大阪の国際会議場で開かれた、スーパーマリオ30周年記念ライブに友人と行ってきました! もうとっても幸せな2時間半でした!
今回の感想記事は、その場で手帳にとったメモ書きや、二人の記憶をもとに記事にしているので、細かいところはあやふやですが、雰囲気だけでも伝わればと思います。
曲名はパンフレットに曲目がほとんど書いてあったので後で照合していますが、メドレー中の演奏の順番は書かれておらず、一部パンフレットに載っていない曲もあったので、それらはメモを頼りに思い出しています。そのため正確とは限らないことをご承知ください。
ホール内では最初、写真撮影禁止と言われていましたが、途中、マリオメーカーを遊ぶ部分などでは写真撮影OKで、フェイスブックやTwitterなどでの拡散も構わないとのことだったので、一部写真も掲載したいと思います。(上の写真はライブ終了後です)
▽公式サイト
もくじ
ライブチケットを買うまで
今回ライブに行くことにしたのは、前にUSJに一緒に行った友人と、「またどこか一緒に行きたいねー」と、約束していたからでした。
前回は、ハリポタ好きの友人に合わせてUSJに行ったわけですが、今回はこちらから、マリオ30周年記念ライブ行こう!と持ちかけました。二人ともイベント好きだし、音楽好きだし、ちょうどいいなーと。二つ返事でOKで、公式サイトのリハーサル動画見てわくわくしていました。
▽二人ぶんのチケット!
▽リハーサル映像
大阪国際会議場到着!!
開場は17:00とのことで、けっこう余裕をもって出発したつもりでしたが、大阪の中之島ということで、かなり遠いのと、二人ともまったく行ったことのない場所だったので、少し迷ったり、途中で道草食ったり。結局、開演15分前の17:45にぎりぎり滑りこむ形に。
大阪国際会議場は、めちゃ大きな建物で、写真を撮ったけれど、フレームに収まりきらない! さすが大阪の中心部、スケールが違う! (←田舎者)
大阪国際会議場に入ったら、マリオライブに行く人たちが雪崩のように向かっていました。
ゲームのイベントなので、マニアみたいな人ばかりかなーと言っていたら、全然そんなことはなく、若い男女、子ども連れ家族、けっこう年配の人、外国人もいてシルバーウィークファミリーコンサートといった雰囲気。もちろんマリオ帽をかぶった人や、オーバーオールまで着込んだ人やピーチ姫のコスプレをしている人も。
入り口で、チケットをわたして、グッズ販売などのチラシが入った袋をもらう。
ショックなことに、買いたかった会場限定オリジナルグッズが、パンフレットを除いて、もう売り切れていました。SOLD OUT早すぎ…。友人が「マグカップほしかったなあー…」と残念がっていました。「ロケットスタート決めることが肝心だったのかー」とつぶやくわたし。タイミングを間違えてスリップしたらあとの祭り。
ホール内の座席につくと、開演前から、マリオの歴代BGMがたくさん流れていました。これで曲名をすべて言えたらカッコいいんですけれど、そこまでのファンではないので…。わかる曲は友人に紹介してましたが。
ホール内で写真を撮ろうとしたら、案内係さんたちが「写真撮影禁止でーす」と言って回っていました。二人で「えー…めちゃ残念…」と言い合う。隣の人もスマホで写真シェアしようとしてたところでした。しょっぱなからがっかり。
でも、あとでわかることですが、写真撮影・シェアOKな部分もあったし、なんだかんだいいつつ、パンフレットも買ったし、ライブ内容は最高だったのでした。
前半の部
いよいよ開演。まずスクリーンに、これまでのマリオのゲーム画面が映しだされました。最新のスーパーマリオメーカーから始まり、新しいものから古いものへと順番に動画が流れ、そして1985年のスーパーマリオブラザーズへと。
地上BGM
そしていよいよスペシャルバンドの演奏が始まりました! 最初の曲は当然、「地上BGM」! マリオの歴史の始まり、そして世界で最も有名なゲーム音楽です。
舞台の上で、バンドの皆さんが生で演奏するわけですが、これが、ものすごい音の迫力で、びりびりしびれるくらいの振動でした。最初のうちは、ちょっと片耳を塞いでいたくらいの大きさで。
舞台の上の巨大スクリーンには、ゲーム画面が映ったり、リアルタイムで演奏しているバンドの皆さんが大写しになったりするのですが、特にドラムの川口千里さんの迫力がすごかった。女性の方なんですが、トランス状態みたいに激しくドラム叩いていました。
また、バイオリンのSAYAKAさんが、常にすごくノリノリで、半ば踊っているような感じで弾いていたのがいかにも楽しそうでよかった。
それとトランペットの西村浩二さんが、大柄な方なんですが、一人だけ左胸にマリオ30周年のバッジをつけていて、かわいい~と思いました(笑)。
スーパーマリオブラザーズ3メドレー
司会の方による歓迎の言葉のあと、次は、三曲続けて演奏されました。
最初はスーパーマリオブラザーズ3メドレー。
「地上」→「アスレチック」→「ワールドクリアファンファーレ」→「Map1」→「砦のボス」→「エンディング」。
アスレチックの曲は本当に大好きで、聞くだけでウキウキしますね。3のアスレチックのBGMは近年の作品にも使われているので、特に馴染み深いです。あの曲を聞くと、これは歯ごたえのうるギミック満載のステージだなーと身構えます(笑)。
メドレーで砦のボスの音楽になったときは、ものすごくノリノリで豪華な演奏をBGMに、スクリーンにはブンブン戦が映しだされましたが、ギャップがすごい(笑) ブンブンですよ? 3当時のグラフィックのブンブンなのに、BGMは超豪華メンバーによるカッコよすぎるアレンジ曲。すごいけど合ってない(笑)。
わたしは子どものころに最初に買ってもらったゲーム機がスーパーファミコンで、そのとき一緒に買ってもらった初ソフトがスーパーマリオコレクションだったんですよね。だから、マリオ3は特に印象が深くて。
マリオコレクションは、初代、2、3、USAが入っていますが、初代や2は難しすぎてうまくできなかったので、3やUSAを遊ぶことが多かったです。とはいっても、どちらもエンディングまでは行けなかったのですが。初めてエンディングを見たのは…おっと、その話はあとでしましょう。
ウォーターランドとチコ
次のウォーターランドとチコは、とてもきれいなメロディで、流れる川のような澄み切った演奏で、とてもリラックスできました。ヒーリング音楽みたいな感じ。でもマリオギャラクシーやったのに、なんだか、あまり覚えがないんですよね…。ところどころ織り込まれているチコのテーマはもちろん聞き覚えがあるのですが、曲全体としてはあまりわからなかったです。
…と思ったら、ウォーターランドってマリオ64のBGMなんですね。64時代はゲームやっていなかったので、残念ながらほとんど知らないのです…。この曲は、まったく違う二つの曲の合成アレンジだったそうで。つまり、わたしは「チコ」の部分しかわからなかったということでした。納得。
演奏中は、場内真っ暗になって、非常灯さえも消されて、舞台照明で演出されるんですが、それがまた幻想的で美しかったです。照明のバリエーションも豊かで、それぞれの曲ごとに、いろいろな光の模様が壁に映しだされていました。この演出のために写真撮影なども禁止だったのだろうと思います。
Newスーパーマリオブラザーズメドレー
「地上」(DS)→「アスレチック」(Wii)→「タイトル」(Wii)→「地上」(U)
3つ目のNewマリオメドレーは、当然、最近よく聞く曲ばかりで、マリオの新しい歴史を感じさせてくれました。Newの曲は、マリオの雰囲気を壊さずに、まったく新しい雰囲気づくりに成功していて、新時代のマリオにふさわしい名曲だと思います。楽しげでおしゃれで、ゲーム音楽らしさもあって。DSやWiiでの思い出がよみがえりました。そういや下手ながらRTAとかもやったなー(笑)。
この中で特に好きなのは、Wiiの「タイトル」ですね。これから冒険が始まりそうなワクワク感がある。
でも、マリオ3のメドレーが、曲を聞いたら、「あっこの場面だ!」とピンと来たのに対して、Newのメドレーは、どれもよく聞く曲だなーとは思うのですが、具体的な場面が思い浮かぶことはなかったです。子どものころにプレイしたゲームと、成長してからプレイしたゲームの違いなのかな??
3曲を終えて、小休止。MCの方によってバンドのメンバーの紹介などが行われます。
今回のバンドのメンバーは、演奏を聞いたことのない人はいないのではないか、というほどのトッププレイヤーが集まった豪華メンバーだそうです。全員のCD売上を合わせると何千万枚とか。どうりでチケット代が高かったわけだ(笑)
今回、監督とアレンジをしてくださっているのは音楽プロデューサーの笹路正徳さん。マリオカート64が大好きということで、ピアノ演奏もマリオカートも二個目のランプがついたらスタートダッシュみたいなリズム感が同じだと言って会場の笑いを誘っていました。演奏者もマリオ愛に溢れてるっていいですね。
近藤さん登場!!
ここで、MCの方「マリオサウンドの生みの親」と期待を高めて紹介し、マリオのBGMの作者、近藤浩治さんが登場! 会場は大興奮。わたしたちもテンションが上って、めちゃ拍手しました。「近藤ー!」と叫んでいる人も。相撲取りの応援かいな(笑)
すごい人なのに、大舞台は慣れていなくて、緊張しきりだという近藤さん。感動して涙が浮かんだと言っていました。マリオBGMの制作秘話が語られ、ファミコン時代は3音+ノイズで、パズルのように音楽を作っていたとのこと。入社2年目だったのに、伝説の音楽を作ってしまったというのがすごいです。
宮本さん登場!!
ここで、「お知らせにはなかったですけども」と司会の方がおっしゃって、「あのスーパーマリオブラザーズの生みの親」が来ているとのこと! 満を持して宮本茂さん登場! 会場は割れんばかりの歓声でした。(もちろん来ないはずはないと思ってましたけどね笑)
「まさか出てくるとは思っていなかった」と言いつつ現れた宮本さん。ステージ上の緑の土管を指さし「本当はここの土管から出てきたかったけど」と言って、みんな爆笑。
マリオの開発のときは、少人数で作っていたので、今日のバンドくらいのメンバーがいたら「二本作れる」とのこと。自信がないから、絵も音楽もプロに頼もうかと言っていたところ、音楽担当の近藤さんがいたおかげて、自分たちで作れてよかったと。
ほかに音楽作れる人はなかったので、近藤さんは「神様」で、偉そうなことは言えなかった。近藤さんはプログラムもできる音楽家で、それ以降、任天堂の音楽担当はプログラムもやる伝統になったとのこと。
近藤さんの音楽はほとんどOKで、それどころか、宮本さんの趣味を理解して、宮本さんが好みそうなのを混ぜてくる。それを聞いて、今までこんなに褒められたことなんてないと返す近藤さんに、会場大笑いでした。
マリオカートメドレー
スタート音→「サーキット」(SFC)→「ワルイージピンボール」(DS)→「レインボーロード」(64)→「レインボーロード」(Wii)→「MarioKirt8」(WiiU)
続いてマリオカートメドレー。マリオカートって、マリオゴルフとかみたいに最初はマリオの外伝的なものだったはずなんだけれど、今では本編より人気があったりして、もはやマリオに欠かせないシリーズですよね。
パンフレットによると、ほかにも色々とBGMが含まれていたみたいですが、気づかずメモしてませんでした…。順番不明。ダブルダッシュの曲や、7のタイトル曲がどこかに含まれていたらしい。
最初、モニターに、SFCスーパーマリオカートのレーススタート画面が映しだされて、スタートシグナル音から演奏してくれるという好演出。モニタの映像は初代マリオカートなのに、このBGMの豪華さといったら。世界で最も豪華なマリオカート動画だと思いました。
ドルピックタウン
続いてマリオサンシャインのドルピックタウン。バイオリンがメインのメロディを弾いていて、ギターなどが伴奏。とても聞き心地のいい、踊るような旋律でした。ドルピックタウンをメドレーでなく、単独で持ってくるあたり、人気の高さをわかってらっしゃる。まさに南国に来たような陽気な雰囲気と、バイオリンのおしゃれな演奏が相まって、高級リゾートでゆったり、みたいな、おもてなし感あふれる曲でした。
ここで、なんと、もう開演から1時間経ったとかいうことで、次の曲で前半終了と告げるMCさん。ネコピーチじゃないけれど、「ウソでしょ!?」と叫びたくなる。時間経つの早すぎ。
メインテーマ(64)
前半最後の曲。マリオ64は時代を変えた偉大な作品だと思うし、人のプレイはけっこう後ろで見てたことがあるんですが、自分ではやったことがないので、今ひとつ思い入れが…。もちろん演奏自体はすばらしかったです。とはいえやっぱりゲーム音楽のコンサートはプレイした思い出があってこそだと感じました。
そして20分の休憩タイム。
後半の部
20分の休み時間中に、パンフレットを見て、まだ演奏されていない曲目を予習。残りはクッパ、マリオワールド、3Dランド&ワールド、ギャラクシー2が残っているもよう。
友人に前半の部の感想を聞くと、記憶に新しいNewマリオメドレーか良かったと言っていました。近年のは一緒にやったりもしたので、共通の思い出がありますね。わたしはドルピックタウンが一番良かったかなー。
休憩時間中に、3DSのすれ違い処理。さすが任天堂のイベントだけあって、ひたすらすれ違いまくってました。すぐ10人たまる。
Miiの帽子がマリオ帽やドットマリオ帽で、あいさつコメントに「30周年おめでとう!」とか「コンサート楽しみ!」と仕込んでいた同じ考えの人がけっこういましたね(笑) あと外国人とも数人すれ違いました。ぱっと見ただけでも、周りに老若男女いろんな人がいて、マリオのファン層の広さを感じました。
でも意外と、休み時間に3DSいじっている人は見ませんでしたね。近くでアメリカ人が触っていたくらいで、あとはスマホを触っている人がほとんど。ゲームマニアの集いではなく、やっぱりファミリーコンサート的な側面があるんだなーと思いました。
友人はギャラクシー好きなので、「後半はきっとギャラクシーあるよね?」と楽しみにしていました。パンフレットにはギャラクシー2しか書いていませんでしたが果たして…?
▽パンフレット。やたら高いけど、まあ記念品ですね。
手塚さん登場!!
後半は、まず手塚卓志さんが登場。こちらも、マリオの制作秘話を話してくれました。近藤さんとは同期で、「こんちゃん」「てんてん」と呼び合っていたとのこと。
近藤さんが3音で作っていたように、手塚さんも3色×4つのパレット、計12色のみでゲームデザインをしていて、あれほど豊かなマリオの世界を作ったという話に、「てんてんすごい!」と会場から拍手が沸き起こりました。
…とここで、いつの間にか舞台の上にWiiUが置かれていて…?
スーパーマリオメーカー特別プレイ
なんと、このイベントのために特別に手塚さんが作成したスーパーマリオメーカーのステージがあり、それを会場の大画面のスクリーンでプレイできるとのこと!! 手塚さんが宮本さんより後に出てきたのでなんでだろ、と思ってたんですが、このイベントのためだったんですね。
そしてプレイした人には、宮本さん、手塚さん、近藤さんのサイン入りブックレットがついたマリオメーカーのソフトがプレゼントされるとのこと!! このイベントは写真撮影OKだったのに、スマホの電源切っていてなかなか起動しなくて、スクリーンに映った3人のサイン入りブックレットを撮り逃しました。残念!
プレイしたい人!とMCさんが聞くと、めちゃ大勢が手を挙げてました(笑) さすが、コンサートに足を運ぶマリオファンなだけある。
その中から、前の方にいた小学3年生の男の子が選ばれました。お父さんと一緒に壇上へ。じつはゲームは一日30分だとか。マリオメーカーはやったことがないけど、2Dスクロールマリオはやったことがあると話していました。
驚きだったのが、ゲームのBGMは、近藤さんがリアルタイムで隣で演奏してくれるとのこと。もちろん水中や地下に入ったらBGMも変わるし、タイムアップが近づいたら速くなったりしますが、それにも対応できるという、さすがマリオBGMの生みの親!
そしてプレイ開始! 30th Anniversaryという文字がブロックなどで描かれた最初のステージ。
スターを取ったら間髪入れずに近藤さん演奏のBGMがあの曲に変化してびっくり。
挑戦者の子は、いろんなところを探索して、本当に楽しそう。すぐに次のエリアに行こうとせず、わざわざ引き返したりして、いろんなところを見て回ってくれたのがよかったです。
土管をくぐると水中面。途中変な配置のブロックがあり、手塚さんが「通天閣です」と言うとみんな大笑いでした。(大阪ライブで通天閣、ということは東京ライブではスカイツリーになってたりして笑)
(追記:東京ライブのレポート見たら東京タワーでした笑)
▽通天閣by手塚卓志
男の子は、やっぱり色々と楽しみながら先に進んでくれたので、会場一体になって盛り上がりました。
最後はクッパの上を飛び越えてクリアー!! その瞬間、スペシャルバンドが突然クリアのファンファーレを演奏! あんなに豪華なファンファーレ、たとえ裏面全クリしたって聞けませんよ!
▽世界一豪華なファンファーレ(音じゃなく写真ですみません笑)
コースはとても簡単に作られていて、最初から子どもを指名して楽しんでもらう予定だったんでしょうね。マリオが家族向け、万人向けの路線であることを再認識させてくれるよいイベントでした。
お父さんによると、お父さん自身はゲームは特にやっていなくて、このイベントに来たのは子どもがどうしても行きたいと言ったからだそうです。「ずっとマリオメーカーほしいと子どもに言われていたんですが、今日もらえるんですよね」という言葉に大喝采でした。
そして宮本さんが景品のマリオメーカーを持ってきて、「お父さん、これがマリオメーカーですよ」と言って、子どもと一緒に遊べる魅力を宣伝。そしてお子さんにプレゼントしていました。もうこのイベントだけで、会場がすごく湧いて、一体感が生まれて、和やかになった気がします。
▽お子さんに景品のマリオメーカーをわたす宮本さん
▽わかりにくいけど、左からMCの方、近藤さん、手塚さん、宮本さんです
マリオギャラクシー2メドレー
ここからは再びスペシャルバンドによる演奏へ。まずは、マリオギャラクシー2メドレー。
「かくざいもくざい」→「スライダー」→「ジャングルグライダー」
賑やかで楽しい曲の詰め合わせでした。マリギャラ2は明るく楽しい印象なので、こういう賑やかなメドレーはいいですね。もはや定番曲ともいえるスライダーは、聞いているだけで手に汗握る感じ。あの緊張感がよみがえる(笑) ジャングルグライダーはメインテーマが織り込まれた爽快さがいいですね。
マリオギャラクシー2といえば、個人的にはヨッシーの曲が好きで期待してたんだけど、待ち時間に流れただけだった…。確かあれも近藤さんの作だったはず。
公式サイトの動画でマリギャラの音楽を担当した横田真人さんが挨拶していたから、てっきりギャラクシーメドレーのところで登場されると思っていたのに結局最後まで現れなかったです(笑)
▽横田さんの挨拶の動画
地下BGM
続いてみんな知ってるBGMのアレンジ、ということで、なんだろう、と思っていたら超有名、「地下BGM」の大胆なアレンジでした。もはや別曲レベルですが、あの印象的なメロディはちゃんと存在感をキープしていて、「世界一かっこいい地下BGM」といったところでしょうか。(ロマサガの「世界一かっこいい下水道」みたいなもので笑)
パックンフラワーの子守唄
お次は64からパックンフラワーの子守唄。キーボードの小田さんによる、まさかのボーカル入りでした(笑) マリオには珍しいタイプの曲で癒される…。
決闘!歴代クッパ
次は、映像とともに振り返る歴代クッパ戦。
「飛行船」(3)→「魔王クッパ」(3)→「クッパへの道」(64)→「大王星の決戦」(ギャラクシー)→「ハイウェイバトル」(3Dワールド)→「クッパ戦」(ヨッシーアイランド)
最初、ドラムから始まる、ロック調の「飛行船」が流れてきたところで、思わず手帳のメモに「かっけー!!」と書き込みました。ロックが好きなわけではないんですが、このアレンジはすごくよかった。クッパらしい王道の悪役さが出ているというか。
マリオって、クッパがかっこいいから最後まで楽しめる魅力があると思います。毎回ラスボス戦がどれほど楽しみなことか。クッパのかっこよさを知りたい人はマリルイRPG3をぜひ(笑)
ギャラクシーの「大王星の決戦」のアレンジが、まるでゼノブレイドの「名を冠する者たち」みたいな感じでした。盛り上がりも頂点に達して、これで最後かな、と小休止が入ったところで、3Dワールドの「ハイウェイバトル」!! なんだか今までと違うハイカラな?クッパのBGM。
そして最後は意外にもヨッシーアイランドで締め。エレキギターの人(北島健二さん?)にスポットライトが当たって主役になっていました。こちらはF-ZEROみたいな感じ。
マリオ3Dランド&3Dワールド
次は最新の3Dマリオである、3Dランドと3Dワールド。
「3Dランドのテーマ」→「マリオ絵描き歌」→「ダブルチェリー峠」→「ヘビースネーク」→「スタッフロール」
特に3Dワールドのほうは、もともとゲーム内のBGMも生演奏の録音で豪華ですが、やっぱりライブは迫力が違う。
途中で突然、マリオ絵描き歌が挟まれました。パンフレット見たら多分3DランドのSPECIAL8の関連でここに挟まれたんですね。もちろんボーカル入り(笑)。しかも二回ループしました。
歌に合わせてMCの人が、マリオの絵をイーゼルで描いて、それがスクリーンに映されていたんですが、これってワルイージ…?みたいな、マリオに似ているけど別の何かでした(笑)
続いてダブルチェリー峠! これは好きな人も多いですよね。生で聞けて相当盛り上がりました。テンポの良さと軽快なメロディ。またプレイしたくなる!
そしてヘビースネーク戦BGM! 今でも思い出しますが、3Dワールドの新PVでこの曲が流れたとき、ものすごくびっくりして期待が膨らみまくったのを覚えています。衝撃的でした。
最後は、3Dワールドのエンディング曲。会場でみんな自然に手拍子を始めました。わたしも手拍子しまくり。
ここでMCの方が、8時を過ぎたとのことで、次の曲で終わりとお知らせ。信じられないくらい時間経つの早かったです。まだ開演15分とか言われても信じるレベル。
「今の曲で、思わず手拍子された方がいらっしゃいましたが…」とMCさん。怒られるのかとドキッとしましたが、「ぜひもっとやってください」みたいに言われてすごく嬉しかった!
スーパーマリオワールドメドレー
そして最後は、スーパーマリオワールドメドレー!!!
めちゃ嬉しいです!! これを最後に持ってきてくれるなんてー!!!
「タイトル」→「地上」→「エンディング」
3曲しか流れなかったとか信じられないくらい、密度の濃いメロディーに思えました。マリオワールドといったらこれですよ! この冒険心をくすぐられるノリの良いメロディ! 何も考えなくても、勝手に体がうきうきとリズムを取ってくれる心地よさ! ワールドの「タイトル」や「地上」といった名BGMをライブで聞けて超幸せでした!
最後はあのエンディング曲。感動して涙出そうになりました。マリオのエンディング曲はどれもすばらしいけれど、わたしの中では、スーパーマリオワールドに勝るものは多分、今後も決して現れないと思います。
なぜなら、おそらく、スーパーマリオワールドのエンディングが、わたしがあらゆるゲームの中で最初に見たエンディングだったから。自分の力でエンディングに初めてたどり着いて聞いたエンディング曲だったので、感動が違います。
スペシャルバンドの演奏で聞くエンディングは、もう震えるくらいすばらしくて、会場のみんなも体を左右に揺らしながら手拍子。
なんだろう、この夢心地。スポーツ選手が「ゾーン」に入ったと言う時みたいな時間の流れの変化を感じました。ここまで、さんざん時間が経つのが早いと言ってきたわけですが、この最後のエンディング曲のとき、たった3曲のメドレーで、わずかな時間だったはずなのに、いろいろな思い出が心に上ってきて、この時間が永遠に続いてほしいと感じました。そして、もうこれで終わるんだー、と思うと名残惜しくて名残惜しくて。
となりの友人をふと見たら、もう とても楽しそうに舞台を見て手拍子していました。たぶん友人はマリオワールドの曲は知らないと思うんですが、それでもここまで没頭して楽しめるのがマリオワールドの曲の魅力なんだなーと思いました。
スーパーマリオワールドのエンディングって、同じ印象的なフレーズを、テンポを変えたりして繰り返すんですが、スペシャルバンドも、緩急をつけて、いったん、これで終わりかな―と思ったところで、もう一度ループして、テンポアップして盛り上げて、そして大団円!!という感じでした。まるで魔法にかけられたみたいだった。
アンコール
割れんばかりの拍手。万雷の拍手はしだいにアンコールの手拍子に変わります。そして、意外と早くすんなりと近藤さんが再び現れました。ここらへんの慣れていない感じが近藤さんらしい(笑)。司会の方も言ってましたが、名だたる音楽家というより、一人のサラリーマンなんですよね(笑)。
とても緊張している様子の近藤さんから、来場したファンたちに感謝の言葉が語られました。そしてアンコールとして、近藤さんのソロでピアノメドレーを演奏していただけるとのこと!
(アンコールの曲目は、パンフレットにも載っていないので、多分これだったはず、というレベルです)
近藤さんのピアノメドレー
宮本さんがアスレチック曲が好きとのことで、アスレチックメドレーだそうです。わたしも宮本さんと趣味合いそう(笑)
「水中」(初代)→「ステージセレクト」(USA)→「アスレチック」(ワールド)→「アスレチック」(ヨッシーアイランド)→タイムアップ警告→「アスレチック(テンポアップ)」(ヨッシーアイランド)
これまでのスペシャルバンドの豪華すぎるBGMと対象的に、ピアノソロの近藤さんの演奏は、なんだか食後に飲む紅茶みたいに優雅な余韻がこもっていました。
ヨッシーアイランドのアスレチック、しみじみいい曲だなーと思いつつ聞いていました。単に楽しいBGMなのではなくて、なんだかロマンチックな感じがする。クッパ戦のときもそうでしたが、メドレーの締めにヨッシーアイランド持ってくるのがほのぼのしました。
MCの人が、近藤さんに、「自分の作った曲のライブで、自分の曲をソロピアノ演奏して、万雷の拍手をもらうなんて、大阪で今日一番カッコいい男ですね!」と言って、会場のみんなも心から近藤さんに賞賛の拍手を送っていました。
そして…
マリオギャラクシーメドレー
MCの方が「最後にもう一度、スペシャルバンドの演奏を聞きたいと思いませんか!」 と言って大盛り上がり。拍手が鳴り止みません。再びスペシャルバンドの皆さんが入場して、友人が期待していた「スーパーマリオギャラクシーメドレー」!! やっぱりあったかー!!
「フローターランド」→「エッグプラネット」→「天文台のロゼッタ」→「ウインドガーデン」
最後は名曲ぞろいで締めてくれました。やっぱりギャラクシーの曲は壮大ですね。個人的には、マリオワールドのほうが感動が濃かったのですが、友人はギャラクシーのほうをよく知っているので、この終わり方はとても良かったと思います。それぞれ思い入れのあるマリオは違いますもんね。
最後に、スペシャルバンドの方々と、マリオ作者の方たち、MCの方の総勢19人が前に並んで、大きな拍手を送って幕を閉じました。
そしてちゃっかり土管から帰ろうとする宮本さん(笑) やっぱりマリオの作者は子ども心を忘れないなぁー(笑)
友人の感想
終わった瞬間のわたしのひとこと。「あー…終わってしまった…」
本当にずっと聞いていたかったです。あっという間の2時間半でした。
友人に「どうだった?」と聞くと、「すごく良かった!」と言ってくれました。友人はマリオをそんなに知らないからどうだろう、と思っていたのですが、誘ってよかったです。
友人はアクションゲームなど苦手なので、多分、最初のマリオが、マリオギャラクシーだったと思います。わたしが1Pをやって、友人は2Pのアシストでした。リモコンでスターピースを集めたり、サポートをしたりするという。
マリオを操作しているのは1Pのわたしなのに、2Pのほうもけっこうマリオを遊んだ気分になるみたいで。一緒にエンディングまで行ったので、かなり記憶に残っていたようでした。
わたしが初めてエンディングを見たマリオがワールドなら、友人にとってはギャラクシーだったわけですね。だから、今回のライブで、ワールドとギャラクシーの曲が、どちらも大事な位置で演奏されて、二人とも盛り上がることができたのは、とてもよかったと思います。「最後のギャラクシーの曲で、いろいろ懐かしく思い出した」と言っていました。
また、近藤さんが、ゲームやってる子どもの横でリアルタイムでBGMを演奏していたパフォーマンスがとても印象的だったみたいで、近藤さんの朴訥な人柄に癒やされたと言っていました。確かにあれだけすごい作曲家で今日の主役なのに、スターによくある尊大さを微塵も感じさせない親しみやすさがよかったです。マリオの作者は宮本さんも手塚さんも、カリスマというよりフレンドリーなお兄さん、という感じなのが魅力的ですね。
それと、「ゲームのイベントだから濃い人ばっかかと思ってたら、家族連れとか女性も多くて溶け込みやすい雰囲気でよかった」と言っていました。何度かすでに書いていますが、わたしもそれは印象的でした。確かに若い男性多めだったとはいえ、決してゲームマニアだけでなく。子どもから大人までいて、だれもが好きになれるマリオならではだと感じました。こうした全年齢向けのコンテンツって今では希少なのではないでしょうか。
わたしの感想
わたしのほうは、マリオと共に育ってきた世代ですから、懐かしのBGMを最高の演奏で聞けて、大満足でした。今まで気づいていなかったのですが、どれほどスーパーマリオワールドの記憶が自分の心の深層に染み込んでいるのかを知って驚きました。たぶんマリオワールドとドラクエ5あたりは、今のわたしの絵のテーマなどにも強く影響しているんでしょうね。
わたしは、たまーにクラシックコンサートかミュージカルに行くぐらいで、ライブやコンサートの類はあまり経験がないです。
別の友人が、AKBとかゴールデンボンバーといったアイドルが好きで、よくライブに行った話をしてくれるんですが、写真とか見せてもらっても、なんか自分には絶対合わないだろうなー…と。アイドルグループとかに今まで興味を持ったことがないですし、会場の雰囲気も、かなり騒々しそうで。(もちろんそれらが悪いと言っているわけではないですよ)
今回、マリオのライブということで、やっぱりそんなライブみたいに熱狂的な感じなのかな、と不安もあったのですが、むしろこれまで行ったクラシックコンサートやミュージカル寄りで、とってもおしゃれで、品が良く、子どもでも楽しめる、というか子どものほうが楽しめそうないいライブでした。
司会の人が、もっとリズムを取ったり手拍子したりしてもいいんですよーと促すくらい、ライブ慣れしていない人が多くて。ちなみにわたしは最初からノリノリでリズムを取りまくっていて、次の日になって、なんか筋肉痛なんですが(笑)
30周年記念ライブと言わず、毎年夏休みファミリーコンサートとかで、マリオライブやってくれてもいいのになあと思いました。キャラクターのIP事業の一環でぜひ。
ところで、来年はゼルダ30周年、ドラクエ30周年ですよね! もしコンサートやライブが開かれたら、絶対また友人誘って行きたいですね―。できたら関西で開いてほしいけど、ゼルダはともかくドラクエは無理かなぁ…。でもドラクエはすぎやま先生がもう年齢的に最後になる気がするので行きたいなぁ…。そんなことを思いつつ帰路につきました。
今回のライブは、大阪の中之島まで行ったこともあって、ちょっとした小旅行でしたね。友人が「誘ってくれてよかった」と言ってくれて嬉しかったです。
本当にとても幸せな時間を過ごさせていただきました。マリオを作った宮本さん、近藤さん、手塚さん、そしてスペシャルバンドの皆さん、ありがとうございました! これからもマリオが世界中で活躍しますように!
▽メディアによるレポート
メディアによるレポートのほうでは写真もたくさん含まれていました。この記事と比較しながら読むとより雰囲気が分かるかも。
音楽で振り返る『スーパーマリオ』30年の歴史! 宮本茂氏、手塚卓志氏、近藤浩治氏も登壇した“スーパーマリオ30周年記念ライブ”大阪リポート(1/2) – ファミ通.com
▽追記:東京ライブのレポート
メディアによる東京ライブのレポートも出ていました。メドレーの曲順もしっかり書いてあるので、より正確なのはこちらを参照してください。ただしアンコールの近藤さんのピアノは大阪とは違うっぽい。
モットーは「明るく楽しく」! 「スーパーマリオ30周年記念ライブ」開催 – GAME Watch
【ライブレポート】30周年を迎えたスーパーマリオ、圧巻のオーケストラで | V.A. (ゲーム) | BARKS音楽ニュース