数々のユニークなレストランを展開し、2010年に「100店100業態」という目標を達成したダイヤモンドダイニングの松村厚久社長が、若年性パーキンソン病であることをカミングアウトされたそうです。
僕は絶対に「パーキンソン病」に負けません | オリジナル | 東洋経済オンライン | 新世代リーダーのためのビジネスサイト
ダイヤモンドダイニング代表・松村厚久のこれまでの人生を描いた 小松成美 書き下ろしノンフィクション!『熱狂宣言』8月7日(金)発売! – 産経ニュース
ダイヤモンドダイニングの松村厚久社長
わたしは外食しないので外食産業についてはまったく知らないのですが、松村社長は、東京・銀座の「ヴァンパイアカフェ」や「ベルサイユの豚」などのユニークなアイデアで有名な方だそうです。
松村社長が異変を最初に感じたのは、不眠不休で働いていた38歳のとき。肩の痛みが治らず、疲労によるものかと思っていましたが、歩く姿勢がおかしな格好になっていることをお母さんに指摘されたそうです。
診察を受けた結果、若年性パーキンソン病と診断され、治らない病気であることに大きなショックを受けました。
はじめのうちは病気を隠して働いていましたが、発症から10年経ち、もはや病気を隠しきれなくなったので、今年に出版した本熱狂宣言の中で、若年性パーキンソン病であることをカミング・アウトしたそうです。
年々、体は不自由になりつつありますが、頭はしっかりしていて、かえって闘病経験から、判断力や感性が培われ、より冷静になったと述べておられます。
難病だからといって特別扱いされたくはなく、むしろ健康な人たちと同じように活動していきたいとのこと。
障害者として特別扱いを受けることを拒む姿勢には、わたし個人としては違和感を感じますが、わたしの友人の若年性パーキンソン病の方も同じような考え方なので、きっとまじめで責任感の強い方たちなのだと思います。
若年性パーキンソン病というと、マイケル・J・フォックスの活躍が有名ですが、難病を抱えながらもあきらめずに夢を追い求めている人がいることには励まされますね。
熱狂宣言のAmazonレビューを見ても、とても力強くて励まされたという声が多数なので、興味のある方は読んでみるといいかもしれません。
▼追記(15/12/31)
別のニュースで松村社長について再び扱われていました。
若年性パーキンソン病と闘う飲食業社長「超えられない試練ない」(1/4ページ) – 産経ニュース
薬のオンオフ症状に悩まされているようですが、腸管から薬を持続的に供給できるカートリッジ交換式ポンプが日本でも使用可能となることに期待を寄せているとのこと。
▼追記(2016/09/14)
ノンフィクション作家 小松成美さんと松村社長の対談が掲載されています。
若年性パーキンソン病告白の社長×ノンフィクション作家「乗り越えられない試練はない」 | プレジデントオンライン | PRESIDENT Online
若年性パーキンソン病とはどういう病気か、という点ついてはこちらをご覧ください。