脳の中枢神経の病気のバイオマーカー開発が進展している

枢神経の病気(CNS)のバイオマーカー(診断を下すときや進行度合いを知るときに役立つ指標)の研究市場が拡大しているというニュースがありました。

中枢神経系(CNS)バイオマーカーの世界市場規模は2017年には50億米ドルを上回る見通し

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近年、中枢神経の病気を客観的に診断するためのバイオマーカーの研究が近年進んでいますが、まだ診療に導入されているものは多くありません。

パーキンソン病や統合失調症などの有名な病気でさえ、今のところ目に見える症状を見たり、薬が効くかどうかを試したりして診断されることが多いようです。

慢性疲労症候群や線維筋痛症でも、客観的に診断するためのバイオマーカーの研究が勧められていて、昨年には、両者を血液で診断できる可能性が示唆されていました。

慢性疲労症候群は血液で診断できる?メタボローム解析でバイオマーカーを発見!
理化学研究所のサイトに、慢性疲労症候群の患者の血漿代謝物質を調べることで、客観的な疲労バイオマーカーが見つかったことが掲載されました。
線維筋痛症を血液で診断できる?「抗VGKC複合体抗体」を測定
線維筋痛症を血液で診断する方法が開発中という記事の紹介です。決定的な検査法のない線維筋痛症の現状に変化をもたらすかもしれません

記事によると、米国では「アルツハイマー病、統合失調症、および多発性硬化症向けの検査は今後数年以内に商業化されることが予測されて」いると書かれています。

客観的なバイオマーカーが確立されれば、病気として広く認められることにもつながるので、今後の研究の進展に期待したいところです。