大逆転裁判2ストーリー感想1 これぞ古典ミステリファンが求めていた物語だ!


  • 2017年8月6日
  • カスタムカテゴリー: 逆転裁判

とっても楽しみにしていた大逆転裁判2がついに発売されちゃったので、今回も発売日に買って早速楽しんでいます! もうのっけから綿密に構成されたストーリーや魅力たっぷりの舞台背景に没入しぱなっしで、のめりこんでいます。今回の感想記事では、あえてまだ最後まで行っていないプレイ途中の段階で、第一話から第三話までの感想を書きたいと思います。

テキトーな感想記事だけど、ところどころネタバレしちゃってるので、未プレイの方はご注意ください。

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第一話 弁護少女の覚醒と冒険

第一話は、前作と同じく、大日本帝国の法廷。ナルホドくんは大英帝国にいるので、前作ラストで帰国したスサトさんが、なんと弁護士として法廷に立つことに。これはてっきり途中でピンチになっちゃってナルホドくんが駆けつけてくる逆転裁判5第一話チックな展開かなーと思ってたんだけど、そんなことはなし(笑) 最後まで凛々しくかっこいいスサトさんが見れます。あれこれナルホドくんいらないんじゃ…

被害者はなんと前作冒頭でワトソン博士を殺害したあの女性ジェゼール・ブレット。被告人となったのは、スサトちゃんの親友。証人は、前作でおなじみのホソナガ刑事と、そしてこれまた帰国した夏目漱石さん(笑) 君たちやっぱ今作も出るのか! あいかわらず、懐かしの面々が偶然集まって事件に巻き込まれるのは、無印逆転裁判シリーズと同じか。ちなみに前情報はまったく見てなくて、体験版もやらずにプレイしはじめたので、全部が新鮮です。

事件そのものは、証拠写真とかから、わりと簡単にトリックも犯人もわかってしまう。むしろ、わかっているのに、論理の流れにハズレた証拠品を焦って突きつけるとペナルティもらうのがもどかしい。このゲームっていつも思うけど、推理するゲームじゃなくて、今求められている証拠品を理解するゲームですよね。いや実際考えてみたら、これって探偵ゲームじゃなく裁判ゲームなんだもん。裁判って直感とかひらめきとか思いつきで何か言っても意味なくて、ロジックと証拠品の積み重ねが必要。そして、わかっているつもりでも、しっかり展開にそって証拠品をつきつけていくと、早とちりしてしまっていた部分があるのに気づくんですよね。順序だてて考えるのって大事。

今回だと、なぜ犯人は、被害者に毒をもっただけでなくナイフで刺したのかというところ、最初はてっきりナイフに毒を塗ってあったのかと思ったらそうじゃないし、じゃあ被告人に罪を着せるためだったのかというとそうでもなかった。トリックのほうは簡単に読めてたんだけど、犯人が二度殺さないといけなかったところが巧妙な心理トリックになっていて、思わずなるほどーと感心。途中まで、わかりきったことを長々やるなーと、と思っていただけに、ごめんなさい、わかったつもりになってましたとシャッポを脱ぎました。とはいえ、長いと言っても、前作の第一話みたいなテンポの悪さはまったくなくて、すっきりまとまっていましたよ。

あと毒殺に使われた毒というのが、第二話でまた出てくるけどどうやらストリキニーネだったらしい。古今東西推理小説で使われまくっているトリカブトと並んで有名な毒薬ですが、前作第一話のあの毒といい、しっかり古典的推理小説をオマージュしてきますね。前作もそうだったけどわかる人にはわかるということなんだろうなー。前作それを見抜けず、勝手に都合のいい毒を作ったのか!?なんて思ってた自分が残念。

第一話からとてもおもしろかったけど、ひとつ難点をいうと、スサトさんがいくら法務助士だからといって、裁判うまく運びすぎじゃないだろうか、さっき書いたみたいにナルホドくんの立場がなくなってしまう。これって逆転裁判シリーズ全体の問題点だと毎回思うんですが、特に5や6は、オドロキくんやココネちゃんが法廷に立つと、ナルホドくんとの個性の違いがほとんどないように感じるんですよね。

初代からやった身としては、ナルホドくんは恐怖のツッコミ男として法廷をかき乱し、ミツルギ検事と唯一対等に戦える人材だと思ってたのに、チヒロさんにしてもオドロキくんにしてもココネちゃんにしても、他の弁護士がみんなナルホドくんと同じく大逆転しちゃうから、あれっ、ナルホドくんってじつはフツー…?ってなってなんかがっくりきちゃうんですよ。しかも、弁護士側のテキストがあそこに立つとみんなナルホドくんっぽくなっちゃうし、オドロキくんの反応とナルホドくんの反応に違いがあるような気がしない。まあ相手役の検事もいろんな人が出てくるから、こっちの弁護士もたくさんいてもいいんだろうけど、もうちょっと差別化できないのかなーと。今回のスサトさんも弁護席につくとナルホドくんっぽくなっちゃってたし。

ところで、この第一話の最後に出てきたミコトバ教授の友人のサイバンチョ、ジゴクさんと言うらしいんだけど、これぜったい名前からして怪しい。単なる地獄のエンマ大王とかけているのかもしれないけど、今プレイしてる第四話で再登場するんですよね…。まさか地獄の番犬とバスカヴィル家の犬をかけてるんじゃないだろうか…。

第二話 吾輩と霧の夜の回想

第二話は、ロンドンに戻って、ナルホドくん視点。だけど、リアルタイムじゃなくて、過去の事件を回想する形。「吾輩」というタイトルが示すとおり、またもや夏目漱石氏がらみ。前話ラストの漱石とスサトさんの会話で驚くべき事実が明らかになって、なんと漱石さんがロンドンで巻き込まれた事件は前作のあれだけじゃなかった! 

じつは二つの事件があって、特に2つ目の、前作では語られなかった事件の記録のほうに、なぜかミコトバ教授(スサトさんの父)が興味を示したとか。ミコトバ教授、前作からなんか怪しいポジションだもんなー。よき人格者には見えるけど、逆転裁判シリーズに出てくる親世代って、黒幕だったり殺されたりするのが多いですから

。だけど、その事件に興味を示したのはミコトバ教授だけでなく、かのシャーロック・ホームズもそうで、アイリスちゃんにその事件を小説化するのはダメだと言ったらしい。小説化しちゃだめだといった事件ってこれが最初じゃなくて、前作でも「バスカヴィル家の犬」のことが語られていましたよね。小説の原稿はできたのに、公表を禁じて、そのまま原稿が行方不明になったやつ。

ちなみに早期購入特典とかでナルホドくんとスサトちゃんとホームズ氏を着せ替えられるんですが、ホームズ氏のきせかえ服が驚異的なまでに似合いすぎていらっしゃったので、いつもの探偵服の代わりにこれを着ていただいています。どう考えてもこっちのほうが大逆転裁判のホームズ氏におあつらえ向きだわ。

さて、今回のその漱石氏の2つ目の事件というのは、なんと前作のあの事件のすぐあとに起こったというもの。被害者はウィリアム・ペテンシーという、シェイクスピアかぶれのペテン師。毎度のことながら、タクシュー系列作品は、登場人物の名前がものすごく秀逸ですね。この点だけは最近の逆転裁判本編も見習ってほしい。そしてこのペテンシーさん、たしか前作の漱石氏の事件のときにちらっと顔見せしてましたよね。やっぱあの時点で、ちゃんと今作のプロット練ってあったんだなー。謎の伏線がちゃんと回収されていく。

このペテンシーさんは漱石氏と同じ下宿に住んでいるんだけど、あわや漱石さんに毒殺されかけたということで、被害者でありながら、じつは生きていて証言台にも立つことに。どう見てもこいつのほうが黒だろうとはわかるんですが、じゃあだれが犯人なのか、という問題が。漱石氏のはずはないし、まさか前作でいい人だと判明したガリデブさんでもあるまいし…他の証人も怪しくないし、まさか傍聴席のだれかなのか、と思っていたら、事件は驚きの展開に。

前作のあの登場人物がこんなところに出てくるとは思いませんでしたよ。前作で漱石氏が巻き込まれたひとつ目の事件と、今回の数日後の二つ目の事件をほんとうにうまく結び合わせてくる。そういや、前作遊んだときに、なんか被害者が意識不明だとかで全然出てこないなーとは思ったんですよね。今作のために取っておいたというか、あらかじめ連動する伏線を仕込んであったというのがすごい。

そしてトリックのほうも、時代背景をうまく利用していてうまい。私は当時の風習とか生活を知らないから、どのへんまで事実にもとづいたトリックなのかは知りませんが、トリックはまあ事実かどうかよりもロジカルかどうかよりのほうが大事なので、レイトン教授vs逆転裁判なんて魔法だったし、無印逆転裁判は霊媒だったし、それでもその前提にそった整合性があるかどうかが大事なんですよね。

そして、なぜ悪そうなペテン師のほうが被害者になって漱石さんが訴えられているのか、というどう考えてもおかしな状況が、心理トリック的に解き明かされていくのはすばらしい。前作の事件で漱石さんが留置所に入れられていたせいで、運命の歯車が狂って、じつはその結果、漱石さんの命が助かって、ペテンシーのほうが被害者になってしまったという入り組んだ時系列の謎解きが最高でした。単なる機械的なトリックよりも、こんな複雑な事象がからみあって予想もしない結果に落ち着くのは好きです。こういうストーリー作れるのは憧れる。

結局、ペテンシーは漱石さんの部屋に隠された死刑囚のお宝を狙っていたことがわかり、それをホームズさんと最後に調査するんですが、そこがターニングポイント。そのお宝は地のついたでっかい首輪。こりゃ間違いなくバスカヴィル家の犬の首輪だわってシロモノで、それを見たホームズさんは箝口令を敷き、アイリスちゃんは事件の出版を禁止されたのでした。いよいよストーリーが動き始めた感。

第三話 未来科学と亡霊の帰還

続く第三話は、ロンドン万博の話。いきなり、死神バンジークス検事が襲撃されたという不穏なニュースから始まるものの、検事は無事。しかし検事のそばに、これまでいなかった仮面の従者が付き従っていることを知る。

というか! どう見ても! この仮面の従者は彼なんですけど! 仮面をしてるから正体を隠すのかと思いきや、ナルホドくんが初対面でそれを匂わすことを言うし、口元の雰囲気でだいたいわかっちゃうし、仮面がまったく役に立っていない(笑) 毎度新作ガンダムに出てきては声優のクレジットから早々に正体がバレちゃう仮面ポジション並の飾りマスク。

事件のほうは、バンジークス検事の旧友の科学者ドビンボー博士が、瞬間移動装置の実験をやったら、転送には成功したけど位置を間違えて転送されたメニンゲン氏が死んじゃった話。このメニンゲン氏、じつは先刻バンジークス検事の裁判で無罪になった犯罪組織のボスで、それでも死んじゃったから、やっぱり死神の呪いがあって逃げおおせられないということに。

だけど、このこ死神のウワサについてはバンジークス検事も気にしているようで、ナルホドくんに漱石さんは無事だろうか?と聞いてきたり、自分の裁判でまっとうに無罪となった人たちが死神の呪いで殺されていないか気にしている様子。このあたりから、これまで冷血に思えていたバンジークス検事がどんどんミツルギ検事化を遂げていく(笑) 被告人を裁くより、弁護士と一緒に真実を明らかにしていくことのほうが大事だと悟ったバンジークス検事はちょうど初代逆転裁判のころのミツルギ検事によく似ている。

ということは…バンジークス検事が最終話で被告人になって、その裁判の検事としてヴォルテックス卿が出てきて対決するところまで読めた(笑) バンジークス検事がミツルギ検事ポジションなら、ヴォルテックス卿は狩魔検事ポジションでしょう。ナルホドくんが受け継いだ刀が名刀「狩魔」だったし。アソウギさんはチヒロさん、漱石さんとかドビンボー博士はオバチャンやヤハリのポジションだとすると、やっぱりヤハリ前作の無印逆転裁判シリーズのセルフオマージュを意識してるのかな。

ちなみに、漱石さんだけじゃなく、前作最終話でこれまた絶体絶命の被告人になったジーナ・レストレードちゃんも無事生きていて、グレグソン刑事の部下として働き、なぜかレストレード警部と名乗っています。レストレードって名前が気になってたけど、この伏線だったのか! 本家逆転裁判で二代目刑事に就任したアカネちゃんみたいだな。

事件では、瞬間移動トリックが主な争点に。瞬間移動が成功したなら、事故か故意かはともかく被告人のドビンボー博士が被害者を殺したことになる。しかし、もし実験がマユツバだったら、ドビンボー博士の実験はインチキだと証明されちゃうけど、他に犯人がいることが立証される。博士の理論を信じるか、無実を信じるかという二択を迫られるものの、シャーロック・ホームズ氏のドビンボー博士の実験はありえないという言葉もあって、ナルホドくんは博士の理論より無実のほうを信じて守ることに。その結果、ドビンボー博士から最初は非難轟々でしたが、その無実を信じて闘う姿勢が、ドビンボー博士の友だちのバンジークス検事の心に届くこととなった。

このあたりで、日本からスサトちゃん到着! やっと前作のコンビが復活。いや、前話の時点で過去の回想だったからコンビ復活してたけども。スサトさんから聞かされたのは、ミコトバ教授が病気だということで呼び戻されたはずなのに帰ってみるとピンピンしていたとのこと。そして、なぜかミコトバ教授があの出版禁止されたバスカヴィル家の犬の原稿を持っていたとのこと。謎が謎を呼ぶ。

また現場捜査で万博会場に行ったナルホドくんとスサトちゃんは、バンジークス検事とその従者に遭遇。あっさりと、超あっさりと、従者の正体があの人だと見抜いてしまう。ほんと仮面とは何だったのか。

さて、瞬間移動したのがインチキだとすると、こんどは、被害者が2人いなければならないということに。そのころ同時進行で、シャーロック・ホームズは、蝋人形の館で起こった蝋人形の盗難事件を調査中。この蝋人形の館の演出がホラーなのなんのって。BGMも薄気味悪くて怖すぎる。でもそれがいい。蝋人形の館の女主人のローザイクさんは、魔女っ娘みたいなかっこうで、レイトン教授vs逆転裁判をほうふつとさせます。相変わらずホームズがぶっとびすぎ! このホームズ好きすぎる。

裁判のほうでは、ドビンボー博士の実験がインチキだったとわかった代わりに、その実験装置を作った男の名前が浮上。彼を追っていくと、なんとじつは蝋人形を盗み出した犯人でもあることが判明! 隠れ家まで追い詰めたところ、シャーロック・ホームズ氏が、重力反転装置がどうのこうの言い出したり、本物の時限爆弾を、これは時限爆弾ではない!(キッパリ と言ったりしてあやうく全員死にかけるものの、犯人をとらえて法廷に引きずり出すことに成功。

そして盗まれた蝋人形も取り戻すが、なんとその蝋人形とは、10年前にロンドンを騒がせた最悪の事件、連続殺人鬼「プロフェッサー」の素顔の型から作られた蝋人形だった! この時点では、その顔は封印されていて、鍵付きの甲冑に覆われている。この描写がまた怖い。連続殺人鬼の素顔がそのままだというのに、見えないように覆われているというのが想像をかきたてて怖い。あの役に立たない仮面よりも何倍も怖い。比較にならないほど怖い。裁判のあいだじゅうずっと付きまとうわけですよ。この仮面の下にはいったい何があるのかと。だってわざわざ隠しているんだから、何かよほどショッキングなことに違いない。じつは顔がないとか…じつは重要人物のそっくりさんだとか…怖い怖い。ちなみにこのプロフェッサーの素顔の型を死体からとったローザイクさんって、10年前当時はまだ10代の女の子だったはずだけど、夜の墓地行って、歴史上最悪の連続殺人犯の顔型とっちゃうのか…。もしやこの人が一番やばい人なのかもしれん。

にわかに10年前のプロフェッサー事件とやらがかかわってきて、どうやらその凶悪殺人鬼は処刑されたはずなのに、生きたまま埋葬され、何者かの手引でよみがえった、だけどまたすぐに殺されたことが発覚。ここでよみがえったまま行方不明になって、どこひに潜んでいるかわからない、というほうが逆転裁判5の亡霊みたいで怖かったと思うんだけど、そこは別の形で盛り上げていくのかな。あとになってじつは生きてるかもとか言い出すんだろうか…。

そして、今回の事件の犯人は、そのときプロフェッサーのよみがえりを目撃した男で、本当はプロフェッサーの処刑は行われなかったという国家機密レベルのオオゴトを使って、警察関係者を脅迫し、今回の事件でも偽の検死報告を出させていたことが発覚。これでドビンボー博士の瞬間移動の実験の謎は完全に解明され、一件落着…とはいかず。

裁判が終わって、ナルホドくんを信用したバンジークス検事は、彼とスサトちゃん、そして従者の4人だけを集めて、あのプロフェッサーの甲冑を取り外して素顔を見せてやるといいだす。ひええ、恐ろしい! しかもムービーシーンみたいになってるし超怖い!  そこで明らかになったプロフェッサーの正体は…!

次回感想につづく。

いや、いまさらこんなところでネタバレ延期しても、どうせプレイ済みの人にしかわからないようなグダグダ感想なので意味がないと思うんですが、ここからストーリーはどんどん盛り上がっていくので、次回の最初に書くのふさわしいかな。

最後に、もはや伝統芸能とも言えるいつものやつを。

これこそ古典ミステリ好きが求めていた逆転裁判だ!

ここまで遊んだ感想だけど、今回の大逆転裁判のプロットはとてもよく練られていて感動しています。たぶん前作の時点で、今作のプロットはほぼできていたんだと思う。前作では伏線ばらまきすぎで回収しないせいで評判が悪かったけど、前作は前作で十分楽しかったから、私としては雰囲気もあいまってとても楽しめた。だから今作も発売日に買った。その期待は裏切られなかった。

大逆転裁判シリーズは、タクシューが本編逆転裁判を退いた後の完全復活作品といってよいと思う。いや、前よりのパワーアップしてる。初代逆転裁判は名作だけど、それを超えてきた感。いったん4でスランプに入ったっぽくて、その後は逆転検事シリーズとか逆転裁判5,6といったタクシュー脚本ではない逆転裁判シリーズがどんどんパワーアップしている印象だった。でも、その合間にちらっと出てきたタクシュー脚本のレイトン教授vs逆転裁判。盤のシナリオはともかく雰囲気がすごく好みで、あれっ、ナルホドくんって、中世世界のほうが生き生きしてるような…って気がした。思えばあれが大逆転裁判への布石だったんだろうなーと。タクシューが当時そこまで考えていたかはともかく、間違いなく今作につながってる。

初代逆転裁判の弱点は、良くも悪くも、普通の現代劇だったこと。霊媒ネタがあったものの、やっぱ現代を舞台にしてる以上、あんまり舞台設定の雰囲気というものはないんですよ。最近の逆転裁判シリーズだと、怪しい村に行ったり、水族館や航空施設が舞台だったり、果てはクライン王国に行ったりして、強引に舞台設定を作っているけど、それだけ魅力的な世界観って大事なんですよね、たぶんタクシューもレイトン教授vs逆転裁判でそれを感じたんじゃないかな。それで、いわばレイトン教授のイギリス感を逆輸入する感じで、大英帝国が舞台の新しい逆転裁判を作ったと。舞台を一新するなら、時代も主人公も一新してと。

大逆転裁判は、時代背景を活用したストーリーやトリックがてんこ盛りで、プレイしてて楽しい、何より、ミステリ好きなら心惹かれるのがやっぱりホラー要素ですよ。ミステリとホラーって関係あるの?って思われそうだけど、初期の推理小説はホラーじみたのが多かった。エドガー・アラン・ポーのオーギュスト・デュパンシリーズなんかかなりホラーな設定だし、江戸川乱歩や横溝正史も和風ホラーの猟奇設定だし。

大逆転裁判シリーズは、そのミステリならではのおどろおどろしさがこれでもかとしっかり描写されている。これは逆転裁判シリーズではあんまりなくて、逆転裁判6の最終話くらいかな。それに対して大逆転裁判では、前作の時点から、コゼニー・メグンダル氏の馬車の事件なんて、操作も雰囲気もぞくぞくする気味悪さだったし、その前のレイトン教授vs逆転裁判も、あの法廷の魔女裁判感は、まさに古典的推理小説だなと。カーター・ディクスンの火刑法廷とか思い出しますよ。

今作はそれがさらに煮詰められていて、もう薄気味悪いのなんのって(笑) 特に後半に行くにつれ、蝋人形の館から始まって、連続殺人犯「プロフェッサー」とバスカヴィル家の犬へ続いていくあたりは、音楽も絵も、どんどんおどろおどろしくなってきて、夢に出てきそうなくらいホラー。こういうのも全部、しっかり舞台設定が整っているからこそ。

そして驚くべきは、全話がちゃんとつながっていることですよ。今までの逆転裁判だと、各話がほとんどつながりがない単品料理で、しっかり全話つなげてフルコースにしてきたのは逆転検事2くらいか。それが今作は、大逆転裁判無印と2のすべての事件がちゃんとつながってくるという丁寧さ。こういう逆転裁判を待ってたんですよ! 逆転検事2も相当よく考えられていたけど、終盤過去の未解決事件を掘り返して解決するあたりはよく似ている。あれをプレイしたとき本家逆転裁判もこうだったらなぁーと思ったのがかなえられてものすごく嬉しい。

それでは今回の感想はここまで。まだ第四話の冒頭までしかプレイしてなくて、その時点でのリアルタイムの感想を書いときたいなーと思って書きました。次回はクリア後に。

たぶん今回は5話構成だと思うので、次回第四話、第五話の感想書きたいと思います。第四話は「ねじれた唇の男」と「赤毛連盟」が元ネタっぽいけど、たぶん最終話が「バスカヴィル家の犬」だなこれは。楽しみ楽しみ!

残りの感想はこちら。

大逆転裁判2ストーリー感想2 これはシリーズ最高傑作だと思う
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