「瑠香、こんどの事件も名推理だったね!」
「ありがとう、由梨菜のおかげだよ」
久々に瑠香と由梨菜の絵を描きました。
やっぱり絵が描きたい
前の絵からまた間が空きましたが、この間にいろいろと用事をこなしていて、ようやく絵のほうに帰ってこれそうな感じになりました。ここのところ、やらなければいけないことに追い立てられていて、体調もよくなかったので、優先順位を見直そうかと。
わたしにとって一番やりたいことは何かなーと考えたところ、仕事をしたり、交友を広げたり、知識を蓄えたり、どれも大事ですが、自分にしかやれないこと、やらなきゃ後で後悔するのは、やっぱり絵を描くことかなと感じました。どれも愛着があるけれど、わたしの本質を絵を描くだと思うから、これを一番大切にしたい。
そんなふうに思うようになると、なんだか重荷から解放されたような感じで体が楽になって、どんな絵を描こう、とわくわくする気持ちが湧いてきました。
今回の絵は、そんな気分の中で創ったからか、イメージを出すにも、描き上げるにもまったく苦労しませんでした。
配色もまったく考えずに直感で決めてしまったので、この絵で工夫したところとか、解説できるところは何もないです(笑)
古城も夕暮れも海も、わたしの好きなものばかりの詰め合わせで、描きたいものを好きなように、ただ自由にのびのび描いた感じです。
二人のことは忘れない
何を描こうかな、と思ったとき、なんとなく、ふと夕暮れの古城のイメージが見えて、これは瑠香たちにぴったりだから、久しぶりの彼女たちを描くか、と自然な流れで決まりました。お城だから空花物語にするのはどうかな、とも思いましたが、この風景はソラとハナじゃなくて、瑠香と由梨菜じゃないとだめだ、とはっきり感じられました。
瑠香と由梨菜はあんまり絵に描いたことがないですが、中学、高校生のときに書いていた推理小説の主人公です。このサイトにもこっそり置いてあります(笑) 二人の冒険は古城が舞台のことが多かったので、こういう風景にはぴったりでした。
わたしが子どものときから創ってきた(というより出会ってきた)オリジナルキャラクターはびっくりするほど大勢いるんですが、瑠香と由梨菜はちょっと特別でした。
由梨菜のほうはもともと、わたしが小学3年生ごろに勝手にどっからか出てきたイマジナリーフレンドだったんですよね。子どもの空想の友だち(トトロみたいなもの)というやつで、作った覚えはないのに、いつの間にか現れて、よく会話していました。彼女はそのまま、小学校5年くらいから書き始めた小説の登場人物になりました。
でも、由梨菜だけだと、小説がうまく進まなかったので、最初は由梨菜のお兄さんに頑張ってもらってたんですが、どうもしっくりこない。そこで登場させたのが、由梨菜の親友の瑠香でした。
瑠香はわたしの映し身です。今から思えば、由梨菜はもともとイマジナリーフレンドだったから、わたしとセットでないと何かうまくいかなくて、それを解決するための、わたしが小説の中に入る手段が、瑠香というキャラクターだったんだなーと思います。
この二人の小説を書くのはすごく好きで、また書きたい気持ちはあるんですが、小説を書くのはかなり体力を削られるので、今は難しい。でも、二人のことはいつも忘れていないし、二人の冒険が見たいといつも思っているので、とりあえずその気持ちだけでも絵にしてみました。
ここのところ、感性が枯れてるような気がしていましたが、今回の絵はしっかり思いを込めて描けました。わたしにもまだこうやって心からの絵が描けるんだなと安心しました。またもう一度、絵と向き合って、描くことを楽しんでいきたいと思います。