2021年10月の道北暮らし自然観察日記(後半)

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もくじ

2021/10/16

川沿いの堤防をサイクリング

今年で3年目。毎年なぜか恒例のイベントと化している秋の堤防サイクリング。いつも雪が降る直前に走っています。

ちょうどキノコ狩りも一段落つく時期だからでしょうか。それとも涼しいからサイクリングしたくなる? 自分でもよくわかりませんが、毎年のノルマです。

残念ながら天候は悪かったですが、毎年こんな天気な気もします。そろそろ雪が降りそうな雰囲気の頃に走るからでしょうか。

それでも、街中や山並みの紅葉は、かなりの美しさでした。ヤマザクラが散り始めたころ、今年の紅葉はもう終盤かと思ったのですが、イタヤカエデとミズナラが最盛期を迎える最終盤もよいものです。

河川敷のドロノキ、ヤマナラシ、オニグルミなどは、もう一足先に葉をほとんど落として丸裸になってしまっていましたが、他の木々が補ってあまりある繚乱ぶりでした。

昨夜寝つきが悪かったので、少し寝不足ぎみな感じだったのですが、晩秋の川沿いの空気が爽やかで気持ちよかったです。もう後は冬に向かって一直線にひた進むだけ。

2021/10/17日

初雪降る。やはり今シーズンは早かった

去年よりトドノネオオワタムシの出現が一週間以上早く、ニセフウセンタケやウコンガサやマンジュウガサなど晩秋のキノコも1週間早くハクチョウの飛来目撃もやたらと早かったので、もしかして初雪も早い?と思っていたら。

今朝起きたらみぞれ混じりの雨が降っていて、次第に雪に変化して、軽い吹雪のようになりました。まったく積もりそうにはありませんが、平地で初雪観測です。

去年はトドノネオオワタムシが10/4、初雪は10/30で26日後、今年はトドノネオオワタムシが9/26、初雪は10/17で20日後で、おおよそ似たような数値になりました。やはり雪虫が飛んで三週間くらいからが怪しいのかな。

今年はラニーニャ現象のせいで、本州(東日本と西日本)は寒いと言われていますが、北日本は例年どおりか、少し暖かいくらいではないかと予想されていました。

わたしとしてはマイナス30℃まで冷え込んで大雪が降ったほうが嬉しいのですが、この温暖化の時代に、もうそれは望むのは難しいのでしょうか。せめてスノーシューを普通に楽しめるくらいの積雪と低温になってほしいのだけど…。

雪はそのまま降り続き、昼を過ぎても止む気配なし。かえって大粒の牡丹雪となり、外を歩くと服にくっついて真っ白になるくらい降ってきました。平地はプラス2℃くらいあるのですぐ溶けますが、山間部では積もっているように見えます。

黄葉を背景に雪山がそびえるというのも、この時期ならではの不思議な景色です。まだ冬タイヤに換えていないので、峠には近づかないほうが良さそうです。

山々の木々はまだ葉が残っているので、白い雪をかぶっても、なんとなく色みが透けて見えるのが面白いですね。

その後、夕方ごろにはやんで、日が照ってきたので、山々に積もった雪もほとんど溶けたように見えました。でも夜中にまた雪マークなので、明日の早朝は真っ白かも。

その後、来週まだ最高気温が15℃くらいまで暖かくなる予報。今回はまだ冬の先触れにすぎず、本格的な雪の降り始めは来月からかもしれません。

電線に並んで止まっていたトビ。普段は群れを作らず、一羽だけで止まっていることが多いので、こんなに集まっているのは珍しい。すぐそばにさらにもう一羽いましたが、並んでくれたのは4羽まで。

写真を撮っていると、一羽また一羽と逃げていき、最後には、一羽だけ残って見慣れた光景となりました。どうして最後の一羽は逃げなかったのか謎。人目を気にする敏感な個体から飛んでいって、最後のは肝っ玉が座っていたのかも。

今日のキノコ。(要追記)

(1)ムキタケ
雪降る中でしたが、そろそろ残っていたムキタケを収穫しないと時機を逸するかなと思い、様子を見に行きました。

これくらいの雪なら大丈夫と甘く見ていたら、森に到着したら吹雪のようになっていて、少し焦りました。暖かい格好をして全身を覆っていたものの、大粒の雪が顔に吹き付けて冷たく、ゆっくり自然観察するような余裕はありませんでした。

お目当てのムキタケは、かなり美味しそうに成長していました。まだ小さい気もしますが、大きくなるのを待っているうちに虫に食べられたり、劣化したりしがちなので、もう採取することにしました。

前回採らずにおいておいたムキタケの中には、すでに傘が破れてボロボロになったり、ひだが変色して劣化したりしているのも幾つかあったので、早めに採りに来て正解だったと思います。

狙っていたのとは別の倒木にも、かなりの量の採り頃のムキタケが出ていて、前回よりも大量に採れました。さすが晩秋のキノコ。まだ小さいのはちらほらとあったので、もう一回くらい見に来てもいいかもしれません。

(2)シロヒメホウキタケ?
その後、公園に立ち寄って見かけた小さなホウキタケの仲間っぽいキノコ。調べてみたら、去年も10/20に森の中で似たキノコを見ているので、晩秋に出る種類のようです。

見た目が近そうなのはシロヒメホウキタケ?

大きさは非常に小さく、株全体で見ても2~3cmくらいしかありません。

ルーペで見てみると、先端がフォークのように二つ又、三つ又に分岐しているのがわかりました。でも一般的なホウキタケのようにまっすぐ伸びず、ぐちゃっと湾曲しているのが気になる点。

(3)?
前からずっと気になって継続的に観察している、ヤマザクラの根元の地面から生えているキノコ。成長してやっと傘が開きましたが、それでも名前がわかりません。

側面から見ると、非常に太い柄と、巨大なツバがある、かなり特徴的なキノコ。

別のもう少し小さな個体。成長とともに傘のふちが割れやすそうです。また、白いつばの破片が、はっきりと傘に残っています。

横から見てみると、やはり太い柄と、花の萼のように開いたつば。柄は縦に何本かに分離しているようにも見え、これも非常に特徴的です。

Google Lensでしらべても、全然手がかりが見つからないのですが、写真の撮り方が悪いのでしょう。美しいキノコなので、今までもったいなくて引っこ抜いて写真を撮っていなかったのですが、そろそろ抜いて詳しく観察しないとだめかも。

(4)ヤマドリタケモドキ
まだ公園に残っていたヤマドリタケモドキ。成長が遅く、かなり小さいままだったので、採取するかは迷うところです。あと一週間後とかに見に来て、まだ残っているようだったら採ってもいいかも。

2021/10/18月

一週間ぶりにクマがいた森へ

森のクマさんとの遭遇から一週間。危険は避けなければなりませんが、怖がって足が遠のくのも困るので、細心の注意を払いながら再び歩くことにしました。

道中の道路。一週間前にも同じ場所で撮りましたが、全然違う風景になりました。もう背景の山が真っ白!

鈴はできる限り絶え間なく鳴らし、何かを観察して手が止まる間は、大声で独り言をしゃべるよう意識しました。また、クマ撃退スプレーは常にホルダーから取り出して手に携帯していました。

気温はかなり低く、日中でも5℃前後、夜中はマイナス3℃まで下がりました。森の中も冷たい空気が漂っていて、冬がすぐそこまで来ているのを感じました。普段の手袋では冷たく、冬用の手袋を使いました。

いつもハナイグチを採っていた、トドマツ・カラマツ林をまず歩きましたが、もうほとんどキノコは見当たりませんでした。白いヌメリガサ科のキノコがたまにあるくらいです。

それから、もう少し奥の平地のカラマツ林に行きました。秋の後半にハナイグチがたくさん採れた場所です。

今日も歩いていると、たまにハナイグチがありました。さすがにもう幼菌はほとんどありませんでしたが、傘が大きく開いた成菌でも、気温が低く虫が少ないせいか管孔がきれいなものが多かったです。

カラマツ林の地面に落ちていたカラマツの枝。かなり色あせて黄色っぽくなっています。カラマツが落ち始めるといよいよ秋も終わるという気になりますね。

しかし、このトドマツ・カラマツ林に、なんと大きなヒグマのフンがありました。写真を載せるのは遠慮しておきますが、緑色っぽかったので、今年も森の奥のほうでは、コクワの実が十分なっているのでしょうか。近場では不作に見えますが、そこだけであってほしい。

この場所は森の内部でもかなり手前で、比較的開けた場所なので、ヒグマがここまで遠征してきているとは脅威に感じました。去年も晩秋にはあちこちにヒグマのフンがあったので、驚くにはあたらないのですが、冬眠前のこの時期は活動が活発になるのかな。

ここで引き返すことも考えましたが、立ち止まってよく考えた末、しっかりクマ撃退スプレーを構えながら、前回に遭遇したところを横切って別の出口へ向かうことにしました。

途中、アカモミタケをひとつゲット。落ち葉に同化していた成菌でした。さすがに今年最後のアカモミタケになりそう。

さて、問題の場所。ここが先週、クマに遭遇した地点です。左側に立ち並んでいるのは、高さ2m以上あるヨブスマソウとハンゴンソウの群生。立ち止まってその葉っぱを観察しているとき、写真右奥の斜面をクマがドッドッと降りてきたのでした。

ヨブスマソウとハンゴンソウの地点に立って、そのヒグマが降りてきた斜面のほうを撮った写真。ちょうどこれくらいのアングルでした。

斜面の植物を拡大してみました。このシダの隙間を降りてきたのが見えたのでした。

現地に改めて行ってみてわかったことが幾つか。

まず、想像していた場所と少しずれていました。前にアカモミタケを採った場所やコゴミを採った場所の近くと書きましたが、近いことは近いのですが、もう少し手前の地点でした。

じつはこの斜面には、かなり昔に使われていたと思われる遊歩道の痕跡があり、春先の植物が少ない時期にだけ通れます。それ以外の時期も、かろうじて道のようにはなっているので、もしかするとクマはそこを使っていたのかもしれません。

でも、その道を通ってきたというよりは、斜面を垂直に降りてきたように見えたので、たまたま位置が一致していただけなのかもしれません。

また、ヒグマとの遭遇距離については20~30mくらいだったと書きましたが、どう見ても、そんな距離はないですね。10~15mくらいだったのではないかと思います。わたしが比較的冷静だったから遠く感じただけだったのか。

いずれにしても、一週間前、まだシダが生い茂っていて、斜面下ってきたヒグマの顔が隠れていたのは良かったと思います。足だけ見えたから冷静に去れたのであって、全身が見えていたら危険だったでしょう。

その後、さらに森の奥に登る道には進まず、道なりに歩いて、森の出口へと向かいました。途中で、ノボリリュウタケの群生があったので、手の届く範囲で収穫しました。

前にチャナメツムタケを採ったトドマツ林を少しのぞいてみたら、なぜかトドマツ林の中に広葉樹の切り株があり、ムキタケらしいキノコがたくさん出ていました。

でも、今日はナイフを持っていませんでしたし、ヒグマが怖いので、採るのを遠慮することにしました。そもそも本当にムキタケだったのかさえ確認していません。

後でGoogle Lensにかけてみたら、エノキタケではないかと主張しています。(追記 : 10/23に再度見に行ったら、確かにエノキタケで、わたしの目よりGoogle Lensのほうが信頼できることが判明してしまいしました…)

それから、前にニカワハリタケなどを見つけたコケ地帯を通って下ろうとしたところ、なんと、そこにも道のど真ん中に大きなヒグマのフンが! こちらは木の実がゴロゴロとして水気が少ないように見えました。

まさか出口に近いこの場所にもヒグマの痕跡があるとは思わなかったので、少し恐怖心が湧きました。この道を進むと出口まで少し迂回することになり、以前エゾシカと遭遇した場所も通ることになります。

なんとなくその場所は野生動物の住み家に近い気がするので、代わりに、トドマツ林の中を横切る獣道を通ってショートカットすることにしました。もちろんこの道のほうをヒグマが使っている可能性もあるのですが。

でも、幸い、特にヒグマの気配や痕跡もなく、そこを抜けることができ、ハナイグチも追加で発見できました。

一週間ぶりの森でしたが、こわごわと歩いたものの、冷涼な空気が美味しく、おそらく最後の最後と思われるキノコも、そこそこの量が見つかり、満足の行く森歩きでした。

今日の収穫。ノボリリュウタケ8本、ハナイグチ8本、アカモミタケ1本。ノボリリュウタケは採ろうと思えばまだたくさん出ていますが、他のは最終便です。

帰りに通りかかった橋から見た小川の風景。黄葉もかなり色あせて、遠くの山々には雪が積もり、いよいよ冬が近そうです。

今日のキノコ。(要追記)

今日見つけたその他のキノコ。

(1)アケボノオトメノカサ?
トドマツ・カラマツ林で見つけた、最近よく見かける、白い傘で中央がほんのり褐色のキノコ。

とりあえずヌメリガサ科であることは今年わかるようになりました。色々あるサクラシメジ類はもっと傘色が濃いので、おそらくアケボノオトメノカサでしょう。

ひだは疎で傘と同色、柄は長く、いかにもヌメリガサ科らしい見た目です。

傘はてっぺんが少し突き出ているように見えます。半分に裂いて断面を確認するのは、なぜか忘れていました。

ひだは垂生。無印オトメノカサのように長く垂生ではありません。柄の上部には、はっきりとしたささくれは見当たりません。

柄は中実。

(2)サルノコシカケの仲間?
森の中で、広葉樹と思われる種類の分からない多孔菌。表面が、枯れ葉のような赤茶色の模様になっているのが特徴。

同じ倒木から4つ以上出ていました。サイズは10cm前後。形は半円形がほとんどでした。色合いからしたらブドウタケ、ヤニタケなどが似ていますが、ふちが白くないので、違うように思います。

完全に円形になっているものもありました。おそらく同じキノコ? 一見オツネンタケモドキに似ている気もしましたが、おそらく柄がないので違うでしょう。

裏面は目の細かい管孔。はっきり確認できなかったのですが、たぶん柄はなく、サルノコシカケのように木に側生していると思います。

Google Lensで調べたら、カンゾウタケという食べれるキノコが出てきました。赤い半円形のサルノコシカケ型という点では似ていますが、色合いがカンゾウタケほど鮮やかではなく、触ってみると硬かったので違います。

(3)まだ名前がわからないキノコ
公園で継続的に観察していたヤマザクラの根元に出ているキノコ。まったく種類がわからないので、ついに一本抜いて、あらゆる角度から撮影しましたが、それでもなお正体不明のままです。

傘のふちには白い皮膜のかけらが残っています。しかしそれ以上に特徴的なのは太い柄。花の萼のようなつばがついていて、表面が縦に割れています。これは抜かなかった個体でも確認できました。

柄は上部が太く、下に向かって細まっています。また上のほうは白っぽく、下のほうは濃い褐色になっています。上部の太さは他のキノコでは見ないほどで、触ってみると非常に中が詰まっていて硬いです。

ひだは黄色っぽい褐色で、小ひだを考慮に入れなければやや疎です。

柄の上部についている萼のようなツバの拡大。

柄の縦に走るひび割れの拡大。

柄を折ってみると内部はクリーム色の中実。縦に裂くのは難しく、中身の詰まったがっしりしたキノコです。

抜かなかったもっと大きな個体を下から見上げて撮った写真。やはり柄は太くひび割れています。柄の上部には白い帯がついていますが、これが割れると萼のようなツバになるのかも。

一番大きい子実体の傘は平たく開いて5cmほどになっていました。傘のふちは割れて裂ける傾向があるようです。

ここまで特徴的なキノコにも関わらず、Google Lensにかけても、まったく似た写真が見つかりませんでした。何科のキノコなのか、似た種類さえ検討もつきません。

これ以上観察する方法もないので、後日、キノコ図鑑を眺めているうちに同定できるのを期待するしかなさそうです。

(4)キンチャヤマイグチ?
公園のシラカバ林にたくさん出ているキノコ。傘や管孔は黄土色、柄に網目模様はなく、黒いウロコのような模様で覆われています。

前からキンチャヤマイグチでは?と思ってはいるのですが、見るたびに特徴が少しずつ違うように思えて、いまいち違和感が残っていました。

傘や柄の虫食いの部分など、傷ついた箇所が青く変色しているように見えます。

管孔は非常に目が細かく(まだ開いておらず菌糸で覆われている?)、傷つけてみても、色が濃くなる以外には変化はありませんでした。少し黒ずんで変色しているのかもしれませんし、単に影になって見えただけかもしれません。

柄の拡大。ヤマイグチの黒い粒々に覆われた柄は見慣れた気になっていましたが、これは粒々というよりもウロコであるかのよう。あまり立体感がなくのっぺりして見えます。

帰宅後、真っ二つに切ってみました。すると、最初はヤマドリタケモドキのような見た目だったのが…、

しだいに変色して黒ずんできました。でも、黒ずんだのは主に柄の内部のみで、傘の内部は多少黒くなっただけにとどまり、管孔はまったく変色しませんでした。てっきり青くなると思っていたので意外でした。

さて、ではこのキノコは何なのか。キンチャヤマイグチについて調べると、ある図鑑には、肉は白で空気にふれると淡紅色から灰色に変化、とあり、別の図鑑には基部は傷つくと青変する、とありました。

ほぼ日のサイトによると、傷つけると青黒く変色するとのこと。キノコ狩り初心者でも大丈夫なほど特徴がわかりやすいとあるので、おそらく似た毒キノコなどはないのでしょう。キンチャヤマイグチで正しそう。

しかし、妙にバリエーションが多く感じるのは気のせいではなく、別のサイトでは、類似するキノコが複数あり、同定は難しいとされています。しかしながら、細かい同定をせずに、広義のキンチャヤマイグチとして食べても大丈夫なのでしょう。

最も詳しく考察しているのはこのサイトで、キンチャヤマイグチに似たキノコは複数あり、外国の図鑑には掲載されていると書かれています。

でも、さまざまなキンチャヤマイグチの写真と比較しても、今回のイグチは、やっぱり黒い粒々がのっぺりと濃すぎるように見えます。

まぎらわしい毒キノコがないのなら、シラカバ林に生えるとのことでお手頃だし、そのうち食べてみたいと思うのですが…。

2021/10/19火

キハダの実を採りに行き、自然公園の奥地を散歩

朝起きたら、庭の植物に霜が降りていました。ついに霜が降りたかと思う反面、まさか初雪のほうが早いとは、と改めて驚くことに…。いよいよ秋が終わろうとしています。

久々のいい天気。次に晴れるのは週末で、明日からまた雨と雪予報が3日続いています。

キハダの木が立ち並ぶ近所の高台に出かけてみると、遠くの景色までよく見えました。近隣の最も高い山はもうこのまま雪が溶けないのかも。

 

温暖化や異常気象で、夏が40℃もあったものだから、きちんと冬がやってきて雪が降ることに感動すら覚えます。地軸の傾きは変わっていないので、季節が巡ってくるのは当たり前なのですが、あまり厳しい寒さにはならなさそうです。

キハダの木は今年も豊作でしたが、実が高いところにばかりなっていて、高枝切りばさみ無くしては届きませんでした。これまで二の足を踏んでいましたがホオノキの実、ヌメリスギタケモドキなど使い所もあるので買ったほうがいいか…。

ごくわずかながら、低い枝になっていたキハダの実があったので、それはギリギリ手が届いて採ることができました。キハダの実は香辛料で、そんなに大量に食べる方法もないので、今年はこの程度だけで良かったかもしれません。

キハダの木に巻き付いていて、見上げると紛らわしかったヤマブドウの実。今年のヤマブドウは去年よりはるかに豊作に見えます。冷夏より酷暑のほうが合っているのかも。

タラノキの実。実の色は似ていますが、果柄が赤みを帯びているので、もし地面に落ちていても判別できそうです。

午後に時間ができたので、もうほとんど手入れされていない自然公園奥地へ。一ヶ月前の9/18に初めて探検した場所。まだ先に道が続いていたので、秋にうちに探検してみたいと思っていたのでした。

入ってしばらく歩いた寂れた遊歩道に、いきなりヒグマのフンが3つも!  今の時期、どこの森に入ってもヒグマの痕跡があるのは普通のことですね。

うち新しめなのは一つだけだった上、少なくとも今日ではなさそうだったので、熊撃退スプレーを構えながら、探索は継続することにしました。もしさらにヒグマの痕跡があるようなら引き返すつもりでしたが、その後は特に何もありませんでした。

森の中は、晩秋でありながら、ヤマモミジとハウチワカエデの紅葉が非常に鮮やかで見頃を迎えていました。イチョウやイタヤカエデが紅葉シーズンの最終だと思っていましたが、ヤマモミジやカラマツのほうがさらに遅いようです。

虹色のヤマモミジの紅葉の下には色づいた千々の落ち葉の絨毯が。

一方、イタヤカエデの紅葉の絨毯もありましたが、肝心の樹木のほうは、もう8割方、葉を散らしてしまっていました。街中ではまだ紅葉していますが、森の中では一足先にシーズン終了です。

時々、森の中に、聞いたこともないような生き物の声が響き渡りました。別々の2つの鳴き声がセットになっていて、片方が響き渡ると呼応するかのようにもう片方も響きました。最初に鳴くのはトビのような鳴き声で、それに答えるのは犬の吠え声のようでした。どんな生き物だったのか謎は深まるばかりです。

結局、森の中の道は前回到達したあたりがほぼ終点でした。そこから先は狭い林道に出ていて、既存の道に合流していました。林道の先には他にも道がありそうでしたが、草が生い茂っていて、歩けそうにありませんでした。

今から30年前には、活発に管理されていたと思うのですが、もうすっかり寂れててしまっています。こんなに美しいヤマモミジの紅葉が楽しめるのに、人を寄せ付けない鬱蒼とした森になってしまっているのは、少し残念に思います。

でも、わたしは人が押し寄せる観光地は嫌いだし、人の手が入った形跡が消えた寂れた森の中の雰囲気が好きです。これでヒグマが徘徊していなければ毎日でも歩きに来たいのですが、ヒグマにもヒグマの生活があるだろうし、わがままは言えません。

今は、早足で警戒しながらでしか、この錦絵のような紅葉を楽しめないけれど、ほんの少しでもそれを味わえたという特別な体験に満足しています。

帰りには2台目コンポストを買って、道端で落ち葉を拾って持って帰りました。腐葉土づくりに挑戦して、庭の土を改善してみたいと思っています。

今日のキノコ。チャツムタケ?、シロカイメンタケ等

森の中で見かけたキノコたち。他にも生えていましたが、片手には熊撃退スプレーを構えながらだったので、落ち着いて観察するには至りませんでした。

(1)カバノアナタケ
巨大なシラカバの根元に生えていたカバノアナタケ。北海道では乱獲されて減っているとは言っても、さすがに道北のひと気のない森の中ではたまに見かけます。こんなヒグマが出そうな怪しい森にまで取りに来る人はいないのか。

木炭のようなゴツゴツした見た目で、触ってみると、とても硬いです。これが健康食品になるなんて不思議。

(2)ムササビタケ
シラカバの倒木から出ていたキノコ。よくある見た目だったので、同定が面倒そうであまり気が進みませんでしたが、群生している様子はよく整っていて美しかったので、写真を撮って観察することにしました。

横から見た姿。

傘の大きさは3~4cmくらい。傘は褐色でドーム型に開いていて、ふちが白っぽく見えます。横が見た写真では、地味ながら、はっきりと傘のふちに条線があるのも確認できます。

裏返してみたら、どこか見覚えが…。ヒダは薄い褐色で密。この整然と並ぶヒダの様子は、イタチタケやムジナタケに似ているような…。そういえば傘のふちが白っぽかったのはイタチタケ特有の膜の破片のせい?

柄はクリーム色で光沢があり、中空でした。

断面で確認するとヒダは上生。

おそらく、イタチタケの近縁種で同じナヨタケ科のムササビタケでしょうか。

イタチタケとムササビタケは親戚で、どちらも広葉樹の材上に発生するキノコ。しかし細かく見ると違いがあります。

イタチタケは傘が丸山型(少し中央が盛り上がる)とされるのに対し、ムササビタケは半球形(ドーム状)。またイタチタケは傘色が灰褐色(白っぽい)のに対し、イタチタケは黄褐色。さらに出現時期もイタチタケが9月上旬までなのに対し、ムササビタケは10月上旬までと、いずれの特徴もムササビタケに近いです。

傘に条線があること、柄が白っぽく中空であること、ヒダが灰褐色であることなどの特徴も一致。大きさも4cmくらいは典型的サイズのようです(イタチタケはもう少し大型)。

ヒダの付き方については、図鑑などに記載がないのですが、ネットで調べたら上生としているサイトがあったので、これも観察した特徴と一致していました。

イタチタケの仲間にしては、傘のふちに垂れ下がる膜の破片がほとんど見られないのが気になりますが、どうやらムササビタケの破片はイタチタケより少ないようだったので、これも当てはまっているといえます。

(3)チャツムタケ?
種類の分からない樹木の切り株に出ていた、オレンジ色のキノコ。木から出ているものの、側生ではなく、細長い柄がきちんとついているのが特徴の一つか。

傘の大きさは4cmくらい。ドーム型に開いていて、てっぺんは軽く凹んでいます。どことなくモエギタケ科かな?と感じる傘の形です。ドクアジロガサ(コレラタケ)や、近縁のヒメアジロガサモドキの可能性も感じさせます。

傘のふちに条線はないように見えますが、あまり解像度の高い写真を撮っていなかったので確証はありません。濡れた時に出る可能性もあります。

傘の裏側を見ると、ひだは密で褐色、柄は赤褐色でした。Google Lensにかけると、なぜかエノキタケを候補に挙げてきましたが、エノキタケはヒダが白いので違います。

ヒダが褐色であることは、むしろ、エノキタケと間違いやすい猛毒のコレラタケの特徴ですが、柄にツバがなく、元々ついていた痕跡すらないので違うでしょう。

断面を見ると、ヒダはほぼ直生。柄は中空でした。

似ているキノコでいえば、同じモエギタケ科のチャツムタケでしょうか。各部の色や特徴はよく似ています。名前がややこしいですが、食用になるチャナメツムタケとは別物で有毒のようです。

(4)シロカイメンタケ?
確か前に来た時も気づいた記憶があるのですが、遊歩道から少し離れて森の中に入らないといけないので観察できなかったキノコ。今日は秋も深まって下草が枯れて、近づきやすくなっていたので、ヤマモミジの絨毯を踏んで近くまで見に行ってみました。

何らかの倒木から出ている白い巨大なキノコ。周囲の木からすると、これもヤマモミジの倒木なのかもしれません。色とりどりの落ち葉に囲まれて、とても絵になるキノコです。

これがまた、かなり巨大で、わたしの手よりも大きいです。25cm~30cmくらいありそう。サルノコシカケ型ですが、一般的なサルノコシカケとは雰囲気も色も異なっていて、表面が波打っています。

下から見ると、逆光でわかりにくいですが、ヒダではなく管孔で、色は表面と同じ白であることがわかりました。

何のキノコだろうと、とりあえずGoogle Lensにかけてみたら、シロカイメンタケという名前が出てきました。確かに成菌の姿はよく似ています。サルノコシカケ科で10~30cmとされるので大きさも一致。

ネットでは広葉樹・針葉樹に出ると書かれていますが、「北海道のキノコ」によると、ミズナラに出るとされているので、もしかしたらミズナラの倒木だったのかもしれません。

若いうちはサーモンピンク色をしていて、森の鶏肉とも言われる食用マスタケに似ているそうですが、年月が経つと色あせて白くなるそうです。色が薄めなのと、表面にうっすらと毛が生えていることで区別できるとのこと。

残念ながらマスタケと違って硬くて食用になりませんが、なんとタイヤなどのゴムを分解して再資源化できるキノコとして注目されているそうです。地球再生のカギを担っているのは菌類だと改めて実感します。

2021/10/20水

今日のキノコ。(要追記)

今日から3日間雨なので、たまっていた作業を片付けています。ブログに関しては、写真の整理と秋のアルバムへの追加を昨日の写真分まで終わらせました。明日からはその他の用事をいろいろとこなしたいですが、気力がなかなか出ません。

午後、小雨になったので、近所の公園までサイクリングしてきました。去年シモフリシメジが出ていたスポットにも寄ってみましたがありませんでした。記録を見返すと11月7日だったようなのでまだ早いか。

(1)シバフタケ?
公園の芝生に大量に生えていたキノコ、これは有名なシバフタケでは? 名前は知っていたけれど、確認したことがありませんでした。

シバフタケの特徴はホウライタケ科のキノコで、ヒダが上生~離生することです。しばしば雨上がりの草地に生えているキツネタケは色も大きさもよく似ていますが、ヒダが直生~湾生~垂生なのが特徴。

今回は離生だし、柄も中空。森で見かける小さなホウライタケ科であるシロホウライタケの、傘を開いたフワリとした姿に似ているのて、これこそシバフタケかもしれないと思いました。

他に似ているキノコがあるのだとすれば、違うかもしれませんが、今のわたしは草地に群生するキツネ色の小さなキノコといえばキツネタケとシバフタケくらいしか知りません。

(2)ムジナタケ?
同じく草地に大量に生えていた薄茶色のキノコ。草地に群生している茶色系統で、ヒダが密という短絡的な理由で、ムジナタケかなと思った次第。

傘は薄茶色で、うっすらと白い毛のようなものが見えます。

ヒダは傘と同色でやや密。柄も傘と同色で、白いささくれに覆われています。

ヒダは上生~離生、柄は中空。

ムジナタケは、手持ちの「北海道きのこ図鑑」で、やたら傘が白っぽい写真が載せられていたり、柄のささくれが褐色とあったりして、ネット上の情報とも食い違っていて、当初混乱を感じていました。

しかし、どうやら近縁のキツネタケ同様、かなり個体差の幅が激しいキノコらしく、数を見て覚えたほうがいいようです。またささくれの色については、おそらく最初は白で、のちに胞子が降ってきて褐色に染まるのではないかと思います。

(3)例の謎のキノコ
やっぱり種類不明のエゾヤマザクラの根元のキノコ。成長過程をすべて撮ってあるので、もう一度幼菌のころの写真も見返したりして、地道に似ているキノコを探すしかなさそうです。

(4)謎のキノコ
その裏側に生えているキノコ。チャナメツムタケ疑いのキノコでしたが、今見てみると、上のキノコと同じもの?

傘やヒダの色合い、傘のふちに白い被膜のかけらが残ること、柄が濃い茶色で表面がささくれていることなどが似ています。上のキノコは柄が太く、縦にひび割れていて、ツバがあるので、その点は異なっているのですが…。

(4)ムキタケ?
その横に生えていたキノコ。上の引きの写真にも写っています。傘が同じ色で、ペラペラした雰囲気もよく似ていたので、前回は同じキノコだと思いこんで観察していませんでした。

しかし今回改めて見てみると、柄がない! まさかムキタケ?と思って観察するとよく似ています。

もったいなくて採取はしなかったので、細部までは観察できませんでしたが、ヒダの雰囲気も密に見えてムキタケっぽい。ただ、すでに褐色に変色していたので、食べ頃の時期は過ぎた老菌です。

柄の付け根の特徴などを確認することはできませんでしたが、傘の表側の根元の部分に、細かい毛が生えていることは確認できました。これはムキタケの特徴の一つなので、やはりムキタケなのか?

ムキタケはヤマザクラにも出るのだろうか?という点が非常に疑問でしたが、調べてみたら、シラカバやヤマザクラにも出ることがあり、原木栽培にも使われるそうです。広葉樹なら、ほとんど何でもいいのかも。勉強になりました。

(5)ベニテングタケ
シラカバ林には、また新しく生えてきたベニテングタケがたくさん。本当に絶え間なく次々と生えてきていて、いつでも新鮮な姿を見れるのは嬉しい。

自然に興味のない人が多いのとがとても辛い

引っ越してきた当初から何度も書いていることですが、こんなにも美しい場所に住んでいるにも関わらず、自然に興味のない人が多いのがとても辛いです。

身の回りに感動を共有できる人がほとんどおらず、せっかく美しい風景や面白い生き物に出会っても、全然一緒に喜んでもらえません。

その話をしたり、写真を見せたりしても、まったく無反応だったり、がっかりするような反応が帰ってきたりするので、もう感動を共有しようとするのをやめました。せっかくの良い思い出を嫌な反応で汚されたくないからです。

日本人は、自然を「自ずから然る」ものと描写しますが、その悪い部分がこの無関心さに現れていると思います。あってあたり前のもの、ごく普通の背景的なもの、としか見ていないからです。

でも、日本人だから、というのも的外れなんでしょうね。どの国民、文化、民族にも、自然を愛する能力を持つ人はごく少数の割合いて、他の大多数の人は鈍感で無関心なだけなのでしょう。それがHSPなのかネイチャーニューロンなのかは知りません。

感動を共有するのに、言葉や写真では意味をなさない、という理由も大きいと思います。もし実際に一緒に自然の中を歩いて、わたしがガイドしてあげることができたら、無関心な人のうち多くを感動させてあげられる自信があります。

でも、コロナ禍だとそれは叶いませんし、無関心な人を森に連れ出すまでが一苦労だということもあります。そのような機会があれば喜んでガイドしますが、自分からわざわざ誘ったりすることには疲れました。

基本的にわたしは一人で森歩きを楽しんでいればそれでよく、もしたまたま、何かの機会に誰かが一緒に行きたいという話になったら、森をガイドしてあげる、という方針でいこうかと思います。

「人の心の扉の取っ手は内側にしかついていない」という原則はここにも当てはまります。外から開けよう、自然に関心を持ってもらおうとしても無駄です。誰かが自分からやる気になったときに手助けできればそれでいいのです。

事実、わたしは昔の自分のことを棚に上げてこんな話を書いています。わたしだって、都会に住んでいたころは、自然にほとんど無関心だったからです。

都会に住んでいる他の大多数よりは関心はあり、植物園や水族館に通ったり、多肉植物を育てたりはしていましたが、その程度でした。誰かが身近な樹木やキノコや鳥の話をしてくれても、ほとんど聞いていなかったはずです。

わたしはその人をがっかりさせたことでしょう。誰をがっかりさせたかさえ、覚えていません。なんと薄情なことか。

そのわたしが、今ではこんなに自然観察に夢中になっているのを知ったら、その人はどう思うでしょうか。あの時あんなに話したのに、全然見向きもしなかった。それなのに今頃…、と感じるでしょうか。それとも、ついにわかってくれたのか、自然観察の世界にようこそ!と一緒に喜んでくれるでしょうか。

ぜひ後者であってほしいと思います。そして、わたし自身が同じように反応できるよう心がけたいと思います。

いま、わたしの話に全然見向きもしてくれないような人たちでも、いずれ自然を愛するようになるかもしれません。その感動を熱っぽく語ってくれるとき、自分はどう反応するだろう?と思います。

わたしの性格からして、なんで今ごろ、とため息をついてしまいそうです。だから、今、この時期に、あまり倦み疲れないようにして、自分の内側にある感動を汚されないよう守って、必要な時まで温存しておくのがよいと考えます。

今、熱心に感動を伝えようとして無関心にさらされて疲れてしまったら、いざ相手がその気になったとき、一緒に喜べないでしょう。

でも、今、感動を自分の内側にしまって、こうして日記に書き綴るだけにして、独りで知識を磨いておくなら、やがて誰かがその気になったときに共に喜べますし、もしそうならないとしても、自分の喜びを守れるでしょう。

…でも、前にも書いたことがあったけれど、わたしが山菜とかキノコを全然競争相手なしで楽しめるのって、無関心な人ばかりだからこそなんですよね。気落ちした時は、このことを思い出すのが一番いいかも。恵まれてます。

2021/10/21木

今シーズン初めての積雪

日記もあらかた整理できたし、来年の年始のあいさつのための絵を書き始めています。一年に一枚くらいは絵を描く予定ですが…、絵を描くのは本当にしんどいですね。

昔のように、降ってくるイメージにしたがって、自由に描くのはきっと楽しいのでしょう。しかし、誰かに見せたりあげたりするのを目的にすると、ある程度のクオリティが必要になります。

うまく描こう、なんてことはまったく意識せずに描くつもりですが、やっぱり少しは気にしてしまいます。それでも、もし納得のいかない出来だったら、もう一枚別のを描けばいい、というくらい気楽な気持ちではいるので、問題なく描き上がるとは思います。

それよりも、頭の中のイメージを具現化するのが困難になってきたことが苦労の原因かも。イメージの具体性も技術も足りないので、特に描き始めの困難がすさまじい。座ってじっと描くというのも辛いものがあります。

今さらですが、たまたま解離の能力で描けていただけで、もともとそんなに絵には向いていなかったのかもしれません。でも絵を描くこと自体は好きだし、自分の大事なアイデンティティの一部なので、頑張って描き上げます。

今日の天気は一日中、雨混じりの雪。外出もほとんどできず、近くの公園を散歩しただけでした。今シーズン平地に雪が積もるのは初めてです。

まだ紅葉している木々に吹き付ける風雪。

晩秋を彩るミズナラも雪化粧。

鮮やかなオレンジ色の殻のツルウメモドキが、雪の白に映える季節が到来しました。

なぜか家の庭では季節外れのシバザクラが少し咲いているのですが、それも雪に覆われてこのとおり。なかなか珍しいコラボレーションです。

2021/10/22金

公園のツグミ、晩秋のムキタケとチャナメツムタケ。

なぜか早朝に目が覚めてしまいました。寝る前に適当にブレンドしている野草ハーブティーのせいなのか…。ちゃんと効能を見てみたほうがいいかもしれません。

でも、二度寝する前に窓の外を見てみると、真っ白な雪景色!

朝は苦手なので、体調を崩さないよう真冬の防寒服を着て、公園まで歩いて行ってみました。昨日の雪がまだ溶け切らずにかなり残っていました。

まだまだ日中は10℃くらいあるので、太陽が登ってしまえば溶けてしまう定め。この時期に雪景色が見られるのは早朝だけ。とてもレアな体験です。

わたしは目が光に弱いので、たとえ強いサングラスをかけていても、朝日を浴びると目が痛くなってしまいます。今日も心配でしたが、まだ朝日が登っていない時間帯だったので大丈夫でした。冬至が近い時期だからこそです。

早朝の公園は、自動車の音も人間の生活音もなく、とても静か。ただ鳥たちのさえずりが響き渡って、とてもすがすがしい雰囲気でした。

近くのコブシの木から何かの鳥の鳴き声が響いてくるので、せっかく早起きして散歩に来たのだから、見つけて写真に撮りたい!と思いました。木のまわりをぐるりと3/4ほど回ったところで、てっぺんにシルエットを発見!

拡大して撮ったら、すぐに気づかれて飛んでいってしまいましたが、一瞬だけ姿を収めることができていました。どうやらツグミだったようです。つぐみという名にふさわしくないほどのおしゃべりでした。

しばらく早朝の雪を踏みしめて楽しんでいましたが、ついに太陽が西の空に登ってきて、朝焼けが広がるのが見えました。するとサングラスをつけているのに目が痛くなってきたので、慌てて退散。朝日で逃げ帰るなんてお化けみたい。

周囲の家の屋根には、昨日の雪がどっさり積もっていました。なぜか我が家はぜんぶ溶け落ちています。そんなに暖かくしているつもりはなかったのですが、周囲の家より設定温度が高いのだろうか…。

昼ごろ、遠くの友人とZoomで久しぶりに話しました。せっかく景色を見せてあげようと思って、大きな公園に出かけたら、付近の畑にまかれた堆肥の匂いがひどく、しかも選挙カーが回っていて最悪。

仕方なく、朝歩いたいつもの近所の公園に戻ってきました。空は分厚い雪雲に覆われ、良い景色とはとても言えない情景でしたが、友人は喜んでくれました。いつか案内してあげることができたらいいのだけど、そんな日が来るのだろうか。

それから、近くの森に出かけて、前に取り残したムキタケを探しました。森の中にもまだ雪が残っていましたが、上流から溶けた雪が流れ込んでいるのか、轟々と流れる渓流の音が響き渡っていました。

いつもムキタケを採っている何本かの倒木をまわってみたら、傷んでいるのが多く、食べることができそうなのはわずかでした。前回ムキタケの幼菌かと思ったものも、よく見るとニガクリタケだったりして、思ったほどの量は採れませんでした。

まだ小さいのもありましたが、すでに傷んでいるものもあったので、小さくても惜しまずに収穫してきました。

柄が傷んでいるものは内部が褐色に変化していて、一瞬ツキヨタケか?と思いましたが、傘の雰囲気やツバの有無など見たところ、全部ムキタケのようでした。ツキヨタケなら内部は褐色というより黒いか。

ムキタケが生えていた場所の近くの地面に群生していた謎のキノコ。意外にもこんな時期にたくさん生えていて、何個かは誤って踏んでしまいました。それにしてもこの、みたらし団子みたいな傘は…、

裏側の様子。ヒダは白く密、柄は下のほうが茶色くささくれている。この特徴って、もしかしたらチャナメツムタケでは? 現地でもそう感じましたが、改めて写真で見てもそう見えます。

でも、チャナメツムタケは、まだ見分け初心者なので、傘に白い鱗片が残っている幼菌と、その近辺にあるものだけを採ることにしています。今回見た群生には幼菌は見当たらなかったので、念のため採るのをやめました。

似ている毒キノコのカキシメジやマツシメジは、柄がささくれないし、まれにささくれているとしても茶色くなっていないはず。だから、これはチャナメツムタケで合っていると思うのですが、念には念を入れて。

チャナメツムタケだとしたら、こんな晩秋まで出るのが意外でした。でも手持ちの「北海道のキノコ」をひもといてみると、5-6月、9-11月に出るとされていて、特に9-10月がシーズンだと書かれていました。今も一応出やすい時期だったんですね。

だとしたら、チャナメツムタケをたくさん採った場所に行ってみれば、また出ているのかな?と思いましたが、そこはこの前ヒグマと出会った場所。晩秋に行くのはちょっと気が引けます。

2021/10/23土

今日のキノコ。ノボリリュウタケとエノキタケ沢山、チチアワタケ初確認

数日ぶりにヒグマが出た森へ。気温も涼しくて快適なので、気をつけて歩いたら、全体をまんべんなく散策できるかな、と思って出かけました。

ところが、入り口入ってすぐのカラマツ・トドマツ林で、いきなりヒグマの巨大なフンを発見してしまい、さすがに不安になって引き返しました。去年までなら気にせずに歩いていたのかもしれないけれど、今年は一度出会ってしまったし…。

まずは、ほんの入り口で見たキノコたち。

(1)ヤナギノアカコウヤクタケ
森の入り口のヤナギの落枝についていたキノコその1。ヤナギに貼り付いている赤いキノコというただそれだけの理由で、ヤナギノアカコウヤクタケかなと思いました。

反り返って背面を見せているという特徴から、アカウロコタケではなく、ヤナギノアカコウヤクタケの可能性が高まります。

さらに大量にくっついていたものは、円盤状に貼り付いていて、少し形が違いました。

もしかして、これはヤナギノアカコウヤクタケではなく別物?とも考えましたが、学名のCytidia salicinaで検索してみると、同じような見た目の状態のものもあったので、同一のキノコかと思います。キノコの姿は成長過程によって千変万化なので、いろいろ見て経験から覚えるしかありません。

(2)コガネニカワタケ?
同じヤナギの落枝についていたキノコその2。ビョウタケかなと思いましたが、形が画鋲のようではなく不定形です。Google Lensで調べたら、コガネニカワタケという候補が出てきました。

コガネニカワタケはキクラゲの仲間らしく、ひらひらとクラゲのような傘に成長します。もしこれがコガネニカワタケだとしたら、まだ幼菌なのかもしれません。

似ているキノコとしてはハナビラダクリオキンが挙げられていましたが、あちらはもっとオレンジ色が強くトドマツ林など針葉樹林で見かけるので違うことは明らかです。コガネニカワタケは広葉樹に生えるそうです。

でも、こういうキノコって似ているのが多そうだし、本当にコガネニカワタケなのかは現時点では不明。

(3)エノキタケ
入ろうと思った森の入り口近くのヒグマのフンがありましたが、今日はどうしても10/18に見たムキタケらしきキノコのその後を確認したかったので、別の入り口から現地へ向かいました。こちらもヒグマは普通にいると思いますが、距離が短いのでリスクは下がります。

途中、獣道のような場所を通って、最短距離で向かいました。どちらが安全かはわかりませんが、この獣道にはヒグマの足跡はありませんでした。もちろん熊鈴と熊撃退スプレーは常備。

すぐにトドマツ林の中にある広葉樹の切り株の地点まで辿りつきました。前回は気持ちの余裕がなく、傘裏までは確認せず、ムキタケらしいと思っていましたが、今回はしっかり裏側をのぞきこんでみました。そうすると…、

柄がある! この時点でムキタケではないことがわかります。そして柄が黒いことから、これってエノキタケじゃないの?と直感。前回、傘の写真だけでGoogle Lensはエノキタケだと主張していましたが、それが正しかったと証明されてしまいました。

去年の晩秋、エノキタケを発見して、同定できるようになりましたが、100%の確信は持てなかったので、食べるには至りませんでした。でも今年は見識も広がって、注意点もわかっているので、今度こそ挑戦するべきか。

よく見ると、さらに奥にある朽ち木にも大量にエノキタケが出ていたので、傷んでいないものを収穫しました。

でも問題はエノキタケの周囲に群生しているキノコが、どう見ても猛毒ニガクリタケなこと。一本でも間違って採らないように気をつける必要がありました。

(追記 : 後日10/29に再度見に行ってわかったことですが、このニガクリタケと思っていたものはエノキタケ幼菌でした。びっくりです。写真は10/26参照)

その後、これ以上は深入りせず帰ることにしましたが、何気なくノボリリュウタケの群生地に立ち寄ると、あっちにもこっちにも大量に生えていました。サイズは小さいものばかりでしたが、かなりの量を採れました。

今日採ったキノコ。ノボリリュウタケが35本くらい。エノキタケが20本くらい。それと後で書く小さなヤマドリタケモドキが1本。採ろうと思えばまだまだあったけれど、クマが怖いし、たくさん採っても食べれないのでこれくらいで。

後で立ち寄ったヤナギ林でも倒木にエノキタケが生えているのを見かけました。これからの時期たくさん出るキノコですね。冬も採れるかもしれないから、しっかり見分け方を覚えておきたいです。

(4)ヌメリスギタケモドキ
エノキタケ採取後、近くのヤナギ林を散歩してみました。まるで嵐の後のように倒木が増えていて、中には根こそぎ倒れていたヤナギも数本あったのが謎。そんなに強い風の日なんてあったかな。

遠くのヤナギの幹に見えた、かなり大きなヌメリスギタケモドキ。手元で調べたわけではないとはいえ、15cmくらいあるように見えました。

(5)謎キノコ
そのヤナギ林で地面の倒木から生えていた謎のキノコ。

傘は7cmくらい、なぜか中央で星型にひび割れていました。

全体的に赤褐色ですが、若い頃からそうだったのかはわかりません。柄の表面はささくれているように見えます。

ヒダは傘より色が薄く、上生。

柄はかなり頑丈でポキっと折れますが、内部は意外にも中空。

ヒダは疎で、分岐や連絡が激しいという珍しい特徴がありました。はじめ、ヌメリスギタケモドキが垂直に生えているのかな?と思ったのですが、ヒダの特徴が全然違うため別種でしょう。

帰り道のトドマツで見かけたシジュウカラ。そろそろバードウォッチングを楽しめる季節です。

(5)ヤマドリタケモドキ
帰りに公園に立ち寄って、前に見つけたシラカバ林のヤマドリタケモドキの幼菌の様子を見に行ってみました。すると、まだ小さいままで、これ以上成長する気配はなく、2本のうち1本は朽ちていました。

これ以上経過観察しても仕方なさそうだったので、小さいけれど持って帰ってきました。ヤマドリタケモドキは一般的には夏のキノコなので、夏の季節が寒くなってきて、成長する時期を過ぎてしまったのかな。

切っても特に変色する様子はなし。

柄にはしっかり、上から下まで網目模様がありましたがルーペを使わないと見れませんでした。

以前に採って冷凍してあったヤマドリタケモドキと一緒にスパゲッティに入れて食べました。本家ヤマドリタケに比べて香りは薄いと言われますが、すぐにポルチーニだ、とわかるほど独特な甘い香りが漂うのがすばらしい。濃厚な旨味が最高でした。

(6)チチアワタケ
同じ公園にて、アカマツ林で見かけたキノコ。以前ヌメリイグチが生えていた場所だったので、またヌメリイグチが生えている、しかも管孔もきれいだから食べれるかも、と思って採ったのですが、何か違和感。

よく見てみると、柄にツバがなく、管孔の色が薄く、これはもしかして名前だけ知っているチチアワタケでは?と思いました。一応、持って帰ってみて、ネットで調べてみると、やはりチチアワタケにそっくり。

よく食べているハナイグチは、裏の管孔が鮮やかな黄色ですが、チチアワタケは薄い黄色で、実物を見てみるとかなり印象が異なります。でも、ヌメリイグチも薄い黄色なので、これは区別点になりません。

若いうちは管孔に白い乳液がにじむそうですが、もう老菌に近いのか、その特徴は見られませんでした。

傘の色がなんとなく焦げ茶色っぽいのも特徴かもしれません。よく似たヌメリイグチは、傘がもっとオレンジ色でした。

横から見た姿。柄がはっきりと白く、ツバがないのがわかります。ハナイグチとの決定的な違いです。ヌメリイグチの場合は柄の色は似ていますが、やはりツバがないのが違い。でも、ヌメリイグチのツバが落ちた個体には似ているそうです。

柄の表面を拡大してみると、微細な赤い粒点が並んでいるのがわかりました。これヌメリイグチとの区別点で、ヌメリイグチならもっと粒点が濃い褐色で目立つそうです

断面。肉は白で、管孔は表面と同じ薄い黄色でした。いずれも変色はしませんでした。

チチアワタケは食用とされることもあるそうですが、お腹がゆるくなることが多く、人によっては中毒するそうです。危険な毒ではないため、間違えてもさほど害はないとはいえ、きちんとハナイグチやヌメリイグチと区別できるに越したことはないでしょう。わたしは食べないと思います。

エノキタケの見分け方をまとめてみた

初めて食べるキノコ恒例の、毒キノコとの見分け方のまとめ。

エノキタケと混同する可能性のある毒キノコは、ニガクリタケとコレラタケ(ドクアジロガサ)の2種類だと思います。どちらも猛毒なので、絶対間違うわけにはいきません。(北海道にドクアジロガサは分布していないことになっていますが、近縁のヒメアジロガサモドキがあります)

ここに書かれているエノキタケの特徴をまず、すべて確認するのが大事でしょう。

(i)傘に粘性がある、(ii)ヒダは白~うすいクリーム色、(iii)ヒダは上生、(iv)柄の下部は焦げ茶色で、細かい毛がビロード状に密生。

以下それぞれ詳しく考えてみました。

(i)傘は湿時ぬめる
エノキタケの表面は湿っている時、強い粘性があります。

一方、コレラタケ、ヒメアジロガサモドキ、ニガクリタケは粘性がないようです。

それで、水洗いして傘のぬめりを確認できれば、怪しい毒キノコは、ほぼ除外できそうです。

(ii)ヒダは白色→クリーム色。古くなると褐色の染みがある
エノキタケのヒダは、白→クリーム色。

一方、ニガクリタケのヒダは、オリーブ色→紫褐色。

コレラタケのヒダは傘と同じ色で、クリーム色→肉桂色。ヒメアジロガサモドキも図鑑によって表記のばらつきはありますが、おそらく同じ色。

ということで、ヒダが白っぽければエノキタケであり、黄色や褐色であれば、エノキタケではないと判断できます。ただし若いコレラタケやヒメアジロガサモドキのヒダもクリーム色のようなので、他の特徴と合わせて判断するべきです。

また、エノキタケは、ヒダが古くなると、カキシメジのような褐色の染みが生じるというのも特徴のひとつだそうです。

(iii)ヒダは上生
エノキタケのヒダはやや疎で、上生~離生。

ニガクリタケは密で、直生~湾生~上生。

コレラタケはやや疎で、直生~やや垂生。しかし、北海道に生える近縁のヒメアジロガサモドキは図鑑によると直生~上生となっていたので要注意。

エノキタケは明らかに上生で、離生にさえ見えるくらいヒダが上向きなので、ニガクリタケやヒメアジロガサモドキの直生~上生とは雰囲気が異なっているかもしれません。ヒダの向きは重要な鑑別点です。

(iv)柄が黒い。また柄の表面にビロード状に細かい毛が密生。
エノキタケを見分ける際、柄が黒いという特徴は最も重要だと思います。下部のみ黒いこともあれば、かなり上のほうから黒いことも。

一方、ニガクリタケの柄は、上部は硫黄色、下部は褐色。

コレラタケの柄は、ツバがあり、傘と同色か濃い色。写真で見ると、ほとんど焦げ茶色になっていたり、傘の下部だけ焦げ茶色のこともあります。

また、北海道に分布しているコレラタケ近縁種のヒメアジロガサモドキの柄は、やはりツバがありますが、写真で見ると、柄の色はかなり濃い焦げ茶色の場合があります。

そのため、柄が黒ければエノキタケの可能性が高まりますが、他のキノコも似たような色合いになる場合があるようなので、これだけで判断するのは危険かもしれません。

それで、ルーペを使って、エノキタケの柄の表面を覆う、ビロード状の焦げ茶色の毛を確認しておくとよさそうです。そのような特徴があるキノコは他にないとのこと。

今回はいったん塩水に漬けてから確認したので、濡れてしまっていますが、それらしい微毛は見えました。

(v)エノキタケの匂いがして、味は苦くない
最後にもう一つ追加。エノキタケは市販品のエノキタケと同じ匂いがします。甘い香りとも鉄さびの香りとも言われますが、野生のエノキタケでも同じ匂いがしました。

またニガクリタケは猛毒ですが、かじってみて飲み込まず、味だけ確かめることで確実に同定できるそうです。びっくりするほど苦いらしいので、不安な場合は、水洗いした後、調理する前に(ニガクリタケは調理の方法によっては苦味が失われるという説あり)、傘をかじって苦くないか確かめると良さそうです。

その他、参考になる特徴として、以下のような点もありました。
柄に縦の条線がある。上の写真でもビロード状の黒い毛がはげている地色の柄に、縦線が確認できる。
・基本的には条線は見られないが、非常に湿っているとき、傘のふちに短い条線が現れる。ヒメアジロガサモドキも乾いていると条線はないが、濡れると長い条線が現れる。少なくとも長い条線が見られたらエノキタケではない。

以上のように、それぞれの特徴だけでも、かなり信頼が置けますが、全部確認すれば確実でしょう。キノコの食中毒は油断から起こるものなので、面倒がらず、チェックリスト方式に全部確認するのがいいと思います。

こうして改めて調べてみると、意外にもヒメアジロガサモドキが一番似ていて危なそうに感じます。傘は一見似ていないようですが、湿っている時は傘全体が褐色になるため、似て見えるかもしれません。

主な区別点は、エノキタケは傘がぬめること、柄にツバの痕跡がないこと、柄に微細なビロード状の毛があること、ヒダがはっきりと上生なこと、特有の香りがすること、あたりなので、しっかり確認したいと思います。

今回のエノキタケはスパゲッティに入れてみましたが、口の中に充満するエノキタケ特有の香りがものすごい。さすが野生のエノキタケでした。市販品は柄が歯に詰まって食べにくいですが、野生のものは風味も食感も格段に勝ります。

2021/10/24日

キクラゲ発見! まだムキタケも残っていた

朝からずっとビデオ会議で忙しかったので、やっと2時過ぎにちょっとだけ森に行けました。

森はすっかり色あせて、風が強く、落ち葉が舞っていました。池にも茶色くなった落ち葉が堆積しています。

佳境を迎えていた秋の劇場は、この前の雪で幕を降ろし、スタッフロールが流れている間のような余韻が漂っています。もう冬の訪れを待つのみ。

しっかり熊鈴を鳴らしまくりながら歩きましたが、今日は幸い、ヒグマの気配や痕跡はありませんでした。最近こちらの森にはあまり出没していないのかもしれません。

以下、今日のキノコ。

(1)キクラゲ?
森の入り口付近の朽ち木にびっしりと生えていた黒いチャワンタケのようなキノコ。どうやら中華料理で有名なキクラゲのようです。まだ詳しい見分け方を調べていませんが、もしキクラゲならぜひ採って食べてみたい。

背面には微毛が生えてビロード状になっているかに見えます。毛が生えているならアラゲキクラゲなのかな?と思ったのですが、無印キクラゲも微毛は生えているそうです。アラゲは南方系とのことですが、図鑑によると、両方とも北海道に存在しているようです。

手の大きさとの比較。大きくても4cmくらい。キクラゲにしては小さい?

さらに調べてみたら、キクラゲの旬は夏で、今ごろ見つかるのは、乾燥して硬く縮んだものらしい、とわかりました。だから普通のサイズに比べて小さいのかも。今採ってもあまり美味しくないかなと思いつつ、味見はしてみたい気もします。

キクラゲと似ている他のキノコには、クロハナビラタケ、クロハナビラニカワタケ、があり、クロハナビラタケは毒キノコなので注意が必要です。クロハナビラニカワタケのほうは、図鑑では食不適扱いですが、ネットでは食べている人もいて、毒ではなさそうです。

特徴は、クロハナビラタケは真っ黒で光を透過しないこと。クロハナビラニカワタケは光を透過して、少し褐色がかるそうです。

また、図鑑やネット情報を見る限り、クロハナビラタケやクロハナビラニカワタケの表面には毛はなさそうです。よって背景に微毛か粗毛が生えていればキクラゲかアラゲキクラゲとみなして食べることができるでしょう。

(2)ムキタケ
前にムキタケが生えていた朽ち木を見に行ってみたら、ちょうど美味しそうなのが何枚か出ていました。緑みが強く感じたので、これが噂のオソムキタケか、と考えたのですが、後から採ってきたのを見ると普通のムキタケっぽい色でした。

今日はもうキノコがないだろうと思ってナイフを持っていっていなかったので、無理やり手でちぎり取りましたが、形が崩れてしまいました。やはりムキタケはナイフでないと採取が難しい。

(3)シュタケ?
途中の倒木に出ていた赤い小さなサルノコシカケのようなキノコ。色合いと大きさからして、ヒイロタケやシュタケではないかと思います。

裏側は管孔。色までははっきりわかりませんでしたが、ほぼ傘と同色でしょうか。この小ささでも管孔が確認できることからするとシュタケのほうが可能性が高いか。

大きさはこんなに小さい。2cmくらい。色や形だけ見るとマンネンタケにも似ているのですが、そちらは10cm以上の大型になるキノコなので違うでしょう。

しかし、一枚目の写真の左側に写っている幼菌に近そうな子実体が、深紅や白のような色を含んでいるのが気にかかります。シュタケの幼菌はネットを探しても見つかりませんでしたが、もしシュタケがずっと朱色一色なら違うキノコなのかもしれません。

2021/10/25月

オオハクチョウの親子が飛来中

メンテナンスに出かけたついでに寄った市内の公園。芝生に大量のツチスギタケモドキやシロカラカサタケが出ていました。

白いアガリクスの名に違わず、ヒダは離生で密。柄に輪っかのツバがついています。このツバはカラカサタケの仲間らしく可動性とのことでしたが、また確認するのを忘れました。

横から見た姿。柄の根っこが棍棒のように太まっているのがわかります。これもシロカラカサタケの特徴のひとつ

柄は中空。

ここまで特徴がはっきりしていれば、まあシロカラカサタケなのでしょう。でも、そんなに似ていないとはいえ、シロタマゴテングタケとかオオシロカラカサタケなど、真っ白な猛毒種がいろいろあるので、あまり食べる気になれません。どうせ公園の草地のキノコだし…。

帰りに立ち寄った池の風景。

自動車を停めたら、すぐそばにキタキツネがいて、慌てて逃げていきました。もう冬毛になって可愛らしくもこもこです。後ろ姿はとても犬っぽい。

湖にいたオオハクチョウ。望遠レンズならくちばしの模様がわかるので種類を特定できます。できるだけ気づかれないように、茂みの隙間から撮ってみました。…が、どうしてわかるのか、ゆっくりと逃げて離れていってしまいました。

カルガモらしき水鳥も泳いでいます。

別の場所にいたもっと大きな群れには、灰色のオオハクチョウの子どもたちがいました。親子連れ!

子ども同士で仲が良いのか、いつも三羽かたまって泳いでいました。

しばらく眺めていると、群れが順番に飛び立って、やがて誰もいなくなりました。見ていることに気づかれてしまったのか、食事に出かける時間だったのか。お昼休みが終わったのかもしれません。

近くの畑を通ってみると、たくさんの親子連れハクチョウが食事に来ていました。さっき飛び立ったハクチョウたちも、もしかしたら合流していたかもしれません。

首が長くて恐竜みたい。大型の動物が自然の中にいる野生の姿を見るのはいつだって感動します。こんなふうに恐竜世界をサファリパークみたいに自動車で見て回れたら、(安全であるなら)楽しいだろうなーと子どものころ想像したことを思い出しました。

近くを農薬を散布している小型ヘリが通りかかったせいで、群れが次々に飛び立ち、また誰もいなくなってしまいました。人間のせいで、生き物たちの日常も楽ではないのを痛感します。

でも、今年も力強く、元気そうに飛来してくれたオオハクチョウたちの群れを見ることができて、とても嬉しかったです。

2021/10/26火

カラマツとアカイタヤが黄葉する森

昼から時間ができたので、森歩きに行ってきました。場所は2週間前にヒグマに遭遇した森。

スプレーを構えながら、緊張しつつ歩きましたが、今回はヒグマの気配や痕跡はありませんでした。この前降った雪のおかげか、背の高い草が枯れて見通しもよくなり、カラマツやアカイタヤの黄葉を楽しめました。

入ってすぐのところで、たくさん実っていたチョウセンゴミシ。ここの森では去年はあまり見かけなかったので、今年は豊作なのかもしれません。

すっかり黄金に色づいたカラマツ林。もうハナイグチなどの食用キノコは出ていませんが、猫の毛のようにもこもこした黄葉を眺めているだけで楽しいです。カラ類やリスもたくさんいるようでしたが、目視は難しい。

頭上を見上げると黄金のフラクタルに囲まれます。ヒグマ警戒中なので、あまりゆったりリラックスできないのが残念ですが…。

黄葉したカラマツに混じって、なぜか完全に黄色のみの黄葉のイタヤカエデが何本か生えていました。そういえば冬にここでイタヤカエデの冬芽を見ましたが、どうも色合いが違うなと首をかしげたのを思い出しました。もしや別種?

落ちている葉っぱを見たところ、イタヤカエデ3種の中ではアカイタヤに見えます。調べてみたら、アカイタヤという種類は春の新芽が赤色なのでこの名で呼ばれますが、秋は黄葉するそうです。

イタヤカエデは種類が多いことは知っていました。でも、どれも似たりよったりだと思っていたので、今まで、詳しい違いを知ろうとしていませんでした。

しかし、新芽や黄葉の色、さらには葉の形までかなり違うのなら、別物の木として、真剣に覚えたほうがいいのかもしれません。北海道のおもな変種はアカイタヤとクロビイタヤで、葉っぱの形だけで見分けがつきそうです。

葉の様子の拡大。無印イタヤに比べて、アカイタヤは切れ込みが浅く、赤ちゃんの手みたいな雰囲気。逆にクロビイタヤはもっと切れ込みが激しく、カナダの国旗のサトウカエデを思わせます。

樹皮。一般にイタヤカエデの幹はシナノキに似て、あまり彫りが深くありません。アカイタヤ、クロビイタヤ、オニイタヤなど、イタヤカエデの変種間で樹皮に違いがあるのかは不明。樹皮図鑑を図書館で借りてこなければ。

かなり下草が枯れて見通しがよくなったトドマツ林。ここをヒグマが下ってきたんだな、と感慨にふけりつつも、用心深く見回しながら通過しました。

今日のキノコ。ヒメキクラゲ、カレエダタケモドキ、まだ採れるノボリリュウタケ等

(1)エセオリミキ
トドマツの根元に生えていたモリノカレバタケっぽいキノコ。肉厚だしエセオリミキでしょうか。

ヒダは白で、柄は下方で太まり、オレンジ色です。

ヒダは上生、やや密、柄は中空でした。やはり特徴的にはエセオリミキか。

(2)ヒメキクラゲ
種類のわからない落枝に密生してたキノコ。黒いビラビラっとした塊がぐちゃっとついているので、見た目にはあまり美しいとは言えません。

もしかしたら、先日知ったばかりのクロハナビラタケ? と思ったのですが、調べてみたら、ヒメキクラゲでした。

手の大きさと比較。無印キクラゲと比べると非常に小さく、あまりお椀型に見えません。光を透過していないように見えますが、乾燥して縮んでいるからなのかもしれません。

拡大してみると、くしゃくしゃに縮れていて、表面に黄色いつぶつぶがついているように見えます。もしかして地衣類の裸子器のようなものか?と思いましたが、ただの木くずのようなものが付着しているだけかも。

(3)ウコンガサ
まだそこそこ出ているウコンガサ。相変わらずキヌメリガサは全然出る気配がなく、ウコンガサだらけなのは謎。目に入っただけで10本以上ありましたが、近場の採りやすいものだけ3本採って帰りました。見分けやすくて良いキノコ。

(4)カレエダタケモドキ
去年とまったく同じトドマツの根元に生えていたカレエダタケモドキと思われるキノコ。少し濁った白色で、枝分かれが少なく、もっさりした姿で、てっぺんがとさか状になっています。

手の指の大きさと比較するとこんなに小型です。名前がわかる以外には、どんな役割を果たしているのかなど一切不明。

(5)クリタケ
トドマツ林の一角に群生していたキノコ。以前別の森で見かけた経験から、おそらくクリタケ老菌かなと思いました。焦げ目のついた、ふかふかしたパンのような外見の傘。

裏返してみたら、案の定、紫色のヒダだったので、クリタケで合っていそうです。来年はクリタケも食べてみようか。ニガクリタケが怖いけれど、生で一つずつかじって確かめれば大丈夫なはず…。

(6)エノキタケ
この前エノキタケを採取した朽ち木に行ってみたら、ニガクリタケに混生して、まだ少し生えていました。でも下の写真のうち、エノキタケはたぶん右下のほうの傘がテカっているものだけ。あとは全部猛毒。

試しに一本採ってみましたが、傷んでいるうえに、黒い柄があまりはっきりしなかったので、やめておきました。前回たくさん採ったので、それがほぼ全てだったようです。エノキタケは冬も採れるらしいので、別の場所で見つかるかも。

(追記 : 後日10/29に再度見に行ってわかったことですが、このニガクリタケと思っていたものはエノキタケ幼菌でした。びっくりです)

(7)アシボソノボリリュウ?
謎のキノコ。と思ったのですが、ただのアシボソノボリリュウ? それとも、傘が反り返っていないナガエノチャワンタケだったりする?

裏面に毛が生えていたらナガエノチャワンタケなのですが、この写真ではわかりかねます。拡大写真を撮っていなかったのが悔やまれます。

柄は中空。アシボソノボリリュウは中空~髄状とされています。ナガエノチャワンタケも中空。ここのサイトに載せられているアシボソノボリリュウの柄の断面と酷似しています。

じつは前回見つけたヒグマのフンから30cmほどの近くの地面に生えていました。ヒグマのフンはもうかなり見分けにくくなっていたので、このキノコと関係しているわけではないと思いますが…。

初確認のナガエノチャワンタケだったらいいな、と思いつつ、観察が適当だったため、確実に同定できる手がかりがありません。アシボソノボリリュウはよく見かけるので、現時点ではそちらの可能性のほうが高く思えます。

(追記 : 後日29日にルーペで撮ってきた写真。こちらに一括でまとめておきます。

傘の裏。

傘の表。

柄。

ネットの写真で見るような、はっきりとした微毛が傘の裏側にないので、ただのアシボソノボリリュウの可能性が高そうです)

今日採取したキノコ。まだまだたくさん生えていたノボリリュウタケ。採りやすそうな場所のものだけ採ってもこの量。写真で確認すると31本くらい。ほかにウコンガサが3本。

でも、これらのノボリリュウタケは最近生えてきたものではなく、傷みかけているものが多かったので、そろそろ最終でしょう。いよいよ今年のキノコシーズンも終わりが近いです。

2021/10/27水

チョウセンゴミシとキクラゲを採りに行った

この前見つけたキクラゲや、今年豊作に実っているチョウセンゴミシを採取しにいきました。

森の奥のほうで、落枝についていたカワラタケっぽい小さなキノコ。3cmくらい。

図鑑をパラパラ見た程度で色や大きさが似ているのは、ミヤマウラギンタケ、チャミダレアミタケ、ホウロクタケ、ミイロアミタケなど。チャミダケアミタケが一番近そう?

貝殻のような模様で、放射状に条線がたくさん走っています。一応、図鑑によると、チャミダレアミタケは「放射状の隆起と著しい環溝がある」とのことですが、他の似たキノコの可能性も。こういったカワラタケ型キノコは苦手。

かなり古くなっているようで、裏側は黒ずんだ管孔でした。ゆっくり観察できない場所で見つけたため、観察が適当だったのが残念。ルーペで接写写真を撮りたかったところ。

去年と同じチョウセンゴミシ地帯。この一帯にたくさんの株が点在していて、今年も相当量が実っていそうでした。あっちにもこっちにも赤い実が見えますが、イチゴやハリギリなどのトゲのある若木が多いヤブ地帯のため、移動は困難です。

とはいえ、そんなに大量に採っても仕方ないので、ほとんどは小鳥たちのために残して、酸っぱいお茶を時々楽しむためのぶんを少しだけ採ってきました。

その後、前回見つけたキクラゲを採取。採取前に写真を撮ったつもりが、手ブレで写っていませんでした…。

下の写真は後で水に漬けた後で撮ったもの。近くにムキタケも数枚見つけたので一緒に採ってきました。

写真ではすっかり元の形に戻っていますが、現地では乾燥したのか前回より縮んでしまっていて、量が非常に少なく見えました。

縮こまっていると、昨日見たヒメキクラゲや、有毒のクロハナビラタケにも似て見えるため、できれば水分を含んで開いている時に見分けるのがよさそうです。

念のため、縮んでいる状態でも、傘の背面に毛が生えているかルーペで確認したところ、それらしい白い点々が見えました。これもうまく写真が採れていなかったため、後で濡れている状態で撮った写真が下のもの。

濡れているせいか、あまり「毛」に見えませんが、ゼラチン質の茶色い傘に、白い点々がびっしりついているのがわかります。ネットで見つけたアラゲキクラゲの毛の写真よりも薄いので、無印キクラゲだと思います。

キクラゲは漢字で木耳と書きますが、実際に耳の形にそっくりです。食感はクラゲ、外見は耳。水戻しした時の形が耳に似ていれば、有毒のクロハナビラタケと区別する大きな手がかりになりそう。

茹でたキクラゲを、ムキタケとハルサメと一緒に和えてみました。中華風サラダというものなのかな?

食感は、びっくりするほどコリコリして、確かに中華の高級食材!という印象でした。ムキタケの弾力性のある歯ごたえも逸品なのですが、それとはまた全然違う食感。キノコの食感のバリエーションには本当に驚かされてばかりです。

とても美味しかったので、またどこかでキクラゲを見つけることができたらぜひ採取したい。また新たに一つ天然のキノコを見分けて食べることができ、貴重な経験値を積めました。

ハリギリの実を食べていたハシブトガラ。二重の虹に4年目を祝福される

森の入口付近まで戻ってきたとき、すぐ近くの頭上の枝に小鳥たちがいるのに気づいて立ち止まりました。森の奥で野鳥観察は怖いけれど、ここなら車もすぐそばだし、ヒグマを気にせず鳥を眺められそう。

見上げてみると、入り口の目立つ2本の大木が、ハリギリとミズナラであることに初めて気づきました。どちらも特徴的な葉なのに、どうして今まで何も見ていなかったのだろう。

そして、今年はハリギリの実が豊作だったからか、まだたくさん残っている実を小鳥たちが食べているのに気づきました。写真に一瞬だけ撮れましたが、どうやら、ハシブトガラもしくはコガラだったようです。

実をくわえているところがはっきり写っています。

そのまま実を一粒もぎとって、どこかへ飛んでいきました。小鳥の体の大きさからすれば、一粒でもそこそこの食事になりそうですね。ハリギリやウドの実は果たしてどんな味なのでしょう。考えたこともありませんでした。

それから少し買い物に行くと、突然の通り雨。今日は雨が降る予報はなかったのだけど、秋のこの季節にはよくあること。

ちょうど家に帰ってきた時に雨が止んだと思ったら、町外れに見事な二重の虹がかかっていました。

じつは10/25で、ここに引っ越してきてから、まる三年でした。そして引っ越して来る途中の列車の窓から、二重の虹を見たのを覚えています。生まれて初めて見た二重の虹でしたが、ほどなくしてそんなに珍しいものではないことがわかりました。

この季節はにわか雨が多く、雨がやむたびに虹が出ます。きっと冬至に近い太陽の角度も、昼間に虹がかかるのに好都合なのでしょう。虹の大盤振る舞いは11月半ばまで続き、七十二候の「虹蔵不見 (にじかくれてみえず)」の通りだなと思ったものです。

引っ越して来るときに歓迎してくれた二重の虹が、4年目の始まりも祝福してくれています。この3年、本当に楽しいことばかり、初めての経験ばかりでした。これからの暮らしも、どんなことが起こるのか楽しみです。

2021/10/28木

車検と冬タイヤ交換。カメムシ大発生の年

一日中雨。今日、自動車の車検と冬タイヤ交換の予定を入れていたのは大正解でした。初雪以降、今のところは気温は暖かく、雪になる気配がありませんが、来週あたりからまた寒くなりそうです。

そういえば、今年は二週間くらい前からカメムシが大量発生しています。困ったことに、家の窓ガラスの刷子が劣化しているためか、網戸と二重窓を突破して、家の中まで入ってきてしまいます。動きが遅いので退治しやすいのが幸いです。

ガソリンスタンドの人が、「カメムシの多い年は雪が多い」と言っていたので、今年はたくさん雪が積もる?と期待しました。でも、ネットで調べたら、あまり因果関係がなく、根拠に乏しい言い伝えにすぎないようでがっかり。

そもそも雪が積もるかどうかは、積雪量より気温に比例します。大量に降っても、気温がプラスになれば、またたく間に溶けてしまいます。昨今、温暖化が進んでいるので、あまり期待できないかもしれませんが、できることなら寒く雪の多い年になってほしいです。……暖房費は心配ですが。

2021/10/29金

森の中のメギやマタタビ

2週間半前にヒグマと会った森に散歩に出かけました。もう見通しもかなりよくなったので奥まで行っても大丈夫だろうか…。

森に入ってすぐのカラマツ・トドマツの林の脇に生えていた見慣れない低木。でも、どこかで見たことがあるような…、と思って調べてみたら、小さなトゲがあるのを見つけました。これはもしかしてメギでは?

メギは北海道には自然には自生していない木。公園には植樹されていますが、鳥によって運ばれてきたのでしょうか。公園のが越冬できるということはこれも根付いてしまうのだろうか。外来種にあたるのであまり望ましくないですが今更か。

今日も黄金色のカラマツ林。とても静かで、ただ風が通り抜ける音と、小鳥たちのさえずりがどこからか聞こえるのみ。ヒグマの危険がなければじっと佇んで耳を傾けたいところですが、まだ季節が早すぎます。

そこからさらに奥に続く登り道を通って、キンセイラン、ウメガサソウなどの地帯へ行くつもりでしたが、登り始めてすぐのところに、大きなヒグマのフンを発見! すぐ横にサルナシやブドウの木があるから、そこに食べに来たのかもしれません。危険は冒さず回り道して帰ることにしました。

すっかり葉を落としたマタタビの木。オレンジ色の実だけが釣り竿のようにしなる枝にぶら下がっていました。

今日のキノコ。ニガクリタケだと思っていたのがエノキタケだった

(1)アシナガタケ
この時期になると、他のキノコに代わってしばしば見かけるクヌギタケ属キノコ。アシナガタケもしくはニオイアシナガタケですが、今回は柄にはっきり条線があるので、無印アシナガタケのようです。

柄に縦にはっきりと刻まれた条線がアシナガタケの特徴。ニオイアシナガタケには条線がありません。

傘は珍しく黒光りしていました。一般的にアシナガタケは、もっと薄い茶色や灰褐色っぽいキノコだと記憶していますが…。もしかして別の種類?と考えましたが、ネット検索してみたら、黒い傘のアシナガタケもあるようでした。

裏側のヒダはとても整然と美しく並んでいて、青みがかった灰色に見えました。あまりに美しかったので、傘を割く気になれず、そのままそっと植え戻しておきましたが、アシナガタケなら直生だそうです。

(2)キクラゲ
前にヒグマと出会ったトドマツ林を歩いていて、トドマツの切り株に何やら黒っぽいキノコが生えているなと思い、よく見てみると、なんとキクラゲでした。

前に見たのは広葉樹林で、ニワトコなどに出やすいと書いてあったので意外。しかし調べてみると、やはりトドマツに出るのを観察した人もいるようですし、トドマツ材でキクラゲを栽培しているところもあるそうです。

傘をルーペで観察してみると、前に見たことのある微細な白い毛が確認できたので、キクラゲで間違いありません。似た毒キノコがクロハナビラタケくらいしかないため、微毛さえ確認すれば見分けることができ、しかも美味しい優良キノコ。

傘の色が透けるのも確認したので、クロハナビラタケを除外できます。

量は少なかったですが、意外なところでキクラゲを発見でき、同定できたので自信になりました。これで今後は採取ラインナップに加えることができそうです。

(3)地衣類ツメゴケと仲間たち
とても鮮やかな子器をつけたツメゴケと、他の地衣類たちが織りなす、ミクロのサンゴ礁を見つけました。

手の大きさと比較すると、意外と小さめですが、地衣類としては大型地衣に属しています。

ツメゴケの名の由来でもるカラーネイルのようなオレンジ色の裸子器がよく目立ちます。ツメゴケと言っても種類は20くらいあるそうで、子器がない状態だと、他の地衣類との見分けも難しいようです。

ツメゴケのすぐとなりには、さまざまな地衣類やコケが入り乱れたサンゴ礁が。地衣類図鑑を手に入れないことには、全然わからないままです。今年の冬は地衣類観察を目標にしようか…。

(4)チヂレタケ
落枝についていた、かなり小さな側生キノコ。前に別の森でムキタケと一緒に見つけたワサビタケに似ていますが、サイズはより小さく、色も違います。

傘は褐色で、ふちはシャコガイの殻のように波打っています。

大きさは手と比較するとこのとおり。それぞれ指の太さの半分くらいしかなく、0.5cmより小さいと思われます。

落枝を回転させるだけで裏側を見ることができますが、これが非常にユニークで、他の類似キノコと区別する手がかりになりました。

裏側は管孔ではなくヒダで、色は白。形がとても奇妙で、まっすぐなヒダではなく、縮れて波線状になっています。

このヒダの形状で調べてみたら、すぐ正体が判明しました。その名もチヂレタケ。傘の形状や大きさだけ見ると、ワサビタケやスエヒロタケとも似ていますが、ヒダがこのように縮れるのはチヂレタケの特徴です。

図鑑によると、傘の大きさは0.5~3cmとあるので、もう少し大きいサイズが標準なのかもしれません。このような形のヒダは脈状と表現されていて、ワサビタケもルーペで見ると、やや脈状に連絡しているのが観察できるそうです。

(5)エノキタケ
前にエノキタケを採った、トドマツ林内の朽ち木。10/2310/26に書いたように、ほとんどニガクリタケばかりで、その中に少数のエノキタケが混生しているとばかり思っていたのですが…、

今日改めて見に行ってみると、ニガクリタケと思っていた小さなキノコが大きく成長していて、エノキタケだったことが判明しました。ニガクリタケも大きくなるタイプがありますが、傘にぬめりがあり、下から柄を見ると黒く、上生なのでエノキタケです。

今までニガクリタケだと思っていたキノコが全部エノキタケの幼菌だったので、突如としてエノキタケが大豊作に。全部採っても到底食べきれないし、処理しきれないので、傷んでいないのを調べて採りました。

奥の朽ち木にはさらに大量にエノキタケが生えていました。採取してみると、特徴は明らかにエノキタケでした。エノキタケって幼菌時はあんなにニガクリタケに似ているのか、ということがびっくりでした。

ほとんど地面と接するような場所にまでエノキタケが群生。一見するとチャナメツムタケにも見えますが、特徴を観察するとエノキタケだとわかりました。

あまりにエノキタケが多すぎて、喜んで採りまくったら、それこそ毒キノコが混入しそうな気がしたので、あくまでも処理できる量だけ採取。帰宅後、しっかりトレイに並べて、一つでも変なのが混じっていないか慎重に確認。

柄が束生してつながっている株は、まとめて特徴を確認できて楽です。10/23にまとめた5つの特徴を確認。傘がぬめる、ひだがクリーム色で上生、古くなると褐色の染みがある、柄が黒くビロード状、エノキ特有の匂い。ぜんぶ確認できました。

柄のビロード状の毛については、ルーペで確認できます。特に柄が黒いものは、はっきり毛が密生しているのが見えます。前回は濡れている時に撮りましたが、今回は濡れる前に撮ってみました。どちらにしてもほぼ同じ見た目でした。

柄の黒みが薄いものは、ルーペで見てもビロード状の毛が少ないです。ということはつまり、柄が黒いのはビロード状の毛に覆われているからだったんですね。この薄茶色の柄が地色なのでしょう。

たとえ柄が禿げていて、ビロード状の毛が確認できなくても、ルーペで見れば薄く残っていることはわかります。柄の下方に残っていることもあります。

それに、他の毛が残っているエノキと並べて観察すれば、柄やヒダの質感が同じだとわかるので、同じキノコかどうか判別するのは容易です。

ヒダが上生で、茶褐色の染みがある点も、それぞれ確認できました。それでも念には念を入れて、全部のキノコの傘を噛んでみましたが、どれも無味で、ニガクリタケ特有の苦味はありませんでした。

柄のぬめりからしても、他の特徴からしても、別の類似毒キノコであるヒメアジロガサモドキが混入している様子はまったくなかったので、これにて同定完了。大量のエノキタケをゲットできて嬉しい。ただし虫は多かったので、虫出しに苦労しました。

ほかに採れたキノコ。いよいよ最終と思われるボロボロのノボリリュウタケと、さっき書いた少しだけ出ていたキクラゲ。

ノボリリュウタケは、過去最高サイズの、高さ20cm幅5cm以上のお化けノボリリュウを見つけたのですが、持って帰ってくるうちに瓦解してしまい、現地で写真を撮らなかったことを激しく後悔しました。

帰宅後、役場に行ったり買い物したりと、いろいろ溜まっていた用事をすませて、日暮れのころに展望スポットへ。夕暮れの冷涼な空気を味わい、カラマツ林の黄葉を眺めてリラックスできました。

家に帰って、日が暮れなずむ中、2台目のコンポストを庭に設置しました。(写真は翌日撮影)。1台目は普通の生ゴミリサイクル用ですが、2台目は腐葉土作成に使います。

さっそく、近所に道路などから拾ってきた広葉樹の落ち葉と、友人にもらった米ぬかを投入してみました。いい土ができたらいいな。今から楽しみです。前からやらなくちゃと思っていた仕事を一気に片付けられたのも嬉しい。

夜は久々に星がはっきり見える晴天でした。家の前からでもくっきりと天の川が見えます。特に東の空低くに見え始めたオリオン座の明るいことと言ったら!

庭に折りたたみベッドを置いて寝転がってみたら、本物のプラネタリウム。慢性疲労症候群のころ、いつも使っていたベッドがこんなところで役立つとは。人間万事塞翁が馬というか、将来どうなるかわからないものですね。

2021/10/30土

6回目に目撃したヒグマはもふもふで巨大だった。シマエナガやオジロワシも

昨日に引き続き快晴。明日の16:00に松山湿原ゲートが閉まるらしいので、今年最後にまた登ってみることにしました。

今日は妙に動物を多く見かける日で、道中の牧草地に2回エゾシカを見かけました。2回目は遠すぎて視界が悪く写真に撮れませんでしたが、1回目はうまく撮れました。若いオスのようでした。

かなり遠かったのですが、それでもこちらに気づくのはさすがエゾシカ。視力も相当良いのでしょう。警戒心が強いので、これだけ距離が離れていても、何度か振り返りながら、飛び跳ねて逃げてしまいました。

白いおしりがチャーミング。

こういう、やたらと動物に出会う日にこそ、あれに出会うことになるものです。天竜沼に通じる林道を走っていると、曲がり角の先に黒い影が…!

ヒグマだー!! 去年の7/3とほとんど同じ場所なので、同じヒグマかもしれません。このあたりをテリトリーにしている大きなオスのクマがいると聞いたことがあります。去年は一瞬で林道脇に消えましたが、今回はなぜか道沿いに逃げながら、何度も振り返ってくれたので、ばっちり写真に撮れました。

実際には非常に遠くにいて、ドライブレコーダーの記録(下の写真)だと、米粒のような大きさでしかありませんでした。望遠カメラのなんと偉大なことか。

去年ヒグマに何度か遭遇した際、ドラレコにデータが残っていなかったことを嘆いてましたが、どうせろくな映像が撮れていなかったんですね。なんだか気持ちがすっきりしました。

こんなに遠くても、望遠レンズのカメラで撮れば、かなりはっきりと写ります。しかも、背景との対比で大きさが伝わってきます。大きい上に、まるまると太っていてもこもこしています。

大人のヒグマでも妙に可愛く見えるのは、この等身ゆえなのでしょうか。顔が意外と大きくて、大人なのに子どものよう。丸くてコロコロっとしていてモフモフで、生身で出くわさなければ、これ以上ないほど愛嬌ある姿。

丸くて大きなおしり。

振り返った顔はパンダを思わせる目のあたりの影。パンダの色違いだったら、可愛いのも当然か。

でも、背中の盛り上がる僧帽筋は恐ろしく力強い。どんなプロレスラーや相撲取りもしのぐ強靭な怪力だということが見ただけではっきりとわかります。

何度も振り返りながらゆっくりと小走りで逃げていくので、刺激しないよう、非常にゆっくり後を追っていきました。自動車に乗っているからこその安心感。

すると、しばらく逃げたところで、右手のやぶの中に飛び込みました。そこを通り過ぎるときに止まって窓から見回してみましたが、もう姿は見当たりませんでした。

ヒグマとの遭遇6度目にして、ここまでじっくり観察できるなんて。ヒグマが姿を見せていてくれた時間は、なんと2分くらいありました。

わたしのカメラは望遠性能は最強ですが、電源が入るのが遅く、ピントも全然合わないため、とっさの取り回しに非常に弱いです。でも今回のヒグマは、たくさんシャッターチャンスをくれた親切なヒグマでした。

でも、あまり人間の前に姿を見せすぎると、危険と思われて殺されてしまうかもしれないから、もっと慎重に行動してほしい気もして複雑です。

それにしても、去年ヒグマを3回見て、特別に多い年なのかと思っていたら、今年も3回見てしまうとは…。3回とも成獣で、生身での遭遇までありましたし、来年もよりいっそう慎重でなければと肝に銘じたいです。

その後、湿原に登っている際に、行程の半分くらいのところで遭遇したシマエナガの群れ。何羽も集まってきて、すぐ近くを飛び回っていたのですが、素早すぎて全然写真が撮れない。

自分のカメラの取り回しのひどさにほとほと呆れ返って、でもヒグマもシマエナガも、5回遭遇して1回写真が撮れるくらいだから仕方ないか、と諦めたところで、もう一度群れが帰ってきて再チャンス到来。今度はなんとか姿を収めることができました。

今シーズン初のシマエナガ。ジュルジュルという印象的な鳴き声とともに、わたしの周りをめくるめく飛び交うさまは、旅人を幻惑する、いたずら好きの森の妖精のよう。

うまく写真が撮れなくてもいいので、せめて日記に記録として残すための写真がほしい、と常々思っているので、こんなにはっきり姿を記録できて嬉しいです。

一番いいのは記憶に残って脳裏に焼き付けること。でもわたしの記憶力はザルだから、それを補助してくれる写真と文章の記録がどうしても必要なのです。

帰り道、自動車で走っていると、今年の3/20にオオワシを見た地点の近くと思われる場所で、突如フロントガラスの前を大きなワシが旋回しました。まさかまたオオワシ!?とデジャヴュを感じたその時、純白の見事な扇形の尾羽が目の前を横切って、オジロワシだとわかりました。

幸いにも、すぐ右側の森の木の枝に止まってくれたので、車を停めて、カメラを向けました。やはり肉眼では小さすぎて見えませんでしたが、望遠レンズだと、姿をはっきりと見ることができました。

白い尾羽も、向こうを向いたときに撮れました。

鋭くかっこいい黄色い足と鉤爪。

ピントがあまり合っていないのは、日が暮れる1分前だったからです。なんとかピントを合わせようと苦心しましたが、モード切り替えを試行している最中にどこかへ飛び去ってしまいました。その直後、車のナビがダークモードに変わり、日が暮れたことを知りました。

去年7/3にヒグマを見たのも、やたらと野生動物をたくさん見かけた日でした。今日も、キタキツネ2匹、エゾシカ2頭、シマエナガ、オジロワシ、そしてヒグマと、多彩な動物たちが次から次に姿を見せてくれて、とても楽しい一日でした。

今年最後の湿原へ。霜、雨氷、雪

ヒグマ目撃はしましたが、登山口から数キロは離れているので、湿原に登ることにしました。

ほぼ最終日とあって、他にも登っている人が数組いましたが、なぜか入山届が跡形もなくなっていたので、今日一日で何人くらい登っていたのかは知りません。どのみち入山届に記載しない人のほうが多いでしょうし。

ふもとのトイレは、ホラーさながらのカメムシだらけで、地面に無数の死骸が山積していました。誇張なしで1000匹を超えていたと思います。今年どれほどカメムシが多かったのかをまざまざと見せつけられました。

天竜沼は、すっかり黄葉が終わってしまい、寂れた風景でした。

少し歩いてみると、去年も秋に見かけたクロノボリリュウタケがたくさん生えていました。無印ノボリリュウタケに比べると、柄が短く、頭が大きく、ずんぐりむっくりしているので、ほとんどの人はゴミや枯れ葉だと思うでしょう。

食べれるキノコですが、今年はもう十分な量のノボリリュウタケを地元で食べたので、採取はしませんでした。毎年同じエリアにひっそりと大量発生していることを知れただけで満足です。

気温はかなり低く、10℃を切っていました。ここの登山路は直射日光があたるので、秋でも非常に暑いのですが、今日は今までになく冷涼でした。途中、ネックウォーマーを外した意外は、ほとんど汗をかきませんでした。

登山路の日陰になっている場所には霜が降りていて、真っ白になっていました。落ち葉が堆積している場所や、岩や板の上は滑りやすく、注意して歩く必要がありました。

地面に降りた霜を接写してみると、落ち葉の縁や葉脈に沿って白く縁取られていて、さながらアート作品のようでした。

地面にはたくさん霜柱が立っていて、パリパリに割れていました。

ルーペで見てみると、見事な柱状になっています。

雨氷が残っているのも見つけました。枝が透明な氷でコーティングされていて、樹霜とはまた違った趣があります。きっと夜中には氷点下をかなり下回る気温まで下がっているのでしょう。

つららがたくさんぶら下がっていて、もう真冬の景色のようです。でも道北では樹霜のほうが一般的で、雨氷は季節の変わり目ごろに時たま見られる程度のまれな現象です。こんなに、しっかり撮れたのは初かもしれません。

いつもはすぐに植物観察を初めて全然進まないのに、今日は寒くてほとんど立ち止まらなかったので、ものすごい早さで中間地点の展望台に着きました。こんなにここの登山路って短かったっけと拍子抜け。

今までで最も色あせている展望台からの景色。この季節にここに来たことはないので、初めて見る寂れた風景です。よく晴れていたので、今日も函岳レーダーが見えましたが、函岳山頂には雪がまだらに残っているのがわかりました。

登山路にはもうほとんど緑の植物は残っていません。しかし、その中でヤマソテツだけが鮮やかな緑色を保っていて、ひときわ目を引きました。シダ類も黄葉したり枯れたりするものがありますが、ヤマソテツは常緑シダだそうです。

途中で下山者とすれ違いましたが、またもや単独登山で熊鈴もなし。ヒグマが驚いてパニックになってしまったら、自分も死ぬしヒグマも殺されてしまうかもしれないのだから、最低限の装備くらい整えてほしいです。

やがて、今までになく早いスピードで湿原に到着。ここはよく晴れた青空の日であれば、いつ来ても絶景ですね。

ほとんど全体に直射日光が当たるので、日陰になっている場所にしか雪は残っていません。

澄み切った青空の下の、寂れて色あせた湿原。植物たちの半年間の自由は終わりを告げ、いよいよ厳しい雪の季節がやってきます。いつか真冬の姿も見てみたいと思うけれど、厳しい環境すぎて命がけかもしれません。

真冬に登った人がネット上に写真を載せてくれているので、ただそれを見るくらいしかできそうにありません。

沼に映る青空も鏡面のよう。

タチマンネンスギに胞子嚢穂がついていました。姿はマツの子どものようですが、ヒカゲノカズラと同じ胞子嚢穂がついているとシダ植物だとわかります。いかにも縁起物を思わせる立派な姿だったので、写真を撮りまりました。

ルーペで撮ってみた写真。胞子嚢穂は逆毛立ったトゲトゲした鱗片に覆われています。ヒカゲノカズラと同じなら、鱗片は胞子の格納庫のハッチの役目を果たしていて、これは胞子散布後の姿なのかもしれません。

ミズゴケの隙間から生えているマンネンスギ。三色そろって湿地の地面を彩っています。

今日の冬芽。エゾイソツツジ、オガラバナ?、ホザキナナカマド等

日暮れまでに帰らないと、路面凍結の危険があったので、あまり時間がありませんでしたが、目についた冬芽をいくつか観察してきました。亜高山帯の樹木の冬芽は真冬になかなか観察に行けないので、貴重な経験でした。

(1)オオカメノキ
まずはどこにでもあるオオカメノキ。珍しくはありませんが、とても面白い形の裸芽なので、見かけるたびに被写体にしたくなります。

(2)エゾイソツツジ
エゾイソツツジは、あまり見る機会がない亜高山帯の樹木のひとつですが、もう晩夏ごろには冬芽になっているので、秋に高山に登れば観察できます。

ピンクに色づいた芽鱗と、しなびて垂れ下がった細い葉。まるで羽根突きの羽根のような形ということでツクバネソウの実を思い出しました。

(3)オガラバナ?
ところどころに群生していた背が低めの木の冬芽。対生でミヤマガマズミなどのガマズミ属やアジサイ属に似ています。しかしミヤマガマズミほど赤みが強くなく、全体が白い毛に覆われているのも異なる点。

そもそもこの場所ではミヤマガマズミは見たことがなく、エゾアジサイかオオカメノキしか生えていなかったと記憶しています。でもどちらの冬芽とも違う。こんなに群生しているならもっと記憶に残っている木のはずですが…。

側芽の様子。やはり茎に白い毛が目立ちます。

あまり確信が持てませんが、おそらくオガラバナ(ホザキカエデ)でしょうか? カエデの仲間だと、ミネカエデとオガラバナをよく見かけますが、全体に毛が多いという特徴をもつのはオガラバナのほうです。

オガラバナは、変種に毛が薄いウスゲオガラバナという種類があるほど、基本的に毛深いカエデとされていて、図鑑にも芽鱗に毛が多いことが明記されていました。

ネット上にはあまり写真がないですが、この写真を見る限り、毛深い特徴が一致しています。芽鱗や側芽の形が異なるようにも見えますが、成長段階などの違いの範疇だと思います。

(4)ホザキナナカマド
オガラバナ(ホザキカエデ)があったということは、セットでよく見かけるホザキナナカマドもあるということ。

ヤナギやシナノキを思わせるような丸っこい芽を見つけましたが、枝を見ると実の痕跡が残っていたため、ホザキナナカマドの冬芽だとわかりました。

この非常に豪華で特徴的な実がついていればホザキナナカマド。

ナナカマドと言いつつ、無印ナナカマドの唐辛子のような冬芽とは全然違う丸みを帯びた冬芽。それもそのはず同じバラ科でもシモツケやコデマリなどに近い樹木だそうです。かといってシモツケやコデマリの冬芽に似ているかというとそうでもなく見えますが…。

葉痕は維管束痕3つ。葉痕の形は明らかにシナノキとは違いますし、ナナカマドとも違っていて、オニグルミやノリウツギを思わせる大きめの顔のような形。

もう芽が開きかけてしまっているものもありました。あまり身近に観察できる木ではないので、特徴が今ひとつ把握できていません。

樹木の観察が好きなので、今まで見たことのない樹種を発見できたり、あまり見る機会のない樹種の冬芽を観察できたりすると、時間を忘れて観察してしまいます。森が安全なところだったら、一日中、未知なる樹木を探してさまよいたいくらいです。

2021/10/31日

今年もみんなで集まって餅つき

今年ももち米が手に入ったので、みんなで集まって、餅つきをしました。餅つきといっても、もち米を炊いたら機械がこねてくれるので、それをちぎって大福餅にしていくだけです。

のし餅も作りました。これで一冬楽しくお餅を楽しめそう。コロナ対策のため屋外でマスクをつけてでしたが、かなり寒かったので、みんなカイロを身に着けての作業になりました。

大福餅の中身はこしあん、つぶあん、黒豆、そしてチーズやトマトなどの変わり種も。ヨモギは持参し忘れたので残念ながらなし。

その後、大豆の脱穀作業もしました。豆たたきというか、非常に原始的な方法で、ブルーシートを広げて、角材に豆をバシバシと打ち付けてさやから豆を取り出し、後で豆を集めてふるいにかけてから豆選りで不純物を取り除きました。

今はもっと便利な機械がいろいろあるそうですが、個人レベルの量だと手作業で十分でした。それでも車のトランクいっぱい分くらいの量はあったので、腕がかなり疲れました。右手が疲れたら左手で、左手が疲れたら右手で、と交互に叩きましたが、明日の筋肉痛が心配です。

10月のまとめ

10月に入って、もう今年のキノコシーズンも終わりかと思っていたら、チャナメツムタケ、ムキタケ、ヤマドリタケモドキ、ハタケシメジ、エノキタケ、キクラゲと、なんと6種類も新しいキノコを味わうことができました。

冬の間に記事に改めてまとめるつもりですが、そろそろ20種に迫るくらいかと思います。今年は他にも、アイシメジ、コガネヤマドリ、オニナラタケ、ハラタケ、カワムラフウセンタケ、クリタケなど、来年食べようと思えば食べられるキノコも見つけることができました。

キノコ同定は慎重に慎重を期さないと危険なので、数が増えればよいというものではありませんが、かなり経験値を積めて嬉しいです。後日改めてまとめるときに、来年以降も使えるチェックリストを作っておこうと思います。

ホオノキ、キハダ、チョウセンゴミシといった秋の実りを今年も採取できたのも嬉しかったです。ヒシの実だけは時機を逸してしまいましたが、9割方、旬のイベントを楽しみ尽くせたと思います。

秋も深まって、野生動物との遭遇も増えてきました。キタキツネやエゾシカはもちろん、オオハクチョウ、アカゲラ、ハシブトガラ、ゴジュウカラ、シジュウカラ、シマエナガ、オジロワシなど、懐かしい顔ぶれが戻ってきました。

しかし、それだけでなく、まさかヒグマと2度も遭遇することになろうとは…。今年は1度しか見ないなと思っていたら、ラストスパートで一気に去年の3回に追いついてしまいました…。

しかも、うち1度は森の中で生身で出くわしてしまうという、一番恐れていたシチュエーションが現実に。何事もなく逃れられたのでよかったですが、今後も同じようなことがあったときに対処できるか不安な結果になりました。

最後の1回は、車の中からで安心でしたが、今までになく長い時間姿を見ることができ、ベストショットを何枚も撮らせてくれました。

危険性を度外視して言えば、ヒグマは本当に可愛い動物です。去年、野生のヒグマを見てからというもの、あらゆる動物の中で一番のお気に入りになりました。安全であれば、ヒグマともっと仲良くなりたいくらい好きです。今は叶わぬ望みですけれど。

道北に引っ越してきて丸3年経ち、はじめと同じような二重の虹に祝福してもらえたのも喜びでした。この3年、自然界にまったく無知だったところから始めて、信じられないほど多種多様な経験を積ませてもらいました。

ジョン・ミューアは大自然をウェルダネス大学と表現しましたが、その言葉がそっくり当てはまるほど多くを学ばせてもらった3年間だったと思います。普通の大学に通っている人の大半より充実した学生生活だったのではないでしょうか。

これまでの人生で最も充実した日々だったか、と言われるとそうは思いません。常に全力で頑張ってきたので、学生時代も、闘病中に病気の研究をしていた時機も、ひたすら絵を描いていた時機も、すべて実り多き日々でした。

この3年間は、本を読んだり絵を描いたりはほとんどできなかったので、必ずしも以前より素晴らしい日々だったわけではありません。それでも、今までと質の違う学びを得た日々だったことは確かです。

本で読んだ知識はすぐ忘れてしまいますが、三次元の空間で五感を動員して経験した事柄は、おそらく生涯忘れないでしょう。

まだまだ知らないこと、未知なることは山のようにありますが、それでも入門編は修了したといってよいでしょう。山菜もキノコも存分に味わうことができ、身近な植物や樹種であれば見分けることができ、森の中も季節を問わず歩けるようになったのですから。

これからさらに、中級、上級への道は険しく厳しく果てしないですが、少しずつ経験を積んで、よりいっそう自然に親しくなっていけたらと思います。

世の中は相変わらず混乱していて、コロナも次なる流行の波が来そうで終息が見えませんが、あまり余計なことは考えず、今できることに集中して、一日一日を過ごしたいと思います。

 

10月前半へのリンク

2021年10月の道北暮らし自然観察日記(前半)
2021年10月前半の自然観察を中心とした記録

先月・翌月へのリンク

2021年9月の道北暮らし自然観察日記(前半)
2021年9月前半の自然観察を中心とした記録
2021年11月の道北暮らし自然観察日記
2021年11月の自然観察を中心とした記録

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投稿日2021.10.16