子どもの起立性調節障害(OD)について包括的に説明した分かりやすい記事が掲載されました。このブログでは、小児慢性疲労症候群(CCFS)と関連する病気として、これまで何度か起立性調節障害(OD)を取り上げてきました。
第一人者である田中英高先生のコメントも載せられています。
朝がつらい 思春期の低血圧、自律神経が原因かも :日本経済新聞
起立性調節障害(OD)とは
子供が朝、なかなか起きないことに不満を持つ親は少なくない。
「怠けているだけ」とつい考えがちだが、自律神経が正常に働かず、体や脳の血流が低下する「起立性調節障害」(OD)の疑いがあるので注意が必要だ。
症状が似たうつ病と間違って診断されると、処方された薬が逆効果になるおそれもある。
この序文に、起立性調節障害(OD)の基本的な症状や、よくある誤解、治療法のポイントが収束されていると思います。
起立性調節障害は、思春期の自律神経の働きの乱れにより、起き上がる時に血管が収縮せず、脳や全身に血流が行き渡らなくなって血圧が下がる病気です。
このニュース記事によると、ODの患者数は軽症も含めると、推計100万人とされ、不登校の小中学生の5%程度に症状がみられます。また高校生は男子の2割強、女子の3割弱にODの疑いがあるようです。少数ながら、重症の場合は、本格的な復学まで2~3年かかることもあるとも書かれています。
このニュース記事に書かれているODの症状やよくある誤解、治療法などの基本的な情報は、このブログの以下の記事にも詳しくまとめていますので、どうぞご覧ください。
もりしたクリニックの森下克也先生はうちの子が「朝、起きられない」にはワケがある―親子で治す起立性調節障害など、いくつかの書籍を書いておられるようです。
もりしたクリニック(東京・品川)の森下克也院長によると、症状は一般的に20代になると落ち着き、軽い場合には放置しておいても自然に治癒する。一方で、症状が重くて学校に行けないような場合、「挫折感を感じ、引きこもりなどにつながる懸念がある」(森下院長)ため、早めに治療をする必要がある。
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