SwitchジョイコンでPCお絵描きソフトを絵心教室っぽく操作できるようにしてみた


Nintendo Switchでは絵心教室は今のところ出そうにない。だけど、絵心教室の操作感が懐かしい。

そんな思いから、ジョイコンをあれこれいじっていたら、なんとジョイコンでお絵描きソフトを絵心教室っぽく操作できるようになってしまいました(笑)

 

いったいどういうことなのか、意味がわからない方は、とりあえず前回の記事のほうからどうぞ。

去年から話題になっていたとおり、ジョイコンをPCにBluetooth接続すれば、ジョイコンでPCソフトを操作できるようになります。そしてWindowsの場合はJoyToKey、Macの場合はJoystick Mapperといったソフトを使えば、ジョイコンのボタンを自由自在な操作に対応させることができます。あとは非利き手にジョイコンを持てば、お絵描きソフトが途端に使いやすく!!

…と、ここまでは、先人の皆さんがすでに幅広く開拓された部分。ネットで検索すれば、ジョイコンで各お絵描きソフトを便利に操作する方法がたくさん解説されています。

わたしも最初は、そんな使い方をしていたんですが、何か物足りない。

そうだ、せっかくアナログキーのコントローラーで入力しているのに、あの慣れ親しんだWiiUの絵心教室らしさがどこにもないんだ…! 

絵心教室スケッチは、ゲームパッドのアナログキー入力に最適化されていて、とても扱いやすいお絵描きソフトでした。特に、アナログスティックでキャンバスをスクロールさせられるのが便利でした。

他の人たちのジョイコン操作のカスタマイズを見ていると、たいていアナログスティックは各方向で別操作をするように設定されています。方向を指定できるアナログスティックではなく、あくまで四種類の入力ボタンとしての使用です。その場合、キャンバスの移動は、手の平ツールとペンで行うことになります。決して使いにくいわけではないのですが、片手でキャンバススクロールできた絵心教室と違い、手のひらツールとペンだと両手を使うことになってしまいます。

最初は他の人たちの設定に倣っていまましたが、使っているうちに、やっぱりアナログスティックでキャンバススクロールさせたい! 絵心教室のような使用感で描きたい! と思ったので、頑張って、独自の設定を練り上げてみました。その結果行き着いたキー設定が上の絵の図説なんですが、そこに至るまでの過程をメモしておこうと思います。

(1)アナログスティックで手のひらツール移動を使う

アナログスティックでキャンバススクロールをする、というとなんだかとっても簡単そうですが、やってみると、実現までかなり悩みました。

PCのお絵描きソフトは基本的に手のひらツールでつかんでキャンバス移動する仕組みになっているので、キー入力でキャンバススクロールする方法はもともと存在しないか、あったとしてもほとんど知られていないことが多いです。少なくとも、わたしの使っているPainterは、説明書にも記載がなく、機能からして存在していないのかと思ったほどでした。

はじめに試してみたのは、おとなしく手のひらツールを使う方法。手のひらツールはSpaceなので、それと左クリック、そしてマウスカーソル移動を組み合わせて、ふだん手のひらツールでやっていることをアナログスティックで一括操作しようとしてみました。その場合のJoyToKeyの設定はこんな感じ。

アナログスティック上…Space、左クリック、マウスカーソル↑20
アナログスティック右…Space、左クリック、マウスカーソル→20
アナログスティック左…Space、左クリック、マウスカーソル←20
アナログスティック下…Space、左クリック、マウスカーソル↓20

数字の部分は、どのくらいの速度でピクセル移動するかなので任意です。10~20くらいがいい感じでした。

この設定にすると、とてもスムーズにキャンバススクロールできます。上下左右はもちろん。斜めも可能。あまりにスティックを素早く方向転換させすぎると操作が利かないこともありますが、ほぼ問題なし。

しかし問題なく動作するのは、ペンを画面から離しているときだけという欠点がありました。このキー設定のうち、マウスカーソル移動の部分が、ペン先のカーソルと干渉してしまうので、ペンが画面近くにあるとうまく動作しません。ペンタブのペンは絵心教室のような感圧式ではなく電磁誘導方式なので、ペン先が画面から浮いているだけではカーソルが出てしまうので、もう少し意識して浮かせないといけません。

キャンバススクロールするときにペン先を画面から離す、というのは慣れればそれほど苦労しなさそうでしたが、絵心教室と同じ感覚で使えない、という意味ではストレスでした。

キャンバススクロールのショートカットキーが存在せず、手のひらツールで移動させるしかないソフトの場合は、この設定を使うしかありませんが、Painterの場合、他にもっといい方法がないのか探してみることにしました。

(2)アナログスティックでキャンバススクロール

調べてみると、まず例えばSAIやPhotoshopなどの有名ソフトでは、キャンバススクロールをキーボード操作で行うショートカットキーが存在しているようでした。

下記回答にあるように、クリップスタジオのような一見したところキャンバススクロールできないようなソフトでも、オプションのキー設定で、ショートカットキーを個人設定することが可能なことも。

【要望】上下左右のキャンバススクロールのショートカットが欲しいです。 | CLIP STUDIO PAINTの要望・不具合ボード | CLIP STUDIO

Painterも、「編集」→「環境設定」→「キー設定」でショートカットキーが存在しない操作のキーコンフィグができますが、探しても探しても、キャンバススクロールの項目は見つかりませんでした。

もうこれは手のひらツール以外に方法がないのかなーと半ばあきらめていましたが、試しに英語で検索してみると…

見つけました!

Scrolling in Screen painter –

Painterのキャンバススクロールは、マウスホイールを使う必要があるとのこと。通常マウスホイールはアニメーションズーム機能に割り振られていますが、Ctrlを押しながらマウスホイールを操作すると上下方向のキャンバススクロールが、Altを押しながらマウスホイールを使うと左右方向のキャンバススクロールができるとのことでした。

JoyToKeyはマウスホイールの入力もできるので、これはすぐにキー設定できるか、と思いきや困ったことに、

JoyToKeyのキー設定だと、マウスホイール操作と、CtrlやAltのような修飾キー入力を同時にひとつのボタンに割り当てることがてきません。他のフリーソフトを使ってマウスホイール操作を特定のボタンに変換するなどすればできるかも?とは思いましたが、これ以上常駐ソフトを増やして複雑にしてしまうのも困りものなので行き詰まってしまう。

何か方法がないものか調べていると見つけたのがこれ。

JoyToKey – 上級者向けの機能

なんと、JoyToKeyの特殊な機能を使えば、マウスホイールと修飾キーをひとつのボタンに同時に割り当てることができるとのこと。

使用するのは「Options」→ 「ボタン割り当ての変更」機能。ここでは、ボタン同士の関連付けが設定できるので、例えば、アナログスティックPOV↑を入力したとき、未使用のButton29も同時に機能するよう関連付けることで、修飾キーとマウスホイールを同時に使用できます。具体的な設定は次のようなもの

アナログスティックPOV↑…Ctrl、Button29を起動
アナログスティックPOV←…Alt、Button30を起動
アナログスティックPOV→…Alt、Button31を起動
アナログスティックPOV↓…Ctrl、Button32を起動

Button29…マウスホイール-100
Button30…マウスホイール+100
Button31…マウスホイール-100
Button32…マウスホイール+100

これで、アナログスティックを上下左右に倒すだけで、修飾キーとマウスホイールが入力され、キャンバススクロールできるようになります。

先ほどの手のひらツールの場合と比べると、マウスホイールを最大にしてもスクロール速度が遅めなのがちょっと気になりますが、絵心教室スケッチのスクロール速度もやっぱり遅かったので、これはこれで原作再現?みたいなものかもしれません。

何より、手のひらツールの設定のときに生じていたペン操作との干渉が生じなくなり、ペンを画面から意識して離す、という無駄な配慮が必要なくなって、とても自然な動作になりました。

問題は、アナログスティックの斜め入力時に、Ctrl+Alt+マウスホイールという操作になり、なぜかそれがキャンバスの回転になってしまうこと。キャンバスを斜め移動させてくれるショートカットキーではなく回転のショートカットキーになるのは意味不明です。

仕方ないので、「Options」→「POVの斜め入力を別ボタンとして使用」にチェックを入れて、斜め入力の場合に何もキー入力されない設定(つまり無効)にしておくことで、誤操作を防ぎました。そのため斜めにキャンバススクロールはできませんが、あまり気になりません。

キャンバスを大きく移動させたいときは、従来どおりZLボタンに割り当てた手のひらツールを使い、描きながら位置を微調整したいときにアナログスティックでキャンバススクロールさせる、というように使い分けするといい感じ。

とにもかくにも、アナログスティックでキャンバススクロールできるのは、ペンタブには存在しない絵心教室らしさなので、とても気に入っています。

(3)他のボタンも絵心教室らしくする

アナログスティック以外の他のボタンも絵心教室らしく設定。

まず絵心教室ではLボタンでパレットを表示して画材を切り替えることができました。完全再現とはいきませんが、Lボタンを押すたびにブラシと消しゴムを切り替えるようにすることで、雰囲気を再現してみました。

この切り替え機能は、JoyToKeyで機能を割り当てるときに「Keyboard2」の「ボタンが押されるたびに切り替える」で設定できます。

次に、絵心教室スケッチといえば、十字キーの上でズーム、下で縮小でした。今回は、それぞれにマウスホイールをあてがうことで、上下を押すたびに拡大縮小、押し続けるとアニメーションズーム、という仕組みにしてみました。本家絵心教室より進化してますね(笑)

その他のボタンには、便利な機能を色々と、絵心教室らしくするなら、十字キー右にガイドの表示/非表示を割り振るとそれらしくなりますが、あまり使わない機能なので、SRボタンに割り振っておきました。

少し工夫したのはマイナスボタンに割り振った回転/回転リセット機能。キー設定画面の「Keyboard2」の「ボタンが押される長さによって切り替える」機能を使うことで、押しっぱなしにした場合はペン入力と合わせてキャンバスを回転、一瞬(o.200秒以下)だけ押した場合は回転リセットという使い方にしてみました。ひとつのボタンに関連する複数の機能をもたせると、直感的に使いやすくなります。

絵心教室らしいUIで楽しもう

わたしの場合はPainterのショートカットキーで設定しましたが、他のお絵描きソフトでも絵心教室っぽい操作にすることは十分できると思います。最低限以下のポイントを押さえればそれらしくなるかと。

 Lボタン→ブラシ切り替え
アナログスティック→キャンバススクロール
十字キー上→拡大
十字キー下→縮小

絵心教室らしい操作は、単に懐かしいとか使い慣れているというだけでなく、単純に便利で効率がいいUIでもあると思います。このコントローラーを使いこなせば、もうちょっとお絵描きがしやすくなって、絵心教室で描いていたころの楽しさを思い出せたらいいな、と期待しています(笑)。

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