水平線のかなたから
氷が群れなしやってきた海を白くうめつくし
空を青く映しだし凍てつく風の子どもたち
いったいどこから来たんだろう大空はばたく鳥の声
いったいどこまで飛ぶんだろう氷の旅路は続いてる
ぼくらが知らない国までも
流氷接岸
今回の絵は流氷接岸! このあいだ、友だちに連れられて見てきた流氷です。そのときの感想や写真などは、自然観察日記の2/9を参照。
去年見に行ったときの、ちょこっとしかない流氷とは違い、見渡す限り、水平線まで埋め尽くす真っ白な流氷を、砂浜から眺めることができました。
波打ち際までぎっしり氷で埋め尽くされているので、もし流氷に乗ろうと思えば簡単に乗れそうなほど。
だけど、それは危険なのでダメだと北海道では言い習わされています。つい先日も流氷に乗って流されかけた事故がありました。
流氷を見たことがなければ、なんでそんなバカなことを、と思うかもしれませんが、接岸した流氷を一度まぢかで見たら、気持ちがわかるはず。
流氷というより、真っ白な大地が忽然と現れたようにさえ見えるので、どこまでだって歩いていけそうな気になってしまうのです。流氷に乗りたい誘惑は抑えがたい…。
今回の絵も、途中まで、流氷に乗っている絵にしようかと思っていたんですが、いくらメルヘンとはいっても、現実の流氷を題材にしている以上、気に病む人がいそうなのでやめました。
どうしても水の上を歩きたかったら、完全防水のスーツを着る流氷ウォークのツアーもあるし、うちの近所の朱鞠内湖だったら冬なら凍った湖の上も歩き放題。
凍った朱鞠内湖か、流氷か、どちらを絵に描こうか少し迷いましたが、朱鞠内湖のほうは真っ平らでウユニ塩湖みたいな絵になりそうだったので、ゴツゴツして描きごたえがありそうな流氷を選びました。
絵では潮風に髪をなびかせていますが、現地では寒すぎてそんな余裕はなかったです(笑) 気温が低いのはマイナス2桁でも大丈夫ですが、風が吹くと凍えます。
また絵心スケッチで下描き
今回の絵も、前回と同じく、実際に撮ってきた写真をもとに、絵心教室スケッチで下描きして、仕上げはPainterで描き込みました。
絵心教室で仕上げたのは以下の段階まで。
背景はほぼ、絵心スケッチで描いたということですね。
絵心は昔、ひたすら模写に使っていたので、わたしの場合、写実的な絵には、Painterよりも使いやすいツールです。
模写といっても、完全に写真のままに描くことはしませんでした。別に自分で撮った写真だから、まるまる模写でも著作権は問題ありませんが、絵の構図に合わせて調整したかったので。
構図は奥行きと広がりを強調するために、水平線を斜めにし、遠近法も幾つか組み合わせました。実際に見たほうが臨場感があるのは間違いないですが、絵は絵ならではの工夫ができます。
Painterに移ってからは、背景の手直しや人物の描き込みなど。水彩で空を描き直したり、人物の塗りを背景とマッチさせたりするのが思いのほか大変で、時間がかかりました。
前回の氷爆の絵は2日で完成したので、今回も気負わず適当に描くつもりが、足かけ一週間かかったかも。これまで何百枚と描いるのに、絵とは難しいものですね。
それでも、前回から7対3のセミホームメイドの法則を取り入れて、かなり絵を描くのが気楽になった気がします。この調子で、これからもマイペースで創作を継続していきたいです。