ファイアーエムブレムif 白夜ルート クリア感想。すばらしいUIと薄めのストーリー


ァイアーエムブレム初挑戦で、白夜王国編をクリアしました。これまでSRPGはスパロボシリーズをウィンキー時代からやっていたのですが、ファイアーエムブレムは始めてでした。PVの段階で、ルート分岐が面白そうと感じたのと、兄弟姉妹による家族ものが好きだったことで興味を持っていて、「社長が訊く」を読んでとどめを刺されました。

選んだルートは、(マークス兄さんが好きすぎて)暗夜がやりたかったのですが、FE初心者ということもあり、無難に白夜を買いました。以下、プレイ感想をネタバレありで書きたいと思います。まずゲーム性の評価、次にキャラ別の使用感想、そして全体的な感想などを書きます。

MlWA77uRElgwQ3Es_y

▼今作は女性主人公でプレイ。好感を持てる主人公でした。

MlWA77uRNUgE1W1Rw7

スポンサーリンク

ゲーム性の感想―まとまりの良い良作

■UI(ユーザーインターフェース) 良い
UIはすばらしいの一言につきます。これまでSRPGはスパロボシリーズをやっていたのですが、あちらでもうどうしようもない問題になっていることの多くが、こちらでは解決されていると感じました。

たとえば戦闘シーンの扱い。スパロボは戦闘シーンばかり派手になって製作者の苦労が増していますが、わたしは長い戦闘シーンは一度見ると、もういいか、となってしまいます。このゲームは、簡潔でスピーディーな戦闘シーンで、見る分に負担がありません。オフにすることも早送りすることもでき、違う角度から見ることもできます。スパロボでもWiiのNEOではかなりいい進化を遂げていたのですが、なぜか主流にならず残念でした。

人が死ぬ描写が痛ましかったのと、どうせスキップするから時間取りだっので戦闘シーンはオフにしていましたが、最後のガロン王戦のときだけオフでも戦闘アニメが流れました。

ボイスに関しても、わたしはメッセージを早く読む癖があるのですが、冒頭部分だけ声入りなのが、非常にうまいと思います。キャラの雰囲気づくりが十分できていますが、ボイス収録が多すぎて開発費が上がるということもありません。

白夜王国ルートは簡単ではあるものの、それなりに行動を考えていかないと、敵の攻撃で簡単に味方がやられます。単騎無双ができず、連携を考えさせるという点で、SRPGのお手本のようなバランスでした。

またHPインフレがないこともストレスなく楽しめる要因でした。スパロボだと、終盤は敵が固くでHPが高く、一マップに何時間もとられますが、こちらはサクサク進みます。終盤のボスですら、数回の戦闘で倒せます。ラスボスのマップも10分くらいで終わります。これくらいなら、またやりたいと感じます。

キャラごとの個性が立っているのも良い点です。スパロボだと、全部の機体が同じような性能になり、ほぼだれでもアタッカーになれますが、この作品は、攻撃役、回復役などが決まっていて、キャラの役割分担がはっきりしています。

そのほかマップでの敵の移動・攻撃範囲の表示や、攻撃力の予想、全員行動でターン終了など、いろいろと痒いところに手が届くシステムの良さが目立ちました。UIにはまったく不満がなく、さすが任天堂ソフトといったところです。UIがいいぶん、ゲームに没頭できました。

▼いろいろ細かく設定できる

MlWA77uv8pQYiwreyu

■立体視 良い
立体視は任天堂のゲームだけあって、すばらしいです。マップの立体視は、真上から見たものではなく斜め上から見た立体視で、手前は飛び出す感じで、奥行きは深く見えていて、飛び出す絵本のような臨場感があります。イベントシーンも、キャラの立体感がしっかりあって、背景はかなり深く、没入感があります。

▼立体感は実機で見るとすばらしい

MlWA77uxC0Is8SktIs

■マイキャッスル 普通
今作の追加要素とされるマイキャッスルですが、まあ楽しいのですが、あまり深み はなく、キャラに愛着を深めるほどではありませんでした。マイルームで行える顔を撫でる?というポケパルレのような要素は、気持ち悪くなりました。起きる イベントも同じことの繰り返しで作業感が目立ちました。途中から面倒くさくなって、マイキャッスルの要素は無視していました。しかし通信対戦などをやりこ める人には多分面白いのだと思います。

▼相手が男女どちらでも気持ち悪いので、少し試しただけでやめました。

MlWA77udrvU9qVtwOS

 

 ■ストーリー 普通
今作の売りとされる樹林伸さん原作のストーリーは、少し期待はずれでした。全体的に描写が薄く、あまり感動するところもありません。唐突に人が死ぬばかりで、伏線もないので、盛り上がりに欠けます。最後まで特に面白みのないストーリーでがっかりしました。白夜の兄弟と暗夜の兄弟が絡むシーンなどもっとほしかったのですが、まったくないわけではないものの、ほんのすこしだけでした。

樹林伸さんというと金田一少年の事件簿らしいので、意外性のあるストーリーを期待しましたが、何もありませんでした。特にコウモリの正体にはがっかりしました。あと敵地を進軍している途中のワープの書とか。暗夜側だともう少しひねったストーリーがあるのでしょうか…。

任天堂のゲームによくある、必要最低限の描写だけで終わらせるストーリーで、うまくまとまっていることは確かなのですが、キャラへの愛着はまったく湧きませんでした。これよりは昔のサモンナイト2とかのほうがよかったかも。同じように兄弟姉妹を描いた家族ものの名作であるスパロボWには到底かないません。

というわけで、ストーリーは悪いとはいいませんが、前評判で期待したほどではなく、ごく普通でした。

▼2015/07/11追記:
ストーリーへの評価は第三のルートクリアで大幅に変わりました。

使ったキャラ感想―白夜の兵種たち

攻略に使うキャラは固定していました。ファイアーエムブレムをやったことがないので、強制出撃などがあったらどうしよう…と思っていたのですが、白夜王国は簡単だという噂だったので、あまり気負わずに進めていました。考えてみれば、死んだらキャラロストするのがもともとのファイアーエムブレムなので、たぶん主人公以外に強制出撃はないのでしょうね。

以下、使っていたキャラ別の感想です。

■主人公
安定した強キャラで、固有スキル「高貴なる血統」のおかげでレベルが上がりやすく、自然にパーティのエースになります。竜石、夜刀神の二通りの固有武器があり、どちらも強いのですが、一人だけ無双してレベルが高くなると経験値が無駄になるので、あえて和傘を装備させていました。和傘は射程1-2で攻撃力が低いため、削り役としてうってつけでした。しかし和傘ばっかり使っていると、イベントのプリレンダムービーで強敵に和傘を振り回すというシュールな姿が(笑)。マークス兄さんやガロン王にも和傘で闘っていました。

■リョウマ兄さん
異常に強い第一王子。相手がラスボスのガロン王であろうと、当てて避けます。運が良ければ一人でラスボス倒せるんじゃないかと思うくらい強いです。固有武器の雷神刀が強力かつ射程1-2で、とりあえず突っ込ませれば相手を葬り去ります。基本一撃で相手を倒してしまうため、かなり経験値泥棒です。突撃隊長として頼りになりました。

■タクミ
弓使いの弟、第二王子。今作では弓が強いので、ほぼ一撃で相手を仕留めます。リョウマ兄さんと一緒に敵の頭数を減らしてくれて頼りになります。しかしリョウマ兄さんほど耐久力がなく、射程1は穴なので、敵ターンの壁役にはなりません。

■ヒノカ姉さん
天馬武者(ペガサスナイト)の第一王女。もともと守りの薙刀を装備していて、それなりに耐久力があります。しかし攻撃力は低めで、あまり戦闘では役に立ちませんでした。持ち前の移動力を活かした龍脈起動とアイテム回収が主な役割でしょうか。クラスチェンジで聖天馬武者にすると、杖が使えるようになり、移動力の高い回復役として活躍してくれました。

■サクラ
妹の第二王女。とにかく回復役です。春祭、夏祭、秋祭とひととおり持たせて後ろから回復していました。攻撃を受けるともろいです。回復しかできないので、レベルが上がるのか心配でしたが、ダメージが大きくなる中盤からは、回復の機会も増えて、無事クラスチェンジもできました。クラスチェンジは陰陽師と戦巫女のどちらかですが、固有?のような気がした戦巫女にしました。攻撃魔法が使える陰陽師も魅力的でしたが、どうせ回復しかしないと思ったので。

■アクア
主人公と対になる暗夜の王女。基本的に歌スキルでスパロボでいうところの「再動」をかけまくる役割です。リョウマ兄さんなどの強キャラに再動をかけて無双させたり、回復役や育成キャラに再動をかけて経験値稼ぎさせたり、宝箱開けスキルの持ち主を立ち回らせたりと出番はとても多いです。もともと上級職なので、ずっと役割は変わらず。

■カザハナ
サクラ王女のお付の武士。なんとなくかわいいなーと贔屓して使っていたらクラスチェンジで剣聖に化けて驚異のアタッカーに。アーマーキラー、逆刀などを持たせて、硬い敵に大きなダメージを与える要員として活躍してもらいました。リョウマ兄さんと同様の剣聖のスキルの5回連続攻撃も、あまり発動しませんが使えます。ただし紙装甲なので、敵ターンに攻撃を受けると落ちます。回避率はそれなりにあった気がしますが相手を仕留められるときのみに攻撃するに限ります。

■ツバキ
完璧超人に見えて実は努力の人というサクラ王子のお付の天馬武者。高い移動力で便利ですが、攻撃力も防御力もパッとせず、使いにくく感じました。クラスチェンジで金鵄武者になると弓が使えるようになったので多少便利さが増しましたが、弓レベルが弱すぎてやはり使いにくさは拭えませんでした。器用貧乏の典型です。

■モズメ
村人。なんか弱いけど育ててみたいなーと贔屓していました。昔のウィンキースパロボでガンダムGP01を贔屓していたのを思い出しました。あちらは育てても強くなりませんでしたが、モズメさんはクラスチェンジで化けました。商人にクラスチェンジしたのですが、弓使いになって、かなり強力に。素早さが高いのか、追い打ちの再攻撃が出まくって雑魚相手にはかなり頼りになった印象です。地味にスキルの左うちわで小判入手しまくるのが面白かったです。

■サイラス
主人公の幼なじみ。恋人ポジション? 馬に乗っているので移動力が高く、槍と剣を装備できます。神雷の薙刀を持たせて射程1-2に対応させていました。後半はパラディンナイトにしましたが、装備を整えるのを忘れていて、攻撃力が低めでした。もともと弱いものだと勘違いしていたのですが、いい武器を買ってあげればよかったとクリア後に気づく始末。何気に松の木を振りかざして闘うのが一番強いという変なキャラになっていました。

■ジョーカー
主人公お付きの執事。キャラが立っていて好感をもちました。主人公には一途なのに、それ以外には口が悪いのも面白い。もともと上級職なので、攻撃・回復ともに強力で、射程1-2の手裏剣を使いつつ削りにとどめに大活躍でした。なんでもできる万能のイメージです。さすがスーパー執事。序盤からいることもあって、エースでした。

■フェリシア
主人公お付きのメイド。ジョーカーと同様の能力で、かなり活躍できました。戦闘中はまったくドジメイドではないですね。話によると、主人公の性別によってどちらが先に加入するかが決まるそうです。後から加入したこちらも積極的に活躍させていました。

■スズカゼ
せっかく使っていたのに離脱してしまった残念な人。離脱を食い止めるには支援レベルAが必要だったそうです。貴重な鍵開け要員だったのに残念でした。離脱イベントも唐突で、泣けるどころかあっけにとられました。ストーリーのマイナス評価の要因の一人。

■サイゾウ
スズカゼと並ぶ忍者で鍵開け要員。宝箱の鍵開けには本当に活躍してもらいました。針手裏剣を持たせて、アーマーの削り役としても活躍してもらいました。射程1-2が便利で回避率も高く、闘技場では彼が出てきたら勝てると思って素材を賭けていました。

■ユウギリ
断末魔が好きな物騒な人。弓の使える金鵄武者ということで、即戦力になる、というそれだけの理由で使っていました。後半になるにつれ弱くなりましたが、ほかに育てているキャラもいないので数合わせとして出撃していました。

■アシュラ
これも出撃数が多いときの即戦力として。もともと弓スキルAなので、射程3の巧者の和弓で削り役になってもらいました。攻撃力は弱いのであくまで削りです。

 

以上がだいたい使っていたキャラでした。残りのメンバーはまったく使いませんでした。

SRPGとしては面白かった

遊んでみた最終的な感想は、任天堂ゲームらしく、それなりに面白かった、というところです。任天堂のゲームは、そのジャンルに興味のない人が遊んでも「それなりに」面白いのですが、今回もそうでした。

わたしはあまりキャラ物に愛着がなく、アニメやマンガは全然見ません。たとえばマリオを遊ぶのは、マリオやヨッシーといったキャラが好きなのではなく、ゲームとして面白いからです。キャラのファンではないので、Amiiboを買わせる仕様になると困惑します。どうぶつの森は好きですが、家にしずえさんのAmiiboを置きたいかと言われるとほしくありません。スプラトゥーンもAmiiboは買っておらず、DLCだけで売ってほしいなーと思っています。家に邪魔なものを増やしたくないのです。(ヨッシーのあみぐるみは良さそうだったので、あんな路線のも増えてほしいです)

Amiiboに対してこんなことを言う人はたぶん少数派なのだと思いますが、こうした考え方なので、キャラ物としてのファイアーエムブレムは辛いものがありました。ポケパルレ機能や結婚システムなど、あまり興味を持てませんでした。結婚システムはめんどくさそうだったので、結局だれも結婚させないまま終えてしまいました。そもそもゲーム内で女性相手の恋愛要素はほしくなかったので、主人公を女性キャラにしたほどです。

スパロボをやっていたのも、熱い燃えるシチュエーションが好みだったからで、キャラ推しのオリジナルジェネレーションは苦手でした。どうも、わたしにはあまりファイアーエムブレムは向いていなかったようです。

このゲームの前に世界樹と不思議のダンジョンをやっていました。あちらはあちらで問題点もいろいろありましたが、キャラへの愛着という点では、キャラメイクができる世界樹のほうがよほど自分には合っているなあーと改めて思いました。

しかし純粋なSRPG部分は楽しめましたし、尖った性能のカザハナ、モズメといったキャラを使うのはすごく楽しかったです。結局わたしは良くも悪くもウィンキー時代のスパロボ出身者なのだなあー、と再確認しました。限られた戦力と尖った性能の機体をうまく運用するゲームが好きなのであって、キャラ物が好きなわけではないのですね。

▼村人さんは育てると強くなった

2015-06-30 09.22.30

あと、スパロボはストーリーを読むのが好きだった、という点もあります。(萌え要素のあまりない)燃えるヒーローものや家族もののストーリーが好きなのです。そのあたりを今作にも期待したのですが、そこは期待はずれでした。もっとストーリーを膨らませられそうなところは沢山あるのに、淡々と進んでいる感じでした。樹林伸さんのプロットはいいのだろうけど、それを肉付けせず、プロットのまま使ってしまったのでは?と思います。あらすじを読んでいる感覚でストーリーではありません。

ストーリーについての感想をできればもっと書きたいのですが、本当に書くことがないのです。強いていえば、暗夜側の兄弟姉妹が、主人公に敵対しているようで、実は主人公のことを愛している、という描写は良かったのですが、そこをもっと掘り下げてほしかったです。

▼お姉ちゃん思いの弟。一番良かったところ。

MlWA77u8hsM4h2PpkY

そのようなわけで、暗夜王国のストーリーや、第三のルートを買うかどうかは迷っています。中盤までは買うつもりでしたが、後半盛り上がりに欠けて、何の意外性もないストーリーを見てからは、もういいかなーと思うようになりました。もう少し迷うと思います。

ストーリー性ということであれば、7/9発売の大逆転裁判をとても楽しみにしているので、ファイアーエムブレムはここらへんで置いておいて、そちらを待とうかな、と思っています。

いろいろマイナスの点も書いてきましたが、発売後すぐにクリアまで進めさせるだけの魅力があったことは事実です。なんだかんだ楽しいゲームではありました。

▼エンディングまで進められてよかったです。

2015-06-30 09.21.56

▼追記:第三のルート「インビジブルキングダム」もプレイしました

ストーリーに対する評価が大幅に変わりました。このゲームは名作だと思うようになりました。詳しくは以下の感想をご覧ください。

【クリア感想】FEif第三のルート「インビジブルキングダム」(ネタバレ注意)
ファイアーエムブレムifインビジブルキングダムクリア感想
スポンサーリンク


カスタムカテゴリー: ファイアーエムブレム