禁断の火遊び雰囲気ゲー「リトルインフェルノ」狂気に満ちた世界に魅了された!


グーの惑星が面白かったので、前々から気になってたリトルインフェルノのほうも勢いで購入。ういゆで発売されたときから気になってはいたんだけど、あのころあんまりダウンロードソフト買ってなかったこともあって、なんとなく敷居が高かったんだよね、ということでSwitch版まで待ってしまったわけだけど、Switch版にして大正解だった。というのも、このゲーム、Switch版にしかないジョイコン操作との親和性が高いからだ。

燃やすゲーム。燃やすだけ。本当に

グーの惑星がパズルゲーだったから、これもパズル的なのかと思ったら、そんなことはない、触れ込みどおり、ただ物を燃やすだけのゲーム。同時に特定のものを燃やすとコンポになるとかいうやりこみ要素?みたいなのはあるけど、基本はただ燃やすだけのゲーム。本当にただ燃やすだけ。物を買って燃やして、出てきたお金で物を買って燃やして、出てきたお金で…の繰り返し。それなのに、ゲームとして超おもしろいのはなぜなんだろう。ここの会社の三部作プレイして全部面白かったけど、リトルインフェルノが至高だった。

まあ他はパズルゲーで頭使うタイプの面白さなので、このリトルインフェルノだけ雰囲気を味わうタイプの面白さだということが、純粋に楽しかったのかもしれない。それがしは昔っからパズルもすきだけど、一番はやっぱ雰囲気ゲーだからね。チャイルドオブライトとか、レイトン×逆転裁判とか、ゲーム性のほうでちょっと難点があっても、雰囲気がすばらしかったら満点つけちゃう。リトルインフェルノはゲーム性はあってないようなものだけど、特に欠点らしい欠点もなく、雰囲気ゲーとしての完成度は相当高いと思う。

ゲームとしての操作スタイルは、Switch版グーの惑星と同じく、ジョイコンによるポインティング操作と、携帯モードによるタッチ操作の二種類。両方やってみたけど、このゲームはどう考えてもジョイコンによるポインタ操作がいい。部屋真っ暗にして、でっかい画面に暖炉映して、ポインタ操作で、物を掴んで暖炉に放り込む。疑似VRみたいな迫力が出て、リトルインフェルノの狂気の世界に没頭できる。真冬に暖房もつけずに真夜中にプレイしていたこともあって、ゲームの中の少年がいる世界とうまくオーバーラップしてたのね。燃やしても燃やしても束の間しか暖まらないで、後ろも振り返らずただひたすらおもちゃを燃やすみたいな。

狂気の雰囲気ゲー

ストーリーはホラーというよりは狂気が漂っている明るさ、という感じ。あんまりホラー要素はないし、最後はわりと明るく終わってくれる。怖くはないけど、うす気味悪いゾクッとする感じはずっと漂っている。でもやっぱりホラーじゃない。その匙加減がすごくいい。キャラクターは、いつものここの会社のデザインなのでキモかわいい(笑) ここのデザインは最初は引くけど、慣れると中毒になってくるようなん愛らしさ?がある。特に、ストーリーを進めると、ゲーム内でのリトルインフェルノの宣伝PVが見られるんだけど、そこに漂う狂気と、子どもたちの可愛さが尋常ではない。「リートル インフェルノ 大好き♪」

この独特のデザインは、ゲーム内で買えるアイテムでも貫かれている。ありとあらゆるジャンルの大量の種類のアイテムをカタログで買えるけど、ぜんぶ燃やすために買う。食べ物でもぬいぐるみでも人形でも電化製品でもただ燃やす。でも燃えるときのエフェクト(というか断末魔)がそれぞれ違っていて、正直このあたりはホラーに片足突っ込んでいる。悲鳴を上げるおもちゃを無表情?で燃やし続けるサイコパス性のホラーが怖い。燃やすのは自分なのがまた怖い。それぞれのアイテムにはひと言説明文がついていて、それがコンボのヒントになってたりもするのだけど、皮肉や風刺が利いているものばかりで、たぶん製作者もローカライズ担当も、とんでもなくセンスがいい。

エンディングは妙に力が入っていて、ちゃんとそれまでの伏線を全部回収してくれるので、満足度は高かった。グーの惑星も絵本みたいでよかったけど、ストーリーと雰囲気はこっちのがダントツで上。グーの惑星のエンディングは一回見たらもういいかなってなるけど、こっちのはもう一回見たくなる。

・・・なのだけど、なぜかこっちは一回クリアしてしまったセーブデータではエンディングを再度見ることができない(^_^;) エンディングに至るまでは緊迫感がものすごかったんだけど、一回クリアしちゃうと、そのセーブデータはただ物を燃やすだけの平和な暖炉に成り下がってしまう・・・。あとは平和な暖炉でコンボリストを埋めるだけのお仕事。まああれかな、ストーリーはあの疾走感があってこそだから、エンディングだけ抜き出して見たりせず、また見たいなら一からやってね、ということだろうか。コンボリスト無視してやれば1時間ちょいくらいでエンディング見れるだろうし。

今回のデータはちゃんとコンボリスト99種すべて達成したが、かかった時間は4時間くらいだった。二、三個だけ、どうやっても意味がわからないコンボリストがあったので攻略サイト見ちゃったけど、ああこりゃわからんわ、というものだった。説明文が幾通りでも解釈できる感じのコンボは難しい。コンボリストって99個しかなくて、なんか同じアイテムばかり使わされて、コンポにまったく絡んでこないアイテム多すぎで偏ってるやん、って不満だったんだけど、あとで調べたら、実際はもっとコンボリスト大量にあって、その中からひとつのセーブデータにつきランダムで99個選ばれるらしい。だから二週目やり始めたら、違うコンボリストに挑戦できるのだと。

やりこみ要素はほぼないけど完成してる

でも、たぶんこのゲーム、途中の行動によるストーリーの分岐はないっぽいから、たとえエンディングまた見たいにしても、もう一回やるのはなんだかなーと。忘れたころにならやってもいいかな。途中、一点もののアイテムが何度かもらえるから、それを燃やさずに残しとくことでエンディング変化するのかな、と思ったけど、ちょっと調べた感じではそんな情報なかったしなー。隠しエンディングみたいなのがあってもよかったけど、燃やさずに残しておく、ってのがすでにこのゲームのゲーム性に反してるから、わざとそんな分岐は入れなかったのかなって思った。燃やしちゃったのをエンディングで後悔させてしまったら本末転倒だし。それがしもそう思ったから、一点もののアイテムももらってすぐに燃やしてた。まあ、そういう意味では、これでよかったのかもね。マルチエンディングなし、追加コンテンツもなし、の完成しきったゲーム出してくるのが、ここのゲーム会社の潔いところなのかもしれぬ。

そんな感じで、前回のグーの惑星に続き、買ったそばから、夜通しプレイしてクリアしてしまったリトルインフェルノ。雰囲気ゲーとして、小粒でありながら、凝縮されたすばらしい一本でした。ここの会社の現時点の三部作の中では唯一プレイスキルがいらないで楽しめるやつなので、狂気じみたのを楽しめる人なら誰にでもおすすめできる。

さて、グーの惑星、リトルインフェルノときたら、最後にプレイするのはヒューマンリソースマシーン。今年発売されて、ローカライズ版はSwitchのみのレアなやつ。プログラミングゲーということでちょっとビビったけど、こんなにグーの惑星もリトルインフェルノも面白かったのに、買わずにいることはできないわ、と思って意を決して購入。最初は買ったのを後悔しそうな超難易度、でもやり込むにつれて、グーの惑星よりおもろいやんこれ!! となった話はまた次の記事にて。

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