地図にない世界を探検しにいったセラピー体験記(1)

わたしがSomatic Experiencing(SE)について知ったのは去年のこと。

日本にも少数ながらセラピストがいることは知っていて、興味は持ってましたが、慎重でなかなか一歩を踏み出せない性格なもので、まずはソマティックフェスタでボディワークを体験してみることから始めました。

ネックになっていたのは、セラピストの質がピンキリなこと。優秀な治療実績のあるセラピストのところなら行きたいとは思っていましたが、ここ日本ではそんな人はなかなか見つかりません。

去年、解離の専門家のところに受診したとき、治療することに伴うリスクを指摘されたのも気になる点でした。過去を封印したまま安定しているのであれば、そちらのほうがいいのではないか、という意見でした。

でも、ここのとこ体調の悪化が著しく、もうまともな日常生活を送れなくなっているので、四の五の言ってられなくなりました。大好きな絵も描けないし、ほぼ引きこもり生活で、死期が近いんじゃないかと真剣に思うほど、ずるずる悪化しています。セラピーに通えるとしたら、今がギリギリ最後のライン。

というわけで、腹をくくって、ついにSEに通うことにしました。今回からの一連の記事では、書ける範囲でセラピーの内容を記録していこうと思います。

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過眠症のため終夜睡眠ポリグラフ(PSG)を受けてきた体験記と考察

寒風吹きすさび、氷雪降り積もる2018年初頭。終夜睡眠ポリグラフ検査(Polysomnography ; PSG)と反復睡眠潜時検査(Multiple Sleep Latency Test:MSLT)を受けに行ってきました。

以前に、自分のルーツについての記事で書きましたが、学生時代からずっと過眠と強い眠気で悩んでいるので、その詳しい検査のために検査を受けに行くことになりました。睡眠時無呼吸とか、ナルコレプシーの診断によく使われる検査です。

この記事では、過眠症の検査のため、PSGとMSLTを受けに行った得がたい体験のレポートを、リアルタイムの感想として書き残しておきます。また、検査入院のさなかに読んだ 失われた夜の歴史 というとても興味深い本から得た「分割睡眠」についての考察も含めたいと思います。

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遮光レンズをかけ始めて1年。いつもの景色が様変わりし、ふと見えた色に息を呑んだ

あまりの美しさにハッと息を呑む。

そんな経験は、そうそうあるものではありません。それが今日、黄葉した並木道を歩いていたとき、まさにそんな一瞬がありました。街路樹の中にひときわ鮮やかな真紅のカエデがあって、見間違いかと見直すほどに、えも言われぬ美しさに息を呑みました。

そのとき感じたのは、単に色が鮮やかだ、という感動ではありませんでした。芸術的なのです。カメラに撮った写真や、PCのスクリーンに映る色では絶対に出せないような、たぐいまれな芸術作品を見て感じるような美しさでした。ふと、オアハカ日誌 のこんな話を思い出したほどです。

ジェームズ・ラブロックは自叙伝『ガイアへのオマージュ(Homage to Gaia)』のなかで、若いころに染色の見習いをして、コチニールカイガラムシからカルミンをつくったときの興奮ぶりを述べている。

…“あまりに強烈な真っ赤な色だったので、それまで頭のなかにあった色の感覚が、目から出ていってしまった気がした。

乾燥したカイガラムシを混じりけのないカルミンに変える作業に参加できたのは、なんと幸せなことか!

わたしは……魔法使いの弟子になった気分だった”(p154-155)

わたしもそのとき、あまりに鮮やかな紅に驚いて、今までこんな色を見たことなどない、と感じたくらいでした。それだけでなく、この並木道の黄葉のなんと美しいことか。おとぎ話のなかの魔法の国のように、あらゆる色の落葉が渦を巻いて降り注いでいました。

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ソマティックフェスタに行ってみた感想

ソマティックフェスタに行ってハコミセラピーを体験してきました!

…と言っても、何のことだかわからない人も多いと思います(笑) わたしも数日前までソマティックフェスタというものを知らなくて、木曜日にライフハッカーに出ていたこの記事を読んで、いきなり「行ってみよう!」と思い立ったのでした。

心と身体がつながっている「ソマティック」の概念を通して心身の健康を取り戻す方法 | ライフハッカー[日本版]

「ソマティック」とは何なのか、上の記事でわかりやすく説明されていますが、簡単に言えば、ソマティックとは「身体の」「身体志向の」という意味です。

最近、この「ソマティック」 という概念と心理学を組み合わせた「ソマティック心理学」(身体志向の心理学)というのがアメリカを中心に注目されていて、聞いたところによると、新宿の紀伊國屋書店でソマティックフェアというのもやっていたらしい。

たとえば、最近よく聞くマインドフルネスとかヨーガとかは、このソマティック心理学の影響を受けています。どちらも、身体の動きを意識して、心を整える方法ですよね。

なんでわたしがこれに興味を持っているかというと、過去記事でも取り上げてきたHSPみたいなわたしの認知特性とよく関係しているからです。

芸術的な感性が鋭いHSPの7つの特徴―繊細さを創作に活かすには?
感受性が強いHSPの人が芸術に向いているのはなぜか

HSPの人は感覚が鋭いぶん、心身が不安定になりやすいんですが、そんなとき、普通のカウンセリングとかは全然役に立たない。普段から考えすぎるくらい深く考えているのがHSPの人なので、今さら自分のことを何も知らない人と言葉を交わしたところで気づきなんてなくて、かえって気落ちしてしまうばかりです。

それに対して、近年、HSPみたいな人に向いていると言われてるのが、ソマティック心理学からのアプローチ。特に、芸術や創作に使う敏感な感性を生かして、自分の内側を探っていく方法が効果的。

わたしももっと自分の体調を安定させたいな、と思って色々と本を読んでるうちに、この分野に出会っていたので、今回「ソマティックフェスタ」なるものを知って渡りに船と思い、早速行ってみたのでした。

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失われた過去を探しに専門家のところに行ってきた話(終)

この記事は、HSPと解離体質だと気づいたわたしが専門医の診察を受けに行った記録の最終回です。前回の記事では、薬物治療の中で、金縛りなどの睡眠問題が悪化してしまったことを書きました。

いったいどこに着地点があるのか、そもそも今回の一連の記事に終わりはあるのか五里霧中の状態でしたが、一応これまでと同じく、この第5回で一区切りを迎えることになりました。

一念発起して、覚悟を決めて、過去と向き合うために行動を起こしたその先に待っていたのは、予想もしない発見と教訓だったのでした。

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深海展2017行ってきた。深海好きにはたまらない充実のボリューム

この夏話題になってる深海展に行ってきました!

深海展のツイッターで、毎日のように整理券がどうのこうのと言われてたから夏休みは混んでそうだな―と思って9月に行ったんだけどやっぱり混んでた(笑)

幸い涼しくなってきたころだったので、並んだりしてもわりと楽ではありました。

生きてる生物が見られないのは残念だけど、内容はこれでもかというほどの超ボリューム。一通り回れば、深海博士になれる!ってなぐらい充実した展示でした。今回も感想を書きます。

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失われた過去を探しに専門家のところに行ってきた話(4)

これは、HSPのわたしが、じつは解離だったと気づいて、専門医を訪ねた記録の四番目。前回はこちら。

先回は、やっと専門医に相談したところまで書きましたが、トラウマ記憶の処理は今はまだ難しそうだということで、薬物治療で安定化をはかることになりました。最近のいろいろなトラウマの本を読んでも、記憶が解離されているなら、無理に掘り起こさず、おもてに出ている症状に対処していき、徐々に向き合っていくのが主流みたいです。

そのとき教えてもらった薬は、ラミクタール、モディオダール、そして個人輸入が必要なブプロピオンの3つ。とりあえず、主治医の処方で前2つを試しているところ。

今回は、その後の様子を書くとともに、わたしが頻繁に経験している金縛りと夢の体験から、ちょっと専門的に考察してみます。

 

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明るさ過敏について疲労度検査を受けたら謎な結果が出たので考察

前に明るさ過敏のため、濃い色のメガネ(サングラスっぽいやつ)作った話を書きましたが、その番外編として。

このたび明るさ過敏の自律神経機能をはかるということで、疲労度計で実験することになりました。疲労度計というと、何年か前にグランフロント大阪で受けたあれです。懐かしや。

グランフロント大阪で理化学研究所開発の「疲労度計」を体験してきました
疲労度計の測定体験のため、グランフロント大阪の健康科学イノベーションセンターに行ってきました。

簡単に言えば、両手の人差し指の加速度脈波から、自律神経機能のバランスを見て、疲労度を弾き出すというもの。

加速度脈波っていうと、任天堂の岩田社長が自信満々で発表してたWiiバイタリティセンサー思い出すなぁー…結局あれは商品化されずじまいだったけど、疲労と睡眠のQOLプロジェクトのほうに続いてるっぽいから楽しみです。

さて、その疲労度計で、今回3パターンのデータを取ってもらったんですが、予想と反する謎な結果が出てしまったので、そのことの覚え書きと考察を。

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失われた過去を探しに専門家のところに行ってきた話(3)

これは自分探しをしてきたわたしが、HSPや解離だったと気づいて、専門家に会いに行った話の3番目です。前回はこちら。

3番目ではあれど、前回までが前置きだったので、やっと本番です。わけもわからないままに不登校になってしまって、病院たらい回し状態で大変な目に遭って、紆余曲折の末に、HSPと解離だったのかと気づいて、しかも症状からするとけっこう深刻そうなので、腹をくくって専門家のアドバイスをもらうことにした、というのが、ここまでのあらすじ。

今回はいよいよ、解離の専門家のところに行ってみた話を書きたいと思います。体験記となると施設名など出したほうが読む人の参考になるんでしょうが、この記事はただのわたしの覚え書きというかライフヒストリーみたいなものだし、思ったことを遠慮せず好き勝手に書きたいので、具体的な名称は伏せておきます。

 

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失われた過去を探しに専門家のところに行ってきた話(2)

この記事は自分探しをしてきたわたしが、HSPや解離だったと気づいて、専門家に会いに行った話の2番目です。前回はこちら。

前回のエピソードはまだ前置き部分で、わたしが不登校になったときのことを書きました。進学校に通って、ものすごいストレスにさらされて、睡眠時間を削りまくって潰れてしまったという話。

そして、不登校になってから、鉛のような身体の重さとか、現実感の喪失とか、失読症とか、睡眠リズムの崩壊とか、いろいろ奇妙な症状に見舞われたこと。

精神科に行ったけれど、これといった診断名がつかず、どの薬もうんともすんとも効かなくて、結局追い返されてしまい、その後、不登校の専門家のところで治療を受けて、ある程度ましになったこと。

でもまだ回収されていない伏線があり、それは「解離」だと気づいたところまで書きました。

その続きの第二回ですが…今回もまだ前置き部分です。 やったらめったら ややこしくて紆余曲折がある話なので、なかなか専門家にたどりつかなくてすみません。実時間として10年かかってるので…。

前回の最後にやっと「解離」というキーワードにたどりついて、それからどうなったのか、今回はその続きから書いていきます。

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失われた過去を探しに専門家のところに行ってきた話(1)

去年、わたしはふとしたことから、自分のルーツを探し始める旅路に出ることになりました。

最初は、明るさ過敏に気づいて、何気ない気持ちで筑波大学に行ってみたことがきっかけでした。

幼少期からの明るさ過敏の原因を知るまでの苦労話

明るさ過敏のテストをしてわかったのは、わたしはもともと極度に敏感な体質、おそらくHSPだということ、そして、強すぎる感覚刺激をマスクして意識から遠ざけるために、ものすごく強力な「解離」という防衛機制が働いていて、そのおかげで何とかやってこられたらしい、ということでした。

アーレンの当事者・専門家の集まりに参加して感じた夜の世界の役割

ここ数年間、いろいろな本を読んで、自分を見つめ直すうちに、何度も何度も繰り返し、わたしの前に突きつけられたキーワード「解離」。

ひときわ共感性が強くて空気を読みすぎてしまう わたしの性格も、子どものときから多かったリアルな夢や空想世界、内なる誰かのような不思議な体験も、不登校になって以来ずっと続いている身体の重だるさも、時間感覚のおかしさも、小説や詩、絵の芸術的才能も、ぜんぶがぜんぶ、「解離」の特徴として本に書かれていることそのものでした。

わたしは自分がHSP(生まれつき人いちばい感受性の強い人)だと考えていますが、最近読んだHSPの本である子どもの敏感さに困ったら読む本: 児童精神科医が教えるHSCとの関わり方 には、こんな一文がありました。

解離を否定していては、そこから抜け出せない。

…敏感さは環境によって生きづらさとなり、そして社会に適応できなくなることがあります。解離性障害はその最たるものといえます。(p152)

わたしは自分の「解離」と向き合うことにしました。わたしの心と身体に生じている解離は、生まれ持った感受性の強さからくる宿命だし、それに向き合わない限り、いつまでも、自分が何者かわからないし、先に進むこともできない、そう思いました。

そして、解離と向き合うために、解離の専門家に会いに行ったことを、自分探しの記録として残しておくために、記事にまとめることにしました。

この最初の記事では、まず、そこに至るまでの経緯として、わたしが不登校になった当時のことから振り返ってみたいと思います。

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ドラクエI・II・IIIコンサートに行ってきた感想。これが伝説を作った名曲たちか

東京交響楽団によるドラゴンクエスト1、2、3のコンサートに行ってきました! わたしのドラクエの思い出は、だいたい5から7に多いんですが、1から3もそれなりにやったので懐かしいなーと。正確に言うと、わたしが生まれる前から親がやってたんですが(笑)

今回は相方と一緒に、すみだトリフォニーホールまで出向いて、コンサートを楽しんてきました!

 

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ロマサガTHEステージ見てきた。ドラマティックな群像劇ここにあり

ロマサガ3舞台公演見に行ってきました!!  公式サイトのBGMだけでワクワクしぱなっし!

ロマンシングサガ ザ ステージ - Romancing SaGa THE STAGE – ~ロアーヌが燃える日~ 特設サイト

ロマサガ3といえば、エレンを主人公に遊んで、頼れるエビのボストンや ぞう、カッコいいヒーローのロビン、謎めいたヴァンパイアのレオニード伯爵を相棒に遊んだ記憶がありました。主人公ごとに話が違うのがお得感ありますよね。

キャストにぞうとかロブスターがいないのは残念だけど、ゆきだるまがいるからまあいいか。ロビンは親子両方登場なのね(笑)

子供のときにやったから、ロマサガ3の雰囲気は知ってても、ストーリーは全然わかってないのがアレですが楽しめるといいなー、ということでチケットを即購入。

ドラクエLIVEスペクタルツアーを一緒に楽しんだ相方と共に、サンシャイン劇場まではるばる行ってきました!

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聖剣伝説25thライブ感想。勇ましさと懐かしさが織りなす至高のファンタジーの名曲たち

聖剣伝説25thライブコンサートに行ってきました!!

わたしと聖剣伝説の出会いは、SFC時代の聖剣伝説2でした。そのあと、多分3とLoMはプレイした?ように思うんですが、どれも子どものころだったせいか、内容が全然記憶にないんですよね…。

当時、アクションゲームは超苦手でドラクエなどのコマンド入力型RPGのほうが楽しめたこともあってか、多分、全クリできずに、中盤あたりで詰んじゃったんじゃないかと思います。

でも、聖剣伝説の世界観とBGMは、心に焼き付いていたようで、後年のFFCCを彷彿とさせるあの王道ファンタジーの雰囲気が大好きでした。

そんなわけで今回、twitterで聖剣伝説のライブの情報がまわってきたとき、ゲームの思い出はほとんどないのに、聖剣伝説の音楽!!という一点だけで、即コンサートに申し込んでしまいました。

結果、今まで行ったゲームミュージックコンサートの中でも、トップ3に入るのでは?と思うほど大満足の一夜でした! ゲームの思い出がはるか遠くなので、ゲーム内容にはほとんど触れられませんが、今回も感想を書きたいと思います。

 

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一番好きなドラクエ7のコンサートに行ってきた。儚さと寂しさ漂う失われた世界に迷い込む

東京シティフィルによる「交響組曲ドラゴンクエスト7 エデンの戦士たち」のコンサートに行ってきました。ドラクエ7の音楽は、数あるシリーズの中でも、わたしが一番好きなものなので、前々から、ドラクエ7のコンサートに行く機会を探していて、ようやく実現できました。

今回も、楽曲全体の感想を、ゲームの思い出を振り返りながら書いてみようと思います。

   

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ドラクエIV~VI天空シリーズのコンサート感想。オーケストラが誘う懐かしき冒険の旅路

東京シティ・フィルによる、交響組曲「ドラゴンクエスト」IV~VIベストセレクション天空シリーズに行ってきました! ドラクエのコンサートは、じつはこれが初めてて、今まで行きたいと思いつつ、機会を逸していたので嬉しい体験でした。

いつものごとくクラシック・オーケストラファンの相方を誘って楽しんできたので、感想を書きたいと思います。いつものごとくメモと記憶を頼りに書いているので、途中に出てくるトーク内容の表現などは正確ではなく、そういうニュアンスだった、という意味に受け取ってもらえたらと思います。

2016-11-13-22-24-30

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About This

自分のルーツを探る過程や、日常生活の中でのエピソードについての体験記をまとめました。

これらの記事は、だれかに読まれることを目的としたものではなく、ほとんど個人的な覚え書きとして書いています。

各記事の焦点があいまいで読みにくいのは検索に引っかかりにくくするための仕様です。

自分の実体験や、本に基づいた考察などを時系列順にまぜこぜで書いていて、長いだけでなく難しい内容も多いです。

2018/08/25にサイトをリニューアルしました。進展があったら続きを適時追加していきます。

YuKi

光が眩しすぎるから創られた夜のとばりの鏡像世界(終)

わたしの光の感受性障害であるアーレンシンドローム、そして、その根底にあるとおぼしき、さまざまな感覚への感受性の強さであるHSP。

この一連の記事では、わたしが、そうした感受性の強さから逃れ、心身を休めるために、無意識のうちに自分だけの鏡像世界を創ってきたことについて書いてきました。それは、光のまぶしさから逃れるための陰のような夜の世界であったり、刺激の多さから心を休めるための安心できる空想世界だったりしました。

また、さまざまな感覚の感受性の強さが疲れやすい体質とも関わっていることに気づいたので、明るさや色を調光できる照明器具や、特定の波長の光をカットできるアーレンシンドロームの色つきメガネ、特定の波長の音を軽減できるカスタムイヤープラグなどを注文したことも書いてきました。

光が眩しすぎるから創られた夜のとばりの鏡像世界(4)
イヤープラグとアーレンメガネを作りに行った話と最近の考察

今回は、その一連のシリーズ記事の最終回。ついにアーレンメガネが届いて、実際に使ってみた感想を書きます。わたしのためにフィッティングされた、わたしだけの色のメガネを通して見たのは、わたしの知らない異世界の風景だったのでした。

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光が眩しすぎるから創られた夜のとばりの鏡像世界(4)

わたしの生まれながらの光過敏と、それによって創られた人格や世界観をめぐる記事の第四回。

前回の第三回は、ちょっと難しい内容で、オリヴァー・サックスの本などを参考に、光過敏性とは何なのか、ということを考察しました。結論としては、おそらく光過敏をはじめとする過敏性とは、共感覚と表裏一体の関係にあるもので、創造性と関係しているのではないか、ということでした。

色にまつわる3つの物語を読んだ感想・考察

今回は、第二回で調光できる照明器具を買った体験談につづく内容で、難しい理論はいったん脇に置き、感覚過敏への具体的な対処のストーリーを書いていきます。

まずは、音過敏に対処するためにカスタムイヤープラグを買った話、次に、ついにアーレンレンズが届いた話、そして、そのレンズを持ってメガネ屋に加工してもらいに行って、そこで教えてもらったモアイレンズという偏光サングラスの話も少し。

そしてその後で、またちょっと難しい理論的な話として、最近読んでいる脳はいかに治癒をもたらすか 神経可塑性研究の最前線 という本から得た興味深い考察をまとめておきたいと思います。

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ゼルダの伝説30周年記念コンサート感想。勇気あふれるオーケストラであの冒険がよみがえる

ゼルダの伝説30周年記念コンサートに行ってきました!! 

ゼルダの伝説は、シリーズ中半分くらいしかやっていない にわかファンではありますが、一応、子どものころ神トラに出会ったときからシリーズをちょくちょく楽しんできて、思い出も色々とあるので、今回のコンサートは本当に楽しみにしていました。

チケットの抽選に落ちまくって、もう行けないと一度はあきらめていたのですが、まさかの当日券入手で、無事に相方と行って楽しんでくることができました。

いつものとおり、コンサート中はメモを取って楽しんでいたので、今回も感想を書きたいと思います。あくまでその場の走り書きメモと、購入したパンフレットの曲目情報などを頼りに書いているので、細かい部分の記憶や、出演者の言い回しなどは正確とは限りませんが、そこは雰囲気と印象ということで読んでもらえたら幸いです。

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