2021年7月の道北暮らし自然観察日記

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2021年6月の道北暮らし自然観察日記
2021年6月の自然観察を中心とした記録

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もくじ

2021/07/01火

ワクチン接種の予定日時決まる

自治体のワクチン接種の申し込みで日時が決まりました。一回目は8/3、二回目は8/24です。想定より遅いけれど、仕事との兼ね合いや、朝起きが苦手なことを考慮してなので致し方なし。

この頃、まともにニュースを見ていないので知らないんですが、これって世間一般からすると早いほうなんでしょうか? それとも遅いほう? 調べてみても情報が錯綜していてよくわからないです。

ある程度早いようなら、わたしがワクチン接種体験記を書いたら、そこそこ需要があるかなと思っていたんですが、7月中ならまだしも8月だと、かなりの割合の人が受け終わってそうですね。

どのみち表で記事にしなくても、この日記では詳細に体調の経過などを書くことになるとは思います。

庭のチャイブに止まっていたエゾスジグロシロチョウ。

公園のコウリンタンポポに止まっていたモンシロチョウ。

同じく公園のツルウメモドキの実。

乾燥させているカモミールの花。お茶にすると美味しいです。

まさかのウメガサソウ発見! キセキレイもいた

夜に大事な用事がありましたが、家で待機していたら体調が悪くなるかもしれないと思ったので、森に行って英気を養いました。

しかし一度目は顔網を忘れて取りに戻り、二度目はスマホを忘れて取りに帰り、注意力散漫でした。三度目の正直でやっと森に足を踏み入れる。

入り口付近のカラハナソウの葉。カラハナソウの葉には切れ込みが強いバージョンがあるらしい、ということは知っていましたが、初めて見つけたように思うのでメモ代わりに撮りました。

普通のカラハナソウの葉は下のような形。カラハナソウの葉の切れ込みの変異は、ヤマグワの葉の変異とそっくりです。かたやツル植物、かたや木なので見分けは簡単ですが、かなり似ています。

気づかないうちに花が終わってしまっていたミヤマガマズミ。冬に冬芽を確認して、ここにあることはわかっていたのに、咲いている時期にまったく気づきませんでした。

そろそろ咲きそうなヒヨドリバナ。薬効があるらしいのでハーブティーにできるか調べてみましたが、コンフリー同様ピロリジジンアルカロイドを含んでいるらしく、肝臓に毒なので利用しないほうが良さそうです。

ウツボグサが咲き初めていました。今年も枯れ始めたらハーブティー用に採取したい。

白花のウツボグサもちらほらと。

エゾマイマイカブリ。緑色の光沢が美しい大きめの虫。その名のとおり、カタツムリを食べてしまう恐ろしい虫だそうです。

ツバメオモトの実がツバメらしい顔つきになってきました。

そろそろオニシモツケも各地で咲き始めていました。

コバノイチヤクソウを発見した地点に行ってみましたが、まだ咲いていませんでした。ほんの数本しかなく風前の灯ですが、今のところ生き残ってくれてはいます。

コバノイチヤクソウが咲いている地帯のほんの少し手前で見つけたのが次の写真の植物。コバノイチヤクソウのつもりで写真を撮っていましたが、帰って写真を確認するとなんか違う。

コバノイチヤクソウは葉が少なく、花茎がひょろ長いですが、こちらは葉の枚数が多く、上のほうにもついていて、葉の形も咲きが尖っています。

花もよく似た雰囲気ですが、よく見るとがくの形が違います。コバノイチヤクソウのがくは尖っていましたが、こちらはがくがもっと大きくクリスマスローズのようです。大きながくのせいで、上から見ると咲いているかに見えますが、まだつぼみです。

帰ってから調べてみたら、どうやらウメガサソウのようです。この地域に存在することは知っていましたが、実物は初めて見ました。驚くほど小さいのに、なんと小低木だそうです。

厄介なのは、他のコバノイチヤクソウと同じく道のど真ん中に咲いている上、たった一輪しか見つからなかったことです。注意して歩いていても、あまりに地味すぎて容易に踏み潰してしまいそうです。

例のごとく、周辺を慎重に探しても、他の株は発見できませんでした。ベニバナイチヤクソウ、コバノイチヤクソウ、ウメガサソウと希少種がたくさん見つかるのに、どうしてどれも少数すぎるのか…。

ジンヨウイチヤクソウのように、もっと大量に群生しているところを発見できれば、安心して観察できるのに。細心の注意を払っていても踏んでしまいそうで、花や実まで観察できる自信がありません。

帰り道。電線にまたキセキレイが止まって、尾羽をふりふりしていました。地鳴きの声も聞くことができました。

2021/07/02土

鬱蒼とした夏の森の植物たち。茂みのタカ?に驚いて叫んでしまった

湿地帯の森のほうを散歩しながら、お茶にするためのヒトリシズカの葉を摘みました。一度に採るのは数本だけで、散歩のついでにちょこちょこ集める感じです。

森の入り口付近で冬に確認したツリバナ。なかなか花が咲かないと思っていましたが、しばらく見に来ない間に散ってしまった様子。

森の中は完全な密林になってしまって、もはや人が歩ける場所ではないので、林道沿いに歩きました。森の幅が狭い場所をほんの少しだけ横切って、また別の林道を通って帰ってくるルート。

入り口のそばで見つけたエゾイラクサっぽい葉のこんもりした群生。今の時期にエゾイラクサがこんな小さいはずはないので、もしかしたら、アオミズとか食べることのできる野草か?と期待してかがみこむ。

すると、茎に微細な毛があるので、そうではないとわかりました。イラクサの仲間の食べられる山菜だと、アオミズにしてもヤマトキホコリにしても毛はないはず。でも、この毛の感じはイラクサでもない。いったい何?

思い出せないまま帰宅して、Google Lensで調べたら解決しました。ハエドクソウでした。広義にはシソ目の植物なので、シソと似ているイラクサを思わせる見た目なのかな?

去年見つけた見分ける特徴の一つは、葉の基部が、いわゆる「切形」ぽく、ぱっつんと平らになっていることでした。必ずしもすべての葉にこの特徴が見られるわけではありませんが、そこそこ目立ちます。

イラクサ科やシソ科には食べられる葉っぱが多いですが、このハエドクソウは有毒なので注意が必要。時期は全然違うけれど、見た目が似ているだけに、気をつけたいと思いました。

この時期になるとジメジメしたところに咲き出す夏の地味な花その1のウマノミツバの花。

同じく夏にジメジメしたところに咲く地味な花その2のコナスビ。

たぶんその3のミゾホオズキも咲いているだろうけれど、湿地に入っていけないので確認できず。

エンレイソウの実はかなり膨らんできました。そろそろ食べられるかと思い触ってみましたが、まだ硬くて熟していませんでした。ただ膨らむだけでなくぶよぶよとした見た目になる時期が食べごろです。

どことなくたんぽぽにも似た、わかりにくい黄色いキク科のひとつ、ハナニガナ。葉っぱに柄がなく、たいてい茎を抱くのが特徴。

わたしの背丈より高いところで咲いているのを見上げる形になるチシマアザミの花。アザミは種類が多いのに見分ける努力をしていないから違う可能性もあるけれど。

水辺近くに咲いていたカラマツソウの実。あまり他に見ない面白い形。スターフルーツがたくさんくっついているかにも見えます。

そろそろつぼみが出てきたキツリフネ。

途中、なんとしても森の中を少しばかり横切らないと隣の林道に出られないので、うっそうとした密林に入りましたが、想像以上にやぶでした。

6月の密林なら、全身フル装備でマダニに気をつければまだ歩ける、というイメージでしたが、7月ともなると、オオハナウドはじめ背丈の高い草が多すぎて見通しが悪すぎる。

熊鈴を振りまくり、杖で茂みをかき分けながら慎重に進みます。とそのとき、突然真横の茂みがガサガサと音を立てたので、ナチュラルに「ぎゃああ!」と叫んでしまいました。

そこにいたのはタカ?のような猛禽類で、色合いはトビのようでしたが、サイズはカラスくらい。鳥のほうも驚いた様子で背を向けて羽ばたいて飛び去り、すぐそばの池の奥に隠れました。

そして、1分くらい、今まで聞いたことのないようなクワクワっというような声で、茂みの奥で鳴き続けていました。すごく驚いた! 心臓バクバクしてる! と言っているかのようでした。

わたしのほうも、自分はびっくりしたときに悲鳴を上げるタイプではないと思っていたので、思わず叫んでしまった自分に驚きました。てっきりヒグマに出くわしても叫ばず仮死状態になるものと思っていたのに。

というより、出くわしたのがヒグマでなくて本当によかったです。ヒグマだったら、今ごろ死んでいたか大怪我を負っていたでしょう。

しっかり熊鈴も鳴らして杖で音も立てているのに、あんなに至近距離まで野生動物が逃げないとは思いもよりませんでした。鳥だったからそうだったのか、それともヒグマでも似たようなことがありうるのか。

いくら歩き慣れている森だからといって、うっそうとした密林になっているときは歩くものではない、と思い知らされました。背丈の高いやぶになっているということは、その中に野生動物がいて当然だと思うべきですよね。無謀でした。

謎のキノコなど色々

葉っぱからぶら下がっているカタツムリ。

ウマノミツバにいた何かの幼虫。

小さな謎のキノコ。そのうち調べないと、と思っているうちにキノコの写真が溜まっていく…。

倒木に生えていた白いサルノコシカケっぽいキノコ。幼菌?

ヤブレベニタケやそれに似ている近縁種っぽいキノコ。

林床にたくさん生えていた謎の十字対生の葉っぱ。Google Lensではウツボグサと出ます。あまり自信がない。

やはりたくさん生えていた謎の葉。全然わからない。

帰りにジンヨウイチヤクソウの群生地を通りかかったので、改めてよく観察したら、思ったより広範囲に大量に生えていることがわかりました。道の反対側の茂みの中や、少し離れた場所にも。

他のイチヤクソウ類はどこに咲いているか全然わからず、発見できるのも運任せですが、ジンヨウイチヤクソウだけは毎年安定して見ることができそうで安心しました。

森を出た帰り道。去年オニグルミの実を採ったあたりの木を見て回ると、今年も鈴なりでした。低い手の届く位置にも房がたくさんあります。もっと熟したころに取りに来るかもしれません。

2021/07/03土

満開のオウシュウマンネングサ

近所をサイクリングしている時に見つけた、アスファルトを割ってこんもりと生えているオウシュウマンネングサ。見事なほど満開でした。

牧草地の草刈りが本格的に始まって、道端の草刈りもあちこちで行われているので、アレルギーが出てしまって辛いです。

2021/07/04日

キタキツネの子どもを見た

30℃に迫る高温が続いています。

ウメガサソウのその後を見たいと思って、近所の森を散歩に行きました。しかし、中間地点くらいで茂みで突如でガサガサと動く大きな物音がしました。おそらくエゾシカだとは思いますが、安全を期して引き上げてきました。

でもまだ小さなツリバナの実が見れましたし、

なんと今年生まれと思われる子ギツネも見かけました! 顔がまだあどけなくて可愛い。

人に対する警戒心もあまりなく、さすがに近づいては来ませんでしたが、急いで逃げようともせず、不思議そうな顔でこっちを見ていました。

また森のそばの林道を歩いているとき、イタドリの葉に止まるヒョウモンチョウや、

チシマアザミの花に止まるチャバネセセリも見ました。

その後、夕方に全然違う川沿いをサイクリングしている時、対岸に何かいるのが見えました。小さな点だったので、色からしてウサギかキツネ?と思いましたがキツネでした。

少しのあいだ木立ちの隙間からこっちを見ていたので、シャッターチャンスがありましたが、すぐに向きを変えて去っていきました。

なんとなく、今年は特に野生動物と遭遇することが多いような気がします。もともと野生動物が身近な土地ですが、森歩きのときに茂みに潜む動物に驚かされる頻度が高いです。ヒグマには遭わないことを祈るばかりですが…。

イケマとカガイモはつぼみ。イボタノキ咲き始める

森の入り口付近のカラハナソウ地帯で絡みついているのを見つけたイケマ。つぼみがついていて花がそろそろ咲きそう。

比較のためにイケマの葉も写真に撮ってきました。何と比較するのかというと、

サイクリングのときに見つけたガガイモらしきつぼみ。イケマよりはるかにツルが毛深く、花のつぼみは紫色です。葉っぱもイケマに比べて硬そうで波打っています。

そのガガイモが巻き付いていた謎の風船のように膨らんだ植物。たぶんマツヨイセンノウの実でしょう。

ガガイモのそばに咲いていたアルファルファことムラサキウマゴヤシ。どこかの牧草地から広がったものでしょう。かなりたくさん咲いていたので、場所を覚えておけば種を採れそう。自家製スプラウトも可能?

マメ科らしい丸みのある小さな葉っぱで三出複葉。しかし葉っぱのふちには前半分だけ細かいギザギザがあるという特徴も。

また種ができるころに見に行きたいです。過去の日記によると9月半ばごろらしいので、ちゃんと覚えておきたい。カレンダーにリマインダーを入れておくほうが確実か。

写真は撮っていませんが、近所のスキー場の近くの川沿いで、実がなっている低いヤマグワも見つけました。以前からクワだとは知っていましたが、実をつけているところを見たことがなかったので、てっきり雄株だと思っていました。

とても低い株なので、たくさん実を摘むことができそうです。うちの家の前のヤマグワと同様、いつか伐られてしまう可能性もなきにしもあらずな位置ですが、今年はまだ大丈夫だと思うので、ぜひ採りに来たい。

去年は7/25にヤマグワの実を確認して食べているので、これもリマインダーに入れておきました。

ガガイモが咲いていた農道を進んでいくと、ヤマナラシの並木がありました。そういえば、つぼみを確認してからしばらく見てないな、と見上げると、もう実が弾けて綿毛を飛ばしていました。

街路樹として植えられている低木のイボタノキも、そろそろ花が咲き始めていました。

仲間にミヤマイボタと海外産のヨウシュイボタがありますが、ミヤマイボタは葉の先がとがるので違います。またヨウシュイボタは雄しべの葯が薄茶色ですが、この花は黄色なので、無印イボタノキでしょう。

2021/07/05月

一日中雨だった上、大事な用事もあったので、雨の合間の夕方と夜に近所を2回サイクリングしただけでした。雨だからといって一日中家にこもっているとしんどいので、外出はします。

特に写真には撮れませんでしたが、初めてカッコウらしい鳥が飛んでいるのを見ました。

川沿いの木から、カッコウらしいあの声が響いていましたが、突然、キャ、カッコウ、キャ、とイヌみたいな単発の鳴き声が混じり、激しく羽ばたいて山に帰っていく姿を見ました。

仲間のツツドリも、普段はポポ…ポポ…と規則正しいリズムで鳴いていますが、鳴き始めや鳴き終わりはリズムが乱れてポポポポ…と4連続で鳴いたりするのとよく似ています。

どうしてあんなに急いで山に帰っていったのだろうと思ったら、その直後、ざあざあと雨がまた降り始めました。さすが動物。本能的に雨の予兆を感じ取っていたのかもしれません。

2021/07/06水

マイヅルソウの実。チャイブをお茶にしてみる

友達にクルマバソウのシロップをあげたら、とても気に入ったとのこと。それで今度は、自分で作ってもらうべく、摘みたてのクルマバソウをお届けすることにしました。

気温は22℃くらい。蒸し暑いですが、ここ数日よりは涼しいです。いつまた雨が降るかわからないので、急いで摘みに行きました。

森の中には入れないので、入り口付近で摘むだけ。クルマバソウは市街地には生えませんが、森であればどこにでも大量に生えているので助かります。腐葉土や日陰が必要なのでしょうか。

クルマバソウを摘んでいると、瑪瑙のように色づいたマイヅルソウの実を見つけました。これから赤い宝石のように色づきますが、色が変わるまでのまだら模様もなかなか芸術的です。

夕方は涼しかったので、家の周囲の草刈りをしました。ついでにそろそろ枯れてきたチャイブ(エゾネギ)を回収。茎を刻んで乾燥させればお茶にできると思うので、試してみるつもりです。

その後、異常に眠く疲れてしまって頭痛も。草刈りアレルギーに当てられたようです。鎌で手動で刈るくらいなら大丈夫かと油断していました。草と相打ちになってしまいました。

でも、夏には草の成長も鈍るので、これだけ刈れば一ヶ月はもつのではないかと思います。次に草刈りする必要があるとしても、そのころにはもっと涼しくなっているでしょう。

ワクチン接種をめぐるリスクについてのメモ

【気になったニュース】

コロナウイルスのワクチンの効果について気になったニュースがあったのでメモ。

ワクチン接種が進んでいるイスラエルとイギリスの両国で、感染症が急増、しかし重症者と死者の比率は激減し、イギリスでは近々規制が解除されるとのことでした。(調べれば出てくるのでニュースのリンクは割愛)

これはすなわち、ワクチンには感染を防ぐ効果はあまりない、ということです。しかし、重症化は抑えられるので、従来のインフルエンザのように共存していくことが可能になります。

これは朗報ですが、一方でワクチンを接種しないという選択のリスクが、かなり増大したと見ることもできます。

ワクチンを接種しない人は、他の大多数がワクチンを接種することによって集団免疫が達成され、コロナウイルスの流行が終息することを当てにしていると思います。わたしが当初打たない予定でいた時の算段もそうでした。

しかし、大勢の人がワクチンを接種したイギリスやイスラエルでは、ワクチン接種が進むにつれ感染者が減るどころか、大幅に増える傾向を示しています。期待とは真逆です。

ワクチン接種が進む→集団免疫で感染者が減る→ワクチンを接種していない人も安全になる。

ではなく、

ワクチン接種が進む→接種を終えた人たちが社会活動を再開して感染者が増えるが軽症→接種していない人も感染しやすくなって危険。

という結果になっています。

こうなると、ワクチンを接種しないことを選んだ人たちは、以前よりも感染する可能性がかえって高くなりますし、ワクチンによる症状軽減もないので重症化リスクにさらされやすくなってしまいます。

一説によると、コロナウイルスは今後インフルエンザや風邪のように社会に残り続けるとも言われていますから、問題は一時的ではなく、恒久的になるかもしれません。

もし本当にずっと残り続けたら、ワクチンを受けていない人が、受けた人たちと一緒に行事に参加したり、働いたりするのは、危険性が高いでしょう。

受けた人は、自身は症状は強く出ないものの、ウイルスを容易に他の人に移すからです。当然その人たちはマスクなどの予防措置をあまりしなくなっているでしょう。

コロナウイルスがほぼ消滅したり、今よりずっと弱毒化したりすれば、ワクチンを受けていなくても安全になるでしょうが、今後どう進展するかは不透明です。

ワクチンを接種するかどうかは個人の選択であるべきだとは思いますが、今のところの状況の推移を見る限り、できる限り受けておくほうが望ましい、という結論になります。

わたしの場合は、もともと持病の悪化を懸念して、ワクチン接種には及び腰でした。

しかし、たとえ接種後強い副反応があり、インフルエンザ並みの症状が出るとしても、実際にコロナウイルスにかかった時の苦痛よりはるかにましです。今回のニュースからしても、現時点では、接種しない場合のリスクは、接種する場合のリスクを上回っていると考えざるを得ません。

2021/07/07木

初回運転者講習、サハリンの巨大植物についての記事

大雨&初回運転者講習の日でした。二時間も講義を受けるとのことで、色々な意味で大丈夫か心配でしたが、なんとか乗り切ることができました。

事前準備で一番よかったのは、音量対策で、耳栓をちゃんと持っていったことです。高齢者向け音量なのか、ビデオが爆音で再生されるので、もし持っていっていなかったら相当ダメージが大きかったでしょう。

講義の場所はコロナ対策で調整され、中くらいの大きさの部屋に、生徒が10人ほどと抑えられていました。ただ換気せずクーラーをかけていたので、感染対策は適当でした。この地域では今まったくコロナが出ていないので大丈夫だとは思いますが。

講師の人は、一番の当たりと言ってもいい和やかな教員でした。確か自動車学校に通っていた当時は、他の教員とあまりに雰囲気がいい意味で違うので、掃除のおじさんかと勘違いした記憶があります。

講義の内容は、てっきり気持ち悪い事故ビデオを延々と見せられるのだと思っていたら、わりと興味深い内容で面白かったです。

・北海道の交通事情として、本州より道幅が広く、直線が多く、スピードを出す車が多いこと
・意外にも正面衝突事故が多いこと
・右からくる歩行者を見落としやすいこと
・概日リズムで眠気が強くなる13時から15時に事故が増えること
・日没後すぐの薄暮時が視認性が悪いこと
・冬場より春の気が緩む時期が危険なことなど
・ほぼ真横にいる車はバックミラーとルームミラーに映らず、目視でしか確認できない視覚になること

など統計からわかる傾向や気をつけるポイントを教えてもらえたのがよかったです。

最後に安全運転の自己チェック用紙が配られましたが、以前自動車学校でやった眉唾もののインチキ心理テストと違って、これもしっかり統計に基づいたよく考えられている内容で感心しました。

早めに行って、会場一番乗りで入り、途中に休憩もあったので、自由な時間がかなりありましたが、図書館で借りたジョン・ミューアの「1000マイルウォーク緑へ」を読み進めることができてかえって好都合でした。

昔、ブログに引用したエピソードの原文を発見できたり、ミューアが意外とシダ好きだと発見できたり面白かったです。読書メモも作りたいけれど、今忙しいし体調も微妙なので冬になるかも。

帰りは疲れていた上、土砂降りだったので、運転に緊張しましたが、無事に帰宅できました。

それにしてももう免許を取ってから2年半も経ったんですね。たくさん運転したものです。昔の自分からは考えられない生活ですが、もうこれが当たり前の日常になりつつあります。不思議な気分です。

【気になったニュース】

なぜ、サハリンでは巨大なゴボウが育つのか? – ロシア・ビヨンド

サハリンの植物がなぜか巨大化するという記事。たとえばロクベなぜ、サハリンでは巨大なゴボウが育つのか? – ロシア・ビヨンドンシモツケが2m半、ソバは4mにもなり、ゴボウも高さ3mで葉がまるでアキタブキのように巨大化している様子が確認できます。

「島では地殻変動が激しいために、ほかでもないこの場所の土壌は、非常に湿っていて、植物の成長に大きな影響を与える銅、セリウム、クロムを多く含んだものなのだという」というのが原因の一説だそうです。

しかしこれは、もしかしたらサハリンの隣の島である北海道でも同じ状況が見られるのでは?と思います。

たとえばオオイタドリ、エゾニュウ、ヨブスマソウ、チシマアザミなどは2mを超えますし、森の中だと3mを超えます。記事に引用されているインスタで、ロシアの人が市街地の巨大なエゾニュウを撮っていますが、普通に北海道でもあります。

ソバやゴボウが巨大化しているのは見ませんが、それらが野生化していないからかもしれません。巨大なチシマアザミはゴボウの親戚ですし、写真のゴボウの葉と同じくらいの大きさになるアキタブキ(特に巨大なのは商標登録されたラワンぶき)があります。

調べてみたら、東川町でゴボウを育てている方がいましたが、かなり巨大に成長していることを確認できました。

というわけて、おそらく北海道も、サハリンと同じく「島の巨大症」が起こっているようです。(この用語で検索しても他の情報が出てこないので翻訳がまずい可能性あり)

冒頭でサハリンでは「熱帯性のタケ」があると書かれていますが、おそらくタケ亜科一般が温かい地方に多いことを指している表現にすぎず、実際に自生しているのは北海道と同じ亜寒帯性のチシマザサなどでしょう。(タケの分布の北限は日本、ササの分布の北限はサハリンとされている)

サハリンの環境は、これまで読んだ本からすると、北海道では亜高山帯に生えているような植物(エゾゴゼンタチバナやツルコケモモなど)が平地付近に生えているほかは、北海道と植生がかなり似ているのではないかと思っています。一度行ってみたいです。

意外だったのは、そうしたサハリンの環境は他の地域から見れば例外的で、「サハリンではそれらの植物は、冗談ではなく、2〜3メートルの高さに達するのである」と紹介されていることでした。

わたしは北海道の森しか知らないので、森の中では巨大植物が繁茂するのは普通だと思っていたのですが、サハリンや北海道が特殊なだけなのかもしれません。

本州の森はどうだったか思い出そうとしても、当時は植物に興味がなかったので思い出せません。河川敷のセイタカアワダチソウくらいは覚えていますが、どれくらいの高さだったか覚えていません。(子ども目線なので相当高かった気がしますが)

確かにオオイタドリやエゾヨモギなど、北海道中心に生えている植物のいくつかは、本州の植物より巨大です。巨大エゾニュウはもちろん西日本では見たことがありません。ミズバショウも異様に大きいです。

なぜ寒冷地なのに、本州よりやたら巨大な植物があるのか不思議でしたが、サハリンと同じ巨大化が起こっているのかも、と思いました。

でも、そもそも日本列島は全部サハリンの続きの島嶼群なので、日本全体が似た植生なのかもしれません。確かにロシアとかフィンランドに比べると鬱蒼とした密林の印象があります。

わたしは北海道の森しか知らないので、これを基準に他の国の森をイメージしがちなのですが、全然違うのかもしれません。そもそもササに覆われていない山をイメージできません。

ジョン・ミューアが旅した北米の森はもっと歩きやすかったのでしょうか。でも見たことがないので想像できません。一度は世界各地の森を見て回りたいものです。

追記 : こちらの記事からすると、サハリンにおける植物の巨大さは、北海道をさらに上回るものと思えます。

しかし写真のアキタブキのサイズは、北海道のラワンブキと同等に見えます。4-5mはあろうかという巨大なオオイタドリ?の写真も載っていますが、わたしの知る限り、森の中のオオイタドリなら、これに匹敵することはありえます。ミズバショウ?と思しきサトイモ科の葉は普通にこれくらいのサイズになります。

一方、こちらの文献では、著者が日本国内のデータをもとに考えたとき、サハリンのゴボウの巨大さをイメージできていない様子がうかがえます。

確かにサハリンの植物は巨大ですが、桁外れではなく、サハリンの植物は北海道のものと同等か1.5倍程度にはなりうる、という感じなのかな、と思いました。

2021/07/08木

やっと咲いたウメガサソウの花

断続的に続く長雨で、毎日が雨予報です。それでも、本州のように災害級の豪雨が降るわけではなく、毎日降ったり止んだりです。

今日は午後15時ごろから降り出す予報だったので、思い切って昼前から2時間ほど、森に出かけてきました。コバノイチヤクソウとウメガサソウが開花しているか見てみたかったからです。

気温は21℃となっていましたが、じめじめしているため、体感はそれよりはるかに高く感じました。途中何度か通り雨に降られましたが、それなくしても汗が滝のように流れてびしょ濡れでした。

最近、近隣でヒグマの目撃情報も増えてきたので、慎重を期して熊鈴を激しく鳴らし、時折大声も出しながら進みました。

ヒグマが近所に出没するのは、別に珍しいことではなく毎年の風物詩のようなものです。家からわずか自転車で2,3分の場所でも目撃されています。それでも特に被害は出ていません。

もう少し山のほうの家だと、毎日のようにヒグマの足跡や痕跡が畑に残っているものだそうです。誰も特に通報するでもなく、クマと共生しています。

森の中にヒグマがいるのも当然ですが、不必要にやぶに入ったりすることなく、しっかり音で存在を伝えれば大丈夫でしょう。絶対に安全とはいえませんが、人間側としてはできる限りのことをやっているつもりです。

ウメガサソウが咲いているところまでは徒歩で30分くらいかかります。例のイチヤクソウ類がまばらに咲いている場所です。

道の真ん中に、他の草にまぎれて咲いていて、しかもサイズが非常に小さいので、相当気をつけて歩かないと踏み潰してしまいます。

ウメガサソウのほうが手前に咲いていたはずですが、なぜか見つからないまま、コバノイチヤクソウ地帯まで来てしまいました。生き残っている10株未満のつぼみは今回も無事でしたが、まだ咲いてはいませんでした。

いったいいつになったら咲くのだろう? 全然咲く気配がありません。つぼみは前よりわずかに大きくなっている気がしないでもないですが。

前にも撮ったはずですが、改めて葉っぱの写真、および手の大きさとの比較を撮っておきました。イチヤクソウは仲間が多いですが、サイズ、形ともに、ネットで調べる限りコバノイチヤクソウに当てはまります。

森の奥のほうで、じっくり植物を観察するのは無理です。虫が多いですし、野生動物の危険もあります。できるだけ動いて、音を立てていなければなりません。

コバノイチヤクソウの観察もそこそこに引き上げて、ウメガサソウの探索に戻りました。来た道を引き返しながら、イチヤクソウやウメガサソウを踏まないよう、一歩一歩気をつけて進み、しらみつぶしに探しました。

すると、少し引き返したところで、道の端っこに、ウメガサソウがなんと3株咲いているのを見つけました! 今まで知らなかった株です。

写真のように、このうち一つの株は2つ花をつけています。ふつうウメガサソウは1輪だけ咲かせるので、双子の花は少し珍しいようです。

この後、先日見つけた株もすぐ近くにあるのがわかりました。

もう一つ、写真は割愛しますが、小ぶりの株も道の反対側の端にあったので、全部で5株あることがわかりました。

先日見つけた、道のど真ん中にある株はともかく、両端にある4株は、誤って踏み潰してしまう危険が低そうで安心しました。運が良ければ、結実まで見ることができるでしょう。

最初に見つけた3つの株の4つの花のうち、開花しているのは1つだけでした。というより、全部の株を調べても、これしか咲いていなかったので、まさに昨日今日に咲き始めたのでしょう。

花のサイズはアリとそんなに変わりません。このサイズの花、しかも俯いて咲いている花の写真を撮るのは至難の業です。

なんとか首を捻ってもらって、花の正面顔の写真を撮りました。確かに梅の花の笠のような形です。ネットの写真を見るに、最盛期はもう少し花びらが開くようです。

がくは5枚。今の段階では判別できませんが花びらも5枚。花の中央にとても太い団子鼻のような雌しべの柱頭があり、その周囲を10本の雄しべが取り囲んでいます。

花は最初下向きに咲き、しだいに上を向き始め、最後には上向きに結実するそうです。同じツツジ科のコヨウラクツツジと似ていますね。この花は完全に下向きなので咲いて間もないことがわかります。

茎を見てみると、白い鱗のようなものがついています。エゾイラクサの托葉とよく似ています。調べてみると、「鱗片葉」と呼ばれ、葉の間に互生するとされていました。

ウメガサソウは一応、分類は木なので、茎が木質化するようですが、今日見つけたものはどれも木のようにはなっていませんでした。

あまり生育条件がいい場所とも思えませんし、冬は豪雪ですから、毎年折れては新しく生えてきているのかもしれません。果たして来年もここに咲いてくれるのかどうかはわかりません。

また見つけた絶滅危惧種ラン、キンセイラン

ウメガサソウを見ていると、にわか雨が降り始めたので、引き上げることにしました。しかし、ほんの数メートル歩いたところで、道の左側に見慣れないランを見つけ、目が釘付けになりました。

はじめ、もうエゾスズランが咲いてるなんて、季節の移り変わりは早いなぁ、と思って花を見たのですが…

あれ? エゾスズランではない。この見た目は先日のサルメンエビネに似ている!? 俄然、テンションが上がりました。

でも、サルメンエビネの特徴たる「猿面」がないので、おそらく見たこともない無印エビネだろうと考えました。

普通のエビネは牧野富太郎の本の1巻でも出てくるくらいなので、そんなに珍しいものではないのだろう、と思いました。でも、自分の家の近所にそんな花があるとは思ってもみなかったので、写真をしっかり撮って観察しました。

ところが、帰ってから調べてみたら、エビネは花の形こそそっくりなものの、色が全然違います。それで、Google Lensで改めて調べてみたら、なんとキンセイランという絶滅危惧種のランだと判明!

北海道レッドデータブックによると、キンセイランは、サルメンエビネと同じく絶滅危惧IB類(EN)に登録されていました。こんなに珍しいランを、家の近所で見られるとは思ってもみませんでした。さすが道北。

キンセイランの名付けは色に由来しているそうです。陽光に透かして見れば、金色に見えるとのことですが、今日は雨天なのでそれはかなわず、黄緑色の花に見えました。

黄緑色の花弁と萼片に囲まれて、貴族のジャボのフリルのようなエビネらしい白い唇弁が豪華です。

葉は先日のサルメンエビネともよく似たシワシワの細長い形。無印エビネと比べると少し細いとの記述もありました。

それにしても、この道は、これまであらゆる季節にさんざん通った道です。すぐ近くに牧草地もあり、当初は自然度が低く、外来種に侵食・撹乱されている地域とみなしていました。

ところが去年、ここでしかフデリンドウとベニバナイチヤクソウを見かけず、今年はさらにコバノイチヤクソウ、ウメガサソウ、そしてキンセイランまで見てしまいました。

どれも数が少なく、定着しているのかどうかは疑問です。遠くから旅人のような植物が運ばれてきやすい場所なのかな、と考えていますが真相やいかに。

このキンセイランにしてもウメガサソウにしても、毎年花を咲かせてくれればいいな、とは思いますが、あまり当てにもできず一期一会になってしまいそうな気がします。

その他、道中で見かけたもの。

ウドのつぼみ。もうわたしよりずっと背が高いですが、望遠カメラのおかげで撮れました。

同じく数メートルはあるヨブスマソウのつぼみ。

帰り道で見かけた、毎年撮っているヤマハマナス(カラフトイバラ)かと思われる花。もう花期が終わってしまっていて、唯一残っていた花でした。「いつでも撮れる」「いつでも見れる」で後回しにするのはよくない。

下の写真のように、もう実がたくさんついています。

毎年撮ってはいたものの、近づけない場所にあるので、はっきり葉の形など確認できずにいました。

実の形からカラフトイバラだと考えていましたが、今回望遠カメラで撮ることができ、葉の形も観察できました。

実の形がやはり球形に見えるので、カラフトイバラだと思うのですが、北海道レッドデータブックによるとカラフトイバラは道北に分布していないことになっているので疑問が残ります。

似ているのは無印ハマナスとオオタカネバラですが、どちらも実の形が違い、楕円形になるため、区別できるはずです。改めて実が色づいてから望遠で撮ってみようかと思います。

今日のシダとキノコ

いつもの巨大クジャクシダ。

さすがにこれだけ巨大だと、ソーラスも見事についていました。初めて見たクジャクシダのソーラス。裏側に縁取りのようについています。小さすぎてボケない写真を撮るのは困難でした。

つい先日発見したウサギシダの群生も見に行ってみましたが、まだ若い群落なのか、ソーラスは見つかりませんでした。

でも葉身は10cmくらいが普通の小型シダなので、全部めくってみたらソーラスをつけているものもあったかもしれません。通り雨で急いで帰る途中だったので余裕がありませんでした。

  ホウライタケっぽい小さなキノコ。でもホウライタケはもっと小さかったと思うので、別のキノコ。前にこういった白い細長いキノコを色々調べたから日記を見返せばわかるかも。

モリノカレバタケ? 柄が橙色を帯びているところがそれっぽい。

森の中を飛んでいたジャノメチョウ。特に珍しいチョウではなく、帰宅したら庭にもいました。クジャクチョウと同じく、いかにも「目」のような模様がユニーク。

森を歩いているとき足元にいた小さなガ。Google Lensを頼りに調べたら、コウスグモナミシャクという名のようでした。

キンセイランを見たあたりで、足元をうろうろしていた比較的大きめの虫。調べてみたら、ヒラタシデムシとのこと。シデムシとは死出虫のことで、死体を分解する役目を担っているらしく、すぐ近くに小動物の死体でもあったのかもしれません。

ツルマンネングサ(ドルナムル)を食べてみた

前々から気になっていた庭に繁茂しているツルマンネングサ。そういえば食べれるんだっけ?と思い出したので食べてみました。

韓国ではドルナムルと呼ばれ、春先の山菜として親しまれ、スーパーでも売られているとのこと。普通、花が咲く前に芽の先を食べるそうですが、今の時期は花の終わりかけです。

大丈夫かどうかわからなかったので、少量だけ先端を摘んできて、茹でて食べてみましたが、これがなかなか美味しい。

味はほとんどなく、シャキシャキとした食感を楽しむだけの食材。ネット上には苦いとか辛いといった記述もありましたが、あまりわかりませんでした。ほんの少し苦い?という気もしますが、味付けなしで食べてもわからない程度でした。

別に今の時期に普通に食べても良さそう。来年からは春先にも食べてみようとも思いました。大量に増殖してるし。

2021/07/09金

友人宅の庭先の植物たち

今日は建物のメンテナンスと畑仕事の手伝い。自動車を運転していると異常に暑くてげっそりしました。26℃しかないはずなのに、直射日光を受けると焼け付く暑さ。

道中立ち寄った友達の家で、庭の植物をいろいろと見せてもらいました。しかし外で立ち話しているだけで暑すぎる。

ミカン科ハーブのヘンルーダ。花が終わった後の実の表面の凸凹がいかにもミカン科。ミカンほど大きくないものの、自生種ではキハダに近い。でも実が四裂しているのはキハダにはない珍しい点。

セリ科ハーブのディル(イノンド)の花。セリ科ということでオオハナウド、オオバセンキュウなどの自生種に似ていますが、花が黄色なので新鮮。同じ外来ハーブではウイキョウ(フェンネル)が近い。

シソ科ハーブのヒソップ(ヤナギハッカ)の花。ヤナギのような葉でハッカのような香りがするとのこと。シソ科にしてはかなり大きな紫の花穂をつけていました。

花穂の付き方と葉の複葉から、ヤマブキショウマに似ているなと思った園芸種。しかし花穂が太く、全体的にずんぐりしています。調べたらアスチルベの一品種のドイツランドという種類のようでした。

アスチルベはヤマブキショウマ(バラ科)ではなくトリアシショウマ(ユキノシタ科)の近縁だそうです。

トリアシショウマは近所に自生していないので見たことがなかったのですが、これでなんとなくイメージが湧きました。ヤマブキショウマより花穂は太く、葉は短い。

ベンケイソウ科のセンペルビウム属の多肉植物。和名バンダイソウの仲間の花。センペルビウムには「永遠に生きる」という意味があるらしく、その名のとおり過酷な環境にも強いそうです。

もらったカリフラワーロマネスコ。緑色のサザエのようなゴツゴツしたフラクタルな形。

フラクタルなので拡大しても同じ。見応えがあるからといって置いておくと劣化が早いので、早めに食べたほうがいいそうです。

農家の仕事では、来週月曜に掘るニンニクの試し掘りをしましたが、これが気候のせいでかなりの重労働になりました。

断続的な雨のせいで、まとわりつくような湿気がある上に、焼け付くような直射日光ですぐに体力が削られてしまいました。

本番の月曜は今日よりも気温が2℃高い予報なので、果たしてどうなるることか、不安でなりません。

イケマ、ヤナギラン、クガイソウ、ホザキシモツケなど夏の花々

帰り道で見つけたイケマの花。ということは先日のガガイモも咲いているはずなので、近いうちに探しに行きたい。

イタドリと共生して巻き付いていることが多いので、在来種の中ではかなり目にするほうです。

川の対岸に群生しているのを見つけたピンクの花。

ヤナギランかエゾミソハギだと思いましたが、望遠で撮った限りヤナギランのようでした。

両者は非常によく似ていますが、花をじっくり見たとき、濃い赤紫の萼がメッシュのようなアクセントになっているのがヤナギラン。それがなければミソハギ。

また、葉が螺旋状に互生しているのがヤナギラン。葉が十字に対生しているのがミソハギ。

もしかしてヤナギランもハーブとして使えるのだろうか、と試しに調べてみると、なんとロシアでお茶(イワンチャイ)として活用されているらしいので、後日試してみようと思いました。

ほかにロシアやフィンランドの利用法によれば、新芽を山菜として食べたり、花をシロップにしたりもできるそうです。

去年の経験からして、ヤナギランが咲くということは、クガイソウも咲いているだろうと思ったらやっぱり咲いていました。どちらも夏真っ盛りを告げてくれる美しい自生種です。

クガイソウもついでにハーブとして利用できるのか調べてみたら、新芽を食用にしたり、根を薬用にしたり、全草?を入浴剤にしたりできるようでした。情報が少ないので試すのは難しいかもしれません。

クガイソウにとまっていたチャバネセセリ。クガイソウは紫の花だと思っていましたが、ズームして見ると補色のオレンジ色の葯のコントラストが鮮やかで驚きました。

ホザキシモツケの花。オニシモツケが咲き出したので、今年もホザキシモツケが咲いているかなと見に行ったら、案の定咲いていました。

よく通る道路脇とはいえ、正確な場所を覚えておらず、車を停めて探すのも面倒だったので、今年は見られないまま終わるかもしれないと諦めていたところでした。

一時期絶滅危惧種に指定されていただけあって、去年まで、この一箇所でしか見たことがありませんでした。道路脇のやぶの中の近づきがたい場所なので、望遠レンズでしか観察できません。

去年の日記を見たら、6/30に咲いているのを見ているので、見に来るのが遅かったかもしれません。

もう花が散って実になっているものもありました。望遠レンズのおかげで、葉の形状がはっきりわかり、シモツケソウのような掌状ではなく、ホザキシモツケの細長い形だと確認できました。

この一箇所でしか見たことがないホザキシモツケでしたが、今年は目が少し慣れたのか、その後、同じ道沿いにもう一箇所見つけ、また田園地帯の個人の家の庭にも咲いているのを見かけました。

野生のホザキシモツケは希少になっているとはいえ、庭園樹、公園樹としては普通に植えられているそうなので、案外、庭先や都市部の公園のほうが見つけやすい花なのかもしれません。

2021/07/10土

オオウバユリ咲き始める

長らく雨予報が続きましたが、本格的な雨雲は去ったようです。今日からは曇りはすれど降りそうにはありません。そして来週はいよいよ30℃超えの真夏シーズンがやってきます。

今日はまだ暑いとはいっても25℃。まだギリギリ森に入れるラインなので、真夏が来る前に、もう一度ウメガサソウやイチヤクソウを見に行ってみることにしました。

ミヤマガマズミの実。前回はそばまで寄れず、望遠で撮っただけだったが、今回は虫や茂みを物ともせず頑張って近づいて、上から撮ってみました。オオカメノキに似ているが葉の形やシワが違うのがわかります。

今年も咲き始めたオオウバユリ。7年かけて成長した人生の集大成として、人の背丈ほどの穂を伸ばし、手のひら並みの大きさの巨大な花をたくさんつけるユリ。いつ見ても壮観です。

わたしは昔から、なぜか派手な色の花より、緑色の花が好みで、カタログに載っている緑のチューリップを見るのが好きでした。サクラならギョイコウなど。だからオオウバユリの緑みを帯びた白い花はとても好みの色合いです。

オオウバユリは、自生種のユリのうちでは、最もよく目にする種で、この時期には普通の道路の道沿いにもたくさん花を咲かせ、元気な姿を見せてくれます。

森の中で、わたしが唯一確認しているミヤマザクラの木。実が赤く熟してきていました。ネットの写真によるともっと赤くなって最終的には黒く熟すようです。

球形ではなく、少し縦長の楕円形をしていて、ときどき桃のようにうっすらとくぼみの線が入っているのも見かけました。

エゾスズランのつぼみ。先日キンセイランを見つけたとき、てっきりこのエゾスズランだと思いました。今咲いているクモキリソウと並んで非常に多く咲くランです。

ノリウツギのつぼみ。少し咲くのが遅めで、真夏に円錐状の花を盛大に咲かせるアジサイの仲間。ピラミッドアジサイと呼ばれている園芸品種の原種なのかなと思います。

満開のキンセイラン、ウメガサソウ、ついに咲いたコバノイチヤクソウ

最近ヒグマの出没情報が多いので、今回もかなり警戒しながら森の中を歩き、やっとキンセイラン、ウメガサソウ、コバノイチヤクソウなどが咲く奥地までたどり着きました。

前回訪れたときは、これから雨脚が強くなりそうだったので落ち着いて観察できませんでしたが、今日は大丈夫。

これらの花はどれも非常に珍しく、来年も観察できるとの保証はなく、一期一会の出会いになる可能性があります。それで、見れるうちにじっくり見ておこうと思い、地面に這いつくばりながら写真を撮りました。

まずキンセイラン。陽の光に透かして撮ると美しいとネットで見かけたので試してみました。確かに花びらの黄緑色が際立ち、いかにも「金星」または「金精」の名がふさわしい輝きを放ちます。

まだ一番上のつぼみは咲いていませんが、それが咲いたとしても全部で4つしか花をつけない小さな株のようです。たまたまここで咲いたにすぎず、来年も見れるとは限らなさそうです。

先日の年季の入ったサルメンエビネの株に比べると、葉も細く短く、かなり若い株だと感じさせます。無事に生き残って毎年咲いてくれたら嬉しいのですが、いつ自然消滅しても不思議ではありません。

花の真横から見た距の様子。花柄の下に、短いながら、ラン科特有の距と呼ばれる部分があるのがわかります。

真後ろから。5枚花びらがあるように見えますが、太い3枚は萼に相当する外花被片です。本来の花びらにあたるのは細い2枚の内花被片と、正面から見たときの唇弁のみです。

正面から見たその唇弁。日光に透かして拡大。中央にせり出した蕊柱(ずいちゅう。雄しべと雌しべが融合したもの)と唇弁のフリルの豪華さが、ラン科の不思議な表情を作り出しています。

名残惜しい気持ちに後ろ髪を引かれつつも、次の花へ向かいます。

前回よりはっきり花開いたウメガサソウ。少し離れたコバノイチヤクソウ地帯にもう1株見つけたので、全部で6株あることが判明しました。

あまりにも小さいので、わかっていても踏みそうになるので慎重に歩きます。白い花が咲いている今はまだ見つけやすいほうです。

前回よりはっきり咲いていたので、梅の花らしい形がよくわかります。中心の太い柱頭と、それを取り巻く10本の雄しべの葯も。

よく見ると、非常に小さなクモのようなものがいます。極小の花にいるさらに小さな生き物。

後ろから見た姿。ウメガサソウの花は俯いているので、普通の見るとこのように背中しか見えません。

花を見るためには、手で茎をつまむなどして、反り返らせる必要があります。しかし非常に小さな花で、こちらは手袋もはめているので、誤って折ってしまわないかヒヤリとします。

ウメガサソウは草ではなく木だとされます。茎の根元を見てみると、色が赤っぽくなっていて、木質化しているようにも見えます。

でも、北海道の樹木図鑑にはウメガサソウは載っていませんでした。プロから見ても、とても「木」とは思えないほど小さいからかもしれません。

そして、ウメガサソウ地帯のすぐ横に向かうと、

ついに、やっと、咲いてくれたコバノイチヤクソウ。

残り少なくなった8株くらいしかないコバノイチヤクソウですが、こんな場所を訪れる人間はわたししかいなかったようで、踏み荒らされることもなく生き残ってくれました。でもまだ実をつけるまで生き残ってもらわねばなりません。

初めて見るコバノイチヤクソウの花は、アリと変わらないサイズでした。こんなに鮮やかな色の雄しべだと思っていなかったので、美しいグラデーションに見とれました。

ウメガサソウと同じく、下向きに咲く花を見るには茎を反らさなければなりませんが、コバノイチヤクソウのほうが茎が硬い感触で、さらに細心の注意を要しました。

雄しべはたくさんあるように見えますが、数えると10本です。それぞれ先端が2つに分かれています。雌しべはイチヤクソウらしい長い柱頭を持っています。

 

来年もまた見ることができるかどうかわからない花なので、最後のチャンスだと思って、徹底的に写真を撮ってきました。もう虫もお構いなしで、手袋の上から蚊に刺されながら、地面スレスレに顔を伏せて、観察しました。

これほどまじまじと小さな花を見たのは初めての経験かも。いつもおおまかにしか観察していないので、じっくり見たところで特別な発見ができるわけではありませんが、いい思い出になりました。

その他

森に向かう道中の林道。たぶんクロテンらしきものが横切ったが、一瞬だったので望遠で撮れませんでした…。

この写真の真ん中に写っている黒い影がそれなのですが。イタチくらいの大きさと体高で色が黒っぽかったです。エゾクロテンは名前に反して黒い毛ではありませんが、夏毛なら黒褐色っぽく見えるかも。

森の中で、なぜか今ごろ芽の状態だったシダ。

すぐ周囲にあった、このシダと同じものだと思われます。イヌワラビやヤマイヌワラビかと思うのですが、葉柄が妙に長く、葉身と同じくらいありました。

葉裏のソーラス。裂片の形状はあまり見慣れない形ですが、ネットで調べるとイヌワラビやヤマイヌワラビがこんな形になることもなくはない? なんか違うような気はします。

葉柄が紫でないことからヤマイヌワラビは除外、イヌワラビは自生が道央以南で葉の形も違う気がする、裂片の裂け方はヘビノネゴザほどスマートではない。

葉柄がかなり長いことが手がかりだとすれば、図鑑の中で当てはまるのは、コシノサトメシダとカラフトミヤマシダ。しかしどちらもめったになさそうなシダ。

カラフトミヤマシダは特に少ない上、羽片の基部の小羽片が短くなるという特徴があり、それは観察できなかったので違う。また羽片に柄がないとされるが、このシダは羽片に柄がある。

となると、コシノサトメシダの可能性が残る。羽片に柄があることや、軸が緑色なこと、葉柄が長いことなどが一致。情報が少ないのでなんとも言えませんが、裂片の形も似ている? 芽生えの姿も図鑑の写真とよく似ています。

分布図から見るに、相当珍しいシダなので、そうそううちの近所に自生しているとは思えず、何か間違っている可能性が高いですが、もしコシノサトメシダだったら嬉しいなと思いました。

次は謎のキノコ。ミズゴケノハナやヒナノヒガサにも似ているが違うと思う。とするとヒメコガサでしょうか。

今日もまた見かけてしまったヒラタシデムシ。近くに死体があるのかもしれません。しかしよくみると、何かもっと小さな虫がたくさん乗っかっている?

ヒラタシデムシの幼虫?と思って調べてみたら全然違う。その正体は、シデムシを乗り合いバス代わりに利用しているダニたちだそうです。次のバス停は死体前。昆虫の世界も不思議です。

チシマアザミの蜜が大好きなヒョウモンチョウの仲間。種類を見分けるのがかなり難しいですが、こちらのサイトを参考にするにミドリヒョウモンかもしれません。

葉っぱの上で体の手入れをしていたアブ。きれい好きなのか、細いミクロの手足をうまく使ってメンテナンスしていました。

いよいよ虫も多くなってきた森の中ですが、いつの間にか虫にも興味をもって観察できている自分に驚きです。相変わらず家の中に出る虫はダメですが、完全防備の状態なら余裕をもって虫も観察できます。

2021/07/11日

ヤナギランのハーブティー(イワンチャイ)づくりにチャレンジ!

昨日書いたヤナギランの話の続き。

朝から暑いし、あまり体調よくないし、明日の畑仕事の予定もあるしで、気分が冴えなかったのですが、ヤナギランのお茶のことを知って、突如やる気が出てきました。

参考にした資料は以下のとおり。

ヤナギラン│Arktiset Aromit ry

フィンランド国内のハーブを紹介しているサイト。前にキノコやトウヒを調べていてのぞいたことがあります。花が咲く前に葉を摘むのがよいとのことですが、今のところ花が咲かないと見分けられません。

フィンランドの野草、『ヤナギラン(maitohorsma)』のオーブン焼きレシピ | Free and Light

同じくフィンランドでの山菜としての利用法について。ヤナギランの山菜時期の芽の写真が載っていて参考になります。

ただ北海道の場合、ヤナギランが生えるころには草やぶになっているため、芽を採取するのは楽ではないでしょう。それにヤナギランの芽が出る時期には畑の野菜が大量に収穫できるので、わざわざ苦い野草を食べる意義が乏しいと感じます。

『ヘルシンキで気軽に食べられる野草④ヤナギラン』 | Northmall+(ノースモールプラス)

このページでは、芽の写真とともに、花の利用法として、シロップにしたり、エディブルフラワーとして生で食べたりするという情報がありました。花の利用法は日本語では情報に乏しいので気になる点です。

8月 自然の恵み、試したり工夫したり

こちらのサイトに花でシロップを作る方法が載っていて、「砂糖とレモン汁を加え、さらにレモンスライスを乗せて、そこへ熱湯を注ぐ。一晩おいて出来上がり」とのこと。クルマバソウのシロップの作り方に近いか。

一方、ロシアでのヤナギランの利用方法について調べたところ、イワンチャイと呼ばれるハーブティーにしていることがわかりました。しかしイワンチャイはただ乾燥させるだけではだめで、発酵させる必要があるとのこと。

調べてみると、次のサイトで写真入りで作り方を書いてくださっていました。とてもありがたい。

Иван-чай(イワンチャイ)作りに挑戦-前編 – ダーチャ

簡単にまとめると、摘んできたヤナギランの葉を瓶詰めやビニール袋詰めにして日光に当て、半日から1日くらいかけて発酵させるようです。それから揉んで布をかぶせて、さらに半日ほど発酵させ、乾燥させてからお茶にします。

道北のヤナギランはすでに咲いているので、山菜として食べるには遅すぎます。今だと花でシロップを作るか、葉でお茶を作るか、という時期なので、ロシアのイワンチャイを作ってみることにしました。

さっそく近所のヤナギラン群生地に採りに行ってみることに。ヤナギランはさほど希少種ではないですが、どこにでも生えているわけではありません。去年見つけた場所を覚えておいてよかったです。行ってみると花の咲いていない株も多数。

気になったのは、そこから10mくらいの場所にクマのフンが落ちていたことですが、まあいつものことなので…。自動車で行ける道ですし、クマ鈴を鳴らしつつ、安全確認して採取します。

昨日書いたように、ヤナギランはエゾミソハギと見た目が似ていますが、下の写真のようにピンクの花弁だけでなく赤紫の細い萼片があるのがポイント。葉も螺旋状に互生している点が違います。全然違う植物なので、細かい違いはいくらでもありますが。

葉っぱだけ採ろうかとも思いましたが、もたもたしてクマに遭遇すると危険だし、十分な量が群生しているので、茎ごと何本か刈ってくることにしました。

刈ってきたヤナギランは、まず軽く水洗いして表面が乾くまで干しておきました。

花のほうはシロップにしてもよかったのですが、それほど量がなかったので、そのまま乾燥させてみることにしました。乾燥させてお茶にしても色が出るのでしょうか? 試してみないとわかりません。

葉は水切りしたあと、さっき調べた手順に従って、発酵させているところです。果たしてうまくいくでしょうか。

去年までヤナギランは単に夏に咲くピンクの花で、ヤナギでもランでもないのに残念な名前をつけられた植物としか思っていませんでした。普通に調べても利用方法などは見つからなかったので仕方ありません。

しかし、掘り下げて調べてみると、ロシアやフィンランドではハーブや食用に用いられていたと知り、俄然、興味が湧きました。

自動車で走っていても、ヤナギランがあると目ざとく場所を記憶するようになりました。でも、思ったより自生地が少なく、利用しにくいかもしれないと感じました。

一面に咲き誇っている群生地を見つけられればいいのですが、今のところ、ところどころに点在しているものしか発見できていません。

在来種でいうとオオウバユリやエゾノリュウキンカみたいなもので、さほど珍しいわけではないけれど、外来種に押されて数が減ってきている植物のような印象です。

帰ってからサイクリングで行った別の場所にて、ガガイモの花が咲いているのを確認してきました。この場所ではイケマとガガイモが混生しているようです。イケマより毛深く男性的な雰囲気です。

夕暮れ時、町なかにも関わらず、カッコウの声がほぼ真上から聞こえるチャンスに遭遇しましたが、慌てて自転車を停めて見回すと、頭上の電線から飛んでいくのが見えました。

そのあと、近所の公園でもう一度、至近距離でカッコウの声が聞こえましたが、すぐにいなくなってしまいました。チャンスを捉えられず残念ですが、市街地にもカッコウが来ることがわかったのは収穫です。

2021/07/12月

年に一度のニンニク掘りの日

年に一度のイベント、畑一面のニンニクの掘り返しの日でした。

道中にて、ヤナギランを探しながら走っていたら、牧草地の奥の森の際に見つけたエゾシカ。

60倍カメラの最大倍率でも、やっとこの大きさ。自分でもよくこんなの見つけられるなと思います。

じっくり写真を撮ろうかと思ったら、車内にウシアブが入ってきて追い出すのに苦労しているうちに逃げてしまいました…。

そのそばに咲いていた花。ヤナギランかと思って止まったら違う。シソ科に何かのよう。時間がなかったので、とりあえず写真だけ撮っておきました。

後で写真を確認してみたら、花びらに見たことのある模様が。イヌゴマ(チョロギダマシ)だったと気づきました。そういえば去年オトメイヌゴマを見つけたのはこの時期だったか…。

畑に着いたら、コロナにも関わらず、そこそこの人数が集まって共同作業。ソーシャルディスタンスは意識していたつもりですが、このあたりの農家では、今も当たり前の風景です。

感染者がめったに出ないからできることですが、やはり早めにワクチンは打っておきたくなります。感染力が強い変異株が来る前に間に合えばいいのですが…。

わたしは3年目ということもあって、初年度からすればかなり体力がつきました。地元の人ほどパワフルではありませんが、まずまず戦力にはなっていると思います。

体力に劣るぶん、掘り方を工夫していましたが、それがとても楽な方法だということで他の人も取り入れてくれて、能率が上がりました。頭脳面でサポートできるのは嬉しいことです。

先週試し堀りをしたとき、暑すぎて参りましたが、それより2度高い予報でした。しかし雲が多く風もあったおかげで、思ったより体感温度が高くなく、パフォーマンスを維持できました。

はっきり言って、初夏のボカシ肥料づくりのほうが、はるかに力仕事で大変でした。あのときは死にかけましたが、今日はまだ余裕がある中で、仕事を無事に終えられました。

みんなと働いて思いましたが、やはりじかに会って話すと楽しいですね。

コロナだから普段は自粛して電話やビデオ通話ばかりで話していますが、それだと全然盛り上がりませんし、変に誤解やすれ違いが生まれたりします。

じかに顔を会わせて会話すると、非言語的要素のおかげで微妙なニュアンスも伝わるし、空間を共有することによる一体感もあります。やはり人間はデジタルでやり取りする生き物ではないと感じます。早くコロナが明けて元の生活に戻りたいものです。

帰宅後、とても悲しい知らせがあって、東京にいたころの友人が亡くなったとの連絡が届いていました。詳しい事情は書かれていませんでしたが、もともと精神的疾患がある方で、文面からおそらく自殺だろうと思われました。すごくショックを受けました。

引っ越してからは一年に一度連絡するくらいの関係でしたが、まさかこのようなことになるとは思いもしませんでした。

わたしも、10代のとき、自殺衝動に襲われた経験があります。その時の実体験から、自殺とは考えて実行するものではなく、衝動に突き動かされて殺されるものである、と考えています。

わたしの場合は、おそらく薬の副作用によって神経伝達物質が不安定になったせいだったと思われますが、自分がコントロールできず、窓を開けて飛び降りたくなる衝動に駆られました。

ギリギリ、本当にギリギリ自制が残っていたおかげで制することができましたが、明らかに自分の限界を超えていたので、病院に駆け込み、鎮静剤を点滴されて、なんとか収まりました。

それから後、あまりに人生が苦しくて自殺したいと思ったことはたびたびありますが、実行はできませんでした。人間は理性的な状況なら、どれほど死にたくても自殺できないものです。しかし死にたくなくても衝動によって自殺してしまうことがあります。

たぶん、死んでしまった友人は、そうした状態になってしまったのだと思います。

東京にいたころは、驚くほど上手な車の運転で、わたしを送り迎えしてくれたものでした。その後もいろいろな人の力になっていたと聞きました。しかしコロナのせいで生活ががらりと変わってしまいました。

思うように人と会うこともできず、他の人の力になれるという生きがいも奪われてしまったことで、歯車が狂ってしまったのかもしれません。

わたしにはどうにもできなかったとはいえ、残念です。ただ自分の実体験から、その人がずっと闘っていただろうことは想像できます。今はその苦しみから解かれて安らかに眠っていることだけが救いです。

2021/07/13火

気温が30℃を超えて、暑くて気が狂いそうでした。今年初めてクーラーに頼りました。何も予定は入れていなかったとはいえ、昨日の疲れも出て家でぐったりしていました。

昨日までの4日間の日記が書けていなかったので、夕方以降涼しくなってから書くことができました。何をする元気もない日でしたが、少しはやるべきことをこなせたので満足です。

2021/07/14水

発酵させたヤナギランの葉。警戒心のないエゾユキウサギ

直射日光で発酵させた瓶詰めヤナギランの葉を取り出してみると、むせるほど濃厚なフルーティーな香りが漂っていました。何の変哲もないヤナギランからこんな香りが出るとは。

手でさらに15分ほど、パン生地をこねるようにして揉んで、発酵を促進させました。これをまた布をかぶせて放置して発酵させて、それから乾燥させて茶葉にします。いったいどんな味になるのだろう?

夕方ごろ、近所をサイクリングに行きました。しばらく出かけていない間に、自治体が各地の堤防などを草刈りしてくれていて、走りやすくなっていました。

誰も通らないような人知れぬ堤防も多いのですが、きっとヒグマの出没を防止するために草刈りするのでしょう。

これまで、無駄に草刈りしてあるような場所や、近郊の農地や植林地を見ると、自然が破壊されているようで嫌な気持ちになっていたのですが、野生動物との境界として重要なのだと知りました。

過疎化している地域では、放置された農地などで草が茂り、野生動物が民家の近くまで出てきやすくなるそうです。人が住んでいる場所は、草刈りなどによって、住んでいることをアピールする必要があるのですね。

途中立ち寄った公園にいた、警戒心がなさすぎるエゾユキウサギ。

別のエサをもらっているわけではないと思いますが、数年前から、この公園で警戒心のないウサギをたまに見かけていたので、同じ個体なのかも。二年前に見た時は、子どもに追いかけられていました。

野ウサギからしたら、この公園は安全なのでしょうか? わたしがすぐ近くで見ていても動じることなく、そのへんの草(オオバノアカツメクサ?)をムシャムシャと頬張っていました。

春の山菜採りをした河川敷の堤防に行ってみると、ここも草刈りされていて走りやすくなっていました。でも刈られているのは堤防の上だけで、河川敷はジャングルです。

見下ろすと、イタドリの密林の中に、ヤナギランの群生地があるのを見つけました。それこそヒグマがいても不思議ではないので、決して人間が近づけないような場所に。

ヤナギランは、あまり数が多くないように感じるので、お茶にするために採るのも少し気が引けていたのですが、こういった群落を見るに大丈夫そうです。

イタドリに止まって鳴いていたホオジロ。茂みの中を棲み家にしている鳥がたくさんいますが、なかなか姿は見せてくれません。

あまり長居すると草刈りアレルギーで鼻がおかしくなりそうだったので退散。

帰りに見た毎年生えてくる側溝のエゾミソハギ。ヤナギランと似た花を咲かせますが、まだ全然咲いていませんでした。似ているとはいえ、花期は1ヶ月くらいずれているようです。

野良フサスグリ。かなり色づいてきたので、月末には収穫できるかも。

特定外来生物オオハンゴンソウのつぼみ。花びら(舌状花)は後から生えてきて開くんですね。大繁殖さえしなければ美しい花なのですが…。

ツルウメモドキの実。まだ何の変哲もない緑の実。これがオレンジに色づいて割れるころには暑い夏も終わっているでしょう。

ヤマグワの実。かなり色づいてきましたが、白くなっている実が多く、調べたらクワ実菌核病というものでした。せっかく丈の低い雌株を見つけたのに、これでは採れそうもないか…。

2021/07/15木

今年の夏は暑すぎる

異常に暑い日が続いています。ここ道北では暑いと言っても数日30℃超えては下がるくらいが普通だったのですが、向こう一週間の予報を見る限り少なくとも2週間はこの暑さが続くようです。

今日は気温計がなんと34.3℃! 直射日光が当たるため、百葉箱の公式気温より高く出やすいとはいえ、道北でこんな高温は見たことがありません。過去にはもっと高い気温も記録されてはいるのですが…。

夜になれば20℃を下回るのが救いですが、それでも深夜早朝以外は暑いです。そのせいか、朝5時半から近所の草刈りを始めるという人も出てきました。気持ちはわかりますが騒音が大迷惑。

近所の貯水池のヤナギラン群生。

かなり大きくなってきたイヌエンジュのつぼみ、野生のイヌエンジュでは咲いているものもありましたが、撮り損ねました。

立派に成長したガマの花穂。

よく見ると、まだ表面が緑色をしています。

この上部についている串のような部分に咲いているのが雄花。散ってしまうと完全に串のような見た目になりますが、まだ咲いているのが確認できます。

そして下の緑色の部分が雌花で、やがていつもの見慣れた焦げ茶色のフランクフルトに結実していきます。拡大して見てみても、どこが花なのか皆目見当もつきません。

花穂を切断して断面を見れば、構造を観察できるそうですが、そこまでする気はないので、他の詳しく観察してあるブログにおまかせします。

公園の池のセイヨウスイレン。

スモモの実。

採ってきたヤナギラン第二弾。もう一度だけお茶を作ってみて、来年以降も作るか決めようと思います。

乾燥させたチャイブの茎。お茶にして飲んでみると、ほとんど味はありませんが、どことなくネギっぽい香りと味がしました。好みは分かれそうです。

2021/07/16金

ヤナギランのお茶イワンチャイが完成

相変わらずの猛烈な暑さ。更新した運転免許証を受け取りに行き、それから畑仕事へ。トマトが育って吊っていた紐が二箇所切れてしまったので、再度吊り直しました。

帰り道、田んぼに立っているのを見たアオサギ。相変わらずこちらの気配を察知するのが早く、すぐ飛び立って逃げてしまいます。

乾燥させていたヤナギランのお茶が完成したので味見してみることに。

まず葉と茎をブレンドしたもの。葉は黒い乾燥ヒジキのような見た目になっています。これはしっかり発酵させたからで、もしただ干すだけだったら黒くならないようです。茎は発酵させずに乾燥させています。

乾燥させた花とつぼみ。発酵させたのは葉だけですが、独特なフルーティーな香りは茎や花からも漂っています。全草に匂い成分が含まれているのでしょう。

全部混ぜてお茶にしてみる。乾燥させた花が彩りになります。花からはピンクの色素が出ますが、量が少ないからか、お茶の色は薄いオレンジっぽい色になりました。本場ロシアだともっと大量に茶葉を使うそうです。

さっそく試飲。あのフルーティーな香りと、ほんのり甘い味が、なかなかの絶品。ほうじ茶のよう、という感想をよく見ますが、ほうじ茶の味がどんなものだったか覚えていないのでよくわかりません。

ミントやカモミールのようないかにもハーブという味ではありませんが、落ち着いた香りと味で、ホッと一息リラックスできます。

色々とハーブティーを作ってきましたが、発酵させてまで作ったのは初めてですし、ロシア全土で飲まれているほど有名なお茶を作ったのも初めて。確かにそれだけの価値があるお茶でした。

これはぜひ、夏の間にもっと作っておくべき、ということで、7月中ヤナギランを探し歩くことにしました。道路脇で時々見かけますが、もっと大きな群生地を見つけたいものです。

例年、道北の夏は暑すぎて辛く、今年はコロナでプールにも行けないため、楽しめる活動がありません。ウェダーで川歩きをすればいいのかもしれませんが、ヒグマが怖いです。

そんな中、真夏に楽しめる美味しいお茶づくりを知れたのは、なんという幸運なのでしょう。厳しい夏を乗り切る助けになってくれるに違いありません。

2021/07/17土

家の前にいたコムラサキ、咲き始めたマンシュウキスゲ

家のガレージの前の路面にいたチョウ。種類を調べてみると、コムラサキという日本全土に分布している種だそうです。(ちなみにオオムラサキは道北には分布せず、代わりにエゾヒメギフチョウがいます)

羽の表面。配色はヒョウモンチョウに似ていて、どのあたりが「ムラサキ」なのか全然わかりません。紫色に輝くのはオスだけだそうですが…?

ところが、トコトコと歩いていって飛び立つ瞬間、日光が羽にあたって、突如紫色に変貌する様子が、動画に一瞬だけ映っていました。まるでイリュージョン! 羽の構造色(イリデセンス)によるのでしょうか。

庭に咲いたエゾキスゲ。エゾカンゾウ(エゾゼンテイカ)よりも黄色っぽい花です。エゾカンゾウが6月に咲くのに対し、エゾキスゲは7月。ヤブカンゾウはさらに遅れて8月ごろと時期がずれます。

エゾカンゾウは朝に咲くのに対し、エゾキスゲは夕方に咲くそうです。つまり朝には咲いていない花が、夕方頃に増えているはずなので、観察してみたいと思います。

オホーツク海に出て初顔の海浜植物たちと出会う

ものすごく暑い日で、オホーツク海沿いでさえ30℃を超えているにもかかわらず、他に空いている日にちがないので遊びに行ってきました。

道中たびたびヤナギラン群生地を発見しましたが、より北方のほうが道路脇に咲いている率が高い気がしました。やはり道北近辺は、ヤナギランが平地に自生するかどうかの境目なのかもしれません。

単にオホーツク海沿いに出るつもりでしたが、道を間違えて、今までより北上してしまうハプニング。でも、せっかくなので、小さな港町の海岸に立ち寄ってみました。

南国の海がエメラルドに輝いて美しいのは知っていますが、北方の海は流氷が来る時期以外はそんなに見どころもないだろう、とあまり期待していませんでした。

しかし、いざ海が見えてきたら、浮かび上がるような紺碧の水平線に胸が踊りました。

浅瀬の岩礁には、オオセグロカモメたちが群れて羽を休めていました。夏も冬もオホーツク海に住んでいます。暑すぎて野鳥観察する気にはなれませんでしたが…。

オホーツク海沿いの道路脇には、もう満開のエゾニュウが乱立していました。もともと海岸で見かける在来種だと言われるので、この数の多さにも納得です。ただ森で見かけるものより丈は低いです。

誰も管理していないような辺境の海岸。ところどころ、漂着してきたか、風で飛んできたとみられるゴミも落ちていました。あまり海が好きでないのは、森に比べてゴミが目立つからです。

それでも、都会の海に比べるとはるかにきれいだと思うことにしました。海岸に歩き出すと、砂に沈み込む感触が懐かしい。少し歩くのもかなりの運動になります。

試しに足元の砂を触ってみると、熱砂という言葉がぴったりの熱さでした。思わず砂風呂をイメージしましだか、これに埋まったらやけどするか、脱水で死にそうです。

海岸の砂地を覆っているのは今まで見たこともない不思議な植物ばかりでした。子どものころにも海に行ったことはありますが、そこに生えている植物なんて気に留めたことがなかったので、とても新鮮な気持ちで観察しました。

まず、一番目立ったのは、砂浜をグラウンドカバーのように覆っている匍匐性植物。後で名前を調べたところ、ハマヒルガオというそうです。

大量に生えて地面を覆っているので花や葉を踏まずに歩くのは現実的ではありません。

葉は腎形で、葉脈の模様が目立つので、ジンヨウイチヤクソウに似ています。サイズも同じくらいかも。

ほぼ真昼でしたが、あまり咲いている花は多くありませんでした。つぼみや半開きばかりで、花期と少しずれているのかもしれません。花期は一般に5~6月とされていますが、道北なので遅いはずです。

ハマヒルガオに混じって咲いていた青紫色の目立たない小さな花。最初、マメ科っぽい花に見えましたが、よく見るとシソ科らしい唇型花でした。調べたら、シソ科タツナミソウ属のナミキソウだそうです。

この写真のように、花は2つセットでつくそうです。よく見れば、対生する葉の脇から、花が向かい合って生えていることがわかります。

属名になっているタツナミソウという植物は、本州以南の森に生えるそうです。近縁種のスカルキャップという植物は、海外でハーブとして利用されてます。

一方、同じタツナミソウ属でも、このナミキソウは海浜植物です。ナミキとは「波来」で、波が打ち寄せるように砂浜に生えることから名付けられているそうです。

全体的にとても小ぶりな植物で、写真を撮るのはピント合わせに苦労します。葉っぱはシソ科らしい十字対生で、波のようなギザギザに縁取られています。

近縁種にエゾナミキソウというものがあるそうですが、海岸ではなく湿原に生えるそうです。葉先が尖っているのが特徴らしいので、今回観察したものとは違うことがわかります。

そばに群生していた真っ白な植物。外来シソ科のラムズイヤーを思わせる白さですが、なんと在来種らしい。名をシロヨモギといい、道内の海岸では最も普通に見られるヨモギだそうです。

言われてみれば葉っぱの形はヨモギっぽくもあります。でも驚きの白さ。

立ち上がっていた花穂。ラムズイヤーやスイセンノウのようなピンクの花が咲いても驚きませんが、普通のヨモギと同じ黄褐色の花が咲くようです。在来種ではヤマハハコのイメージに近いのかも。

アイヌもこの植物を「レタンノヤ」(白いヨモギ)と呼び、普通によもぎ餅にして食べていたようです。

エダマメのような豆をつけている小さな植物もありました。おそらく、ハマエンドウだと思います。わかりやすい名前です。

葉っぱもいかにもマメ科といった感じ。春に青紫の花を咲かせるツル性・匍匐性植物だそうです。

どう考えても美味しそうなエダマメに見えますが、残念ながら食べられるのは若芽のみ。いかにも食べることができそうな実には毒性があるそうです。

海岸のイタドリ林の陰にひっそりと咲いていた小さな植物。名前を調べたところ、コメツブウマゴヤシだと思われます。キク科かと思っていたらマメ科でした。

葉は三出複葉。花の形状はよく見れば、クローバーつまりシロツメクサやムラサキツメクサと似ていることがわかります。それらもマメ科ですが、ひとつひとつの花が小さすぎてマメ科に見えません。

非常によく似た植物に、コメツブツメクサ、クスダマツメクサがあります。違いを調べてもよくわかりませんでした。

クスダマツメクサはこの三種の中では最も花が大きい、コメツブツメクサはコメツブウマゴヤシに比べて毛が少ないなどがポイントでしょうか。

今回見つけたものは、下の写真のとおり、全体に毛が密生していたので、コメツブウマゴヤシかなと思いました。

浜辺に非常に多く生えていた3つに切れ込んだ匍匐性の葉っぱ。紅葉しているかのような美しいグラデーションの葉が目立ちます。

花が咲いていたおかげで、キク科ハマニガナだと判明。ニガナは馴染み深い花ですが、砂浜ではこんな植物になるのか…。落ち葉のように見える葉っぱからハマイチョウの異名もあるそうです。

こんもりと群落をなして生い茂っていた多肉植物。マンネングサ(セダム)などを思わせますが、なんと調べてみたらハマハコベという名前。あの春の七草でおなじみハコベと同じナデシコ科でした。

ほとんどはつぼみ。花期は6~8月とあったので、道北だと8月が最盛期になるのでしょう。

唯一咲いているのを見つけた花。雄花(両性花)だそうです。花弁は5枚で、ハコベのように10枚に分裂してはいません。

とても幾何学的な多肉質の葉。砂浜では、馴染み深い植物でも匍匐性になったり多肉になったりすることを知り、とても驚かされました。

浜辺でとても目立っていたイネ科・カヤツリグサ科の植物が2つ。背が低くてトゲトゲした太っちょの実をつけているものと、背が高くてスラッと細長い実をつけているもの。

まず背が低くい太っちょのほうは、コウボウムギというカヤツリグサ科植物でした。北海道東側に分布するのはエゾノコウボウムギのほうで、よりトゲトゲしい実をつけます。

コウボウムギのコウボウは、「弘法も筆の誤り」「弘法筆を選ばず」の弘法大師から来ているそうですが、なぜ弘法大師なのかという由来には諸説あるそうです。

コウボウムギとエゾノコウボウムギの違いが調べてみよくわからないのですが、実が黒っぽい、トゲが反り返るのでイガグリ状になるといった点のようです。画像検索してみると、無印コウボウムギはトゲが反り返っておらず、掴みやすそうに見えます。

一方の大きなほうの葉っぱは、イネ科のテンキグサ(ハマニンニク)という植物でした。

「テンキ」とはアイヌがこの植物を編んで作った容器のことで、調べると想像よりはるかに緻密な工芸でした。別名ハマニンニクは、畑のニンニクに似た見た目であることが由来ですが、ニンニクに似た性質はありません。

果実はいかにもムギっぽい穂で、青空に向かって高く伸びていました。

食用にもなるハマボウフウ、ハマベンケイソウ、オニハマダイコン

同じ場所にてさらに見つけた植物たち。食用にもされる種類をこちらにまとめましたが、海浜植物は数を減らしているので、山菜として食べてしまうのはやめておいたほうがいいでしょう。

一番嬉しかった出会いがこのハマボウフウ。初めて見ましたが、山菜図鑑や本で何度も名前を見ていたため、すぐに判別することができました。

花はエゾニュウ、エゾノヨロイグサなどを思わせる大型セリ科植物特有の、打ち上げ花火のような形ですが、背丈が全然違います。他の大型セリ科が1.5mから3mにはなるのに対し、ハマボウフウは地上すれすれに花を咲かせています。

葉っぱはテカテカした複雑な形。1~2回三出複葉と説明されていました。

有名な食用植物ですが、環境破壊や乱獲で数を減らしているそうです。ここの海岸には多数咲いていたので、さすが道北、と感じます。

しかし保護のためにも、野菜として栽培されされたものを食べるほうがよさそうです。流通品は見たことがありませんが、一度食べてみたいなと思っています。

ハマハコベのすぐ隣など、何箇所かこんもりと群生していた多肉植物。エメラルドグリーンの葉に、涼しげなスカイブルーの釣鐘状の花。いかにも園芸品種と思わせる宝石のような美しさですが…、

調べたら、オイスターリーフと呼ばれる食用になる植物でした。不思議なことに、なんと牡蠣の味がするそうです! しかも外来種かと思いきや、和名ハマベンケイソウという在来種だとか。

正確には、海外に自生するMertensia maritimaがオイスターリーフで、日本(東北以北?)に自生しているハマベンケイソウは亜種に相当しますが、ほぼ性質は同じと思われます。食べてみた人の感想もありました。

名前を知ったのは帰宅後だったので、味見することはできませんでした。次回オホーツク海沿いに出ることがあれば、覚えておいて、葉っぱを数枚拝借したいと思いました。

多肉質の葉なのでベンケイソウの名が当てられたのだと思いますが、ベンケイソウ科ではなく、ワスレナグサなどを含むムラサキ科でした。同じハマベンケイソウ属の植物としては、高山植物のエゾルリソウがあるそうです。

花はとても小さいですが、ヒマラヤの青いケシを思わせる清涼感のある透き通るような色です。

最後に、その近くに数本生えていた第3の多肉植物。カランコエみたいな見た目だ、と思いましたが、意外や意外、オニハマダイコンというアブラナ科の外来種でした。

駆除の対象となる外来種でありながら、美味しく食べられるらしいので、これだけは採取してしまっても良さそうです。しっかり特徴を覚えておいて、また見つけたら採ってきたいです。

なお、在来種のハマダイコンというのがあるそうですが、同じアブラナ科ながら、葉の形などは全然違うので区別には困らないでしょう。

海浜植物はまじまじと見たのは初めての経験でしたが、とても面白い植物ばかりで、炎天下なのに夢中になってしまいました。よく見知った森の植物の親戚なのに、なんと姿も生き方も違うことか。

匍匐性だったり、背が低かったり、地下茎を張り巡らせていたり、多肉質だったり。

こうした北海道の海辺の植物の種類や特徴については、環境科学研究センターのこちらの記事で詳しく解説されていて参考になります。

柱状節理の岩場から眺める鮮やかなオホーツク海

そのあと、冬にも訪れた柱状節理の岩場に。冬には多肉植物と地衣類があるだけでしたが、今はもっと多彩な植物があります。夏なので岩場の波打ち際まで降りていくこともできました。

沖縄ならともかく、北海道のオホーツク海の海が、こんなに行き最豊かだとは思っていませんでした。透き通ったガラスのように鮮やかです。

海の色が黄色や緑に変わっているのは、浅い岩礁にへばりついた藻類が透けているのでしょう。

岩場には細かい藻類のようなものがびっしり張り付いていました。スミレモの仲間でしょうか?

しかし、岩場の潮溜まりでは、同じような色の褐藻がありました。ホンダワラかもしれません。ということは上の写真も同じホンダワラで、潮が満ちてきたら展開するのでしょうか?

岩場についていた面白い模様。もしかするとマツなど針葉樹の葉の化石かも。

岩場に落ちていたウニ。内部の骨が露出しています。もし他の生物だったらひどくグロテスクに見えたことでしょう。カモメが岩場に落として割ろうとしたのかもしれません。でも前に撮った動画では丸呑みしていたような…。

岬から岩場の植物

岬から岩場で見つけた植物いろいろ。

まずは、岬の草地に たくさん咲いていた青紫色のホタルブクロのような花。…というか、近所の公園で毎年見るツリガネニンジンのようです。

まっすぐ伸びた花穂に、輪生する葉と花がぐるりとついています。幾重にも重なった塔のようでもあり、てっぺんに垂れ下がる花を見れば錫杖のようでもあり。

葉は4枚の輪生。ツリガネニンジンは花期が8~9月と書かれていたので本当に合ってるのか?と感じるのですが、この葉はツリガネニンジンらしく感じます。

花は名前のとおり釣り鐘のようにぶら下がっていて、中央に太くて長い柱頭が目立ちます。

ツリガネニンジンはわたしが住んでいるあたりでは公園以外で見たことがありません。もっと群生していれば若芽を山菜トトキとして食べて見たかったのですが。

改めて調べてみたら、「海岸から山地の草原や湿地」に自生するとありました。わたしが普段歩いている森の中のような場所はあまり好まない花なのかもしれません。

岬にぽつりぽつりと涼しげな白い穂を伸ばしていたナガボノシロワレモコウ。近所の河川敷にも咲いていますが、鬱蒼としたやぶの中で暑苦しそうなのでイメージと全然違うギャップを感じました。

岬の草地は、丈の低いササ、ワラビ、ハマナスなどで覆われていました。ササやワラビは、山地ではあれほど背が高いのに、ここでは膝丈すらありません。

最初はワラビだと思わず、何のシダが群生しているか調べていたのですが、3つ又に分かれていることや裂片の形からワラビだと気づいて驚きました。

足元に咲くハマナス。

丈は低いですが、しっかり実はつけているので、これで完全体なのだとわかります。岬の強風など厳しい環境に適応しているのでしょう。

たまに咲いていた赤紫色のマメ科のような花。しかし、マメ科特有の羽状複葉や三出複葉ではないため、Google Lensでも名前の特定に苦労しました。結論としては、おそらくナンテンハギです。

ナンテンハギは、マメ科なのに、羽状複葉ではなく2枚セットの葉をつけます。異名はフタバハギ。本来三出複葉ですが、頂葉は退化しているそうで、まれに小さな葉が残っているそうです。

花はマメ科やハギの仲間らしい形です。花びらに網目のような模様が入っていることも、同定の助けになりました。

現地では暑すぎてろくな観察ができませんでしたが、念のため撮っておいた葉の写真が、フタバハギの異名どおり、「二出複葉」であることを物語っていました。

同じく岬の草地に生えていたマメ科っぽい実。カラスノエンドウを思わせますが、もっと大きいです。おそらくセンダイハギの実?

センダイハギは、同じく黄色い花を咲かせるミヤコグサやエニシダについて調べたときに名前を見た記憶がありました。冷涼地の海岸に多いらしいので条件も合っています。こんな黒光りする実をならせるとは思いませんでした。

岬の草地から岩場にかけて咲いていたセイヨウノコギリソウっぽい花。しかし花の色は赤やピンクでした。おそらく残念ながら園芸品種として売られているアキレアが野生化したものでしょうか。

続いて岩場に生えていた中型のセリ科。

花こそ大型セリ科によく似ていますが、背丈はそんなに高くありません。たかだか数十センチです。森のセリ科でいえばミヤマセンキュウくらいの華奢さです。

セリ科は葉の形で見分けるしかありません。2回三出複葉でふちがギザギザした丸っこい葉です。おそらくマルバトウキだと同定。海岸の岩場に生えるとの記述もあり、正しそうです。

花はセリ科らしい見た目ですが、シャクやオオハナウドのような花びらの大きさの変化はないようです。

本家トウキのように、婦人病に使われる漢方やハーブとしての効能があるのかどうかは不明。

ルーマニアでLeusteanというハーブとして利用されている、というようなブログもあったのですが、写真で見る限り葉の形は違いますね。近縁種であるだけで、同一種ではなさそうです。 

同じく岩場に生えていた植物。ワレモコウやノゲイトウのような花穂をつけている、と思ったのですが…。

全然正体がわからないので、Google Lens先生で調べてみたら、なぜかエゾミソハギと出ました。そんなはずはないだろう?と調べ直しても、やはりエゾミソハギと出ます。

そもそもエゾミソハギはまだ咲いていないはず。ということは、もしかしたら、これは花ではない…?

そう思って調べてみると、これはなんとエゾミソハギのつぼみでした。花とのギャップが激しくて、まったく想定外でした。つぼみでも特定できるGoogle Lensもすごい。

確かに葉っぱを見てみると、確かにエゾミソハギらしい十字対生でした。エゾミソハギは湿地なら山でも河原でも海岸の岩場でも咲くようで、意外な出会いでした。

さっきのエゾミソハギの写真に映っていた、岩場の鮮やかなオレンジ色の地衣類。ロウソクゴケ科の地衣類のようで、こちらのページの情報の範囲内だとアカサビゴケが近そうです。

岩にこびりついているもっと地味な地衣類。冬にここに来たとき、形は違うものの、似たような色の地衣類を見ましたが、もし同じものならハマキクバゴケの仲間かもしれません。

いろいろな見たことのない植物に出会えて、盛りだくさんな日でした。同じ地域でも、ちょっと海に出るだけで、こんなに知らないものと出会えるとは。世界中の森や海岸を探検できたらきっと楽しいだろうなと思いを馳せることができました。

2021/07/18日

今年初のヒグマ目撃

今日も異常に暑い。帯広では37℃を記録し、温度計は40℃近くなっていたそうです。2年前の5月26日の熱波を思わせますが、当時よりはるかに長く続いています。わたしが住んでいる場所では3週間くらい30℃超えが続きそうです。

サイクリングで出かけた近所に咲いていたハタザオキキョウ。花が少ない時期はツリガネニンジンのように左右均等に花が咲いているように見えますが、花が増えてくると片方に寄って釣り竿のように傾くような印象があります。

公園のマユミの実。まだ緑色で色づいていません。

家の前のヒヨドリバナ。在来種だからと刈り残して成長させておいた株がやっと咲いてくれました。

夕方ごろ、近所の山道を車で探索。目的はヤナギランの群生地を見つけることです。昨日見つけた場所でも十分ですが、採取場所の候補は多いほうがいいので。

しばらく走っても、道端に数本咲いているだけだったり、採れそうもない斜面の上に多少群生しているだけだったり。でも帰り際に通りかかった道で、遠くからでもはっきり視認できるほどの大群落を発見しました。

でもこの場所も登っていくのは難しいかもしれません。横に入っていけそうな道があることにはありましたが、誰かの土地かもしれないと思いました。でもこんな大群落があれば、別の場所から採る時も安心できます。

さて、帰りに通っていた道でのこと。山道ではなく、そこそこ車通りもある普通の道なのですが…。

時刻は18:10。ヤナギランの群生地がないかなぁと左右を観察しながらゆっくり運転していたら、なんと、道路脇の牧草地の奥、牧草地と森の境目部分にヒグマが立っているではありませんか!

ゆっくり走っていたので、すぐにブレーキを踏んでカメラを構えてバック。ヒグマとの距離は牧草地を挟んでいるので50mくらいあります。こちらは車なので気持ちに余裕もあります。

しかし、望遠レンズをズームしている間に、ヒグマはこちらに気づいて飛び上がるようにして後ろを向いて森の中に逃げていきました。

次の写真は単にどんな場所だったかの参考写真。ヒグマは立ち去った後。このような牧草地の奥の、森との境目に、2mから3mくらいありそうなヒグマが立ち上がって、周囲をうかがっていました。

次の写真はかろうじて映ったヒグマの後頭部と背中。慌てて後ろを振り向いて森の中へ逃げていくところを、ギリギリ捉えることができました。

去年は3回目撃しましたが、ついに今年も目撃してしまいました。じつはこの場所は、ここ数日、毎日目撃情報が上がっていました。きっと同じヒグマだと思います。

市街地も近いので、これ以上人間を刺激してしまうと、駆除されてしまいそうで心配です。トラブルにならないうちに深山に帰ってほしいものです。

もうひとつ心配なのは、わたしが普段歩いている森にかなり近い件。真っ昼間から目撃されているので、わたしの活動時間とバッティングする可能性があります。

ここ1週間ほどは、暑すぎてまったく森に行っていませんが、また涼しくなったら行きたいと思っているので気がかりです。

森歩きはしたいけれど、不必要な危険は避けなければなりません。今まではほぼ熊鈴だけを使っていましたが、蚊取り線香も併用、熊スプレーも携帯して、万全を期して森歩きしようかと思っています。

2021/07/19月-2021/07/22木

猛暑すぎて何もできない

連日暑すぎて辛いです。過去2週間くらい30℃超えが続いていましたが、週間天気予報によると今後2週間はさらに暑くなり、34℃が普通に見られる予報となっています。

直射日光が当たる気温計は、連日、余裕で35℃を超えています。

全国の天気予報では、札幌の天気くらいしか報道されませんが、内陸部ははるかに気温が高くなって蒸し暑いです。

これまで、わたしが住んでいる近辺は、夏は30℃、冬はマイナス30℃で年較差60℃とされてきました。しかし、近年は温暖化により、夏は35℃、冬はマイナス25℃となり、5℃ほど平均が上がっています。

冬の寒さをしのぐのは問題ないのですが、夏の暑さはどうにもならず、非常に辛いです。これほど暑くては森に出かけることもかなわず、体調は悪化する一方です。

オホーツク海沿いは涼しいようなので、またそちらに遊びに行くかもしれません。それ以外は、しばらく自然観察もできそうにありません。

その後、21日からは空が白く霞み、遠くの山並みが見えなくなりました。調べたら高濃度のPM2.5が来ているとのこと。

また中国の大気汚染か、と思ったらそうではなくシベリア森林火災の影響だそうです。この異常な暑さも白く霞んだ空も、同じ異常気象の産物だったのでした。地球には回復力があるとはいえ、人が住むにはもう限界です。

この夏の猛暑では、最高気温だけ見ると、道北も大阪や東京と変わりません。森と川ばかりなので、湿度も高く、昼間50%、夜間90%くらいになります。

それでもまた良い点があるとすれば、夜間はある程度まで気温が下がることです。

昨年までなら、夜間20℃を下回らない日は一週間くらいしかなかったはずなのに、今年はそれも多いです。でも25℃を超える熱帯夜よりはずっとましです。

最高気温32℃、最低気温20℃くらいなら、まだクーラーをつけずに過ごすこともできます。夜に涼しくなってからサイクリングしたりできるのはせめてもの救いです。

最近は、車の運転で首や肩の筋肉が硬くなったり、電子機器を見る機会が多いせいで目が疲れたりしがちです。毎日意識的に時間をとって、それらをほぐすようにしないと、疲れや痛みが出てきます。

昨晩は涼しくなってから外でストレッチをしました。一昨年の冬にリングフィットアドベンチャーをやってよかったと思うのは、各部の筋肉をほぐす動かし方のレパートリーが豊富になったことです。

また目を休めることについては、久々に昔読んだ本のベイツメソッドを思い出して、パーミングや眼球運動のストレッチを取り入れるようにしました。

パーミングとはただ手で目を覆うだけですが、ノーマン・ドイジも言っていたように、思った以上の効果があって驚きます。ちょっと体を休める時など、パーミングするだけで体の緊張が取れやすいです。

この夏は非常に厄介な気候ですが、こうした過去に学んだ知識を思い出し、総動員して、なんとか首尾よく乗り切っていきたいです。

素晴らしい夕焼け。灼熱の太陽が沈んでいくところ。

この日も、ビニールハウスのトマトを吊り直しましたが、暑さのせいで本当に疲れてしまい、翌日はぐったりしていました。

熊スプレー買う。ヤナギランは実になる

ここ数日のあいだの出来事。

(1)熊スプレー

ヒグマ対策に、ついにクマスプレーを買いました。米国の森林レンジャーが標準装備しているという、フロンティアーズマン製の一本10000円くらいするものです。

前に森をガイドしてくれた人が持っていましたが、値段を聞いて、とても買う気になれませんでした。実際にクマと出くわした時に使える気がしなかった、というのも躊躇した理由でした。

しかし、改めて冷静に調べてみた結果、可能な限りの安全対策は講じておくべきである、という結論に達しました。使用期限が3年なのですが、Amazonレビューで「年3000円の保険だと思えば」という意見があったことにも、心を動かされました。

危険物ではあれ、成分はカプサイシンということで、環境に優しい点も評価できます。人間よりはるかに嗅覚が敏感なクマに効果がありますが、殺してしまうようなことはありません。

本当は試射の訓練ができたほうがいいのですが、高額すぎるので、使い方動画を見てイメージしておきます。

購入時についているバンドはあらかじめ切ってから持ち歩く必要があります。噴射するときは、ストッパーを抜いてトリガーを親指で押します。

しかしレビューによると、このストッパーが簡単に取れてしまうそうで、普段の持ち運びの際の誤射のほうが危険かもしれません。簡単に補強でき、いざという場合はすぐ外せる何かがあればいいのですが。

ヒグマと近距離で出会っても、基本的にはアイヌのようにじっと立ち尽くして堂々としているなら、ヒグマは立ち去ると言われています。

そうしながら、念のためスプレーを腰のホルダーから取り出し、親指でストッパーを外して万が一に備えるのが理想でしょう。果たしてそううまくいくのかはわかりませんが。

また40℃以上の場所に放置すると暴発の危険があり、車内に置いたままにしないよう注意書きがありました。普段は安全そうな箱にしまって保管する必要がありそうです。

(2)ヤナギラン再度調達

シーズンが終わる前に、ヤナギランのお茶イワンチャイをまだ作っておきたかったので、さらに調達に行きました。すると、もう実がついていて、葉先が紅葉しかかっていました。

ヤナギランがアカバナ科であることは、この実の形や、紅葉する葉を見ると納得がいきます。サイズは10倍くらい違いますが、特徴はよく似ています。

完成した茶葉。葉、茎、花を混ぜています。もっと黒くなってもいいはずなのですが、色が薄いです。発酵が足りないのでしょうか。それとも自然乾燥させているせい? 味は問題ありません。(発酵させていない茎を混ぜると苦味が増す可能性あり)

友達にあげてみたら、残念ながら口に合わなかったみたいです。癖がなくほうじ茶のようだと評されるイワンチャイですが、ハーブティーである以上、好みは分かれますね。わたしはかなり気に入ったので、毎年大量に作ることになるでしょう。

2021/07/23金

野生化したフサスグリ(カリンズ)の収穫

家の裏の木立沿いに生えている野良フサスグリ。去年も今ごろ収穫したので、今年もカレンダーのリマインダーに入れてありました。見に行ってみると、真っ赤な宝石のように熟していました。

手で触るだけでポロポロと落ちます。小さな株ですが、意外とたくさん収穫できました。今年は猛暑のおかげか、もしくは去年花芽をたくさん仕込めたのか、ベリーなどの木の実は例年より生育がよく感じます。

近所の公園にあるコブシの木。こちらも例年より豊作。近縁のホオノキの実も豊作だったので、やはり様々な植物の実なりが良いようです。

ホオノキと同じように実を利用できればいいのですが、調べても利用できるとの情報がまったくないので、だめそうです。

近隣一帯で満開のイヌエンジュ。これも去年は裏年でしたが、今年は驚くほどたくさん咲いています。車を運転していると、道路脇の満開の木々が目に入って、その壮麗さに思わず感動します。

花穂が垂れ下がるハリエンジュとは反対に、イヌエンジュは立ち上がるので、トチノキの花のような印象を受けます。どうしてこんな違いが生じるのか、とても不思議です。

マメ科らしい花の形です。旗弁と呼ばれる上の反り返っている花びらが緑みを帯びていて、白と緑の柏餅のような配色がとても好みです。

同じく公園のウワミズザクラの実。まだ緑色で熟していません。ウワミズザクラは去年も実なりがよかったのですが、今年も鈴なりです。

2021/07/24土

再びオホーツク海へ

もうすぐコロナワクチンの接種の日なので、重い副反応で寝込むかもしれないと思い、今のうちにまたオホーツク海に出てみることにしました。

オホーツク海の気温は27℃くらい。住んでいる場所より5℃は涼しいので期待していましたが、海沿いさえも暑かったです。それでもまだ、暑いなりに動ける気温だとは思いました。

シベリア森林火災のPM2.5で空が薄曇りだったので、海はあまり透き通って見えず、前回に比べると景色の見どころはあまりありませんでした。

今日もまたカモメたちが悠々と飛んでいましたが、海鳥観察は冬がいいですね。カンカン照りの下で鳥を見上げ続ける元気はありません。

原生花園の植物。エゾカワラナデシコ、エゾカワラマツバ、エゾノシシウドなど

まず南下して5/25にも立ち寄った原生花園に行ってみました。そのときはあまり面白みを感じられなかった原生花園でしたが、こんなに暑くても在来種を観察できる貴重にスポットです。

入り口ですぐ目に止まったピンク色の花。エゾカワラナデシコです。見たのは初めてでしたが、花の形からすぐにナデシコだとわかりました。

「ピンク」という英語はもともとピンキングはさみのギザギザを意味しており、同じくギザギザの花びらをもつナデシコの花色を表すようになったというのは有名な話です。

葉は細長く二枚ずつ対生しています。

まだつぼみ状態のものもありました。ムギ科の実を思わせるような細長く紡錘形に膨らんだつぼみでした。

現地では何の花かわからなかった植物。ハーブのカモミールのような細い葉に、アブラナ科のような細かい4弁の花が大量に咲いていました。後でエゾノカワラマツバだとわかりました。

この細長い葉っぱからマツバと名前がつけられたことがわかります。ハーブのような香りはありませんでした。しかし、セイヨウカワラマツバはハーブとして利用されていて、ほんのりクマリンの香りがするそうです。

この4弁の花を見てアブラナ科かと思ったのですが、アカネ科ヤエムグラ属ということで、在来種ではクルマバソウやクルマムグラの仲間です。

言われてみれば花はそっくりですし、セイヨウカワラマツバにはおなじみのクマリンの香りが含まれるということで、納得がいきました。エゾノカワラマツバにクマリンの香りがあるのかは不明ですが、多分なさそう。

中くらいの大きさのセリ科植物。あちこちに乱立して、すでに実になりつつありました。エゾニュウやエゾノヨロイグサほどの大きさはなく、せいぜいオオハナウド程度です。葉っぱの特徴から調べたにエゾノシシウドでした。

葉っぱの形。切れ込みが激しく、ほぼ羽状複葉と化しています。この点はエゾニュウ、エゾノヨロイグサと似ています。同じくらいの大きさのオオバセンキュウはもっと葉がつながっていますし、マルバトウキはもっと葉が丸いです。

ぎっしり実のなっている花。エゾノシシウドは名前は聞いていまたが、見たのは初めてでした。別名「エゾノハマウド」というらしく、海沿いに多い種類だそうです。実際に見たことで、大きさもイメージできるようになり、今後見分けられそうです。

園内一帯に咲きまくっていたハマナス。八重咲きや白花もどこかにあるそうですが、発見できませんでした。代わりに見つけた、なぜか実までトゲトゲのハマナス。

トゲのないハマナスの実よりワイルドな見た目で、ちょうど熟しかけている色合いも相まって、不思議な魅力を感じます。調べてみたら、トゲありの実の遺伝形質があるようです。

ところどころの茂みの奥にホザキシモツケの木もありました。近所に咲いているものより花が小さく、色も薄いので、望遠レンズで拡大して観察しないと、ホザキシモツケだと気づきませんでた。

何かよくわからない花穂のつぼみ。外来種ヒメムカシヨモギかと思ったのですが、葉が細長くなく掌状に裂けていました。

もっとギザギザが激しく、ヨモギの葉に似ているものもありましたが、葉が開かず閉じています。とりあえずヨモギの仲間であることは間違いないと思うのですが。

イチゴの仲間と思われる花。しかしもう枯れかかっていて、茶色く変色しています。これから実がなるのでしょうか?

葉っぱの特徴からするとナワシロイチゴのようです。三出複葉で、葉先がギザギザしていて尖っていません。

ナワシロイチゴは、花びらは赤紫で、自家受粉を防ぐためか開かないまま落ちるようです。がくは茶褐色なので、上の写真は枯れかかっているわけではなく、地色ということになります。花びらが落ちて受粉してすぐくらいの花なのでしょう。

クサフジの花? しかし花穂が短く、花がぎっしりついているのでツルフジバカマ? 外来種のタマザキクサフジよりは花穂が長いはず。

しかし、こちらのサイトと比較すると、小葉の先が尖っている点が、クサフジやツルフジバカマとは異なっています。ツルフジバカマは8月以降に咲く点も違う気がします。

葉、花ともに一番特徴が近いのはヒロハクサフジでした。ヒロハクサフジは海岸の日当たりのよい砂地に生えるという点でも一致しており、間違いないでしょう。

ひっそりと咲いていたエゾナミキソウ。小さなシソ科の美しい花です。

エゾナミキソウのそばに地面から生え出ていた黄色っぽいホウキのような植物。異様な見た目で、いったい何者なのかとても不思議でした。

Google Lensでも答えが見つかりませんでしたが、ヤマハタザオ属のArabis glabraという植物が候補に現れたことで気づきました。5月に見たハマハタザオの実だったのか。

ハマハタザオの実の写真はほとんどありませんでしたが、きっちり全シーズン観察してくれているサイトがいくらかあり、間違いないことが確認できました。そもそも「ハタザオ」という名前はこの姿から来ているように感じられます。

ほかにも探せばさまざまな原生植物があったのかもしれませんが、特に名前の案内板もなく、だだっ広い領域を歩いて回るしかなかったので、炎天下では無理でした。

原生花園というだけあって、いろいろな発見がある面白い場所ではあります。しかし、できれば本来の環境に自生しているのを見つけたいですし、砂浜の自生種を観察するほうが楽しいので、今回もあまり楽しめませんでした。

遺跡公園の植物。スズランの実、イチヤクソウの花など

前に来たとき、もっと楽しかった遺跡公園のほうにも行ってみました。あまりに暑くて脱水になりそうだったので、一度飲み物を取りに戻ったほどでした。

こちらの植物は、ほとんど森のような場所に植えられているので、虫対策のため森に入るときの装備をつけて、念のため熊鈴も持っていきました。海辺だから、まだ重装備でも歩けますが暑いです。

前回来たとき満開だったスズランは、実がなっていましたが、あまり実なりはよくない様子でした。

完全な球形の実で、これから橙色になり、最終的には赤く色づいていくはずです。毒草ですが、いかにも美味しそうです。

ハマエンドウ。原生花園や砂浜にも生えていましたが、森の中のものが一番見事な花が咲いていました。先ほどのくす玉のようなクサフジとは異なり、花の付き方はまばらです。

アイヌ民族が利用していた自生種を中心に植えてあるだけあって、ツチマメ(ヤブマメ)もありました。

花がそろそろ咲きそうなつぼみもありました。まだ花は見たことがないので、どのようなものか気になります。花期は9~10月とのことなので、涼しくなったころに近所の自生地を見に行きたいです。

バッコヤナギの葉。近所のヤナギの葉を覚えたいと思いつつも、暑すぎて全然やる気が出ません。だから名札をつけてある木が観察できる機会は貴重です。

バッコヤナギ(別名ヤマネコヤナギ)の葉は、ヤナギにしてはかなり太く、葉裏に毛が密生していることが特徴だとわかりました。マヌルネコのような太っちょのヤマネコをイメージして覚えたいと思います。

ちなみに同じく太い葉のヤナギは、オオバヤナギ、キツネヤナギ、タライカヤナギ、ミネヤナギなどがありますが、いずれも葉裏は無毛で、高木になるのはオオバヤナギのみだそうです。

オオアマドコロの実、いつもなら森の中で見たい在来種ですが、殺人的暑さなので、このような場所に展示されているのを見るだけで満足するしかありません。

コロンコロンと可愛らしいベリーのような双子の丸い実で、表面はマット加工されているように光沢がなく、さわり心地がよさそうに見えます。

まだ花びらが残っているものもありました。しかし、実の色からすると、もうすっかり熟していて、今年のオオアマドコロの最終形態といえるでしょう。

オオウバユリ。花びらが散って実になりかけていましたが、まだ雌しべの柱頭が残っている実を見つけたのは初めてかもしれません。でも手がちょっと触れただけで、柱頭はぽろりと落ちてしまいました。早晩落ちる予定だったのでしょう。

ここに来たかった一番なの理由は、めったに観察できないガンコウランが植えてあることでした。しかし残念ながら花が咲いた形跡はなく、実も一つとしてなっていませんでした。

葉っぱの接写。やはり低地で見るのは無理のある植物で、高山で見るしかないのかもしれません。海岸の岩場にも自生するとされているので、そのうち自生地を見つけられたらいいのですが。

思いがけない出会いだったイチヤクソウ。意図的に植えてあるわけではなく、勝手に生えてきたもののようでした。今年はもう見れないと思っていただけに嬉しい発見でした。

4株ほど生えている場所と、少し離れた場所にもう1株ありました。敷地内をくまなく歩けばもっとあったかもしれませんが、もう体力的に限界でした。

サイズは25cmくらいあるように見えました。先日見た近所の森のコバノイチヤクソウよりサイズが大きいため、無印イチヤクソウかとも思いました。

イチヤクソウの葉は3~6cmくらい、コバノイチヤクソウは1.5~3cmくらいとありました。写真のわたしの指との比較ではちょうど3cmくらいで判断にこまる大きさです。

しかし茎の長さに関しては、コバノイチヤクソウが10~15cm、イチヤクソウが15~25cmとされているので、後者の無印イチヤクソウの可能性が高いでしょう。前に見たのがコバノイチヤクソウだとすると、これが初イチヤクソウです。

花の見た目は、コバノイチヤクソウと大差なく思えます。コバノイチヤクソウは咲き始めだったのに比べ、こちらは咲いてからしばらく経っているようで、花びらが散って実になりかかっているものもありました。

少なくとも花が咲いてさえいれば、とても小さい花であるイチヤクソウでも見つけられるようになったのは喜ばしいことです。来年の夏も、暑さの中で爽やかな喜びをもたらしてくれるイチヤクソウの仲間を見つけたいものです。

海浜植物を食べてみた。オニハマダイコン、オカヒジキ、オイスターリーフ

さて、今日のメインディッシュはもちろん海浜植物です。せっかくオホーツク海まで出てきたのだから、砂浜の植物を見ないことには帰れません。

オイスターリーフも採取したかったので、原生花園から北上し、先日立ち寄った雄武町の砂浜に向かいました。

原生花園のある紋別から雄武町日ノ出岬キャンプ場くらいまでは旅行客なのか車が非常に多く、うっとうしく感じられました。

しかしそれより北上すると突如として車が減り、いつもの過疎った快適な道北に変貌しました。紋別は道東との境目なので、道東がいかに人混みが激しいかわかります。いくら暑くても道北に住んでいてよかったと思える瞬間です。

今日のお目当ての海浜植物は、食用になる植物たち。

まずハマボウフウ。道北の海岸では十分な数を見かけますが、各地で個体数が減少しているため、食べるのははばかられます。もっとも、今の季節だと食べることはできません。

ハマボウフウで面白いのは2種類の花があるのが、ひと目でわかることです。ハマボウフウの花は両性花で雄花から雌花に変化する特性があるそうですが、ほとんどの場合、雌花に変化して実をつけるのは中央の第一花序のみのようです。

こちらが雌花。雌しべの花柱が2本ずつ伸びています。

雄花。花びらの奥に雄しべがあり、5本セットで渦を巻くように配置されています。

下の写真は雄花から雌花に変化している途中の花かも。まだ花びらや雄しべのようなものが枯れて残っていますが、その下から雌花のような姿がのぞいています。こうして自家受粉を避けているようです。

また涼しくなったら見に来て、実をぎっしりつけたハマボウフウの姿も観察したいです。

続いて外来種オニハマダイコン。さほど大きくはない株が点々と砂浜に植わっているのを見つけました。食べて駆除していい植物らしいので遠慮なく引き抜いてみます。

砂浜なので、簡単にすっぽりと抜けます。ダイコンというほど太い根ではありませんが、ほのかにダイコンらしい香りが漂い、近縁関係にあることは感じさせます。

帰宅後、調理してみることに。

他のアブラナ科同様、花が咲いてしまうととうが立って硬くなってしまいます。花期は6~8月とされていましたが、採取したものは、つぼみは生えかけているものの、まだ咲いていませんでした。

葉っぱの柔らかそうな部分だけを茹でて、マヨネーズ和えに。

どうせまずいだろう、と覚悟していましたが、食感に関しては意外なほど柔らかく、食べやすい感触でした。さすが多肉質の葉。

味ははっきりとした苦味があり、食べられないほどではありませんが、少し後味が悪いです。この苦味をなんとかできさえすれば野菜として人気が出そうなのにもったいない。何か調理法があれば良いのですが。

海岸を歩いていると、あちこちにわさわさ生えていた植物。初めてみますが、すぐにオカヒジキだと気づきました。山菜図鑑で見かけて、オカヒジキが自生しているのか!と驚いていましたが、本物を見られるとは思ってもみませんでした。

スーパーなどで売られているオカヒジキしか食べたことがありませんでしたが、シャキシャキした食感が大好きでした。

オカヒジキも地方によってはオニハマダイコンに押されて絶滅危惧種化しているようですが、北海道ではまだ問題なさそうなので、少しだけちぎって食べてみることにしました。

山菜図鑑によると採取時期は5~6月が望ましいようですが、開花は8月なので、まだギリギリ大丈夫そうです。

似た植物として、外来のハリヒジキ(ホソバオカヒジキ)というのがあるとのことですが、海外でタンブルウィード扱いされているように、もっと茎が立ち上がって丸く茂る植物のようです。

持ち帰ったオカヒジキ。こちらも軽く茹でて味付けしてみました。食感は…、

美味しい! これは確かにオカヒジキ。でも売られているオカヒジキよりもぷちぷちした食感でウミブドウっぽさもあります。海浜植物は数が減っているので、あまり積極的には採れませんが、できれば自家栽培したいくらい好みです。

砂浜にぽつんぽつんと空いていた穴。いったい何なのだろう? 帰ってから「砂浜 穴」で調べてみたらスナガニだそうです。レイチェル・カーソンの「海辺」に書いてあったっけ?

そのほか、砂浜と草地の境目くらいに生えていた謎の多肉植物。Google Lensの力を借りて調べたところ、おそらく海浜植物のウンランだとわかりました。

先日、はじめて海浜植物を調べたときに、ウンランも名前を見かけて気になっていたのですが、無事に発見できて何よりです。

葉は〇〇マンネングサなどの多肉植物に似ていて、セダムやエケベリアの仲間かと思わせる雰囲気ですが、海岸の砂地に生えています。それらの多肉植物はベンケイソウ科ですが、ウンランはオオバコ科なので全然違います。

よく見れば、先端につぼみがついていて、黄色い花が咲きかけていることがわかります。花期は8~10月とのことで、秋にまた見に来たら咲いているかもしれません。

一昨年だったか、近所の花壇などで、外来種のホソバウンランが夏から秋ごろに咲いているのを見ました。ウンランの花も、画像検索したらホソバウンランとよく似ています。

ハマハコベやオニハマダイコンのように、身近な植物でも砂浜に引っ越せば多肉化する例の一つなのでしょう。

とはいえ、ウンランという名は「海蘭」なので、もともと日本人にとっては海浜植物としての在来種のほうが身近だったことがうかがえます。

そして今日の砂浜散策の目的の植物であるハマベンケイソウ(オイスターリーフ)。前回見つけた海岸がどこだったか迷ってしまってたどり着けませんでしたが、別の海岸にも普通に多数咲いていました。

さてどんな味がするのか、その場でちぎって食べてみましたが、なぜか何の味もしないように感じました。海岸の潮の香りがきつすぎて味がしないようにも感じたので、少しだけ持ち帰ってみることにしました。

家で食べてみると、味がしないとは何だったのか、相当に強烈な生牡蠣の味が広がりました。現地で食べたときに、妙に強く感じた潮の香りは、じつは風が運んできたものではなく、オイスターリーフそのものの味わいだったのです。

「牡蠣の味」ではなく「生牡蠣の味」と表現されるように、生臭く海産物っぽい味で、はっきり言って美味しいと言うには はばかられる強烈な味です。

いったいどう調理すれば美味しいのか見当もつきません。一流のシェフが工夫してくれるのでなければ、厳しい食材です。

海外では高級食材として料理に添えられることがあり、日本でも栽培が始まって菜食主義の料理などに活用されているそうです。

2021/07/24土

満開のノリウツギ、そろそろ咲きそうなウド

今日はニンニクの皮むきの仕事でしたが、屋内といえど、あまりに暑い中で座業していたため、ひどい疲労を感じました。慢性疲労症候群り病的な疲労ではないですが、健康的な疲労としては最高度のもので、翌日いっぱい不調が尾を引きました。

道路沿いの満開のノリウツギ。もう一週間くらい前から満開ですが、なかなか車を停めて写真を撮る気力がなく、今ごろ写真に残しておくことになりました。

やはり数日前から咲き始めているのに、写真に撮る元気がなかったウド。実際にはまだ開花はしていないようで、つぼみの花柄が伸びて、いよいよ打ち上げ花火を開花させようとしている段階のようでした。

2021/07/25日

日本一暑く、日本一寒い地になりつつある道北

日中暑すぎてどこにも行けないので、夜にサイクリングしましたが、22時半だというのに、気温が27.4℃もあるという熱帯夜です。道北ではこれまで熱帯夜などなかったのに。

もちろん、日中の気温は、道北各地で過去最高を記録していて、あと数日経てば、わたしが住んでいる場所の過去の最高気温トップ10がすべて2021年で埋め尽くされる予定です。

今日は道北の音威子府や士別で35℃を超え、全国の気温ランキングトップ10に名を連ねています。このままでは、道北は日本一暑く、日本一寒い土地になるでしょう。異常すぎる猛暑です。

夜中、まだ蒸し暑い家の前から見上げた月。なぜか赤っぽく染まっていて、不気味でした。

 

投稿日2021.07.01