深い深い海の底
暗くて寒い海の淵逆巻く水の奥深く
青より藍より深い場所かすかな明かりに導かれ
どんどん潜ってみてみればまばゆく輝く一輪の
花がぼくらを待っていたまっくらやみの中でさえ
笑顔になれる場所があるまっくらやみの中だから
笑顔が映えるときがある深みに根を張りひっそりと
ほほえみたたえて咲いている
海底に咲く虹色の花を描いてみました。
近況報告
相変わらず体調は良くありませんが、新作を描けて嬉しいです。
イメージが湧かないわけではなく、今月5/5の空花物語記念日にも描きたい絵があったんですが、具合が悪くて描けずじまいでした。描きたい時に描く、ではなく、描ける時に描く、というぐらいしかできない現状です。絵の考察記事とか、推理小説のほうも書きたいとは思ってはいるんですが、まったく余裕が足りません。
これまでなら2日ほどで絵を仕上げていたんですが、今回の絵は下描きから完成まで一週間くらいかかってしまいました。少し描いては休み、の繰り返しでした。集中力も体力もかつてのようにはいかず、もどかしいですね。だけど描けただけでもよしとしましょう。
いいことがあるとすれば、体力のない現状に少し慣れてきたことでしょうか。たくさんのことをしようと焦ったりせず、その日の具合に応じてできることを選択できるようになってきました。このまま悪化していく一方なのか、どこかで回復に転じられるのかはわかりませんが、過去の自分と比べてではなく、今あるもので楽しんでいきたいです。
相変わらずあまり近況報告になってない内容ですね…。
辛抱強さが大事だと思った
今回の絵は例のごとく、突然降って湧いたイメージをもとに描きました。深海の海底に七色の花が咲いている様子を描きたいと思いましたが、おおよそイメージどおりになったかと思います。
初期イメージでは、闇の中に輝く光をテーマにしているわけなので、もっと周囲を暗くして、口径食(ヴィネット)の技法を使うつもりでいましたが、実際に描いてみると、それなりに周囲の青も見えたほうが海らしかったので、あまりコントラストは強くしませんでした。
それほど暗くしなかったために、深海というよりはダイビングで潜れる程度の深さみたいな絵になってしまいましたが、ある程度地形がはっきり見えたほうが海中の絵としては見栄えがするので、これはこれでよかったかなと思います。
絵を描くときによく感じることなのですが、パッとイメージが浮かんで描き始めても、中盤まではろくすっぽ完成形が見えず、これって本当に完成するんだろうか、と不安になることがあります。ここ最近は、一気に書き上げる体力がないので、なおのこともやもやしている時間が長いです。
だけど、何年も絵を描いてきてわかったのは、その時期を辛抱強く耐えられるかどうかが大事だということ。創作を途中で投げ出してしまう人が多いのは、その途中の完成形が見えない時期を耐えられないからだと思います。
8割くらいできてくると、やっと完成しそうだと思えるんですが、そこまでの手探りの時期が辛いし、迷いの森を独りで地図もなく歩いているような気分になって心細くなる。そこを辛抱して手探りを続けられるかどうかが、一枚の絵が完成するかどうか、ひいては創作を続けていけるかを左右するんじゃないかな、と感じました。(このあたりの話は近いうちに絵の考察記事で上げたい)
創作ってわりと、この「辛抱強さ」というものがかなり大事なんじゃないかと、今になって思います。ちょうど現実の体調も辛抱強さが求められる状態なので、創作にしても普段の生活にしても、何も進歩がないように思える闇の時期を辛抱強く乗り越えていきたいです。
かねてから創作について書いてきた話が、日常生活の処世術としても生きているな、と感じますね(笑)
今後もスローペースながら、無事なうちは創作を続けていきたいと思います。