シックスクールに苦しみ続ける女の子。活性炭素入りマスク手放せず

州市胆沢区の奥州市立胆沢第一小学校で、2010年2月に生じたシックスクール問題の記事が掲載されました。校舎改修工事に伴い、約20人もの児童がシックスクール症候群を発症しましたが、そのうちの一人であり、重症化した女の子の厳しい現状が書かれています。

シックスクールの苦しみ今も 奥州の中1女子

苦しみ

奥州市立胆沢第一小学校のシックスクール問題についてはこのブログで以前も取り上げました。前回のニュースでも重症化した4人のうち1人について取り上げられていました。

子どもたちの「シックスクール症候群」同級生と別の避難教室で授業も
2010年に岩手県の学校でシックスクール症候群(化学物質過敏症の一種)を発症した子どもたちのその後について書かれています。

この方は小学校4年の時にシックスクール症候群になり、のちに化学物質過敏症(CS)と診断されたそうです。記事には次のような苦しい症状が書かれています。

◆洗剤の匂いやたばこ臭にも反応する
◆頭痛や疲労感、息苦しさで、一日の時間割を最後まで受けるのは難しい。
◆厚さ3ミリの活性炭素入りマスクを手放せず、酸素吸入器も常備している。
◆冬季は、暖房で衣類に付いた洗剤や柔軟剤の化学物質が揮発し、反応する

慢性疲労症候群(CFS)にしても、線維筋痛症(FMS)や脳脊髄液減少症、起立性調節障害(OD)にしても、子どもが発症した場合、大人に勝って見過ごされやすく、訴えを信じてもらいにくく、本来信頼に値するはずの大人たちからひどい扱いを受けがちです。

また、こうした病気が話題になるのはたったひとときですが、発症した患者は長い期間問題に苦しみ、子どもの場合は人生の行方を大きく左右する生涯の問題に発展します。

重症化した女の子にとっては、先が見えない苦しい毎日だと思いますが、ご家族の皆さんとともに、あきらめず回復を目指してほしいと思います。こうしてブログに書くことしかできませんがエールを送りたいと思います。