いざゆけ走れ 虹色機関車
ぐんぐん登れ ネイチャーロード燃える希望 かまにくべたら
勇気と蒸気でひたすら走れ緑の線路はまだまだ伸びる
つたが導く 目指す駅まで山越え海越え 空まで届け
アツプ ダウンに急カーブ夢中になって風と走れば
あっというまに到着だ
今年最初の絵は、虹色機関車にしました。
2018年最初の絵
やっと今年最初の絵を描けたので、サイトを更新できました(笑)
初夢ならぬ今年最初に降ってきたイメージは、ツタでできた線路を走る機関車でした。イメージはほとんど最初から固まっていて、大まかな構図は、わりと楽に完成。でも下描きの線画の段階で、植物の葉っぱやツルを描き込むのがなかなか大変でした。
一番悩んだのはやっぱり配色。はじめは、もっとシックな色合いにして、大人びたオシャレさを出そうかなーと配色を試行錯誤していたんですが、どうしてもちぐはぐな色合いになってしまって、結局、伝家の宝刀というか、お決まりのパターンというか、いつもの虹色の配色を使うことにしちゃいました。もともと配色が苦手だったから使いはじめた虹色ですが、いまだに全然成長してないですね(笑) だけど自分の型があるというのはいいことなのだ。…と思うことにします。
空中をツタが伸びて、その上を走る、というのは、前に描いた「樹冠の街」のイメージが近いかな。以前は樹上を徒歩で歩くジャックと豆の木みたいな絵でしたが、今回は、機関車で走ることにして、もっと葉っぱをふさふさにしてみました。
虹色の配色を使う関係上、機関車の色は必然的に赤系統に決まりました。前に虹色機関車を描いたときもそうでしたが、虹色の配色は、近景の暖色を使って、遠景の寒色を使うことで自然なグラデーションを作るので、手前にあるものは赤っぽくなります。
この自動的に色が決まっていくところが、困ったときに虹色の配色を使うと楽な理由であり、同時にワンパターンになってしまいがちな部分でもありますね。
今回の絵は、もともとツタの道の先のほうに色とりどりの花が咲き乱れているイメージだったんですが、虹色のグラデーションを採用したせいで、遠方は寒色でまとめる必要が生じたので、ふつうの緑っぽい道になってしまいました。虹色のグラデーションは、配色優先であまり融通が利かないのが一長一短です。
一番悩ましかったのは彩度。最後の最後まで、遠景の彩度を調整していました。わたしの最近の絵の中でも、特に遠景の彩度が薄く、山並みのあたりはほぼ白に近くなっていますが、これは手前の空中にある線路を目立たせて立体感を出すためです。色塗りが終わってひとまずの完成をみた時点では、もっと遠景の彩度が強かったのですが、全体のバランスを整えて薄くしていきました。濃すぎるとごちゃごちゃして立体感がなくなるけど、薄すぎるとこんどは遠景のディテールが見えなくなってしまうので、ちょうどいい度合いが難しかったです。
今年はアタリマエを見直したい
去年は、あまり創作が思うようにできなくて苦労したので、今年はなんとか打開したいなと思って、年始からあれこれ試行錯誤していました。
今年の目標に据えたのは、クリエイティブな生活を実現させるために、アタリマエを見直すこと。今まで、アタリマエと思って惰性でやってきた習慣を見直して、生活全体を整えていきたいと思っています。言ってみれば聖域なき構造改革をしたいのだけど、政治的な表現はあんまり好きじゃないので、ゼルダにあやかって、アタリマエを見直す、で行きます(笑)
さっそく変えてみたのは、このサイトのツイッターとフェイスブックページを廃止しました。フォローしてくださっていた方には大変申し訳ないのですが、管理する労力を、創作のほうに向けたかったので、やむなく決断しました。わたしはすぐ頭がいっぱいになっちゃうほうなので、できるだけ創作環境をシンプルにしていったほうがいいと考えました。ツイッターとフェイスブックは、一度 絵を投稿しちゃうと、差し替えが利かないのがストレスでした。投稿した次の日に修正したい部分が見つかるとかよくあるので。その点タンブラーは、投稿した絵の差し替えが利くので、今後もサブギャラリーとして継続的に使っていくつもりです。
創作に使っているパソコンも、極力余計なソフトなどはなくして、インターネットを見るのは別機器で、ということにしました。絵を描くのとネットを見るのを、同じ機器でやってると気が散ってしまうので。よく寝室は寝ることだけに使うように言われますが、それと同じですね。しっかり用途別にわけることで集中しやすくしました。
また、椅子をバランスボールにしてみました。わたしは座っているとすぐ眠くなるたちなので、なかなか集中できず困っていたのですが、オフィスの椅子をバランスボールにしている企業が増えていると聞いてやってみようかなと。これが大正解で、ただ座っているだけで楽しいし運動になるから、眠気がかなり減って、集中しやすくなりました。やっぱADHD系の人の頭って、ただ座ってるだけの生活には耐えられないんだなと(笑)
去年からボルダリングに通っていましたが、それも調整。家の近くの公園に、森の中のアスレチックみたいな場所があって、そこに通うほうが楽しいことに気づきました。人工的なボルダリングのジムより、自然の中で身体を動かしているほうが、わたしには合ってるみたいです。お金もかからないし、たぶんジムに行ってたときより全身運動しています。去年記事で書きましたが、わたしに足りなかったのは、自然の中でリラックスする時間だったのかも。
そのほかも、日記の習慣をシンプルにしたり、アイデア出しの仕組みを作ったり色々やっています。どれも、今までこちゃごちゃしていたのをシンプルにする方向性ですね。もともとシンプルライフといえるくらい持ち物は少ないんですが、もっと減らしてもいいかな、と思うくらいです。
去年、なかなかやりたいことがやれなくて、文章を書いたり、絵を描いたり、そのほかの何かの創作をしたりするのを、どれか犠牲にしなければ立ち行かないんじゃないか、と思うほどでした。ならどれを犠牲にするか。考えた末の結論は、どれも大好きだからやめたくない、というわがままな答え(笑)
どれかを犠牲にするのではなく、それらすべての創作を続けるためにはどうすればいいか、考えることにしました。その結論が、日々の生活のアタリマエを見直して、クリエイティブな感性を妨げるものをすべてやめて、創作に役立つ習慣を強化することでした。もうあまり体力がなくて、あれもやりたい、これもやりたい、というのは無理だから、一番大事な創作を中心に生活がまわるよう、仕組みづくりを意識してやっていこうと思います。
まだまだ、試行錯誤をはじめたばかりだし、体力が減っている以上、今後やれることが増えるわけではないかもしれないけど、大好きな創作をずっと続けられるよう、今年もがんばります。2018年もよろしくお願いします。