきて、てんてこ舞いだったのを覚えています。今年もきっと二週間後くらいにそうなるでしょう。

川岸のぬかるみに生えていたフキのような植物。

つぼみが葉に覆われているため識別できないのですが、エゾノリュウキンカでしょうか。葉っぱの形もそれっぽく見えます。でもここの川岸にエゾノリュウキンカは生えていたっけ? 覚えていません。

やはり川岸の湿地に生えていたトゲトゲしい小さな植物の芽。葉っぱや茎までトゲだらけなことから、おそらくチシマアザミでしょう。(ネットで見つけた芽出しの写真とも一致) トゲトゲしい見た目ですが、外来種のアメリカオニアザミのような痛いトゲではなく、茹でれば美味しい山菜になります。

イネ科植物の芽。去年もヨシの芽かな、と書きつつ、結局、継続的に観察せずにわからないまま終わってしまったものかと思います。イネ科カヤツリグサ科には苦手意識があり、今のところ魅力が感じられないので、じっくり観察に通う意欲が湧きません…。

そして! わたしが大好きな山菜であるエゾイラクサの芽も出ていました。このシワシワの葉、微細なトゲトゲ、そして茎についている白い双葉のような托葉。間違いない。触ると痛い危険植物ですが、食材としてもハーブティーとしても美味しいので今年は採りまくる予定。

鳥の足のように折りたたまれた葉っぱ。近くに筆のような芽も出ていることからすると、オオハナウドとかエゾニュウなどのセリ科の芽でしょうか。葉が複葉に見えるからエゾニュウのような気がしますが、エゾニュウにしては小さすぎる気もしました。

ほかにも大きな青々とした葉も芽生えていました。おそらくフキノトウの本体、アキタブキの葉でしょう。フキノトウに遅れること2週間くらいで生えてくるのでしょうか。もっと遅いと思っていたので意外。春は急速に進行するものですね。

その近くの乾いた斜面に生えていた謎のキノコ。サイズは直径1cmと超小型でした。春に出るナメコのようなキノコ、ということでまた図鑑を調べてみようと思います。

その後、まったく別の林道に下見に行ってみました。去年、イラクサ、エゾノリュウキンカ、エゾマツの芽などを採った場所で、ウドもたくさん生えます。一度ヒグマを見た場所でもあるので注意が必要。

行ってみると、すでに雪が軽く除雪されていたので、通ることができました。でも除雪されているということは、他の利用者が使っているということ。点在する待避所でしかすれ違いできない林道で、しかも待避所がまだ雪に覆われいたので、無理せず入り口付近で引き返しました。

その林道脇には、早くもこんもりとシャク(ヤマニンジン)と思われる草が生えていました。

これくらいこんもりしていれば、味見してもいいかもと思い、先端を摘んでみました。

でも、これまでわたしは山菜採りでシャクを採ったことがありません。フクジュソウやドクゼリ、ドクニンジンなど、外見が類似した毒草が多いようだったので、警戒していました。

今の時期なら、庭にフクジュソウが咲いているので、花をつけていないこの葉はフクジュソウでないことは確かです。フクジュソウの葉が濃い深緑なのに対し、この葉は新鮮な黄緑色だったことからしても、違いは明らかです。

ドクゼリは、葉の形がここまで切れ込みが激しくなく、セリに似ている毒草なので違うはずです。

問題はドクニンジンですが、臭気がするのと、茎の根元にソクラテスの血と呼ばれる赤い斑点があるのが特徴とのこと。ちぎった葉をもんでみましたが、弱い爽やかな香りがあるだけで、少なくとも臭気はありませんでした。

ほかに、シャクは根元にはかまがあり、白い毛が生えているという特徴があるそうですが、そこまで観察していませんでした。

他には、毒草ではありませんが、どこにでも生えているようなノラニンジンと、森の中で見かけるヤブニンジンなどが葉の特徴が似ているので、区別しておく必要があります。

もう少し見分け方を調査して、また今度行ってみたときに本当にシャクなのかどうかを判断して、間違いなさそうなら採取しようと思います。また慎重な観察が求められるサバイバルな季節が来たのだなぁ…、と思わずにはいられません。

公園の鳥たち。トビの後ろ姿、アトリ、マガモ

公園に降り立っていたトビ。飛び立つ後ろ姿を撮れました。猛禽類らしい足と、織り重なった尾羽が美しい。

木の枝に止まっていたアトリ。そりよりも後からこの写真を見返してみて、この冬芽の木は何だったのだろう…となっています。写真を撮った公園の中心部にドロノキがあったような記憶はないので、ナナカマドかな?

以前にイスカがたくさんいたヨーロッパアカマ林の芝生の上を歩いていたヒガラ。あごの下に三角形の黒い模様があるのが特徴。冬じゅうずっと見かけるハシブトガラに比べると、見る機会が少ない鳥ですが、春になると遭遇率が上がります。

公園の池を泳いでいたマガモたち。ご夫婦と書きたかったけれど、オス一羽に対してメス二羽がいる謎。一夫多妻? それともオス一羽はお出かけ中?

2021/04/12月

ユキドケユリは満開、カタクリはつぼみに

昨日咲き始めていた庭のユキドケユリ(チオノドクサ)が、一日で満開になっていましたし。まるで高山植物のような可憐な高嶺の花です。

いつも接写でばかり撮るせいか、実際より大きな印象が残ってしまっているので、自分の手と比較した写真も撮ってみました。この写真を見返せば、来年咲くときに、小ささに驚くことはないでしょう。ユキドケユリに限らず、接写で撮る花はイメージが大きく残りがち。

友人の森で採っているシラカバ樹液が最盛期のため、2日に1回は取りにいかないと溢れてしまいます。暖かさで発酵してしまうので、容器を大きくするわけにもいかず、こまめ回収しに行くしかありません。

自動車の運転は疲れますが、僻地にいる以上、運転する機会が多いので慣れるしかありません。

最近、夜寝る時の姿勢を試行錯誤して楽な姿勢を探しましたが、それと同じように、運転する時の姿勢も、どれが一番自分にとって楽なのか、時間をとって試行錯誤してみました。

もともと、わたしの運転の姿勢はかなり特殊で、椅子かなり前に引いて背筋も伸ばして運転します。学校だったら姿勢がいいと言われそうですが、運転だと首が痛くなります。ゆったりもたれる姿勢も試してみましたが、ハンドルやレバーに手が届かないので、断念。

結局、わたしの姿勢に合わせて、背もたれも直立させることにしました。多分ロケット打ち上げのパイロットシートとかに似ている。これで事故したら衝撃が大きそうだから、これからも安全運転を心がけたいと思います。

その道中で見かけた道端のキタキツネ。まだ夏毛ではなくもこもこした可愛らしい姿でした。キツネやシカを見かけるたびに車を停めて写真を撮っている人なんてわたしくらいでしょう。何回見ても何年見ても可愛いものは可愛い。飽きない。

樹液を採っている森に入ろうとすると、ササ藪でいつも歩いている道が消えていて混乱しました。落ち着いて考えてみると、雪解けが進んで、雪の重みがなくなったことで、ササ藪が復活したのだと気づきました。恐るべしササの生命力!

今回はまだ無理に藪漕ぎすれば侵入できましたが、次回はグラスカッターを持ってきてササ藪を刈って道を作らなければ森に入れなくなりそうです…。

シラカバの樹液は、前回2本から採取していたのを1本だけにしましたが、それでもたった2日で、8リットル容器にあふれるほど採取できました。

ほんの直径1cmくらいの穴を1つ開けているだけなのに、これほど採れると驚き。目に見えないところで、これほど大量の水が吸い上げられ、樹木によって循環していることを思えば、安易に木を伐って更地にしてしまうことで災害が増加する愚かさがわかるというものです。

採った樹液は、自分で飲むほか、ペットボトルに詰めて冷凍保存したり、友だちにおすそ分けしたりして、有効利用するつもりです。ほんのり甘い水でしかありませんが、店売りのものはとても高価なので、驚いたり喜んだりしてくれる人が多いです。

森の中では、雪解けが進んで湿地が増えたため、エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)がさらに増えていました。しかし、普通のエゾノリュウキンカに比べて半分程度のサイズしかないミニチュア版。まだ出始めだからでしょうか、山菜採りができるのは2週間後くらいだろうか。

何かよくわからない芽も生えていました。もう少し成長しないことには検討もつかない。

いつもよく見るイネ科?と思う草も。ギョウジャニンニクを探してみましたが、まだそれらしい芽はありませんでした。このイネ科?の芽は遠目には似ていますが、近づいてみると別物で、葉も剣のように硬いです。

森の入り口の日当たりのいい場所には、早くもカタクリのつぼみが現れていました。これは来週くらいには咲きそうですね。近くにはエゾエンゴサクの葉も出ていました。

クジャクチョウ、キジバト、キレンジャク

森から出てきたとき、カタクリのつぼみのあたりで見かけたクジャクチョウ。タテハチョウ、クジャクチョウ、ヒョウモンチョウ、ヒメギフチョウあたりは、毎年必ず春に見かける定番のチョウ。今年も遭遇できました。

60倍のカメラなら、こんなにはっきりと姿が見れます。羽の模様と鱗粉が美しい。

山に向かう道中の道路脇のシラカバの木に、何か中くらいのサイズの鳥が一羽で止まっているのが見えたので、停車して撮ってみました。

逆光でシルエットしか見えませんでしたが、羽の模様かハトのように見えました。帰宅後、写真を補正してみるとカワラバトではなくキジバトでした。

北海道ではキジバトは夏鳥で、これからの時期、よく運転しながら見かけます。比較的大きい鳥なので、あっキジバトだ、と気付きはしますが、こうして写真に撮れたのは二回目くらいだった気がします。調べてみたら、去年5月14日にキジバトの夫婦を撮っていました。

農作業をしていた時に頭上を飛んでいったハクチョウたち。ハクチョウはなぜか鳴きながら飛ぶので、声がしたら慌ててカメラを構えるのですが、真下から撮るタイミングには間に合いませんでした。油断してると飛んでくるし、待ち構えていると来ない。

農作業をしているさなか、鈴をシャララララと鳴らすような懐かしい鳴き声が聞こえて、すぐに、キレンジャクだ!と気づきました。でも、その方向をカメラで望遠で撮っても、ムクドリがいるだけでした。ムクドリもこんな声で鳴くのだろうか、と首をかしげました。

しかし、農作業が終わって引き上げるとき、道路脇の街路樹のズミの木と電線に止まっている鳥の群れが見えたので、ムクドリかカワラヒワかスズメかそのあたりだろう、と思いながらも、一応確認してみました。すると、

キレンジャクでした! やはりあの鳴き声で間違いなかった。

わたしの記憶の中ではもっと大きいイメージでしたが、ムクドリやシメと変わらない小ささに少し驚きました。顔が印象的だし、ズームして撮っていたせいで、実物より大きい印象が残ってしまっていたのでしょう。

キレンジャクたちは、雪が溶けて土の上に現れたズミの実をついばんでいるようでした。ここのズミの街路樹は農薬を散布されているので、冬になっても誰も食べずに残っていたのですが、落下した実は皮が剥けて食べれるようになっているのかもしれません。

今年はなかなかキレンジャクを見ないので、ハズレの年かと思っていたところでした。しかし当たりハズレがあるとはいえ、旭川市の鳥にもなっているくらいだから、毎年ある程度は渡来する鳥なのでしょう。

去年は雪降る日に3回ほど、幻想的なキレンジャクの群れを見ましたが、今年は晴れた日に生活感あふれる姿を見れて嬉しかったです。

コブシの芽のお茶を飲んでみた

今日の農作業のお手伝いは、ニンニク畑。マルチの下に埋もれてしまっている芽を救出しました。

手を地面についてかがんで作業しましたが、その姿勢になると1年以上前にスキーで転んで痛めた左手首が痛い。やはり舟状骨あたりを骨折していて治癒しきらなかったのかもしれません。レントゲンを撮れば不完全な治癒の痕跡が写りそう。コロナが始まった頃だったから病院に行けなかったのは仕方ありません。

3月21日に採ってきて、乾燥させてあったコブシの花芽と葉芽で、お茶を淹れて飲んでみました。折れて落ちていた枝から採取したものなので、一回分しかありませんが味見するには十分です。

3月9日に、アイヌの伝承に倣って若枝を煎じて飲んでみた際は、香ばしい香りは良かったものの、味が土臭く飲めるものではありませんでした。

後から知りましたが、樹皮にはマグノクラリンなどのアルカロイドが含まれていて、多少毒性があるので苦かったのかもしれません。

一般には、花芽を利用している人が多いようで、漢方でも乾燥させた花芽が「辛夷」と呼ばれて利用されているので、セオリー通りの方法で再チャレンジ。

沸騰したお湯で数分煮出してみました。類縁のホオノキ同様の香ばしいスパイシーな香りがします。アイヌの人たちが魔除けになると思っていたのも納得です。

問題の味を確かめるべく、恐る恐る飲んでみましたが…、

普通に美味しい! というかほとんど味はない。香りが本体なイメージ。味は白湯とそうそう変わりません。でもハーブティーってそんなものだし、香りと味は同じようなものなので、十分美味しいです。苦かったり、土くさい味だったりはありませんでした。

一般には花芽を使うとありましたが、葉芽を混ぜても、少なくとも味や香りの面ではデメリットはなさそうに感じました。細かい成分の点で問題があるのかどうかはわかりません。

ホオノキの葉の場合は、樹皮に含まれているのと同様のアルカロイドである、マグノール、ホノキオール、マグノクラリンが含まれているとのこと。薬用成分ですが、多量に摂取すると毒性もあるようなので、花芽だけのほうがいいのかもしれません。でも、花は葉が変化したものだから、花芽にも同じ成分が含まれていそうなものですが…。

成分はともかく、こんなに飲みやすい味だったら、毎日飲んでも飽きなさそう。もし庭にコブシの木があったなら、春になるたびに、花芽を採取して貯蔵しているところです。でも身近に花芽が採れる高さのコブシがなく、森のコブシは背が高すぎて採れないのが残念です。

2021/04/13火

ハクチョウの水浴びが面白すぎて無限に見ていたい

建物の点検メンテナンスの仕事で、都市部まで遠出してきました。もうすでに名寄ではタンポポが咲いていて驚きました。

去年の日記を見ると、この時期にトキシラズ(デイジー)が咲いていたようなので、ほぼ同じ推移でしょうか。去年は特に雪解けが早い印象だったのに、今年もほぼ同じというのは温暖化の進行をまざまざと感じさせます。

建物の裏の川沿いの日当たりのいい場所のニワトコ。もうすべての芽が芽吹いていました。食べようと思えば普通に山菜として味見できるレベルに成長していました。都市部の川沿いのニワトコの芽を食べるくらいなら、森の中のが芽吹くまで待ちますが。

その川にいた二羽のカワアイサ。何かいる、と気づいた瞬間にこっちの気配を悟られて飛び立ってしまいました。でもこのカメラにしては珍しく、飛んでる姿にピントが合ったので、後から写真を見返してカワアイサだと判別できました。

行きも帰りも、家のすぐ近くの畑にいたハクチョウ。こんなに家の近所までハクチョウが来たのは、道北に住んで3年目にして初めてです。地元の人も経験したことがないそうなので、気候変動に伴い、ハクチョウの渡りルートが微妙にずれてきているのかも。

小雨が降っていて音が消えていたからか、あるいは国道沿いで自動車の走行音がうるさかったせいか、車から降りて近づいても、全然逃げる気配がなく、かなり近くから写真を撮れました。

クチバシの中が、特殊なブラシのような構造になっていることがよくわかります。オキアミを食べるクジラにも似たこの構造によって、泥水の中の落ち穂や虫だけを上手に濾し取って食べれるそうです。

ネット上の写真を見ると、舌の構造なども特殊なので撮ってみたかったですが、あくびでもしてくれないことには見れそうもありません。

ずっと見ていると、畑の泥の中で食事するだけでなく、泥水を浴びて体を洗い、毛づくろいもしていました。果たしてきれいになっているのか謎ですが、長い首をくねらせて毛づくろいする姿があまりにも面白くて、ずっと飽きずに眺めていられました。

去年までは望遠カメラがなかったので、ハクチョウの群れも少し見るだけで満足していましたが、望遠レンズで見るようになってからは一日中眺めていても飽きないと思います。無限で見ていられるくらい、動きが面白い。

考えてみれば、動物って本来そういうものなのかもしれません。例えば飼い猫の動きは、一日中見ていても飽きません。他の動物も同じなのに、すぐ近くで長時間見る機会がないだけなのかもしれません。

キツネもシカもたいていの鳥も、近くで見ようとしても逃げてしまうことが多いので、ずっと仕草を見ていたくてもできません。かといって動物園の動物は、本来の姿ではないから味気ない。だから、こんなに近くで眺めていても気にしないハクチョウが新鮮だったのかもしれません。

小雨に打たれながら、国道を走る車から怪訝な目で見られながらでしたが、望遠レンズで眺めるハクチョウたちの仕草が本当に面白くて、カメラの重さに手が疲れるまでずっと食い入るように見ていました。間近でハクチョウを観察した人でないと、この気持ちはわからないでしょう。

2021/04/14水

エゾノリュウキンカが咲き、ギョウジャニンニクやコンロンソウが出てきた

庭でトキシラズ(デイジー/ヒナギク)が咲き、ヒヤシンスのつぼみが現れ、オダマキの虹色の葉が開いてきました。昨日書いたように、トキシラズは去年もこの頃に咲きました。雪は多めの冬でしたが、今年も温暖化傾向です。

謎のプルーンのような色をした面白い形のつぼみ。Google Lensで調べてみたら、ヒヤシンスのつぼみらしいことが分かりました。自分の庭に生えているものでも、前の居住者が植えた植物は園芸品種ばかりで全然わかりません。

やはり早春に一番に出ていた謎の赤っぽい芽はオダマキだったようです。

森の入り口でうつむいていたアズマイチゲの群生。まだ枯れ葉しか見えない場所に、いち早く顔を出して、点々と白い雪のような花を咲かせています。スプリングエフェメラルの中でも目覚めるのが早く、この後、エゾエンゴサクやニリンソウやオクエゾサイシンが続くことになります。

いつも同じ場所にあるナニワズも、つぼみが黄色く色づいていて、そろそろ咲きそう。

少し森の中に入ったところで見つけた謎のキノコ。傘のサイズは2cmくらい。

小型のキノコは種類を調べるのが難しい…。引っこ抜くと悪い気がして、傘の裏まで見ていないので、調査も進みません。春に現れるという点が手がかりになるか。

雪解け水の沢沿いに点々と出てきているエゾノリュウキンカ。葉っぱがみずみずしく艷やか。丸くもちもちっとしたつぼみがとても美味しそうに見えてなりません。ここまでつぼみが膨らんでいるということは、そろそろ早咲きの個体があってもいいはずですが、見渡しても花はありません。

さらに奥へ進んで、去年、ギョウジャニンニクの群生地を見つけた渓流沿いに行ってみたら、渓流を渡った向こうに黄色い花が咲いているのが見えました。

そういえば、去年も、こんな感じで早咲きのエゾノリュウキンカを見つけて、もう咲いているんだ!と驚いて気持ちが焦ったのを思い出しました。まだまだ冬が名残り惜しいのに、文字通り日に日に季節が進んで、新しい花が次々と咲くので、後ろから追い立てられているような気持ちにさせられて、嬉しくも辛い。

ササ藪の中に入って斜面を降りて、渓流の苔むした飛び石を渡ると、エゾノリュウキンカの見事に咲いた金色の花が待っていました。

その周りには、とても小さいギョウジャニンニクの芽がたくさん! 踏まないよう気をつけて歩いたつもりですが、落ち葉の下にあったら踏みつけてしまったかも。

さらに周りを見回してみると、エゾノリュウキンカの花とのツーショットも撮れました。こちらのギョウジャニンニクは、もう葉が開いていて、一週間もすれば採れるように見えます。

このギョウジャニンニク地帯は、森の中の道と林道のはざまにありますが、細い渓流を越えないとたどり着けません。去年見つけたときは、誰も発見していないようでした。今年も、これだけギョウジャニンニクが出ているということは、わたし以外に採った人もいなかったのでしょう。

ギョウジャニンニクもエゾノリュウキンカも山奥ならともかく、家のそばではそれほど多くなので、他の人と採る場所が重ならないよう意識しながら、ほんの一部だけ摘み取るくらいにとどめおいて、自然の豊かさを守っていきたいです。

その近くには、コンロンソウの小さな葉っぱもすでに現れていました。これくらいの時期に食べると柔らかくて美味しいのかな? 

森の中でこのコンロンソウの葉を見つけたときには、すっかり何の葉っぱだったか忘却していて、知っているの顔なのに名前が思い出せない状態でした。

ヤマブキショウマもこんな葉っぱだったかもしれないけれど、芽出しの様子は違ったはずだし、いったい何なのか…、とGoogle Lensで調べてみましたが、手応えはありません、Google Lensは花には強いが、葉っぱには弱い。

そのあと山菜図鑑をパラパラめくっているときに、ようやくコンロンソウだとわかりました。これからの季節、この5枚セットの複葉のコンロンソウの葉は嫌というほど目にします。去年あれだけ頻繁に見ていたのに忘れてしまうとは情けない。

森の中で鈴を鳴らしまくりながら、ササ藪をかき分け、マダニが付着していないか確かめて…、という一連の動作に去年の春が否応無しに思い出されました。季節が一巡したのだなぁという感慨と共に、密林の手強さに立ち向かう苦労がよみがえり、何とも言えない心持ちに。

春は春で楽しみがあるのは確かだけれど、冬に比べると危険も体へのストレスも増し加わるので、手放しには喜べません。でもこれが季節が巡るということ、この地球の四季の中で生きる、ということなのですから、今楽しめることのほうに目を向けて、困難は忍びたいと思います。

2021/04/15木

シャク?なのかどうか調べる

朝起きると、庭に少しばかりの雪が積もっていました。すぐ溶けてしまいますが、その前に美しい景色をフレームに収めました。

ユキドケユリ(チオノドクサ)には「雪の栄光」という意味がありますが、畑が雪解けした後に出てくる花なので、名前どおりの姿はなかなか見られません。たまたまこうして軽く雪が降ると、真っ白な雪の中から咲く清涼なすみれ色のユリという、雪の栄光にふさわしい美しさを堪能できます。

さて、今日は、去年イラクサやイタドリの芽を採った林道に行ってみて、雪解けの具合を確認しました。そろそろイラクサが採れるかもと思っていましたが、まだ全然成長していませんでした。

バイケイソウの群落や、エゾニュウやオオハナウドらしい若芽、そしてまだ花が咲いていないエゾノリュウキンカなどは見つけたので、イラクサも油断しているとすぐ採り頃になるでしょう。

その中で、いち早く成長しているのは前にも写真を撮ったシャクです。正確にはシャクと思っているものの、まだ同定しきれていないこの葉っぱ。今回は根元からナイフで切り取って持ち帰ってみて、同定に挑戦しました。

一番似ているドクニンジンだとしたら、茎に赤い点々があり、えぐい匂いがするはずですが、そのような特徴は見当たりませんでした。香りはそのままだと無臭で、揉んだ時のみ軽くセリ科っぽい匂いがあります。

シャクの見分け方として、根元に白いはかま(さや)がついていて、細かい毛が生えている、と書いてあるのをよく読みますが、この膨らんだ袋状の部分がそうなのでしょうか? 残念ながら、「はかま」という表現に合致しているようには見えません。

図鑑によると「立ち上がりかけた茎の節に白い膜質のはかまが1cmほどついてている」という表現なので、やはりこの袋状の部分を指しているわけではなさそう。

もしかすると、採取する時期が早すぎたのかもしれません。シャクの採取時期は5月で20cmくらいの高さになったものを採ると書いてあるので、もう少し茎が伸びるまで待つことにしましょう。

あるいは、採取するとき、土の上に出ている部分から採りましたが、もう少し掘って根元を確認しなければならなかったのかもしれません。

シャクの別の特徴は、茎が中空であることです。これは茎を切ってみて確認できました。

シャクと間違えやすい葉の植物は、ドクニンジンの他にフクジュソウとムラサキケマン、エゾキケマンがあります。日本にあるフクジュソウ4種のうち、北海道に自生する二種(無印とキタミ)はいずれも茎が中実で、ケマンもやはり中実らしいので、茎が中空なら、それらは除外できます。

というわけで、今回採取したこの葉はシャクかドクニンジンの可能性にほぼ絞ることができ、ドクニンジンではなさそうなこともわかっています。しかし、例によってキノコの場合と同様、100%これだと断言できるまでは、食べずに畑の肥料になってもらうことにします。

林道に捨てられているゴミに思ったこと

ところで、今日、いつも行っている近くの森の林道にゴミが大量に捨ててあったので、ゴミ拾いトングとゴミ袋を持っていって、拾って清掃しました。今まで放置してあった過去のゴミを拾いましたが、あまりの量にすぐゴミ袋がいっぱいになって、拾いきれませんでした。

一体誰がこんなひどいことをするのだろう? 捨ててあるゴミの種類を見ると炭酸飲料とビールの缶、コンビニ弁当のトレイなどが多く、別々の場所で共通していたので、同一犯を疑っています。

しかし一般人がゴミをわざわざこんな場所に捨てに来るなんて考えにくいので、林道を利用する作業員なのかもしれません。偏見かもしれませんが、土建屋とか林業関係者はモラルが低い人が多いイメージがあるので、疑ってしまいます。

なんで人が捨てたゴミを、腕が筋肉痛になりながら拾わなきゃいけないのか、やるせない気持ちになります。どうせ同一犯だとしたら、また捨てにきそうなものですし。そんな人間は早く死んでくれたらいいのに。

それにしても、林道の一角のゴミを拾うだけでこんなに大変だとは思いませんでした。わたしが住んでいるあたりは、比較的ゴミも少なく、かなりきれいなほうなのに、いざ目につくゴミを片付けようとしたらこんなに大変なのです。

もし町じゅうのゴミを拾おうとすれば、どれほど大変なのか。しかもこの現代社会のゴミや環境汚染は、それとは比較にならないほど大規模なのに。人間がもたらした破壊が修復されるのはどれほど遠い未来になってしまうのだろう。

もう人間の手に到底負えなくなっているんだ、ということを身を持って実感しました。頭ではわかっていたつもりですが、自分の経験からイメージすると、もっと実感が湧きました。曲がっているものは人の手でまっすぐにすることはできない。この世の諸問題は抗っても無駄な領域まで来ているのだ、ということが。

幸いなのは、ゴミだらけになっている富士山やエベレストや他の観光名所と違って、このあたりの森や山は無事だということです。今回もゴミが捨ててあったのは林道沿いでした。森の中ではありません。モラルのない不届き者も、森の中まで侵入してゴミを捨てて行くことはないようです。

だから、わたしにとっては、目に入るゴミに心かき乱されて怒りでどうしようもなくなることはありません。自分の「庭」のような場所にゴミがあるなら片付けますが、そうでない場所まで面倒を見ようとは思いません。

それは人間個人の分をもはや越えてしまっていることです。世の中で起こっている児童虐待や民族紛争や環境汚染を、個人がどうやっても止めたり改善したりできないのと同じように。もしそうした問題に関わって、社会を変えようとすれば、自分の時間すべてが奪われて、その上何も成し遂げられないまま終わるでしょう。

個人にできるのは、世の中を変えようとすることではなく、自分のライフスタイルと自分が生きる環境を整えることだけです。

その意味では、わたしは、道端のゴミに気持ちをかき乱されるとしても、自分の手に負えないこととみなすしかありません。わたしにとっては、普段歩きまわっている森の中の環境が守られているかどうか、それだけが重要であり、今後はそこで見つけたゴミだけを処分することにしましょう。

幸いなことに、森の中では、処分するようなゴミを見かけることもめったになく、人が汚す前の美しい自然を満喫することができます。この終末の時代を嘆くよりも、まだそのような場所が残っていること、そしてわたしはそこを歩ける喜びを知っている、ということに目を向けたいと思います。

2021/04/16土

投稿日2021.03.31