グランフロント大阪で理化学研究所開発の「疲労度計」を体験してきました

 大阪の新たな観光スポット、グランフロント大阪の、健康科学イノベーションセンター(CHSI)に行って、疲労度計などの測定を体験してきました!

疲労度計とは、先日テレビでも話題になった、理化学研究所の渡辺恭良先生が開発した脈と心電から疲労を測れる装置です。

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9月の開業予定によると、簡易測定・施設見学は特定の日だけではなく、平日の10時から18時に行っているようです。詳しくは開所時間のご案内を参照とのこと。本格的なサービス開始は年末以降になるらしいです。

 

健康科学イノベーションセンターに行ってみた

2013-09-16-15.28.32_thumbグランフロント大阪は非常に広くて、健康科学イノベーションセンターまでは、かなり遠い道のり。アクセスマップを参考に、タワーC9階に向かいます。

タワーCの入り口には、「ここはオフィス棟なので、用のない人はUターン」、というようなことが書いてあって、合ってるの? と思いましたが、入ってみると健康科学イノベーションセンターの表示がありました。

健康科学イノベーションセンター内部は、まず入ったところに受付のカウンターがあり、奥は、さまざまな測定機器のある体験スペースと、抗疲労の研究成果を展示したスペースとに分かれていました。

展示されている抗疲労の研究成果の中には、このブログでも取り上げた、緑の香り「グリーンリフレッシャー」や、エコナビスタシステム、レモン(クエン酸)の抗疲労効果などがありました。ほかには介護コミュニケーションロボットうなずきかぼちゃんなど。

人はまばらで、混んではいません。疲労度計と問診は待ち時間なし。そのほかの測定は一括で30分ほど待ちました。

疲労度計をやってみた!

■疲労度計(客観)
2013-09-16-15.30.02_thumb手前の疲労度計がたくさん並んでいるコーナーでは、スタッフの指導のもとに、疲労度を測定することができます。

まずスタッフの方が疲労度計について説明してくれます。「テレビで紹介されて面白そうだったのできました」と話しました。

測定は、テレビでも紹介されていたように、両手の人差し指を入れて、一分間リラックスしているだけです。しばらく目を閉じていると測定完了。

パソコンに結果が出力されるのを待っている間に、「最近疲れを感じることがありますか?」と聞かれたので、「まぁ、少し感じます」と笑って話しました。元気になってきた気がするので、これも本音です。

結果は……!

自律神経の機能年齢は20歳! 歳相応かちょっと若いかな、という感じです。しかも中央値よりも上! なんだ、ものすごく元気じゃないですか!

ところがパソコンの画面をスクロールさせていくと…

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交感神経の測定値がっ…! 振り切れてる…!

交感・副交感神経(LF/HF)のところです。バーの表示限界を超えています。

基準値0.8~2.0のところ8.89とかどんだけ…。

スタッフの方に心配されましたが、笑ってごまかす。

自分では、あまり疲れていないと思っているのに、こうした数値が継続的に出る場合、達成感が疲労をマスクしている過労状態だそうです。

測定結果の用紙の下部分には、自律神経評価のコメントが印刷されています。まず触れられているのが睡眠問題。「不眠や中途覚醒の増加という睡眠障害」について書かれています。確かにちょっと思い当たるフシが…。

コメントの残りの部分は、慢性的な疲労につながるかもしれないからリラックスしてね というアドバイスが続いています。

■問診検査(主観)

隣のスペースでは、コンピュータによる問診検査を体験できました。

測定結果は3段階で表示されますが、これまでの統計では、46%の人が一番重い「疲労 とても強い」だったようです。日本人がいかに疲れているかがわかりますね(笑)

この問診は主観的な疲労の度合いを調べるので、疲労度計の客観的な検査結果と組み合わせることで、本人が気づかないうちに蓄積している疲労を明らかにできるというわけです。

両腕血圧測定・血流測定

そのほか、特定非営利活動法人 健康ラボステーションによる検査が、さらに二つあったので試してきました。両腕血圧測定、指先の血流測定です。

■両腕血圧測定
両腕血圧測定は、特殊な器械で両手の血圧を同時に測り、左右差からさまざまなデータを導くという興味深い検査でした。血圧測定は片腕でなく、両腕が大切というのは前にテレビでもやっていました

血圧測定は両腕で、心臓病の潜在リスクも明らかに 英研究 国際ニュース : AFPBB Newsはてなブックマーク - 血圧測定は両腕で、心臓病の潜在リスクも明らかに 英研究 国際ニュース : AFPBB News

測定結果はかなり詳しいので、ここに載せることはできませんが、最高血圧・最低血圧というよくある項目だけでなく、何やらいろいろと14項目もあり、スタッフの方がそれぞれ説明してくださいました。

17項目のうち14個は、病気もなく健康! という数値だったのですが、残りの3つ、そのうち特に左右の血流量の差が異常で、右腕が左腕の1.7倍もありました。

これは本来左右均等であるべき血液の流れが、自律神経異常などによりうまくいっていないということらしく、何か強いストレスがかかっているのではないか、と心配されました。うーん、何だろう…。

2013-09-16-16.37.13_thumb■指先の血流測定
血流測定は、左手の薬指の爪の生え際あたりにジェルを塗って、デジタル顕微鏡で拡大して観察し、血管の健康状態を見るという検査でした。自分で映像を見られるのが面白いです。

血管そのものの形は健康でしたが、血液のめぐりが悪く、冷えている、ということでした。

原因は不健康な食生活により血液がドロドロになっているか、交感神経が強く働いて血管が収縮しているかどちらかだそうですが、さきほどの結果からして後者だと思います。

特定非営利活動法人 健康ラボステーションでは、こうした健康測定やウェブサービス、イベントが利用できる会員を募集しているそうです。

結局、せっかくグランフロント大阪まで行ったのに、雰囲気を楽しむくらいで、ほかにはどこにも行けませんでしたが、良い気分転換になりました。

わたしとしては結構元気になったと思ったので、それが測定結果にも現れるだろうと踏んでいたのですが、交感神経がこんなに高いとは思いませんでした。

これはつまり、元気になったというより、疲労感に慣れすぎてわからなくなってきた、というほうが正しいようです。自分の体調を過信せず、やりすぎに気をつけたいと思いました。

最初に触れたように、簡易測定・施設見学は、平日の10時から18時に行っているようです。(開所時間のご案内を参照) 本格的なサービス開始はまだ先らしいですが、興味のある人、グランフロント大阪に行く予定のある人は、足を運んでみるといいかもしれません。

追記:その後サービス有料になりました。

▽展示されていた書籍


Categories: Others。2013.09.13