2022年9月の道北暮らし自然観察日記(前半)

各項目に飛べる目次、右上に表示されるトップに戻るボタン、各ブラウザのページ内検索を活用して、必要な部分をお探しください。

9月後半へのリンク

2022年9月の道北暮らし自然観察日記(後半)
2022年9月後半の自然観察を中心とした記録

先月・翌月へのリンク

2022年8月の道北暮らし自然観察日記(前半)
2022年8月前半の自然観察を中心とした記録

>道北暮らし自然観察日記の一覧に戻る

もくじ

2022/09/01木

狙っていたアカヤマドリを採取

8/29に見つけたアカヤマドリ。その時はまだ傘が開いていなかったので、数日後に様子を見に来ようと考えました。昨日見に来ようかと思いましたが、忙しかったので断念。3日後となる今日来てみたら…、

しっかり傘が開いていました。もう立派な成菌のアカヤマドリです。3日でここまで膨らむとは予想外でした。大きさは十分、というか、これ以上様子を見ては手遅れになりそうなので迷わず収穫。

裏の管孔を見てみると、少し虫食いの穴はあるものの、よく引き締まっていて、色もまだ汚れていない黄色い部分が多くて良さそうに見えました。

よく見ると、その隣に拳くらいの大きさの幼菌が顔を出していました。7/16(6)の森の中で見たのよりもずっと図鑑に載っているアカヤマドリらしい姿。シワがあるだけでなく中央ではっきり二分されている傘は脳にそっくりです。

このアカヤマドリの幼菌のほうは、8/29に発見した際よりもさらに小さいので、収穫適期に成長するまで1週間は要しそうです。今の状態で採取すれば柄も食べられるかもしれませんが、傘のボリューム的にもったいなくてできません。

収穫したほうのアカヤマドリは、残念ながら柄の内部は完全に虫食いだらけでした。

傘のボリュームをとるか、虫食いのない柄をとるか、という選択が必要なキノコですが、そもそも幼菌だったら柄がきれいという保証もないし、柄より傘のほうが美味しいはずなので、成長してから採るほうがよいでしょう。

今回も、傘の内部はやや虫食いが多めで、赤みを帯びて傷み始めているところもありましたが、解体して食べられそうな部分を抽出。一本のキノコからこれだけの肉が採れれば十分すぎます。

試しにかけらの部分を少しだけ味噌汁に入れてみましたが、ハナイグチのような食感があるだけで、味や香りはせず損した気分になりました。

その後、パスタにしてみると、トロトロになって香りも抜群で最高でした。相変わらずやたらと黄色くなりますが。

夕方に見たうろこ雲(巻積雲)。空一面にさまざまな雲が浮かび、まるで雲の見本市のようでしたが、写真では範囲が狭く、うまく写せなくて残念です。そばにいた友人と、どうやってもこの美しさは写真に映らないとため息をつきながら、その場限りのシアターを堪能しました。

2022/09/02金

体調は回復し久々に穏やかな日々。CFSの友人がコロナ感染

8月後半は体のあちこちの不調に悩まされる中、農家の仕事や他の仕事をこなすのが綱渡り状態でしたが、無事それらを乗り切ることができて、穏やかな日々が訪れています。

ひどく悪化した湿疹は、処方された軟膏のおかげで瞬く間に回復へ向かいました。あれほど悩まされたかゆみも、処方された薬がよく効き、受診日以降はよく眠れるようになりました。もっと難航するかと思っていたので嬉しい誤算です。

まだ完全に治ったわけではなく、火曜に再診があり、経過を見る予定ですが、ひとまずのところステロイド内服はしなくて良さそうなのでホッとしました。後はリバウンドで再発しなければいいのですが。

この貨幣状湿疹→自家感作性湿疹のコンボは、わたしが高校生の時、慢性疲労症候群の発症の直後くらいに罹患したことがあるので、これで二度目です。一度目も原因不明でしたが、今回も原因不明。そもそも貨幣状湿疹という疾病自体が原因がよくわからないことが多いそうです。

考えられる理由があるとすれば、大きな身体的ストレスをきっかけに体のバランスが崩れることなのかもしれません。前回は慢性疲労症候群の発症で、今回は色々仕事の予定が立て込んだり、新しい責任が生じたりしたこと。

また、新型コロナウイルスのワクチン3回目も影響していた可能性があります。4ヶ月くらい前にワクチンを受けて、その少し後ごろ、足首に湿疹が再発しました。

時期的に完全に一致しているわけでもなく、因果関係は証明できません。とはいえ、ワクチン3回目は副反応が厳しかったので、その余波が出ても不思議ではありません。

できることならワクチンは受けたくありませんでした。同じ慢性疲労症候群の古くからの友人はワクチンを受けない選択をしたので、自分だけ副反応に苦しんでいるみたいで、損をしているような気分になりました。

でも、今となっては、たとえ貨幣状湿疹が再発しようとも、ワクチンを受けておいて良かったかもしれない…、という気持ちに傾いています。

というのは、その友人がコロナに感染してしまったからです。感染したという一報があっただけで、その後、特に連絡はとっていないので、どれくらいの症状なのかは知りません。

ショッキングだったのは、慢性疲労症候群で家からほとんど出ず、家族以外、誰とも接触していないような人がかかってしまったことです。しかも同居している家族は働いていなかったはずです。

てっきりその人はコロナ禍が終わるまで絶対に感染しないタイプだと思っていました。だからこそワクチンを受けないという選択をしても問題ないだろうとみなしていました。さっきの、ワクチンの副反応に苦しんだ自分は損をしているような気がする、という思いも、それが前提にあってこその考えでした。

それなのに、それほどガードの硬い人が感染してしまったなんて、唖然としてしまいました。それほど感染力が強いとなると、わたしもいつどこで感染してもおかしくありません。だとすれば、やっぱりワクチンを受けておいてよかったかもしれません。

全国各地にいるわたしの友人のうち、過去2年でコロナに感染したと聞いたのはひと家族だけでした。ところが、ここ一ヶ月ほどで、北海道、京都、兵庫の3家族から感染したとの知らせがありました。

今回の波は明らかに過去と異なっています。BA.5株の感染力の強さもありますし、社会的活動が再開されて人々が通常通りに過ごしていることも影響しているのかもしれません。

かかった人に症状を訊いたところ、重症化はしていないものの、決して軽くもないようです。ワクチンをしっかり受けてきたのに、40℃超えの熱が出た人もいました。少なくともインフルエンザ並の症状はあるようです。

ワクチンの有無が症状にどう影響するのかは、なんとも言えません。でも個人的な気持ちの持ちようとしては、ノーガードで感染するよりは、悩み抜いてワクチンを受けておいて良かった気がしています。

もちろん、できることなら感染したくないので、これからも感染予防策は徹底するつもりです。住みにくい不自由な世の中になったものです。

いずれにしても、新型コロナウイルスのワクチンがきっかけかどうかはともかくとして、自家感作性湿疹は、今のところはほぼ回復しています。後は再発しないように気を抜かず治療を続けたいと思います。

8月の繁忙期を抜けて、9月はそれほど忙しくなく、どうしても抜けられない仕事があるという重責もありません。久しぶりにマイペースな日々を過ごせている感じがします。

決して体が強いわけではなく、むしろストレスにとても弱い身なので、あまり無理せず、休める時は休んで、楽しめることにも時間を割いていきたいです。

2022/09/03土

今日の森の様子。ミドリヒョウモン雌の暗色型を発見

9月に入って涼しくなって、いよいよ本格的なキノコ狩りシーズン到来!

…と期待したのですが、去年わんさかキノコが採れた森がヒグマの出没で通行止め中。それでも一ヶ月くらい経てば、9月から入れるようになるだろうと期待していたのですが、なんとまたヒグマが目撃されてしまい万事休す。

この様子だと、今年の秋は、もう通行止めは解除されないでしょう。楽しみにしていたキノコシーズンが始まる前に終わってしまった…。

ハナイグチ、シロヌメリイグチ、ホテイシメジ、ノボリリュウタケ、ウコンガサは、近隣ではその森でしか採っていなかったので、今季は絶望的です。他の場所でも多少は採れるでしょうが、わんさか採るのは無理。残念でなりません。

でも、ここ数年で劇的に経験値を積んだおかげで、たとえ定番キノコが採れなくても、食べることのできるキノコは他にもたくさん知っています。今年のキノコ狩りは縛りプレイの腕が試されると言っても過言ではありません。

すでに見つけたキノコ狩りスポットでたくさん採るのもいいけれど、毎年同じところで採っていたら枯渇してしまうかもしれない。ならば今年はいつもの森は休養させておいて、別のスポットを開拓する年だと割り切ればいい。

すっきり割り切れたわけではありませんが、今日さっそく成果があったので、なんとかなりそうな気はしています。そもそもわたしの一番の目的は食用キノコを採ることより、自然界に詳しくなることなので、新しい場所で新しいキノコの経験値を積む年にしたいです。

気持ちを切り替えて、さっそく森歩きに出かけました。場所はいつもの湿地の森の奥。今年ずっと継続観察している、閉鎖されていないほうの森のトドマツ・ミズナラ林。光差す森の中の景色はとても爽やかでした。

森の中にいた今まで見たことのないヒョウモンチョウ。ヒョウモンチョウは普通オレンジ色ですが、色が暗い緑です。Google Lensだとタテハチョウ科のスミナガシが候補に出たのですが、明らかに模様はヒョウモンチョウです。

調べてみたところ、おそらくミドリヒョウモンのメスの暗色型と呼ばれる個体かと思います。色違いがあるなんてポケモンみたいですね。

森の中で見た別のヒョウモンチョウ。これも模様はまったく同じなので、ミドリヒョウモンのメスと思われますが、普通の色の個体です。

暗色型は西日本で多いとか珍しいとか書かれていたので、もしかしてかなり珍しい出会いだったのかも? でも暗い森の中に適応した個体ともされているので、森の中を探検していれば、また出会えるのかもしれません。素敵な出会いに感謝です。

森の一番奥にある池に到達すると、ちょうど木漏れ日が真上から差し込んでいる絶好のタイミングでした。琥珀色に照らされた池は神秘的な雰囲気。

水面を拡大してみるとエゾサンショウウオの家族がいました。いつも見る森の入り口の池とは徒歩15分くらい離れているので、まったく別の集団でしょう。サンショウウオのサイズだと、隣の集落といってよいほど離れています。

いつもキノコを観察しているトドマツ・ミズナラ林に生えているイチヤクソウは、すっかり実になりました。マンゴスチンの実のような独特の形が大好きです。

広葉樹林のほうに生えているギンリョウソウモドキの様子も帰りに見てきました。特に変化した様子はありませんでしたが、こちらも実がなるのを観察できれば良いのですが。

6種の食用キノコ採取。ヌメリツバタケ,キンチャヤマイグチを初実食

始まる前に終了したかと思ってがっかりしていたキノコ狩りシーズン。でもいつものスポットに行けなくとも、なんと一日で6種類もの食用キノコを収穫でき、その他にも色々発見できたので、なんとかなりそうな気がしてきました。

(1)ヌメリツバタケ
まず森に入ってすぐ、今まで全然行ったことのなかった、古い木造建築物の裏側の草むらを歩いてみました、廃墟のようになっているので、あまり良いイメージがなく、わざわざ近づいて周囲を歩くこともありませんでした。

しかし、今日初めて裏側に行ってみると、細い倒木が横たわっているのを発見。そして、なにやら白いキノコが生えているのに気づきました。材上に生える白いキノコということは、8/29(2)でも見たヌメリツバタケでは?と直感。

近づいてよく見てみると、草むらに隠れた倒木上に幾十という数が生え出ていて大豊作でした。

念のため傘をめくって裏側を確認してみると、疎なヒダにタートルネックのような目立つツバ。間違いなくヌメリツバタケです。

8/29に発見した時、もし食べるとしたら次回以降のタイミングで、と書きましたが、まさかこれほどの量に巡り会えるとは思わず、これは採らねば!と決意を固めました。

採取してみると、まず素手で触ると傘が非常にぬめることに気づきました。雨上がりでもないのにひどくぬるぬるしているので、傘そのものに強い粘性があることが確認できました。

傘の大きさは様々で、3cm~8cmくらいの個体差がありました。これは手の大きさと比較した実測なのですが、ネット上のサイトもまったく同じサイズで記載しているところがありました。

傘色は類白色と記載され、完全な白ではなく、ややクリーム色を帯びています。ヒダも同色。柄は白色~淡紫褐色と記載されていて、色みにはやや幅があります。色よりも細く中実で硬いことが特徴です。

また、裏返して見ると、先に書いたとおり、明らかに疎のスカスカのヒダと、非常に立派なツバが目につきます。ツバは脱落していることもありますが、残っている場合は、傘より一回り小さい同心円状の輪のようです。

またヒダ部分を嗅いでみると、独特の香りがあります。ヌメリツバタケの食用キノコとしての評価はネット上では分かれており、美味とする人もいれば、この独特の匂いが化学薬品っぽく感じられて苦手とする人もいるようです。

わたしが嗅いでみたところでは、確かに良い香りと薬品臭との境目といったところで、どちらともとれる感じでした。生えている地域によっては、爽やかなキノコ臭寄りだったり、薬品寄りだったりすることもあるのかもしれません。

採取したヌメリツバタケは、柄が硬くて食べられないので取り除きます。下処理の仕方は調べてもよくわからなかったので、少しの時間、塩水に漬けるという普通の方法にしました。

あまり漬け過ぎるとぬめりが溶け出してしまうことを示唆する記述もあったので、すこし比較的早めに引き上げて、ザルで水切りしました。

それから一部は味噌汁に入れてみて、残りは、こちらのレシピに従って、冷凍保存しました。

ヌメリツバタケの味噌汁は、香りはまったく気にならず、非常に美味しかったです。食感が抜群で、ナメコやハナイグチなど味噌汁に合う他のきのことも違って、弾力性のある歯ごたえでした。

こんなに美味で見分けやすいキノコが、ほとんど利用されていないのは不思議です。

白いキノコは危険と言われますが、それは主にテングタケ科の地面から生えるキノコのことで、材上生のキノコなら似た毒キノコはないはずです。むしろ材上生だとコレラタケ、ドクササコ、オオワライタケなど褐色のキノコのほうが怖いです。

名前のとおり、傘の強烈なぬめりと、大きなツバ、疎なヒダ、硬い軸といった特徴が唯一無二で判別しやすいため、これからも見つけたら積極的に利用していきたいと思います。

(2)タマゴタケ
森の中に一本だけ生えていたタマゴタケ。今年はいつものタマゴタケ群生地への道が封鎖されているため、とても貴重な一本です。8/24(2)のタマゴタケ2本を発見した場所のすぐそばの地面でした。

サイズは小さめで、全体的にやや傷んでいましたが、多少悪かろうが、タマゴタケが食べられるだけで嬉しいです。

(3)ナラタケ
去年は8月末から何度かナラタケの大発生を起こしていましたが、今年もついにたくさん発生しているのを見つけました。

去年の大発生の時は必ず森じゅう至る所に生えていたものですが、今回は比較的小規模で、一部エリア内のみでした。それでも、そのあたりの倒木という倒木に発生し、その周りの地面にも生えまくっているので壮観です。

傘の中央に、黄褐色~暗褐色の細かい鱗片があり、周辺には条線があります。

ヒダは本来は白色のはずですが、少し傷んでいるようで肌色を帯びているのが大半でした。おそらく9/1くらいのタイミングで発生したものでしょう。柄にはリング状にツバの名残りが少しだけありました。

去年調べたとおり、この近隣に大量発生するナラタケは、ワタゲナラタケやクロゲナラタケが主体で、本州に大発生するナラタケとは少し種類が異なっています。

しかし、同じように食べることができ、味も問題ありません。去年は味噌汁の具に使っていて、あまり美味しいキノコという印象がありませんでしたが、今回はタマゴタケなどと一緒にバター炒めにしました。

後で書きますが、傘がよくバターの味を吸っていて、今までのナラタケの印象を覆すほど美味でした。今後はナラタケが発生していたら、もっと積極的に採取してもいいかもしれません。

(4)チチタケ
最後に広葉樹林のキノコ地帯を歩いている時に、ぽつんと一本だけ生えているのを見つけたチチタケ。傘は3.5cmくらいとまだ小さめでしたが、しっかり肉が引き締まっていて、虫食いもなく新鮮でした。

特に目印もない広葉樹林の林床に生えていて、絶対に再発見はできなさそうだったので、これ以上傘が開くのを待つでもなく、採取してきました。

とりあえず軽く洗ってから、少し乾燥させ、最調理の際にミキサーで砕けるよう冷凍保存することにしました。

濃いオレンジ色の独特の傘や、白いヒダ、黄色い柄など、どこからどう見てもチチタケだと感じる配色でしたが、念のため洗った後にヒダを少し裂いてみると、新鮮な乳液が大量に出てきました。チチタケで間違いありません。

小さいチチタケとはいえ、柄も含めればそこそこの大きさがあります。新鮮なので、全体をそのまま料理に使うことができるはずで、たかが一本されど一本、良い出汁がとれそうです。

(5)キンチャヤマイグチ
その後、公園のシラカバ林に寄った時に発見したキンチャヤマイグチ。去年もここでたくさん発見しましたが、あまり良い状態のものが見つからなかったのと、経験不足だったことから、食べてみるには至りませんでした。

細かい変種があるせいで、図鑑とぴったり見た目が一致しにくいキノコです。しかし、傘が金茶色で、柄にびっしり黒い鱗片が付くという特徴は同じで、いずれも食用になるため、比較的見分けるのが簡単な食用キノコといえます。

今回見つけたのは、傘裏の管孔がまだ膨らんでいない良い状態のものだったので、これなら食べることができると思いました。

またキンチャヤマイグチの特徴のひとつに、傘が屋根のひさしのようにはみ出すという珍しい傾向があります。肉眼でも観察できますし、ルーペで見るとよりはっきり、傘が管孔面よりも長くせり出している様子が確認できました。

 

また、キンチャヤマイグチには変色性もあり、断面が淡ワイン色→黒色に変色することが知られています。試しに半分に切断すると、下のように変色していきました。やや赤みを帯びた灰色に変わったので説明と合っています。

同じシラカバ林には、ほかにもキンチャヤマイグチが発生していましたが、どれも管孔が膨らんだり汚れたりしていて、新鮮なものはありませんでした。

採取したキンチャヤマイグチはとてもきれいだったので、食べやすい大きさに切ってバター炒めにしてみました。

正直なところ、肉が硬めであまり味が染みず、今日採った他のキノコには見劣りする味でしたが、今後もっと合うレシピを見つけたいです。

(6)ヤマドリタケ
嬉しいことに、公園のシラカバ林を歩いていると、去年も見つけたあたりにポルチーニの一種であるヤマドリタケモドキ(追記 : 色合いからすると普通のヤマドリタケかもしれない)が生えているのを見つけました。去年の発見は10月に入ってからだったので、かなり早いです。

傘サイズに比べて、柄が驚くほど太いので、ひと目見ただけでヤマドリタケモドキだとわかります。傘はビロード状で、まだ菌糸に覆われている管孔は白く、柄の表面は、白い網目模様で覆われています。

さらに別のシラカバ林を歩いていると、去年全然見つからなかったあたりに、2本のヤマドリタケモドキが生えているのを発見しました。先入観にとらわれずに探してみるものですね。

大きいほうはもう管孔が膨らみきっていてダメそうでしたが、中くらいの大きさのは管孔がまだきれいで新鮮でした。大きいのも、中を割ってみたら、もしかしたら大丈夫だったかもしれませんが、そこまで気が回りませんでした。

柄の内部には小さな虫食いの穴がたくさん空いていましたが、比較的きれいな方だと思います。

断面は管孔が黄色系統の色味を帯びていて、ニガイグチのような赤系統の淡いピンク色でないことが確認できました。断面に香りを嗅いでみると、ほのかにポルチーニの良い香りがしていました。

ヤマドリタケモドキも、軽く洗って冷凍保存することにしましたが、今日採ってきたキノコをそれぞれいくらか使って、4種の天然キノコのバター炒めを作ってみました。

入れたのは、タマゴタケ、ナラタケ、キンチャヤマイグチ、ヤマドリタケモドキです。

まずタマゴタケは言うまでもなく安定のトゥルトゥルした極上の食感、ヤマドリタケモドキはポルチーニの香りが際立っていました。

料理の中に入っている黒っぽいのは、初めて食べるキンチャヤマイグチですが、さっき書いたように、少し硬さがあり、味があまり染みておらず、この料理に合っていないように思えました。

驚いたのはナラタケで、柄の部分は硬さがありましたが、 傘は味が染みてジューシーで、今まで食べたナラタケ料理の中で一番美味しく、ナラタケを見直しました。どんなキノコにも向き不向きがあるので、適した調理方法を見つけられるとまた食べたくなります。

今年はキノコ狩りのフィールドが狭くなりそうなので、どれくらい味わえるか不安でしたが、いきなり6種類もの食用キノコを採ることができ、幸先のよいスタートを切れました。

山菜にしてもキノコにしても、たくさんの種類を知っているというのは、良いアドバンテージになります。20種類以上の食用キノコを知っているおかげで、たとえ何かが採れないとしても、別のものを楽しむことができます。

今年は今年で、縛りプレイのキノコ狩りの中で新しい発見を重ねていきたいです。

今日のキノコ。アカエノズキンタケ,クロラッパタケ,オオニガシメジ等

以下、そのほかに見つけたキノコたち。

(7)アカヤマドリ
まず、森の入り口近くにあるアカヤマドリのその後の様子。まだ幼菌らしい姿のまで、膨らむ気配はありません。いかにも脳にそっくりな異形のフォルムですが、不思議と可愛らしい印象。

次に見に来ることができるのは4日後の水曜の予定ですが、はたして食べられる状態かどうか。

(8)ケシロハツモドキ?
今日は普通に湿地のぬかるみ地帯を抜けて奥に進むルートで、すべてのポイントを回ることにしました。

入り口付近にあった白い大きなベニタケ科キノコ。裏側のヒダは密で白い乳液が染み出した痕跡がありました。普通にいつものツチカブリかと思ったのですが…、

ピンぼけ気味で分かりづらいですが、傘の表面の写真。ツチカブリだとシワ状のはずですが、細かい鱗片のようなものが見えます。ということはケシロハツモドキでしょうか。

シロハツ似のキノコのうち、乳液が出るのはケシロハツ系かツチカブリ系で、ヒダが密なのはケシロハツモドキとツチカブリ。そして傘に毛(鱗片)があるのはケシロハツモドキ、というのが根拠。

調べてみると、ケシロハツモドキは古くなると傘に淡黄褐色の染みができる、ヒダが直生~やや垂生、乳液は淡黄色に変化する、といった特徴があり、今回観察した特徴と一致していると思いました。

(9)ホコリタケ
今年もたくさん生え出ていたごま団子のようなホコリタケ。

ナラタケも出ていましたし、どこか懐かしいおなじみの面々と再会した気分です。去年見つけたキノコと再会するにつけ、やはりいつもの森にこの時期に入れないのは残念です。

(10)ミヤマオチバタケ
林内の地面に生えていた鮮やかなオレンジ色のよく目立つキノコ。傘は薄く、柄は細く、見た目の印象はモリノカレバタケに似ていましたが、ヒダが密ではないなど別種でした。

傘は鮮やかなオレンジ色で山型に開いていて、大きさは2cmとかなり小型。

ヒダは白色で、幅狭く、密度は普通かやや疎、離生。柄は細く、色は茶色で頂部だけ白くなっていて、中空でした。

モリノカレバタケに似ているキノコを候補に探した結果、名前がよく似ているミヤマオチバタケらしいとわかりました。落ち葉から発生する点もよく似ていますが、ホウライタケ属なので、近縁種ではないようです。

(11)コナカラカサタケモドキ?
なんと2019年から4年連続で毎年見ている白い小さなキノコ。そして毎年、コナカラカサタケモドキ?としていて進歩がありません。

傘の大きさは3cm程度。傘や柄に白い粉をまとっているのが特徴。傘が開ききっていない幼菌で顕著で、粉が傘のふちから垂れ下がります。

柄は少し肌色を帯びていて、中空。過去の観察からすると、脱落しやすく白いリング状のツバがあります。

ヒダは白く、密度は普通かやや密、上生~離生

いかにもそれっぽい名前のワタカラカサタケは図鑑に載っているのですが、見たところ全体がオレンジ色を帯びているキノコなので違います。コナカラカサタケモドキは図鑑には載っていませんが、ネットで調べる限り一番似ているキノコです。

(12)キララタケ
枯れ木の回りに大量発生していた褐色がかったヒトヨタケ型キノコ。去年も頻繁に見かけ、カバイロヒトヨタケかキララタケと判定していました。

大量発生していたので当然のように幼菌もありました。キララタケの名の由来となった雲母のような白い粉は付着していないように見えたので、カバイロヒトヨタケかと思いましたが、

ルーペで拡大してみると無きにしもあらず。

?

ヒトヨタケの仲間らしく、柄は白く光沢があり、中空。ヒダは密で真っ黒でした。

ホテイシメジと同様、お酒を飲まない人は食べられるキノコとされますが、なんとなく、ヒトヨタケ同様あまりきれいなイメージがなく、食べてみようと思えません。微毒を含むらしいので、どのみち食べないのが無難か…?

(13)コクサウラベニタケ
地面から生えていた薄茶色の平たい傘のキノコ。サイズは4cmくらい。裏側を見ると赤みを帯びた肉色のヒダだったので、クサウラベニタケかコクサウラベニタケと考えました。

ヒダのつき方を見るとクサウラベニタケと違いがあり、湾生らしくなく、上生~離生に見えます。

調べてみると、クサウラベニタケも上生と書いてあることが多かったですが、コクサウラベニタケは上生~離生とあったので、サイズが小さいことからしても、コクサウラベニタケのほうが近そうです。

(14)ヒメベニテングタケ
前回と同じ場所に生えていたヒメベニテングタケ。傘の破片、条線、柄のツバ、全体の色合いなどの特徴がうまく写った美しい写真が撮れたので記録。

(15)ツチカブリ
さっきのはケシロハツモドキでしたが、おなじみツチカブリもたくさん発生していました。

(16)クサハツモドキ
クサハツの仲間らしい黄褐色のベニタケ科キノコ。傘に粒状線があるのもそれらしい特徴。

ヒダはやや密。不快臭がある無印クサハツはやや疎なので、クサハツモドキかニセクサハツの可能性が高いと考えました。匂いを嗅いでみると不快臭はなく、なんとなくいい匂いだったのでクサハツモドキでしょう。

(17)くすんだ赤色の大きなベニタケ科
くすんだ赤色の、大型ベニタケ科キノコ。傘が開く前の若い菌と、干からびた老菌がありました。色的にカワリハツかチギレハツタケではないかと思うのですが…。

傘の直径、柄の長さともに10cm程度あり、ベニタケ科としては大型の部類。

これだけ大きなキノコで、傘が開いていないのを採ってしまうのは勿体なく感じましたが、どうしても柄の変色を調べたかったので、持ち帰ることにしました。

傘が開いて干からびていた老菌のほうの写真。傘のふちに粒状の条線があり、ヒダは密で白っぽいらしいことがわかります。

硫酸第一鉄で変色性を調べてみると、柄がくすんだ茶色に変色しました。8/6に見たチギレハツタケ?疑いのキノコの変色反応と比較すると、色が薄いです。

そもそも、チギレハツタケは柄が2~7.5cmくらいのキノコとされているので、これは大型すぎる気がします。過去にチギレハツタケかと思っていたキノコも違う可能性が…。

色的にはアカカバイロタケやクサイロアカネタケの可能性も考えてみるべきかもしれませんが、どちらも条線がないキノコだと思うので、除外できます。もう少し詳しくならないと分かりそうにありません。

変色反応を見た後は、せめて少しでも胞子を飛ばしてくれたらと思い、森に返しておきました。

(18)ニセマンジュウガサ?
ここから少し、トドマツ・ミズナラ林の角にある広葉樹林の一角に入って注意深く観察してみました。8/4(12)でチチタケが生えていたことがあるので、今回も期待して見に行きました。

すると、チチタケは見つからず、代わりに様々な謎のキノコとと出会うことに…。

まず、?褐色~赤褐色の傘のキノコ。傘の大きさは5cm程度。よくある色合いで、条線などの特徴もないので、傘だけでは何かわかりません。

抜いてみると、真っ直ぐな柄に、球根のような塊が基部に付いていました。ついに現れ出したフウセンタケ科キノコなのだと気づきました。イグチと同じく、科まではすぐにわかるのに、種名となると全然わからない悩ましい種。

ヒダは傘と同色の茶色で、やや密。ルーペで見るとヒダのつき方は湾生。

柄は傘と同色の赤褐色~やや紫色を帯びて見え、表面には縦向きに茶色い繊維が走っていました。柄の内部は中実。

根っこが塊茎状になっていることから、別の森で毎年群生するニセマンジュウガサの可能性を考えましたが、もっと大きいはずだから違うような…。

でも、特徴を調べてみると、全体の色合い、ツバがないこと、柄の頂部がやや青みを帯びること(今回のは柄全体が青みを帯びている気もしますが)、柄に繊毛が付着することなど、似てなくもないです。

ひとまずはニセマンジュウガサ?としておきますが、全然違うフウセンタケ科の可能性も十分にあります。

(19)アカエノズキンタケ
その近くに生えていた、去年9/26(2)に見たズキンタケに似ている極小キノコ。傘が暗い緑色で、柄がオレンジ色という補色関係の配色の美しいキノコで、調べてみると、アカエノズキンタケでした。

ヒダは直生?…と思ったのですが、ズキンタケは子嚢菌類なので、裏面はヒダではないですね。柄は中空~髄状のようでした。

色合いから見ると、明らかにアカエノズキンタケなのですが、もともとズキンタケは、古くなると傘が暗緑色に変化していくらしく、似た配色になることもあるようです。

いずれにしても、とても美しいキノコですが、いかんせいサイズが小さすぎ、傘は0.5cmあるかどうかです。森の地面に生えていても、よほど注意深くないと見逃してしまうので、今回は運が良かったです。

(20)クサウラベニタケ
同じくトドマツ・ミズナラ林の隅っこの広葉樹林の角地に生えていたキノコ。傘が白っぽく、反り返っているように見えたので、カヤタケ科のキノコかと思って確認してみたら、いつものクサウラベニタケでした。

傘のサイズは5cmくらい。ヒダは赤みを帯びた肉色で密、湾生。さっきのコクサウラベニタケらしいキノコと比べ、こちらはヒダのつき方もクサウラベニタケらしさがあります。

(21)ニオイアシナガタケ?
これも同じ場所に生えていたキノコ。岩と落ち葉の隙間から生えていました。

視線を低くして、地面をじっくりみれば、背景に同化していた小さなキノコが狭い範囲に見つかる見つかる。普段もこれくらい生えているのに気づいていないだけなのでしょうか。

ひとつ引き抜いてみると、これほどの柄の長さ。傘は0.5cmくらいしかないのに、柄は10cmくらいある極端な長さです。おそらく傘が開ききっていないアシナガタケの仲間でしょう。

条線が目立っていないからか、あまりアシナガタケらしくない傘に見えるのですが、傘がある程度開いたものばかり見慣れているせいでしょうか。

ヒダはわかりにくいですが、右のヒダを見ると上生~離生のようです。これはアシナガタケの特徴と一致しています。

柄には条線はありませんでした。ということはニオイアシナガタケになるのかもしれませんが、香りはよくわかりませんでした。

(22)クロラッパタケ
トドマツ・ミズナラ林の同じ隅っこで初めて見つけたクロラッパタケ。これこそ目がよほど慣れていなければ見つからないキノコで、背景に完全に同化していました。発見できたのは運が良かったからにほかなりません。

クロラッパタケは初見でしたが、図鑑か何かで見て存在は記憶していたので、その特徴的な外見から、すぐ気づくことができました。

傘のサイズは4cmほど。ことさら小さいわけではないものの、色のせいで全然見つけられません。もしかしたら過去にも生えていたのに気づかないままスルーしたり踏んだりしていたのかもしれません。

横から見た姿はそれなりに存在感があり、ウスタケにそっくりです。ウスタケは毒キノコ扱い(昔の資料では食用?)なのに、もっと怪しげなクロラッパタケは高級食用キノコなのが意外です。

類似種にコクロラッパタケ(Craterellus dubius)がありますが、傘裏がもっとヒダ状になっているようです。アクイロウスタケ(Cantharellus cinereus)もやや似ていますが、やはり傘裏がヒダ状で連絡脈もある網目状です。

今回のキノコは、下の写真のように、傘裏が全然ヒダ状ではなく、いかにもラッパのような形状なので、無印クロラッパタケです。

また、この写真のように傘裏の上のほうは灰色で、下のほうの柄の部分は焦げ茶色に濃くなっているのもクロラッパタケの特徴だそうです。

食用キノコだと知ってはいたのですが、初めて見るキノコで、類似種があるのかさえ知らなず、生えている数も3本ほどと少なかったので、今回は採取しませんでした。

そもそも近隣に生えているとさえ思っていなかったので不意打ちでした。

調べたところ、特に似ている毒キノコがあるわけでもなさそうだったので、次に見かけたら採取してもいいかも。しかし、残念ながら数日後に見に行った時には、もうどこにあるのか見つかりませんでした…。

(23)シロフクロタケ近縁種?
トドマツ・ミズナラ林の端っこを後にして、数メートル歩いたところで見つけたキノコ。

一見すると、テングタケ科のような姿をしていますが、7/25(22)で見たウラベニガサ科?の謎のキノコが近いかもしれません。

傘はやや薄汚れた白~灰褐色色ムラもないシンプルさで、条線もないと思っていましたが、ルーペでよく観察したら、ごく短い条線があるのがわかりました。

4cmほど。平らに開けば5cmになるかもしれません。

ヒダは薄茶色で密。この色合いからも、テングタケ科ではなく、ヒダが肉色→薄茶色と変化する科のキノコではないかとうかがわれます。

ヒダもよく見ると、テングタケ科にありがちな離生や隔生ではなく、湾生でした。しかし、7/25(22)と同じものであれば、傘が開ききれば離生になると思われます。

柄はツバや鱗片などなく、色は傘と同じで、やや薄汚れた白。内部は中空でした。

前回似たようなキノコを見つけたときにも疑った、ウラベニガサ科の地上から生えるキノコ、シロフクロタケの可能性を考えました。

シロフクロタケにしては小さいと前回指摘しましたが、近縁にヒメシロフクロタケといった小型種があるためクリアできます。しかし、柄が中空である点が決定的に異なります。髄状とかでもなく、明らかに中空なので別種としか思えません。

(24)カバイロツルタケ
トドマツ・ミズナラ林で見つけたカバイロツルタケの傘がまだ開いていない若い個体と思われるもの。びっくりするほど濃いタレをつけたような樺色。

傘の大きさは4cmくらい。開けばもしかすると10cmあるかもしれません。

横から見たところ。条線もはっきりしています。食べたら美味しいのかなぁと思いますが、テングタケ科というだけでハードルが激上がりしているので、今年はまだ手を出せそうにないかも。

柄の色も黄土色、ツボの色も黄土色なので、カバイロツルタケであることは間違いないでしょう。他に似ているテングタケ科があるのかは十分に知りませんが、将来的に食べる日が来た場合、ツボの色は重要な手がかりとなりそうです。

(25)ツルタケ?
これもその近くで見つけたもの。一見、やや樺色を帯びているのでカバイロツルタケとも同定したくなりますが、さっきの明らかな濃い樺色と比べると薄いので、普通のツルタケのほうかもしれません。

傘のサイズは7cmくらい。傘のふちにははっきりした溝線。

柄には珍しくダンダラ模様があります。ツルタケでも模様が出ることはあるようですが、そもそも柄が白色なので目立たないはずです。この個体は明らかに柄が黄土色を帯びているので、ダンダラ模様が目立ちます。

ならばやっぱりカバイロツルタケか?と思うのですが、鞘状のツボは白色でした。全体的にツルタケとカバイロツルタケの間の子のような特徴を持っているため、判断に困るキノコです。

ツルタケとカバイロツルタケはそもそも別種というよりは変種扱いらしいので、中間個体があってもまったく不思議ではありません。前から何度も見ているオオツルタケ近縁種もそうなのでしょう。

このバリエーションの豊富さというか壁のあいまいさが、ツルタケ類をなかなか食べてみる気になれない理由のひとつです。実際、手を出さないのが賢明な気がします。

(26)アイバカラハツモドキ?
そこから広葉樹林のキノコ地帯のほうに移動して、散発的にいくつか生えていた肌色のベニタケ科キノコ。

傘に明瞭な環紋が現れていることが特徴。大きさは7cm以上あり、ベニタケ科としてはやや大きめ。

表面の質感はなんと表現すればよいのか。毛が生えているわけではないと思うのですが。

柄は白くクレータ状のへこみがあり、ヒダは疎、傘と同色か、それより濃い褐色です。

ヒダからはわずかに白っぽい乳液が出るのを確認できました。

カラハツモドキの仲間のいずれかではないかと思いますが、よくあるキノコにも関わらず情報が少ないので同定は難しいです。

カラハツモドキの仲間はヒダが密と表記されていることが多く、このキノコには当てはまらないのが難点。その中で情報は少ないものの、アイバカラハツモドキはやや密とされていて、写真で見る限りやや疎とも見えるので一番近そうです。

全体の配色も、柄が傘より薄く、ヒダが傘と同色とされているので、今回の観察と一致しています。

無印カラハツモドキとの違いがよくわからないのですが、傘がベージュ色(つまりアイバカラハツモドキよりややくすんだ色?)で、乳液が白色不変(アイバカラハツモドキは半透明で水っぽい白色)であることが違いなのかも。

もろもろの特徴を組み合わせると、アイバカラハツモドキが最もしっくり来るようです。

(27)謎の茶褐色の傘のイグチ
その後、場所を公園に移して見つけたキノコ色々。まず、栗色の傘のイグチ。

傘の大きさは8cmほどで茶褐色。

孔口は始め白い菌糸で覆われているようで、管孔は黄色っぽい色。肉は白色。管孔の変色性は確かめるのを忘れましたが、肉は変色性はないようです。

柄は傘よりやや薄め茶色で、上部に明確な網目模様あり。

今のところ正体不明。せめて管孔の変色性を見ておくべきでした。イグチはただでさえ複雑極まりないので、少しでも手がかりのほしいところ。

(28)オオニガシメジ
アカマツ林の隣あたりに群生していた、かなり特徴的なキノコ。

傘はよくあるオレンジ色。7cmくらい、やや細かい鱗片があるようにも見えます。

裏側が特徴的で、非常に整然と密に並んだ美しい白いヒダ。ヒダのつき方は上生~離生で、幅は意外なほど狭く、そのぶん傘が肉厚でした。傘の内部の肉は白色。

?

柄は妙に太く、白~傘と同色のグラデーション。内部はぎっしり詰まった中実

ヒダや柄の形が非常に特徴的で、おそらくそれだけで知識のある人は特定できるはずです。今のところ正体不明ですが、図鑑をパラパラ見ているうちに特定できそうな予感。

(追記 : 後日、図鑑を見ている際、オオニガシメジらしいことがわかりました。

図鑑によると、傘は6-12cmで丸山型→やや平らに開く。傘に微細な繊維毛あり。傘のふちは最初内側に巻く。ヒダは湾生で密、白色→クリーム色。肉は白色。柄は太く短く上部で白色、下方は汚褐色とあり、本種で間違いないでしょう。

日本語での情報は少ないですが、学名Tricholoma acerbumで検索すると断面の写真などもあり、重なり合って群生する様子や、ヒダの幅の狭さなどがそっくりです。

発生環境が主にミズナラ林とされていることが食い違っていますが、公園なので、すぐ近くにミズナラの木の1本くらいはあったのかもしれません

追記2 : 後日その場所を訪れてみたら、アカマツ林ではなく、アカマツ林に隣接する広葉樹林で、ミズナラの木がたくさん生えていました)

(29)テングタケ
公園に乱立するようになってきたテングタケ。どこにでも生えています。鳥類でいうところのカラスやスズメなどと同じく、都市近郊でも生き残れる強い菌類なのかも。

(30)タマゴタケ
毎年タマゴタケがまれに生える公園なので、もしかしたら…と探してみたら、

生えていることには生えていましたが、見つけるのが遅かったようです。かなり大きいタマゴタケだっただけに残念。

2022/09/04日

今日のキノコ。ウグイスハツ,アカヤマタケ,ハタケシメジ等

朝から出かけたついでに都市部の公園で軽くキノコ観察してきました。その後、家の近所の広葉樹林の小道にも寄ってみたら、たくさんキノコが出ているのを見つけました。

(1)クサイロハツ?
公園の芝地に生えていたベニタケ科のキノコ。現地では白っぽく見えたのですが、今見るとやや緑色を帯びているように見えます。

ヒダはクリーム色でやや密。分岐のない整然としたヒダに見えます。また、下の写真を拡大すると、ヒダ同士の隙間に細かい連絡脈があるように見えます。

次の項目で詳しく書きますが、ヒダが分岐していなかったことと、連絡脈(脈絡)があることから、緑色のベニタケ科のひとつであるクサイロハツかもしれません。おそらく類似キノコのカワリハツとウグイスハツは脈絡がないようです。

(2)ウグイスハツ
その後に、近くの広葉樹が植えられているあたりで見かけた淡い緑色のベニタケ科キノコ。

改めて見ると、上記のキノコと傘の色が似ています。緑色のベニタケ科の種類は限られていて、カワリハツの緑色タイプ(ウグイスタケ)か、ウグイスハツ、クサイロハツの3種くらいです。

傘の大きさは3.5cmくらい。角度によって薄い黄緑にも、薄い青緑にも見えます。

裏側のヒダの様子。色は白で、やはり整然とした密に詰まったヒダに見えます。ヒダのつき方は直生。連絡脈の有無は不明。

しかし、ルーペでよく見ると、柄にかなり近い部分で頻繁に二又分岐しているようでした。

この2つ目のほうの緑色のキノコは、カワリハツだと思いこんでいたので、持って帰って試薬で確認するつもりでいました。しかし、硫酸第一鉄をかけてみると、予想していた青黒い灰色ではなく、赤紫に変色したので驚きました。

小さいキノコなので、たっぷりとかけてしまい、柄の白い部分がもとの色、うっすら赤みを帯びているところはすべて変色した後の色です。

時間が経つとより濃くなり、翌日には下の写真のような赤紫色にまでなっていました。

さて、このキノコは何なのか。まずカワリハツ緑色型(ウグイスタケ)は、FeSO4の変色反応の色が違ったので、完全に除外できました。

残るはウグイスハツ(Russula heterophylla)とクサイロハツ(Russula aeruginea)。ウグイスハツはヒダが分岐するのが特徴です。確かに分岐は確認できましたが、参考写真を見ると、もっと顕著にいたるところで分岐するようでした。

硫酸第一鉄による変色性については、ウグイスハツが変色した写真を載せてくれているところがありました。帯褐赤色に変色すると説明されていて、わたしが撮った写真と同じ色だったので、ヒダの分岐と合わせてこちらが正しそうです。

一方のクサイロハツは、淡い桃色に変色すると書かれていたので、今回観察したキノコとは別物といえます。

しかし、クサイロハツのほうのみ、連絡脈(脈絡)があると書かれていました。別のサイトでもそのように説明されています。カワリハツやウグイスハツについてはそうした記述は見つかりませんでした。

そのことからすると、1つ目のキノコのほうはクサイロハツだったかもしれません。持って帰らず変色性を確認しなかったのが悔やまれます。

(3)キチャハツ?
さらに公園の芝地に生えていたオレンジ色のベニタケ科キノコ。この傘の色合いは珍しいので、てっきりこれもカワリハツだろうと思い込みました。

傘はさっきのより大きめで7cmくらい。

ヒダと柄は同色で白。ヒダは密。

カワリハツだと思っていたのに違うとわかったのは、やはり硫酸第一鉄の変色性でした。以前のチギレハツタケのような急激な変化ではなく、最初はゆっくりと薄いピンク色に変色しました。

翌日にはさらに濃くなって、赤茶色になりました。

下の写真は一晩置いてから撮影したもので、左がさっきのウグイスハツ、右がこのキノコです。どちらもはっきり変色していますが、ウグイスハツがサツマイモのような赤紫色なのに対し、このキノコはレンガのような赤茶色です。

オレンジ色のベニタケ科は、クサハツの仲間以外思いつきませんが、これはどう見てもクサハツらしくありません。

仕方なく「ベニタケ科 オレンジ色」で検索してみたら、キチャハツというのが見つかりました。庭園などで普通に生えるとあるので、公園の変哲もない芝地に生えていても不思議ではありません。

FeSO4による変色性については、ピンク色になると書いているサイトがありましたが、写真がないため比較はできません。わたしの観察では、ゆっくりと変色したので、最初のうちはピンク色とみなしても良い色合いでした。

キチャハツも、クサハツの仲間と同じく傘に粒状線があるらしいですが、このキノコはそもそも条線がほとんどありません。条線のなさから、カワリハツらしいと思っていたくらいです。

でも、撮った傘の写真をよく見ると、ほんのわずかながら粒状線が認められるので、キチャハツの可能性は十分にあるでしょう。

(4)謎の小型イグチ
公園の植栽樹の近くのコケの中から生えていた小さなキノコ。

傘の大きさは2.5cm~4cm。茶色のテカテカした美しい滑らかな傘。カワムラフウセンタケを思い出したので、裏側は紫のヒダかもしれないと期待しました。

ところが裏返してみるとイグチの仲間だったので驚きました。薄汚れた大きめの穴の管孔で、知っている中ではシロヌメリイグチに似ています。

しかし、シロヌメリイグチは傘が小さいうちなら、もっと管孔はきれいなはず。それに、周囲にカラマツはなかったように思います。

そのすぐ近くに生えていた、同種かもしれないキノコ。こちらの傘は若干淡い色で明るい茶色です。

裏側は白い管孔になっていて、ツバのような内被膜の破片がありました。

同じキノコかどうか疑わしいですが、同じだと仮定すると、傘は茶色~薄茶色で、微細なひび割れた鱗片が少量付着している。柄は指と同じくらいかやや太めで、ツバがある傘は最大でも4cmほどと小型で、管孔は穴が広がると、白→グレーに変色する、ということになります。

図鑑を見ても、それらしいキノコが見つかりませんでした。色合いとしてはシロヌメリイグチが最も近いのですが、成菌になっても小さいままなのは不自然ですし、管孔が汚くなるころには傘は白くなっているはずです。

(5)アカヤマタケ
この時期にしては非常に暑い日だったので、公園を歩くのはほどほどにしました。帰りに、墓地のそばの広葉樹林の小道に寄ってみました。去年ハタケシメジなど色々生えていたので、今年ももしやと思ったからです。

すると、まず見つけたのはアカヤマタケ。地面のあちこちに無数に生えていました。

赤い山型の傘で、ヒダと柄は黄色なので、タマゴタケの配色にそっくり。しかし大きさがはるかに小さく、条線やツバもツボもないので見間違うことはありえません。

その近くに黒い小さなキノコを見つけました、そういえば去年調べて、アカヤマタケは触ったり古くなったりすると変色して、最終的には黒くなる、と読んだのを思い出しました。

傘は赤→黄色→黒と変色していくようです。変色している途中の個体もあり、傘や柄に黄色っぽさが残っています。

裏側を見てみると、傘や柄が黒くなっているのに対し、ヒダはむしろ脱色して白っぽくなっているように見えました。

周囲の色との差からくる錯視かとも思いましたが、調べてみたら、「初め帯白色~帯黄色~黄色、後に淡黄色になる」とはっきり記載されていました。傘や柄は黒くなってヒダは白くなるとは面白いキノコです。

ヒダの密度が上の写真と違って疎に見えますが、アカヤマタケのヒダはやや密~やや疎とされているので個体差の範疇でしょう。柄に対して上生しているのは同じです。

(6)ハタケシメジ
そして、嬉しいことに、今年もハタケシメジが生えていました! 成菌だけでなく、幼菌もたくさん生えていて、今回は一番大きい株だけを採取することにしました。

すっかり久しぶりなので、見分け方のポイントを忘れてしまっていましたが、去年ブログにまとめておいたおかげで、似ている毒キノコとの判別点を確かめることができました。

おもなポイントは、傘が粉を吹いたように見えること。柄が白ではなく傘と同じ色がうっすらついていて、柄の頂部だけ白いこと。ヒダの色が赤系統ではなく黄色系統のクリーム色であること。

そして、一本ずつ単生・群生するのでは、根元が束になっていて束生すること。さらに、柄が中実であること。

いずれの特徴も確認できたので、ハタケシメジで合っているでしょう。

上の横から見た写真では、傘の中央が盛り上がっているのが確認でき、ネズミシメジを思わせる特徴なので、少し疑いは生じました。でも、ネズミシメジは束にならず単生するキノコですし、柄は色がつかず白色です。

それに、今回発見したキノコも、傘の中心がやや尖っているのは、傘が開ききっていない成長途上の個体のみで、傘が平らに開いたものでは突起はなくなっていました。

ネズミシメジは成長しきっても傘の中央が尖っているのが特徴なので、平らなものがあるという時点で、ネズミシメジを除外できるでしょう。

当初はハタケシメジは見分けにくいキノコという印象でしたが、キノコ狩りの経験値を積んできた今では、そうそう間違えないキノコだと思いました。もちろん油断は禁物なので、チェックリストでの確認を怠らないようにします。

今年もハタケシメジを発見できたのは嬉しかったですし、まだ幼菌もたくさんあったので、定期的に様子を見に行ってさらに採取したいです。

2022/09/05月

公園の植物。マユミ、セッコウボク、トチノキの実など

歯医者の待ち時間に都会の公園を散歩。よく芝刈りがされているせいで、キノコはテングタケ以外はほとんど見かけなかったので、おもに植栽樹を見て回りました。

マユミの実が鈴なりに実って、少しずつ色づき始めていました。まだあの鮮やかなピンク色ではなく、少し赤みを帯びている程度でした。

いびつな形の実をつけたコブシの木。ユニークな形なのですぐわかるようになりました。

それよりも、初めて注目したのが葉の形。ふちが激しく波打っています。家のガレージに最近謎の木が生えてきていたのですが、葉の特徴からするとコブシだったようです。

初めて見た謎の白い実をつけた木。緑色の小さいのは受粉に失敗して子房でしょうか。白い実から、名前だけ覚えていたツツジ科シラタマノキかな?と思いましたが、調べてみたら、スイカズラ科セッコウボクでした。実は有毒だそうです。

巨大な実の房をぶら下げたトチノキ。

果肉に線が入っていて、地面に落ちていた実は、いとも簡単に割れました。果肉を腐らせないと中身を取り出せないオニグルミよりずっと利用者に優しいデザインです。

しかも中身は栗にそっくりでいかにも美味しそう! それなのに、ひたすらアク抜きをしないと食べられないのは、もうバグというか、なぜなのか理解できないレベル。

最後に、公園の中に生えていた謎の低木。花が終わった後の実らしきものが上向きについていて、葉は小さくて細く、中央脈だけ目立ちます。Google Lensだとわからなかったので、また後で図鑑で調べようと思います。

公園のキノコ。キチャハツ等

同じく歯医者の待ち時間に公園を歩き回って見つけたキノコ3種。ほかにももう少し生えていましたが、しっかり草刈りされている公園だったためか、大型キノコはテングタケくらいしかありませんでした。

(1)傘が黄褐色のイグチ
まず傘がオレンジ色、管孔が黄色で大きめの謎のイグチ。かなり傷んでいて、柄がすぐ取れてしまい観察できず。ハナイグチかヌメリイグチだったかもしれません。

(2)キチャハツ
点々と生えていたくすんだオレンジ色のベニタケ科。昨日も別の公園で見たキチャハツの可能性が高いです。条線もはっきり見えています。

柄は白、ヒダはややクリーム色がかった白色で離生。いずれもキチャハツの特徴と一致しています。

(3)イボテングタケ
そして、公園ならどこにでも生えるテングタケ。成菌も生えていましたが見慣れているので、幼菌のほうの写真だけ。イボが立体的なので、無印ではなくイボテングタケのほうかも。

その後は、農作業に出かけて、暗くなるまでニンニクの皮むきや根切り。明日も病院の後に続きをする予定で、なかなか忙しい日が続きます。体調が小康状態に戻ったのがせめてもの救いです。

日記の写真の整理も追いついていませんし、月末に予定がある原稿を作らなきゃならないし、ほかに来年の絵もそろそろ構想を考え始めなければならないなど、次から次にやるべきことが押し寄せてきて、毎日少しずつでもこなすしかありません。

2022/09/06火

ドライトマト作り

今日は皮膚科の再診の日。かなり良くなっていたので、弱い軟膏を引き続き塗るよう指示されただけで、次の再診は無しということになりました。もっと長引くと思っていたのに予想外でした。まだ治りきったわけではないのでリバウンドに気をつけたいです。

その後は農園でミニトマトの一種が最後の収穫。大量に採って、ドライトマトを作りました。たくさんあるように見えますが、先日トマトソースを作った時と比べると1/4程度の量に過ぎません。

ドライトマトの場合は切る必要があるので、大量に採りすぎると調理の手間が面倒になるのが悩ましい点。それでも、トマトソースとドライトマトにしたことで、大量に実っていたミニトマトをほとんど消費できました。無駄にせずにすんで良かったです。

その間にニンニクの皮むき&根切り作業も引き続き頑張りました。途中、ナイフが皮の手袋を貫通してあわやという場面がありましたが、手袋が切れただけで助かりました。転ばぬ先の杖ならぬ切らぬ先の手袋でした。

今日も100個かそれ以上のニンニクを処理したと思いますが、ようやく箱も少なくなってきて終わりが見えてきました。今年もよく売れたようです。

2022/09/07水

今日のキノコ。ハナイグチ,ノボリリュウタケ,ツチスギタケ?等

久しぶりに時間ができたので、森を散歩。ほとんどキノコ観察だけになりましたが、サラシナショウマが開花しているのを見つけました。

(1)ハナイグチ
車を停めた森の入り口のあたりを歩いていたら、前にアカヤマドリが生えていたあたりに、何か茶色いどら焼きのようなものが…

まさか? と思って抜いてみると、裏側は管孔で明るい黄色。もしやハナイグチ? しかもまだ管孔が開いていなくて、とてもきれい!

しかしハナイグチにしては違和感。普通ここまで大きいハナイグチなら、管孔が開いているものです。それに群生ではなく単生だったのも謎。

でも、カラーリングはハナイグチのものですし、周囲を見回してみると一本だけカラマツがありました。ヌメリイグチだと二針葉マツがあるはずですし、管孔の色がもっと薄い黄色のはずです。

どのみちツバがある以上、チチアワタケのような弱毒キノコではないので、食用になるのは間違いありません。こんなにきれいで大型のハナイグチが採れるなんてめったにないことなので、ありがたく持って帰りました。

今年は行きつけのカラマツ林に入れず、代替になりそうな場所も発見できていないため、ハナイグチ、シロヌメリイグチ、ホテイシメジなどは一つも食べられないかと思っていたので、少なくともハナイグチ一本は手に入れられて良かったです。

(2)ヌメリツバタケ
9/3(1)でヌメリツバタケを採った落枝を再び見に行くと、ヌメリツバタケがまだ少し生えていました。さらに、8/29(2)で今季初めてヌメリツバタケを見つけた落枝にも、まだたくさん生えていました。

すでに古くなってヒダが変色しかけているのも多かったですが、ギリギリ食べられそうな程度のものは全て採取してきました。

改めて、ヌメリツバタケのヒダをよく観察。肉眼で適当に観察した時は上生かと思っていたのですが、正確には図鑑にもある通り直生でした。

むしろ、ルーペで見ると、ツバにもヒダから条線が伸びていて、やや垂生に見えるヒダもありました。ツバに条線がついていることで、タートルネックの襟のような独特のツバの質感が生み出されています。

採取したヌメリツバタケの写真は次項の副見出しにて。

(3)アシグロタケ
森の中をしばらく進んだところに、去年、林道の倒木が整理されて、茂みの中に積み上げられた場所があります。その倒木群はいかにもキノコが出てきそうで近くで観察したいと思っていましたが、茂みのせいで行けませんでした。

でも、秋になって草の勢いが衰えてきたせいか、頑張れば歩いていけそうなルートを見つけることができました。

意を決して探索してみると、倒木群の真ん前まで行くことに成功。まだ去年伐られたばかりの木々なのでキノコは発生していませんが、今後、有用なスポットになる可能性を秘めています。

その近くの茂みの中に、立派なアシグロタケを発見。

ぜひ持って帰りたかったのですが、裏側の管孔面はやや薄汚れている感じだったので断念しました。これくらいなら洗えば大丈夫だったかもしれませんが、すでに3本ストックもあるし…。

(4)ナラタケ
同じく茂みの中の落枝に生えていたナラタケを見つけました。傘がまだ開いていないクロゲナラタケのようで、これなら新鮮そうだと思って採取したのですが、

裏側を見ると、まだ内被膜が残っているにもかかわらず、ヒダが茶色く変色していて、傘の見た目ほど新しくないことがわかりました。残念ながらこれも持って変えるのは断念。次のナラタケ大発生を待つことにします。

その後、元のルートに戻って道なりに進んだところ、なんとアミヒラタケの幼菌を見つけることができました。ナイフを持っていなかったので、わざわざ一度戻ってから採取しに行きましたが、それについては次項の副見出しにて。

(5)キイロイグチ幼菌
森の一番奥まで進んで、いつもニガクリタケやムキタケが出る倒木の下に、見慣れないオレンジ色のキノコが2本生えているのを見つけました。

みたらし団子のようでチャナメツムタケを連想させますが、スギタケ属の特徴である白いささくれが傘についていないので違います。明らかに幼菌なので、ナメツムタケなら鱗片がないということはありえません。

しかし、傘をよく見ると、白いささくれの代わりに、細かい茶褐色の鱗片て覆われているようでした。いったい何者だろう?

幼菌なので採取は控えて経過観察したかったので、カメラで下側を観察してみると、まだツバは内被膜で覆われていました。内被膜も柄も鮮やかな黄色でした。

後日、9/12(5)で成長した姿を見ることができ、キイロイグチだと判明しました。

(6)ミヤマタマゴタケ
トドマツ・ミズナラ林に針葉樹林のあたりに生えていた、傘が黒褐色で、条線、ツバがあるテングタケ科キノコ。

傘の大きさは8cmほどで、やや大型。傘のふちには短い条線あり。

柄は白く、上方にツバ、下方に卵型のツボ。

ヒダは白で密、離生、ルーペで拡大すると、ヒダが褐色で縁取られているようにも見えますが、古くなって傷んでいるだけかも。

その近くにあった、同種のまだ傘が開いていないと思われる個体。

傘の大きさは4cmくらい。

やはり傘のふちに短い条線があり、柄にはツバがあります。

さらにもう一つ、同種と思われるキノコを発見。傘の大きさは5cmくらい。

下から見上げると、ヒダが赤っぽく見えました。これは写真は載せていませんが、上の2つのキノコも同じでした。この特徴から、採取せずに種類を判別したら、アカハテングタケとみなしたくなってしまいますが…、

採取してから確認すると、普通にヒダは白です。傘が茶褐色で赤み成分を含んでいるため、太陽の光が透ける角度で見上げると赤く見えてしまうだけのようです。

傘が黒褐色でツバがある、という特徴からすると、候補になるキノコは次の4種類。ドウシンタケ、ミヤマタマゴタケ、タマゴテングタケモドキ(アカハテングタケ)、ツルタケダマシ。

このうち、さっきも見たようにヒダが赤くない点から、タマゴテングタケモドキ(アカハテングタケ)は除外。条線が短いことも、タマゴテングタケモドキに当てはまらない点。

同じく条線が短いことから、ツルタケダマシを除外できます。

残る2種のうち、ドウシンタケは柄が灰色の繊維で密に覆われるという特徴があるのに対し、ミヤマタマゴタケは柄は白で、ささくれがある程度です。ということで、観察できる特徴からすると、ミヤマタマゴタケということになります。

ただ、2020年10/1など何度かミヤマタマゴタケを見たことがありますが、もっと巨大で立派なキノコだった印象があります。条線が短い点は確かに同じですが、傘もつやがなく弱々しいような…。でも、おそらく個体差の範疇なのでしょう。

(7)チチタケ
ミズナラ林で久しぶりに見つけたチチタケ。一本しか生えておらず、サイズも小さめでしたが、再発見できるとは思えないので採取。柄がすでに傷み始めていたので採取して正解でした。

(9)ウツロイイグチ
イタヤカエデとエゾヤマザクラの樹下にまた発生していたウツロイイグチと思われるキノコ。8/22(14)にほぼ同じ場所でウツロイイグチっぽいキノコを発見していました。

その時に発見したものはどら焼き色(黄褐色)だったのに対し、今回は赤みの強い茶色(赤褐色)です。ウツロイイグチという名だけあって、色がやや移ろい気味。

しかし、柄に網目がないこと、柄の頂部と基部が白っぽくなる点で、ウツロイイグチではないか?と疑えるようになってきました。

管孔は汚れた黄色。もしウツロイイグチなら、管孔を傷つけると茶色に変色するはずですが…、

思ったとおり変色しました。色が移ろうと言いながら、他の特徴によって比較的、判別するのが容易なウツロイイグチは、イグチの仲間の中でもまだとっつきやすいほうだと感じます。

(8)ケシロハツ?
同じくトドマツ・ミズナラ林のトドマツが多いあたりに生えていたキノコ。

いつものツチカブリっぽい雰囲気の、白いベニタケ科キノコ。土に埋もれた生え方がいかにもツチカブリの名にふさわしいと思ったのですが…、

傘の大きさはかなり大きめで10cmほどありました。

裏返してみたら、ヒダが明らかに疎。この時点でツチカブリの線はなくなりました。ほかにも、シロハツ(やや密)、アイバシロハツ(密)、シロハツモドキ(極めて密)、ケシロハツモドキ(密)、ツチカブリ(密)を除外できます。

ヒダが疎な白いベニタケ科は、ケシロハツ、ツチカブリモドキの2種です。

注目すべきは、ヒダが疎なだけでなく、大小の連絡脈(脈絡)で不規則につながりまくっていたこと。かなり個性的なヒダです。

肉眼で確認できる、普通のヒダと同じ大きさの連絡脈のほかに、ルーペで確認するとわかる細かい連絡脈もたくさんありました。

さらに、もう一つの手がかりとして、傘の表面は細かい白いササクレのようなもので覆われていました。

乳液も手がかりになるはずですが、ヒダを傷つけてもまったく出ず、傘を裂いてやっと少しにじんだように見える程度で、写真にはうまく映りませんでした。よほど乳液が少量なのか、もう出た後なのかどちらかです。

乳液が出ないベニタケ科の白いキノコは、シロハツとシロハツモドキがありますが、前述のとおり、どちらもヒダがやや密、極めて密とされるため、ヒダが明らかに疎であるこのキノコと食い違います。

ヒダが疎な白いベニタケ科であるケシロハツ、ツチカブリモドキの2種のうち、傘や柄に毛があるのはケシロハツのほうですが、かなり薄めなので、毛といえるのかどうか確信が持てません。

最大の特徴は連絡脈なはずですが、どちらで検索してもそのような情報がありません。残る手がかりは、トドマツ林に出ていたということ。ケシロハツは針葉樹林生で、ツチカブリモドキは広葉樹林生です。傘に微細な毛のようなものも見られたことですし、どちらかというとケシロハツ?としておきます。もしかすると、他に考慮に入れていない候補があるのかもしれません。

(9)ミヤマトンビマイ
8/29(21)で見つけたミヤマトンビマイらしき幼菌のその後。わずか10日ほどで、びっくりするほど巨大化していました。トドマツの根元にこんもりと生えている様子は非常に存在感があります。

(10)マクツバコナカブリテングタケ?
場所を広葉樹林のキノコ地帯に移して、引き続きキノコ観察。

前にティラミステングタケ(マクツバコナカブリテングタケ)を発見したあたりに生えていた似ているテングタケ科キノコ。

傘は光沢のあるグレーで、小さな立体的なイボが散らばっています。傘のサイズは6cmくらい。

傘の色からすると、マクツバではない方の、無印のコナカブリテングタケ? しかし粉をかぶっているように見えないので別種?

過去に見たキノコでは、ヘビキノコモドキやハイイロオニタケなどもありますが、色合いやイボのつき方が違います。図鑑で見る限りキリンタケやチャオニテングタケも違うし、大きさからしてハイカグラテングタケでもなさそう。

横から見た姿。

まだ内被膜がツバを覆っています。コナカブリテングタケの特徴である、傘のふちから垂れ下がる内被膜の破片はまだ形成されていないことがわかります。

根元を掘り返すと、8/17にマクツバコナカブリらしいキノコを見つけた時と同じような丸くてイボの多い球根状の塊が出てきました。

ネット上の画像を見た感じでは、マクツバコナカブリテングタケは、傘のイボは大人しい印象なので、これもそうなのかもしれません。もう少し成長して内被膜が垂れ下がったら、例の特徴的な姿に見えるのかも。

(11)ノボリリュウタケ
その後、ハタケシメジの様子を見に、墓地の横の広葉樹林にも足を運びました。前回9/4に今年初めて来た時には、全体を探索する時間がなかったので、今回は端から端までしらみつぶしに歩いてみることにしました。

まず見つけたのはノボリリュウタケ。広葉樹林なのに? と意外でしたが、見回してみると、普通にトドマツも生えている混交林だと気づきました。

今年は、例年ノボリリュウタケを採りまくっていた森に入れないので、見かけることもないかもしれないと思っていたので、懐かしい姿を見られて嬉しいです。ただ、もう傷みが激しく、食べられそうにはありませんでした。

(12)ヒトヨタケ
途中まで進んで、9/4(6)でハタケシメジを採取した場所。もう一つ、まだ成長途上と思われたハタケシメジの株を残してありますが、すぐそばにヒトヨタケの群生が発生していました。

すでに大きくなっているのもありましたが、大半は発生したばかりの幼菌。

ヒダは密で、また真っ黒にはなっていないので、比較的新しいことがわかります。柄は中空。

これくらい新鮮なのを発見したら、ヒトヨタケも食べてみてもいいかな、と気持ちが傾きましたが、まだ食指が動かず…。

すでにホテイシメジは普通に食べているのだから、ためらう理由はないのですが、なんとなく黒っぽくてほホラーチックなキノコという印象が拭えず。

せめて、他の人の食レポとかをしっかり読んでから試してみたいです。どうせ公園などに今後も生えるでしょう。

(13)タマゴタケ
まさかこんなところにもタマゴタケがあるなんて! 誇張抜きで、わたしがキノコ狩りする場所なら、どこにでも生えるキノコです。量は多くないものの、生える環境はあまり選ばないようで、多少自然豊かな場所なら普通に生えます。

あまり傘は大きくないですが、これ以上、傘が大きくなることはないので採取しました。

近くにカラーリングがよく似たアカヤマタケがたくさん生えていますが、ツボがあるので、間違いなくタマゴタケ。もちろん傘に条線があることは確実にチェックしておきました。

(14)アカヒメホウキタケ?
地面から時々生えていたニカワホウキタケっぽい見た目のキノコ。でもニカワホウキタケはぷっくりしているのに対し、こちらはより細く見えたので別種ではないかと思いました。

先が又状に分岐している点はニカワホウキタケっぽくもあるのですが、ニカワホウキタケは材上生。これは全部地面から生えているように見えました。

ルーペで拡大すると、やはり硬そうな雰囲気が見て取れます。ニカワホウキタケはアカキクラゲ科だけあってぷるぷるした見た目ですが、これは枯れ枝みたいに筋張っています。

調べてみると、ニカワホウキタケによく似たキノコに、地上から生えるアカヒメホウキタケという種があることを知りました。こちらはシロソウメンタケ科で、ナギナタタケやスリコギタケなども含むので硬そうです。

学名Ramariopsis croceaで検索してみると、見た目もよく似ているので、おそらくアカヒメホウキタケでしょう。

(15)ツチスギタケ?
同じ広葉樹林に生えていた、柄が特徴的なキノコ。

色は全体的に黄褐色で、傘は4cmほど。条線はありませんが、ルーペで見ると細かい鱗片に覆われているようでした。

特徴的なのは柄で、細かい硬そうなササクレで覆われています。

ヒダの密度は普通かやや密で、薄茶色、直生~わずかに垂生でした。

柄のササクレはいかにもスギタケの仲間っぽいのですが、全体的に色が地味で、傘のササクレも大人しいので、見慣れたツチスギタケモドキやその近縁種ではなさそうです。

しかし、そういえばと思い出したのが、無印ツチスギタケの存在。公園などで目立つオレンジ色のモドキと混同されていますが、確かもっと地味な色の無印があったような、と調べてみました。

すると、無印の特徴は、全体的に灰色っぽくて鱗片が小さいことらしい。またヒダのつき方は直生~垂生ぎみでやや密、ヒダの色は帯緑黄色のち褐色、とありました。観察した特徴と一致しているように思えます。

ネット上の写真で見る限り、柄のササクレの雰囲気がちょっと違うようにも見え、確信は持てませんでしたが、とりあえず、ツチスギタケ?としておきます。

(16)傘にしわが寄った白っぽい小さなキノコ
広葉樹林内の道の地面に点々が生えていた小さな白いキノコ。

傘の大きさは3cm程度。中心部がやや褐色を帯びています。普遍的な特徴なのか、単に古くて傷んでいるのか不明ですが、傘全体にシワが寄っています。

柄は傘と同色で、白色ですが、角度によってはわずかに褐色を帯びて見えます。断面は中実。

ヒダは白く、密、直生。ヒダの質感がきれいなことからすると、傷んだために傘にシワが寄ったわけではない気がします。

残念ながら、現時点では種類がわかりませんでした。

(17)ハタケシメジ
そして、ここの広葉樹林のお目当てであるハタケシメジ。一番奥の草刈りもされていない坂道に去年生えていたのを覚えていたので、今年も見に行ってみたら、やっぱり生えていました。

すでにヒダが変色しかけていたので、採取するにはギリギリのタイミングだったようです。採取したハタケシメジの写真は次項の副見出しにて。

他にもまだ幼菌らしき小さなのが、草むらの中に点々と生えていて、注意して歩かないと踏んでしまいそうでした。また様子を見に来たいです。

(18)タヌキノチャブクロ?
その後、坂道を降りて、草刈りされていないやぶの中を歩いていた時に、シラカバと思われる倒木に生えていたキノコ群。

その場で、木から生えている丸いキノコだしタヌキノチャブクロか、と思って詳しく観察しなかったのですが、柄があるか否か確認しなかったので、もしかしたら違うかもしれません。

サイズは0.5~2cm程度で少しバラツキがあります。

傘の表面にトゲはありませんが、ルーペで拡大すると亀甲状の網目のようなものが見えました。ひび割れているわけではなく、管孔のような網目の中に、さらに微小に網目があるように見えます。

もしもこの網目状の穴から胞子を飛ばすのであれば、袋が破れるような大きな穴が空いて胞子を飛ばすホコリタケ系のキノコとはまったく異なるということになるでしょう。

…と思いましたが、クロホコリタケの解像度の高い写真を載せてくれているサイトがあり、表面のトゲが脱落した部分の見た目がよく似ていると思いました。だとすれば近縁種のタヌキノチャブクロだとしても不思議ではない?

他に似ているものだと、前に見たことのある粘菌マメホコリがありますが、表面の皮は滑らかですし、サイズももっと小さいので違います。クロコブタケやチャコブタケなるキノコもありましたが、表面の質感が違うようです。

(19)クロアシボソノボリリュウ?
最後に、帰り際、別の坂道の古い丸木の階段のそばに生えているのを見つけたキノコ。アシボソノボリリュウタケ?と思ったのですが、傘が黒いですし、柄も細いながら裂けているのでクロノボリリュウかもしれません。

しかし、柄が裂けているといってもこの細さ。過去に見た柄のがっしりしたクロノボリリュウとは雲泥の差です。

調べたら、アシボソノボリリュウタケにも黒いバージョンがあり、直球なネーミングでクロアシボソノボリリュウというそうです。

わずかでも柄が裂けている点は、クロノボリリュウを示唆する要素なので、どちらかよく分かりませんが、細さに注目してアシボソのほうかな?としておきます。

7種の食用キノコ採取。アミヒラタケ,キハツダケを初めて食べた

今日採取したキノコ。いつもキノコ狩りしている森に入れないので、今年はあまりキノコを採れないかとがっくり来ていましたが、意外にもこんなにたくさん一日で採れてしまいました。

大量に採れたヌメリツバタケと、ハナイグチ、チチタケが一本ずつ。ヌメリツバタケは傷んでいるのも多かったので、ギリギリ食べられそうなもの以外はスルーしましたが、それでもこの量になりました。

さらに、ニューフェイスのキハツダケ、アミヒラタケ。そして別の場所で採取したちょっと古めのハタケシメジと小さめのタマゴタケ。合計7種類の食用キノコを一日で採取。たくさん種類を知っているのは素晴らしいこと。

料理の話に移る前に、まず今回のニューフェイスであるアミヒラタケとキハツダケについて。

(20)アミヒラタケ
去年8/23(10)、および今年8/6(9)に見たのと同じ枯れ木に、アミヒラタケが再度発生しているのを発見。しかも幼菌なので食べることができます。今年はもう一度発生しているので終わったものと思っていたので嬉しい。

傘がまだ大きく平賀っておらず、エリンギのような形をしています。傘には平らな鱗片が放射状に並び、管孔部分は目が細かく、穴が肉眼ではほとんど見えないことが見分けるポイント。

最初、手で採ろうかと思ったのですが、樹皮を傷めそうだったので、わざわざナイフを取りに車に戻りました。数日で成長してしまうので、おそらく採取に適しているのは今日しかなく、改めて来るという選択肢はありませんでした。

今後も発生してほしいので木を傷つけないよう、ナイフで根元を切り取って採取。ちょうどエリンギを切っているかのような弾力性と柔らかさでした。

採取したアミヒラタケ幼菌の管孔部分の匂いを嗅いでみると、甘酸っぱい強い香りがありました。

前情報なしだと何と表現していいのか迷いそうですが、「スイカ臭」と知っていたので、まさしくスイカの香りだと思いました。それも普通のスイカというより、スイカ飴とかスイカバーとかの濃縮されたような香りです。

切ってみると、断面は市販のエリンギのように白く硬く締まっていて、とても美味しそうでした。もう少しだけなら成長しても食べられなくもないそうですが、美味しく食べたいなら今が最適な硬さでしょう。

(21)キハツダケ
もうひとつ、今日初めて食用に採取したキノコがキハツダケです。例年は10月に大量発生するキノコですが、すでに2つだけ小さいのが生えていました。最盛期には15cmくらいのも見かけますが、今回発見したのは5cm程度の小型でした。

最大の特徴は、緑色に変色した乳液で、あまりにユニークなので間違いようがありません。他にクレーターのようなくぼみが多い柄が、チクワのように中空なのも、かなりど独特です。

2020年10/1610/18、2021年10/5(8)など、毎年ここで見ているキノコですが、非常に見分けやすいキノコなのに食べてみるには至りませんでした。

というのも、味が苦いとのもっぱらの噂があるからで、気持ちに余裕がない時に試す気になれません。でも今年は、もう一つの森でキノコ狩りができないし、食べられるキノコのレパートリーを増やしておきたかったので、ひとつだけ採取しました。

ネットで調べたところ、苦味を抜くために、一分間茹でて、15分間水にさらすとあったので試してみました。味見してみると、最初は無味のようですが、少し経ってから苦味が感じられました。

料理すると気にならないかと思い、この前採ったヤマドリタケモドキ、タマゴタケ、アカヤマドリ、キンチャヤマイグチの入ったパスタに、オリーブ油で炒めて混ぜてみました。今回採ったアミヒラタケの一部やハナイグチの柄もついでに入れました。

すると、いつものごとく、ポルチーニの香りが引き立っていて、パスタとしては絶品。これならキハツダケも気にならないか、と思っていましたが…。

キハツダケはいかにもキノコらしい見た目なので、単純にキノコのボリュームが増えて嬉しいという印象はありました。食感はボソボソしていますが、許容範囲内ですし、キノコがあるという喜びのほうが勝ります。

でも問題は、遅れてやってくる苦味の目立つこと目立つこと。ポルチーニの香りや味にかき消されるかと思いましたが、苦味はタイミングがずれるので、相殺できませんでした。これはちょっとお勧めできないかも。

この苦味を消すとか活かすとかできればいいのですが、少なくともキノコパスタではダメだったようです。

アミヒラタケのほうは、少量入れただけでしたが、普通に味も食感もよく美味しいキノコでした。エリンギの高級バージョンという感じ。でも、ポルチーニなどに比べればやはり劣ってしまいます。

その後、ニンニクの芽と一緒にバター炒めにしてみました。キノコの香りも残っていて、まるで炒めた豚肉のような旨味が出て、かなりの逸品でした。ただ、味付けによるところが大きいので、市販のエリンギなどでも代用は効いてしまいそう。

普通に美味しいキノコでしたが、めったに採れないレアさとは釣り合わないかもしれません。似た毒キノコがなく安心して採れるキノコではあるので、今後も運良く幼菌を発見できたら採ってもいいかなと思いました。

2022/09/08木

夕焼けと月光環

今日も忙しい日。あまりゆっくりする余裕もなく、次々に予定をこなさなればなりませんが、その中でふと見上げる大空の景色に心癒されます。

夕方に天塩川沿いで見た鮮やかな夕焼け。波状雲のような雲の雰囲気もとてもよかったのですが、肉眼で見たパノラマの感動が、写真だと全然映らないのはとても残念なことです。

帰ってきた時、家の前で見上げた月。周囲の群雲にかかる月光環がすばらしかったのですが、これもカメラだとうまく映りません。ただそういうのがあったことを記録するだけの用途にしか使えません。

今日会った人から、先日、枝幸のほうで見たという月虹の写真も見せてもらいましたが、写真だと何がなんだか全くわかりませんでした。つくづく人間の目に勝るものはありません。

写真は単に細部を記録するだけ、または何かを見たという事実を記録する覚え書きになるだけです。それでも、観察結果としての知識を積み重ねるのにはとても役立ちますが、自分で体験することに代わりには決してなりえません。

2022/09/09金

ハタケシメジとヤマドリタケ採取

今日は時間があったので、森に行こうかと思いましたが、27℃を超える暑さだったのでやる気がなくなり、15時ごろまでダラダラしていました。

その後、ようやく重い腰を上げて森に出かけましたが、洗っていた手袋も熊よけスプレーも忘れたことに気づきました。家から5分なので取りに戻ったらいいのですが、もう日も傾きつつあったので、本格的な探索は諦めました。

代わりに、墓地横の広葉樹林のハタケシメジの様子を見に行きました。

もっと大きくなるかなと思って放置していた株を改めて観察しましたが、もう傘が乾いてきていて、傷みつつあったので収穫。裏側のヒダも黄色みが強くなっていて、早く採って正解でした。これ以上大きくならなかったようです。

7日(17)で老菌に近いのを採った、奥のほうの草刈りされていない道にも行ってみて、ちょっと小さめでも採れそうなものを全て採取してきました。

こちらはヒダもきれいで、待てばもう少し大きくなりそうでしたが、忙しくて来れないかもしれないので。

それから、ヤマドリタケが出ていないか公園にも行ってみました。

夕日が陰る空には珍しい波状雲が出ていて、ダイナミックな光景でした。波状雲はいわし雲(巻積雲)や羊雲(高積雲)が横につながった形をしていて、様々な高さでは発生するそうです。

今回のは巻積雲(高い)や層積雲(低い)ではなく、高積雲の高さ(中程度)かと思われます。先日、いわし雲(巻積雲)が出ていたことを考えると、少しずつ前線が近づいてきていて、来週は雨模様になる可能性がありそうです。

いつもヤマドリタケが出る地帯を探してみると、嬉しいことに一つ発生していました。形は妙に崩れていましたが、管孔は新鮮で美味しそうでした。

このキノコは、これまでヤマドリタケモドキとしていたものですが、改めて調べたところ、傘の色から本家ヤマドリタケ(ポルチーニ)ではないかと考えるようになりました。

モドキだとしていた理由は、シラカバ林に生え、柄の全面に網目模様があることでしたが、傘が明るいオレンジ色なのは本家のほうの特徴です。

一般にヤマドリタケは針葉樹林、モドキは広葉樹林に出るとされていますが、図鑑を調べたら、ヤマドリタケは針葉樹林のほかカンバ林にも生えることがあると記述されていました。

また、本家ヤマドリタケは日本ではほとんど採れないと聞いていたので、モドキのほうかと考えていたのですが、北海道では普通に採れるらしく、本家の可能性も十分にあるそうです。

となると、残る問題は柄の全面に網目模様があることだけですが、過去に採取したものでは、全面に網目があるものと、柄の下部では網目がやや不明瞭になっているものがあることに気づいていました。

網目の出方としては、本家とモドキの中間的なイメージです。本家の学名(Boletus edulis)で画像検索すると、かなり下方まで網目がある写真もあり、必ずしももヤマドリタケの網目は上部だけに限らないのかもしれません。

あるいは、wikiによるとヤマドリタケは未記載種も多いそうなので、本家かモドキかすっきり分類できない種類の可能性もあります。

いずれにしても、切るだけで良い香りがして、ヤマドリタケの仲間であることは明らかなので、これからも注意深く探してみたいです。

さらに歩き回っていると、いつの間にかイチイの実が赤く熟しているのを見つけました。有毒の種を飲み込まないよう気をつけて果肉を味見してみると、とろけるような食感と甘みで、とても美味しかったです。

今日採取してきた、大量のハタケシメジと、一本のヤマドリタケ。

ハタケシメジの一部を味噌汁に入れ、残りとヤマドリタケは冷凍保存しました。今年はキノコ狩りできる場所に制限があるとはいえ、こうして秋のキノコを味わえるのは素晴らしい喜びです。

公園で見たエゾリス、友達からポポーをもらって食べてみた

公園では、ほかにも驚くべき出会いがありました。目を凝らしていると、遠くのヨーロッパアカマツ林に、エゾリスが走り回っているのが見えました。カメラを向けても動きがすばしっこすぎて、ピンぼけ写真しか撮れませんでした。

さすがにそちらに歩いていくと逃げるだろうと思っていたのですが、その向こうのアカマツ林まで来た時、エゾリスが警戒心もほとんどなく、逆に近づいてきました。

少なくとも、わたしが棒のように立ち止まってカメラを向けているのは気にせず、しきりに地面の木の実を探し回っているようでした。

その時に撮れた動画を編集したもの。この場所のエゾリスは地面に1匹、樹上に1匹か2匹いて、地面のはちょこちょこと這い回ってオニグルミを探し、樹上のはしきりにポリポリと音を立ててオニグルミを割っていました。

リスがオニグルミを割った痕跡を見たことは数知れずありますが、実際にオニグルミを手に持って割っているのを見たのは初めてで、心踊りました。

オニグルミに果皮がついていなかったのは謎で、もしかしたらあらかじめ地面に埋めてあったものなのかもしれません。…と思いましたが、後日普通に地面に落ちているものも果皮がなくなっているのに気づきました。

時間は夕方の17時15分くらいで、この時間帯にリスが活発になるとは知りませんでした。朝早くでなくとも見ることができ、狙って出会えるものでもないので、とても得をした気分になりました。

ところで今日、淡路島の友達から、ポポーなる果物をいただきました。調べてみると、バンレイシ科の果物で、チェリモヤやアテモヤの仲間だそうです。森のアイスクリームと呼ばれるチェリモヤが前から食べてみたかったので、とても嬉しかったです。

ポポーの品種は16種類くらいあるそうですが、友人によると、これがどれかは不明とのこと。熟した良い香りがして、触ってみて柔らかくなっていた食べ頃だとされるので、一つ切ってみました。

すると、食感は極上のトロトロなカスタードクリームのようでした。マンゴー、マンゴスチン、パイナップルを混ぜたような味と言われ、非常に濃厚で濃い味でした。

果物は最近めったに食べないので、味の刺激が強すぎると感じるレベルで、普段味の薄い食べ物ばかり食べているわたしにとっては衝撃的でした。世の中にはまだまだ不思議で美味しい食べ物がたくさんあるのですね。

ポポーの食べ頃の期間はとても短く、3日くらいしかないそうなので、わたしは1つだけいただいて、残りは近隣の友達に配ることにしました。

中には大きな種が入っていましたが、植えたら育つのでしょうか。育ったとしても実がなるのはずっと先の話ですが、ちょっと気になるところです。

ポポーの中には耐寒性のある品種もあり、マイナス30℃くらいまで耐えられるそうですが、さすがに日本一環境が厳しいここでは地植えは難しいのではないかと思います。

さて、ここのところ、日記を書くのがかなり遅れていますが、過去日記は時間のある時にさかのぼって編集しています。

今日は最近のキノコ観察の結果を、食用キノコの見分け方の記事に反映させました。

今年になってから新しく追加・編集した項目は、アカヤマドリ、アシグロタケ、、アミヒラタケ、クロラッパタケ、キハツダケ、キンチャヤマイグチ、タヌキノチャブクロ、チチタケ、ニカワジョウゴタケ、ハチノスタケ、ヌメリツバタケです。

ヤマドリタケモドキとしていたキノコも、疑問点はありつつも、ひとまず本家ヤマドリタケに訂正しておきました。他にも写真を差し替えたり追記したりした項目もあります。

これで、食べたことのあるキノコは29種類となりました。アイシメジ、クロラッパタケ、ハツタケなど、今では確実に見分けられるものの、再会できていないため、食べたリストに入っていないキノコも複数あるので、近いうちに30種を超えるでしょう。

こうしてまとめる作業は大変ですが、そのおかげで、忘れてしまった時にも過去の自分が調べた知識を参照してステップアップできるので、とても大切なプロセスです。これからも少しずつ努力を積み重ねていきたいです。

2022/09/10土

中秋の名月

メンテナンスに出かける前に、近所でオニグルミの実を採りに行きました。ところが、あちこちのオニグルミ並木を回ってみましたが、ほとんど実が落ちてしまっていて、房が残っていませんでした。ひと足遅かったようです。

たくさん採るわけではないので、少しだけ残っている房と、地面に落ちたばかりの実で事足りますが、例年と同じように9/1頃に採るべきだったと痛感しました。

その時期だとまだ実は緑色で、ネットで調べたら黒くなってから採るという人もいたので、早すぎるのかもしれないと思って遅らせたのが仇となりました。ここは道北で他の地域とは気候も違うのだから、同じように考えるわけにはいかないのですね。

でも、オニグルミ並木を探している時に、思いがけず丈の低いキハダの木を見つけることができました。実がたくさんついていて、この高さなら採取にも困らないでしょう。実が黒くなる時期まで残っていてくれたら良いのですが。

メンテナンスの後、農家に寄って、いつものニンニクの皮むきと根切り。ひょうたんが堂々たる姿に成長していました。美しい曲線美です。

まだ小さなひょうたんもありましたが、面白いことにそちらは産毛で包まれていました。

とてもよく晴れた雲ひとつない日で、帰り際にちょうど地平線から登ってくる中秋の名月と対面することができました。

山並みから登ってくる瞬間が、錯視のせいか巨大に見え、真っ赤に染まって荘厳な雰囲気でした。でも、カメラで撮ってみても、山並みと月の模様両方をとらえることはできませんでした。片方ずつなら写ったのですが。

満月のはずですが、やや縦に潰れた形に見えました。微妙にまだ上弦の月なのでしょうか。完全な満月は明日? けれども中秋の名月にふさわしい威容を堪能することができ、秋も深まりつつあるのを実感できました。

2022/09/11日

オニグルミ拾い、ヤブカラシ発見、エゾシロネの根は食べられなかった

今日も朝から忙しくて、帰りにオニグルミを拾い集めました。もう房はほとんど落ちてしまっていましすが、道路脇に落ちているオニグルミを集めれば十分な量が集まりました。

かなり疲れていましたが日暮れ前に近所を散歩。数年ぶりに公園のそばの用水路沿いを歩いて、管理されている森まで少し登ってみました。一応ここでもキノコ狩りしても良いらしいのですが、他の人とかち合うのでめったに来ない場所。

すると、ちょっと用水路沿いに入った場所に、見慣れない植物の群生を発見。アマチャヅルのような5枚セットの葉のツル植物でしたが、葉の質感が違います。そして今が花期らしく、つぼみのようなものと花がついていました。

アマチャヅルなら、もうとっくに花期は終わっているはずだし、いったい何だろう? 疲れていたので写真だけ撮ってきて、後でGoogle Lensにかけてみたら、なんとヤブカラシでした。

調べてみると、花期は6~8月で、この花は花弁が落ちて花柱が延びている雌性期だそうです。つぼみに見えたのは実になり始めているものかもしれません。

ヤブカラシはアマチャヅルによく似た鳥足状複葉のツル植物だと知ってはいましたが、今まで見たことはありませんでした。普通はアマチャヅルよりはるかに頻繁に見かける雑草のはずですが、分布域が北海道西南部までとなっています。

それがなぜ道北のここに生えているのか?? 温暖化とともに、分布域の北限が上がってきたのでしょうか。

それとも民家に近いところなので、何かにくっついてきたのが部分的に野生化しているのでしょうか。すぐ近くでブラックベリーが半野生化しているので、その線も無きにしもあらず。

そのほかには、少し前から咲いているエゾゴマナもあちこちに。かなり初期から見分けている花なのに、葉の特徴が薄いせいか、花期以外に発見できた試しがありません。一応、食用になる葉らしいのですが。

エゾゴマナの葉は互生で細く、よく似た花のシラヤマギクは葉の幅が広いようです。

その色違いのような秋のの花であるノコンギクが咲き始めていました。じっくり観察したわけではないけれど、紫色が薄いのでユウゼンギクではないと判断。

驚いたのは先日、源流域で初めて見つけたエゾシロネが生えていたこと。どうやら川のそばには普通に生える? 今まで見たことがなかったのは、夏場に川に近づかなかったからかもしれません。

せっかくの機会なので、根を引き抜いて食べてみることにしました。前に書いてあったとおり根は浅く、手で引っばるだけで簡単に根まで抜けました。あまり大きな根でないのは残念でしたが、膨らんではいました。

とりあえず2本だけ持って帰ってきました。細かい根を取り払って、塊茎部分だけにしてから、茹でてみたのですが…。

なぜか皮がとても硬く、中身はスカスカで、まったく食べられるものではありませんでした。もしかして時期が悪かった? 資料によれば晩秋から冬とあったので、これから中身が詰まる可能性もある?

場所はもあまり豊かそうな群生地ではなかったのがよくなかったのかも。ちゃんとした川沿いに生えているのを見つけて、もう一度チャレンジしてみたいです。

2022/09/12月

ギンリョウソウモドキの実を発見!

せっかく体調も改善し、忙しさが落ち着いたはずだというのに、なんだか昨日からあまり体調が良くない。森の中を歩いている時もいつもに増して体が重く息切れして感じました。

…が、気づいてみればかなりの範囲を歩き回ることはできました。決定的な不調という感じではなく、なんとなくあまり体調がよくないというだけのようです。

キノコを観察しながら森の中の植物も色々観察。林床に点々と生えているオオヤマサギソウは、もう花が終わって実になっていました。

ギンリョウソウモドキの様子も見に行くと、すっかり姿が変化していてびっくり。前は全身真っ白な花のはずでしたが、なんと花びらや鱗片が黒くなっています。

さらに、花はうつむき加減に下向きに咲いていたのに、果実になるとまっすぐ上を向いています。

これは同じツツジ科のウメガサソウやコヨウラクツツジでも観察したことのある特徴。菌従属栄養植物といえども見知った植物の仲間なのだなと感じさせす。

茎は白いままで変化しないのに、花びらと鱗片が黒くなっているのは不思議。

花びらは白いままの柱頭と子房を包み込んでいます。

近くにある別の株も、受粉に成功したものがありました。その周りにあるものは黒く変色はしていますが、いまだにうつむき加減なので、受粉しなかったのかもしれません。

真上から見たところ、柱頭の先は星型マークがついています。

改めて見てもとても不思議な植物。真っ白な姿もよかったですが、黒と白のコントラストが効いた今の姿もシックでかっこいい。前から見たかった腐生植物ですが、期待を裏切らぬユニークさに大満足です。

今日のキノコ

(1)タヌキノチャブクロ
今日の森はキノコが少なめ。特に道なりにはほとんど見つかりませんでした。

最初に発見したのは落枝から発生していたホコリタケ。材上生ということで、タヌキノチャブクロだとわかりました。

前回9/7(18)に別のところで見たタヌキノチャブクロ疑いのキノコと違って、傘の色もトゲが少ない点も、典型的な姿をしています。

ちゃんと柄も確認できました。

表面の質感。特に網目状になっているようには見えませんが、かすかに網目の穴が空いているように見えなくもありません。もし前回のがタヌキノチャブクロだとしたら、色や網目の大きさからしてかなり老菌に近い株だったのでしょう。

これだけ典型的なタヌキノチャブクロだったら食べてみてもいいかと思いましたが、割ってみるとわずかに黄色く変色しかかっていました。完全に白くないと食べられないらしいので、キツネノチャブクロとの味比べは持ち越しです。

(2)コブリノビロードツエタケ
しばらく進んで、よくツエタケを見かける地帯に生えていたキノコ。倒木が大量に積んである場所の近くで、アミヒラタケが出る朽木の手前。

傘は特徴のあまりない薄茶色。大きさは4cm。

平に開いた傘の形とまっすぐな柄から、テングタケ科かと思い、根元を掘ってから引き抜いてみると、意外や意外、偽根が一緒についてきました。この強力な手がかりによってツエタケの仲間である可能性が急浮上。

ツエタケの仲間なら食べられるかもしれないし、状態も良さそうだったので、持ち帰って、より詳しく観察。偽根を含めると17cmくらいあります。

根の長さは、途中で切れた可能性がありますが、少なくとも6cm程度はありました。偽根は植物の根にそっくりで、太い主要な部分のほかに、細かいひげ根のようなものがたくさん生えていました。

傘を改めてよく観察してみました。まずツエタケなら傘にシワがあるはずですが、それはまったく見当たりません。

しかし、表面はビロード状でごく短い毛のようなものが生えていました。これを見て、名前だけ知っていたビロードツエタケを疑うことに。

ヒダはやや白で密度は普通。ツエタケの仲間全体の特徴として、ヒダが疎であるとされる点とは食い違っていますが、この写真ならやや疎とみなす人もいるので許容範囲内か。

柄は傘と同じ薄茶色で頂部だけ白。

ヒダを拡大してみると、柄に対して隔生していて、焦げ茶色の縁取りがありました。

また柄のほうも拡大してみると、びっしりと細かい白い微毛が生えていました。傘にも微毛があるようでしたが、それよりずっと顕著です。

調べてみると、ビロードツエタケは無印ツエタケより小型で、傘や柄に微毛があるとされる点は一致しました。しかし、無印ツエタケと同様に、傘には放射状のシワがあるらしく、除外せざるを得ませんでした。

一方、コブリノビロードツエタケという別の種類があることもわかりました。そちらは傘にシワがないか目立たないそうです。傘や柄に微細な毛がある特徴も一致。

近縁種にエゾノビロードツエタケがありますが、そちらは偽根がないことが特徴だそうです。今回は偽根が確認できたのでコブリノビロードツエタケで合ってるでしょう。

でも、偽根がなけれぎテングタケ科と間違えそう。過去に謎だった華奢で小さいテングタケ科っぽいキノコを何度か見たことがあり、テングタケ科というよりウラベニガサ科のシロフクロタケ近縁種?と推定していたことを思い出しました。

改めて写真を見返してみると、どちらもエゾノビロードツエタケとは思えませんでしたが、そのような可能性もあるということを覚えておきたいです。

(3)アミヒラタケ
その近くの例のアミヒラタケがよく発生する朽木。9/7(20)でアミヒラタケ幼菌を採取して食べましたが、その時、最も小さな幼菌一つだけは残しておいたのでした。

すると、今日、すっかり大きくなって手のひらサイズ近くなっているのを発見できました。あの小さな幼菌がこれほど立派になるとは。傘質は柔らかく、これでも食べられるのでは?と思いましたが、そっとしておきました。

(5)キイロイグチ
9/7(5)で見つけた、森の奥のムキタケなどが出る倒木の下から生えていた謎だったキノコ。ナメコのようなつややかな色の傘に細かい鱗片があります。前回は内被膜でヒダが覆われていたため詳しく観察できませんでした。

今回は内被膜が破れる程度まで成長しており、種類を判別するために採取してみたら、なんとイグチの仲間だったのでとても驚きました。

傘も管孔もツバも柄も黄色という珍しい色合い。しかも写真に写っているように、手に黄色い粉がたくさん付着します。名前だけ知っていたキイロイグチでは?と直感。

すぐ横にあったもう少し若い個体のほうは、採取せずに横から撮るだけにしました。これも内被膜が破れて管孔が見えつつあります。

傘のサイズは4~5cm。黄色~オレンジ色のグラデーションで、表面には濃い色の赤っぽい鱗片があります。

管孔は黄土色、柄に対して湾生。ツバと柄は黄色。

柄は頂部のみ赤みを帯びていて、それ以外は縦向きに走る黄色い繊維で覆われていました。

調べてみたら、キイロイグチは青く変色するとのことだったので、試しに半分に切ってみると、確かに青く変色しました。動画で計測していると、変色スピードはやや遅く、1分くらいかかってはっきりした色が出ました。

後で知りましたが、管孔を直接傷つけたら、もっと迅速に青黒く変色するそうです。そちらの変色性のほうは試すのをすっかり失念していました。

イグチの仲間はわかりづらいのが多いですが、これくらい特徴がはっきりしているイグチなら大歓迎です。確実に見分けられますが、残念ながら食べても酸っぱいそうです。

(6)ブナハリタケ幼菌
例年、ニガクリタケやムキタケが発生する倒木に出ていた謎の小さなキノコ。サイズは2~3cmほどで、何かの幼菌と思われます。

一見するとカイメンタケなどサルノコシカケの類の硬質キノコに成長するように思えたのですが、

ルーペで見ると、細かいつぶつぶのような針が見えました。つまり傘裏は管孔ではなく針状になるものと思われます。正体を知るためには経過観察が必要です。

(追記 : その後、9/16(3)で明らかに裏側が針状になっていることがわかり、エゾハリタケかブナハリタケの可能性が現れました。

そして9/21(9)で裏側の針がとても長くなっていること、甘い香りがすることなどからブナハリタケと同定し、採取して食べてみました)

(7)コフキサルノコシカケ?
いつもの溢液現象を起こしているキノコが今日も水滴をつけていました。裏側にコフキサルノコシカケが生えていることだし、これも同じキノコの幼菌なのかもしれません。

(8)

(9)オオツルタケ近縁種?
傘が黒っぽいテングタケ科。

傘の大きさは、6~7cm。黒いかすれ模様が放射状に入っていて、傘のふちには長めの目立つ条線があります。

傘の色から見たことのないクロタマゴテングタケ?と期待したのですが、柄は白く、ツバはありませんでした。ということはツルタケの仲間?

根元にはさや状のツボ。柄がバリバリと裂けていましたが、キノコそのものの性質できなく個体差によるものかもしれません。

ヒダは白く密で、この写真は解像度を落としているため分かりづらいですが、元画像だと拡大してみると、ヒダのふちに明白なギザギザの鋸歯がありました。

ヒダは隔生。柄は白い粉で覆われていて、触ると手に付着します。

柄の内部はタマゴタケと似たような中空にスポンジが詰まっている感じの髄状でした。

傘の長い条線、ツバがないこと、ヒダの鋸歯、柄の白い粉、さや状のツボというもろもろの特徴的からすると、この夏にこの近辺でよく見かけているオオツルタケ近縁種と思われるキノコだと思います。

傘の質感が過去に見たのと少し違って、かすれ模様がクロタマゴテングタケらしいかなと思ったのですが、単に乾燥や劣化によってそう見えるだけかもしれません。

(10)傘が薄いオレンジ色のハラタケ科? ウラベニガサ科?
傘が薄い黄色~オレンジ色で、テングタケ科のキノコっぽい姿のキノコ。

傘のサイズは6cmくらいで、平らには開ききっておらず山型。乾燥しているのか細かいシワが寄っていて、条線はありません。

横から見た姿はテングタケ科のような雰囲気なのですが、ウラベニガサ科やハラタケ科も似ているので、早合点は禁物。

傘のふちから内被膜の破片が大きく垂れ下がっていたり、柄に内被膜が破れた時にできたと思われる裂け目がたくさんできていたりするのが観察できます。

横から見た姿。この角度で見ると、思ったより傘は黄土色で、テングタケ科のような平らではなく、完全に山型です。

柄は傘よりやや薄い肌色で、表面にたくさんささくれがあります。

柄についている裂け目のようなものは、タマゴタケなどでも時々生じていますが、普遍的な特徴なのか、この個体だけたまたまそうなったのかは分かりません。

柄の内部は虫食いがありますが、おそらく中実。

最大の特徴は、裏返してみると、ヒダがほんのり赤みを帯びていたことです。この時点で、テングタケ科ではなく、ハラタケ科やウラベニガサ科であることがわかります。

しかし、断面を見ると、ヒダは白色にも見えます。さほど色づいていないのかもしれません。

一見すると柄にツバはないかにも見えますが、ツバの名残りのようなものはあるので、もともとは存在したのでしょう。

現地で見た印象としては、傘が薄い黄色に見えたので、ハラタケ科のウスキモリノカサの可能性を考えていました。しかし、ウスキモリノカサはもっと色が薄く中空なので違いそうです。

テングタケ科のコテングタケモドキあたりは傘の色が似ていますが、ヒダが赤みを帯びている点で違うでしょう。

ウラベニガサ科では似たキノコが見当たりません。

ということで現時点では不明種です。

(11)キハツダケ
いつものキハツダケ。これから大量発生シーズンとあって、トドマツ林のあちこちにボコボコと生えだしていました。しかも、どれも形がきれいです。これで美味しければ…と思わずにはいられません。

(12)カバイロツルタケ?

(13)ガンタケ?
その後、いつもの広葉樹林のキノコ地帯にも寄りましたが、ほとんど何も生えていませんでした。傷んだキノコは時々ありましたがスルーして、まともな姿だったのは、このテングタケ科だけ。

イボも柄も赤みを帯びていることからすると、いつものガンタケかもしれません。柄に放射状にまぶさった平たいイボがいつ見ても美しいキノコです。

クロラッパタケ食べてみた

今日の森は全体的にキノコが少なく、食用キノコもまったく手に入らず、ちょっとがっかりでした。ここしばらくの異例の残暑と雨不足を反映しているようでした。

しかし、その中でも、唯一発見できたのがクロラッパタケ。当初は食べるつもりではなく、しっかり同定してみたいと思って一本だけ持って帰ったのみでしたが、思いもよらぬ収穫となりました。

(14)クロラッパタケ
森の奥のトドマツ・ミズナラ林の端っこ、以前9/3(22)でクロラッパタケを見つけた場所から数メートル離れた場所に、かなり小さな黒いキノコを見つけました。

少なくとも3本ほど生えていたのですが、前回と同じく背景に同化していて、写真だと非常に分かりづらかったので、そのうち採取した1本のみの写真だけ載せます。

はじめ、9/7(19)で見つけたクロアシボソノボリリュウタケかクロノボリリュウかと思ったのですが、どうも違う雰囲気。場所からしても、もしかしたらクロラッパタケではないかと思い、採取してみました。

クロラッパタケについて前回調べた時、傘の大きさ、柄の丈ともに5cmくらいあると覚えたのですが、丈はともかく傘の大きさは3cmほどしかありませんでした。しかし、ヒダ状ではないので、コクロラッパタケではなさそうです。

傘はかなり傷んでいるようで、クロラッパタケにしては萎びた雰囲気。

クロラッパタケかどうか確証が得られなかったので、帰ってから調べるつもりで採りましたが、もしクロラッパタケなら香りがするのでは?と直感。

匂いを嗅いでみると、非常に濃厚なバターのような美味しそうな香りがしました。これほど明瞭な特徴があるならクロラッパタケに間違いない。

傘が傷んでいたので、ただ種類を調べるためだけに持って帰ってきたはずでしたが、この美味しそうな香りにそそられて、ぜひ食べてみたいと思いました。虫が入っているとかではないので、洗えば大丈夫なはず。

せっかく濃厚な香りのあるこのキノコを洗っても大丈夫なのだろうかと思いましたが、ネットで調べると乾燥クロラッパタケを普通に洗ったりしていたので大丈夫だろうと判断。

よく洗って半分に切って鉄板で焼いてみました。香りや味のあるキノコだとされるので、あえて味付けは何もしませんでした。

しっかり洗って、パリパリになるまで焼いても、全然香りが落ちることはありませんでした。一口食べてみて、その濃厚な風味にびっくり。

パリパリになるまので焼いた食感とあいまって、まるでバターで味付けされたポテトチップスのようでした。今まで食べたキノコの中で、これほど濃い味をもつものはポルチーニとホテイシメジくらいでしょう。

ここまで美味しいのなら、ヨーロッパで人気があるのも納得。これからは森で見かけたら、ぜひ積極的に採ってきたいです。

日本のものはヨーロッパのものより味や香りが薄く人気がないとされていましたが、とてもそうは思えませんでした、もしかしたら道北だからヨーロッパ産に近いのかも。

今日も公園で追いかけあっていたエゾリスたち

森から帰ってきて夕方に自転車で近くの公園に。森を歩いている時、体調が悪かったと書きましたが、そのわりにはいつもよりたくさん歩き回っていますね。

公園では、カツラの木がすっかり黄色一色に黄葉していました。最も早く色づくオニグルミでさえまだ緑色の葉を残しているのに、いつの間にかカツラのほうが先んじています。

時刻は17時前。もしかしたら、9/9のようにエゾリスに会えるかも…、と期待していたら、自転車で公園に乗り入れてすぐに鉢合わせしました。

言葉で表現しにくいですが、ビュビュビュビュという独特な鳴き声を挙げて、すぐに逃げて近くのマツの木に登っていって枝の上で松ぼっくりをかじっていましたが、誤って落としてしまい、取りに降りてきました。

わたしが動かないでいると、全然警戒せずに近くまでやってきて、それから引き返して地面を走っていきました。後をついていくと、別の林の中で食糧を探し回っていて、別のもう一匹のリスと盛んに追いかけあっていました。

もう一匹のエゾリスは色が非常に黒く、白っぽいエゾリスと黒っぽいエゾリスがトムとジェリーのようにヨーロッパアカマツの幹をぐるぐると追いかけあっているのを見るのは不思議な光景でした。

驚くべきは、リスは重力に逆らうかのように木の幹を逆さになって降りることができる点で、スパイダーマンもびっくりです。鳥の中でもこれができるのはゴジュウカラだけですが、エゾリスはいとも簡単にやってのけていました。

エゾリスたちのじゃれ合いや餌集めを数十分も眺めていましたが、延々と繰り返されるので、十分に楽しませてもらったところで帰ってきました。こんなに姿を見せてくれるとは、なんと贅沢な喜びなのでしょう。

帰り際の空は、もくもくと雲が覆い、ところどころ夕焼けの光が透けて炎が燃えるように輝いていました。ここしばらく雨の少ない日が続いていますが、そろそろ降るのでしょうか。

2022/09/13火

ついにヒシの実ご飯を食べた!

9月半ばになってもまだまだ暑いこの頃。天気予報によると明日はいきなり冷え込んで、最高気温が17℃だそうです。急激に秋めいてくるのかもしれません。

ここ3日、体調があまり良くなく、一昨日は空咳が出るのでコロナに感染したかと不安になりましたが、午後には治りました。

昨日は森を歩いている時、すごく体がだるい感じでしたが、歩いているうちに大丈夫になり、長距離を探検。

今日は外出中にとても眠くて疲れた感じがしましたが、しっかり目的は果たせました。全体的に、普段の3割引くらいの体調で、病的なほどではないもののパッとしない状態です。

さて、今日の目的とは、今が旬のヒシの実を採ることでした。

去年は9/24にヒシの実を採りに行ったら、もう遅すぎて、湖面に浮かぶヒシの葉がほとんど残っていませんでした。今年はもっと早めにと思ってリマインダーを入れていましたが、ちょっと油断していてもう13日に。

でもまだ間に合うかもしれないので見に行ってみました。すると三日月湖の湖面全体に、まだヒシの葉が所狭しと浮かんでいました!

さっそくウェダーを着て岸から水の中に入ってヒシの実を採取。ヒシの葉は湖底から茎が伸びて水面に浮かんでいるので、それを裏返してみると、写真のようにヒシの実が数個くっついています。

実をつまんでひねるだけで簡単に果柄がポキっと折れます。もともと時間が経てば勝手に離層が形成されて水中に落ちるようになっているので、すでに実がとれてしまっているものや、とれかかっているのも多かったです。

初めて食べてみるということで、採った量はこれだけ、湖全体にヒシが茂っているので、ボートがあれば幾らでも採れそうでしたが、岸から採る場合は湖面が浅い範囲しか採れません。それでも量としては十分。

採ってきたヒシの実はよく洗ってゴミを落とし、10分間塩茹でします。アク抜きが必要と書いているサイトなどもありましたが、すぐ茹でてしまって何ら問題ありません。手持ちの山菜図鑑2種もアク抜きには触れていませんでした。

茹で上がったヒシの実は茶色っぽく変色しています。小さな実は殻が柔らかくなっていますが、大きな実は殻が硬いままです。

剥き方についてはネットで調べてみても、これといった方法がなく、人によってさまざまな印象を受けました。

色々試してみた感じでは、実をまるごと取り出したいというこだわりがなければ、平たい面と並行に半分に切ってしまうのが一番楽でした。逆に平たい面と垂直に半分に切ってしまうと中身が取り出しにくくなるのでお勧めできません。

切る時に不安定に感じるなら、先に出っ張っている部分を落としてから半分に切ってもいいですが、包丁の扱いに慣れている人なら、そのままでも切れると思います。

半分に切ると、断面から中の白っぽい果実の部分(仁)が見えるので、それを手作業で殻から取り出します。さらに真ん中で半分に割ったりすると取り出しやすいですが、どうしても出てこないなら小さいスプーンなどで掻き出します。

取り出した中身。形にこだわらず、多少割れてもいいと思って剥いたので、不揃いになりました。かなり大変だったので、もっと効率の良い剥き方もあるのかもしれませんが、初めてだったので分かりませんでした。

割れずにうまく剥けたものは、下の写真のようにハート型になります。食感の点では、これが1/4くらいに割れていても、ほとんど問題ありません。

そのまま食べると、塩水で茹でたので少し塩味がついています。食感は栗にとても似ていて、後味として心地よい甘みを感じるところまでそっくりです。食感は茹で具合によって変動があるらしく、軽めに茹でるとヤーコンやナシのような食感にもなるそうです。

今回は定番料理であるヒシの実の混ぜご飯を作ってみました。すでにヒシの実に味がついているので、炊きあがったご飯に、ヒシの実、ゴマ、ノリを混ぜるだけのシンプルさ。

お味はいかに?

想像していたのより、はるかに美味しかったです。さっぱりした塩味とほのかな甘みのおかげで、いくらでも食べられそう。

栗ご飯にかなり似ていますが、栗よりも食感に歯ごたえがあるのが気に入りました。今回採ったヒシの実を全部投入したので、ゴロゴロとたくさん塊が入っているのが贅沢です。

山菜の皮むきが苦にならないわたしでも、ヒシの実の殻剥きはかなり手こずり、ここまで苦労するならもういいかも、と思いかけていました。でもヒシの実ご飯を食べてみて評価は一変。この美味しさだったら殻剥きを頑張る価値あり。

何度も採ってきてたくさん食べるようなものではありませんが、旬の食材として、毎年一回は味わいたいと思えるものでした。今後の定番になりそうです。

最後に、湖の対岸にいたカワウと何かのカモの群れ。

そして友達の家の畑にいたクジャクチョウ。一年に2回発生するチョウなので、これから冬を越冬する個体かもしれません。

2022/09/14水

秋らしい涼しい日。黄葉の落ち葉も森を彩る

今日は予報どおり、最高気温か20℃に達さない涼しめの日でした。まだ昼間の日差しは少し暑さを感じますが、一気に秋らしい天気となりました。

朝からあまり体調が良くない中でしたが、仕事に出かけて、昼からは農家でニンニク割りなどもしました。

夕方には墓地横の広葉樹林を歩いてみましたが、一昨日の森と同じく、キノコは全然生えていませんでした。ここのところ雨が全然降っていないせいかもしれません。

おそらく来週あたり雨が来そうですし、気温もどんどん冷え込みそうなので、いよいよキノコがたくさん出る秋らしいシーズンになりそうです。

一日中体調が微妙だったので余裕がなく、写真に撮るのをすっかり忘れていたのですが、オニグルミ、カツラ、シラカバなどが黄葉し、エゾヤマザクラ、ヤマブドウなどが紅葉し、落ち葉も増えて秋らしい彩りが豊かになってきました。

過去数年に比べて、コロナ明けの今年はあまりに忙しすぎて、体もあちこち痛めていて疲れていますが、この素晴らしい季節をぜひできる限り味わいたいです。すぐに過ぎ去ってしまうので、毎日しっかり時間を作って。

2022/09/15木

アシグロタケで出汁をとってみた

9月前半も今日で最後。何もできていないわけではないけれど、体力が何もかもついていかず、もどかしい毎日です。もっとやりたいこと、調べたいことはたくさんあるのに、忙しさのせいで体力が削られて回復しません。

今日も疲れて昼ごろまで寝ていました。夕方から予定があったので備える必要もありましたし。

最近、腰痛のために購入したマットレスのその後の話、エアウイーブの高反発のマットレスパッドとマットレスの両方を買って試していましたが、意外にもマットレスパッド(安い方)が良かったので、マットレス(高い方)は返品しました。

その返品作業を今日やっていたのですが、送られてきたダンボールがそのままではサイズオーバーだったので、整形しなおして3辺200cmに収めるのがひと作業でした。ニンテンドーラボを思い出しました。

なぜマットレスパッドのほうが良かったのかというと、マットレスは厚みがあるのに対し、パッドは薄いため、ベッドや床に敷くと硬さがあるからです。かなり硬くないと腰の状態が回復しないことがわかりました。

かと言って、床や板にそのまま寝るのでは硬すぎて寝覚めが非常に悪いこともわかっていました。それで、板の上に薄い敷物を敷き、その上にマットレスパッドを敷くのが最善だとわかりました。

そうすれば、腰の状態は少しずつでも回復することがわかったので、無理をしなければひとまずは大丈夫そうです。一方、4月から痛めている肩は、特に右肩がまったく回復せず、筋肉が損傷しているのかもしれません。

特定の角度や動作で痛むので、日常生活にさほど影響がないのが救いですが、おかげで病院に行く気になれません。本当は整形外科に行くべきなのだろうけど、病院に行く体力と時間がもったいないので、よほど必要に迫られないと行けません。

全身の自家感作性皮膚炎については、皮膚科の薬で一時改善しましたが、またリバウンド気味なのが気にかかるところ。再び抑え込めればいいのですが、そもそもステロイドで解決しようとするのが間違いなんだろうな。

ところで、前に採取して乾燥させてあったアシグロタケでついに出汁を採ってみました。

一晩、水出ししてから、沸騰させると良いとあったので、それに従って出汁をとると、わずかに琥珀色に色づきました。チチタケの時ほどはっきりした色ではなく、もっと薄い感じ。爽やかな香りはしましたが、味は特になし。

味噌汁に混ぜてみると、確かに味噌以外の味がしました。言葉でうまく表現できないのが残念ですが、凍えた日に飲むと心底ホッとして生き返ったような気持ちになるような、深みのあるスープの美味しさでした。

ただ香りなどは味噌に負けてしまっていて、他の料理のほうがよかったかもしれません。まだあと2本残っているので別の料理にも使ってみたいです。なお、出し殻でもう一回出汁がとれるかやってみましたが、それは無理でした。

 

9月後半へのリンク

2022年9月の道北暮らし自然観察日記(後半)
2022年9月後半の自然観察を中心とした記録

 

投稿日2022.09.04