疲れやすさの隠れた一因、機能性低血糖症

性疲労症候群(CFS)の隠れた一因とも言われる機能性低血糖症についてのニュースがありました。低血糖症の診療をいち早く国内に取り入れた、マリヤ・クリニックの話が載せられています。

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機能性低血糖症とは

症状

記事によるとこんな症状は低血糖症かもしれません。

□ 日中とても眠い
□ 集中力がない
□ 起床時に疲れて力がない
□ 頭痛がある
□ イライラ感がある
□ 不眠症がある
□ 手・指が震える
□? 不安になる
□ 怒りが爆発することがある
□ 疲れが激しい
□ 甘いものが無性に食べたくなる

原因

機能性低血糖症は、糖尿病のような一部の人のみの問題ではありません。

  • アルコールや炭水化物、カフェインの過剰摂取など食生活の乱れ
  • 腸内環境の悪化
    貧血
    甲状腺機能障害
    ストレス
    運動不足

こうした原因により膵臓の機能失調が起き、糖の代謝を脳と膵臓が認識できなくなり、インスリンが急激に過剰分泌されるようになるそうです。

血糖値が下がると、体は危険を察知して交感神経を刺激し、血糖値を上げるホルモンを分泌するので、感情の不安定さにもつながります。

対策

インスリンを過剰に出さない食事として以下のような方法が挙げられています。

■ 頻回食にする
■ タンパク質をとる
■ 野菜→タンパク質→炭水化物の順にゆっくり食べる
■ 精製されていない穀物を食べる
■ 白砂糖を避ける
■ 刺激物や大量の果物は控える

マリヤ・クリニックでは、5時間の糖負荷試験によって診断し、7人の管理栄養士が栄養指導にあたっているそうです。保険適用外のため、最初の費用は約3万~4万円とのことです。

妊娠や出産によって体調不良が続く女性や自閉症など発達障害の子供の症状を改善できることもあるそうです。

内科・小児科 マリヤ・クリニック|千葉市稲毛区|院長 柏崎良子|栄養医学|低血糖症治療|自閉症の治療|高濃度ビタミンC点滴療法|各種アレルギーの原因と治療法|はてなブックマーク - 内科・小児科 マリヤ・クリニック|千葉市稲毛区|院長 柏崎良子|栄養医学|低血糖症治療|自閉症の治療|高濃度ビタミンC点滴療法|各種アレルギーの原因と治療法|

柏崎院長の次のような話が載せられています。

例えば、低血圧症のように体質や性格だと思っているような疲れやすさや感情の不安定、鬱のような症状が低血糖が原因になっていることがあります

お酒はエネルギー源になるため一時的に少し元気になるが、多飲すると代謝に大量のビタミンB群を消費し、ホルモンも分泌されるので興奮しやすく、後で疲労感が残りやすい

精神疾患の専門的な治療が必要な患者さんもいるが、食事や生活の指導で約8割の人は何らかの改善がなされている。ただ、原因は1つではないので、きめ細やかな対処が必要

低血糖症について詳しくは以下の記事もご覧ください。

もしかして低血糖症? 『図解でわかる最新栄養医学 「うつ」は食べ物が原因だった!』
慢性疲労症候群やその周辺の病気の治療を考える際、低血糖症という病気を見過ごすわけにはいきません。食習慣がうつ病や慢性疲労症候群を引き起こす場合があるのはなぜでしょうか。溝口徹先生の
【11/7 NHKあさイチ!】CFSに似た低血糖症とはー「ちゃんと知りたい!糖質」まとめ
NHKのあさイチ!で「ちゃんと知りたい!糖質」という特集が組まれ、反応性低血糖症について解説されました。