大勢の人に親しんでもらえる良いブログとはどんなブログでしょうか。
それは情報量が豊かで、ためになる、参考になるブログかもしれません。同時に、文章やタイトルがうまく、読みたいと思わせる工夫がこらされていることも大切でしょう。
注意しなければならないのは、たとえどれだけ有用な情報が書かれていたとしても、文字がぎゅうぎゅうに敷き詰められていてめまいがするようなブログでは、だれも読む人がいないということです。
単に情報量豊かなだけでなく、ユーザビリティを考慮したデザインが必要なのです。
WordPressで読みやすいブログを作るには、いろいろなプラグインの力を借りて、デザインをカスタマイズするのが効果的です。
わたし自身、まだ自分のブログを十分読みやすくできているとは思っておらず、まだまだ工夫が必要だと感じています。
それでも、これまで工夫をしてきた点を、10のおすすめプラグインという形の覚え書きとして、まとめておこうと思いました。
もくじ
読みやすいデザインのための10のおすすめプラグイン
1.My Category Order
■リストに表示するカテゴリを取捨選択できる
長いあいだブログをやっていると、カテゴリの種類が増えてきます。
ずっと使っているカテゴリもあれば、使わなくなったカテゴリもあります。メインとして使うカテゴリが変わることもあります。
このブログでいえば、最初は食事療法やライフハックのカテゴリがメインでしたが、今では発達障害や子どもの病気についてのカテゴリがメインです。
My Category Orderを使えば、そんな変化に柔軟に対応できます。
まず、My Category Orderのウィジェットは、含めるカテゴリ、除外するカテゴリを選べます。使わなくなったカテゴリを除外したカテゴリリストを表示したり、一部のカテゴリだけをまとめたテーマごとのウィジェットを作ったりできます。
■カテゴリの順番を並べ替えられる
またMy Category Orderにはカテゴリの表示の順番並べ替え機能もあります。順番を整理して、メインテーマに関係するカテゴリを上の方に配置すれば整理されたリストになります。
2.WordPress Popular Posts
■人気記事を表示する
ブログを長いこと続けていると、過去の記事がうもれてしまって読みにくくなります。しかし検索流入などから、ロングテールでアクセス数を稼ぎ続けている記事もあるはずです。
日々の人気記事をウィジェットとして表示し、どんな記事がよく読まれているのかを紹介することのできるウィジェットがWordPress Popular Postsです。
WordPress Popular Postsの良い点は、表示件数を選べること(30件という多い量でも可能)、画像のサムネイルを表示できること(大きさも設定できる)、自動集計して閲覧数も表示できることなどです。どれも設定は任意です。
3.YARPP(Yet Another Related Posts Plugin)
■関連記事を表示する
埋もれてしまった過去のブログ記事を見てもらうもうひとつの方法は、記事の末尾に、関連記事のリストを出力することです。
YARPPは、記事のタイトルやキーワード、カテゴリなどから、自動で関連記事を判定して、好きな場所に表示できるプラグインです。アイキャッチ画像を設定していれば、サムネイル付きにカスタマイズすることもできます。
関連する記事の判定方法も詳細に設定することができます。わたしの場合は、タイトルやカテゴリが似ていることを重要視しています。
4.Page Builder by SiteOrigin
■固定ページにウィジェットを表示できる
レスポンシブデザインのテーマを使っていると、タブレットやスマートフォンからの閲覧では、サイドバーのウィジェットが表示されないか、下の方に押しやられて目につかなくなってしまう場合があります。
そんな場合に、ウィジェットに表示していたカテゴリリストや人気記事などの情報を、固定ページにも表示できるプラグインが「Page Builder by SiteOrigin」です。
このブログでは、レスポンシブデザインでも必ず表示されるメニューバーに、カテゴリや人気記事を表示した固定ページへのリンクを設けています。
5.Shortcodes Ultimate
■ボックスやスポイラーなどを挿入する
文章を書くのが苦にならない人が陥りやすい罠が、文字ばかりの記事を書いてしまい、とても読みにくくなることです。
読みやすくするには、間隔を開ける、見出しをつける、などの工夫は大切です。
しかしさらに、色つきのボックスや、クリックしたら開くスポイラー、表などを挿入してレイアウトを整えると、より読みやすく、わかりやすくなります。
そのようないろいろなデザインのための機能を簡単に挿入できるプラグインがShortcodes Ultimateです。
たとえば以下のような使い方が可能です。
■箇条書きのリストの背景に色つきのボックスをつけてわかりやすくする。
■更新履歴をスポイラーで開けるようにする。
■ボックスでコラムのような記事を作る
6.Table of Contents Plus
■目次をつける
長くて読みにくい記事を読んでもらいやすくするためのもう一つの工夫は、ページ内リンクを完備した目次をつけることです。
Table of Contents Plusは自動で目次をつくってくれる便利なプラグインです。
記事の見出し要素を目次として生成し、それぞれの見出しにページ内リンクで飛べるようにしてくれます。
目次を置く場所も設定でき、記事の最初、一つめの見出しの前などから選べます。
また、目次に戻るためのリンクを作りたければ、
<a href=”#toc_container”>目次に戻る</a>
という記述で作成できます。極めて長い記事などは、冒頭に目次を付け、要所要所に「目次に戻る」リンクを付けておけば、いくらか読みやすくなるでしょう。
7.WP Social Bookmarking Light
■SNSのアイコンを用意する
ブログを長くやっていると、ソーシャルネットワークを通じて拡散される機会も増えてきます。ブログの訪問者が、ソーシャルネットワークを活用しやすくするために、SNS関連のボタンを記事の上下につけることが効果的です。
WP Social Bookmarking Lightは、以前からそのような目的でよく用いられているプラグインですが、更新によって、その都度使いやすくなっています。
さまざまなSNSのアイコンを表示できますし、ボックス型などのデザインも選べます。以前は上か下かのどちらかにしか表示できませんでしたが、現在は記事の上下両方に表示することが可能です。
8.ACE(Advanced Category Excluder)
■アーカイブに表示するカテゴリを選べる
ブログを長くやっていると、ときどき、読者の興味には合わないけれど、更新しておきたい記事などが生じるものです。
このブログでいうと、この記事のようなWordPressのカスタマイズの記事や、イマジナリーコンパニオン系の記事は、新しく書いたとしても、ブログのトップの新着記事に表示しておきたくはありません。またRSSとしてもあまり流したくありません。
ACEは、そのような新着記事やアーカイブなどに、表示しておきたくないカテゴリ、RSSとして出力したくないカテゴリなどを設定できるプラグインです。
たとえば「非通知」というカテゴリを作って、ACEでホームやRSSに表示しないよう設定しておくと、そのカテゴリを設定した記事は、ブログのトップページの新着記事リストやアRSSリーダーには表示されません。
さきほどのMy Category Orderを使えば、「非通知」というカテゴリがカテゴリリストにも表示されないようにできます。
そうすると、いつもの読者には見せたくないけれど、検索流入からは来てもらえるニッチな記事を、いつの間にか更新することが可能です。
9.WP To Top
■トップに戻るボタンを表示する
記事が長くなると、読み終えたときに気軽にトップに戻るボタンがほしくなります。
そのようなトップに戻るボタンを表示してくれるプラグインはいくつかあり、その中のひとつが.WP To Topです。
このプラグインを使えば、いくつかのデザインの中から、たとえば、ブログ閲覧中、右下に以下のようなボタンが表示されるように設定することがてきます。
本当のところをいえば、トップではなく「目次に戻る」ボタンがほしいのですが、今のところ、任意のページ内アンカーをリンク先として指定できるプラグインは見つけていません。
実現させる方法があれば、そちらに乗り換えたいと思っています。
10.jQuery Colorbox
■画像にライトボックスをつける
このブログは普段あまり画像を使っていませんが、画像にポップアップ効果のライトボックスをつけるのがjQuery Colorboxなどのプラグインです。
WordPressの初期設定だと、画像をクリックすると画像のページに飛んでしまい、「戻る」ボタンで戻るはめになります。
ライトボックスを作れるプラグインを入れておけば、画像をクリックしたときに、別のページにはいかず、画像が枠つきでポップアップされるだけになります。
デザインを工夫して読みやすくする
今のところ、わたしが工夫している点は、以上です。
ブログは、たくさん良い記事を書くことも大事ですが、それらを読んでもらうためには読みやすいデザインが欠かせません。
文字で埋め尽くされた記事、改行のない記事、乱雑なカテゴリなどは、読み手にストレスを与えてしまいます。
わたし自身、このブログが十分読みやすくできているとはまだ思っていないので、これからもいろいろな工夫を試していきたいと思います。