北の大地の自動車学校奮闘記(3)路上教習編

この記事は自動車免許を取得するまでの全四回シリーズの3番目。前回の記事では、仮免検定までのことを書きました。

北の大地の自動車学校奮闘記(2)仮免検定編
北海道に引っ越して自動車学校で免許を取る奮闘記の第二回

ようやく仮免検定に合格したわたしですが、周囲の友人たちによると、「仮免に受かってからは早い」とか「楽だった」と言われる。わたしとしては、(路上に出てからのほうが楽なんてありえない)、と思って半信半疑で話を聞いていました。

よくよく聞いてみると、どうも話が噛み合わない。「仮免を取ったということは次は第3段階だね」とか「車庫入れ大変だったでしょ?」とか言われるけど、そんなものは聞いたこともやったこともない。

もしかして、と思って調べてみると、やっぱり。自動車学校のカリキュラムは、昔と今で違うんです。昔は第3段階まであって、車庫入れや縦列駐車が終わってから仮免。そして第3段階の路上はたった10時間という配分だったようです。そりゃあ、仮免後は楽だったということになる。

それに対し、今は方向転換と縦列は仮免後に変わっていて、路上での技能教習も19時間に膨れ上がっている。第1段階が技能12時間、学科10時間なのに対し、第2段階は技能19時間、学科16時間もある。

つまり、まだ半分の折り返し地点にさえ来ていない。ようやく1/3くらいか、というところでした。大変なのはこれからだった。

この第三回では、第二段階で路上に出てから、卒業検定直前までの出来事について書きます。

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はじめての路上

仮免後初めての自動車学校の日。受付で作りたての仮免許証を見せてもらう。家に持ち帰ったりはできず、技能教習で運転するときに受け取り、終わったら返すようにとのこと。もし仮免許証を持って帰っちゃったら、戻ってくるまで職員が全員帰宅できなくなるんだとか。

仮免許証というと、テスト問題では、第1種免許を取って3年または第2種免許を持っている人を隣に乗せたら練習できる、とされています。でも実際には、自動車学校でしか使えないから形骸化した知識になっている。法律関係の勉強はこういう形式的なことを逐一覚えないといけないので昔から大嫌いです。

その仮免許証を持って、いよいよ路上教習へ。まず、いつもの教官が、車のボンネットを開けたりして、各部を説明してくれる。第2段階の学科で習う点検に関する説明らしい。

だけど説明が適当すぎてよくわからない。わからないところを尋ねても、相変わらず要領を得ない答えしか返ってこない。説明するのがダルそうで、余計なことを聞くなよ、という感じ。

ここの自動車学校に通い始めてから、ここは日本だと思うのをあきらめました。文化も全然違うし、東京よりロシアのほうが近いんだから、日本語がちょっと通じるだけの外国なんだ。そう考えれば適当な運営すぎる自動車学校も仕方ないかと思える…ような気がする。

そういえばうちの教官も態度がプーチン大統領に似てるし、日本語話せるロシア人みたいなものなのだ。価値観が違うのだから、日本的至れり尽くせりのサービスを期待してはいけない。

説明が終わったら、自動車の前後の仮免許運転中のプレートを確かめるよう言われる。「もし教習官がつけ忘れてても、運転してる君の責任になるからしっかりチェックしてね」と。なんだかなぁ。

それから、いざ車に乗って教習所の外へとハンドルを切る。いよいよ外に出れるというワクワク感など微塵もなくて、怖すぎるだけでした。ほとんど説明もなく、ほら運転してみろ、と放り出される。

すぐに車の多い道に左折して合流。左折するタイミングもさることながら、前にも後ろにも、本物の?車が走っているというこの感覚の怖さ。

しかもしかも、この日はなんと吹雪! 視界が見えないホワイトアウトとまでは言いませんが、もし東京でこれだけ吹雪いていたら交通が混乱しそう、というくらいは降っている。この辺の人たちは、これくらいならなんともないし、左右の電柱が見えてれば普通だと言うんですが、初めての路上でこれは恐ろしい。

言われるままにアクセルを踏んで40キロ、50キロとスピードを出しますが、スピードメーターしか見えていない! 前方の状況はもちろん、左右のわき道や歩道なとまったく確認できない。幽体離脱して、ロボットのように運転している自分を後ろから見ている感じ。

途中で狭い道路から、片側二車線の広い道路に接続するところでは、パニックになってしまって、「どっちに行けばいいんですか?」と聞く。教官は最初意味がわからなかったようで、もう一度聞くと、「左だよ左!」と。もう少しで逆走してしまうところだった。

教習所の中しか走ってないので、こんな道路を運転席から見るのは初めてすぎて、普段なら簡単にわかりそうなこともわからなくなってしまうんですね…。

その大きな道路を町の端まで行って、町をぐるりとまわり、折り返し戻ってくる。直線ばかりの道だけど、ただ直線を走るということがこんなに大変だとは。自動車学校内と違って、注意しなければならないものがあまりに多くてわけがわからない。

途中、黄色信号で進んだとき、対向車が右折してきてブレーキ!反応はとても良かったと思うけど、あれくらいの黄色信号なら止まるように言われました。歩行者用信号を見つつ、点滅していれば、そろそろ変わるかもしれないと備えろと。これ以降、黄色の信号で止まるタイミングには本当に苦労させられ続けることに。

ようやく自動車学校に戻ってくると、ふらふらでした。さすがに最初はみんなそうなのか、教官も、「今は前しか見えないだろうけど、すぐ慣れてくるよ」と言ってくれました。

日付変わって、2回目の路上教習のときは、田舎のほうの車がほとんど走っていない、ほぼ一本道を走ったのでとても楽でした。

雪道を走るときは、対向車がいないなら、道路の端に寄りすぎず、真ん中あたりを走っていいよ、と言われながら、晴れた気持ちのいい冬空の下。

確認するのは制限速度と、カーブに差し掛かったらスピードを落とすことくらい。毎回これくらい楽ならいいのに、と思う道中でした。というか前回いきなり吹雪の街中を走らされたのは何だったのか。

帰りはバックで脇道に入ってUターン。初めてやる動作でしたが、ほかに車もいなかったからちょっと楽しかった。本来なら、バックを使いこなすようになるのはこの第2段階からなんですね。仮免検定のときちょっと使ったけど。

帰り道は同じルートを引き返しましたが、踏切のY字型交差点になっているところで、対向車の動きがよくわからず止まってしまい、「道路上で止まると危ない!」と怒られてしまいました。道の形がよくわかってないと、とっさの判断が難しい。

ここまでが、年内、12月中に受けた技能教習。

これと並行して、学科教習のほうも受けていましたが、第2段階の学科は、本当に書くことがない。いや、書くことが不満点しかない。

第2段階の学科は、時季的な割り当てなのか、それとも分担が決まってるのか知りませんが、最初から最後まで、ぜんぶあの一番印象の悪い、頭の固そうな骨董品みたいな教官の担当でした。

授業が始まったらちょっと遅れて教室に来て、威圧的な態度で、「今日の授業のページはどこだ?」と質問する。答えを知って聞いているわけではなく、なんと質問した本人が知らない。だれかが答えるとみんなに、「じゃあ、そのページ開いてね」とかいう体たらく。

そして授業も何もせずに、ただ参考ビデオを再生して、どこかに消える。ビデオが終わる頃に帰ってきて、また参考DVDをかける。そうするうちに授業時間が終わるのでDVDを止めに来て終了。

あるときなどは、再生するビデオを間違えて、別の学科番号のビデオを再生してどこかに消えた。ちょうど昨日見たビデオ(しかもその回も同じ教官)だったので、わたしはすぐ気づいたけど、その場に教官がいないからどうしようもない。

しばらくして帰ってきたから、「たぶん間違ってますよ」と伝える。すると、「あ、ほんとだ、よく気づいたね」と褒めてくれたのはいいが、その場にいた他の生徒たちに、「ほかの人は気づかなかったの? ちゃんと見てたのは一人だけだな」と皮肉を言う。自分が一番ちゃんと見てないんでしょうが。自分が悪かったのを棚に上げてこの態度。

そういえば、珍しく時間が余った回に、「もう少し時間があるから大事なことを話そうかな」と言うから、何だろうと思ってみれば、「検定のときは担当教官が道案内してくれるけど、教えてもらったらちゃんと返事しなきゃいけないよ、無言じゃダメだよ、聞いてるのかわからないから」とそれだけ。バカバカしい。

あまりにいい加減すぎる授業だけど、考えてみればこの最低の教官がどうでもいいご高説を50分話し続けるのではなく、毎回、完成度の高いビデオとDVDを再生してくれるに徹していたのは良かったかもしれない。

そんなわけで、学科は完全に消化試合だったので、特に書くことはありません。内容も何もなかったので、技能より先行して、行けるときに全部取ってしまいました。出席のハンコさえもらえればいいのだ。

時間割に縛られる学科を先に全部取っておけば、技能は比較的自由な時間に予約できるので、スケジュールの都合がつきやすくなります。最終的に、技能があと12時間くらい残っている段階で、もう取れる学科はぜんぶ終わっていたはず。

だけど、第2段階の学科には、応急救護と、危険予測ディスカッションという複数人で参加する形式のセット授業があります。そちらは少し書くことがあるので、この記事の後半で。

年明けて担当教官が変わる

さて、年明けして、自動車学校に行ってみると、いきなり担当教官が変わったと言われてびっくり。

新しく担当になったのは、最初の日に出勤のついでに車で送迎してくれた、うちの近所に住んでいるらしい人でした。とても若い教官で、わたしより年下。というか最初は見習い教官だったような。わたしと他の何人かが初の生徒だったりするのかも。

もしかすると前の教官はわたしみたいに生意気な生徒は嫌で、かわいい高校生の女の子たちの担当に回りたかったんだろうかと邪推。でも、どういう思惑があったのかはわかりませんが、この変更はわたしに取っては天の恵みでした。

あの嫌な教官と路上を走って注意されまくるなんて、想像しただけで胃が痛くなりましたが、この新しい若い教官は、年下なだけあって、高圧的ではなく、比較的フレンドリーでした。

あと、こういう技術的な講習というのは、ベテランよりも学びたてのほうが正確だったりする。ファスト&スロー(上) あなたの意思はどのように決まるか?にはこう書いてある。

専門家の判断が劣るもう1つの理由は、複雑な情報をとりまとめて判断しようとすると、人間は救いようもなく一貫性を欠くことである。

実際、同じ情報を二度評価すると、ちがう判断を下すことがひんぱんに起きる。こうした判断の矛盾は、現実に重大な問題である。

たとえば熟練した放射線技師は、同じX線写真を別の機会に見せられたとき、20%について「正常」と「異常」の判断が前回と違った。(p392)

これに対して、(また出典健忘で元情報を探せていないんだけど)、学びたての技師のほうが、正しく判断できたという結果が出ていたらしい。ベテランの技師は自分の直感に従って判断する一方、学びたての技師は教科書に忠実だから。

この傾向は、自動車学校の教官にも当てはまると感じました。最後までやってみて思ったのは、ベテランの教官は応用が利く分、交通ルールの遵守という点では適当になっていて、同じ状況でも、そのときどきで判断が変わっているようだということ。

新任の教官は、少しでもリスクがあるような状況では、確実に安全なほうを指示するという教科書どおりのやり方を選ぶ(悪く言えば融通が利かない)けれど、ベテランの教官は、安全なほうを選ぶこともあれば、円滑さを優先することもあり、判断がぶれる(良く言えば融通が利く)ということです。

さて、新しい若い教官の担当になった最初の授業は、教習所の車庫や駐車場で、いろいろな現象や仕組みを学ぶ実地授業でした。たぶん高校生と思われる、もう一人の女の子と一緒の複数教習。

まず最初は、車庫の中で、夜間、自車と対向車とのヘッドライトの間に立っている人はドライバーから見えなくなってしまう現象の実験。やってみると確かに見えません。

教官が、「この現象はなんというか知ってますか?」と言うと、横にいた女の子は、すぐに「蒸発現象」と答えました。わたしはまだまったく勉強していないので、何のことだかわからず。いや、ビデオで見たっけかな。

次に駐車場に行って急ブレーキ体験。30kmまでスピードを上げて一気にブレーキを踏み、すべるのを体験するわけですが、これくらいの速度だとそこまで急制動には感じられなかったり。

続いて、交差点で前にトラックが止まっているとき、トラックの後ろに近づきすぎると、荷台の車高のせいで信号機が見えなくなることについて。

それから、踏切のところで発煙筒を燃やす体験。ほとんど花火みたいなものですが、誤って柄の部分を取り付けないまま燃やしてしまったので熱かった。消すときは足元の雪の中に突っ込んで消していましたが、今思えば、冬季限定の方法。

最後に自動車に乗って高速の料金所に寄せて止まる体験。窓を開けてチケットを取れるように、しっかり右寄せして、ぴったりのポイントで止まる。

教官は、「これは意外と難しいですよ」と言っていましたが、二人ともすんなりできました。おかげで時間が余りましたが、やることがなくなったので解散。

教官が変わると告げられたときは、どうなるかと思いましたが、前の教官に比べて高圧的なところがなく、口調も丁寧なので、とても楽に感じました。教師と生徒というよりは、友だちとか先輩後輩くらいの年齢関係ですしね。

自動車学校なのに中学校のオリエンテーリングみたいな雰囲気なのは、それはそれで問題ありですが、ここの自動車学校に多くのことはもはや求めていないし、限られた選択肢の中ではこの教官の担当になって良かったほうだったと思います。ベストではないがベターだ、というやつ。

次の技能教習の日は、その新しい教官と、自分の家の方面までドライブ。普段送り迎えで走ってもらっている道ですが、自分で走るのは初めて。

途中は60kmまで出せる直線の道なので、比較的走るのは楽でした。しかし、技能教習で60kmまで出せたのはこの時だけ。その後は、街中ばかりだったので50kmが限度ということに。

坂道に差し掛かったとき、せっかくだからとシフトレバーの操作でエンジンブレーキを効かせたりしてみましたが、そこまでする道ではないとのこと。

教習所内の仮免コースでは坂道でエンジンブレーキを使う練習をしますが、第2段階では、街中ばかり走ることもあり、これ以降使いませんでした。次に使うのは免許を取った後。

走っている途中で、道路上を荷台を引いた自転車が走っているというレアな状況に遭遇しました。今は雪道で、自転車が走っていることさえ稀なのに、こんな交通量の多いところの車道を走っているとは。

しかも、その走っていたところというのが、よりによって、追い越し&はみ出し禁止の黄色の実線のところ。それで、ブレーキを踏んで、しばらく低速で後ろをついていくよう指示される。

ようやく追い越し&はみ出し禁止地点を抜けたところで、対向車がいないのを確認して、右側にはみ出して追い越し。自転車といっても荷物を牽引しているので、軽車両みたいなもので、気を使いました。

わたしも冬道サイクリングで自転車に乗るけれど、さすがにこんな迷惑な走り方はしたくないなと思いました。ここ北海道では、クルマ中心社会なので、自動車に乗る人にから、自転車に乗る人への風当たりが強い。冬道で自転車に乗っているというと、かなりの確率で白い目で見られます。

でも、同じ雪国でも、北欧などでは雪道タイヤが普及していて、自転車に乗る人も普通にいるのだとか。そうした文化があまり普及していないせいで、冬に自転車に乗る=要注意人物と見なされてしまうんですね。

自転車に乗る側から言わせてもらうと、危ないのは自動車のせいであって、これは多数派である自動車乗りが、少数派の自転車乗りを差別している問題なんですが、今回の牽引自転車のような乗り方をしていると、その多数派の機嫌を余計に損ねてしまいかねない。

共存していくためには、自転車に乗る側も、ちゃんとマナーを守ってできるだけ自動車側に迷惑のかからない運転をしなければならないと痛感しました。

だから、都会を自転車で走っているころより、こちらに引っ越してきてからのほうがはるかに、自転車に乗っているときに安全確認を意識するようになりました。

このときは、わたしはいつもと立場が逆で、自動車に乗っている側だったので、自動車から自転車がどう見えるのか体験でき、相手の気持ちになねことができました。確かに雪道の自転車は、自動車から見ると邪魔に感じられる。

つい焦って急いで抜かしてしまいましたが、もっとしっかり間隔を開けて、焦らずゆっくり、ルームミラーに車両が見えてから進路を戻すよう言われました。丁寧な教え方だったので、厳しく教えられている感じではなく、ホッとしました。前の教官でなくてよかった!

このときもそうでしたが、この新しい教官から教わった最大のことは、運転するとき急がないことでした。

後続車が来ているとつい焦りがちですが、ちょっとくらい後ろを待たせてもいいので、ゆっくり落ち着いて安全第一に操作すること。

右折、左折するときなどは特にそう。早く曲がらなければ迷惑だとは考えない。人が歩いているときは、無理に追い抜かず、しばらく後ろをのろのろ走ってもいい。

また追い越しなどで、右車線に入ったとき、つい「はみ出し量を少なくしなければ」とか、「早く元の車線に戻らなければ」、とか思っていましたが、そんなことはなく、しっかり安全な間隔を開け、ゆっくり元の車線に戻ること。

この若い教官は、さっきも書いたとおり、タイミングの良さや円滑さよりも安全であることを重視していて、ずっと苦労していた黄色信号のタイミングも行こうか行くまいか迷ったらスピードを落として止まるよう言われました。

この考え方は教科書どおりなので、のちのちイラスト問題で回答するときにも、とても役立ちました。自分が教えられたとおりに答えればいいからです。

後々、別のベテランの教官の技能教習のときは、必ずしもここまで安全優先ではなく、「待ってないで早く行け」と急かされたりもしました。でも最終的にはこの若い教官が担当で良かったなと感じています。

応急救護

第2段階では、技能に先行して学科のほうを取っていきましたが、その中に応急救護という3時間セットの授業がありました。

どんなのだろう?とあらかじめネットで調べてみると、知らない人たちとペアを組んで行う授業でかなり恥ずかしいという感想が。3時間体力が持つかという点も不安で、嫌だなーと思っていました。

あらかじめ予約制で日にちを決めておいて、当日は応急救護教室という別の部屋へ。だれが担当なんだろう、と心配していましたが、なんと第1段階の学科のほとんどを担当してくれていたあの控えめな人の良さそうなおじさん。これは助かった。

予約制だからといって特別な指導員のような人が来てくれるわけではなかった。

授業は確かに他の高校生の生徒たち5人ほどと一緒でしたが、教官の解説やビデオのあとは、ただひたすら人形を相手に、人工呼吸と心臓マッサージのセットの練習をさせられただけでした。

配られたパンフレットには、ロールプレイング形式で、非常時の状況を実演してみるよう書かれていて、たぶんネットで見た、恥ずかしかったという話もこのあたりだと思うんですが、控えめな教官は、「この辺はまあわかるよね」と言って省略してくれました。たぶん今までも人気がなかったんだろう。

結局、最近の傾向では心臓マッサージが一番重視されるようになってきた、ということで、ひたすら心臓マッサージを反復練習して筋トレするだけの時間に。これが見た目よりけっこう力が要ってハードなのです。

最後に、AEDの使い方ということで、「やってみる人いますか?」と尋ねられて、わたしは心理的に余裕があったので積極的に名乗り出て挑戦してみました。単に音声ガイダンスに沿ってパッドを貼るだけだったけど、いい経験ができたかな。

そのあと、「他にもやってみたい人いますか?」とも聞いてましたが、他の生徒たちはシーンとして無反応。いつもこんなんだと、そりゃロールプレイング部分は省略したくなるよね、と教官に同情してしまいました。この教官は見るからに人が良さそうなおじさんなので。

このいい加減なところがここの自動車学校の最大の問題点でもあるんですが、結果的にそのおかげで、心理的に負担のない応急救護だったので今回は助かった。これがもしあの教官やあの教官だったら、と思うと無事に何事もなく終われてよかったです。

応急救護のスキルは大事だけれど、できる限りこんな状況になりたくないな、と痛感させられました。免許を取るということはこうした事故を起こすリスクを手にするということなので、本当は運転なんかしたくない。でもそうもいかないから常に慎重さを意識して、安全運転を心がけよう。

危険予測ディスカッション

一方の技能教習のほうは、ひたすら積雪路面の街中を運転する毎日でした。最初のうちは本当に怖くて、運転するたびに生きた心地がしませんでした。

卒業検定のときに走ることになる幾つかのコースを反復練習してるわけですが、どこをどう走っているのか、全然覚えられなかった。案内されるままに操作を繰り返す。

雪国なので、除雪車や排雪作業中の区画があったり、凍りついてガリガリの坂道があったり。

路面の停止線はまったく見えないので標識を頼りに止まる。左右には巨大な雪壁ができていて道路幅が狭く、見通しが悪いので慎重に運転する。

だけど、都会の自動車学校のコースにありそうな交通量が非常に多い道や、一方通行、三車線以上の道路の車線変更などはなかったので、ほとんど雪道運転の講習でした。

北海道では冬道では白くて見えにくいので、デイライト運動といって、昼間からライトを点灯することになっていて、自動車学校の授業でも必ずライトをつけます。それに加えて吹雪でワイパーもつけたりするので、駐車のときには色々消さないといけないから大変。

わけがわからなくなるから、駐車する前に4つオフにすると、数で覚えました。1.ワイパー、2.方向指示器、3.ライト、4.ハザードランプ。4つ足りなかったら何か忘れているということ。全部オフにしてからエンジンを止めます。

技能教習が始まってしばらくの期間は、何がなんだかわからないままに走っていましたが、ようやく少し余裕ができてきたかな?と感じたのが残り12時間くらいのとき。全部で19時間だから、7時間くらい路上を走ってからということですね。

新しい若い教官はかなりフレンドリーで、運転しながら世間話をいろいろ振ってくるんですが、最初のうちは会話しながら運転するのも怖くて、ガチガチでした。

ところが、残り12時間くらいになったとき、なんだかふっとリラックスして、世間話をしながら運転できている自分に気づけました。「あっ、いいなこの感覚…」と思いました。

ようやく路上の運転が手続き記憶として身につき、ある程度オート化されたということでしょう。基本的な技術部分がオート化されたことで、認知的にも少し余裕ができてきて、バックミラーを確認したり、注意されたことを意識しながら運転ができるようになってきました。

わたしは最初のころから、運転しながら確認するのが苦手で、バックミラーなどを見てから方向指示器を出す、といった動作がうまく行かず、確認しないまま行ってしまうことがありました。

そのことで怒られたことは意外にもありませんでしたが、ネット上の感想を見ると、検定のときはちゃんと確認しているかが重視されるということだったので、以降、自分で気をつけるようにしていました。ようやくその余裕ができてきたのがこのころ。

こういうのは慣れだとはわかっていたけれど、最初は無理だと感じていたことに、慣れて余裕ができたことには我ながらびっくりして、進歩を実感できました。

しかし、こうして慣れてきたところを見計らって、よりややこしい授業を入れてくるのが自動車学校のカリキュラム。ここの自動車学校はまったく良いと思っていませんが、技能教習の全国的なカリキュラム自体は本当によくできているなと改めて思いました。

慣れてきたところで行う授業のひとつは、学科の第1番と連動している「危険予測ディスカッション」という授業。これは他の生徒と一緒に三時間連続でするセット授業。

これもSNSで調べてみたら、他の人から運転の問題点を指摘されたり、逆に他の人の問題点を指摘しないといけなくて嫌だった、という感想が多くて、やる前から不安でした。中には、時期的に他の生徒が誰もいなかったので、教官と2人で楽だった、という感想もあったけど、今2月だしそんなことはないよなぁ…。

ということで、不安はありましたが、2/19に予約を取れて、危険予測ディスカッション。仮免許を取ってからもう2ヶ月になるころでした…。やっぱり第2段階は長い。

危険予測ディスカッションの日は、高校生の男の子と女の子が一人ずつ一緒でした。

最初の一時間目は、シミュレーター室に行ってゲームセンターの筐体みたいな機械でバーチャル運転。このときの担当教官は、最初の最初のシミュレーターのときに担当してくれた人。ここの自動車学校の唯一の良心と思えた、あの清潔そうなスーツの先生!(この人だけは「先生」という感じがする 笑)

順番に三人でシミュレーターに乗りますが、このシミュレーター筐体、自動車学校の最初の日にやった旧式のボロい、ただ映像を見てるだけのものとはまったく違って、ゲームセンターのゲームと遜色ないほどよくできている。

三面鏡みたいなモニタにVRみたいに周囲の映像が映し出されて、完全に手元と足元の操作と連動して動く。まさかこんなまともなハイテク機器が、この田舎のダメ自動車学校にあろうとは!

最初に男子高校生が挑戦しましたが、危険予測の授業なだけあって、町中を普通に走っているだけなのに、右から左から人は飛び出てくるわ、車が直進してくるわ、次々と事故る要素しかない。

結局、彼は横断歩道の手前で止まっていたトラックの横を通過するとき、一時停止しないで進んでしまい、影から出てきた子どもにぶつかるという定番の事故を起こしてしまいました。これってよく試験でも出ますよね。

でも教官は優しくて、けなしたり批判したりせず、終始穏やか。

次はわたしに交代でしたが、なぜかこの教官、最初のときもそうでしたが、わたしにやたら世間話を振ってくる。「北海道に引っ越してきてどう?」とか、「雪降ってるとき何してるの?」とか。別に失礼な感じではないんだけど、あとの二人には特に話を振らないのになぜわたしにだけ…?

シミュレーターに座ってみると、アクセルがめちゃくちゃ固くて、実車と感覚がまったく違う。かなり踏んでいるはずなのにとろとろと低速で走ってしまい、しばらく慣れませんでした。教官が「がんばって」と笑いながら応援してくれる。やっぱいい人だ。

「都会のゲームセンターでこういうのやったことないの?」と言うから、「全然やったことないですよ!」と答える。「だめだよー、もっとゲームいっぱい練習しなきゃー」と冗談交じりで返される。あーあ。いつもの授業もこの教官ならよかったのにな。

しばらく進むと住宅地帯の狭い道路に入ったので、これは絶対危ないやつだと感じて、ゆっくり進む。止まっている自動車の向こう側から絶対に飛び出してくる!と思ったけど、あれ?出てこないと拍子抜け。しかしそのすぐ次の瞬間に、家の庭からボールと一緒に子どもが飛び出してきて急ブレーキ!

予期していなかった場面だったけど、別の危険を予期してスピードを落としていたので、結果的に事故にはならなかった。でも本当に怖い。

そこからしばらく走っていくと、トンネルを抜けるといきなり雪景色になって、川端康成か!とツッコんだところで、最後の女子生徒に交代。

どうも雪道はしっかり滑るように設定されているらしく、停止線で止まりにくそうでした。いや、本物の自動車だったらこの速度でスタッドレスタイヤだったらそこまで滑ることはないだろう、と思うくらい露骨に滑る滑る。

その後、雪がやんで、普通の道路に出たところで、右折のときにトラックの影から直進してきたバイクにぶつかるという定番の事故。予期はしていたらしく、バイク一台目はやりすごしたんですが、まさかの二台目がやってきて万事休す、でした。

こうして振り返ってみると、事故にならなかったのはわたしだけだったけれど、まあわたしもたまたま事故にならなかっただけで、かなり危なかったので、やっぱり怖いですね。

最後に感想を聞かれたので「お化け屋敷みたいでした…」と言っておきました。残念ながら、この先生の授業はこれ以降ありませんでした。

次の2時間目は、いつもの若い教官に交代して、同じメンバーで路上へ。「いつもより危険な場所に行きます」とか言うので、不安でしたが、商店街や狭い裏路地など、初めて通る道を走ることになりました。

3人でそれぞれ交代しながらの運転だったので、運転の時間自体は少なくて楽でした。そのぶん練習が減っているともいえるから素直に喜べるわけではないけれど。

わたしの運転はというと、危険予測シミュレーターの感覚がまだ残っていて、いつも以上に慎重で低速になってしまっていて「もう少しカーブは早く曲がってください」とか言われてしまった。

わりと慣れてきて、悪くない運転だったと思いますが、ちょっと注意しておきたいことがありました。

ネットで呼んだブログによると、検定のときなど、他の人と交代するときは、ドアを開けたままにしたらダメなんですってね。それを読んだときは、いや、普通閉めるでしょ、と思っていたんですが、初めて複数教習をやってみると、確かに親切心から開けたまま交代しそうになって、意識的に閉めるよう思い出しました。

交代してからは、後ろから他の人の運転を見ていると勉強になると言われるけれど、それほどでもなかったかな。

一箇所だけ、この町ではめったに見かけない進行方向指定の標識がある場所があって、標識どおりの方向しか曲がれず、それ以外の方向に行くと捕まると教えてもらったのは参考になりました。

運転の仕方はみんな似たり寄ったりの技術で、自分とそれほど変わらないんだな、と思えたのも収穫だったかもしれません。高校生の男の子が一番慣れた感じだったかも。

自動車学校に帰ってくると、そのまま最後の3時間目。担当教官はそのままで、教室に移動しての学科授業。この若い教官はまだちゃんと授業を受け持ったことがないのか、教科書を読み上げるだけ。

それから練習問題のプリントを配られて、初めてあの「イラスト問題」とやらをさせられました。だけどプリントがわら半紙に白黒刷りで、絵がつぶれて何の絵なのかほとんどわからない。

「カラーの印刷はないんですか?」と聞くと「ないんですよー」と苦笑。それでいいのか。この絵を見て何が危険か書くように、とのことでしたが、視界が不明瞭で何も見えないのが危険だと書きたかったくらい。

しばらく経ってから、それぞれが危険だと思ったことをコメントしましたが、それ以上突っ込んでディスカッションしたりはしませんでした。

イラストの中には、検定試験で出るタイプの3択問題もあったんですが、これをわたしだけ間違えて、他の二人が正解していたのはちょっと残念だったかな。

この手の問題を一度もやったことがなかったので、問題の内容ではなく、言葉づかいで正誤を判断するようなものだと知らなかった。

「~と思われる」といった表現があると、いわゆる「だろう運転」をしているということで誤りになるんですね。「かもしれない運転」のほうが正しいと。結局、内容を問うものではなく日本語表現の文法の判別に成り下がっていて、バカバカしい。

後々、試験前にイラスト問題の文章の傾向について覚えたあとは、まったく間違わなくなりました。最終的にはイラスト問題が一番カンタンな部類になったくらい。

最後、時間があまったから、あまり授業とは関係がないアドバイスを教官が話し始める。

まず、制限速度の標識があるところでは、制限速度が上がる場合は標識を越えてからスピードを上げ、制限速度が下がる場合には標識を越える前にスピードを落とす、ということ。まあこれは普段から意識していました。

次に、今日走った路地裏の交差点は交通整理のされていない見通しの悪い交差点にあたるからしっかり徐行するように、とのこと。これは後に卒業検定で役立つことになりました。

それでも時間が余って、教官の話すことが尽きてしまったので、また早めに授業が終わってしまった。

そんなこんなのうちに、危険予測ディスカッションは終了。やっぱり信頼の低クオリティでした。だけどそのおかげか、これもネットで書かれていたような大変なこととか恥ずかしいこととかは何もなかったので、結果オーライ。

高速シミュレーター

その次の2/21は、また特殊な授業の、高速シミュレーターでした。

この授業は、近くに高速道路があれば、実際に高速道路を走るというなかなか怖い授業になるそうですが、うちは近くにそんなものはない田舎なので、また例のシミュレーター。

今回のシミュレーターも、今まで二回シミュレーターを担当してくれたあの先生ならいいなーと淡い期待を抱いていたんですが、そんな甘いことはなかった!

なんと担当は、あの大嫌いな、頭の固いタコ入道みたいな人。最悪のくじを引いてしまった…。こんどは男子学生2人と一緒でした。

最初からひどいありさまで、この教官はシミュレーターの使い方をわかっていないようで、全然起動させられなくて、10分くらい待たされました。いつもの学科だってビデオの再生しかできないようなローテクな人ですし。しかもそれで再生するビデオを間違するというね。

まず最初の学生がシミュレーターで運転し始める。前回の危険予測もそうでしたが、バーチャルのゲーム的な運転シミュレーターとしては本当によくできていて、映像もヌルヌル動きます。このシミュレーター、自由に使わせてくれたらもっと入り浸って遊びたい、いや練習したいほど。

だけど、この教官は最低。最初の子が、高速の入り口でどれに入ったらいいかわからず、入ってみて通過できないと、「なんで先に行かないの? 行けないの? ETC対応のとこに入ったんでしょ? なんでそんなとこ入るの?」と怒り出す。

その子がバックして出ると、そもそもそこはETCじゃない。「なんだ、ランプが赤になってるじゃない、そこは入ったらダメってことでしょ? なんで入るの?」とまた怒る。自分は何も見てなかったくせによく言う。

だいたい、高速道路なんて初めてやるんだから、どこ入ったらいいかなんて一瞬でわかるはずないのに。

それから走り始めると、「常に100キロキープして、抜かせる車はどんどん抜かしてね、100キロ出さないんなら、高速走ってる意味なんてないんだから」と言う。ほんとにそうか?

途中で、追い越し車線に移動して、走っている車を抜かそうとすると前の車がいきなりスピードを上げたせいで、並走してしまって抜かせない。すると、すかさず、「なんでずっと追い越し車線走ってるの」と怒られる。

かといってスピードを落としたら「なんで100キロ出してないの」と怒るし、もう画面の状況とかなんも見ないで言っているだろこの人。

途中で、なぜか高速道路上に停車しているトラックがいたので、スピードを落としてその脇を抜けたら、いきなりドアが開いて人が出てきてあわや事故寸前。それでスピードを落としているのに、「ちょっと君、高速道路の最低速度はいくつだっけ?」と嫌味。

わたしはずっと後ろから見ていただけだけど、ずっとけなされ続けるその子が可哀想になると同時に、自分の番が来ることに戦々恐々としていました。この一人目の高校生が人柱になってくれたおかげで、ちょっとは勝手がわかったけど、大丈夫だろうか…。

そうこうしている間に交代ということで、「はい、そこに停車して。ほんとは高速道路は停車禁止だけどね」と。いやそれでいいのかよ、ちゃんとゲーム内にサービスエリアとかあるんだから、そこに入って交代とかさせたらいいのに、そんなこと考えもしないんだろうな。

交代して、運転を始めると、やっぱりこの高速シミュレーターは難しい。100キロを維持するのは大変だし、抜かそうとしたらスピードを上げる車のせいで、追い越し車線に移っても戻らないといけない。そもそも追い越しされる車がスピード上げるのはルール違反のはずなのだが。

わたしも焦ってしまって追い越し車線にずっととどまり続けてしまったり、いつの間にか105キロくらい出てしまったりすることが何度もありました。そのたびに、怒られるのが今か今かとヒヤヒヤ。しかしなぜか何も言われない。

そのうちに目的地の標識があったので高速道路から降りて、一般道路に入って、目的地のお店の駐車場に停める。ちゃんと高速道路降りてからの道もあるなんてやっぱりゲームとしてはおもしろい。

操作性がピーキーなので、うまく枠内に停められなかったけれど、ゲームとしては目的地に着いた扱いになって、ゲームが終了しました。いや、ゲームじゃなくてシミュレーターだったっけ。

しかし、まだ何も言われないので、「終わったんですけど」と振り向くと、なんと、教官がいない!

「あれ、教官は?」と後ろで見ている他の生徒二人に聞くと、首を横に振るばかり。またこの教官、授業サボってどこか行ったんだなと把握。そのおかげで何も言われなかったわけだけど…。

まだもう一人シミュレーターをやってない子がいるので、部屋の外に探しに行ってみると、例のヤクザみたいなコワモテ教官が徘徊していたので、行方を尋ねてみる。すると、「あー、すぐ帰ってくるから部屋にいて」と返される。

みんなこのこと知ってての暗黙の了解なのかね。勝手にどこかに行って授業をサボる教官ってなんなんだろう。縁故入社とかで教員やって偉そうにしているんだろうか。

しばらく待っていると、やっと戻ってきたので、「もう終わったんですが」と言うと、「じゃあ次やらないと、ほら」と言って、再起動する。いや、誰のせいで中断していたと思ってるんだこの人は。

三人目の男子学生は、前二人の様子を見て、かなり予習できていたのか、三人の中では一番スムーズで、抜かせない車は無理に抜かそうとせず、高速道路上に停車しているトラックも距離を開けてうまくかわしていました。おかげでそれほど小言も言われなかった。最初の子が本当に可哀想だったよね。

最後は時間が来たので、高速道路の途中で終了。実際に高速道路を走らないから楽かと思われた高速シミュレーターでしたが、本物の高速道路よりもっと緊張感のある、自動車学校の全過程のうちで最もひどい授業でした。なんとか終わってよかった。

方向転換、縦列駐車、複数教習

少し話は前後しますが、路上教習を数回かやったころから、方向転換と縦列駐車の練習が始まりました。もともと昔は仮免前にやっていたのが、今では卒検の科目になっているやつですね。

せっかく路上に出て、もうあの自動車学校内の狭いコースとはおさらばだと思っていたのに、また毎度の路上教習のあとに教習所内のコースでそれらの練習をすることになってげんなりでした。

縦列駐車と方向転換は、どちらもただの目印教習で、教えられた目印に合わせてハンドルを切るだけの簡単なものでした。他の人のブログを見ても、このあたりは目印を教えられるケースが多いみたいですね。

最初のうちは手順が複雑で緊張しましたが、何度かやっていて慣れてくると、問題なくこなせるようになりました。せっかくだから、教えられた目印を書き残しておきます。読んでもわからないような内容だけど。

■縦列の場合
1.右ウィンカー出して周囲見回し、バックし始める
2.運転席から見て、右のピラーと駐車場の銀のポールが重なったらハンドルを左に全部切る
3.右のバックミラーを見て、駐車場の後ろの黄色いポールが2つ見えたら、ハンドルを半分戻す
4.黄色いポールが全部見えたらハンドルを全て戻す
5.左の前輪が駐車場の入り口のポール群と直線上になったら左方向に全部切る

■方向転換の場合(左側)
1.右ウィンカー出して周囲見回し、バックし始める
2.運転席から見て、右のピラーと近くの小屋の茶色の柱が重なったらハンドルを左に全部切る

■方向転換の場合(右側)
1.左ウィンカー出して周囲見回し、バックし始める
2.目印はないので、運転席の窓を開けて目視でやる

まあ、文章で書いても何がなんだかですが、最初の二つの場合、これさえ覚えればミスしません。

だけど、運転免許を取り終わった後の、実際に運転している今から思えば、個人的に一番役立っているのは、最後の目印なしで、窓を開けて目視で車庫入れする方法です。家の車庫に入れるとき、この方法が一番安定しています。やっぱり目印に頼っているようじゃダメなんですね。

でも、方向転換と縦列駐車は、この目印があったおかげで、練習時から本番まで、一回もミスしませんでした。最初は目印を読み取るタイミングがわかりづらく、ちょっと寄せ方が足りなかったり、位置が偏ってしまうこともありましたが、最終的には必ず成功するようになっていました。

それよりずっと、第一段階のS字カーブのほうが大変でした。路上に出てからも、一度だけ仮免コース内のS字を走らされたんですが、そのときも恐る恐るで怖かった。でもだいぶうまくなっているころだったので、感覚でやっても以前みたいに落輪することはありませんでしたが。

さて、技能教習が残り5回くらいのころになると、複数人で乗り込んで、交代しながら運転するという検定試験形式の複数教習が増えてきました。ぜんぶで、3回くらいあったような。

さっき書いた危険予測ディスカッションのときのように、複数教習は、自分が運転する時間が減るので楽なぶん、あまり進歩した気がしないです。

だから特に書くこともないですが、ひとつ驚いたのは、二回くらい一緒になった女子生徒の縦列駐車の技術。

わたしは目印に頼って入れていたので、ちょっと後退してはハンドルを切って、段階的にゆっくり入れていく感じでしたが、その子は、ちょっと周りを見回したあと、途中で全然止まらずに、すごいスピードで縦列駐車してしまいました!

頭の古い人の中には、男性のほうが空間把握能力が高いため、運転が得意などと主張する人がいますが、こんな例を見せられると、絶対にウソだとわかりますよね。

最近の脳科学ではそのような生得的な男女差は否定されていますが、おそらく昔は文化的に男性のほうが運転したり野外で過ごしたり機会が多かったために、後天的に空間把握能力が発達しやすかっただけでしょう。

ゲームをやっていると、女性でも空間把握能力が必要なゲームが信じられないほど上手な人を時々見かけます。

確かに今の時代も、文化的なジェンダー環境による脳の発達の男女差はあるとはいえ、女性でも子どものころから空間把握能力が発達する環境で育てば、運転の技量などに男女差などなくなるのだと感じさせられました。

ちなみにその女子生徒は、別の複数教習の回でも一緒になり、やっぱり車庫入れを感覚だけでやっていましたが、はた目からは、安全確認などの手順をすっとばしているように見えました。

感覚でやれるものだから、目印だけでなく、安全確認のための教えられた手順も飛ばしてしまうんでしょう。試験のためには、運転が上手ければいいというわけでもないんだろうなぁと感じさせられました。

5回もすっぽかされながらの複数教習

技能教習が残りひと桁台まで来ると、後はもうすぐ。しかしここからが別の意味で長かった。

というのもまさかの、教官による予約すっぽかし事件の頻発。わたしは毎回、例の若い教官に次の技能教習の予約を取ってから帰るんですが、口約束だけだと予約を入れてくれていなかったり、予約表に書き込むところを確認していても、別の日の欄に書いていたりで、累計5時間分もすっぽかされました。

わたしの方針として週に2回だけ運転することにしていたので、5回すっぽかされたということは、結果的に卒業が2週間半遅れたということで、それはもうイライラさせられました。

自宅から自動車学校に来るには、片道数十分かかりますし、自動車学校の日に合わせて薬を飲んだりして調整しているわけです。それをすっぽかされ、しかも一度のみならず何度も繰り返される。本人は自分の失敗だとはわかっているようですが、チャラチャラと軽く謝るだけですませる。

反省の色が全然なさすぎるので、「じゃあ自動車学校側が今日の分のガソリン代とか、今日入れるはずだった仕事のぶんのお金を出してくれるんですか!?」と怒りもあらわに詰め寄ろうかと思ったほど。

でも、わたしは考えた。わたし自身も、こんなことはないわけではない。わたしはADHDなので忘れっぽく、友達とのスカイプの予定をすっぽかしてしまうことがこれまで何回かありました。それに、この教官は経験が浅いというとも忘れてはいけない。

だから、ここで教官に怒りを爆発させたら、それはいつかブーメランとなって自分に戻ってくることになる。教官に予約をすっぽかされて怒りを爆発させたお前が、別のときには友達との予定をすっぽかすのか、と。自分には甘く人には厳しいのかと。

それでわたしは、怒る代わりにまった反対のことをしました。北風になるのではなく、太陽になった。

次の技能教習は、複数教習ではなく教官と2人だったので、運転しながら、「最近、お仕事大変そうですね」と振ってみた。「なんか忘れっぽくなっておられるみたいですし、大丈夫かなと思って」と。そしたら、「もうこの時期は高校生がたくさん来て、いっぱいいっぱいなんです」とのこと。

その教習の回は、実質、カウンセリング回になって、職場で抱える大変さや悩みに同情したり共感したりしながら運転することになりました。

結果として、その教官と悪い雰囲気にならずにすんで大人の対応ができたし、話しながらでも余裕ある運転ができることがわかってよかったと思います。

さすがに、その時点で残りあと3回ほどだったので、それ以降、さらにすっぽかされることはありませんでした。

まあ、でも何回もすっぽかされたことは、最後の自動車学校の卒業アンケートの際に、他の不満と一緒に書いておきましたけどね。あの若い教官も、いくら大変だと言っても、そこを直さないとこの先やっていけないでしょうし。

いよいよ卒検前の効果測定

さて、月が変わって、3月9日、ようやく卒検前効果測定まで来ました。

仮免前の効果測定は、50問中47問正解を6回中4回とることが求められていましたが、卒検前の効果測定は、約100問の問題をやって95点が合格ライン。5回中3回合格せねばならない。相変わらず、もし回数内で受からなかったら、落ちるたびに400円払うとかいう、例のふざけた仕様でした。

わたしとしては、仮免のときも大丈夫だったので、ちゃんと勉強していれば今回も問題ないとは思っていましたが、効果測定を受けることになった日は、前々から見たいプラネタリウムがある日だったのです。

時間的な兼ね合いとして、そのプラネタリウムを見るには、きっかり1時間で効果測定を終わらせる必要がありました。しかし、教習官が言うには、問題数が多いから、ストレートで合格しないと1時間以上かかるんじゃないか、とのこと。

だったら、ストレートで3回連続やってやろうじゃん。

ということで、また頑張って勉強しました。今回はさすがに2日ぐらいは勉強したかな?

それ以上まじめに勉強するという選択肢はありません。だって、こんな自動車学校の引っ掛け問題のためにそんな長時間を投資するなんてもったいない。ほかにもしなければいけないことはたくさんあるんだから。

試験の日は、効果測定前にまず技能教習がありました。技能教習残り2時間のうちの1時間。実質、この日の技能教習が、若い教官との最後の授業になりました。

この日はもう三月だったので、路上の雪が溶けていて、地面のアスファルトの標示が完全に見えていました。

そのおかげで、停止線やら中央線やらも見えてしまうのが困った。ずっと真っ白な路面で練習してきたものだから、通常の路上に慣れていない。

もうひとつ問題だったのは、左右の雪のカベがなくなっていること。真冬は道の左右に巨大な雪のカベができて道幅を圧迫していますが、雪が溶けてくると、道幅が広くなって、いつもの道とだいぶ感覚が違いました。

この変化のせいで、残りあと2時間まで来ているにもかかわらず、この日はいろいろと運転の問題を指摘されまくった。

まず、「左折のときは、もっと左に寄せるようにしてください」と。確かにバイクなどの巻き込みを防止するために左折するときはしっかり左側に寄せるよう習いましたが、冬道では両側にカベがあって道幅が狭く、自転車もバイクも走っていないので、左寄せはできませんでした。

かえって、左側に寄せようとすると、雪カベに当たって危ないので、できるだけ道の真ん中を走るよう教えられていました。それなのにカベがなくなったものだから、左側に寄せるのを忘れてしまう。

同じことが停車や駐車のときにも当てはまり、雪のカベができているときは、停車や駐車のときに左に寄り過ぎないように教えられていました。最初のころ、停車のときに無理に左に寄せようとして、車体が雪カベをこすって注意されたことが。

ではどうすればいいのか聞いてみると、停車のときはすぐに発進できる状態だから、左寄せは意識しなくてもいい、と教えられました。当時のわたしはそれを真に受けて、「雪道限定」の話だと理解していなかった。

だから、雪がもう溶けたこの日も、あまり左に寄せすぎないようにして車道に停まると、「もっと左に寄ってください。まだ間隔がありますよね」と怒られてしまった。

このとき、わかっていなかったのは、地面に描かれている車道の端の線(車道外側線)を越えてもいいのか、ということ。ずっと、外側線が見えない雪道を走ってきたので、突如として地面に現れたこの線に戸惑いました。

左折のとき、わたしは左に寄せることは一応覚えていたし、停車のときも寄せようという意識はあった。でも、車道外側線を越えていいのかわからなかったので、外側線に沿うくらいの位置で停まるようにした。そしたら、寄せ方が足りないと怒られた。

では、左寄せするときは、この外側線を越えて、歩道のすぐそばまで寄せるのが正しいのか? 

帰ってから「外側線 左折」で調べてみたら、まったく同じような疑問を抱える人がけっこういるらしく、ヤフー知恵袋などで質問がありました。結論から言うと、車道外側線は越えなければならない、とのこと。

そして、後で教科書も確認してみたら、第一段階の学科4番のところに、小さい字で、次のような注意書きがされていた。

「路側帯」とは

歩道のない道路で、歩行者の通行のためや車道の効用を保つために白の線によって区分された道路の端の帯状の部分をいいます。

歩道のある道路で、車道の外側の縁線を示す白線を「車道外側線」といい、その車道外側線と歩道の間も車道として扱われるので、進入して通行することができます。

ややこしいんですが、道路の端は、三種類あって、「車道外側線」「路側帯」「路肩」に分かれているんですね。

歩道がある場合は「車道外側線」になりますが、これは車が通行してもいい。

歩道がない場合は、「路側帯」になり、標示の種類によっては(二本線でなければ)車が入って駐停車してもいい。

それらのどちらでもない道路の端は「路肩」で二輪以外通行禁止。

つまるところ、道路の端の線は「進入して通行することができ」、左折のときや駐停車のときには越えなければならない、ということ。(路側帯の場合は0.75m以下の場合は入って駐車できないが)

でも、道路を見ると、信号待ちの停止線などは車道外側線の外側までは引かれていない。それのに、左折のとき、車道外側線の向こうまで寄せて停止するのか?

ちょっと変に思えるし、ヤフー知恵袋でもそこは指摘されていたけれど、その場合でも寄せるのがセオリーみたいです。

まあ目的が外側線の外を走ってくる自転車やバイクを巻き込まずに左折するためだと思えば当然ですけれど、人間の作ったシステムだから、ちょっと変なところはあるんでしょう。

ずっと雪道ばかり走ってきたせいで、このような基礎的なことをちゃんとわかっていませんでしたが、卒検前に理解できてよかった。その意味ではキャンセル五回くらってる間に雪解けしたから、悪いことばかりではなかったのかもしれません。

こうして教官との最後の路上教習が終わったあと、効果測定へ。またあの臭い職員室内のパソコンでテストです。

運転した後だったので、けっこう疲れてしましたし、その上、職員室内で、教員と生徒がずっとべらべらと世間話をしていて、全然集中できなかった。この学校にはマナーというものがないのか。「集中できないから黙ってください」と言いたかったけれど、カリカリしすぎるのも変なのでぐっとこらえて、問題を解きました。

邪魔もありましたが、結果はもちろん、三回連続ストレート合格! やった、これでプラネタリウムを見に行ける。

成績は、一回目が96点、二回目が98点、三回目が100点。なんだ、イライラして疲れてからのほうが点数が高い(笑)

せっかくだから、間違えた問題を書いておきます。(丸コピ禁止なので表現は簡略化。1つはイラスト問題だったので割愛)

    • 農耕用作業車のような時速50km出ない車は高速道路を通行できない

      答え × 

      高速道路のうち、高速自動車国道は通行できないが、自動車専用道路は通行できるというひっかけ的問題。高速道路≠高速自動車国道で、高速道路には自動車専用道路(特に指定なければ一般道路と制限速度同じ)も含まれるということは覚えておくべき。

    • 車両通行帯が三車線以上ある交通整理されていない道路で、二段階右折の標識がない場合、原動機付自転車は小回りで右折する

      答え ◯

      信号機などで交通整理されていなければ三車線以上あっても小回りでいいらしい。

    • 見通しの悪い住宅街で、遊んでいる子どもがいて徐行したが、子どもがいつ飛び出すかわからないので警音器も鳴らした。

      答え ◯

      危険を避けるためやむを得ないなら鳴らしてもいいとのこと。このあたりの線引きが難しい。

    • 原動機付自転車が二段階右折をするときは右折の合図をしなくていい

      答え ×

      右折する方法に向きを変えるまでは、合図をする必要があるとのこと。実はこれは後に本免試験で出たので、この時点で間違っておいてよかった。

    • (悩んだけど正答した問題)
      高速自動車国道の普通自動二輪車の最高速度は80kmである

      答え ×

      これは結果的に正解したけれど、ちょっと迷った。大型貨物の最高速度が80kmなのは知っていたけど、オートバイはどうだったかな?と。オートバイで100kmも出すのは危険そうな気がしたから、最初は◯にしたが、いや待てよ、今までの問題では貨物と大型特殊だけしか答えになかったぞ、と思い、×にしたら合っていた。これを機にあとで教科書で確かめて記憶したけれど、実はこの問題も本免試験で出たのでちょうど良かった。

こんな感じで、効果測定は終了。3回ストレート合格したところで40分くらい経っていたので、やっぱり4回目をやっていたら間に合わなかったかも。

その後、授業に出ていた教官が帰ってきたので、「終わったから帰りますね」と成績用紙を見せて、プラネタリウムへ。

ちょっと驚いた様子だったけれど、普通は三回ストレートで合格したりしなくて、もっと時間がかかるんでしょうね。

振り返ってみると、わたしはここまで、仮免前効果測定、仮免検定、卒検前効果測定、ぜんぶ含めて、一回も合格ラインを割りませんでした。わたしにとっては、やっぱり大変なのは学科ではなく技能だということです。

最後の見極め

無事にプラネタリウムも鑑賞できて次の週。最後の技能教習は、「見極め」で、いつもと違う教官による指導でした。

…あれ? 今回の技能教習で最後? なんか抜けてないだろうか?

実は、本当は「経路の設計」という項目が最後のほうにあるはずなんですが、なぜかなかった(笑) 

学科のほうで、技能の経路の設計で使うから失くさないようにと、この付近の地図をもらってはいたんですが、結局使わずじまい。しかもその地図をよく見たら、6年前につぶれた施設とか書いてあるし!

これでよかったんだろうか…。またこの自動車学校のいい加減さの一面見た気がする…。

さて、なかった授業のことはもう忘れて、この最後の技能教習、「見極め」について。

今回の教官は、今まで一度も接点がなかった年配のおじさんで、比較的人当たり良さそうな人。

ただ、どうも今までの教官とはフィーリングが違うようで、今までまったく何も言われなかったところで注意されました。

まず、自動車学校を出てすぐの道で、「凸凹だからはねるぞー、ほらスピード落とさないと」と言われる。今までそんなことを言われたこともなかったのだけど雪道で凹凸が見えていなかったせいだろうか? でも雪融けしてからも運転したはずなんだけどな。

また信号のないところで右折するときに、次の対向車が来るまで十分間隔があると思ったので曲がったら、「まだまだ。つられて行っちゃいけないよ」と怒られた。別に対向車がブレーキを踏むような距離じゃなかったんですけどね。

最後、信号がある交差点で右折するとき、前の車が曲がっている最中に歩行者用信号がもう赤なので無理をせず停止線で止まったら、「青だから行かないと」と怒られてしまった。

確かに考えてみれば、右折って歩行者信号が赤になってから最後に滑り込みで曲がるもの。でもいつもの教官なら、ここは「交差点の中で立ち往生しないように無理せず次を待ちましょう」って何度も止められているタイミングだったんだけど。これが最初のほうで書いた、学びたての教官とベテラン教官の判断の違いだと思いました。

最後は、教習所内コースで縦列と方向転換を一回ずつやって、発着点へ。

なのですが、ここでも変な齟齬があった。うちの教習所のコースは、方向転換の出口から発着点に帰るには、最短ルートで行こうとすると、黄色い線で区切られた進入禁止場所がある。

だから、いつもの若い教官は、そこを横断せずに、ぐるっと回って発着点に帰るように言います。一回、そこを横断しようとして制止されたことがありました。

雪で黄色い進入禁止場所が見えなかったこともありましたが、そこは通らないことに決めているようでした。交通ルールという点ではそれは正しい。

しかし、この見極めのときの教官は、そこを横断するよう指示してきたので、思わず二回聞き返しました。「本当にここをまっすぐでいいんですか?」と聞くと、「いいのいいの」と言う。確かに最短距離でめんどくさくないけれど、交通ルールを無視するよう幇助されているような…。

ここのショートカットは、卒検のときの別の教官も、検定用の車を持ってくるときに通っていたので、ベテラン教官は地面の標示を無視しているように思えました。やっぱり、ベテランになると、融通は利くけれど、ルールに正確でなくなる、ということですね。

最後、見極めの感想を伝えられましたが、全体的に運転は問題ないとのこと。ただ、さっきの右折のタイミングのような周りの状況を見ての円滑な判断がいまひとつだと言われました。

まあそのあたりは、もっと運転して経験を積めば学習される部分でしょうから、今はそれほど気にしなくてもいいかな。個人的には、この最後の運転は、大きなミスもなく、左寄せなどもしっかり意識できたので、自信になるいい運転だったと感じました。

こうしていよいよ、自動車学校の、全教習過程を終了。残すところ、あとは卒業検定(技能)と、本免試験(筆記)のみとなりました。

ここまでしっかり練習してきた自覚はあるけれど、でもだからといって、試験に自信があるわけじゃない。むしろ、わたしは不安が強いタイプなので、本当に大丈夫だろうか、試験だと緊張して失敗するんじゃないだろうか、とずっと気をもんでいて、今までにないほどストレスを感じていました。

もし試験に落ちたら? まずひどいショックを受けるだろうから、新たにトラウマになってしまうかもしれない。

一度落ちると補習と再試験なので、また卒業が一週間以上遠のいて、この宙ぶらりんのストレスのかかる時期が続くことになってしまう。

何より、試験に落ちるということは、この嫌な自動車学校に、補習と再試験の費用で1万円近く余分払うということを意味する。 落ちるたびに1万円をこの自動車学校に払わされる屈辱!

しかも、いざ試験を受ける前になって、知り合いから、こんな話を聞かされました。

以前、親族が試験を受けたときは、バスで通っていたのだけど、何回も落ちてしまって、その都度、帰りのバスで今回もダメだったと泣きながら帰ってきたと。でもそんな経験も、今じゃ笑い話になってるから大丈夫、だって。

本人は励ますつもりで言ってくれたんでしょうが、こちらとしては笑うに笑えない。そんな事態にはなりたくない。でも今できることはもう何も残されていない。

勉強ならともかく、技能の卒業検定は、今までの12時間+19時間に、自分の身体に身についた手続き記憶を信頼する、それ以外にできることはもう何もないのだ。

こうして、体調不安とストレスに苛まれながら、ついに3月16日、卒業検定の日を迎えることになりました。その話は、最終回の卒業検定編にて。

北の大地の自動車学校奮闘記(終)卒業検定編
北海道に引っ越して自動車学校で免許を取る奮闘記の最終回
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投稿日2019.04.01