北の大地の自動車学校奮闘記(2)仮免検定編

この記事は自動車免許を取得するまでの全四回シリーズの2番目。前回の(1)入校編では、自動車学校のファーストインプレッションについて書きました。

最初は軽い気持ちで楽観視していた自動車学校。二回ほど行ってみて、環境側の劣悪さと、自分の体調側のもろさを目の当たりにして、早々に方針変更することになりました。

当初は授業を最短で終わらせようと考えていましたが、やってみると、とてもじゃないけれど、2日連続ではいけなかった。

運転のほうも、見てるより難しく、混乱する。初回に頭が真っ白になったことで、すぐにオートマに変更することに。

やってみる前は、短期決戦で一ヶ月かそこらで取ろうという考えでいましたが、自分の体力のなさを自覚し、日常生活を楽しみながら、無理のないレベルを保ちながら持久戦をする方針に切り替えました。

今回はその方針変更から、第1段階を終えて仮免試験に受かるまでの出来事を書きます。

学科は慣れると消化試合で楽

方針変更してからは、無理をして毎日学科をこなすのではなく、一日に受けるのは技能と学科、両方含めて2時間まで。自動車学校に行くのは週に2-3回だけ、という緩やかなスケジュールを組みました。

日常生活のなかで、自動車学校以外にもしなければならないことはたくさんあるし、根を詰めて通うより、仕事や趣味などと両立しながら、無理なく取り組めるほうを優先しました。

マニュアルからオートマへの切り替えは、まだお金を振り込んでいない時期だったことから比較的スムーズで、追加料金のようなものはかかりませんでした。

教習官に何か余計なことを言われるのではないかと心配したけれど、良くも悪くも何も言われなかった。教習の会話以外はしない人のようです。「〇〇さんはずっと北海道なんですか?」とか、ちょっとした日常会話を振ってみても、そっけない感じで会話には乗ってこなかった。

このときもそうだけど、わたしは教習官にはあえて、ずっと「さん」づけで接していて、「先生」とは呼びませんでした。

特に意味はなく、最初からの習慣でそうしていたんですが、後に高校生が入ってきて、学校ぽい雰囲気になってくると、教習官たちも先生づけで呼ばれているんだと知りました。

だからわたしの接し方は、もしかすると、生意気だと思われていたかも。でも後付けの理由ながら、そのおかげで、気持ちの上であの頃の嫌な学校生活に戻らない助けになった気もしています。

もうわたしは、あの頃の無力な生徒ではなく、自分のことは自分で決めれる自立した大人なのだ、嫌なことには、ノーと言うことができるのだと。

学科の授業は、相変わらず数人だけ。自分一人のことも一回だけありました。

授業内容は基本的には、教科書の要点を、感圧式ノートパソコンと大型モニターを使って図を描いたりして視覚化し、解説してくれるものでした。そして最後、時間が余った分は、学科の内容についてのビデオを見せてくれる。

どの教習官にしても、教え方は特に上手というものではなかったけど、わたしが一番苦手な、指名して質問したり意見を言わせたりするやり方ではなかったので助かった。

一度だけ、指名するスタイルの教習官の授業がありましたが、その教習官とは、わたしの担当教官でした。やっぱりこの人苦手。

また別のときは、生徒が自分一人だけだったので、教官と会話しつつの授業でしたが、そのときは控えめでシャイな教官が担当だったので気が楽でした。

第1段階の学科の9割はこの控えめな教官が授業を扱ってくれたから助かった。第2段階のときも、応急救護のときが、この教官の担当で本当にありがたかった。それはまた次の記事で。

授業のときは、解説されたポイントを教科書にメモしてはいたものの、特に頭に入ってきませんでした。

学校に通っていた当時からそうなんですが、わたしは授業のときに教えられて覚えることはほとんどなく、テスト前で自分で勉強して、トップクラスの成績を維持していました。

だから、授業中に質問されたら、かなりの確率で答えられなかったり間違えたりして恥ずかしい目に遭うので、当てられるのが大嫌いでした。

その点、この自動車学校の授業は、単なる消化試合だとわかったので、途中からは、とても楽になりました。出席さえすれば問題なく、当てられもしない。テスト前に勉強しさえすればいい。出席のハンコをもらうためだけの消化試合。

無気力な教師の授業がいいとは思いませんが、意味不明な質問ばかりされて緊張する授業よりよっぽどまし。

ただし、教室内の芳香剤の臭さのためにずっとマスクは着用しないといけなかったし、教室のような環境に対する個人的なトラウマ反応への対象は必要だったので、必ずしも楽な道のりだったわけではありませんでした。

技能教習はずっと緊張しぱなっし

一方で、技能教習のほうは最初から最後まで辛かった。日程の都合上、今日は学科だけだ、という日はどれほどホッとしたか。

練習しなければうまくならないのはわかっているけど、その練習が辛い。自動車の運転を習いにきているわけなので、技能教習こそがメインではあるんですが、わたしはデスクワーク的な勉強には自信があるけれど、身体を使った技能にはまったく自信がない。

実車の練習を初めてまず感じたのは、普通に道路を走るだけでも難しい。見てると簡単なんですが、車は運転席が中央についてないので、数回走ってみないと、位置感覚がなじみません。自分では道の真ん中を走っていると思っていても、左に寄りすぎているとよく注意されました。まあすぐ慣れたんですけど。

ハンドルの回転も、思ったより重かったり回しにくかったりする。ゲームのコントローラーみたいなので操作させてくれたらいいのに!と何度思ったことか。

もちろん、ゲームのコントローラのボタンの場合も、今までゲームをやったことがない人が触るとすごく使いにくく思うので、要はこれもただの慣れなんですが。

慣れてくると、誤操作しやすいゲームのコントローラーじゃだめで、アナログなハンドルならではのメリットがあることがわかってきますが、そこに至るまでも時間がかかる。

車の運転席からの視界の見にくさもびっくりしました。教習車は教官用のルームミラーなどもついてるので、普通以上に見にくいとは思います。

でもそうでなくとも、車ってこんなに運転席から周囲が見づらいものなのか、と驚きました。左右から車が来ているか見るだけでも、身を乗り出したりする必要がある。

特にピラー(フロントガラスの端の柱部分)が邪魔! 最近のニュースで、光学技術を使って擬似的にピラーを透明にする方法が開発されている、というのを読みましたが、技術力が進歩した今の時代にこんな視界が悪いものが一般運用されているのか、というのが衝撃でした。

ジュラシックワールドのジャイロスフィアみたいなのは、いつの時代になるやら。生物界に車輪は存在しない(唯一車輪を持つのがボルボックスと言われたりするが)ことを思えば、絶対車輪というのは非効率的で、もっとも効率の良い乗り物は球体だと思うんですれどね。

自動車では、これだけ視界が悪いのを補うために、ルームミラーやサイドミラーがあるわけですが、最初のうちは、こんないっぱいあるのをどうやって走りながら確認するの?と軽くパニック状態でした。

だけど、これも慣れてくる。たとえば、ピクミンとかオーバークックみたいなやりくり系ゲームをやってると、最初は時間に追われて何をやっているかもわからなくて、ミスばっかりなのに、慣れてくると複数の作業を同時にこなしながら、次のタスクを確認できるようになってきます。

最初は常にワンテンポ遅れていてついていくのがやっとなのに、上達してくると、周りの状況が見えるようになる。あらかじめ次のタスクを確認して、それに備えて動けるようになっていく。

運転をゲーム感覚だと思っているわけではないですが、関係している学習曲線は似ているはず。いわゆる「指に経験値がたまる」ということ。

今はまったく余裕がなくても、いくつかの手続き記憶が身について処理が自動化されていくうちに、多すぎる情報に圧倒されてしまうことはなくなって余裕を持てるようになるだろう、と考えることができました。

また、他の車との兼ね合いは、最初から最後まで難しい部分だったかな。もし、他の車がいないサーキットとか荒野を走るなら、運転はここまで難しいとは思わないはず。ほかにたくさん車が走っていて、円滑に譲り合ったり空気を読んだりしないといけないから運転は難しい。

ここ北海道の奥地は、都心などに比べたら車はかなり少ないけれど、それでもやっぱり気を使います。

教習所内は、まだ繁忙期でないこともあって、まだそれほど他の車は走っておらず、対向車を気にしないといけない場面はほぼありませんでした。

ここはとても重要だった。わたしが仮免検定を受けたのは12月半ばでしたが、あとちょっと遅かったら、冬休みの高校生だらけになり、仮免教習車でコース内が混雑することになりました。

ただでさえ緊張する仮免検定。他の車がたくさん走っていて譲り合うタイミングなどを意識しないといけなければならないと、難易度が跳ね上がるところでした。時期は大事です。

S字カーブとクランク

自動車教習所内のコースでの技能教習は、まず教官がそのコースを運転しながら、ポイントを説明してくれて、一周して帰ってきてから自分でやってみるという形式。

なのですが、一気にポイントを全部説明されても覚えられるわけがない。それなのに、自分の番でやり方がわからないと、「説明をちゃんと聞いてなかっただろ?」とか言われて、めちゃくちゃ腹が立ちました。初めてやることなのに一発でわかるわけない。イライラしまくる。

最初のうちは戸惑ったのは、駐車や停車の時、サイドブレーキをかけ、シフトレバーをPに入れる順番。

教官のやってる動作を見てても、どちらが先なのかその時々で違うような気がしました。けれども、原則的には、止まるときには先にサイドブレーキを引いてそれからPに入れる、動き出すときには先にDに入れて、それからサイドブレーキを解除する、という順番のようでした。

要するに始めるときは最初にシフトレバーを操作し、終わるときは最後にシフトレバーを操作する、と覚えたらよさそう。

ちなみに、このサイドブレーキ(パーキングブレーキ)、自分の家のAT車にはついておらず、足元のフットブレーキの横のちょうどMT車のクラッチペダルの位置についていました。普段は使う必要がないみたいです。

しかも、ここ雪国では、サイドブレーキを入れたまま駐車していると凍りついてしまって壊れるらしい。だから、「免許を取ったらサイドブレーキは使わないで。教習のときだけやってね」、と言われました。なんだかなぁ。

さて、仮免試験の山場になるのはS字カーブとクランク。まだハンドルを切るのさえ恐る恐るですが、教官に言われるままに挑戦します。

まずはS字カーブ。教官が教えてくれたコツは車のフロントガラスから見えるボンネットの角が、反対側のカーブの外側に沿うように動かすということ。なんか文章で書くとわかりにくいけど、実際に聞いててもわかりにくい。

たとえば左カーブを曲がっているときは、運転席から見える車のボンネットの左の角が、カーブの右端に沿うようにしてハンドルを切り続ける。

まだ車両感覚が身についていない最初のうちは、そうした目印を使って運転し、慣れてきたら感覚で走れるようになるとのことでした。

確かに、言われるままにハンドルを切っていくと、なんとかS字カーブは抜けれた。でも、やっぱり、こんなにも見えないものなのかとびっくり。道幅はとても狭く感じられるのに対し、タイヤがどこを走っているのかは本当にわからない。内輪差もあるのに、よく落ちないものだなと感心してしまいます。

試験では、こうしたカーブでタイヤが落ちたら一発不合格だと言われて、こんなの大丈夫なのかと不安になりました。たまたまうまくいっただけじゃないだろうか。

続いてはクランク。サイドミラーが横の線と平行になったらハンドルを切る、と言われましたが、やってみると、全然違うとキレられる。もう一回やろうとしても、全然違うから車から降りて見てみろと言われる。

意味がわからないから、車から出て、サイドミラーが線と平行になるとはどういうことか、ジェスチャーを交えて聞いてみる。

わたしは、教官の言う線というのが道路の端の外側線のことだと思っていたんですが、よくよく聞いてみると、カーブの先の道路とのこと。これから曲がろうとする道路の線と、サイドミラーが一直線になったらハンドルを切れと。

今となっては意味がわかりますが、車に乗ったばかりの初心者にあの説明は無理。「サイドミラーがカーブの角を超えたらハンドルを切る」と言ってくれたほうがわかる。

それでも、その操作は、初心者には絶対にハンドルを切るのが遅いと感じられます。まさか車がほぽ直角に曲がれるなんて考えてもみないから。だから、直感的にわからない。

それに、いまだに「平行」という言葉の意味が不明。一直線上になる、というのならわかりますが。この言葉づかいは、第2段階の縦列でも別の教官(たぶんこの教官の教え子)が使ってて、やっぱり意味不明でした。

どっちの場合も、せめてジェスチャーを交えて、「あの角の位置にサイドミラーが来たら」、とか教えてくれたらわかるのに、助手席にふんぞり返って、言葉だけで指示しようとするから意味不明になるともいえる。教え方が下手で日本語ができてないせいでわからないのに、逆ギレされるとか理不尽すぎる。

この教官が突然怒ったりけなしたりするのが嫌で、しばらくは家に帰っても、すごくイライラしながら、ひたすら夜にサイクリングで走りまくって怒りを発散していました。

対面時は冷静に対応したけど、本音は怒鳴り返したかった。卒業時には目の前で自動車学校の教材一式をゴミ箱に捨ててやりたいとさえ思った。

でも、教官の言いたい運転のコツ自体は本物なんですよね。クランクのハンドルを切るタイミングを一度学んだら、その後は、クランクが一番やりやすくなりました。S字に比べると失敗する要素がなくてありがたかった。

一応自動車学校の教官なだけあって、技能はちゃんとあるけど、教え方が中学校の体育の先生とかのレベルで、まったく社会人としてのマナーが身についてないのが問題。

無線教習の恐怖

何度かコースを走っているうちに、無線教習というのをすることになりました。教官はコース内の管制塔みたいなところからも見守っていて、自分は一人でコースを運転する。

なにげに、自動車学校で運転するあいだ、最後の路上教習まで含めて、一人で運転するのって、無線教習のときだけなんですね。となりに口うるさい人がいないと楽、とはいかず、困ったのは道がわからないこと。

これまで、自動車学校内の仮免検定のコースを練習してきたんですが、どれもこれも似たようなややこしい順番ばかりでした。まだまだ慣れていないこともあり、道順がほぼわからない。

教官は最初、「検定のときは道案内されるから、なんとなく覚えてたらいいよ」と言っていたので、わたしもそんなものかと思っていました。

ところが無線教習のとき、道を教えてくれない!無線は一方通行で、教習側からしかオンにできないので、質問できません。途中で道がわからなくて困って止まっていたら、対向車との兼ね合いで出るタイミングを逃しているのかと誤解されて怒られるし散々。

この経験から、道がわからないまま運転する不安を身をもって知ったので、ちゃんと仮免検定のコースを記憶はしておこうと決めました。

ぐるぐるとややこしいコースですが、小分けにして、たとえば、S字→左に出て外周→踏切→クランク、といったように整理して文字起こしすることで、把握しやすくしました。慣れてくると、要素の順番さえ覚えておけば、次に曲がるところがわかるようになります。

雪道のメリット

さて、教習を始めたのは11月半ばでしたが、11月19日に初雪。

12月に入ると北海道なので雪が積もってきました。

雪道の運転は大変だと言われますが、教習所の場合は、「通うのが雪の時期で良かったね」と現地の友人たちから言われました。

まず北海道の運転は、やっぱり雪道が大変なので、その時期の運転方法を最初に教わるのはいい経験になると。

確かに、ひと冬にわたって雪道運転の実地教習を受けられたのはいい勉強になりました。ここ豪雪地帯では、冬場は運転方法が一変します。

しかも毎回路面のコンディションが違ってて、地面が見えるときもあれば真っ白のとき、アイスバーンやブラックアイスバーンのとき、吹雪いているとき、道の両側に除雪された雪山が積み上がっているときなどさまざま。

 

最近はスタッドレスの性能も良くなっていますが、滑らないよう気をつけるのはもちろん、左右に雪の壁ができて見通しが非常に悪くなるので、独特な注意深い運転が必要になる。でもまあそれは第2段階の話。

第1段階のほうでは、教習所内のコースを走るだけですが、はじめて路面が真っ白になっていたときは恐る恐るでした。でも同時に、かなり運転しやすいことに気づきました。

現地の友人たちが冬場に教習所に行くもう一つのメリットとして述べていたのは、検定に受かりやすくなること。なぜなのか?

それは雪で路面の線が見えなくなるからです。停止線も中央線も、外側線も雪で埋もれて消えてしまって見えなくなる。停止線は標識の看板の位置で判断しますが、線よりは、かなりアバウト。

というわけで、雪道になると、検定のときの基準が緩くなって受かりやすいのだという。ある年配の奥さんは卒業検定に落ちまくっていたのに、雪が降ったとたん合格したのだとか。

現に、雪が降る前は、右折左折のときに左右寄せにうるさかった教習官が、雪で真っ白になってからは、アバウトになりました。

「右折するときはしっかり中央線に寄せて」だったのが「なんとなく真ん中に寄せて」になり、「左折するときはしっかり左に寄せて」だったのが「道路の端がわからないから気持ち寄せる程度に」というように変わりました。

おかげで雪道特有の見えづらさに気をつけること優先で、厳格なハンドルさばきやスピードは要求されなくなり、だいぶ運転が楽になりました。

さらに、雪で真っ白になってしまうと、余計な色が見えなくなるのも非常によかった。建物とかも真っ白になるので、運転していて見える色は信号機と標識だけになる。ちょうどカラフルな画像を白黒のグレースケールにしたかのように、見える情報量が減って、視覚的な負担が楽になりました。

とはいっても、真っ白すぎる景色は明るすぎて、明るさ過敏のある人には辛い。

わたしは幸い、前に書いたように、引っ越し前にオプトメトリストのメガネ屋さんから、雪道が見えやすくなる赤みがかった色付きメガネを作ってもらっていました。

わたしの両眼視の問題に合わせて、プリズムによる視線の矯正も入っている特注品。最近の知見では、明るさ過敏は単に明度の問題ではなく、両眼視の矯正でも軽減されるとのこと。

言い換えれば単純に色の濃いサングラスをかければいいというものではなく、両眼視機能のプリズム補正をしたメガネのほうが効果があるということ。

これがもう効果抜群で、これなしでは絶対に雪道なんて運転できなかった、というほど必需品でした。

これまで使っていた単に色がついているだけのサングラスとか、プリズムは入れているけれど色が黒いだけのメガネではダメだった。どちらも試してみましたが、白い明るさが強すぎて目がやられ、1ヶ月くらいまぶたのピクつきが収まらなくなった。

けれども、プリズム入りで、しかも赤みがかったレンズ色のメガネをかけるようになってからは、はっきりと雪道のコントラストが見えて、明るさによるダメージもありませんでした。オプトメトリーの専門家にかかっていて本当に良かった!

しかし、このようなメガネをかけて教習に行っていると、教官が難色を示したことがありました。

自分たちは真っ黒いサングラスかけ放題で、ヤクザみたいな格好をしているくせに学校の風紀委員ばりに人のメガネに文句をつけてくる。

本当なら、科学的な研究からすれば、眩惑による事故を減らしたりするために自動車学校では逆にこうしたメガネを義務づけるべきじゃないかと思うのに、頭の凝り固まった教官たちは何もわかっていない。

教習所のテスト問題で、「運転で一番疲れるのは目である」とかいう設問まであるくせに、目を保護するための器具に文句つけるとかダブルスタンダードすぎる。

こればかりは自分の健康のために絶対に譲歩できないので、「もし必要なら、国立病院の医師の診断書をもらうこともできますが?」と言ったら黙りました。権力には弱いのもお決まり。

効果測定という模擬テスト

教習が続く中で、イライラしたのは、何度もしつこく問題集をやって勉強しているか聞かれたこと。

わたしの勉強は、前に書いたようにテスト直前に根気を入れてやるスタイルなので、前々から少しずつ進めるのは性に合わない。早く勉強しすぎると、いざテスト前になると息切れするし、覚えたことを忘れてしまうので。

本音を言えば、もっと別にやりたいことがたくさんあるので、こんな役に立たない勉強に身を入れたくないという気持ちがありました。

自動車学校に通ってみて、実技教習の制度は本当によくできていると思いました。少しずつ段階的に技能を学習できるので、最初は無理だと思っていた運転も、回を重ねるごとにスムーズになって慣れてくる。手続き記憶の学習方法として理にかなっている。

なんだかんだ言って、態度があまりよくなり教習官たちも、運転スキルは一流ですから。

他方、学科のほうは、前回書いた心理テストも含めて、ばかげてるし時間の無駄ばかりだと感じました。運転のときに役に立たない数字とか覚えて何の意味があるのか。言葉のあやみたいな引っ掛け問題ばかりですし。

役に立たない知識の詰め込みだけの学校教育の弊害。こんなどうでもいい知識はテスト前の一夜漬けで十分だと思いました。ずっと記憶してる価値なんてない。

でも、まあテストに受かるには一度は覚えないといけないので、適当に問題集をざっとやっておきました。

すると、12月4日、第1段階の最後のほうの技能教習のときに、突然、今日は効果測定だから、と職員室に連れていかれました。

知らなかったんですが仮免試験前に、模擬テストみたいなのを受けなければならないらしい。50問中47問正解を、6回の模擬テストの中で4回クリアしないといけない。

本番は45問正解でOKだから、本番よりハードルの高い設定です。たしかにこれに受かるなら本番は問題なさそう。

だけど、セコいのは、6回中4回受からなかったら、一回落ちるごとに400円払うようにとかいう規定があったこと。

効果測定っていうのも変な名前だし、これってこの田舎の自動車学校のローカル制度か何かなの?、と思っていましたが、後から調べたら全国の自動車学校に共通するシステムなんですって。(セコい400円制度は独自ルールだと思うが)

この効果測定のときもそうでしたが、わたしは自分が次に何をさせられるのか全然知りませんでした。

ほかの自動車学校はどうなのかかわかりませんが、わたしが通っていた学校は、どのような順序で授業が進行していくのか、というスケジュールはまったく教えてもらえなかった。

授業はぜんぶで何時間あって、どんな内容をこなして、というのもまったくわからず。

たとえば、学科の時間割の予定表に、授業番号の数字以外に「冬」とかいう謎の授業があって、教習官に聞いたらそれも受けないといけないと言われたり、ぜんぶ逐一、自分から尋ねて確認しないといけない。

後になってから、ネットで調べていたら、別の自動車学校の教習スケジュールみたいな資料を見つけて、ようやくどんなことをやっていくのかだいたいわかりましたが、それがなければ五里霧中でした。

そのとき見つけた資料というのはこれ。

免許が取れるまで│イースタンドライビングスクール

この資料にはほんとお世話になりました。第2段階になっても、次は何をやるのかまったくわからないので、その他校の資料とかネット上の体験記ブログ(特にアラフォー女の運転免許取得への道がおもしろかった )を見ながら、次のイベントを把握していました。本当にひどい。

話を戻して、この日の効果測定。いざ模擬テストを受ける段になって、落ちたら400円の制度を知ったわけですが、こんな自動車学校に一銭たりとも無駄金を払いたくない。400円払ったら悔しすぎて遺恨を残しそう、ということで気合を入れてストレートで6回中6回ぜんぶ合格ライン取りました。

4回合格した時点で終わっても良かったんだろうけど、時間が余っていたので、6回ぜんぶやっちゃいました。47問正確のギリギリが2回くらいあったけど、後は50問パーフェクトか、49問正確だったかな。

嫌だったのは、職員室がめちゃくちゃ柔軟剤臭かったこと。いつもマスクがないとやっていけないほど臭い自動車学校ですが、このときは二枚重ねにしていたほどだった。

終わったらちょうど50分くらい経って、教習官が帰ってきたので結果を見せる。これなら文句ないだろう。

でも実は、まだ問題集を一周やっただけで、あまりしっかり勉強していなかったので、いきなり効果測定とか言われて焦りました。400円払わずにすんで、本当に良かった…。

仮免前、S字カーブで落輪

その次の回は、仮免検定前最後の技能教習。後から知ったところによると、制度上は「見きわめ」とか呼ばれている段階なのかな。いつもの教習とまったく変わりませんでしたが。

ところがここで事件が。さっき雪が降ってから走りやすくなったと書きましたが、唯一の例外がS字カーブ。雪のせいで道路の端が見えにくくなってしまっている。

そのせいか、今まで一度も失敗していなかったS字カーブで落輪。ガクンと落ちたので教習官のほうを見たら、表情ひとつ変えずにダルそうにしてる。

「今落ちました?」と聞くと、「うん、落ちたね」と、それだけ。やる気なさすぎ。ダメだったところを聞いたら、ハンドル切るのが遅すぎるとのこと。

例のS字カーブのコツである、ボンネットの内側の角がカーブの外側に沿う、というのが雪で端が見えにくいせいで、うまくできませんでした。しかも、ジリジリ進んでいたら、もっと早く進むよう言われるものだから。

これまでの教習では、一回も脱輪なんてしなかったのでこれはショックでした。しかも仮免検定の直前なのに!

そのほか注意されたのは、全体的にスピードが遅すぎること。もっとメリハリをつけてと。

教習では慎重さを褒められはしましたが、全体的にスピードを落としすぎだとのこと。この傾向は教習所内のコースでは、仮免後もずっと変わりませんでした。

直線ではスピードを出して、カーブでは徐行する、というアクセルとブレーキのメリハリがようやくわかってきたのは、路上に出てからでした。

教習所内のコースは狭すぎて、スピードを出すのが怖いし、一度スピードを上げるとブレーキをかける暇がないように感じてしまうんですよね。外周の直線では、40キロまで上げるんですが、それ以外ではずっとトロトロと走っていました。

自動車学校の教習車のアクセルが踏みにくいこともあって、力の入れ加減をコントロールするのもずっと難しかった。

もともとわたしは、自分の身体の自律神経バランスのアクセル(交感神経)とブレーキ(副交感神経)の使い分けも非常に苦手で、この一年間、その使い方をセラピーで学んでいたくらいなので、どうもこういうオンオフのメリハリが下手なようです。

そのほか、教習所内のコースならではの変なルールも覚えるまでは苦労したかも。

発着点からすぐ外周に入るところでは、感覚としては右カーブなのに、Y字交差点とみなして左ウィンカー出すとか、交差点の30メートル手前からウィンカーを出そうとするとカーブを曲がる前から出さないと間に合わないとか。狭いコースならではの、直感に反する変な決まりがありました。

それらすべてに気をつけながら、ややこしいコースも覚えて、ミスのないように運転しないといけない、というのがなかなか大変。

ところで、自動車学校に通うあいだずっと、わたしはさっき書いた、週に2日ぐらい、一回につき2時間まで、というマイペースを守っていました。

自動車学校側としては、12月半ばから3月にかけて高校生が大量にやってくるので、12月中に免許をとってほしいとのもくろみで、再三再四、もっとスケジュールを詰められないのかとパワハラ的圧力をかけられましたが、そこは自分のペースを死守。

もともとアクセルとブレーキの使いわけが苦手で、状況に翻弄されがちなわたしにとって、こうして自分の意志でペース配分をしっかり守るということはとても大事でした。

ゆっくりめのペースを貫くことを説明すると、「体弱いの?」と言われましたが、この教習官に対してあまり弱みを見せたくなかったので、仕事とのバランスを取ってるだけです、と言っておきました。まあ嘘ではないし。

そもそも仕事持ってる人が週に何日も通えたりするわけないのに、ここの自動車学校は、ほとんど高校生ばかり相手にしてるせいで、感覚がおかしくなってるんだろうな、と思いました。

雪国は免許ないとやっていけないので、みんな高校卒業と同時に免許をとる。外部から移住してきてここで免許取るような人はめったにいるわけないから、必然的に顧客の9割は高校生。

社会人ではなく高校生ばかり相手にしているから、学校の延長めいた、馴れ合い的経営スタイルになっていくし、文句をつける人もいない、そんな いい加減な運営をしているうちに、ここまでずさんな自動車学校になってしまったんだなと。

こっちが粘っていると、最後には、「じゃあ免許取れるの遅くなっても文句言わないでね」と言って折れられました。自分のペースで自動車学校に通いたいだけなのに、なんでこんなに神経使わないといけないんだ…ほんと。

でもまあ、一生この自動車学校に通い続けるわけでもなし、数ヶ月の辛抱です。だからこそ、なおのこと、仮免検定は一発で通ってしまいたかった。

いよいよ仮免検定

さて、いよいよ仮免検定の日。いつもより朝早く、9:30には検定場に到着しておかなければならない。頑張って早起きして、樹氷ができるほど寒く真っ白な中を教習所に向かいます。

仮免検定に臨むにあたっては、本当に緊張していました。

まず、前回初めて落輪してしまったということがある。もともと苦手なS字カーブでしたが、これでさらに苦手意識がついてしまった。

また、検定のときは、複数人で乗り合わせて運転する、というのも初めての経験になるので心配でした。検定を担当する教官もいつもの人ではないので、だれに当たるかわからない。冷静に運転できるだろうか。

何より一回検定に落ちると、補習を受けて再挑戦ということになり、ただでさえ長くて辟易している自動車学校が長引く。

受かるまで先に進めないとなれば、何度も仮免に落ち続けてしまったら気持ちが折れそうです。しかもそのぶん毎回、よけいにお金がかかるらしい。こんな自動車学校には追加料金など一文たりとも払いたくないのに!

そんな屈辱的な事態にはなりたくなかったので、なんとしても一発で受かりたかった。

前日から、仮免検定のコースになる可能性がある三つのルートをしっかり予習して、順番を頭に叩き込んでおきました。

さて12月14日、仮免検定の日。教習所につくと、時間まで教室で待っているように言われました。ドキドキしながら待ってると、いざやってきたのは…

ヤクザみたいな教官だったー!ヤクザというか相撲部屋の親方というか、リーゼントみたいな髪型にサングラスかけていつもにらみを効かせている人。それまでしゃべったことはなかったけど、だいたいイメージどおりの怖さ。

しかも、告げられたコースは、S字カーブが一番最後にあって、なんとなく苦手意識のある2コース。この前脱輪したときもこのコースだったような。

これは貧乏くじを引いたかなーと感じましたが、もう開き直って腹をくくるしかない。あれこれ考えずに試験に向けて気持ちを切り替えました。

自動車学校のエントランスでコースを目視して確認しながら検定を待っている間、珍しくいつもの教官が励ましに来てくれました。2コースはこう行ってこうだから、落ち着いてやればいけるよ、と。

あれ?この人、実はいい人? いやいや自分の生徒が検定に落ちたら点数が減るとかあるのかな?とか勘ぐってみたり。そう簡単に信用しません。

そうこうしてるうちにいよいよ車が来て検定開始。そういえば一緒に検定受ける人がいないな、と思ってたら、最初から車の後部座席にお兄さんが一人乗っていました。

検定の担当教官がそのお兄さんに、「君はこのまま乗ってて」、とぞんざいに声をかける。本当に最後までただ乗ってるだけで検定に参加することもなく、ただの見守り要員でした。この教官の生徒だったんだろうか。

運転席に座ってみると、後ろに誰か乗っているとか、教官がいつもと違うとかはあまり気にならない。

ちょっと発車準備にもたついてしまいましたが、わりといつものことです。わりと冷静でしたが、「緊張してしまって…」と言い訳しておくと、教官は「みんなそうだから」と。なんかコワモテの教官が共感的なことを言ってくれたのがちょっと嬉しかった。

発車すると、あまり考えすぎず、体が覚えていることに任せました。スポーツの場合もそうだけど、頭で考えるとうまくいかなくなる。自然に、体が動くままに、流れに任せて。こういうのは体が覚える記憶なので、これまでの訓練で身についたことを信頼するんだ。

それでも、やっぱり緊張しているようで、40kmを出す直線の後、ブレーキでしっかり速度を落とせないまま、カーブを曲がってしまい、遠心力がかかってしまいました。担当教官が何か書き込むのが見えた。

それから、しばらくはうまく走れて、クランクも問題なくクリア。しかし最後に待ち受けるS字カーブ。どうしても失敗したことが思い出され、緊張してきます。

まずS字に進入するところで、ハンドルを切って曲がり始めるのが遅く、少し行きすぎてしまった?と感じる。

いつもの教官が、行き過ぎてしまったらすぐバックすればいい、と言っていたのを思い出して、少しバックで下がる。

たぶん仮免検定までの授業ではバック操作を習ったりしないので異例でしたが(縦列駐車とか方向転換のバックを使う技能は第二段階)、この判断は正しかった。

少し下がったことで、曲がり始めの位置を正しく修正できて、最初の脱輪は避けられた。我ながらよく直感が働いたなと思う。

それからジリジリと進んで曲がっていると、検定教官が、「寄りすぎ! 落ちるぞー」と言ってくれた。焦りながらもハンドルをしっかり切ることで落輪しなくてすんだ。

やっぱり雪でカーブの端がとても見えづらく、紙一重で落輪しないですんだと思いました。危なかった。教官が検定中にもかかわらず、情けをかけてアドバイスしてくれたおかげか。

S字カーブのあとは、外周を回って発着点に帰るだけ。さっき、何かメモされたのが見えたので、今度はしっかりカーブでスピードを落として問題なく帰還することができました。

試験が終わると教官からの辛口批評タイム。ほかの人のブログなどを読んで、検定終わったらなんか色々言われるんだろうなーとは予期していました。

まず、やっぱりスピードを十分に落とさずカーブを曲がってしまったことについて。「教習所内の道路はしっかり舗装されているから曲がれたけど、外の道路だと雪で横滑りしてるぞ」、と言われました。

実はこの十分に速度を落とさなかったのは自分の中では、そんなにミスじゃないつもりでした。この時はまだ、カーブで徐行レベルまでスピードを落とすということがよくわかっていませんでした。それがわかったのは路上に出てから。

普段の担当教官は、「もっとスピードを出せ」とばかり言う人だったし、カーブでそこそこ遠心力がついたまま曲がっても、何も言われなかったので、これでもいいのかな?と思ってしまっていました。

それが、検定中に少しスピードが出たまま曲がったとき、教官が何か書き込んだのが見えたので、あ、やっぱダメなんだと気づき、即刻修正しました。

もう一つ言われたのは、やっぱり直線部分ではスピードを落としすぎで、ちんたらしてるとのこと。

要するに直線部分ではスピードが遅すぎで、カーブではもう少しスピードを落とせ、ということでしたが、いつもの担当教官の教え方では、ここがわかりにくかったから身についていなかった。

こんな風に、いつもの担当教官ではOKなものが、別の教官のときはNGというのは、この後も何度もいろいろと経験することになりました。

これを書いている今は卒検まで終えていますが、振り返ってるとぶっちゃけ、このコワモテの教官の基準がいちばんバランスが取れてて、ふだんの担当教官のほうは微妙だったんだなーと思ったりも。

こうして、なんとか終えることができた仮免検定。「ロビーで待ってて」と言われましたが、受かったのかどうか、かなり不安でした。

検定教官からはあれこれとたくさん指摘されたし、けっこう厳しい減点方式だと聞いていたので、実はダメだったんじゃないかと。

この日にほかの教官に検定を受けた人たちと一緒にロビーで待っていましたが、時間が経つにつれ、やっぱり落ちたんじゃないかという気持ちになって消沈していました。

しかし、長々と待った末、ようやく別の教官が来て、今日検定を受けた人はみんな合格だから、次は筆記試験だと言われてホッとしました。もちろんまだ気は抜けませんが。

筆記試験のほうの担当は、最初のときの頭の固い教頭先生みたいな人。問題用紙と回答用紙が配られますが、使い回す問題用紙に字の跡がつかないように、二枚を重ねないようにしろ、という変な指示が。

わたしは注意深く反応できて、ちゃんとその指示を守っていましたが、一緒に試験を受けていた別の生徒たちはついつい二枚を重ねてしまっていたので、「話をちゃんと聞いてないな?」と怒られていました。

いやさ、話聞いてても、机のスペースが狭いから、無意識のうちに重ねちゃうよこんなの。ほんと嫌味なんですよね、この教官。

テストの内容は、効果測定に比べると非常に簡単で、特に難しいものはなくて拍子抜けでした。答え合わせはしてないけれど、たぶん全問正解か、一問間違えたくらいじゃないだろうか。

見直しても時間が有り余っていたので、途中退出して、結果を待っていました。

ところがここでアクシデントが。ちょっと答えを確認しようと思い、カバンの中を探ってみると、教科書がない! いったいどこに落としたのかと顔面蒼白。わたしはよく物を落としたり失くしたりするので。

必死に考えた末、筆記試験を受けた教室が怪しいと気づき、もう一回いってみると、座っていた机の下にはさまっていました。見つかってよかった…。というより、こんな不注意が出るあたり、かなり心身が限界だったということですね。

その後、結果発表。もちろん結果は合格でしたが、ここまで頭が疲れていたことを思えば、一発で合格できて本当に助かりました。最後に印鑑を預けて、仮免許証を作る手続きをして帰宅。

第一関門を無事、なんとか突破!かなり綱渡りで、一時は落ちたかと思ったほどだったので嬉しかったです。これで、自動車学校内のコースを記憶する不毛な作業ともお別れ!

しかしホッとしたのもつかの間…。ここからが本当の意味で大変すぎる試練なのだとはつゆ知らず、ひとときの休息にひたっていた、12月半ばのわたしなのでした…。

次回、第二段階に入っての(3)路上教習編に続きます。続きはこちら。

北の大地の自動車学校奮闘記(3)路上教習編
北海道に引っ越して自動車学校で免許を取る奮闘記の第三回
投稿日2019.03.24