東京工科大学の山本順寛教授らと横浜市立大学医学部小児科の研究によると、子どもの線維筋痛症(FM)では、血漿酸化ストレスマーカーが高く、高コレステロール血症の状態にあり、コエンザイムQ10の投与で改善することがわかったそうです。
大学プレスセンター – 「小児線維筋痛症」が、コエンザイムQ10の欠乏で起こることを発見――東京工科大学
「小児線維筋痛症」が、コエンザイムQ10の欠乏で起こることを発見――東京工科大学(学校法人片柳学園 プレスリリース)
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コエンザイムQ10の欠乏が小児線維筋痛症を引き起こす – 東京工科大が発見 | 開発・SE | マイナビニュース
ミトコンドリアの機能不全とする説
山本順寛教授は、研究室のホームページによると、酸化ストレスやコエンザイムQ10について長年研究してこられた方のようです。
抗加齢医化学(山本順寛)研究室 | 研究室・プロジェクト紹介 | 東京工科大学
若年性線維筋痛症については、以前の研究で、「ミトコンドリア呼吸鎖の補酵素 ubiquinon/ubiquinolの量的均衡の破綻、ATP産生能低下などの側面から病因の解明を進めている」とされていました。
今回のプレスリリースでも、こう書かれています。
「線維筋痛症」は、全身の疼痛と慢性疲労を伴う原因不明の難病で、近年、小児でも発症することが明らかになってきている。
根本的な治療法はなく、ミトコンドリア機能不全による筋肉の酸化傷害が重要との説が有力とされている。
コエンザイムQ10は、このエネルギー生産と抗酸化の要ともいえる物質です。(ただし戸田先生はTwitterでこの説は有力とまでは言えないと述べておられました)