わたしは小学生のころから、やたらとまばたきの多い子どもでした。明るい光が苦手だったり、目が疲れてしぱしぱしたり、いつも目の不快感に悩まされてきました。でも、視力はよくて斜視などもなく、眼科では原因不明でした。
本をいろいろ読んで、文章もたくさん書いているので、きっと意外に思われるでしょうが、じつは本を読むのが苦手で、一時期、失読症(ディスレクシア)らしき症状とも闘っていました。
最近、そんな長年の目の疲れや明るさ過敏、読書の苦労の原因が、「アーレンシンドローム」という光の感受性障害にあるのではないか、と気づきました。
アーレンシンドロームの人は特定の色の波長に対する感受性が強すぎて、ひどいまぶしさに悩まされたり、人一倍目が疲れたり、読書のとき文字や行を追うのが難しくなったりするそうです。
この光過敏のせいで、自分でも理由がわからないまま、学校の勉強に付いていくのが難しかったり、本を読むのがしんどかったりして、学習障害や不登校になってしまう子も多いといいます。
わたしの場合も、おそらく、この光過敏が一つの原因になって、不登校に追い込まれたのだと今になって気づきました。
アーレンシンドロームは筑波大学で検査してもらうことができ、見えやすくするレンズもフィッティングしてもらえると知って早速行ってきたので、その感想を何回かにわけて書こうと思います。
まず最初の記事では、わたしが明るさ過敏や読書困難のせいでどれだけ苦労してきて、どうやってアーレンシンドロームのことを知るに至ったのかを書きたいと思います。
実際の筑波大学に行ったときの話は続く記事にて。意外にも、わたしが書いている絵のスタイルとも大いに関係があるっぽいので、そのこともおいおい書いていこうと思います。
“明るさ過敏や目の疲れの正体を探りに筑波大学に行ってきた話(1)” の続きを読む