なぜ「脳は空より広い」のか―実はコンピュータとは全然違う脳の神経ダーウィニズムの魅力に迫る

ジェラルド・エーデルマンの神経ダーウィニズム(神経細胞群選択説:TNGS)の観点から、脳がコンピュータとまったく異なるといえるのはなぜか、「私」という意識はどこから生じるのか、解離性障害が「意識の疾患」と呼べるのはなぜか、といった点について考えてみました。

自閉症や慢性疲労症候群の脳の炎症は細菌などの不在がもたらした?―寄生虫療法・糞便移植で治療

感染症の減少と同時に増加してきているアレルギー、自己免疫疾患、自閉症。その背後には、抗生物質の乱用や衛生改革がもたらした、微生物の生態系のバランスの崩壊による人体の免疫異常があるのかもしれない、といする説を「寄生虫なき病」から、紹介しています。

3.11 津波をくぐりぬけて成長したアサリの物語

東日本大震災から2年になります。わたしたちは、辛いできごとによって人生が一変したとしても、未来へ歩んでいくことができるでしょうか。震災後わたしが励まされたエピソードとして、二枚貝のアサリについての話を紹介したいと思います。災害や病気によって人生が一変してしまったとしても、再び力強く生きていける、という勇気を与えてくれる話です。

“地獄の大釜”に花冠をービオラ・ケイランティフォリア

想像を絶する過酷な環境、たとえば“地獄の大釜”の中で、力強く生きていくことは可能でしょうか。ビオラ・ケイランティフォリア(Viola cheiranthifolia)はまさにそのような環境で生きている花です。このひたむきな花の特徴と、そこからわたしたちが学べることを紹介したいと思います。

「植物はすごい」に学ぶ、逆境で生きる3つのポイント

わたしたちはみな、どうあがいても逃げることのできない逆境に面することがあります。そのようなとき、逆境に積極的に対処してきた植物の手本は参考になります。この書評では「植物はすごい – 生き残りをかけたしくみと工夫」から学べる、逆境に生きるポイントを3つ紹介します。

体力を節約するのに役立つ5つの知恵 ―慢性疲労症候群(CFS)をかきわけて進むために

慢性疲労症候群のもとでも目標を達成するにはどうすればいいでしょうか。最近の研究よると、サケは水流の抵抗をうまくそらして、極力疲れないように賢く泳いで、川をさかのぼるそうです。この記事では、体力を節約し、疲労を軽減するのに役立つ5つの具体的な知恵を紹介します。

カタクリの花に学ぶー粘り強く継続することの大切さ

カタクリの花は、「スプリング・エフェメラル」(春のはかないもの、春の妖精)と呼ばれ、独特なライフスタイルで知られています。カタクリのユニークな生き方を紹介し、そこから学べる、あきらめず、努力を続けることの大切さを書いています

七年間乾いた木は再び花を咲かせるか

干ばつにより乾ききり、何年もの間、雨の恵みから見放された木は、再び花を咲かせることができるでしょうか。モロッコに自生するアルガンというユニークな木から、わたしたち長年病気と闘ってきた人が学べる教訓を紹介しています。