大逆転裁判2ストーリー感想2 これはシリーズ最高傑作だと思う


  • 2017年8月11日
  • カスタムカテゴリー: 逆転裁判

大逆転裁判2クリアしました! 逆転裁判シリーズは、今までプレイして後悔したことは一度もないんですが、今作はその中でも特にすばらしかったと思います。あえて、シリーズ最高傑作だと言ってもいいかなと。まったくの個人的感想にすぎないし、ぜったいに異論あるの承知してるけど、初代逆転裁判1-3を超えた。

理由はいろいろあるんですが、この感想記事では、とりあえず第四話と第五話の感想書いて、それから全体の総評をしようかなーと。第一話から第三話については、前回の記事を見てくださいねー。

前回はネタバレ少なめになるよう注意したけど、さすがに今回は、核心部分に触れちゃうので、未プレイの人で、プレイしようか迷ってる方がいたら、絶対にネタバレ知るより先にプレイすることをオススメします。面白いかどうか迷って評判見に来てる人がいたら、間違いなく面白かったと保証しますので、この記事はそっと閉じてショップへどうぞ。

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第三話ラストのネタバレ

前回の第三話のラストで衝撃の事実が明らかになって、ネタバレに配慮して一応伏せておきましたが…

まあ、大逆転裁判前作をやった人なら、みんなわかってしまったであろうとおり、バンジークス検事のお供の従者の正体はアソウギさんでした。これはもう発売前からネタバレしてたようなものだし、ストーリー中でも、まったく隠す気なくてナルホドくんとスサトちゃんにバレバレだったしな(笑)

前作で、アソウギさんがしょっぱなから退場したとき、ああ、初代逆転裁判でも、ナルホドくんの師匠のチヒロさんが第二話でいきなり退場したし、そのオマージュなのかね、と思いながらも、あんないいキャラをいきなり退場させるのはもったいないなーとも。それに死体が行方不明になっていたので、生存説も根強かったんですよね。

もっと言えば、初代逆転裁判のチヒロさんは、第二話でお亡くなりになって退場したとはいえ、マヨイちゃんの霊媒システムのおかげで、その後も復活してきて出番あったわけだし。大逆転裁判のほうはそういうオカルトチックなのはないけど、初代逆転裁判のオマージュでアソウギさんがしょっぱなから退場したとすれば、後々再登場してくるだろうことは予想できていました。チヒロさんと違って、ピンピン生きてましたが。

アソウギさんは、第三話の時点では記憶喪失になっていて、ほんとにナルホドくんやスサトちゃんのことがわからなかったらしい。なんで記憶喪失になってたの?とか、記憶喪失になってる東洋人がバンジークス検事の従者になってるとは何事?とか、そもそも前作でアソウギの死体確認したのはシャーロック・ホームズ氏だったよね? とかいう疑問はあるんですが、そこらへんは、おいおい語られていきます。

とりあえず、第三話ラストで、アソウギさんはついに記憶を取り戻して仮面を外します。そのきっかけとなったのが、あの連続殺人鬼「プロフェッサー」の蝋人形。バンジークス検事が、蝋人形の素顔を覆っていたマスクを取り外したとき、それを目にしたアソウギさんの記憶が突然よみがえったのでした。

なぜなら。

その連続殺人鬼プロフェッサーの正体、その素顔は、まぎれもないアソウギカズマの父、アソウギゲンシンだったからなのでした。

これははっきり言って衝撃だったし、予想していなかった。冷静に考えたら、伏線はたくさん張られてたんだけど、なんかマスクに覆われている謎の殺人鬼の顔って、そもそも顔がないとか、顔があるべき場所に恐ろしい何かがあるとか、バスカヴィル家の犬モチーフの殺人鬼だから、マスクの下は獣人の顔だとか、そんなシチュエーションばっか想像してしまって、まさかマスク外したら、普通の日本人の顔が出てくるとは思いもよらず。あれっ?だれだこの人?と思ったところで、アソウギさんの父親だと説明されて、ぎょえー!! そうか! なるほどつながった! とびっくりしました。

プロフェッサーが稀代の連続殺人鬼であり、その存在がタブーとされ、素顔が覆い隠され、刑務所で特別待遇を受けていたのは、彼が外国人だったからだ、という展開は、前作からやってると、しっかり練られているなーとうならされます。前作の最初の事件が、犯人が外国人のせいで領事裁判権が発動され、特別待遇されて逃げられる、という展開だったので、それと同じことが英国側で起こっていてもおかしくないというわけね。この領事裁判権というキーワード、ここから後もストーリーの大事な伏線になっていました。

10年前の連続殺人鬼は日本人のアソウギゲンシン。彼を有罪としてさばいた検事がバンジークス、そして獄死したゲンシンの息子のアソウギカズマがヴォルテックス卿の命により、バンジークス検事の従者に任命されていた。因縁がからみあう物々しい展開になってきたところで、第三話が終了。

最後の事件の前編である第四話「赤毛連盟と唇のねじれた男」に続きます。

第四話 ねじれた男と最後の挨拶

第四話のモチーフは、タイトルからすると、シャーロック・ホームズの有名なストーリーである唇のねじれた男らしい。赤毛連盟も出てくる。大逆転裁判シリーズは、シャーロック・ホームズの原作をモチーフとして物語が寝られているので、古典ミステリファンとしては、タイトル見ただけでわくわくするものです。というか、「ねじれた男」の時点で、第四話の登場人物の誰が怪しいかがネタバレされてるんですが(笑)

その第四話、冒頭で起こる事件は…あまりに予想外というか、呆然としてしまう展開で…

なんと…まさかの…グレグソン刑事が被害者となって殺害されます。嘘でしょ!? せっかくアソウギさん生きてたのに、グレグソン刑事死んじゃったの?? それとも死んだと見せかけて、じつは生きてる? と思ったけど、昔っから逆転裁判シリーズの最終話は、主人公たちにとって大事な人が死ぬんですよね。初代シリーズ最終話の3だとマヨイちゃんのお母さんが死んだし、この前の6だと、オドロキくんのお父さんが死んだし。旧シリーズでイトノコ刑事が死ななかったからと言って、刑事役が死なないとは限らないんだなー。グレグソン刑事は、前作ラストでも、犯罪者と協力関係にあって怪しいところ見せてたしな…今までの純情な刑事ポジションと見せかけて、裏があるのを匂わせていた矢先のこの突然の死。

しかも、グレグソン刑事を殺害したとして起訴されてるのは、なんと、あのバンジークス検事だということに。これはもう逆転裁判1のセルフオマージュですよね。前回の感想で、バンジークス検事がミツルギ検事に似てきたと書いたけど、逆転裁判1でも、ミツルギ検事がナルホドくんに理解を示し始めた矢先にミツルギ検事が殺人容器で逮捕されて、ラスボスの狩魔検事が検事席に立ったんでした。やっぱこれは最後の裁判ではヴォルテックス卿が狩魔検事ポジションで出てくるフラグだわ。

そのグレグソン刑事の突然の死を受けて、ジーナはもちろん、アイリスもスサトも動揺を隠せない様子だけど、その中で特に嘆いていたのがこの人。

珍しく感情をあらわにして泣き悲しみます。第三話でも、探偵は事件が起きてから解決するんじゃなくて、事件が起こる前に防がないと、と言ってましたが、ここでもそうなってしまったことで自分を責めていました。そして、このセリフもまた、後々の真実の伏線となる。ホームズ氏がじつは一連の事件の裏でものすごく事態を先読みして立ち回っていたということが、やがて明らかになるのだけど、いったんそれは置いといて。

もちろんナルホドくんはバンジークス検事の弁護を買って出ます。最初はナルホドくんを拒んでいたバンジークス検事。バンジークス検事は日本人に対して根深い偏見を抱いていました。かつてバンジークス検事はアソウギの父を尊敬して、彼に命を守られたことまであった。それなのに彼が連続殺人犯で、自分の兄クリムト・バンジークスを殺害したことが明らかになって、裏切られたと感じたから。

しかし、数々の裁判を戦っているうちに、ナルホドくんが本物の弁護士だと認め始めていたバンジークス検事は、ついに心を動かされ、運命をナルホドくんの手に託します。

そして裁判の相手となる検事はもちろん狩魔ポジションのヴォルテックス卿…と思ってたら

アソウギが検事!?

まったく予想だにしてない展開でびっくり! だいたいアソウギさんって検事じゃなくて弁護士だったじゃん! だけど、ヴォルテックス卿によれば、アソウギは弁護士のやり方を知り尽くした検事として法廷に立つのだという。今までこんな展開あったっけ?? 最終話の検事が敵ではなく友だというのは、逆転裁判5の最終話のナルホドくんとミツルギ検事局長のやりとりと似ている気もする。

ところで、ここでナルホドくんが預かっていた名刀「狩魔」をアソウギさんに返すときにこんな話が。

そうか、狩魔検事ってアソウギさんのお父さんの弟子の家系だったのね。直接のつながりはないんだな。なんかホッとしたような(笑)

事件の内容のほうは、バンジークス検事の死神伝説が争点に。死神のウワサを嗅ぎ回っていたグレグソン刑事に秘密を知られたせいで、バンジークス検事が彼を殺害したとアソウギは主張しますが、例のごとく証言から二転三転して、どうもグレグソン刑事が死神の手先として働いていたらしいことがわかってくる。

そしてそのグレグソン刑事がアリバイづくりのために雇っていた男が、なんと10年前のプロフェッサー事件で、プロフェッサーの脱獄を手伝ったとして解雇された男だった。こうしてにわかに10年前の事件とのつながりが見えてくる。

これはどうやら、10年前のアソウギの父が逮捕されたプロフェッサー事件に関わっているようだ、という過去の因縁が持ち上がってきたところで第四話の裁判終了。

なんとか裁判継続に持ち込んで、バンジークス検事を守れたナルホドくんが、ホームズ宅で見たものは…

なんだこの状況!?!?!?

いや、決してホームズ氏が殺されたわけでも、はたまたその下の紳士が殺されたわけでもなかったんだけど、状況が状況なだけに、ここにきてホームズの自宅で殺人事件かと本気で思ってしまった。

まあ、すっかりスサトちゃんがこの調子なので、ただ気絶してるだけか、と思ってホッとしましたが。逆転裁判って重要人物をためらいなく被害者にしてきたシリーズだから、スサトちゃんのお父さんであろうが死ぬときは死にそうで怖い。と思ってたら。

スサトちゃんのお父さん、思っていた以上に! いや、予想の斜め上を超えて重要人物だったー!!!

さすがにこれは予想してなかった。アイリスちゃんに日本でワトソン教授が死んだことを話すのをよそうとか言って、日本で死んだワトソン教授がアイリスちゃんの父親だと決まったわけじゃない、みたいなことを言ってたので、アイリスちゃんの父親は死んだワトソン教授ではないんじゃないか? たぶんミスリードがあるはず、というあたりまではわかってたけど、まさか、ホームズの相棒がワトソン教授ではなくミコトバ教授だったなんて展開は想定してなかったですよ。

だけどなるほどなー。シャーロック・ホームズの冒険を書いているのがアイリスちゃんで、アイリスちゃんはホームズの相棒である父親の名前を知らなくて、別の手がかりからそれがワトソン教授だと思いこんでたから、小説はホームズとワトソンの冒険になって、それを読んでいいた読者もホームズの相棒といえばワトソンだと錯覚してしまっていた、という手の込んだ心理トリック。ここのあたりの推理過程はすごく面白かった。そしてわかってみれば、ミコトバ教授の顔って確かにワトソン博士のイメージにぴったりだわ。

というところは本当に感心したし、個人的にこの展開はすごく気に入ったんですが、この部分を変えたことで納得のいかない層もいるだろうなーとちょっと悶々としたのも事実。古典ミステリ好きとしては、ホームズとワトソンはセットだから、なんかワトソンが踏み台にされたような気持ちがする改変はちょっと抵抗ある人がいそう。たぶん大逆転裁判シリーズは海外でも発売されるだろうし、不動のワトソン教授ポジションを日本人の創作キャラに奪われたように不快に感じる人がいないかなーとちょっと心配に。

むかーし、西村京太郎の古典ミステリの名探偵たちが集う推理小説読んだとき、内容はすごく面白かったのに、ポワロの相棒のヘイスティングスが悪者扱いされてて、なんかきまり悪かったのとよく似てる。でもまあ、今作はシャーロック・ホームズのキャラ像からしてオリジナル色が強いし、まったく別の、この世界での話と思えばいいんだろうけど。いや、でもなー、ホームズを題材にした「シャーロック・ホームズの愛弟子」シリーズとか、主人公とホームズを結婚させる改変したせいで炎上してたしなー、とやっぱり悶々としてしまう。この大逆転裁判2は屈指の名作だし、私は今作のホームズとミコトバ教授が大好きだけど、反発招かないか心配である。

それはそうと、アイリスちゃんの父親が残したとされるホームズの冒険の資料がミコトバ教授のものだったとすれば、あれっアイリスちゃんはまさか…となるんですが。

ミコトバ教授が家族ほったらかしてイギリスで作った隠し子、というわけではなく、何か事情がある様子。それを明かさないまま、ホームズとワトソン…じゃなかったホームズとミコトバ教授は事件の調査に出かけてしまう。こうして謎が深まったところで第四話終了。最終話に突入。

第五話 成歩堂龍ノ介の覺悟

第四話のラストで、グレグソン刑事は死神の被害者ではなく、死神の手先だったのではないか、とわかり、どうやらバンジークス検事の知らないところで話が動いていたらしい、そしてその根本は10年前の事件にある、という展開になってきた。

最終話タイトルはてっきり「バスカヴィル家の犬」だと思ってたんだけど、そうじゃなくてゲームのサブタイトルの「 成歩堂龍ノ介の覺悟」だった。ちょっと残念(笑)

ストーリーの展開からして、雰囲気はもうバンジークス検事犯人説はなさそう、といった感じに。アソウギは父親を殺された恨みからか、執拗にバンジークス検事を有罪にしようとしてくるが、ナルホドくんは、バンジークス検事の無罪はもう当然として、10年前の事件の真相を探ろうとしていく。

その姿勢は本当にかっこいいし、大逆転裁判無印の第一話のあの田舎くさかった新米弁護士はどこへやら、といった感じ。前作の成歩堂龍ノ介が逆転裁判4のオドロキくん的存在だとすると、今作の成歩堂龍ノ介は、逆転裁判6のオドロキくん並に頼りになるしかっこいい。しっかり成長劇が描かれているのは好印象。無印逆転裁判シリーズのナルホドくんは成長しなくて毎回リセットされるからな。

そして…

やっぱり狩魔検事ポジションのヴォルテックス卿来たー!!!! けれどなんと検事席じゃなくて、裁判長席についてるし!! 今作の目玉のはずの群衆裁判システムを放り投げて、ヴォルテックス卿が一人で全権にぎるとかいう横暴。まあ最終話で群衆裁判やると逆転裁判4最終話の同じ轍を踏みそうなので、ラスボスが明確になるこの展開は良い。というか、これまで裁判長席についた判事がラスボスというケースってあったっけ? 刑事局長とか検事がラスボスのケースはよくあったけど。しかも今作は、第五話途中で明らかになるけど、日英両国の裁判長がラスボスということに…。なんかタブーを踏み越えてきた気がするな(笑)

ラスボスのヴォルテックス卿は裁判長ポジションなので、検事はアソウギさんが続投。主人公の友人かつライバルというだけあって、理不尽な頭の悪い決めつけは一切やってこないできる検事。ただ被告人を有罪にしたいわけじゃなくて、真実を明らかにしたいという姿勢がよく伝わってくる。かといって弁護士側に馴れ馴れしいわけではなく、強敵感はすごく出てる。こちらの手の内を想定内で先回りしてくる。

逆転裁判シリーズの検事というと、たいていは有無を言わさず被告を有罪にしようとする話の通じないやつばかりで、初期のミツルギ検事とか、毎作出てくる新検事のほとんどがそのタイプで、大逆転裁判のバンジークスも前作から今作の第二話までそのタイプだった。例外としては逆転裁判4のガリュー検事がいるけど、あれは逆に馴れ馴れしすぎるというか(笑) それに対して今回のアソウギは、話もわかるし論理的だけど、強敵感も維持しているというこれまであまり見なかったタイプ。

これができるのは、謎の作り込みがうまいからだと思う。ナルホドくんが頑張って新事実を証明しても、バンジークス検事の犯行だと考える余地が十分残されていて、検事側が理不尽すぎると思わせないようになってる。しかも、アソウギの立ち回りが強硬ではなく、ナルホドくんにしっかり話させてから別意見を提示してくるところもあると思う。お互いにちゃんと討論した上で平行線を行くので、紛れもなく熱い戦い。そのぶん、理不尽に押し切られて被告人が無理やり有罪にされてしまいそう、という今までのシリーズであった危機感はないんだけど、その代わりにこれでもかと謎がたくさんあるから、危機感よりも謎の究明のほうがわくわくするので問題にならない。やっぱ理不尽な検事ってプレイしていてストレスたまるので、こういう理路整然と対決してくる検事とのやりとりのほうが楽しいな。まあ今回の敵は検事じゃなくて裁判長だから当然なんだけど。

まあ、そんなフェアな検事と弁護士の戦いだからこそ、バンジークスさんは被告席にありながら余裕たっぷりなんですが(笑) 

さて、ストーリーのほうは、前話ラストで、10年前の事件にかかわる人物が殺されていることがわかったので、10年前の事件に関わった人が危ないということに。そして、ミコトバ教授と一緒にイギリスに来たジゴク判事が行方不明状態だと発覚。ジゴク判事はなんと10年前のプロフェッサー事件のとき証言台を破壊したというしょーもない罪でバンジークス検事の裁判にかけられ、無罪になったというしょーもない過去があるせいで、もし死んでたら死神バンジークスが殺したに違いないというわけのわからない展開になってしまった。

結局ジゴク判事は見つからず、ナルホドくんも打つ手尽くしてもうだめかと思ったとき、その窮地を救ったのは、かの大探偵シャーロック・ホームズ!

なんと昨日ミコトバ教授を連れ出して事件の調査に向かったのは、ジゴク判事の足取りを追うためだったという予想斜め上の超ファインプレー。やっぱ大探偵の先読みっぷりは常人を超えている。このあたりの今作のホームズ像はほんと好き。天才すぎてまわりの予測がつかないところに行っているというのがカッコイイ。

今作のホームズといえば、一人で推理させると予想の斜め上を行き過ぎて、トンチンカンな推理になっちゃう、というナルホドくんの修正が必要な残念な名探偵に成り下がってましたが、ここでミコトバ教授とのコンビ再結成とともに、本当のホームズの姿が明らかに。

どうやら、今までのポンコツっぷりは、わざと余裕見せてただけっぽい(笑) ナルホドくんの修正なくても、カンペキな推理劇場できてるやん! ここに来ての超切れ者の天才ホームズ大活躍は燃えに燃える。今までのぽんこつっぷりがあったからこそ、真のホームズが見られるこの最後の推理劇場は盛り上がりがすごい。ミコトバ教授のダンスが音楽に合いすぎて可愛くて仕方ないし(笑) このイベントほんと大好き。そして今まではナルホドくんが遊ばれていたただけなんだなーって(笑)

ホームズとミコトバ教授の大活躍によって逃亡していたジゴク判事は発見され、法廷に連れてこられることに。

さらに、ホームズが日本から急遽取り寄せたジゴク判事の通信記録をナルホドくんにくれる。そこにはアソウギカズマ、アン・サッシャー、グレグソン、ワトソンの四人の名前が。

ああああああ!!!!! これ!!! 見た覚えある!!! すっかり忘れ去ってたけど、たしか前作の大逆転裁判の第一話のラストで出てきた伏線じゃないですか!! 存在さえ忘れ去ってたわ!! あのときはアソウギカズマとワトソンの名前しかわからず、あとの二人誰ね?状態だったのよね。今見ると全員知ってる名前だ!! ここでその伏線回収されるのか!!

あのときから変わったのは、アン・サッシャーとは、ワトソンを殺害し、今作第一話で殺されジェゼール・ブレットの本名。そしてバンジークス検事によれば、死神の手先として使われてた暗殺者。またグレグソン刑事は今亡くなった被害者。そこから情報を読み解くと…

あれっ…?

アン・サッシャーは、ワトソンを殺すために送り込まれた暗殺者。
じゃあグレグソンを殺すために送り込まれた暗殺者は…

アソウギ・カズマ!?

ここにきて事件の様相は大転換。まさかのアソウギさんが犯人ではないか、という状況に。しかしアソウギさんは自分が暗殺者として送り込まれたことは認めるも、グレグソン刑事殺人の犯人はバンジークスだと言って譲らず。

いやまさか、あの平和裏に見えた留学の正体が、暗殺者としての使命だったなんて、どんでん返しにもほどがありますよ。何も知らない田舎者のナルホドくん視点だとそりゃ気づけないわ。まさか、前作第一話の事件が、海を超えた交換殺人で、犯人は互いに領事裁判権を主張して無罪を勝ち取る狡猾な計画だったなんて!

こんな常識ハズレなことをだれが納得するか!と思いきや、なんか今作の大法廷は物分りがいい検事と、大物すぎるヴォルテックス卿が仕切っているおかげで、すんなり交換殺人は事実と認められてしまった(笑) 

そして、この交換殺人の日本側の当事者はジゴク判事であり、暗殺者であるアソウギさんが使命を果たさなかったせいで、自分がグレグソンを殺したのだと認めて、グレグソン殺害の犯人はここに明らかになったのでした。わりとすんなり認めて粘り腰がなかったけど、英国側の当事者がだれなのかは黙秘。

バンジークスが殺人犯ではないとわかって、無罪確定かというところで、なんとアソウギが、まだ真実はすべて明らかになっておらず、交換殺人の英国側の当事者はバンジークス検事である、と主張しはじめて、審理はまだ継続されることに。いよいよ次で最後だ!

その夜は、ホームズさんから色々種明かし。

もうパパが誰かにこだわらないと吹っ切れた様子のアイリスちゃに対してホームズは…

ここで、まさかアイリスちゃんのパパは亡くなったワトソン教授でも、ホームズの真の相棒のミコトバ教授でもなく、ホームズ自身?? そういや年齢的にそれくらいの子がいてもおかしくないし、10年前にアイリーン・アドラー的な恋人がいたとか?? だからアイリスちゃんとホームズくんってキャラかぶってるの?? 親子だから?? と思ったんだけど、まあ“パパ”と引用符ついてる時点でミスリードだなと(笑)

ホームズさんは、今回の事件、最初からあの通信記録を知っていて、アソウギを英国に来させないために、彼が死亡したと思わせて船から下ろしたのだと。そしてナルホドくんに代わりに弁護士になるよう促したことで、留学生枠を埋めてアソウギが再度渡英するりを防ごうとしたらしい。

すべてはシャーロック・ホームズの手のひらの上だった! まあ、アソウギが記憶喪失になってもイギリスにやってきたことや、グレグソンが殺されてしまったことは想定外だったようだけど。

次の裁判で、恐ろしい事実が明らかになりそうですが

なんとも力強いこの言葉と背景! これは負ける気がしない! 今までの裁判だと最後まで勝てる気がしなかったけど、今作は、こっちにホームズ氏をはじめチートキャラが何人もいるせいでもう負ける気がしない(笑)

ちなみに…

大逆転裁判の次回作は、フランスを部隊にタクシュー版アルセーヌ・ルパンが出てくるんですかね? もしそのフラグだとしたらめっちゃ楽しみなんですけど。

さて、いよいよ最終日の裁判。争点は、交換殺人は何のために行われたのか、英国側の当事者はだれなのか、ということで、本格的に10年前の事件の真実について明らかにされていく。

てっきり最終話は「バスカヴィル家の犬」で10年前の事件の再検証になるかと思ってたんですが、事件の再検証というより、事件後に投獄されたアソウギの父親の行動の再検証という感じでした。

その結果明らかになったのは、アソウギの父親はどうやら偽の証拠をでっち上げられて違法に有罪とされたらしいこと。だけど無罪を主張せず、罪を認めたという不可思議な事情。でっち上げの証拠を作ったのはグレグソン刑事とワトソン教授であったことが明らかになって事件がつながっていく。

そしてバンジークス検事は、そのでっち上げの証拠を自分に渡したのが、ヴォルテックス判事だったことを思い出した! 来た! ついにラスボスにつながった!

ヴォルテックス判事はこんな流れになって、もちろん裁判をやめさせようとするんですが、そこへ颯爽と現れた大探偵シャーロック・ホームズ。裁判所内の傍聴人たちに呼びかけて、傍聴人たちを味方につけます。

この心理操作がお見事。逆転裁判5のユガミ検事ももうちょっと大探偵の心理操作を見習ってほしい。

そして審理は継続され、10年前の事件の思ってもみない真実が明らかに…!

ここは…あらすじ書いても仕方ないから、あえてカットしておきます。ここまでネタバレ書きまくって今さら何を、って感じですが(笑) 感想書くのが長くなりすぎて、つらつら説明するのがめんどくさくなってきたなんて言えない。

ここの真相の明らかになる部分での、も登場人物それぞれの心理の絡み合いの構築はすばらしく、それぞれのドラマがなぜ10年後の一連の事件に結びついてしまったかが、違和感なく組み合わさっていて、パズルがピッタリはまった感がありました。

でも、それ以上によかったのが、ラスボスのヴォルテックス卿の振る舞い。

今までのラスボスって、往生際が悪くて、ひたすら粘りに粘るうっとうしいのが多く、特に逆転裁判2とか、逆転検事とかは、ラスボスが粘りすぎて、もう辟易としてきて疲れたのをよく覚えてます。逆転裁判シリーズのラスボスって、だれが見ても真犯人だと明らかなのに、「証拠で立証できない」とか言って、往生際悪く逃げまくるイメージ。そのせいで、ラスボスが小物に見えることが多かったんですが、ヴォルテックス卿は違った。

大逆転裁判の前作、今作全体を通じて一貫して描かれていたことだけど、ヴォルテックス卿って、どう見てもラスボスなのに、狩魔検事とかみたいな悪辣さがあまりないんですよ。あれっ意外と道理わかってるなこの人、みたいな瞬間が多くて。今作だとナルホドくんの弁護士復帰をあっさり認めたり、アソウギに検事やらせたり、裁判長になってからも、審理の流れに強硬に反対せず、わりとすんなり受け入れたり。

最後のこの場面でもまさにそんな感じで、強情に粘るのではなくて、自分がすべての黒幕であることをわりとすんなり認め、その上で、いかなる処分も受ける、けれどもこれはぜんぶ大英帝国の治安のためだったと言い出して、法廷の傍聴人たちの心を掴んでしまうカリスマ性がすごい。

今までの逆転裁判シリーズにはいなかったタイプの正真正銘の大物だと思う。確かに相当な悪人なんだけど、プレイヤーながら、ヴォルテックス卿の言うことも一理あると思わされてしまうくらい、この絶大なカリスマ性は本物だわ…と言わざるを得ない。間違いなく逆転裁判シリーズ屈指の魅力あふれる記憶に残るラスボスだと思う。

そしてそんなラスボスにとどめを刺すことができるのか、ということになるんだけど。

とバンジークス検事からも謎の信頼を寄せられているナルホドくん。確かに思いもよらぬところから証拠を取り出して、ヴォルテックス卿が大英帝国のためではなく、私利私欲から殺人をそそのかしていたことを立証。

だけど、それでも、やっぱり絶大なカリスマ性は消えず、法廷の聴衆を味方につけて押し切られそうになる。絶体絶命に思えたナルホドくん最後の切り札は…!

チートラスボスに対抗できるのはチート大探偵しかいなかった!

このラスト演出は賛否両論あるだろうけど、ホームズなら仕方ない、と納得させられました(笑) ここまで描かれてきたホームズ氏の奇想天外なキャラは、すべてこの最後の瞬間のためにあったといってもいいぐらい。これが今までの古典的ホームズ像的キャラだったら最後ヴォルテックス卿に負けてたわ。大逆転裁判のあのホームズだからこそ、最後の最後に大逆転できたのだ!

最後の最後の見せ場がホームズだったのは最高のリスペクトだったし、そのホームズに引導を渡されていつもの絶叫に至っても、その直後にまた落ち着きを取り戻して堂々と退場するヴォルテックス卿のカリスマ性もやっぱり最高だった。今回の大逆転裁判は、魅力的な登場人物が多過ぎるよね。今後ヴォルテックス卿を超えるラスボスが出てこれるのか心配になるほど。

エピローグで、バスカヴィル家の犬の真実、そしてアイリスの出自が明らかにされる。けれども、やっぱりアイリスちゃんのパパはホームズくんなのだった。いいなー、この終わり方も。

そして成歩堂龍ノ介は、英国での思い出を後にし、ミコトバ教授の願いを聞き入れて、大日本帝国にスサトちゃんと戻り、日本の司法を改革することに。「ぼくの物語はこれで終わりだ」って言ってたので、大逆転裁判はこれで完結なのかとも取れますが

なんかホームズが大日本帝国に来て暴れまわる大逆転裁判3がありそうな気も(笑) こんどは大日本帝国とフランスを舞台にした、怪人二十面相&アルセーヌ・ルパン編を作ってくださいよ! 想像しただけでわくわくするし!

シリーズ最高傑作だと思った

プレイし終えての総評は、あくまで個人的には、と前置きはしますが、シリーズ最高傑作だと思いました。

理由はいくつもある。

まず前回の感想にも書いたように、全部の事件がつながって、伏線が大量に張られ、しかも全部ちゃんと回収しているというストーリーの完成度の高さ。前作の段階では、この続き物のストーリーと大量の伏線のせいで、世の中では駄作の烙印を押されてしまったわけですが、私は前作の段階からすごく楽しかったし、今作プレイし終わった今では文句のつけようがないと思っています。よっぽと゜綿密に最初から構成されてたんだなーとわかるストーリー展開で、本格推理小説を読み終えた気分になりました。逆転裁判が短編集ではなく長編推理小説に生まれ変わった瞬間だと思う。

こうした全体がつながってくる構成は、前も書いたように逆転検事2で先に取り入れられていて、今作と逆転検事2はけっこうよく似たところがあり、どちらの親子の絆がテーマになっているのも面白いところ。最終的に昔の事件の未解決の謎が関わってくるのもよく似てますね。どっちも狂犬が出てくるとことかも。

残念だったのは、てっきり最終話はバスカヴィル家の犬モチーフのホラーな事件を楽しめると思ってたら、バスカヴィル家の犬要素がほとんどなかったところ。せっかくだから、逆転検事2みたいに10年前にタイムスリップしてリアルタイムでバスカヴィル家の犬事件を捜査するパートとかほしかったなーって。前作からせっかくバスカヴィル家の犬っていうキーワードを引っ張ってきたのに、あれじゃちょっと物足りない。

だけどもしかすると、と思うのは、このゲーム、本来逆転裁判1-3と同じく、大逆転裁判1-3という三部構成のつもりだったんじゃないですかね? セルフオマージュなら当然三部作を考えていただろうし。それが前作無印大逆転裁判が、伏線だらけの投げっぱなしみたいな悪い評判を得てしまったことで、急遽二作目でフロシキを畳むことにしたんじゃないかなーって邪推してしまいました。ボリュームとしては十分だったんだけど、なんか駆け足な気がしたんだよね。伏線は全部回収されたと思うから雑だったわけではまったくないんだけど。

逆にストーリーのテンポは前作より改善されていて、かえって遊びやすかったほど、前作の感想で書いたけど、前作の法廷パートはやたらとまどろっこしくて、犯人が粘りに粘るしんどい展開が多かったんですよ。それも前作の評価を下げている原因だと思う。

それが、今作は、前回書いた第一話も、今回書いた最終話も、どれもテンポが改善されて、まったくストレスを感じませんでした。同じところで足踏みしたりせず、目まぐるしくストーリーが展開していって、次々に謎が現れては新展開に至るので退屈しなかった。要所要所で、ホームズ氏の推理劇場が挟まれていたのも、いい緩急になっていて楽しかった。

また、これまでの逆転裁判シリーズによくあったのが、その場で突きつけられそうな証拠品が複数あるのに、正解はひとつだけで、まどろっこしく感じてしまうこと。今作も第一話がそうだったんですが、それ以降はほとんどそういう場面がありませんでした。なんでだろう?と考えてみたんですが、あれは、プレイヤーが事件の全貌を先読みしてしまうことから起こるものだと気づいた。

今作の第一話だと、手持ちの証拠品から事件の全貌がだいたい予測できちゃうんですよ。だから、ナルホドくんたちの視点にそって順番に証拠品を突きつけていくのはかえってまどろっこしく感じてしまう。でも、第二話以降は、うまいこと情報を最初から提示しないようにしてるんですよね。最初の時点では、手持ちに色々と証拠品があっても、事件の全貌が明らかにされていないから、トリックの先読みができない。だから、先走って証拠品を突きつけてしまうこともないという。

最初から情報が提示されていないというのは、推理小説としてはフェアじゃないけど、ゲームとしては正解だと思います。おかげで、この先どうなるんだろう、とわくわくしながらプレイできるので。

証拠品の突きつけの難易度も、それなりに考えたらわかるようになっていてちょうどいいかなと。近年の逆転裁判シリーズにはヒントが過剰すぎるのもありましたが、今作ではそれは感じなかった。ちゃんと手に入れた証拠品は調べまくっておかないとダメだし、ときどきどの証拠品突きつけて進めなくて詰まるときがあったけど、わかってみれば十分納得できることで、理不尽だとは思いませんでした。

ちなみに探偵パートのほうで、次にどこに行けばいいのかわからなくなって、ストーリーが進まなくなって詰まったことがあったんですが、その場合は、下画面でマップ移動するときに表示される、上画面のスサトちゃんのコメント文読めばよかったんですね(笑)。それぞれの場所についてコメントする文が、その時々で変わっていて、フラグを満たしていない場所では「ここでやり残したことがごさいませんか?」みたいなセリフに変わっていました。それに気づいてからは詰まることもなくなったので、これも過剰すぎないヒントのうちだなーと思いました。

感想としてはこんなところかな。上でも書いたけど、大逆転裁判シリーズは、登場人物がみんなすごく魅力的で楽しかった。前作の時点では、ホームズくんのキャラはすごく気に入ったけど、後の面々は主人公も含めてあまりピンとこなかったんですが、今作では、みんな好きになれました。主人公のナルホドくんは前作の田舎者よりも頼れる青年になってたし、スサトちゃんやアイリスちゃんのキャラも前作より立って個性が確立されてたし、バンジークス検事もミツルギ検事ポジションに収まったし、何よりホームズくんとミコトバ教授は強烈すぎて、もう主人公より素敵でしたよ(笑)。

あくまで個人的な意見である、とは再度ことわっておきますが、私は逆転裁判シリーズ全体で今回の大逆転裁判2が最高傑作だと書いたとおり、本編逆転裁判シリーズよりも、大逆転裁判シリーズのほうが続きをプレイしたいです。いや、本編も楽しいから新作出たら買うんですが、大逆転裁判シリーズはそれに増して新作プレイしたいなーと。

だって、この世界観、夢が広がるじゃないですか。今回はホームズが活躍しましたが、古典ミステリの世界観なんだから、フランスに行ったらルパンがいそうだし、ベルギーにはポワロがいそうだし、大日本帝国に帰れば明智小五郎と怪人二十面相がいるでしょきっと。そんな超有名なミステリの偉人たちがタクシューならではのタッチでよみがえってナルホドくんと一緒に冒険するなんてワクワクしないほうがおかしい。これは現代を舞台にした逆転裁判シリーズ本編では不可能なことなので、ぜひ大逆転裁判シリーズを続けて、さらなる古典ミステリモチーフの逆転裁判を生み出してほしいなーと思いました。

すばらしい作品をありがとうございました!

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