サッカーJリーグのサンフレッチェ広島の優勝に伴い、森崎和幸選手が慢性疲労症候群(CFS)を克服し、チームを優勝へ導いたことが触れられています。
広島一筋…森崎和「言葉にならない」/サッカー/デイリースポーツ online
苦難乗り越えJ1制覇の森崎ツインズ 和幸「恩返しできた」、浩司「報われた」:ゲキサカ[講談社] 無料サッカー速報
森崎和選手、広島一筋に13年 – 中国新聞(リンク切れ)
2008年の発症時には、一時は「引退も考えたし、サッカーを辞めたいという時期もあったけど、サポーターの支えがあって、選手として戻ってこれた。その恩返しがやっとできた」と語っていますが、家族の励ましを受け現役を続行したとのこと。
また2010年に再発したときには、「クラブに申し訳ないし、また同じ経験かと思うときつい。もう選手を辞める」と思っていたところ、森保一監督に「自分が監督でいる限り、試合に出る出ないにかかわらず、カズは絶対に必要だから」と言われ、勇気づけられたとも述べています。
弟の浩司選手もCFSに似たオーバートレーニング症候群を克服しました。難病からの復帰、そして双子そろっての見事なJ1制覇、おめでとうございます!
GIANT KILLING extra Vol.05 (講談社 Mook)で8ページにわたって特集されているインタビューから、二人が難病を乗り越えてこられた理由について、浩司選手の言葉を少しだけ引用しておきたいと思います。
僕らはサッカー選手ということもあり、公にも知られている。それが悪いっていうんじゃないんです。同じような症状で苦しんでいる人に『勇気をもらってます』って言われたことがあるんです。その人は、練習場までわざわざそれを言いに来てくれたんですよ。
僕らががんばっていることで、そういう人たちに少しでも勇気や希望を与えられるのであれば、何度でも這い上がりたいって今は思える。何かを言うのでも、するのでもなく、僕が休まずにプレーしていることが、きっと一番の希望になると思うから。 (p139)
慢性疲労症候群(CFS)について詳しくは以下の一連のエントリをご覧ください。