キャットクエスト感想。雰囲気よし音楽よしローカライズよしの小粒な良ゲー

Switchのキャットクエスト、評判良かったからプレイしてみたよー。クリア後の「ニャーゲーム」以外の要素はたぶん全コンプしたと思う。ドラゴンを倒すだけでなく、海上徒歩で歩いたり、空飛んだり、ネコ族の可能性を見せてもらったよ。

全要素クリアするまでSwitchのプレイ記録だと5-6時間くらい。一晩あればコンプまで行ける感じ。だけど体感としてはそんなにボリューム少ないと感じなかったし、かなり充実した良ゲーだと思った。大作RPGなんてやる時間ないけど、冒険感あるゲームやりたい人にはかなりおすすめしたいな。

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ゲームデザインがいい

このゲーム、いろいろとユニークなところがあって、今まで遊んだゲームの中ではオリジナル性が強い。たぶんレベルファイブのファンタジーライフとかスナックワールドと似てると思う。ARPGなんだけど自由度が高くてサクサク遊べる。

一応、オープンワールドをうたっていて、かなり広いマップを行き巡れる。最初のうちは世界がかなり広く感じて、どんだけボリュームあるのこれ!?ってちゃんと感じさせてくれる。

さすがに5時間あればコンプできるボリュームなので、本物のオープンワールドほど広いってわけじゃないけど、好きな町のクエストやダンジョンから攻略できるようになっていて、ちゃんとレベル低くても攻略できる場所が各地にあるから、攻略の自由度はまさしくオープンワールド。終盤に行くにつれて、マップ全体が頭に入ってきて、網羅していける感覚がすごく楽しいし達成感ある。

オープンワールドでありながら、システムがとても親切で配慮が行き届いている。このUI面での完成度も、レベルファイブ製ARPGみたいなサクサクとストレスなく遊べる感に一役買っている。(まあサクサク遊べるだけでなく底が浅めなところも似てるのだが) 

たとえば、各ダンジョンは5分もあればクリアできるボリュームで、一度クリアしたとこはちゃんと一目でわかるようにアイコンが変化する。ダンジョンの中に宝箱の取り逃しがあるとそれもアイコンで表示されるから漏れがない。こういうわかりやすさって、意外とUIデザインに組み込めてないゲームが多いんだよね。

ストーリーは浅いけど魅力的

ストーリーは、まあ見た目の雰囲気どおり、深くはない。でも謎が謎を呼ぶミステリアスなクエストが多くて、ホラーっぽい展開で進んで最後には大団円というパターンが多い。ちょっぴりゾクゾクっとくる雰囲気が好きな人には楽しいと思う。

スクショだけ見てると、コミカルに見えると思うんだけどプレイしてるとほんとに怖いんだよこれ・・・(笑) BGMがかなりよくできてて、そんなに数は多くないんだけど、勇ましいフィールドBGMから、ミステリアスな事件用のBGMまで、雰囲気たっぷりに演出してくれる。だからホラー展開のときは、けっこう怖い。映画のハリー・ポッターみたいなイメージ。ネコなのに! 

世界中にクエストが散らばってるから、特に攻略する順番とかはないんだけど、それぞれをやっていくうちに、ストーリーとか登場人物の背景とかがわかってくる構成になってる。一直線でエンディングまで行っちゃったら意味がわからないところも多いかもだけど、全部まクエストをしっかり回れば、だいたい全容がわかるようにうまく構成されている。ゼルダの伝説ブレスオブザワイルドが、オープンワールドとストーリーを両立させてたけど、あれをそのまま規模をこじんまりとさせた感じ。よくできてる。

まあ、続編を想定しているみたいで、謎が多いまま明かされない部分もあるし、やたら兄と妹の構図が出てきて、製作者シスコンかよ! ってツッコみたくなるし(しかし最終的にシスコンの期待は裏切られるストーリーだという・・・)、底が浅いぶん、微妙に消化不良のストーリーであることは否めないんだけど、オープンワールド系で、この値段でここまでやってくれたんなら十分。とてもケチつけられない。

スクショからわかるように、ローカライズのクオリティもめちゃくちゃ高いし。さすがフライハイワークス。ときどきちょっと誤字があるのはご愛嬌かな。ゴルフストーリーもそうだったけど、こういうコミカルなゲームの良ローカライズは名作まっしぐらだにゃ。

キャラはたくさん出てくるけど、嫌味なキャラみたいなのは一人もいなくて、ネコらしい可愛さがあふれている。けっこうホラーな事件が起こったりしてピリッとスパイス効いてるけど、基本的にはほのぼのした世界観という感じ。緊張感とほんわか感のバランス配分がうまい。

装備や魔法は多様だけど死に気味

敵とのバトルは、武器で殴る、魔法を使う、緊急回避の3つだけというシンプルさ。プレイしてみるとわかるんだけど、シンプルなのに、うまくバランスが練ってあって、少なくとも5時間のプレイの中だと飽きない。さすがにそれ以上の奥深さはないけど、ちょうどマンネリ化しそうなあたりにゲームが終わるという絶妙のボリュームになっている。

武器や装備は、ダンジョンの中の宝箱から入手できて、同じ装備が手に入ると重ねて強化されていく仕組みなので、弱いと思っていた装備も案外ムダにならない。実際に役立つかというと、後述の強い装備が中盤で手に入ってしまったせいで死にシステムになってしまってたんだけど、宝箱を開けて装備が強くなっていくことの嬉しさみたいなのは最後まであった。普通のRPGみたいに、宝箱開けてショボいアイテムにがっかりするような場面がなかった。

問題は、序盤から鍵付きの宝箱が多くて、その時点では取れないのが多いこと。さっき書いたように取れなくてもダンジョンの入り口のところに未開封の宝箱があるかどうかが表示されるので、後から回収に来やすい設計ではあるんだけど、このカギの入手がクセモノ。

ドラクエとかの魔法のカギみたいに、ストーリーの途中で確定で入手できればいいんだけど、なぜか隠しエリアみたいなところで入手することになる。このエリア自体は中盤で海上歩行ができるようになればすぐに行けるんだけど、マップ下のほうの見えないエリアにあるから、プレイヤーによっては終盤まで気づかなかったりするのでは?と思った。

それがしの場合は、海上歩行できるようになってすぐに世界中探索してまわったので、すぐ見つけちゃったんだけどね(笑) まあほとんどのプレイヤーは、オープンワールドゲームだったらそうやって探索するだろうから、まあすぐに見つかるだろって魂胆なのかもしれない。だけど万一見つからなかった場合、ダンジョン入るたびにカギ付き宝箱あきらめるってのはストレスだし、めんどくさいなぁと思う。

それがしの場合、たぶんこの島に早くたどり着きすぎてしまったんじゃないか、という感じもあって、ここで入手できるジェントルスーツとかいう防具が、その後も海上を探索しているうちに強化されたんだけど、破格の性能で、まだ中盤なのに他の防具いらなくなっちゃったんだよね。まあそのためには海賊のお宝の謎とか解かないといけないので、誰もが取れるアイテムじゃないと思うけど、目ざといプレイヤーだとこうなるって話。

もひとつ、やっぱり海上歩行で行ける北のほうの洞窟の奥にも最強武器があって、それ取っちゃったおかげでいきなり激強になって、中盤なのに他の武器いらなくなっちゃったんだよ・・・。

このアイテムも隠しアイテム的扱いで、その北のほうの洞窟の一番奥の隠し通路を進んで見つけた宝箱の、さらに先の隠し通路の向こうにあるというアイテム。だからみんなが見つけるわけじゃないんだろうけど、それがしはノーヒントで見つけちゃったもんなー(笑) まあたった5時間でクリアできるゲームだから、中盤で入手できないとご褒美にならないのはわかるけどね。

ただこの二種類の武器防具のおかげで、その後のダンジョン探索で手に入るアイテムがすべて死に装備になっちゃうのはちょっとな・・・。一応、超終盤の難関ダンジョンの中には、他の最強装備である「信仰の証」とか「勇気の証」があるんだけど、こっちは確かに終盤すぎてかえって死に装備になっちゃってる。それを思えば、中盤で「意志の力」が手に入るのは良かったかなーとも思うけど。せっかくだから、性能をもう少し工夫して、テクニカルな装備とかにしてくれたら使い分けできたんだろうけどね。

あと「意志の力」は素手だし、「信仰の証」はよくわからん額の点だし、「勇気の証」はふんどし?まわし?なので、最強装備を揃えると見た目がアレになりすぎるという問題点が。もしかすると、見た目の可愛さ優先なら通常装備と使えっていう使い分けを狙ってるのか・・・?

そういえば、お金で装備強化できるシステムがあるんだけど、この仕様のせいでまったく使わない死にシステムになってたよ(笑) だけどお金は次の魔法の強化のために大量の必要で全然足りない。お金は装備強化ではなく、魔法強化に全振りするのが吉。

魔法のほうは全7種類。うち5つは敵味方共通で、特定の範囲にダメージ&追加効果を与えるもの。残りは回復できる「ヒーリング」と巨大化して攻撃UPできる「ゴロニャーク」。それぞれ各地の寺院をまわることで覚えれて、その後はお金を払うことでレベルアップできる。

このゲーム、回復アイテムとかなくて、戦闘中やダンジョン内での回復手段は「ヒーリング」のみなのでとりあえずこれのレベルアップにお金をつぎ込みまくることになる。他の魔法に比べると費用も高く設定されているから、ほぼこれだけで資金が溶けていく。

MPは敵を攻撃すると回復する仕様なので、ヒーリングを強化しておけば、敵を攻撃と回復の繰り返しの永久機関ができるようになって、とても冒険が楽になる。最優先事項。

他の魔法は、範囲攻撃の5種は、どれも似たり寄ったりなので、最初に入手するニャンフレイムだけ鍛えとけば事足りる感じ。ヒーリングに比べれば、強化にかかるお金は少ないが、スリップダメージがあるので強敵との戦いにかなり便利。二番目に戦うことになる氷系のドラゴンは通常攻撃が効きにくいので重宝する。あと魔法しかほとんど効かないザコ敵も出てくるのでニャンフレイムは重要。だけどそれ以外の魔法は似たり寄ったりなので使わなくてもどうとでもなる。

唯一、自分を巨大化させるゴロニャークは、効果が違うので強化しとくと役立つかも。自分を巨大化させることで、物理攻撃力がアップして、とても強力になる、いわゆるバイキルト系魔法。自分がでかくなると敵の攻撃を回避しにくくなるかなと思って最初は強化をためらってたんだけど、使ってみるとでかくなるぶん移動しやすくなるから、そんなに気にならなかった。というかこのゲーム、レベルを上げて物理で殴るのが強いので、巨大化して一気に蹴りをつけるのがうまくはまる。

魔法はLRボタンとZLZRボタンに好きなのを登録してワンボタンで発動できるので4種類は使い分けできるんだけど、まあニャンフレイムとヒーリングが必須なだけで、あとはゴロニャークはあれば便利というくらいだと思う。ここらへんも死にシステムぎみだけど、まあ5時間でクリアできるゲームがこれ以上複雑になってもなーと思うので、サクサクプレイできる今の調整は正解だという気がする。

やりこみ要素までサクサクコンプリート

世界中をまわっていると、レベル80とか90の洞窟があったりして、こんな難しそうなところいつ来ることになるのかなぁなんて序盤は思うんだけど、サクサクプレイしてレベルアップ上がっていくので、5時間後くらいに到達することになる(笑)

このゲームはアクションによって敵の攻撃を回避できるので、適正レベル+10から+20くらいまでなら、ゴリ押しでクリアすることが可能なゆるさがある。だから、ちょっとレベルが足りてないダンジョンやクエストでも挑戦して攻略していくうちに、勝手にレベルが上っていって、いつのまにか高レベルダンジョンも挑戦できるくらい強くなっている。まったくレベル上げのストレスがない。

ぜんぶのクエストをクリアすると、いわゆるボスラッシュ的な最後のクエストが出る。

ほんとはクリア後に挑戦するやつなんだろうげけど、さっき書いたようにサクサク楽しめちゃうもんだから、流れでクリア前に挑戦して、けっきょくレベル80でクリアできた。

ほかの高難易度ダンジョンも、クリア前に挑んでしまった。ひとつだけ推奨レベル200という半分ネタのダンジョンがあって、敵の攻撃が鬼強いんだけど、うまく攻撃回避しながらヒットアンドアウェイしてたら十分に攻略できるしね。

ダンジョンとクエストをぜんぶ攻略してからラスボスに挑んだら、レベル86になっていて、ラスボスはラクラク倒せてしまったよ(笑)

不可解なのは、このゲーム、たぶんエンディングというものがないのかな? スマホゲーとしてデザインされたゲームなせいか、ラスボス攻略もクエストみたいな扱いで、倒すと簡単なエピローグがはさまれるんだけど、普通のRPGみたいなスタッフロールとかのエンディングはなくて、引き続き次のクエストに行こう、って感じで終わっちゃうんだよね。もう全部クエストやっちゃった後だったんだけど・・・。

ラスボス撃破後のエピローグは、一応、これまでのクエストぜんぶやってたら、意味がわかる感じにはなってる。それなりにしんみりくるところもあって悪くなかった。底の浅さはやっぱりぬぐえないんだけどね。

このゲームってネコ族に魔力を与えた「オールドマスター」とかいう謎のヒト型生命体が出てくるんだけど、ぶっちゃけあれって元飼い主って解釈でいいのかな? もともとネコ族は人間に飼われてたけど、人間とドラゴンの戦いの中で、人間から魔力を託されて、しゃべったり戦ったりできるネコに進化したみたいな? まあほとんど想像で補うしかない感じなんだけど。けっきょく飼い主を助けようとしたけなげなネコの物語ってことでオーケー?

ラスボスを倒すと「ニャーゲーム」が解禁。特定の縛り条件でプレイすると、いいアイテムが解禁されるようになる。

だけどたぶんストーリーはなんにも変わらないし、ほとんど死にシステムである新しい装備品のために高難易度のモードを遊ぶってだけみたいだから、よほどこのゲームの世界観が好きでなけりゃ二週目はもういいかなー。

なんでもキャットクエスト2が開発中らしく、伏線張ってあったイヌ族の国との戦い?みたいなの描かれるのかな。サクサクと遊べる良ゲーだったから続編も楽しみ。

オープンワールド猫RPG『Cat Quest II: The Lupus Empire』正式発表。ネコとイヌの争いに終止符を打つ。協力プレイ対応、国内展開も予定 | AUTOMATON

がっつりやる系の深いゲームじゃないけど、全体的にUIもBGMもローカライズも高レベルにまとまっている良ゲーなので、息抜きに冒険するにはもってこいのキャットクエストだったよ。

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投稿日2018.06.03
かてごりー: インディー系のゲーム