2021年12月の道北暮らし自然観察日記

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もくじ

2021/12/01水

ホオノキの実を解体する

気温が10℃まで上がり、一日中雨でした。かろうじて溶け残っていた雪も、道端の雪捨て場や山の北斜面を除いて、ほとんど洗い流されるように溶けてしまいました。諸行無常です。

家から出られないので、乾燥させていたホオノキの実の解体をすることにしました。収穫した時は赤い果皮でしたが、もう一ヶ月以上干してあったので、すっかり黒っぽく乾燥して縮み、内部の赤い種が隙間から顔を出して、おどろおどろしい見た目になっています。

ホオノキの実の殻はかなり硬く、素手では怪我をする可能性があるので、手袋をはめて解体します。鱗のように重なり合っている構造なので、順番に剥がしていけば、手の力だけで十分に解体できます。

お茶を淹れるのに使う部分は殻の部分です。真っ赤な種は使わないので、後で分別して野鳥の餌にします。

もしかしたら種ごと煎じても大丈夫なのかもしれませんが、そのような文献は見当たらないため、用心深くあるに越したことはありません。徹底的に調べた方のブログがありましたが、種を食用にするという話はなかったそうです。

ホオノキの殻で香り付けしたお茶は、アイヌが客をもてなすのに供しただけあって、わたしが試した野生植物のお茶の中では最高級だと感じました。今年も飲むのが楽しみです。

夕方、雨が止んで晴れたので、近所の公園を散歩に出かけました。公園の草地は、雪が一気に溶けたせいで、まるで湿原のごとく水がたまっていて歩きにくかったです。

道路もすっかりアスファルトが見えてしまっていて、道路脇に溶け残った雪か、草地を踏んで歩かなければ、地面が硬くて辛く感じました。

予報によれば、今晩は雪だそうです。こんなに暖かいのに本当に? でも遠くの空には分厚い雪雲らしき層が控えていました。

久しぶりに見応えのある夕焼けが空を彩っていて、暖色と寒色のコントラストが、牧草地の雪解け水の水たまりに写って、不思議なグラデーションを作り出していました。

夜にストーブの調子が悪くなり、室温が27℃まで上がってしまうという異常事態が発生。故障かと思って調べてもわからないので、途方に暮れていたら、機能が回復して、普通に動作するようになりました。

冬はストーブは生活必需品であるだけに、故障しても自分では修理できないのは怖いと感じました。家電製品としての電子制御のストーブよりも、昔ながらの薪ストーブのほうが、非常時には安心できますね。

我が家もカーボンフリーのために薪ストーブに換えたいとは常々思っているのですが、煙突のない町営住宅に住んでいるため、今はかなわぬ望みです。地球に優しい暮らしをしたいと思って、できることには取り組んできましたが、社会的、経済的にどうしても限界はあるので、思うようにできない点が歯がゆいです。

2021/12/02木

吹雪で小川沿いを歩けるようになった

昨日の予報どおり、夜中に雪が降ったようで、朝起きると一週間ぶりに真っ白になっていました。

降った雪の量はそんなに多くありませんが、風が非常に強く、ホワイトアウトしそうなほどです。昨日の高温で溶けた雪の水たまりが凍結して氷になっているため、路面も滑りやすく、安易な外出には危険が伴う日です。

夕方になって風の勢いが弱まり、吹雪もやんだので、買い物ついでに公園や川沿いを散歩してきました。今回積もった雪で川沿いまで堤防を下れるようになっていたので、久しぶりに近所の小川のへりを歩くことができました。

小川のへりに佇んでいると、シャバシャバと水が流れる音に混じって、ポコポコポコと水が湧き出るような音も聞こえました。どのような仕組みでそのような音が鳴るのかはわかりませんが、複雑な地形を水が通り抜けるときの音なのかもしれません。

堤防に生えていたガマの穂を手でつぶしてみました。細かい綿毛が種とともに飛んでいきます。雪に上に茶色い綿毛が落ちるとコーヒーの染みのように見えます。

川沿いのヤナギの木の上に乗っかっていた鳥の巣。カラスやカケスのものでしょうか? 堤防より低まったところに生えているヤナギの上は、風にさらされることもなく、小川のせせらぎが聞こえ、住むにはさぞ心地よい立地条件でしょう。

ヤナギの冬芽に雪が吹き付けて白くなっているように見えたので、望遠レンズで写真を撮ってみました。でも改めてよく写真を見てみると、白いのは雪ではなく、冬芽の中のつぼみの色かもしれません。強風で芽鱗が取れてしまったのかもしれませんね。

夜に、自転車で家の周りを走ってみると、路面はほぼ全体がアイスバーンかブラックアイスバーン状態で、不気味な輝きを放っていました。

自転車はスパイクタイヤなので走っている限り問題ありませんが、地面に足をつけようものなら、容赦なく滑ります。自転車で走りながら両足を地面すれすれに滑らせれば、即席スケートリンクになります。全然摩擦がなく、面白いほど滑ります。

うちの前の道路は、夜中にはめったに車が通らないので、こんなことをして遊ぶことができますが、車通りの多い道はたまったものではありません。12月と3月のアイスバーン期は非常に危険なので、遠出しないに限ります。

2021/12/03金

雪がマーブル模様の公園

昨日真っ白になったはずが、また暖かくて雪解け。今季は暖冬すぎて雪が積もりそうにありません。

最初にドカ雪が降ったことといい、2年前の暖冬少雪を思い出させます。温暖化が進行すれば、こんな年ばかりになるのかも…。ため息が出ます。

公園に歩きに行くと、まだらに溶けてマーブル模様になっていました。これはこれで色合いとしては抹茶ミルクのようで魅力的なのですが、もっと降ってほしいことに変わりはありません。

公園の残雪には、キツネの足跡が。ここにはウサギも住んでいるので、白い姿を見てみたいと思っていつも探すのですが、まだ昼間に見かけたことはありません。いったいどこに隠れているのだろう?

地面に落ちていたチョウセンゴヨウの実。鱗片を剥がしてみましたが、中身の種はもうすべてなくなっていました。近くのヨーロッパトウヒの森に、またエゾリスがいないかとも探してみましたが、気配はありませんでした。

風が強くて、あまり散歩日和でもなかったので、公園を半周しただけで帰ることにしたので、歩数は3000歩に届きませんでした。しっかり雪が降ってくれないと散歩も楽しめません。

ところで、ようやく重い腰を上げて、ずっと気にかかっていた秋のキノコ狩りのまとめ記事を書き始めました。

キノコ狩りのまとめと、来年用の絵は、本格的に雪が降る前の暇な時期に仕上げておかなければなりません。本当は11月後半に完成させるべきでしたが、やる気が出ませんでした。今年はまだまともに雪が降る気配がないので、季節が停滞している今がチャンス。

まずは、今秋採った食用キノコを、項目別に見出しを作って、そこに9月~11月の日記の該当する項目を貼り付けました。それを一項目ずつ整理するのが明日からの仕事。日記だけで10万字近かったので先が思いやられます。

でも、今春に作った山菜の記事しかり、こうして一箇所に見分け方が料理方法などのコツをまとめて整理しておくことで、来年以降情報を参照しやすくなり、積み重ねが生きるのです。レベルアップのためにも怠るわけにはいきません。

2021/12/04土

トドマツの実を分解してみた。なんともうフキノトウが生えていた

今日は森の中をぐるりと散歩。さすがに残雪がありますが、連日の暖かさで溶けるいっぽうです。雪が溶け残った森の中の上り階段は絵になりますが、こういう景色は春の雪解け期に見たいものです。

抹茶色のコケに点々と溶け残った雪も、かき氷に抹茶シロップをかけたみたいで美味しそう。でもやっぱり来春に見たかった。

秋に逆戻りしたような風景なので、もしかして、クマゲラがいるかな、と期待しましたが、まったく気配はありませんでした。クマゲラの食痕はそこらじゅうにあるのですが…。

手を入れてみたらこのとおり。真実の口さながら、手がそっくり入るほどの大きな立派な穴です。クマゲラはいるにはいるけれど、やはり時間帯が悪いのか…。朝のほうが見かける確率は高いのでしょうか。でもそのうちどこかで会うでしょう。

牧草地には意外とまだ雪が溶け残っていました。直射日光が当たりそうなものなのに、残雪の多い牧草地をところどころで見かけます。山のそばだと日陰になりやすいのでしょうか。

一番びっくりしたのはこれ。なんとフキノトウが生えていました! まさか冬に見かけるとは思わなかったので、二度見三度見しましたが、枯れたフキの葉とつながっているので、フキノトウです。間違いありません。

大きさも手頃な普通のフキノトウです。春に見かけたら、旬の味として普通の採取するだろう見た目です。まさか連日の暖かさのせいで春が来たと勘違いした…?と不安になりました。でも、調べてみたらフキノトウは秋に出ることもあるらしく、雪の下で春を待っているそうです。

フキノトウが生えていたのはトドマツ林の樹下でしたが、その周囲の地面を見回していると、トドマツの実もたくさん落ちているのを見つけられました。

トドマツの実はもろく、すぐに分解してしまいます。だから今年は見かけないまま終わるだろうか、と思っていましたが、思いがけず、理想的な形のものが大量に落ちていました。

もろいだけあって、手で簡単にパカっと割ることができます。なんだろう、こんな感触で割れるお菓子があったと思うのですが、いったい何だったか…。タフィーかな? とにかく触った感触が美味しそうです。食べられませんが。

割ってみると、中には白っぽい種だけでなく、羽のような形の種鱗があることがわかりました。ここで謎が解けました。11/30にカラマツの種鱗と一緒に落ちていた、シラカバの果鱗っぽいけれど形が少し違って謎だったものは、トドマツの種鱗だったのか!

鳥ややじろべえのような形をしたシラカバの果鱗に少し似ていますが、頭にあたる部分がないので腑に落ちなかった、あの形です。カラマツに種鱗があるなら当然トドマツにもあるわけですね。

種鱗は湿度によって開いたり閉まったりするいわば種子のゆりかご。種子が成長すれば捨てられることになりますが、リサイクル素材でできているので無駄になりません。すばらしい自然界のデザインのひとつです。

去年まで家の前の除雪を、近所の業者さんに頼んでいましたが、今年は節約や体力づくりのために自分で除雪することに決めました。近年は温暖化で降雪量が減り続けており、今年もおそらく暖冬少雪ではないかと睨んでいるので、自力でも大丈夫だと判断しました。

気難しい人なので、嫌なことを言われないか不安でしたが、良いタイミングを選んで、良好な関係を保ちつつ、穏便に断ることができました。ここしばらくずっと気が重かったので、何事もなく片がついてよかったです。

キノコのまとめ記事のほうは、何時間も頑張って、ようやく始めの数個の項目を整理することができました。

自分で言うのもおかしいですが、本当に頑張ってよく観察して調査したな、と思います。これを来年への糧にしないのはもったいないので、やはりただ日記のあちこちに散乱させておくのではなく、ひとつの記事にまとめて参照しやすくしておくべきですね。

2021/12/05日

公園を散歩してオジロワシを目撃

昨晩、少しだけ雪が降って、今日は気温も低かったので、また束の間の雪景色が現れ、冬らしくなりました! 来週ずっとプラス気温なのですぐ溶ける定めにはありますが、真っ白に積もった景色を見ると、気持ちが高揚します。

昨日は寝るのが遅めでしたが、朝早くから用事があったので家の前を除雪しました。今のところは量も少ないので、まったく除雪は辛くなく、かえって雪遊びのようで楽しいです。

雪が積もって嬉しかったので、意気揚々と遊びにいきたいところでしたが、用事がたくさんあったので、公園を歩くだけにしました。

それでも公園をしっかり一周したので、朝の除雪分と合わせて、4600歩も歩いてしまいました。昨日森を一周した3800歩よりずっと多いので、やっぱり雪でテンションが上がったようです。

一晩少し雪が降るだけでこのように真っ白です。積雪深は全然なのですが、雪化粧してくれるだけで印象がずいぶん冬らしくなるものです。

ここ最近にしては珍しく、気温もほぼ0℃付近と比較的寒いだけあって、公園の池も表面が凍っていました。おもしろい渦巻き模様を発見。ココアに溶けるミルクのような。

池のほとりに映えるガマの穂も、背景が白くなってくれると、貴重な暖色がアクセントになって映えます。

驚いたことに、頭上を飛んでいった影を見上げてみると、オジロワシでした!

よく見かけるのはトビですが、さすが冬。オジロワシもたまに出現します。その名のとおり、白い尾羽なので、目視でも簡単に見分けられました。

去年もここで見かけた覚えがあるので、同じ個体が冬の別荘にやってきたのかもしれません。

動画も撮ってみたのですが…、ただオジロワシが遠くに飛んでいくだけで、ここに載せるほどのものではありませんでした。でも望遠カメラのおかげで、遠くにいてもじっくり観察できたのは嬉しいことです。

夜は頑張って、キノコの記事をひとまず完成させました。午前4時ごろまでかかりました。最近は長らく記事など書いていなかったので、久しぶりの徹夜になりました。

北海道の森で見つけた、食べられるキノコの見分け方まとめ
これまで北海道の森で採取した、食べられるキノコの見分け方についてまとめました。

完成させたといっても、これまで実食したキノコ18種の項目のみです。記事は公開しましたが、今後、同定したものの食べるまではいかなかった他のキノコたちの項目も追加したいと思っています。

2021/12/06月

森でフキノトウを見つけ、シマエナガの群れに遭遇

昨日、キノコの記事を夜遅くまで書いていたせいで、体が痛い…。でも昨日の今日で、まだ雪が残ってそうだったので森に行きたい。なんとか気力を振り絞って、ようやっと14時ごろから森に出かけることができました。

日没が早いので遅すぎるかと危惧しましたが、意外と明るい時間が長く、森をぐるりと一周して15時過ぎに帰ってくる程度なら、まったく問題ありませんでした。

昨日降った雪はさほど多くなかったので、森の中もまだらのままでした。でも雪質が硬く締まって氷のようになってたので、動物たちの足跡がとてもはっきりと残っていたのは面白かったです。

道なりにずっと続いているキタキツネの足跡。

肉球まではっきり残っている!

爪の形まで確認できる! ここまではっきりした足跡はレアです。

森の一番奥まで登りましたが、残念ながら、今日もクマゲラの気配はありません。

そこから下る道の険しい斜面には、いつもヒヨドリがたむろしているエリアがあり、今日も少なくとも5羽かそれ以上の数が、かまびすしくさえずっていました。巣が近くにあるのかもしれません。

雪の層が薄いせいで、下り坂でずるりと滑って尻もちをついてしまいました。派手に転んだわけではないので、痛くもなんともありませんでしたが、思わず笑ってしまいました。斜面に軽く積もった状態が一番滑りやすいです。

この前フキノトウを見つけた場所を歩くと、その周辺にボコボコ出ていました。一本ならともかく、その一帯に5本以上はありました。特に探さないでもそんなに見つかるのですから、真面目に探したらもっとたくさんあったかもしれません。

果たしてこれらのフキノトウは、本当に来春花を咲かせようと雪の下で準備していたのでしょうか。このつぼみのまま数ヶ月も越冬できるのか。それとも、前にネットで見た秋に出るというタイプのフキノトウなのでしょうか。

一本だけ、触ってもないのに、地面からもげていたフキノトウがありました。もしかしたら食べれるかもしれないと持ち帰ってみましたが、中身は腐ってしまっていました。それでも春らしいフキの香りがしたので、なんとも珍妙な気分。

森の出口に近づいた下り坂。ふと周囲からシマエナガのジュルジュルという声が聞こえたので足を止めました。かなり大きな音で、今までになく近い…!と感じました。

音のするほうを見ると、なんと森のそばの牧草地の斜面に生えるカラマツの若木に、何羽ものシマエナガの群れが飛び交っているではありませんか! ヒヨドリのように枝に止まるでもなく、せわしなく飛び回っているさまは、確かに森の妖精を思わます。

こんなに近くで見られるなんてめったにないので、熊鈴を鳴らす手も止めて、急いでカメラを向けました。今の季節だったらそうそうクマもウロウロしていない…はず。

ところが、シマエナガの群れは全然逃げるそぶりもなく、延々とカラマツの枝を飛び交っています。望遠で見ると、カラマツの枝を走り回ったり、逆さにぶら下がったりして、しきりカラマツの枝をつついている様子が見えました。虫がいるとも思えませんし、冬芽を食べているのでしょうか?

先日も車の中から、シマエナガの群れを至近距離で見る機会に遭遇し、一生分のシマエナガを見た気になったと書きましたが、今日もそれに勝るとも劣らない距離。しかも今回は生身です。なんというすばらしい出会い!

今回はシマエナガの群れがたった一本のカラマツに集合していたので、カメラの狭いフレームの中に、2羽のシマエナガが同時に映る瞬間も何度もありました。丸々してふっくらとした白い体がなんともチャーミングで動くぬいぐるみのよう。

正面顔をこちらに向けてくれる場面も何度かあり、ネットで見るようなベストショットの瞬間をじかに見ることができました。野鳥観察に大活躍の望遠カメラですが、このシマエナガの顔を自分で見られるだけでも計り知れない価値があります。

写真に撮ってしまうと、もちろんネット上に無数に転がっているものと何も変わりません。でも、自分でそこにいて、自分で遭遇して、自分の目で見たという体験はかけがえのないものです。単なる画像データではなく、その場の空気感やストーリーを含めた経験として味わったことにこそ価値があります。

わたしの姿を見て逃げるどころか、かえってこっちに向かってくるほど! 別に隠れているでもなく、棒立ちで動画を撮っていたのですが、どういう風の吹き回しでしょうか。いったい何をしてるんだろうと興味津々だったのかな?

最終的に3mくらいのところにまで接近してきましたが、すぐ頭上の生い茂るトドマツの枝に止まったせいで、写真は撮れませんでした。それでも、シマエナガの群れが、わたしの頭上をかすめるように横切り、そのまま森の奥へと消えていくのを見届けて、満ち足りた気持ちになれました。

2021/12/07火

落ち葉についた謎の赤い菌類

今日は湿地帯の森のほうを散歩しました。一周歩いても2000歩ほどにしかなりませんでした。

森の中は日の当たりやすい場所は、もう雪がほとんどなくなってしまっていて、今年の暖かさを実感します。時々降っても例年にない暖気のせいですぐ溶けてしまいます。異常気象が当たり前になりつつある状況は恐ろしいです。

湿地部分は完全に雪解けして、春のようにぬかるんでおり、冬用の靴ではよごれすぎるので歩けませんでした。

落ち葉の上にこびりついていた謎の赤い菌類のようなものを見つけました。調べても正体がわかりませんでした。移動中の赤い変形菌(粘菌)でしょうか。

拡大写真。20倍程度では倍率が足りないのか、鮮やかな赤色でザラザラしている見た目であるということしかわかりません。Google Lensも全然反応してくれないので、今のところお手あげです。

表面がふさふさしていませんし、落ち葉についていたので、よく樹皮についているスミレモではなさそうです。どのみち色も違います。

帰り道で見つけたチャワンタケ。9/17に見つけたものと場所も同じだったので、同じキノコでしょう。モリノチャワンタケかな?と思いつつ、大きさが小さすぎる気がして同定に至りませんでした。

今日見たものはサイズを測定し忘れましたが、周囲に落ちているミズナラの葉と比較する限り2cmくらいでしょうか。やはりモリノチャワンタケにしては小さすぎる気がするので、別のチャワンタケかもしれません。

2021/12/09木

ガラス細工のような霜の結晶を観察する

意外なことに、公園や牧草地は、まだ森の中よりも雪が残っている場所もあります。覆うものがないので、雪がたくさん積もって層になりやすかったのかもしれません。そして冬至が近く、太陽高度が低いので、ちょっと隣に林があるだけで日陰になりやすいのでしょう。

そんな公園の溶け残った雪の上を歩くと、やや凍っていて表面の感触は硬く、いきなりズボッと沈み込みます。といっても浅いため、歩いても足腰への負担はありません。いつもと違う歩き心地で面白いです。

時々、雪に穴が空いて、すぐ下にある地面が見えています。

穴の周囲には、柱状に固まった霜が、衣服の裾べりの房の束のようにぐるりとついていて、じっくり観察してみれば、雪の美しさを垣間見ることができます。(もしかすると決まった名称があるのかもしれませんが…)

ルーペで20倍に拡大。針状、あるいは角柱状の結晶になっていることがわかります。

雪の結晶は水蒸気や気温の低さで形が変わることが知られています。角柱状になるのは気温があまり低くなく水蒸気が少ない時、針状になるのは気温があまり低くなく水蒸気が多い時です。

しかしこれはあくまで空から降る雪の結晶の話であり、降ってしばらく経った雪に生じた霜にも当てはまるのかどうかはよくわかりません。軽く調べてみたら、発生条件はよくわかっていないとされていましたが、気温が低いと六花型になるなど雪の結晶と似ている点もありそうです。

周囲をみると、地面から柱のように真上に伸びている霜もあります。柱のてっぺんは角板型の霜の結晶になっていて、ガラス細工のように精緻です。

20倍ルーペとスマホのデジタルズーム2倍で撮ると、これくらいまではっきりと見えます。身近な足元に、こんな美しい芸術が隠されているなんて! 見つけると隠された宝物に気づけたようで嬉しい気持ちになります。

地表の雪は固く締まっているので、動物たちの足跡もあちらこちらにたくさんついていました。この公園には、キツネとウサギがいるため、ほとんどはその2種類の足跡です。 

ウサギの足跡がこんなにはっきりくっきりと残っているのは初めて見ました。

最初のころは、ウサギの足跡の前方後方がわかっていませんでしたが、こんなにくっきりしていたら一目瞭然でしたね。ちなみに跳び箱のように走るので、自分の前足を飛び越えて後ろ足のほうが前方につきます。

橋から見下ろす川の風景は、かなり雪が少なくなってしまい、冬の風景としては物足りません。冬場は川のそばまで降りて川霧を眺めるのが好きですが、これでは春か秋のようです。

川岸の護岸工事されている場所の雪が、面白い模様に溶けていました。チェッカー模様(市松模様)というのでしょうか。護岸工事された上を草木が覆っていますが、地面の温度が違うので、構造物の形が雪解けに反映されるのでしょう。

公園の芝地の雪も溶けていましたが、溶け残った雪が波打つ大海原のように見えたので、寝転がって撮ってみました。青く突き抜けるような空と相まって、なかな雄大な風景が撮れたと思います。雪は身近な公園にもさまざまな変化をもたらしてくれます。

公園の池は、表面がうっすらと凍っているようで、キラキラとスケートリンクのように輝いていました。まだ氷が相当薄そうなので、上を歩いたりはできませんけれど。その池を背景に立つガマの穂が優雅でした。

ガマの穂の中には、誰かが握りつぶしたでもなく、勝手に爆発して中の綿毛が飛び出ているものも多くありました。天然の「蒲団」(ふとん)です。

地面に落ちていたシラカバの枝から出ていた側生キノコ。裏側はヒダ。

ヒダのふちは、のこぎり状にギザギザがついています。

表側は貝殻のような模様。ということで、おそらくチャカイガラタケでしょう。秋に見たら注目しないようなキノコですが、今はキノコが少ない季節なので、どんなキノコでも興味が湧いてじっくり観察してみたくなります。

芝生の上には、なんとタンポポが咲いていて綿毛まで見つかりました。晩秋に咲いていたタンポポが雪の中で生き残っていたとも思えませんし、春だと勘違いしているのでしょうか。今年の冬が異常気象になる前触れでなければよいのですが。

2021/12/10金

落枝を覆うヒビウロコタケ、森の地面に生えていた霜柱

今日は性懲りもなく、クマゲラが見れたらいいなと思い、森の奥のクマゲラ地帯まで行ってきました。いつもとルートを反対まわりにしたら、同じ距離のはずなのに、なぜか歩数が4500歩くらいと増えました。歩幅が変化するのでしょうか。

森の入り口近くにある護岸工事された水路のような川を見下ろすと、凍ってつららができていました。ここ数日、ようやく気温が下がり始め、日によっては最低気温がマイナス10℃程度だったからでしょう。

これだったら、いつも見に行く近所の氷爆も、そろそろ凍り始めているかもしれません。この調子で気温が下がってくれたら、来週は雪が積もりそうです。でも、異常気象で突然暖かくなる日があるのが懸念材料です。

水路脇のイネ科の草に沿ってつららができているのも興味深いです。どんな仕組みでつららになるんでしょうね。

森に入ってみると、日陰以外は完全に雪解けしています。季節が秋に逆戻りしたかのようです。残された雪についた足跡やフンを見る限り、もうヒグマはいないようですが、こんな雪が少なく暖かい冬に、ちゃんと寝付けたのか心配です。

ふと地面に黄土色の太い枝が落ちているのに気づき、不思議に思って調べてみました。

なんと、枝の表面全体が、黄土色のコウヤクタケ型のキノコに覆われているようです。一部分が覆われているものならよくみますが、こんなに隙間なく覆われているものは珍しい。まるで人工的に布を巻いたみたいに見えます。

表面をよくみると、針状ではなくペンキを塗ったようにひび割れています。よく見るニクハリタケではなさそう。表面のイボのような膨らみは、知っている中ではアカウロコタケに似ています。

図鑑を調べてみたら、おそらくタバコウロコタケ科のヒビウロコタケというキノコのようです。ひび割れが入っているウロコタケっぽいキノコということで、見た目に完全に一致した名前です。

しかし驚いたことに、ネット上にはヒビウロコタケの写真が一枚もない! 学名のHymenochaete corrugataで調べたら写真が出てきて、英語版Wikipediaもありました。材枯れを起こす病原体として記述されているにすぎませんが。

ひっくり返して裏側を見てみると、なんと地衣類とコケの楽園になっていました。同じ材木の表と裏で棲み分けているというのは面白いですね。じめじめした日陰のほうが合っているのでしょうか。元通りに裏返してあげました。

地面がバリバリして、妙に歩きにくいなと思ったら、なんと地中から霜柱が立っていました。霜柱という言葉は知っていても、実物を意識的に見たのは初めてでした。こんな現象だったのか。帰って調べてみたら毛細管現象で浮き上がるんですね。

道北では、普段は氷点下になるような時は、地面が雪で覆われているのが当たり前です。霜柱は土が凍らないとできないので、道北で典型的な霜柱が観察されるのは、異常気象の表れかもしれません。越冬させる畑の作物にも害が及ばないか心配です。

少し歩いたところで見つけた動物のフン。多分、タヌキのため糞というやつではないでしょうか? 色合いは緑っぽくて、ヒグマがいなくなった頃からよく見かけていた緑色のフンは、やっぱりタヌキのものだったのかもしれません。でも形が違うので、どちらかはキツネのものだったのかもしれませんが…。

森のカラマツ林には、今日もシマエナガがたくさん。青空だから観察しやすいかと思いきや、やたらと高い場所にいるせいで首が痛く、ちょうど高度の低い太陽が目前にあったので眩しくて長時間見るのは不可能でした。

それにしても、今年は本当にシマエナガをよく見る年です。まだ冬が始まって間もないにもかかわらず、これまでの3年間をあわせたよりも多くのシマエナガを連日のように見ています。発見できる目が養われたのか、本当に数が多いのか。

シマエナガに混じってハシブトガラ(コガラ)もいました。光の加減からおなかがオレンジ色っぽく見えてヤマガラかと期待しましたが、ありふれたハシブトガラでした。どちらも可愛いからいいのですが。

謎の黄土色のキノコ、ボコボコ生えるフキノトウ、新しいクマゲラの食痕

さらに奥へ進んだら、こんな時期にしてはとても珍しいことに、トドマツ林にキノコが出ていました。傘の大きさは1cm、背丈は2cmくらいと小型です。

傘は半球形。傘と柄は同色。全体的に黄色みが強い黄土色。柄には縦に条線があり、螺旋のようにねじれています。

傘にはあまり特徴がありません。

ヒダは白く疎。よくあるキツネタケではありませんでした。

なんとなくこの見た目からはエセオリミキっぽさを感じるのですが、単に写真の角度のせいで柄の基部が太まって見えてしまうからでしょうか。

柄の表面に縦に条線が走っている点も、エセオリミキの特徴と一致しています。しかしエセオリミキのヒダは密である点で異なっています。

半分に割いてみると、縦に裂けやすいキノコで、ヒダは上生、柄は明確な中空でした。

エセオリミキに似ていることや、ヒダが上生、柄が中空であることからすると、モリノカレバタケの仲間でしょうか。図鑑を見る限りでは、モリノカレバタケの仲間でヒダが疎なのは、ワサビカレバタケくらいしかなく、見た目に差異があるため正体不明です。というあたりから科を絞れそうな気はするのですが…。

先日からフキノトウを見かける地帯に到達、今日もたくさん生えていました。少なくとも10個は軽く超える数を見ました。

雪がなくて地面が凍る状態だから、越冬できずに腐ってしまうのではないか、と思ったので、幾つか採取していただくことにしました。でも、サイズが春のに比べると小さめで、本当に食べることができるのか分からなかったので、3個だけにしました。

森の奥のクマゲラ地帯に登る途中で、なんとクマゲラのかなり新しい食痕を発見しました! 下に真新しい木くずが落ちていて、おそらく数日以内に掘ったものと思われます。

この前もクマゲラらしい音は聞きましたが、やはりいることはいるのですね。いつか出会える望みが強まりました。でも、同じように痕跡を見つけながらも、ヒグマには出くわしたくないと望み、クマゲラにはひと目会いたいと望むのは、我ながら身勝手な願いだなと思ってしまいます。

結局、痕跡は見つけたものの、クマゲラそのものの気配はまったくありませんでした。帰りの下り道で、いつか見つけたスエヒロタケを再発見。棘皮動物のようなとても美しい二重のヒダを、今回もじっくり観察できました。

今の時期に傘を見ると、まるで霜がまとわりついているようにも見えますね。でも霜が降る前から綿くず状の傘です。

森から帰る途中、道路際の牧草地にもこもこの美しいキタキツネがいました。しばらく車を停めて写真を撮って観察しました。

冬らしい立派な毛皮に衣替えして、とても見栄えがよくなりました。冬のキタキツネは本当に可愛いです。

十分距離が離れているので、安心しているのか、座り込んでこちらを遠目に見ているだけで、逃げようとはしませんでした。

2021/12/11土

カバノアナタケ(チャーガ)茶を淹れる&フキノトウをふき味噌に

ここ数日は引き続き、キノコの記事を編集していました。すでに食べたキノコの項目は先に完成していましたが、可食だと判明したものの今年は食べることができなかったキノコの項目をひたすら追加してきました。

今日の時点でほとんどまとめ終わって、残りはクリタケと、シロノハイイロシメジです。あともう少し。

日記の内容をもとに再編集するにあたり、改めて調べてみると、誤りや新事実が判明することも多々ありました。

キアシグロタケと思っていたのはアシグロタケでした。謎のヤマイグチはイロガワリヤマイグチという種だと判明しました。シモコシと思っていたのは多分キシメジでした。やはり改めて調べてまとめる作業は大切ですね。

また、ずっと謎だった公園のキノコは、おそらくオウギタケ、キオウギタケ、ヒダハタケなどの仲間のいずれかであろう、というところまで突き止めました。いずれも毒キノコなので、可食リストに追加することはありませんが、そのうち時間をとって調べて追記できたらと思います。

かなり前に採ってきて乾燥させてあったカバノアナタケを、キノコの記事にまとめるために引っ張り出してきて、ついに煎じて飲んでみることにしました。

採ってきた分量は全部で6gほどでした。2~2.5gに対し水1リットルの割合で煮出すとよいようです。5分ほど沸騰させて成分を抽出してみると、なんとウーロン茶のような色になりました。

さて、カバノアナタケ茶はどんな味なのか…。

わくわくして飲んでみましたが、無味無臭。水の味しかしませんでした…。完全に健康食品として有名なだけで、カバノアナタケそのものは特に魅力的なキノコではありませんでした。

健康目的のために乱獲するのも嫌ですし、わたしはもう見るだけで採取しないかな、という気がします。いや、でもどこかで見つけたらやっぱり欠片だけ持ち帰って煎じることくらいはするかもしれませんが…。

そして、昨日採ってきたフキノトウも一晩アク抜きが終わったので、さっそく味見してみました。

今回は、しっかり地面から生えてつながっているものを採取したので、内部もぎっしり詰まっていて、春のフキノトウと同じように新鮮でした。茶色くなっている部分は切ってすぐに変色しただけです。香りもフキノトウそのものでした。

今回はふき味噌に調理してみました。これがまた美味しくて、ご飯が進みます。でも、春の味をこんな冬の入り口に味わえるなんて、果たして素直に喜んでよいものか複雑な気持ちです。

今日は昼から雨でしたが、近所のスキー場のクロスカントリーコースを一周してみました。もちろん、全然雪が積もっていないので、徒歩で歩いただけですが、初めてどんなコースか見て回ることができました。

もっとスキーが上達すれば滑れるんですが、一向に上手になる気配がないので、徒歩で回るしかコースの雰囲気を知る方法がありませんでした。年々スキーができる期間が短くなっていますが、今年はどれくらい積もってくれるでしょうか。

2021/12/12日

やっとキノコの記事完成

今日も森に出かけましたが、ただ歩いただけで、特にこれといって発見がありませんでした…。カラマツの樹皮を駆け回るゴジュウカラを見上げていたくらいでしょうか。

そういえば、森の奥のほうのトドマツ林に、巨大なくす玉のような鳥の巣らしきものがぶら下がっているのを見つけました。

よく見る普通の鳥の巣の3倍くらいのサイズがあって、お椀型ではなく球形に見えます。いったい何の巣なのでしょうか? 周囲にはツル性樹木も生い茂っていて、幾重にもガードされているように見えました。

一番奥まで一周してきたものの、今日もやはりクマゲラを見ることは叶わず、これといって収穫はありませんでした。

シダや地衣類でも観察すればよかったのかもしれませんが、さすがに地表がむき出しの冬になりきれない晩秋の森がこうも長く続くと気持ちが萎えてきます。

それでも、そんな悩みも今日でようやく終わりそうです。今晩から北海道を寒波が覆い、来週いっぱいずっと雪予報だからです。気温もほぼずっとマイナスなので、かなり積もると思われます、ようやく冬らしくなりそうです。

そして、今日やっと、キノコのまとめ記事が正式に完成しました。ニセマンジュウガサとシロノハイイロシメジの項目は、観察不足および絶対に食べそうもないキノコなので省き、最後にクリタケの項目を追加して終わりました。

北海道の森で見つけた、食べられるキノコの見分け方まとめ
これまで北海道の森で採取した、食べられるキノコの見分け方についてまとめました。

全部で8万8千文字。いつの間にか山菜のまとめ記事よりも1万文字以上長くなってしまいました。来年以降、もし項目を追加したい場合に、記事を分割すべきか悩むほどの分量です。

でも、こうして書き切れたことで、来年からこれを参照して、さらに観察を積み重ねることができるでしょう。少しずつでも見識を深めてレベルアップしていくのが楽しみです。

キノコの記事が完成したので、途中のままほったらかしている絵のほうを再開したいと思います。できれば冬が本格的に始まって忙しくなる前に描き上げたいと考えていましたが、思いのほかキノコの記事に時間がかかってしまいました…。果たしてどれくらいで完成するやら。

2021/12/13月

久しぶりの大雪を楽しみ、雪かきのコツを習得する

今日は吹雪予報だったので、昨日からワクワクしていました。ところが夜中に、吹雪予報なのに雪がまったく積もらず地面が見えているという悪夢?を見てしまって、嫌な寝覚め。

時刻は朝5:30。現実はどうかと窓の外を見てみると、なんと真っ白! まだ薄暗く、半分夜のような明るさでしたが、わたしの目にとってはそのほうが好都合。急いで着替えて出てみると、期待以上の吹雪でした。テンションが上がる!

さっそく吹雪の中にも関わらず除雪を始めて、30分くらいせっせこ雪かきを楽しみました。待ちに待った冬景色! いよいよ冬らしくなってきた喜びがこみ上げます。

適当の服装で除雪していたせいで、吹き付けた吹雪で服が真っ白になって、払い落とすのが大変でした。本当に寒い時の道北の雪なら、手で払うだけでパラパラと落ちるのですが、今日はまだ気温が高く、水っぽい雪でした。

昼間は、まさにホワイトアウトともいうべき吹雪が吹き荒れ、窓の外は景色も見えないくらい真っ白でした。これでこそ冬! わたしの大好きな光景です。

吹雪が少し止んでから外に出てみると、さっき除雪したところは跡形もなく雪に埋まっていて、一度も除雪していないかのようになってしまっていました。風が強いせいで、雪がくぼみに吹き溜まり、均等にならされてしまったようです。

でも雪かきは楽しいので問題ありません! 筋トレだと思えば有意義な時間だし、そもそも道北の雪は軽いので、他地域ほどしんどい作業ではないからです。

もとより、雪かきなんて自動車文明の負の文化で、そりやかんじきで移動すれば必要ない作業だと思っていましたが、これはこれで楽しいと思えるようになりました。

また、雪かきについて調べていたら、雪かきにもコツがあることを知りました。道北の雪かきで大変なことといえば、雪ハネと呼ばれる作業です。あまりに雪が多いので、普通に寄せるだけだとスペースがなくなってしまい、スコップで放り投げないといけません。これが重労働で疲れます。

しかし、実は雪ハネをせずに済む方法があるのを知りました。

まず、ママさんダンプで雪の山を作ります。普通はそれだけしかしないので、じきに雪を置く場所がなくなります。しかし、雪の山を足で踏み抜いて、空いた穴に雪をつめて圧雪にします。

そうすれば、スコップで雪ハネする必要はなく、ママさんダンプを使って、滑り台のような坂を通って、スペースがなくなることなく、もっと奥まで雪を運んでいけます。

このコツについて読んだとき、果たして本当だろうか?と思って、実際に試してみることにしました。すると、今までの苦労が嘘のように、雪かきが楽になってしまいました! なんにでもコツってあるものなんですね。面倒がらずに先人の知恵を調べることには大きな意義があります。

このおかげで雪かきが楽しくなりすぎて、隣の家の雪まで使って坂を作って、効率よく雪をどかして遊びました。まるで、あつ森の島クリエイトみたいで、ついつい熱中してしまいました。

その結果、なんと、今日は一日家にこもっていたにもかかわらず、歩数がなんと7700歩という信じられない数値を記録しました。家の前で雪かきしていただけで、そんな歩数に…。どれほど熱中していたかがわかるというもの。

これは、冬のさまざまな趣味として、スノーシュー歩き、バードウォッチング、雪道サイクリングなどに加えて、雪かきもレパートリーに入ってしまうかもしれません。本当に冬は何から何まで楽しいことばかりです。

それにしても、雪かきはそこそこ運動になりますが、これが7500歩もできるほど元気であるのも嬉しいことです。

家でじっとしていると相変わらず体調が悪くなりがちですが、動くとドーパミンが出るのか、かなり気分がよくなり、頭の回転も活発になります。せっかく冬で動きやすいので、運動を楽しんで体を鍛える機会としたいところです。

ところで、この記事。ロシアの文化を紹介するロシア・ビヨンドの今日の記事ですが、わたしとまったく同じ感覚の持ち主がロシアにもいるんですね! 絶対に気が合いそう。

オピニオン:本物の冬こそロシアでもっとも素晴らしい季節である理由 – ロシア・ビヨンド

ここの記事はよく読んでいますが、ロシアの風土、植物、キノコなど興味深い内容が多く、面白いです。ロシアは長年の政情不安もあって陰鬱な雰囲気がつきまといますが、広大な自然や文化には北欧と同じく憧れを感じます。

2021/12/14火

雪に覆われた落とし穴にはまった…

昨日の雪で、すっかり冬景色になりました。今度こそ本当に冬がやってきました。トドマツやアカエゾマツの森も雪を身にまとって、純白のドレスのような装いです。

アメリカでは異常気象で竜巻が起きて、その原因が例年にない気温の高さだと言われているし、今年の冬はどうなることかと危惧していましたが、ちゃんと積もってくれました。いつ突然の気温上昇が来るかわからないのが厄介ですが、向こう10日間くらいは冬らしい低温予想です。

さっそく新雪を踏みしめて森を歩こうと、湿地帯のほうの森へ。入り口までは除雪されないので、ひたすら真っ白な林道を徒歩で歩きます。先客はエゾシカが数匹いたようで、鮮明でない足跡が残っていました。

遠くの山々の景色も、また冬らしくなって青白く輝いています。秋に逆戻りして停滞していた一昨日までは先行きを心配しましたが、これならきっと、ヒグマもぐっすり眠れるでしょう。

雪で覆われた林道は森の入り口までまっすぐ続いています。でも、林道と並行する森の中に、普段使われていない道が残されているのを去年発見しました。雪が積もってササや他の植物が覆われたら、道なき道を歩いて無理やりその道までショートカットできます。

まだ雪が降ったばかりですが、見たところ真っ白になっていたので、これなら行けるか?と思って、林道を逸れて、脇道に登ろうとしました。ところが…。

この写真、わかりにくいのですが、わたしが落っこちた落とし穴です。なんと深さはわたしの胸くらいまであります。足跡の大きさからわかるとおり、ちょうど人が一人埋もれた大きさの穴です。

林道脇に数歩歩いて、このまま森の中に入れるか、と思ったら、突然足元に大穴が空いて、落っこちてしまいました。落ちるときに肘を軽く地面にぶつけました。つまり、肘が地面の高さになるくらいの深さだったということです。

肩から上しか地上に出ていない、まさにマンガみたいな体勢になってしまい、這い上がるのも大変でした。ストックを持っていたので、それを頼りに登ることができました。

雪の下には何が埋まっているかわからない。倒木かもしれないし、川かもしれないし、地面がないかもしれない。だから、真冬に初めての場所を歩くときは、まずストックを突き刺して底があるかどうか確認してから歩くのですが、今日は完全に油断していました…。

この穴はおそらく、道路脇の側溝の一部だったのではないかと思います。ちょっとした溝があることは知っていました。でも、まさかこんな深い穴があるとは思ってもみませんでした。よく知っている場所だと思っていて、ろくに確かめもせず進んでいったのが仇となりました。

ちょっと肘を打ったくらいで済んだから良かったものの、これがもっと深い穴だったら死んでたかもしれません。雪に隠れた大穴に落ちたのは、じつは二度目なので、本当に気をつけなければ…。前のときはスキー場横の、背丈ほどの深さがある水路に落ちました。

初めて見たサラシナショウマの実

穴から這い上がってからは、もっと慎重に足元を確かめて、しっかり地面があることを確かめてから、側溝を越え、森の中へ入りました。完全に道なき道、地面には無数の倒木が埋まっていて激しい凸凹がありました。

雪の下に様々なものが埋まっていて、見た目に反して深かったり浅かったりするので、一歩一歩慎重に歩かねばならず大変でした。まだこの道を歩くには早かったようです。

途中で見つけた謎の小麦色の穂。今まで見たことのない代物でしたが、他に候補もないので、きっとサラシナショウマの実だろうと思いました。後で調べてみたら正解でした。最終的にはこんな姿になっているなんて。嬉しい発見です。

葉っぱはもう一枚残らず落ちてしまっていて、長い茎と穂だけが残されています。人間の腰くらいの高さがあるので目立ちそうなものですが、なぜか今まで花とつぼみの時期以外には見たことがありませんでした。ヤマブキショウマのほうは実もよく見かけるのですが…。

実をよく見ると、短い豆のような鞘の集まりだとわかります。どれもすでに開いて中の種は旅立った後のようです。

同じ株には、すべての実が落ちてしまった果穂もありました。実の殻が残っているかどうかは紙一重で、数日もすれば、どれもこんな姿になってしまっていたのかもしれません。

だとしたら、この時期にこの歩きにくい道を探検した意義があったというもの。もっとも、植物は気まぐれというか個性があるというか、同種の木でも、いち早く葉を落とす個体もあれば、ずっと残している個体もあるものですが。

こちらもルーペで拡大してみましたが、短い果柄の他には何も残っていません。もしどの果穂にも殻が残っていなかったら、サラシナショウマと気づくのは不可能だったでしょうね。

その近くで見た、美しいオオバボダイジュの冬芽。芽鱗や枝に毛があることでシナノキと見分けています。冬になるとこんなにオオバボダイジュがあるのかと毎年驚きますが、夏にはほとんど見分けられません。

でも調べてみたら、夏でもオオバボダイジュは葉裏や一年生枝に毛で密生していることで見分けられるそうです。葉裏の毛は次第に落ちてしまうそうですが、若枝のほうは冬まで残るのでしょう。

懐かしいウダイカンバの地点に到着。前回の冬、何度もここに足を運んでは、立派な幹を見てうっとりしたものです。当時はまだウダイカンバの見分けが苦手だったので、これを見てやっとイメージがつかめました。あれから約一年なのですね。

前回の冬、この古い林道の出口付近のカツラの木に、エゾライチョウが何度かいたので、今日もいないか少し期待していましたが、気配はありませんでした。でも長い冬のどこかで出会うこともあるでしょう。

そして、やっといつもの普通の林道に出ました。なんと歩きやすい道なのでしょう。夏に一度でも草刈りされるだけでこんなに歩き心地が変わるとは。

混交林の枝が作り出す白いアーチをくぐり、さらに森の奥へ。

普段使われていない林道を通って、もっと先に行けば、ヒグマの爪痕が残るカラマツがありますが、今日はまだ雪が十分に積もっていないことがわかったので、ここで引き返します。何度か歩いた道なのに、この先には何があるんだろうというわくわくする気持ちが掻き立てられます。

森の奥の池はやっと凍ってきた感じ。冬でも見通しの悪い池のほとりまで近づくときには、何か野生動物が水を飲みに来ていたりして…、と少し緊張します。でも野生動物は池より川の流水を飲むものなのかな。

帰り道。別のルートを通って、森から出るところ。入り口横の池もうっすらと凍っているようでした。

湿地帯の森なので、ぬかるみ地帯がありますが、雪が溶けて地面のぬかるみが出てしまっていました。おもしろかったのはそこを越えていたエゾシカの足跡。泥がつかないように、そこだけひょいと跨いだ足跡になっていました。意外ときれい好きです。

2021/12/15水

冬らしい低温になってきた

今日は遊びに行きたかったのですが、2週間後までに作らなければならない原稿があったので、頑張って完成させました。

頭の中ではできていましたが、全然やる気が出ずに先延ばしにしていました。一気に完成させられてよかったです。今月末はこれで時間がなくなると思いきや、今度こそ、絵を完成させるための時間ができた…はず?

その後、郵便物を出しに徒歩で散歩に行きましたが、路面が凍っているところがあって、自転車に乗ってこればよかったと後悔しました。しかも多少吹雪。一度だけ滑りかけましたが、時間をかけて歩いて、無事帰宅。疲れた。

それから家の前を除雪して、少しサイクリング。

もう一面真っ白です。来週もずっとマイナス気温予報だし、今度こそ根雪になったでしょう。

近隣のスキー場も、なんと今日オープンしたそうです。近年だと年末になることが多かったので少し早めです。また暖気がやってこなければ良いのですが。

そのまま公園に寄って、雪で閉ざされた世界に進入。もちろんわたし以外には誰も歩いていないので、新雪を踏み放題。まだまだスノーシューが要るほど深くはありません。

公園の池もそろそろしっかり凍りそうな雰囲気でした。

全然寒くないし快適だったので、しばらく日暮れまでのんびりしました。スマホのバッテリーの持ちが悪く、すぐなくなったので帰ることにしましたが、ようやく冬らしくなってきたな、と喜びを噛みしめているいるところです。

2021/12/16木

シラカバの若木の成長に月日を感じる

明日から吹雪予報で、しばらく歩けないかもしれないので、今日も森に出かけて一周歩いてきました。昨晩少し降ったようで、どっさり雪を抱えたトドマツのアーチは神秘の国へ続く門のようです。

そろそろ少し雪が深くなってきたので、両手にストックを持って、四つ足で登ります。まだスノーシューがいるほどではありませんが、かなり体力を消耗します。気温はマイナスなのにすぐに汗をかいてしまうので、ゆっくり呼吸を整えて登りました。

ふぅと息を吐いて見上げたカラマツ林。フラクタルな幾何学模様に、しばし我を忘れうっとりします。

トドマツ林バージョン。カラマツのむき出しの枝が作り出す模様とはまた違った複雑な味わいがあります。

冬至が22日に迫っているので、太陽が低い位置を移動しています。林の隙間から見える雪空の丸い太陽は、輝きも弱く、まるで月のようにも見えます。

草原はすっかり真っ白になりました。こんどこそ春まで溶けそうにありません。まだスノーシューで歩くには少し早いかもしれませんが、今年も楽しみです。

森の一番奥の登った丘のところに生えているシラカバの若木たち。そういえば一年目には、これらの若木をシウリザクラではないかと疑っていました。冬芽を観察してそう思ったのですが、当時はまだシラカバらしい白い樹皮がなかったのです。

今では、茶色いサクラのような皮目の樹皮の上に、うっすらと玉ねぎの皮のような層が形成され、大人のシラカバに近づきつつあります。人間でいうと10代なかばといったところでしょうか。この2年ほどでシラカバたちも成長したんだなと感慨深くなりました。

さまざまな鳥が頭上でかまびすしく鳴いていましたが、鳴き声からするに、ヒヨドリとカラ類のようでした。カメラを向けてみると、ハシブトガラ(コガラ)の姿が写りました。今の時期は本当に多いよくいる鳥です。

冬の寒さに負けないよう、丸々と太って暖かく着込んでいます。

森の雪面にはさまざまな動物の足跡が続いています。ほとんどはエゾシカの足跡で、ずっと一直線に続いているのに、なぜかいきなり足跡で踏み荒らされた場所に出ることがあります。ここでいったい何があったのか? たむろしてお喋りに興じたのでしょうか。

トドマツ林を見上げるとたくさんの鳥の巣。トドマツは常緑樹で冬でも屋根になるからでしょうか。雪が積もっているとはいえ、冬も使われている巣もあるのかもしれません。カメラで見ても住民らしきものは写りませんでしたが…。

それにしても、巣材に使われている枝は、どうも同じ種類のようですね。写真からかろうじて判別できる限りでは、対生の芽がついているように見えます。それでいて、こんなにしなる枝といえばニワトコ? もっと冬芽が拡大できればわかるのですが。

森の出口のオニグルミの冬芽。雨氷のような氷を背負って、頭上からこちらを見下ろしていました。

2021/12/17金

慎重さが裏目に出るも、悪い判断ではなかったはず

天気予報では今日は猛吹雪になると言われていたので、昨日のうちに、遠方に出かける予定を一日ずらしてもらいました。

ところがなんと、吹雪どころか、雪すらほとんど降ってない! いったいどうなってるの? しかも、かえって明日のほうが天気が悪くなりそう。天気予報を信じたせいで残念な結果になりました…。

でもかと言って、これから天気予報を信じずに行動してしまったら、そのときこそホワイトアウトに見舞われるかも。災害の避難予報と同じで、予想された被害が起こらなかったからといって、文句を言ってはだめですね。

今回は何もなかったけれど、警告に従って予定を変更したのは賢いことだったと思っておきましょう。避難勧告に普段から従うようにしておけば、いつか本番がやってきたときに命を救われるのと同じように。

今日は雪もほとんど降っておらず、予報とは裏腹に風もそんなに強くなかったので、森歩きを楽しむことにしました。

しばらく歩いていると、雪の勢いが強くなってきたので、大事を取って引き返すことにしました。予報では曲がりなりにも大荒れと言われていた日ですし。

ところが、森を出たころには雪は弱まっていて、家に帰るころには止んでいました。今日はことごとく判断が裏目に出てしまう日です。

でもその判断で害が生じたわけでもないし、自然相手に慎重に行動したことは間違っていなかったはず。今回はたまたま何もなかったけれど、これからも慎重であるよう努めたいと思います。

2021/12/18土

今冬初のマイナス10℃雪道サイクリング

すっかり雪に覆われた畑。

埋めてあった白菜のうち4つを掘り出しました。

日中から気温の低い日で、夜はマイナス12℃まで冷え込みました。地面もやっと走りやすい圧雪路面で、雪道サイクリングを楽しめるようになってきました。これで気温が不意に上がる日がなければよいのですが。

2021/12/19日

満月の雪原

昼間は公園を散歩。近所の川沿いまで降りられるようになっていました。河原は吹き溜まりになっているのか、かなり雪が深く、太ももくらいまで沈みました。そろそろスノーシューを検討したほうがいいかも。

18:00ごろ、雪道サイクリングに出かけたら、曇り雪予報だったのに、意外と晴れ間がのぞいて、満月がはっきり見えていることに気づきました。

これは絶好の森歩きのチャンスでは?と思ったので、すぐ引き返してきて、一人で森に向かいました。自然は気まぐれで、絶好のチャンスを逃せば次の機会があるかはわからないからです。

森のふもとに着くと、近くから若者たちの笑い声が聞こえました。もしかして先客がいる?スノーボードでもいるいるのかな?と考えましたが、森へ入った足跡はありませんでした。どこかわからないけれど別の場所にいたようです。

わたしはというと、他に誰か一緒に行く人がいるでもないので、懐中電灯を片手に真っ暗な森へ独りで入っていきました。頻繁に来ている場所だし、昼間に歩いた自分の足跡が大量に残っているので、夜でも全然問題はありません。

野生動物が気になりますが、さすがにヒグマももう冬眠しているだろうし、そもそも夜のほうが野生動物に襲われにくいとも聞きますし、大丈夫だろうと考えました。念のため、鈴は鳴らして、野生動物に存在を伝えるようにしました。

気温はマイナス5℃から10℃くらいだったようです。さほど寒くありませんでしたが、吹きさらしの雪原を歩くことを考慮して、真冬用のウインドブレーカーを着てきました。でも汗をかくといけないので、あまり着込まないようにもしました。

しばらく登ると、森のカラマツの間に、冷たく輝く満月が顔をのぞかせました。3年前に初めてここで満月を見た時を思わせる絶好の天候でした。それを独り占めできるとは、なんて素晴らしいのでしょう。

通常の設定のカメラでは暗くて映らないので、雪の上に置いて数秒の露光撮影をしています。でも、どんなに工夫したところで、この荘厳さは写真には映らないですね。実際に体験するのでなければ感動は伝わりません。

森の中はとても静かで、風が枝を揺らす音のほかは、鳥の声も野生動物の気配もありませんでした。まれに樹上で何かがポリポリと食べる音が聞こえた気がして、リスかモモンガかな?と思いましたが気のせいだったかもしれません。

しばらく歩いてから、秋にハナイグチを採ったあたりを通って、雪原に出ました。ササがまだ完全に埋もれておらず歩きにくく感じました。

雪原は雪が深いだろうか、と思っていましたが、さほどでもありませんでした。スノーシューなしでも問題なく歩くことができます。

誰も歩いていない新雪を踏みしめることができるかと思いきや、雪原はエゾシカたちの足跡でいっぱい! ダンスパーティーでも開かれたかのよう。まっすぐ歩いたレールのような足跡、飛び跳ねて雪をえぐった足跡、大勢で群れて踏み鳴らした足跡。

風はほとんどなく、雪も降っていないので、遠くの山並みまで見渡すことができました。空には分厚い雲が垂れ込めていますが、なぜか運良く月の周囲だけは晴れ間がのぞいていて、絶好の満月日和でした。

時刻は18:00~19:00とまだ早かったので、月の高度が低めで、最初に雪原に出た場所では満月が木々に隠れがちでした。

でも、雪原を遠くまで歩いて森から離れると満月がギリギリ見えましたし、途中曲がり角を越えて木々が少なくなってからは、広い空にはっきりと月が輝いていました。

満月は初めやや朧月で、月のまわりに虹色の環、いわゆる月光冠が現れていました。肉眼ではもっとはっきり虹色に見え、月の模様も見えていました。写真だとどうしても光量の関係でぼやけてしまいますが、なんとなく雰囲気だけ伝わります。

振り返った遠くの空も部分的に晴れていて、星々が瞬いていました。どこを見ても絵になるので、何度も雪原で立ち止まっては、カメラを置いて露光撮影していました。でも、帰って写真を見てみると、感動の半分も切り取れていなくて残念でした。

やがて、雪原を降りていくところで、月にかかっていた薄い雲が完全に取り除かれて、満月が夜空に煌々と輝きました。

周囲のダイナミックな雲の形、森の木々が作り出す額縁、雪原の劇場の座席のような下り坂、そのすべてが相まって、なんて壮大で美しいんだ、と我を忘れて見入りました。

理性ではなく感情に揺さぶられ、考えるより先に感動でいっぱいになる、というこのような体験は、わたしにとっては非常にまれなことでした。これをきっと、畏怖の念というのでしょうね。

どことなくゴッホの星月夜を思わせるような色合いと雲の流れ具合でした。これを見たままではなく、印象派のように描くとしたら、あんな絵になるかもしれません。

写真にも撮りましたが、こんな壮大な景色を前に写真など撮っていてはもったいない気もしたので、じっくり自分の目で見て、心に焼き付ける時間をとりました。もちろん、別に急いでいないので、その後、写真にも撮ったのですが。

振り返ったところにあるカラマツの若木は、この前シマエナガの群れを間近で観察できたところです。

斜面を下るのは、予想外に大変でした。雪がかなり深く、太ももくらいまで沈む上に、底にはササの茎がからまっていて、足を取られてしまいそうで奇妙な感触でした。もしかすると底がなく、落とし穴のように沈むのでは、とも感じられましたが、幸い気をつけてゆっくり歩けば大丈夫でした。

なんとかふもとまで降りてきたところで、もう出口はすぐそこなので一安心。気持ちに余裕があったので、複雑に曲がりくねった木々のアーチの下に座り込んで、そこから見上げる満月の写真を何枚か撮りました。

駐車場に帰ってきてから、いつもの望遠カメラのほうで撮った満月。最終的には雲の暈もなく、くっきりと全体像が見えて最高の月夜でした。

帰ってきた時の時刻は19:30でした。夜の森と雪原を1時間以上歩いていたことになります。何度も立ち止まって雪原に座り込んで露光撮影していたせいか、体のあちこちが冷え切っていました。一人でさまようには、このくらいの時間が限度だったようです。

そして、驚いたことに、帰宅するころには、もう満月は分厚い雲に覆われて見えなくなってしまっていました。

もともと今日は夜の森を歩きに行くつもりはなく、たまたま満月が見えたから行ってみただけでした。

いきなり行くことにしたのは、自然は気まぐれで、絶好のシチュエーションは、その時すぐ行動しなければ次回があるかどうかわからない、という経験則からでしたが、まさにそのとおりでした。

今日行かなければ、そして18時にすぐ決断しなければ、あの畏怖の念を起こさせるダイナミックな満月は決して見られなかったのです。

2021/12/20月

今冬初めての氷爆を見に行った

昨晩までマイナス10℃を下回る冷え込みだったので、早速今季初のアイスキャンドルを作ってみました。まだ寒さが足りないのか、一晩だけだと氷が薄すぎて失敗。二度目は二晩置いてみたところ、しっかり固まってくれました。

でも水が少なすぎて浅くなってしまったし、温度の高いお湯を使わなかったせいで氷も濁ってしまいました。今週末また冷え込むようなので、追加で作ってみたいです。しかし来週プラス4℃予報があるのが激しく気がかりですが…。

さて、今日は一日中、曇りの予報だったので、昼から近所の氷爆を見に行きました。昨日の夜、森を歩いた限りでは、やや少ないもののササ地帯を歩けるくらいには雪が積もっていると感じたからです。

ところが、往路からいきなり吹雪で、ホワイトアウト気味でした。帰ろうかと思いましたが、とりあえず入り口の様子だけでも見ようと思って、現地に到着。

最初はスノーシューなしで森に入ってみましたが、少し進んだところで昨日と同じく太ももくらいまで沈み込むササ地帯に入ってしまい、断念。車までスノーシューを取りに戻って再チャレンジ。

氷爆に続く小さな川の様子。水が澄み切っていて、川床の色とりどりの石まではっきりと見えます。

吹雪の森はとても騒々しく、ヒヨドリをはじめとした鳥たちが大合唱。みんな吹雪から身を隠すために森の中に避難していたのかもしれません。

ヒヨドリだけかと思ったらヤマゲラがいたり、

この模様の鳥は何? ミヤマカケスかと思っていましたが、写真で確認すると全然違う。アトリでしょうか?

大声で鳴いていたヒヨドリたちも少し撮れました。なぜかわたしの近くまで黒い影がやってきては飛び去っていくのを繰り返していて、まるで何者がやってきたのかと偵察しているかのようでした。

とても色鮮やかなアカゲラもいました。冬の真っ白な雪の森を背景にしたアカゲラは本当に写真映えします。

滝へと続く渓流を見下ろした風景。この複雑で入り混じった木々が作り出す風景がいかにも大自然といった感じでいいですね。

樹皮に放射状に伸びている途上のコケ。去年調べた覚えがあるけれど、何という名前なのか覚えていない…。

懐かしいスミレモまみれのシラカバ。森の奥にはこのような赤い藻が大量に付着したシラカバがよく見られるので、去年の冬は何度も写真に撮っていました。

たどり着いた氷爆。いつもより少しシーズンが早いので、完全には凍っておらず、氷と水しぶきのコラボレーションを楽しめました。

滝の真ん中に引っかかっている流木にキノコがついているように見えたので、望遠で拡大してみました。キノコではなくて、木の皮がめくれているだけでした。上流から流れてきたダケカンバかもしれません。

帰り道に森の中の切り株に生えていキノコ。

ルーペを忘れたので、カメラの接写でしか撮れませんでしたが、ヒダ部分が針状になっていて面白い形でした。きっと〇〇ハリタケという名前だろうと思いましたが、おそらくサガリハリタケなのかな?

森を出たところから見えた、遠くの山並み。吹雪が去った後で、空には晴れ間がのぞいており、雪に覆われた険しい稜線がとても美しい。

非常に魅力的に感じて見惚れてしまったのですが、この感覚をなんと言い表したらよいのやら。美味しいデザートを前にしたような感覚のようでありながら、見た目そのままを味わえる食べ物と違って、雪山は近くに行くともっと巨大で景色も変わってしまうので、何か違う。

可愛い動物に頬ずりしたくなるような感覚のようでもありながら、やっぱり触れることができないのでどこか違う。絵と同じように、目で見て心惹かれるのに、決して、実体には手の届かない。そんなもどかしさがあります。

2021/12/21火

気温が少しプラスに

今日は遠方の友達にビデオ通話で雪の景色を見せてあげました。昔、樺太にいた方なので、とても懐かしがってくれました。

今日の気温は困ったことにプラスに転じていて、また雪が溶け気味。十分に積もっているので、そうそう一日で溶けたりはしませんが、温暖化のせいで真冬に突然プラスになることが増えてきたのが気がかりです。

公園を一周して風景を見せていると、コブシの木の枝の下に入ったとき、すぐ目の前にハシブトガラが数羽いました。あんなに近くで見れるのはなかなかありません。カメラは持っていなかったので撮ることはできませんでしたが、羽の質感まで見える距離で可愛かったです。

その後は、何もやる気が出ない、疲労感強めの一日でした。昨日一昨日と森を歩き回ったので仕方ないとはいえ、せっかくの冬を無駄にしてしまっているように感じてしまいます。やるべきことはたくさんあるのに、何も進まず残念です。

2021/12/22水

冬至の日、静寂の森でゴジュウカラと佇む

3日前の夜に独りで歩いた雪原を、今度は昼間にスノーシューで歩きに行きました。

谷底についていた足跡。テンなどのイタチの仲間が両足跳びで走った跡だと思われます。特に珍しいものではないですが、色々な動物の足跡がくっきり見られるようになると、気温が下がって雪が締まってきたのだなと感じます。

拡大写真。どちらが進行方向なのか、いまだによくわかっていません。でも、おそらく進行方向に重心がかかって深くなるはずなので、下の写真だと左から右に走ったように思えます。リスと同じく浅く見える部分は前足の跡なのかも。

森の奥のほうまで登って、いつもの雪原が見えるスポットにて。ようやく、わたし好みの真っ白で無彩色のモノトーンのような冬になってきました。

森の中は気味が悪いほど静かで、何の気配も感じられませんでした。一番奥の斜面沿いまで進むと、いつものヒヨドリの家族の声がしてちょっと安心しました。おそらくこの近くに巣があるのでしょう。

そこから少し下ったところで、カラマツ林から、なにかが木をつつくような音が聞こえてきました。クマゲラの食痕のある場所なので少し期待しましたが、あまりに小さな音なので、コゲラではないかと思いました。

目を閉じて、耳だけを頼りに音の方向を聞き定めてから、目をこらして観察します。すると…カラマツの幹になにかいる。

さらに拡大。ハムスターのようなあれは…、

ゴジュウカラでした。ごくありふれた鳥ですが、おおよそ鳥ではなくネズミのような可愛らしい動きを見せてくれる鳥なので大好きです。こんなに小さいのに、我ながらよく発見できるなと思います。人間の耳と目の性能はすばらしいですね。

しばらくゴジュウカラを望遠レンズで観察しました。しきりに背中をそらして上を見上げるような動きをします。樹皮につかまっているので、上というより横ですが、ゴジュウカラは重力をものともしません。

しんと静まり返った森に、自分とゴジュウカラだけがいる、という不思議な時間が流れました。ほかに何の気配も感じられないなか、唯一目にうつる命なので、愛おしく感じられました。

名残惜しくも別れましたか、これからもこのゴジュウカラは忙しく走り回って、厳しい冬を乗り越えていくのでしょう。

帰りは雪原を歩いて下りました。先日スノーシューで満月を見ながら歩いたルートです。まだササが埋まりきっておらず、ふわふわしたクッションの上を歩いているかようで不安定なバランスでした。

懐かしの雪原に一本だけ立っている木。初年度はこれを見て、風の方向がわかるかも、なんて書いていたものです。

夜中に見たエゾシカたちのダンスパーティー会場。昼間に見ると、予想よりはるかに足跡だらけでした。掘り起こした跡があるようにも見えましたが、いかにも何もなさそうな雪原に何を求めてやってくるのでしょうか。雪の下に眠る柔らかい草でしょうか。

今日は一年で日が最も短い冬至の日。雪原から太陽を眺めましたが、雲に覆われて光も弱々しく、ほとんどどこにいるのかわかりませんでした。

考えてみれば、1億5千万kmも離れた太陽の日差しが強くなったり弱まったりするというのは驚くべきことです。強すぎて灼熱地獄になるとか弱すぎて氷に閉ざされるということはなく、絶妙な範囲を行ったり来たりするよう調節されているのです。

最後に雪原の斜面をスノーシューで下って帰りました。別のスノーシューの足跡がもう一つあったので、誰かが独りでやってきたようでした。前回のわたしはスノーシューではなかったので、別人です。あの人かなと顔が浮かびます。

斜面もやはりササが埋まりきっておらず、やや不安定で雲の上を歩いているかのようでした。昼間に見る風景も壮大で迫ってくように感じられますが、満月の日の幻想的な雰囲気には及びません。

2021/12/23木

完全に絵の才能が枯渇してしまった…

年末も近いし、そろそろ本気で絵を完成させなければと昨夜から取り組んでいるのですが、あまりにひどい袋小路にはまりこんでいて、永久に出られなくなっています。

もう描き初めから50時間は経っているだろうに、まったく完成が見えません。それどころか、配色バランスが悪すぎて、自分で見るのも嫌になるほどです。いえ、嫌になるを通り越して、思わず笑ってしまうほどひどいです。

これまでも、描いている途中に先が見えなくなってしまうことは多々ありました。でも、どんなにひどい絵でも、色調補正などすれば、なんとなく方向性が見えたので、改善点を地道に修正することで完成にこぎつけていました。

ところが今回は意味不明です。どこが悪いのかさえ自分でわからないのに、どこからどう見てもひどすぎて、完成なんて一向に見えません。いっそ埋没費用をかなぐり捨てて、一から描いたほうがいいかもしれないレベル。

年々、絵の制作過程が難航するようになっていますが、ここまでひどいことは未だかつてありませんでした。一年に一枚しか描かないせいで腕がなまっているのか、それとも絵の才能自体が消え失せてしまったのか。

もともと絵の能力なんて解離あってこそだったので、それがなくなってしまった今、才能なんて欠片も残っていないのかもしれません。感性が失われてしまったから、知識で機械的に絵を描くしかなく、それが原因で破綻している気がします。

見れば見るほど、もう駄目そう。あまりに馬鹿げていて、全部投げ出したい。一から描くとしたら、完成はまた早くて来年3月コースになりそう。

2021/12/24金

原因は色の恒常性でした

さらに悩みに悩みぬいて、色を調整しているうちに、絵が意味不明になっている原因にやっと気づけました。色の恒常性の問題でした。

今描いている絵は、自然の風景を取り入れているのですが、なまじリアルで知っているものを描いているせいで、色塗りの際に印象による色に引きずられていました。

どういうことかというと、例えばナナカマドの実は赤くという先入観があります。それで、絵でもまずナナカマドの実を赤く塗ってしまいます。またシダは緑色だという印象に引きずられて、やはり緑色に塗ってしまいます。それを繰り返すと配色がめちゃくちゃになります。

それはなぜか。印象による色と、本当の色は異なっているからです。色はその空間の光によって変化します。例えば黄色っぽい陽光の下であれば、ナナカマドの実は実際には黄みを帯びていてシダもそうです。それぞれオレンジ色やヨモギ色で塗らねばなりません。

そして、物体の色は(絵心教室でビンス先生が教えてくれたことですが)周囲の物の反射光によっても変化します。隣にある物や空間全体の色が影響します。だからナナカマドの実だからといって決して真っ赤に塗ってはならず、周囲との調和を考えて、色を調整して塗らなければなりません。

これと似た話が、人間の静脈でもいえます。静脈は教科書などでよく青色で描かれていて、実際に目で見ても青緑色っぽく見えます。でも、写真で画素の色を調べてみると灰色や薄い肌色なのだそうです。周囲の肌色との対比で青っぽく錯覚してしまっているということです。

だからもし、人体を描くことがあって、静脈を青で塗ってしまったら、最終的に絵から浮いてしまって変な色合いに見えると思います。印象による色ではなく、周囲と調和した正確な色で塗らないと、配色がちぐはぐになります。

今回の絵は、まさに静脈を青で塗るのと同じようなことをしていたせいで、めちゃくちゃな配色になってしまい、露頭に迷ってしまいました。

今まで、わたしの絵は、あまり色の恒常性の問題に直面しませんでした。なぜなら空想から作り上げた絵を描いていたからです。空想のものは、何色か決まっていないので、必然的に周囲の色との調和を優先して色を塗ります。

しかし、今回は実際に存在する自然界の物を絵に取り入れています。全体のイメージは空想ですが、リアルで知っている物を絵に入れているせいで、リアルの印象による色に引きずられて色塗りしてしまい、周囲との調和が台無しになっていました。

原因がわかったので、修正はできると思います。しかし、塗り直しになる上、すぐに理想的な修正ができるとは思えないので、完成にはまだまだ時間がかかりそう。それでも、やっと光明が差したのは喜ばしい進展ですし、貴重な教訓を得ました。

川沿いを歩いてヒグマの爪痕を見つける。夜にはライトピラー

かなり雪が積もっていたので、近所の夏には入れない川沿いを歩いてみました。使われていない林道は残っているのですが、ヤチダモなどの若木が大量に生えていて何年も草刈りされた形跡がなく、自動車でも入れない場所です。

夏場だけ走れる車一台分の幅しかない橋を渡った先に、その道があります。もちろんスノーシューなしでは歩けません。

橋から見下ろした小川の様子。いかにも山奥の原始河川といった趣で、大好きです。川の両脇にはハンノキやヤナギ、オニグルミなど水辺を好む木々が生い茂っています。

川沿いの人工林。冬になったら道が現れるので管理用の林道だと思われますが、見ての通り、若木やイタドリなどがたくさん立ち並んでいて、スノーシューを履いていても歩くのは骨が折れます。人工林も間伐がされておらず、管理されているようには見えません。

人工林の中をかきわけて川沿いまで見に行きました。枝打ちもされていないので、低い下枝と密に並んだ幹をかいくぐりながら移動しなければなりません。

そこから見下ろした川の様子。いかにも寒そうで、うっすらと凍っています。ずっと細かい雪が降っていて顔が冷たいです。昨冬の2月7日には、このあたりで、細かい雪が降る昼間にエゾタヌキが川床を歩いているのを見ました。

足場に気をつけながら川に近づいて眺める上流のほうの景色。惚れ惚れするような野性味のある風景。体力が無限にあれば、こんな場所を探検してみたいものです。

水は澄み切っていて、氷が張っていない場所では、河畔林を磨かれた鏡のように映し出していました。

もっと奥まで歩いていきたい気持ちはありましたが、細かい雪が吹きすさび、雪も柔らかくて歩きづらく、体力が削られていたので、そこそこの場所で引き返しました。何か面白いランドマークでも見つけられたらいいのになと思っています。

帰り道、橋の近くのシラカバの木に、ヒグマの爪痕を見つけました。地衣類と藻類に覆われていてシラカバに見えませんが、上のほうの樹皮を確認した限りではシラカバのようでした。

わたしの手の大きさとの比較。あまり大きなクマではなさそうに見えます。片面の低い場所にしか跡がなかったので、若いヒグマがこの木の後ろから、抱きついて匂いを擦り付けたのかもしれません。

ルーペを忘れたので拡大写真は撮れませんでしたが、表面の藻類のようなものが削れています。藻類の成長の速さがどの程度か知りませんが、まだ爪痕が覆われていないことからすると、今年つけられた新しい爪痕なのかもしれません。

軽い吹雪のせいか、川沿いにもかかわらず鳥はまったく見当たりませんでした。歩けることは確かめたものの、まだ雪が少なく、天候も悪かったので、また別の機会にゆっくり歩きに来たいものです。

夜には、家の外に出ると、近所の公園の街灯からライトピラーが立ち上っていました。

そんなに気温が低いわけでもないので、これをライトピラーと呼んでようのだろうか、と疑問に思いましたが、ネットで画像検索するとライトピラーに見えなくもありません。

気温はマイナス10℃を少し下回るくらい。もっと近くまで行けばはっきり見えるだろうかと思って、公園に歩いて向かいました。でも、近づいたからといって見えやすいわけではなく、かえって、すぐに消えてしまいました。

典型的なライトピラーというと、マイナス二桁に冷え込んだ夜に、街中の街灯すべてが空に伸びるようなものをいうのだと思いますが、これも弱いライトピラーなのだと思います。これくらいであれば、夜に外に出ると時々見かける気がします。

2021/12/25土

まるまったスエヒロタケ

引き続き、絵と格闘しているのですが、やはり泥沼から抜け出せません。色の恒常性の問題だけでなく、低コントラスト症候群も発症していることがわかりました。

低コントラスト症候群とはわたしの造語で、自信がない絵を塗る際、明暗のコントラストが弱くなって、のっぺりした魅力のない塗りになってしまうこと。自信のない料理を作る時に、味のメリハリが弱くなってしまうのと同じ。

なんとかコントラストを上げようと四苦八苦していますが、どう塗っても、魅力的な濃淡が出せません。

さらに、絵の周辺部まで書き込みすぎてしまったことも発覚。この症状は何と名付けましょうか。焦点の不在、とでも言えばよいか。写真のピントをあわせる時と同様、絵の主題部分は細かく書き込んで、周辺部分は適当なタッチで終わらせたほうがよかったかもしれません。

とにかく、次から次に問題点が見つかるだけで、全然完成に近づきません。何度も岐路に戻ってはやり直しているのに迷ってしまうということは、根本の原因となる分岐点がもっと前にあったということかも。塗りを全部リセットして、下書きからやり直したほうがよいのでしょうか…。

絵が全然進まないせいで、体力も自由時間も削られてしまって、今日の外出は近所の公園をスノーシューで半周しただけになりました。

帰り際、シラカバ林を横切った時に、キノコがたくさんついている木の枝を見つけました。

しわくちゃにまるまっているキノコだったので、種類不明と思ったのですが、帰ってから調べてみたらスエヒロタケのようでした。

確かに、下から撮った写真を、明るさを編集してヒダを確認してみると、スエヒロタケっぽい二重のヒダ覆いが見えます。

二重のカバーでヒダを守るだけでなく、寒くなると(乾燥すると?)縮こまって丸まってしまうとは、なんとも表情豊かなキノコですね。

生えていた木は、一見サクラのような樹皮でしたが、

冬芽は非常に小さい黒っぽい尖った形だったので、おそらくズミでしょう。でもズミの実はついていませんでした。

夜は久々に雪道サイクリングを少しだけ。せっかくここ一週間くらい気温も低く、とてもよい圧雪路面なのに、絵が完成しないせいで、部屋にこもりっきりになって、非常にもったいないことになってしまっています。

気温はマイナス12℃で、先日と同じくらいでした。路面はとても走りやすく、気持ちよいサイクリングでした。やることが終われば、もっと晴れやかな気持ちで走れるのですが、どうしたものか。

2021/12/26日

みんなで氷爆を見に行った

新しいタイプのアイスキャンドルを作ってみました。100均で買える風船に水を入れて、いわゆる水風船の状態にして氷点下の屋外に吊るしておくことで作ります。ネットで調べると解説が出てきたので参考にしました。

マイナス10℃を少し下回るくらいの気温の中、およそ一日吊るしておきましたが、内側までかなり凍って、空洞がほとんどなくなってしまいました。バケツで作るアイスキャンドルに比べて小型なので、凍るのが早いようです。残念ながらこれでは中にキャンドルを入れることができません。

でも、見た目や触り心地がとても美しくなめらか。氷でできた果物のようにも見えます。ファンタジーに出てきたら氷の涙とでも呼ばれる重要アイテムになりそう。大根にできる鬆(す)のような模様が氷の内部に生じていて、それがまた芸術的に見えます。

午後からは、前々から予定していたので、友人と一緒に氷爆を見に行ってきました。事前情報によると吹雪予報だったはずが、ありがたいことに晴れ模様になって行楽日和でした。

今冬は、全然雪が降らないのが困ったものです。ラニーニャ現象が影響しやすい日本海側では大雪らしいですが、わたしの住んでいる場所では例年の半分も降っていません。

それでも、森の中に入ると、多少ササがむき出しになっているものの、しっかりと雪の層はできていて、先日に引き続き、今冬二度目のスノーシュー氷爆ハイキングを楽しむことができました。

去年もここで見かけた懐かしのカラフトキンモウゴケ。

前回よりも滝は氷が増えていましたが、まだ水しぶきをあげて流れている場所もあり、半分だけ凍っている状態でした。でも完全に凍って雪が積もっている状態より見応えがあるようで、二度目の友人も喜んでくれました。

森の中は不思議なほど暖かくポカポカしていて、立ち話も難なく、持ってきたココアを一緒に飲んだりして、のんびりと楽しめました。

途中、ツリガネタケが大量に発生している立ち枯れしたシラカバを見つけたので、昔は火口にされていたらしいという説明をしたら、薪ストーブを持っている友人が持って帰って試してみると言い出しました。

わたしもネットで読んだ知識だけの知ったかなので、本当に燃えるのかどうかは興味がありました。硬質のキノコですが、両手で持ってスライドするように動かすとパックリと採れました。写真に撮らなかったのはもったいなかったかも。

森を出ると、途端に驚くほど寒く、凍てつきそうでした。森の木々に守られ、風が入ってこないおかげで、あれほど暖かかったのだとわかりました。

たまには、こうして仲間とわいわい歩くのも良いものです。でも天気や安全など気を揉むので、普段は独りで森に入るほうが気楽ですね。

2021/12/27月

シマエナガに遭遇して雪原を下る

やっと、描いている絵に少し光明が差してきました。これまで何十時間も五里霧中をさまよっているような状態で出口がまったく見えず、これは完成しないかもしれないと本気で思っていましたが、これなら完成しうるかも?という見込みが出てきました。

ポイントはやはり、一昨日指摘した低コントラスト症候群でした。手前と奥のコントラストのメリハリがなかったためにのっぺりしていた絵になっていたようで、手前の色をやりすぎかと思うくらい濃く塗り直してみたところ、良い手応えがありました。

とはいえ、まだ、ようやく正しい順路に戻ってきただけという程度。登山でいえば、全然登山路は登っておらず、ふもとの樹海で迷いまくっていたという感じ。ここから頑張って色を塗り直して全体のバランスを見ながら調整していかねばならないので、まだまだ完成までの道のりは遠いです。

それでも、やっと完成図が思い描けるようになったので、先が見えてきたのは間違いありません。本腰を入れて描き続ければ、今年中に完成する目も出てきました。

ここまで苦労しておきながら、そんなにユニークな絵を描いているでもなく、ごく普通の風景画のような絵にすぎないので、果たして魅力的な絵に仕上げられるかどうかは、まだ自信がありません。これからの調整にかかっています。

夕方ごろ、気分転換に森に出かけ、スノーシューで雪原を下ってきました。今シーズン三回目です。

前に歩いた人の足跡があり、かなり新しそうに見えたことから、誰だろう?と思いましたが、本当に他人のものなのか確証は持てませんでした。

奥のカラマツ林を抜けたところでは、今日もまたシマエナガを見かけました。

シマエナガを探せ。

カラマツのこずえを拡大すると、

さらに拡大。

てっぺんのこんなに高いところにいます。

肉眼では点のようにしか見えませんが、ジュルジュルという特徴的な声が聞こえるため、発見するのは簡単です。姿をしっかり見たいなら望遠レンズや双眼鏡は必須。

夕暮れ時だったので、雪原を下りながら夕日を眺められるかと思っていましたが、鳥をのんびり見ていたら、いつの間にか日が暮れてしまいました。

気温はかなり冷え込んでいて、明日の朝は今季初のマイナス20℃になりそうな予報です。できれば朝早く起きて川霧やサンピラーを見に行きたいところですが、果たして起きれるのかどうか。

2021/12/28火

マイナス20℃の朝、ついに見れたクマゲラ!

今朝は予報通りの冷え込みで、道北の各地点で、今季最低気温を記録しました。最寒はやはり朱鞠内で、マイナス25℃を下回ったそうです。

最近、睡眠の質があまりよくないのか、夜中に何度か目が覚めるので、それをポジティブに利用して、朝早くに起きることに成功。普段なら二度寝しますが、スマホで気温を見たら20℃を下回っていたので、気合を入れてなんとか起きました。

朝はエネルギーがないので、家の前に出るだけにしようかな、という気の迷いも。でも、服を何重にも着込んで防備を固めて外に出ると、寒さをほとんど感じず、出かけられそうな気持ちになりました。

時刻は日の出直前の18:55くらい。家の前の気温計はマイナス18.5℃。街の気温計は19.5℃を指していました。アメダスで確認すると最も冷え込んだのは7:30くらいだったようですが、その時間は山の中にいてマイナス20℃は撮れませんでした。

窓ガラスにはわずかに窓霜ができていましたが、水蒸気が少ないのか、さほど豪華ではありませんでした。シダ植物の羽状複葉に似ているので、霜シダという呼び名もあるそうです。

家を出て空を見上げると快晴。南の空の高いところに下弦の月が見えました。月面も撮れることが売りのカメラなので撮ってみましたが、きれいに映るものの、背景が暗くなってしまって、あたかも真夜中に撮ったかのような写真に。本当は薄暗い青空だったのですが。

マイナス20℃ともなると、地面の雪の感触がとても気持ちよく、歩くたびにキュッキュッと音がします。引き締まったいい雪です。

昨晩は全然降らなかったようで、除雪の必要は皆無でした。日本海側や本州では豪雪だというのに、わたしの住んでいる地域は雪が非常に少ないです。友人が豪雪のニュースで心配して連絡してきますが、なんともありません。

ちょうど2019年の記録的な雪不足の時に近い少なさですが、過去の気象情報を見返してみると、2019年は年末になんとプラス7℃を連日記録する異常さでした。今年は今のところ、気温だけは冷えてくれているので、圧雪路面が溶けるほどには至っていません。

温暖化のせいか異常気象なのか、雪が年々少なくなっていることは非常に気がかりですが、これくらい気温が低ければ、最低限の雪は降り積もってくれるのが、道北の良いところです。

心地よい寒さのおかげで、なんとか目も覚めたので、自動車を運転して、近所の朝日が見れる山間いの高台へと向かいます。目的はサンピラーですが、それが見れなくても、凍てついた川など絶景はいくらでもあります。

早朝は車がとても少なく、運転は快適でした。途中、橋の上で車を停めて、川の様子を見ると、わずかながら川霧が立ち上っているように見えました。

遠くの空がほのかに赤らんで、日の出が近いことを感じさせます。去年の経験から、天文学上の日の出の時刻に現地に到着しても、まだ太陽が稜線に隠れていて、15分くらい待たなければならないことがわかっていたので、途中で時間をつぶしながら向かいました。

山の高いところでは、昨晩少し雪が降ったのでしょうか。しっかり雪化粧している魅力的な針葉樹が凛と背筋を伸ばしているかのような立ち姿で並んでいました。

日の出が見れる駐車場に到着して車を停めて散策。時刻は7:10分ごろで、日の出からすでに5分が経過していましたが、まだ太陽は見えそうもありません。

やはり全体的に水蒸気の少ない朝なのか、樹霜は控えめでした。駐車場付近では、ススキやイタドリ、さらにはハンノキのつぼみなどを綿毛のような霜が覆っているのを見つけましたが、樹木全体をびっしり覆う豪華な霜は見かけませんでした。

じっと待っているのも寒そうだったので、日の出を待つ間、もうひとつ奥にある別の駐車場の様子も見に行くことにしました。ダム湖を見下ろせる場所で、冬には日本とは思えない壮大な景色を眺めることができます。

そうするうちに、太陽が少しずつ進み出てきたようで、正面に見える山の中腹より上が、まばゆく燃えるように輝きだしました。あれくらいの高さまで登れば、すでに日の出が見れるのですね。でもそれは現実的でないので待つことにします。

奥の駐車場の横の橋から見下ろしたダム湖。人間のわがままで地形を変えてしまったのは残念なことですが、開けた山間部が大雪原に変貌するさまは圧巻です。

例年なら、ここの橋は雪が欄干より上まで降り積もり、橋から下を見下ろすと、ちょっとバランスを崩しただけで真っ逆さまに落下しそうで恐怖を覚えす。しかし、今年は雪が少なく、欄干より低かっただけ、安心して眺めることができました。

でも非常に寒いし、日の出も近いだろうから、眺めるのはそこそこにして引き返します。アメダスによるとこの頃が最低気温だったようです。高度のある山間部にいたので、公式気温より寒かったと思います。たぶん25℃近かったのではないでしょうか。

雪の積もった橋の上を歩いて、車へと引き返して行く途中、橋沿いのマツの木にたくさんの鳥が集まっていることに気づきました。さすが早朝、いろいろな鳥の鳴き声が入り混じっています。

少し立ち止まって観察してみると、ヒヨドリやカラ類がいることはわかりました。常緑樹なので姿は見づらいですが、一瞬動いた影を撮ってみたら見えた鳥。たぶんミヤマカケスのおしりでしょうか?

しかし、その時、さまざまな鳥たちの鳴き声に混じって、奇妙な音が響き渡りました。ドスッドスッドスッという音で、あたかもナタで木を叩き割っているかのような豪快な音です。

誰かがダム湖のほとりで工事しているのかと思いましたが、人里離れたこんな場所で、朝っぱらから作業員が仕事をしているなんて奇妙すぎる。よくよく聞いてみると、規則正しい音だったので、キツツキではないかと思えました。

それでも、一般的なキツツキが木をつつく甲高い音とは違って、鈍器で殴るような鈍く重い音です。この音は前にもクマゲラの森で聞いたことがあります。もしかしてすぐ近くにクマゲラがいる…!?

鳥肌が立ちました。千載一遇の好機がこんなところで巡ってくるとは! その鈍器のような音は、橋の横の林の少し奥深い場所から聞こえてくるようでした。位置的に裏側になって見えないのではないかという懸念がよぎりました。

その林は、急斜面になっているので、とても立ち入れる場所ではありません。安全のためか立入禁止の看板も立っています。道路沿いの柵越しに眺めるしか方法がありません。

しかも、気温が非常に寒いため、わたしの活動限界時間もあります。サンピラーを見に来たはずなのに、もう太陽は刻々と昇ってきています。このままキツツキを探すべきか、それとも諦めて帰るべきか…。難しい判断を強いられました。

それでも、キツツキの鈍器のような音が非常に近いところを行ったり来たりしていたので、まだ粘ってみようという気になれました。

これまでの経験から、キツツキが近くにいる場合、さまざまな角度から音のするほうを眺めたら、意外と発見できる可能性が高いことも知っていました。それで、欄干沿いに積もった雪の上をあっちにこっちに歩き回り、できる範囲で見る角度を変えて目を凝らし続けました。

欄干の横に降り積もった雪は、除雪されて盛り上がっているので、上に登ると、そこそこ見通しが利きます。林の中をあっちからこっちから見ていると、木々のかなり低いところを、黒っぽい影が羽ばたいてうろうろしているのが、時々、見えました。

あんなに低い場所をカラスが飛ぶはずがない。しかも鈍器のような音がする方角と一致しているのだから、これは間違いない、クマゲラに違いない! 興奮に気持ちがはやります。

その飛び回る黒い影のほうに望遠レンズを向けてみると、ついに一瞬だけ姿が見れました! 写ったのはほんの1秒くらいで、すぐ木の裏側の死角に回り込んでしまいましたが、間違いなくクマゲラだと確信するには十分でした。

こうしたことがニ度あって、ほんの一秒だけ姿を捉えた動画を2つ記録できました。ピントも合っていて、クマゲラを見た証拠になるという手応えがありました。

それだけでもう感動で胸がいっぱいでしたが、まだクマゲラはそこにいます。もっと見る角度を変えてみたら、さらに姿をとらえられる可能性があるかもしれない、と思って、欄干沿いを急いで数歩移動し、ポジションを変えました。

すると、はっきり姿が見える場所がありました! 写真の中心に小さく写っているのがそれです!

もっと拡大してみると…、

そして60倍の最大望遠。こんなにはっきりとクマゲラの姿が見れるなんて!

寒さも忘れて欄干のそばにしゃがみ込み、この針の穴のような枝の隙間にカメラを向け続けました。嬉しいことにクマゲラは全然移動する気配がなく、一心不乱に樹木を叩き続けていました。じっくりと好きなだけ観察することができ、動画の時間は合計2分以上に及びました。

なんとユーモラスな姿なのでしょう! 真っ黒な体。赤い頭。ぎょろりとした白目のあるマンガのような顔。激しい頭の動きに対して、長い首がなんとも不釣り合いに思えてしまいます。

まるで、ゾーンに入った鬼気迫る芸術家のように、ひたすら情熱的に木を彫り続けています。アイヌが「丸木舟を掘る神」と表現したのも納得です。生前の砂澤ビッキはこんなふうに創作に打ち込んでいたのではないかと思えるほどに。

クマゲラは雌雄共に頭が赤いそうですが、メスは後頭部だけ赤いらしいので、この頭全体が真っ赤なクマゲラはオスだとわかります。

ネットで調べたら、なんと生息数は北海道全体に500羽しかいないそうです。本当に?と思いますが、こんな道北の秘境でもさほど見かける機会がないことを思えば、かなり少ないことは確かでしょう。貴重な出会いです。

やがて、しばらく経ったころ、クマゲラは木を器用によじ登って、針の穴のような視界から消えて、上の枝の裏側に隠れてしまいました。

もしそのまま粘れば、また姿が見える瞬間もあったかもしれませんが、十分姿を見せてもらえたので、これを区切りに帰ることにしました。興奮に寒さを忘れていますが、なにせマイナス25℃近いので、わたしの体力も心配です。

帰りに手前の駐車場に寄って、当初の目的だった日の出を眺めましたが、もう稜線より高い場所まで昇ってしまっていました。サンピラーはまったく生じていませんでしたが、太陽が進み出る力強さを目の当たりにできました。

今日は空気中の水蒸気が少なく、樹霜もほとんどなかったので、おそらく時間どおりにここに来てもサンピラーは見えなかったことでしょう。でも、士別のスキー場ではサンピラーが見れたという報告もあったので、もっと水蒸気の多いスポットがあればよかったかもしれません。

わたしが住んでいる近所で、サンピラーがよく見れるスポットがある、というのは聞いたことがないので、自分で良い条件の場所を見つけるしかなさそうです。でも今日は、サンピラーよりもずっと珍しいクマゲラを見ることができたので大満足でした。

クマゲラをずっと探していた森ではなく、こんな山奥のダム湖付近で見るなんて意外でしたが、野生動物との出会いなんて、いつもそんなものです。この近くでは、オジロワシやオオワシと出会ったこともあるので、まったく意外ではありません。

そんな野生動物の天国みたいな場所がダム湖にされてしまったことには悲しくなります。でも、人工湖が今や天然の地形のようになっている朱鞠内湖の例もあるので、はるか将来にはまた自然の力が勝るのかもしれません。

2021/12/29水

ようやく絵が完成に近づいた。なぜか7000歩も歩いた

今日は用事で少し外出したほかは、気合を入れて絵を描き進めました。一時はもう絶対完成しそうにないとさえ思えた今作でしたが、ついに完成が見えるところまで漕ぎつけました。

まだもう少し、より良い絵にするための細かい調整が必要ですが、かなり納得できるレベルまで持ってくることができました。途中の迷走ぶりを思えば奇跡のようです。

昔書いたシーシュポス条件の記事によると、どんな作品でも投げ出さずに完成させることが大切だ、ということでしたが、今作はまさにそうだと感じます。これを完成させられないまま頓挫させたら、わたしはもう自分には絵を描く才能がないと決め込んでしまうところでした。

確かに昔ほど直感的に描ける才能はなくなっているかもしれません。でも、わたしが上達してこれたのは、感性ではなく頭で描くスキルもあってのことでした。

直感的に美しい配色で塗れなかったので、虹色のグラデーションを使うことを学び、背景を描くために空気遠近法を学び、まっすぐ線が引けないからアナログっぽい絵を描くことで活路を見出し…、というのがわたしのこれまでの工夫でした。

感性や才能が足りないぶんは、知識と技術で補うようにしてきたのが、今回迷宮から抜け出すのに大いに役立ちました。また完成した暁に、絵の記事にこれらのことをまとめたいと思います。

ところで、今日は家からほとんど出ていない、と書いたはずなのに、なんと歩数はここ最近で最も多い6955歩を記録しています。森に出かけるより、家の周辺をうろうろしているほうが歩数が格段に多くなるのが謎です。

今日外出したのは、朝に郵便局まで歩いて行って、夕方に気分転換に公園を散歩しただけ。そのほか、家の前を何回か除雪しました。雪なんて全然積もっていないのだけど、うっすら降っただけで3回ほど。

除雪するとやたらと歩数が伸びるので、これだけで合計7000歩。氷爆を見に行った日は2500歩ほどだったというのに…。結局、歩数は運動量をあまり反映しないということですね。活動量計でもつけていたほうが正確なのだと思います。

夜は、先日作ったアイスキャンドルを点灯してみました。水風船で作った雫型の氷は、内部の空洞が狭すぎたので、上に載せるだけのインテリアにしてみました。

でも、ほんの1分も点灯していないのに、雫型の氷が溶け始めてしまったので、慌ててディスプレイをやめました。火の力ってすごい。

今年も灯すことができたアイスキャンドル。冬の寒さに負けない、柔らかで暖かな光に心癒されます。

2021/12/30木

絵の進捗は99%

今日も外出はなし。家の前を一回除雪しただけですが、2500歩の運動になりました。

前々から原稿を作って準備していた仕事をこなしたりと忙しい中でしたが、絵をさらに描き進めることができました。

あらかた形になったので、試しに印刷してみましたが、かなり良い手応えです。印刷の色を見ながら、あと数カ所色を調整して、背景にテクスチャを追加すれば完成とみなして良いと思います。

明日には間違いなくアップできるでしょう。これで平穏な気持ちで年越しを迎え、来年1、2月の雪を思う存分楽しめそうです。

ところで、うちの自治体が、ワクチン3回目摂取の案内ハガキの郵送を始めたそうです。高齢者が先なので、わたしはまだですが、そんなに遠くなさそうです。

前回の摂取から8ヶ月後となると、最短で4月24日になります。しかし困ったことに、その時期は、わたしは山菜採りで異常に忙しいはず…。そんな時期に一週間寝込むなんて考えられません。

かといって、気温が暑くなる真夏に寝込むのも嫌です。ベストな時期は、山菜採りが終わって、森に入りにくくなる6月中旬以降だと思います。果たして希望どおりにいくかどうか。

2021/12/31金

公園歩き納め

予定どおり、なんとか絵を完成させることができました。年内に終わらせることができてよかったです。

森林は光り輝く The Forest Shouts for Joy
燃え立つような紅葉の森でキノコ狩り

今日は最高気温がマイナス8℃という低温で、この日記を書いている現在はなんとマイナス16℃です。朝方には20℃まで下がる予報で、今季2番目に寒い日となりそうです。

絵を描いているさなかの気分転換に公園を歩きに行きましたが、かなり風が寒くて、一周して自動車にたどり着くまでが長く感じられ、さながら死の行進のようでした。寒い日は吹きさらしの公園より、森に出かけたほうがいいですね。

公園内の林を横切ると、無数のヒヨドリがけたたましく鳴いていました。ほかの鳥はいそうになかったので、ヒヨドリでも見るかとカメラを向けたら、次々に逃げていきました。わたしを見て、変なやつが来たぞと叫んでいたのかもしれません。

一羽だけ取り残されている鳥がいたのでズームしてみたら、ヒヨドリではなくシメでした。今シーズン初目撃! くちばしの色はまだ黄色です。春になると鉛色に変化します。

林の中にあったキツツキの食痕。この林には、アカゲラ、オオアカゲラ、ヤマゲラなど、さまざまなキツツキが立ち寄るので、それらのいずれかによるものでしょう。クマゲラの食痕に比べると、随分と可愛らしい大きさに思えます。

けたたましく鳴いていたヒヨドリの群れは、移動した先でもまた声を張り上げていました。遠くからかろうじて撮った写真。口を大きく開いて叫んでいるのが映っています。近づくとまた逃げていって、からかわれているかのようでした。

一周する帰り道の途中で、街路樹のように植えられているサクラの幹についていたハリタケの仲間。この前見たサガリハリタケとし違って、平面的に張り付いているように見えるので、ごく一般的なニクハリタケでしょうか。

雪が少ない年ですが、低温のおかげでそこそこ積もっていて、歩き心地はとてもよかったです。二年前の年末は雪解けしていたことを思うと、今年はマイナス20℃の低温が続いてひとまず安心です。

絵も完成したことだし、明日からは、気温が低く雪が積もっているうちに冬を楽しみつくしたいです。

12月と2021年のまとめ

2021年もいよいよ最後となりました。今月はかねてから気にかかっていたことを2つこなすことができました。キノコ狩りのまとめ記事の作成と、2022年の挨拶のための絵を描くことです。どちらも大仕事でしたが達成できました。

これで心置きなく、1月2月の積雪シーズンを楽しむことができます。今年は雪がかなり少ないですが、今のところは気温が低めで推移してくれているので、ふわふわの雪や圧雪路面を楽しむことができています。

今月いちばん嬉しかったのは、なんといっても、念願のクマゲラを初目撃できたことでした。この2、3年間ずっと見たいと願っていただけに感無量でした。

それ以外は忙しかったので、あまりめぼしいことはありませんでした。そのぶん1月2月に楽しみたいと思います。

ちなみに、11月12月ともに、歩数は平均3800歩でした。雪山を歩くより家の前を除雪するほうが歩数は多くなるので、活動量を反映しているとはいえませんが。

年末なので、簡単に2021年の総括も。今年は引っ越してきてからの3年間の総括のような年でした。山菜採り、キノコ狩り共に、これまでの2年間に学んだ知識を活かせるようになり、世界が広がりました。

前に書いたように、ウェルダネス大学の初等部、入門コースを修了した区切りのように感じました。学ぶことはまだまだ無限にありますが、初歩的な基礎はマスターできたので、楽しくなってきました。

去年までに植物はほとんど覚えたので、もう新しい出会いは少ないかと思っていましたが、イチヤクソウ、ウメガサソウ、キンセイラン、サルメンエビネなどのレアの植物に出会えるという幸運がありました。

さまざまな野生動物に出会えたことも印象に残りました。シマエナガやエゾリスなどの身近な生き物をじっくり観察でき、オオワシ、クマゲラといった珍しい生き物とも遭遇できました。

それだけでなく、生身でヒグマに遭遇してしまったのは恐ろしい経験でした。熊撃退スプレーを携帯するようになったとはいえ、できる限り生身では出会いたくありません。来年以降もそれが一番気がかりです。

世の中の動向としては、相変わらずコロナが流行していて、ワクチン接種という大きな決断も迫られました。悩みましたがメリット・デメリットをよく考えた上でワクチンを受け、無事に副反応を乗り切ることができました。

異常気象は例年になく猛威を奮い、道北は灼熱の夏と干ばつに見舞われました。最高気温を軒並み更新し、体感温度は40℃を超える日もあり、真夏日が一ヶ月も続くという異常さでした。

コロナの終息は近そうにも思えますが、それ以外の山積した問題はどんどん悪化しており、2022年もどのような年になるか心配です。

でも、個人の力ではどうにもできないことばかりなので、気を揉むよりは、その日その日にできることに目を向けて楽しみを見つけていきたいと思います。

投稿日2021.12.02